JP2003238947A - 超撥水性膜、及び、超撥水性膜の製造方法 - Google Patents

超撥水性膜、及び、超撥水性膜の製造方法

Info

Publication number
JP2003238947A
JP2003238947A JP2002082085A JP2002082085A JP2003238947A JP 2003238947 A JP2003238947 A JP 2003238947A JP 2002082085 A JP2002082085 A JP 2002082085A JP 2002082085 A JP2002082085 A JP 2002082085A JP 2003238947 A JP2003238947 A JP 2003238947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
fine particles
electrolyte polymer
repellent film
repellent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002082085A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3533606B2 (ja
Inventor
Tokiaki Shiratori
世明 白鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2002082085A priority Critical patent/JP3533606B2/ja
Publication of JP2003238947A publication Critical patent/JP2003238947A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3533606B2 publication Critical patent/JP3533606B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】接触角が170°を超える超撥水性膜を提供す
る。 【解決手段】粒経5〜100nmのシリカ微粒子又はチ
タニア微粒子等の耐熱性があり非水溶性で水に分散可能
な微粒子を、プラスに帯電する電解質ポリマーからなる
薄膜とマイナスに帯電する電解質ポリマーとを交互に利
用して、逆さになった葡萄の房状に凝集させて、これら
の凝集体が連なった表層を製造し、高熱処理して電解質
ポリマーを分解気化除去し、更に、撥水剤を塗布するこ
とにより接触角170°を超える超撥水性膜を製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、工業用
の熱交換器等の化学機器や家庭用のエアコンや冷蔵庫等
のように、不必要な水滴の着きやすい部品の表面に撥水
性を持たせて水滴の付着を防止し、気流の抵抗を下げ、
水の付着による熱伝導率の低下を防止し、また、パラボ
ラアンテナや電線に撥水性を持たせて結露や着氷を防止
して情報通信の安全性や信頼性を高め、更に、自動車や
航空機や船のボデーや窓や鏡に撥水性を持たせて水滴の
付着を防止し、清掃効率を上げ美観を維持するために使
用される超撥水性膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、撥水性を持たせるために、疎水性
の高分子材料が用いられてきた。最初に用いられたの
は、ポリエチレンやポリプロピレンやポリスチレン等の
親水基を全く有しない石油系の高分子材料である。次に
用いられたのは、更に高い疎水性を有するフッ素系の高
分子材料である。そして、これらの材料は、それなりの
成果をあげてきた。しかしながら、更に高い撥水性を持
たせるためには、さといもの葉に見られるような、表面
の微細な凹凸構造を考慮する必要があることが知られて
きた。
【0003】この微細な凹凸構造を設けるための一つの
方法として、膜自体を凹凸構造にしてから撥水性物質で
被覆する方法が考えられる。特開平6−25449号公
報には、プラスチックフィルムをプラズマ処理して表面
を荒らして、シラン系フッ素化合物を化学吸着させる方
法が開示されている。また、特開2000−16795
5号公報には、パイルの植毛により凹凸面を設け撥水剤
で処理する方法が開示されており、特開2001−25
4030号公報には、花弁状の微細な凹凸形状を表面に
有するアルミナ膜を形成させてから、撥水膜を形成する
方法が開示されている。
【0004】微細な凹凸構造を設けるためのもう一つの
方法として、膜中に微粒子を混入する方法があげられ
る。特開平7−26169号公報には、塗料中に撥水性
のテトラフルオロエチレンオリゴマー粉末を混入する方
法が開示されており、特開平9−279056号公報に
は、撥水性のパーフルオロ系高分子に、平均粒経5nm
以上のフィラーを分散させる方法が開示されている。ま
た、特開平10−316820号公報には、シリコーン
膜中に撥水性フッ素樹脂粒子を分散させる方法が開示さ
れており、特開2000−17491号公報には、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体微粒子を含有するメッキが開示されてい
る。また、特開2000−167955号公報には、平
均粒経0.05〜30μmのビーズを分散させて凹凸面
を設け撥水剤で処理する方法が開示されている。
【0005】微細な凹凸構造を設けるためのもう一つの
方法として、熱処理等の化学反応の結果、表面が複雑に
変化するのを利用する方法がある。特開2000−14
4116号公報には、トリアルコキシシラン重縮合物分
散液を塗布して熱処すると表面が凹凸状に製膜されるこ
とを利用する方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、撥水性
に関して種々の技術が開発されているにもかかわらず、
高い撥水性を有する膜が製造されていなかった。一般
に、撥水性は、膜の表面と水滴との接触角で評価され
る。この接触角は、固体、液体、気体の3相の接触点で
引いた液体表面の切線と固体表面との間の角の中の液体
側の角をいい、固体表面が親水性が高いほど小さく、撥
水性が高いほど大きくなる。前述の公報で開示された発
明の中で、特開平10−316820号公報に開示され
た発明では、接触角が150°以上になると記載されて
おり、特開2000−17491号公報に開示された発
明では、接触角が140°以上と記載されていて、それ
以上の接触角を有する超撥水性膜は知られていない。本
発明が解決しようとする課題は、更に撥水性の高い膜の
製造方法を開発し、その方法を利用して超撥水性膜を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は前述の課題を
解決するため、超撥水性膜として、粒経5〜100nm
のシリカ又はチタニアの微粒子が逆さになった葡萄の房
状に凝集して形成された連続した凝集体からなる表層を
有することを特徴とする超撥水性膜(以下「第1発明」
という)、並びに、粒経5〜100nmのシリカ又はチ
タニアの微粒子が、プラスに帯電する電解質ポリマーか
らなる薄膜とマイナスに帯電する電解質ポリマーからな
る薄膜を介して、逆さになった葡萄の房状に凝集して形
成された連続した凝集体からなる表層を有することを特
徴とする超撥水性膜(以下「第2発明」という)を提供
する。
【0008】また、超撥水性膜の製造方法として、超撥
水性膜を形成させようとする物体の表面に、プラス又は
マイナスに帯電した電解質ポリマーを塗布して、その表
面にシリカ微粒子又はチタニア微粒子等の非水溶性で水
に分散可能な微粒子を吸着させる第1工程と、その表面
を第1工程の電解質ポリマーとは逆の電荷に帯電した電
解質ポリマーで覆う第2工程とを、交互に、少なくとも
1回以上繰り返し、必要に応じて、カップリング剤等の
撥水剤を塗布することを特徴とする超撥水性膜の製造方
法(以下「第3発明」という)、並びに、超撥水性膜を
形成させようとする物体の表面に、プラス又はマイナス
に帯電した電解質ポリマーを塗布して、その表面にシリ
カ微粒子又はチタニア微粒子等の耐熱性があり非水溶性
で水に分散可能な微粒子を吸着させる第1工程と、その
表面を第1工程の電解質ポリマーとは逆の電荷に帯電し
た電解質ポリマーで覆う第2工程とを、交互に、少なく
とも1回以上繰り返した後、高熱処理して電解質ポリマ
ーを分解気化して除去し、必要に応じて、カップリング
剤等の撥水剤を塗布することを特徴とする超撥水性膜の
製造方法(以下「第4発明」という)をを提案する。
【0009】第1発明に係わる超撥水性膜は、粒経5〜
100nmのシリカ又はチタニアの微粒子が逆さになっ
た葡萄の房状に凝集して形成された連続した凝集体から
なる表層を有することを特徴としている。この発明にお
いて使用される微粒子は、シリカ又はチタニアである
が、ジルコニア等の金属酸化物も使用することができる
と考えられる。しかしながら、価格や入手の容易さか
ら、シリカが最も一般的であり、チタニアがこれに次
ぐ。また、微粒子の大きさは、5〜100nmの範囲で
あり、5nm未満であると、細かくなり過ぎ取扱いが難
しく、100nmを超えると微細な凹凸ができ難くなり
好ましくない。また、最も好ましい範囲は、7〜50n
mの範囲である。このような微粒子が、連続して逆さに
なった葡萄の房状に凝集した結果、微粒子が隣接して凝
集することにより、微粒子間に1〜10nmほどの凹部
が形成され、また、房状の凝集体の上端部が50〜50
0nmの間隔で配置された結果、凝集体の間に10〜1
00nmほどの谷部が形成されて、表層は、全体とし
て、波や、その表面にできたさざ波や、波より周期の長
いうねりが合成されて、一つの断面として図1に示した
ように、大小さまざまな凹凸が複合した複雑なフラクタ
ル構造をとっている。なお、図1では、水平方向はμm
単位、垂直方向はnm単位で、水平方向に対して垂直方
向を強調してある。また、逆さになった葡萄の房状の凝
集体で構成された表層は、更に撥水性を高めるために、
カプリング剤等の撥水剤が塗布されていてもよい。
【0010】第2発明に係わる超撥水性膜は、第1発明
におけるシリカ又はチタニアの微粒子を連続して逆さに
なった葡萄の房状に凝集させるために、プラスに帯電す
る電解質ポリマーからなる薄膜とマイナスに帯電する電
解質ポリマーからなる薄膜とを交互に利用している。そ
の結果、この交互に吸着した膜によって、微粒子が強固
に拘束され極めて安定した凝集体を形成している。ま
た、このような凝集体の撥水性を更に高めるために、カ
プリング剤等の撥水剤が塗布されていてもよい。なお、
この第2発明に係わる超撥水性膜も、第1発明に係わる
超撥水性膜とほぼ同様の撥水性を示す。
【0011】第3発明に係わる超撥水性膜の製造方法
は、超撥水性膜を形成させようとする物体の表面を、好
ましくはあらかじめ塗布する電解質ポリマーとは逆の電
荷に帯電させた後、第1工程として、その物体の表面
に、プラス又はマイナスに帯電した電解質ポリマーを塗
布して、その表面に塗布した電解質ポリマーとは逆の電
荷に帯電させたシリカ微粒子又はチタニア微粒子等の非
水溶性で水に分散可能な微粒子を吸着させる工程と、第
2工程として、その表面を第1工程の電解質ポリマーと
は逆の電荷に帯電した電解質ポリマーで覆う工程とを、
交互に、少なくとも1回以上繰り返すことを特徴とする
ものである。この発明において、使用される微粒子に
は、シリカ微粒子及びチタニア微粒子の他に、酸化亜鉛
や酸化鉄や酸化銅等の水に不溶な重金属酸化物の微粒子
やポリスチレン等の水に分散可能な高分子の微粒子があ
げられる。なお、一般に有色とされている酸化鉄や酸化
銅は、微粒子にすると特有の色が現れなくなる。また、
第2発明に係わる超撥水膜は、この方法で製造すること
ができる。また、この発明において、第1工程で塗布す
る電解質ポリマーと第2工程で塗布する電解質ポリマー
とは、逆の電荷に帯電しているので、互いに強固に吸引
し合うので、微粒子を強固に締めつけている。このよう
にして製造された超撥水膜は、90〜110℃で乾燥さ
せただけでも、高い撥水性を示すが、更に高い温度で処
理しても、高い撥水性を維持している。また、必要に応
じて、更に撥水性を高めるために、カップリング剤等の
撥水剤を塗布してもよい。
【0012】第4発明に係わる超撥水性膜の製造方法
は、耐熱性のある微粒子を使用する他は、第3発明と同
様にして、第1工程と第2工程とを、交互に少なくとも
1回以上繰り返し、次いで、高熱処理して電解質ポリマ
ーを分解し気化させて除去することを特徴としており、
第1発明に係わる超撥水膜は、この方法で製造すること
ができる。なお、このように高熱処理により微粒子を強
固に拘束していた電解質ポリマーが除去されても、シリ
カ微粒子又はチタニア微粒子等の微粒子が高熱処理の過
程で電解質ポリマーが除去された間隙を埋め更に強固に
固着するので、外力によって容易に崩れるおそれはな
い。また、必要に応じて、更に撥水性を高めるために、
カップリング剤等の撥水剤を塗布してもよい。なお、第
4発明で製造された超撥水膜は、既に高熱処理されてい
るので、高い耐熱性を有している。
【0013】第3発明及び第4発明に係わる超撥水性膜
の製造方法において、第1工程は、超撥水性膜を形成さ
せようとする物体の表面に、プラスに帯電する電解質ポ
リマーを塗布し、マイナスに帯電させたシリカ微粒子又
はチタニア微粒子等の微粒子を吸着させ、又は、マイナ
スに帯電する電解質ポリマーを塗布し、プラスに帯電さ
せたシリカ微粒子又はチタニア微粒子等の微粒子を吸着
させている。この電解質ポリマーの塗布は微粒子を吸着
できる厚さであればよく、一般の塗料のように厚く塗布
する必要はない。なお、第1工程では、電解質ポリマー
の塗布と微粒子の吸着とを分けて行っても、同時、すな
わち、プラスに帯電する電解質ポリマーの溶液中にマイ
ナスに帯電させた微粒子を分散させたものを塗布し、又
は、マイナスに帯電する電解質ポリマーの溶液中にプラ
スに帯電させた微粒子を分散させたものを塗布してもよ
い。また、第2工程として、その表面を第1工程の電解
質ポリマーとは逆の電荷に帯電する電解質ポリマーで覆
う。その結果、第2工程の電解質ポリマーは、第1工程
の電解質ポリマーとは逆の電荷にに帯電しているので、
先に吸着された微粒子とは反発しても、先に塗布した電
解質ポリマーとは互いに吸引して、微粒子を強固に包み
こむ。なお、この第2工程の電解質ポリマーも、一般の
塗料のように、塗膜を形成するほど厚くする必要はな
い。
【0014】第1〜4発明の特色は、前述の公報に記載
された発明のように、膜を構成する基材中に微粒子を混
入するのではなく、シリカ微粒子又はチタニア微粒子等
の微粒子自体を膜の構成基材とするものである。その結
果、細部では、微粒子の粒経とほぼ同じかそれ以下の凹
凸構造を形成させることが可能になり、更に、微粒子が
逆さになった葡萄の房状に凝集させることによって、う
ねりのような大きい凹凸構造を形成させることが可能に
なり、全体として、さざ波や波やうねりが混じり合った
ような、大小さまざまな凹凸が複合した複雑なフラクタ
ル構造をとらせることができる。
【0015】第3発明及び第4発明に係わる超撥水膜の
製造方法において、第1工程と第2工程とは、1回に限
らず、交互に数回繰り返すことが好ましい。これらの工
程を繰り返すと、微粒子が厚さ方向に累積されて、表層
の微粒子の密度が高くなり、また、凝集体の厚さ方向の
高さも高くなり、より複雑なフラクタル構造が形成され
る。従って、第1工程と第2工程を交互に繰り返すほど
撥水性が高くなる。しかしながら、第4発明に係わる製
造方法で製造された第1発明に係わる超撥水膜では、純
水については、繰り返し回数が10回までは、急速に撥
水性が高くなるが、10回を超えると、撥水性の上昇度
は次第に緩やかになる。それでも、20回繰り返すと、
純水に対する接触角が171.7°に達する。また、第
2発明に係わる超撥水膜でも、同様な傾向が見られる。
【0016】なお、この発明で使用されるプラスに帯電
する電解質ポリマーとしては、ポリアリルアミン等のア
ミノ基を有するポリマーがあげられ、マイナスに帯電す
る電解質ポリマーとしては、ポリアクリル酸等のカルボ
キシル基を有するポリマーがあげられる。また、撥水剤
としては、オクタデシルトリクロロシラン、ジメチルジ
クロロシラン、アミノ変成シリコン等があげられる。
【0017】第3発明に係わる製造方法で製造された第
2発明に係わる超撥水膜、又は、第4発明に係わる製造
方法で製造された第1発明に係わる超撥水性膜は、微粒
子にシリカを使用した場合も、又は、チタニアを使用し
た場合も、第1工程から第2工程までの繰り返し回数が
10回までは透明であるが、10回を超えると次第に薄
い白色を帯びるようになり、厚さが数μmになると色が
見えるようになり、光散乱も大きくなる。一般に有色と
いわれる酸化鉄や酸化銅の場合にも、ほぼ同様な傾向が
みられる。従って、窓や鏡等の透明性を必要とするもの
や、自動車や航空機や船等のボディのように透明性をさ
ほど必要としないもの等のように、撥水性膜の使用場所
と、必要とする撥水性の範囲との兼ね合いで、繰り返し
回数を選択すればよい。
【0018】
【発明の実施の形態】1.超撥水性膜の製造 〔実施例〕5枚のシリコン基板(三菱マテリアル(株)
製「P型シリコンウエハ」)厚さ625μm、100×
100mmを、それぞれ、純水で超音波洗浄した後、水
酸化カリウム10.0g/l水溶液に浸漬して1分間超
音波処理して、表面に負電荷を帯電させた。別途に、ポ
リアリルアミン塩酸塩(アルドリッチ(株)製「ポリア
リルアミン塩酸塩」)0.01mol/l水溶液100
mlに、平均粒経30nmのシリカ微粒子(日本エアロ
ジル(株)製「AEROSIL 50」)0.10gを
混合し攪拌した後、水酸化ナトリウム水溶液でpH6.
5に調整してシリカ微粒子分散液を作成し、ポリアクリ
ル酸(和光純薬(株)製「ポリアクリル酸」)0.01
mol/l水溶液を塩酸水溶液でpH3.5に調整した
ポリマー溶液を作成した。次いで、第1工程として、前
述の負電荷を帯電させたシリコン基板を、前述のシリカ
微粒子分散液に10分間浸漬し、シリコン基板上にシリ
コン微粒子を付着させた後、3個の純水槽に、順次1分
間ずつ浸漬して洗浄した。次いで、第2工程として、前
述のシリコン微粒子を付着させたシリコン基板を、前述
のポリマー溶液に10分間浸漬した後、3個の純水槽
に、順次1分間ずつ浸漬して洗浄した。この第1工程か
ら第2工程までを、それぞれ、5回、10回、15回、
20回、30回繰り返して、それぞれ、未熱処理試料を
えた。この未熱処理試料を、それぞれ、昇温速度10℃
/分で昇温して、650℃で1時間高熱処理し、熱処理
試料をえた。更に、モレキュラーシーブ(純正化学
(株)製3A1/16)で脱水処理したペプタン(純正
化学(株)製)200mlにオクタデシルトリクロロシ
ラン(東京化成(株)製)0.8mlを添加したシラン
カプリング溶液からなる撥水処理溶液に、この熱処理試
料を、それぞれ、12時間浸漬した。次いで、ヘプタン
で洗浄して90℃で1時間乾燥し、更に、純水で洗浄し
て1時間乾燥して、それぞれ、撥水性膜を有するシリコ
ン基板(以下、それぞれ、「試料1」「試料2」「試料
3」「試料4」「試料5」という)を得た。
【0019】〔比較例〕ヘプタン(純正化学(株)製)
200mlをモレキュラーシープ(純正化学(株)製
「3A1/16」)で脱水処理し、オクタデシルトリク
ロロシラン(東京化成(株)製)0.8mlを添加して
攪拌して撥水処理溶液を製造し、実施例1と同様のシリ
コン基板をこの撥水処理溶液に12時間浸漬して、撥水
処理したシリコン基板(以下「試料6」という)得た。
【0020】2.表面の形態 実施例でえられた試料1〜5、及び、比較例でえられた
試料6について、原子間力顕微鏡の像から計算した表面
の粗さ(自乗平均値)と比表面積は、表1のとおりであ
った。
【0021】
【表1】
【0022】3.接触角 実施例でえられた試料1〜5、及び、比較例でえられた
試料6について、接触角計(協和界面(株)製)を用い
て接触角を測定した。試料1〜6を、それぞれ、水平に
置き、その上方に100μlの注射器の針の先から10
μlの水を押し出し水滴を作り、試料1ないし6を、水
平を保ったまま上方に移動させて水滴に接触させて、水
滴を試料1ないし6の上に置き、接触角計のビュースコ
ープ内に組み込まれた分度器に使用して接触角を測定し
た。その結果は表2のとおりであった。この表から、本
発明に係わる超撥水膜は、これまで到達できなかった接
触角170度以上という高い撥水性を有することが明ら
かになった。
【0023】
【表2】
【0024】4.アルコール濃度と接触角の関係 本発明における超撥水性膜の撥水性の特徴を更に明らか
にするために、アルコール水溶液における水の濃度と接
触角の関係を調べた。その結果は、図2のとおりであっ
た。この図から、本発明に係わる超撥水性膜は、アルコ
ール濃度が高い範囲では、あまり撥水性を示さないが、
水の割合が60%を超えるころから撥水性が急上昇し、
水の濃度が80%(アルコール20%)に達してから純
水に到るまで、非常に高い撥水性を示すことがわかる。
【0025】
【発明の効果】本発明に係わる超撥水性膜及びその製造
方法は、前述のような構成であり、透明で非常に高い撥
水性を有する超撥水性膜とその製造方法を提供するもの
であって、工業用の熱交換器や家庭用のエアコン、冷蔵
庫等の冷却フィンに撥水性を持たせて水滴の付着を防止
して、空気抵抗を下げるともに熱効率を上げ、パラボラ
アンテナや電線に撥水性を持たせて結露や着氷を防止し
て、情報通信の安全性や信頼性を高め、更に、自動車や
航空機や船のボデーに撥水性を持たせて水滴の付着や着
雪を防止して、空気抵抗を下げるともに美観を維持して
清掃効率を上げ、窓や鏡に撥水性を持たせて水滴の付着
を防止して見通しをよくすること等に役立ち、産業の発
達と日常生活の向上に大きな貢献をなすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係わる超撥水膜の一つの断面を示す
図である。
【図2】アルコール水溶液の水の濃度と第1発明に係わ
る超撥水膜の接触角との関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 9/00 B32B 9/00 A C01B 33/12 C01B 33/12 C // C09D 1/00 C09D 1/00 Fターム(参考) 4D075 AE03 BB28Z CA18 CA36 DC08 DC12 DC18 DC19 EA06 EA07 EA10 EB22 EB32 EB43 EC02 EC03 EC45 EC53 4F100 AA20 AA20C AA21C AH06 AK24 BA03 BA07 DD40C DE01C EG00C EJ42C EJ67C EJ81C JB06C JD14C JG03B JG10B JJ03C JL00 JL00A JL06 JL07 YY00C 4G072 AA25 BB09 FF06 GG01 GG03 HH14 NN21 QQ07 QQ09 TT01 4H020 AA01 BA04 BA37 4J038 AA011 HA211 HA441 MA14 NA07 NA14 PA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒経5〜100nmのシリカ又はチタニ
    アの微粒子が逆さになった葡萄の房状に凝集して形成さ
    れた連続した凝集体からなる表層を有することを特徴と
    する超撥水性膜
  2. 【請求項2】 粒経5〜100nmのシリカ又はチタニ
    アの微粒子が、プラスに帯電する電解質ポリマーからな
    る薄膜とマイナスに帯電する電解質ポリマーからなる薄
    膜を介して、逆さになった葡萄の房状に凝集して形成さ
    れた連続した凝集体からなる表層を有することを特徴と
    する超撥水性膜
  3. 【請求項3】 超撥水性膜を形成させようとする物体の
    表面に、プラス又はマイナスに帯電した電解質ポリマー
    を塗布して、その表面にシリカ微粒子又はチタニア微粒
    子等の非水溶性で水に分散可能な微粒子を吸着させる第
    1工程と、その表面を第1工程の電解質ポリマーとは逆
    の電荷に帯電した電解質ポリマーで覆う第2工程とを、
    交互に、少なくとも1回以上繰り返し、必要に応じて、
    カップリング剤等の撥水剤を塗布することを特徴とする
    超撥水性膜の製造方法
  4. 【請求項4】 超撥水性膜を形成させようとする物体の
    表面に、プラス又はマイナスに帯電した電解質ポリマー
    を塗布して、その表面にシリカ微粒子又はチタニア微粒
    子等の耐熱性があり非水溶性で水に分散可能な微粒子を
    吸着させる第1工程と、その表面を第1工程の電解質ポ
    リマーとは逆の電荷に帯電した電解質ポリマーで覆う第
    2工程とを、交互に、少なくとも1回以上繰り返した
    後、高熱処理して電解質ポリマーを分解気化して除去
    し、必要に応じて、カップリング剤等の撥水剤を塗布す
    ることを特徴とする超撥水性膜の製造方法
JP2002082085A 2002-02-15 2002-02-15 超撥水性膜の製造方法 Expired - Fee Related JP3533606B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002082085A JP3533606B2 (ja) 2002-02-15 2002-02-15 超撥水性膜の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002082085A JP3533606B2 (ja) 2002-02-15 2002-02-15 超撥水性膜の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003238947A true JP2003238947A (ja) 2003-08-27
JP3533606B2 JP3533606B2 (ja) 2004-05-31

Family

ID=27785394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002082085A Expired - Fee Related JP3533606B2 (ja) 2002-02-15 2002-02-15 超撥水性膜の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3533606B2 (ja)

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004052640A1 (ja) * 2002-12-10 2004-06-24 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. 機能性皮膜被覆物品、その製造方法及び機能性皮膜形成用塗工材料
JP2005169761A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Nippon Sheet Glass Co Ltd 酸化物膜付き基材、および酸化錫膜付き基材の製造方法
JP2006043976A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Koken Ltd 超撥水性部材とその製造方法
JP2007144916A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Asahi Glass Co Ltd 超撥水性基体
JP2007242611A (ja) * 2006-02-24 2007-09-20 Gm Global Technology Operations Inc 双極板上にナノ粒子コーティングを堆積させ双極板のランドからナノ粒子コーティングを除去する方法
JP2008038630A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Aisan Ind Co Ltd 内燃機関の流通経路配設部材
JP2008114413A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Hitachi Chem Co Ltd 微粒子積層膜積層体、その製造方法及びそれを用いた光学部材
WO2009150930A1 (ja) * 2008-06-12 2009-12-17 財団法人川村理化学研究所 超疎水性ナノ構造複合体で被覆された構造物及びその製法
JP2009298198A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Shinmaywa Industries Ltd 防除氷装置
JP2009297993A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Kawamura Inst Of Chem Res 超疎水性ナノ構造複合体で被覆された構造物及びその製法
JP4491037B1 (ja) * 2009-01-16 2010-06-30 財団法人川村理化学研究所 水性溶液移動用管状構造物及びその製造方法
KR101076138B1 (ko) 2009-05-22 2011-10-21 한국생산기술연구원 초발수성 및 초발유성 복합입자 소재 및 이의 제조 방법
JP2014172933A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Mitsubishi Electric Corp 撥水性膜の形成方法および撥水性膜が形成された物品
US9187361B2 (en) 2005-11-04 2015-11-17 Ocv Intellectual Capital, Llc Method of manufacturing S-glass fibers in a direct melt operation and products formed there from
US9206068B2 (en) 2005-11-04 2015-12-08 Ocv Intellectual Capital, Llc Method of manufacturing S-glass fibers in a direct melt operation and products formed therefrom
CN105253890A (zh) * 2015-12-01 2016-01-20 吉林大学 一种一步法合成单分散SiO2微米粒子的方法
JP2017019276A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 結露抑制シート
CN106978137A (zh) * 2017-03-28 2017-07-25 张文新 一种用于树脂镜片的防雾擦喷剂
CN107058985A (zh) * 2017-05-05 2017-08-18 孝感双华应用科技开发有限公司 一种二氧化钛疏水膜的制备方法
JP2019144335A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 デクセリアルズ株式会社 微細構造体及びその製造方法、並びに光学機器
WO2020203146A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 大和製罐株式会社 撥液性ヒートシール膜、および、コーティング剤
CN114891482A (zh) * 2022-02-24 2022-08-12 张文新 一种用于树脂镜片的防雾擦喷剂

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05222339A (ja) * 1991-06-11 1993-08-31 Matsushita Refrig Co Ltd 撥水性コーティング用組成物及び撥水性コーティング用組成物を塗布した熱交換器
JPH07328532A (ja) * 1994-06-07 1995-12-19 Sekisui Chem Co Ltd 撥水性被膜
JPH0826177A (ja) * 1994-07-14 1996-01-30 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 水中摩擦抵抗低減表面形成方法
JPH08141494A (ja) * 1994-11-17 1996-06-04 Sekisui Chem Co Ltd 撥水性被膜の形成方法
JPH08323285A (ja) * 1995-05-31 1996-12-10 Kobe Steel Ltd 撥水性及び着霜防止性が優れた部材及びその製造方法
JPH09279056A (ja) * 1996-04-18 1997-10-28 Hitachi Ltd 超撥水塗料及びそれを用いた超撥水塗膜
WO1999024523A1 (fr) * 1997-11-12 1999-05-20 Showa Denko K.K. Matiere de revetement resistante a l'eau et article dote d'une surface resistante a l'eau
JPH11300270A (ja) * 1998-04-27 1999-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撥水性被膜とその製造方法及び撥水性塗料組成物
JP2001207123A (ja) * 1999-11-16 2001-07-31 Sentan Kagaku Gijutsu Incubation Center:Kk 高硬度高滑水性膜およびその製造方法
JP2003206477A (ja) * 2002-01-10 2003-07-22 Toyo Riken Kk 超撥水剤組成物

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05222339A (ja) * 1991-06-11 1993-08-31 Matsushita Refrig Co Ltd 撥水性コーティング用組成物及び撥水性コーティング用組成物を塗布した熱交換器
JPH07328532A (ja) * 1994-06-07 1995-12-19 Sekisui Chem Co Ltd 撥水性被膜
JPH0826177A (ja) * 1994-07-14 1996-01-30 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 水中摩擦抵抗低減表面形成方法
JPH08141494A (ja) * 1994-11-17 1996-06-04 Sekisui Chem Co Ltd 撥水性被膜の形成方法
JPH08323285A (ja) * 1995-05-31 1996-12-10 Kobe Steel Ltd 撥水性及び着霜防止性が優れた部材及びその製造方法
JPH09279056A (ja) * 1996-04-18 1997-10-28 Hitachi Ltd 超撥水塗料及びそれを用いた超撥水塗膜
WO1999024523A1 (fr) * 1997-11-12 1999-05-20 Showa Denko K.K. Matiere de revetement resistante a l'eau et article dote d'une surface resistante a l'eau
JPH11300270A (ja) * 1998-04-27 1999-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撥水性被膜とその製造方法及び撥水性塗料組成物
JP2001207123A (ja) * 1999-11-16 2001-07-31 Sentan Kagaku Gijutsu Incubation Center:Kk 高硬度高滑水性膜およびその製造方法
JP2003206477A (ja) * 2002-01-10 2003-07-22 Toyo Riken Kk 超撥水剤組成物

Cited By (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004052639A1 (ja) * 2002-12-10 2004-06-24 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. 皮膜被覆物品、その製造方法及び皮膜形成用塗工材料
WO2004052640A1 (ja) * 2002-12-10 2004-06-24 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. 機能性皮膜被覆物品、その製造方法及び機能性皮膜形成用塗工材料
JP2005169761A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Nippon Sheet Glass Co Ltd 酸化物膜付き基材、および酸化錫膜付き基材の製造方法
JP2006043976A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Koken Ltd 超撥水性部材とその製造方法
US9656903B2 (en) 2005-11-04 2017-05-23 Ocv Intellectual Capital, Llc Method of manufacturing high strength glass fibers in a direct melt operation and products formed there from
US9187361B2 (en) 2005-11-04 2015-11-17 Ocv Intellectual Capital, Llc Method of manufacturing S-glass fibers in a direct melt operation and products formed there from
US10407342B2 (en) 2005-11-04 2019-09-10 Ocv Intellectual Capital, Llc Method of manufacturing S-glass fibers in a direct melt operation and products formed therefrom
US9206068B2 (en) 2005-11-04 2015-12-08 Ocv Intellectual Capital, Llc Method of manufacturing S-glass fibers in a direct melt operation and products formed therefrom
US9695083B2 (en) 2005-11-04 2017-07-04 Ocv Intellectual Capital, Llc Method of manufacturing S-glass fibers in a direct melt operation and products formed therefrom
JP2007144916A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Asahi Glass Co Ltd 超撥水性基体
JP2007242611A (ja) * 2006-02-24 2007-09-20 Gm Global Technology Operations Inc 双極板上にナノ粒子コーティングを堆積させ双極板のランドからナノ粒子コーティングを除去する方法
JP2008038630A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Aisan Ind Co Ltd 内燃機関の流通経路配設部材
JP2008114413A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Hitachi Chem Co Ltd 微粒子積層膜積層体、その製造方法及びそれを用いた光学部材
JP2009298198A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Shinmaywa Industries Ltd 防除氷装置
KR101210462B1 (ko) * 2008-06-12 2012-12-10 잇판자이단호진 가와무라 리카가쿠 겐큐쇼 초소수성 나노 구조 복합체로 피복된 구조물 및 그 제법
JP2009297993A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Kawamura Inst Of Chem Res 超疎水性ナノ構造複合体で被覆された構造物及びその製法
US8017234B2 (en) 2008-06-12 2011-09-13 Dic Corporation Structural object coated with superhydrophobic nanostructure composite and process for producing the same
WO2009150930A1 (ja) * 2008-06-12 2009-12-17 財団法人川村理化学研究所 超疎水性ナノ構造複合体で被覆された構造物及びその製法
CN102056739A (zh) * 2008-06-12 2011-05-11 Dic株式会社 用超疏水性纳米结构复合体覆盖的结构物及其制法
JP2010162788A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Kawamura Inst Of Chem Res 水性溶液移動用管状構造物及びその製造方法
JP4491037B1 (ja) * 2009-01-16 2010-06-30 財団法人川村理化学研究所 水性溶液移動用管状構造物及びその製造方法
KR101076138B1 (ko) 2009-05-22 2011-10-21 한국생산기술연구원 초발수성 및 초발유성 복합입자 소재 및 이의 제조 방법
JP2014172933A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Mitsubishi Electric Corp 撥水性膜の形成方法および撥水性膜が形成された物品
JP2017019276A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 結露抑制シート
CN105253890A (zh) * 2015-12-01 2016-01-20 吉林大学 一种一步法合成单分散SiO2微米粒子的方法
CN106978137A (zh) * 2017-03-28 2017-07-25 张文新 一种用于树脂镜片的防雾擦喷剂
CN107058985B (zh) * 2017-05-05 2018-12-04 绍兴泽美纺织品有限公司 一种二氧化钛疏水膜的制备方法
CN107058985A (zh) * 2017-05-05 2017-08-18 孝感双华应用科技开发有限公司 一种二氧化钛疏水膜的制备方法
JP2019144335A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 デクセリアルズ株式会社 微細構造体及びその製造方法、並びに光学機器
WO2020203146A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 大和製罐株式会社 撥液性ヒートシール膜、および、コーティング剤
JP2020163673A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 大和製罐株式会社 撥液性ヒートシール膜、および、コーティング剤
CN113631283A (zh) * 2019-03-29 2021-11-09 大和制罐株式会社 拒液性热封膜及涂布剂
CN113631283B (zh) * 2019-03-29 2023-09-12 大和制罐株式会社 拒液性热封膜及涂布剂
CN114891482A (zh) * 2022-02-24 2022-08-12 张文新 一种用于树脂镜片的防雾擦喷剂

Also Published As

Publication number Publication date
JP3533606B2 (ja) 2004-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003238947A (ja) 超撥水性膜、及び、超撥水性膜の製造方法
US6811856B2 (en) Properties of structure-formers for self-cleaning surfaces, and the production of the same
JP4956467B2 (ja) 超疎水性のセルフクリーニング粉体ならびにその製造方法
US9221076B2 (en) Composition for forming an optically transparent, superhydrophobic coating
JP4689467B2 (ja) 機能性皮膜被覆物品、その製造方法及び機能性皮膜形成用塗工材料
US6852389B2 (en) Surfaces rendered self-cleaning by hydrophobic structures, and process for their production
US7211313B2 (en) Surfaces rendered self-cleaning by hydrophobic structures and a process for their production
WO2010018744A1 (ja) 超疎水性粉体、超疎水性表面を有する構造体及びそれらの製造方法
JP4801234B2 (ja) 不規則性を有する改善された親水性または疎水性の支持体
BRPI0621423A2 (pt) superfìcie super-hidrofóbica e método para formar a mesma
JP4503086B2 (ja) 超疎水性粉体、これを用いる超疎水性表面を有する構造体及びそれらの製造方法
TW201213114A (en) Process for the production of a deposit of inorganic nanoparticles having micro gaps onto a light-transparent support
EP1043380A1 (en) Water-repellent coating material and article with water-repellent surface
JP2012187529A (ja) 撥水性部材及びその製造方法、並びに空調機室外機
JP4812945B2 (ja) 撥水層担持構造体及びその製造方法
JP6713319B2 (ja) 撥水性被膜付基材およびその製造方法
CN112143332B (zh) 一种超疏水涂层及制备方法
Laad et al. Fabrication techniques of superhydrophobic coatings: A comprehensive review
CN113578706A (zh) 一种利用层层自组装技术制备耐腐蚀复合涂层的方法
WO2016143297A1 (ja) コーティング膜付きガラス板及びその製造方法
CN113717419B (zh) 自清洁膜层及采用该自清洁膜层的接水盘、空调器
US20180145625A1 (en) Hybrid substrate that facilitates dropwise condensation
JP4413252B2 (ja) ナノ構造複合体被覆型構造物及びその製造方法
JP6749093B2 (ja) 超親水性被膜付基材と、その塗布液および製造方法
WO2007018269A1 (ja) 防曇性物品およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees