JP2011125259A - インロー継合構造を有する釣竿 - Google Patents

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【課題】継部材の前後竿杆を互いに異なる方向に捩じりながらの操作に耐え得るインロー継合構造を有する釣竿を提供する。
【解決手段】継部材30はプリプレグシートによって成形された傾斜層30Cを具備し、該傾斜層30Cはそのプリプレグシートの強化繊維が該継部材30の中心軸線CLに対して15度以上傾斜していると共に該継部材30の一端30E1側から他端30E2側に連続して設けられている。前後の竿杆10,20には、該各竿杆の本体層に付加させて、継ぎ合わせると対面する各竿杆の端から、継部材30の挿入端の位置よりも適宜量奥の位置にまで亘って、プリプレグシートによって成形され、そのプリプレグシートの強化繊維が各竿杆の中心軸線に対して15度以上傾斜する各竿杆側傾斜層10C,20Cによる捩じり剛性が前記傾斜層30Cによる継部材30の露出領域の捩じり剛性よりも小さくなるよう構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、継式釣竿に関し、特にインロー継合構造を有する釣竿に関する。
釣竿の軽量化の観点から、竿杆本体層としては、強化繊維が傾斜方向に指向した傾斜層を設けない場合が多くなって来ている。特に、持ち重りを防止すべき鮎竿の他、ルアーロッドやフライロッドやへら竿においてはその傾向が強い。また、継ぎ合わせ対象の前後竿杆の外径を同じにできる等のメリットのため、従来からインロー継合構造を採用した釣竿が使用されている。こうしたインロー継合式釣竿やインロー継部材に関する出願が下記のように見られる。
特開2000−279063号公報 特開2000−300123号公報 特開2003−250396号公報 特開2004−254650号公報
然しながら、上記種類の釣竿をインロー継ぎ合わせの継式釣竿に構成すると、抜き差しに際してインロー継合用の継部材の前又は後ろの竿杆を捩じりながら操作することになる。この場合、竿杆と継部材には大きな捩じり荷重が作用する。インロー継合用の継部材自体は一般に前後の竿杆の外径よりも一段と細径であるため、元来、捩じり剛性は小さくなる。
依って解決しようとする課題は、竿杆の抜き差しに際し、インロー継合用継部材の前後竿杆を互いに異なる方向に捩じりながらの操作に耐え得るインロー継合構造を有する釣竿を提供する。また、それと共に竿杆の軽量化を図る。
上記課題に鑑みて第1の発明は、少なくとも長手方向指向の強化繊維を有する繊維強化合成樹脂製の本体層を有する前後の竿杆が、少なくとも長手方向指向の強化繊維を有する繊維強化合成樹脂製のインロー継合用継部材によって継ぎ合わせされ、該継部材はプリプレグシートによって成形された傾斜層を具備し、該傾斜層はそのプリプレグシートの強化繊維が該継部材の中心軸線に対して15度以上傾斜していると共に該継部材の一端側から他端側に連続して設けられており、前記前後の竿杆には、該各竿杆の本体層に付加させて、継ぎ合わせると対面する各竿杆の端から、継部材の挿入端の位置よりも適宜量奥の位置にまで亘って、プリプレグシートによって成形され、そのプリプレグシートの強化繊維が各竿杆の中心軸線に対して15度以上75度以下に傾斜する各竿杆側傾斜層を具備し、該各竿杆側傾斜層による捩じり剛性は前記傾斜層による継部材の露出領域の捩じり剛性よりも小さいことを特徴とするインロー継合構造を有する釣竿を提供する。
本体層とは、各竿杆の全長又はこれに近い長さを有する層、具体的には全長の80%以上の長さの層をいう。
第2の発明では、第1の発明の前記各本体層は、プリプレグシートによって成形されてその強化繊維が各竿杆の中心軸線に対して15度以上傾斜する傾斜層を有しておらず、前記継部材の前記傾斜層は、該継部材の繊維強化合成樹脂の複数層の中で最外層であるよう構成する。
第3の発明では、第2の発明の前記各竿杆側傾斜層は、対応する各竿杆の最内層に位置し、該各竿側傾斜層も前記継部材の傾斜層も、夫々の部材の表面に強化繊維が現れているよう構成する。
第1の発明では、傾斜層の存在は継部材の捩じり剛性に大きく寄与し、前後竿杆に比べて細径の継部材露出部の捩じり剛性を確保できる。また、前後竿杆における竿杆側傾斜層が付加されている領域では、竿杆側傾斜層の付加されていない竿杆領域よりも捩じり剛性が高く、抜き差し操作の際の捩じり負荷に対して強い。前後竿杆の抜き差し操作では、各手で夫々の竿杆の竿杆側傾斜層の無くなる竿杆長手方向の位置辺りを摘まむ(逆に言えば、そうした位置辺りで終端するように竿杆側傾斜層を設ける)。しかし、この竿杆側傾斜層の無くなる位置における竿杆の捩じり剛性の大きな変化は、摘み位置のバラツキ等によっては竿杆側傾斜層の無い領域を摘まむ場合もあり得て、こうした場合の捩じりによる竿杆損傷を防止すべく、即ち、竿杆側傾斜層の存在領域と存在していない領域とにおける捩じり剛性の差を大きくし過ぎないように(小さく)すべく、捩じり剛性は継部材の傾斜層の捩じり剛性と比較して小さくしている。
第2の発明では、各竿杆の本体層には傾斜層が無いため、竿杆の軽量化が図れると共に竿杆側傾斜層が竿杆の捩じり剛性の大部分を支配する。また、継部材の傾斜層は最外層に位置するため、小径ながら最も効果的に捩じり剛性を確保できる。
第3の発明では、継部材の外面と、該継部材に対して継ぎ合わせされる竿杆の内面とは、共に傾斜方向に指向した多数の強化繊維が現れるため、両者間の摩擦力が増大し、釣り操作時に抜け難くなる。
以下、本発明を添付図面を用いて更に詳細に説明する。図1は本発明に係る釣竿の一例としてのルアーロッドの側面図、図2は図1のB部の拡大縦断面図である。エポキシ樹脂等のマトリックス樹脂を炭素繊維等の強化繊維で強化した繊維強化樹脂製の竿杆10,20を使用している。中空状の元竿10の前端部には、該元竿先端部の内径と実質同じ外径の繊維強化樹脂製の継部材30の後部を挿入し、接着等で固定している。該継部材はその先部を除き、全体が概ね同一径の棒状部材である。
また、元竿の後部にはグリップ部GRが設けられており、このグリップ部の直前位置にリール(この例ではスピニングリール)Rを装着固定するリール装着部RSが設けられている。
一方、前記継部材30の先方部30Sは先細り状に形成されており、この先方部を含む先部が先竿20の後端部の孔Hに挿入されて前後の竿杆10,20(本発明の元竿10と先竿20)が継ぎ合わされる。
継部材30は、中心軸線CLを中心軸線としたソリッド状の芯部30Aを有し、その直ぐ外側には、プリプレグシートを巻回して形成され、長手方向に指向した強化繊維を主体とする軸長方向層30Bを設け、更にその直ぐ外側には、プリプレグシートを巻回して形成され、主に強化繊維が傾斜方向に指向した傾斜層30Cを有している。芯部30Aは、炭素繊維やガラス繊維を長手方向に引き揃えたり、これらの引き揃え強化繊維束を束ねたりしたものに、エポキシ樹脂等の合成樹脂を含浸させて加熱成形する。この形態例では、軸長方向層30Bは、芯部に使用の炭素繊維と同等以上の縦弾性率を有する炭素繊維を長手方向に指向させており、しかも、その炭素繊維の密度は、芯部よりも高い。
また、この形態例では、軸長方向層に使用したプリプレグシートにはガラススクリムシート(軸長方向と周方向(90度)の繊維を有する織布)の裏打ちがあるが、これを炭素繊維の裏打ちにしてもよく、また、裏打ち無しの、炭素繊維の単純な引き揃えプリプレグシートでもよい。更には、軸長方向層30Bは継部材30の一端30E1又はその近傍から、他端30E2又はその近傍にまで亘っている。
また、傾斜層30Cは、適宜な縦弾性率の炭素繊維を、中心軸線CLの方向に対して45度方向に指向させ、同じ炭素繊維を同じ量−45度の方向に指向させ、中心軸線CLの方向に対して、実質的に力学的に対称になるように形成している。その形態としては、織布に形成したプリプレグシートを巻回したり、一方向引き揃えのプリプレグシートの一方を45度方向に指向させ、他方を−45度方向に指向させ、これらを上下に重ね合わせたりする。勿論、傾斜角度は45度に限らず、捩じれ荷重に対抗できる15度以上75度以下の範囲で適宜選択できる。好ましくは30〜60度である。
上記形態例において傾斜層に使用したプリプレグシートにはガラススクリムシートの裏打ちがあるが、これを炭素繊維の裏打ちにしてもよく、また、裏打ち無しの、炭素繊維の引き揃えプリプレグシートでもよい。更には、傾斜層30Cは継部材30の一端30E1又はその近傍から、他端30E2又はその近傍まで亘っている。継部材30は最外層に傾斜層30Cを有するため、表面に強化繊維による極微小凹凸が現れている。
上記軸長方向層30Bの存在で、前後の竿杆10,20に対して一段と細径である露出している部分の継部材30が効果的に撓み剛性を向上できる。また、強化繊維の層の最外層である傾斜層30Cの存在により、前後竿杆10,20から露出している露出領域においても効果的に捩じり剛性を担保できる。更には、軸長方向層30Bと傾斜層30Cの径方向位置を入れ替えることもできる。また、芯部30Aに代わって、強化繊維が長手方向指向のプリプレグシート(裏打ちの有無は問わない)の巻装による1又は複数層で構成してもよく、この場合も、継部材30の適宜な位置の内側層に対して、この内側層よりも外側の層であって、適宜な位置の外側層(例えば、図2の位置の軸長方向層30B)において、炭素繊維の密度が高い層が存在する。こうして、3層以上の層数の軸長方向層が存在する場合、外側へ行くほど縦弾性率が同等以上であって、繊維密度が高いことが好ましい。なお、継部材30は中心軸線を含む中心部領域が空洞でもよい。
元竿10は、その長さの概ね全長に亘る本体層としての、内層10Aとその外側にある外層10Bとを有しており、図2に示すように、その先端部近くの領域においては、先端から、継部材30が挿入接着固定されている後端位置を幾分(200mm以内の寸法)越える範囲にまで亘って2つの層10A,10Bの間に、竿杆側傾斜層10Cが配設されている。この竿杆側傾斜層10Cはプリプレグシートによって形成され、主たる強化繊維が傾斜方向に指向している。この竿杆側傾斜層10Cについての詳細は、長さや厚さを除いて、継部材30の傾斜層30Cにおいて説明した事項が適用できる。
一方、層10A,10Bは強化繊維としての炭素繊維が竿杆の長手方向に指向するようにプリプレグシートを巻回して形成している。この形態例のプリプレグシートはガラス繊維によるスクリムシートの裏打ちを有しているが、ガラス繊維に代えて炭素繊維でもよく、また裏打ちが無くてもよい。また長手方向の強化繊維に加えて、これとほぼ直交する周方向の強化繊維を有していてもよい。更には、この形態例では1枚のプリプレグシートによって層10Aと層10Bとを連続巻回形成しているが、別々のプリプレグシートで形成してもよい。
また、元竿10の先端近くの領域、即ち、継部材30が挿入されている長さ範囲内の領域の外周10Sは先細状に形成されており、釣竿が撓んだ際、元竿先端位置における継部材30への応力集中を防止している。先竿20の後端近くは、元竿先端位置と同等の径又はより小径にして、撓み剛性を同等か小さくなるように設計する。継部材30の挿入されている先竿領域外周を、元竿先部領域と同様に竿端に向かって漸次細径化させてもよい。
先竿20の層20A,20B,20Cに対する事項は、夫々、元竿の各層10A,10B,10Cの説明事項と同様であり、異なるのは、元竿の先側が先竿の後側に対応し、また、この形態例では、先竿20の後端近くの領域は後細状には形成されていないことである。
このように、元竿10の先端近くの領域と先竿20の後端近くの領域に竿杆側傾斜層を設けているため、元竿と先竿との継ぎ合わせを解除する際に、一方の手で元竿10の先端近く(竿杆側傾斜層10Cの元竿内部で終端している位置辺り)を握り、他方の手で先竿20の後端近く(竿杆側傾斜層10Cの先竿内部で終端している位置辺り)を握って互いに逆方向に捩じりながら、両竿杆を引き離す操作の際に、各竿杆に発生する捩じり荷重に対抗できる。
しかも、元竿10と先竿20の竿杆側傾斜層は、元竿と先竿を継ぎ合わせた際に、少なくとも夫々継部材30の先端と後端に対応する位置の前後に亘って配設されているため、両竿杆を引き離す操作の際に、元竿と先竿の応力が集中する位置の捩じり荷重に対抗している。
継部材30の傾斜層30Cと、前後竿杆10,20の竿杆側傾斜層10C,20Cとの具体的な捩じり剛性値を例示する。傾斜層30Cにつき、半径R3(mm)、肉厚T3(mm)、炭素繊維の縦弾性率E3、エポキシ樹脂体積比率γ3(%)とする。また、竿杆側傾斜層10Cにつき、半径R1(mm)、肉厚T1(mm)、炭素繊維の縦弾性率E1(N/mm)、エポキシ樹脂体積比率γ1(%)、長さL1(mm)とし、竿杆側傾斜層20Cにつき、半径R2(mm)、肉厚T2(mm)、炭素繊維の縦弾性率E2、エポキシ樹脂体積比率γ2(%)、長さL2(mm)とする。
R1=2.9mm
R2=2.8mm
R3=2.4mm
T1=0.090mm
T2=0.085mm
T3=0.190mm
E1=25tf/mm=245000N/mm
E2=25tf/mm=245000N/mm
E3=25tf/mm=245000N/mm
γ1=45%
γ2=45%
γ3=45%
L1=100mm
L2=125mm
以上の結果、竿杆側傾斜層10C、竿杆側傾斜層20C、傾斜層30Cの各捩じり剛性値は、夫々、36000kgf・mm=352800N・mm、31500kgf・mm=308700N・mm、44500kgf・mm=436100N・mmである。このように、各竿杆側傾斜層による捩じり剛性は、傾斜層30Cによる捩じり剛性よりも小さく設定している。従って、各竿杆10,20の竿杆側傾斜層の存在する領域と無い領域との捩じり剛性の差が大きくなり過ぎないようになっている。
竿杆側傾斜層10C、竿杆側傾斜層20C、傾斜層30Cの上記捩じり剛性によって、元竿10の竿杆側傾斜層10Cを設けた領域の捩じり剛性は59000kgf・mm=578200N・mm、先竿20の竿杆側傾斜層20Cを設けた領域の捩じり剛性は59500kgf・mm=583100N・mmであって同等である。継部材30の露出領域(元竿10と先竿20の間に現れた領域)の剛性は63500kgf・mm=622300N・mmとなり、これらより大きい。
更に、元竿10の竿杆側傾斜層10Cを設けていない領域部分と、先竿10の竿杆側傾斜層20Cを設けていない領域部分の捩じれ剛性は、夫々、28000kgf・mm=274400N・mm、23000kgf・mm=225400N・mmであって、元竿10の方が大きく、また、両者は竿杆側傾斜層10C,20Cを有する領域よりも捩じれ剛性が小さい。なお、竿杆側傾斜層10C,20Cを設けた領域が、前後の竿杆10,20の継ぎ合わせを解除する際に、夫々の部位を握持して各竿杆を捩じりながら引き抜く作業を行う領域である。
図3は本発明に係る他の形態の釣竿の要部縦断面図を示し、図2に対応する図である。図2の場合と異なる事項を説明する。この形態例では図2の場合と各竿杆側傾斜層10C,20Cの位置が異なる。即ち、各竿杆側傾斜層は各竿杆の最内層に位置している。また、先竿内表面には、竿杆側傾斜層20Cの炭素繊維が現われ、強化繊維であるこの炭素繊維による極微小凹凸が現れており、継ぎ合わせた際に先竿内部に位置する継部材30の外表面にも傾斜層の炭素繊維が現われ、強化繊維であるこの炭素繊維による極微小凹凸が現れている。これら極微小凹凸は強化繊維に沿って中心軸線CLに対し傾斜方向に延びるように形成されている。
その他の事項については図2の場合と同様である。図3の形態における元竿側の利点は、継部材30の最外層に傾斜層30Cが存在し、元竿10の最内層も(竿杆側)傾斜層10Cであるため、先竿20の抜き差し等により捩じり荷重が発生した場合に、継部材30と元竿10との間の捩じり荷重の伝達が円滑になる。
図3の形態における先竿側の利点は、先竿20の最内層が内表面に多数の炭素繊維の極微小凹凸の現れた(竿杆側)傾斜層であり、継部材30の最外層の傾斜層30Cの外表面にも多数の炭素繊維の極微小凹凸が現れているため、両者が接触することで互いの間の摩擦力が大きくなり、釣り操作中に抜け難くなる。
以上の形態例では、元竿と先竿の本体層には傾斜方向層が無いため竿杆(釣竿)の軽量化が図れる。
以上の形態例と異なり、第1の発明の観点では、元竿10や先竿20の本体層の中に、強化繊維が傾斜方向に指向する層を有していてもよい。また、継部材30の傾斜層30Cは最外層でなくてもよい。
更には、継部材30を前側竿杆に挿入接着固定させ、これに対して後側竿杆を抜き差しするように構成してもよい。
本発明は、ルアーロッドやフライロッドやへら竿等のインロー継合部分を有する継式釣竿に利用できる。
図1は本発明に係る釣竿の側面図である。 図2は図1のB部の拡大縦断面図である。 図3は本発明に係る他の形態の釣竿の要部縦断面図である。
10 元竿
10C 竿杆側傾斜層
20 先竿
20C 竿杆側傾斜層
30 継部材
30A 芯部
30B 軸長方向層
30C 傾斜層

Claims (3)

  1. 少なくとも長手方向指向の強化繊維を有する繊維強化合成樹脂製の本体層を有する前後の竿杆が、少なくとも長手方向指向の強化繊維を有する繊維強化合成樹脂製のインロー継合用継部材によって継ぎ合わせされ、
    該継部材はプリプレグシートによって成形された傾斜層を具備し、該傾斜層はそのプリプレグシートの強化繊維が該継部材の中心軸線に対して15度以上傾斜していると共に該継部材の一端側から他端側に連続して設けられており、
    前記前後の竿杆には、該各竿杆の本体層に付加させて、継ぎ合わせると対面する各竿杆の端から、継部材の挿入端の位置よりも適宜量奥の位置にまで亘って、プリプレグシートによって成形され、そのプリプレグシートの強化繊維が各竿杆の中心軸線に対して15度以上75度以下に傾斜する各竿杆側傾斜層を具備し、該各竿杆側傾斜層による捩じり剛性は前記傾斜層による継部材の露出領域の捩じり剛性よりも小さい
    ことを特徴とするインロー継合構造を有する釣竿。
  2. 前記各本体層は、プリプレグシートによって成形されてその強化繊維が各竿杆の中心軸線に対して15度以上傾斜する傾斜層を有しておらず、前記継部材の前記傾斜層は、該継部材の繊維強化合成樹脂の複数層の中で最外層である
    請求項1記載のインロー継合構造を有する釣竿。
  3. 前記各竿杆側傾斜層は、対応する各竿杆の最内層に位置し、該各竿側傾斜層も前記継部材の傾斜層も、夫々の部材の表面に強化繊維が現れている請求項2記載のインロー継合構造を有する釣竿。
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