JP2003225880A - 物品の吸着搬送用吸盤 - Google Patents

物品の吸着搬送用吸盤

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JP2003225880A
JP2003225880A JP2002027902A JP2002027902A JP2003225880A JP 2003225880 A JP2003225880 A JP 2003225880A JP 2002027902 A JP2002027902 A JP 2002027902A JP 2002027902 A JP2002027902 A JP 2002027902A JP 2003225880 A JP2003225880 A JP 2003225880A
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suction
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cup
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Tadaharu Sadano
忠晴 定野
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    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G47/00Article or material-handling devices associated with conveyors; Methods employing such devices
    • B65G47/74Feeding, transfer, or discharging devices of particular kinds or types
    • B65G47/90Devices for picking-up and depositing articles or materials
    • B65G47/91Devices for picking-up and depositing articles or materials incorporating pneumatic, e.g. suction, grippers

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸盤と物品の被吸着面との間に空気リークが
生じても吸着力維持能力が大きく、また、横揺れに対す
る外れ防止能力のある吸着搬送用吸盤を提供する。 【解決手段】物品を吸着搬送するための吸盤1は、吸気
管4の下端周りに開口して固着された小吸盤3と、この
小吸盤3を囲んで吸気管4の下端周りに前記小吸盤3と
同心状に開口して固着された大吸盤2とで構成されてい
る。小吸盤3と大吸盤2は蛇腹状の伸縮体で構成してあ
る。吸盤1は、吸気管4の下端周りに同心状に二重に開
口した大小吸盤2、3で構成されているので、吸着され
る物品Sは大小両吸盤2、3によって吸着され、小吸盤
3の周囲で大吸盤2が物品Sを上から抑える作用を生
じ、吸盤1で吸着保持された物品Sの横揺れが防がれ
る。また、吸着される物品Sの表面に凹凸があって、大
小吸盤2、3の一方の接触面から空気漏れが生じても、
その吸気漏れを大小吸盤2、3の他方が補完し、吸着力
を維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカップ型あるいは箱
型容器入り商品等の物品(本発明ではこれらを総称して
物品と呼ぶ)の搬送に使用して好適な吸着搬送用吸盤に
関する。
【0002】
【従来の技術】生産段階又は集積段階で物品を別のライ
ンへ移動したり、積重ねたりするために吸盤付きの吸着
搬送手段が使用されてきている。図10は吸着搬送手段
に使用されている従来の一般的な吸盤の縦断面図を示し
ている。図10において、40は真空源に通じる吸気
管、41は吸気管先端の吸気口、42は吸気管40の先
端近くに固着された吸盤装着部、43は吸盤で、ネジ嵌
め等により吸盤装着部42に固定して設けられている。
【0003】吸盤43は一般にゴム製で緩傾斜のラッパ
状に形成されて吸気管40の先端に1個ずつ設けられて
いる。Sは吸着される物品である。このような吸盤43
を備えた吸着搬送手段は、図11のように、やや大きい
物品Sを吊上げる場合、安定した吸着を行うために物品
1個に対し複数個の吸盤43で吸着させるように使われ
る。
【0004】また、図12のように、小さい物品Sを吊
上げる場合には、物品1個に対し1個の吸盤43を使用
し、搬送中の物品Sの揺れ動きによる吸着はずれを防止
するために、吸盤43の周辺部に横揺れ防止ガイド44
を設けて使用している。ところが、図10に示すよう
に、吸盤43を吸着させた物品Sの被吸着面に溝45等
の隙間があると、吸盤43内にその隙間から空気がリー
クし、吸盤43内に充分な真空が生起されず、吸盤43
が外れ易くなる。
【0005】このため、図11のように複数個の吸盤4
3で吸着する場合も、図12のように1個の吸盤43で
吸着する場合も、吸盤43部で空気リークが生じた場合
に吸着力を維持し得るように、必要以上の大きい容量及
び吸引空気流量の吸着真空源を使用しなければならない
という問題があった。また、図12のように、横揺れ防
止ガイド44を併用すると、構造が複雑化し、吸着ヘッ
ド部が重くなり、吸着搬送用吸盤を高速で横移動し難く
なるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の吸着
搬送用吸盤が前記した問題点を有していた点に鑑み、吸
盤と物品の被吸着面との間に空気リークが生じても吸着
力維持能力が大きく、また、横揺れに対する外れ防止能
力のある吸着搬送用吸盤を提供することを課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、物品を吸着搬送するための吸盤であっ
て、前記吸盤を、吸気管の下端周りに開口して固着され
た小吸盤と、この小吸盤を囲んで前記吸気管の下端周り
に同小吸盤と同心状に開口して固着された大吸盤とを設
けて構成した物品の吸着搬送用吸盤を提供する。
【0008】本発明による吸盤は、吸気管の下端周りに
同心状に二重に開口した大小吸盤で構成されているの
で、吸着される物品は大小両方の吸盤によって吸着さ
れ、小吸盤の周囲で大吸盤が物品を上から抑える作用を
生じ、吸盤で吸着保持された物品の横揺れが防がれる。
【0009】また、吸着される物品の表面に凹凸があっ
て、大小吸盤の一方の接触面から空気漏れが生じても、
その吸気漏れを大小吸盤の他方が補完し、吸着力を維持
できる。本発明による吸着搬送用吸盤では、大小吸盤に
対する吸気系を、大小吸盤に共通の吸気系にして、吸気
系の構造を簡単に構成してもよいが、大小吸盤に個別の
吸気系を設け、大小吸盤に個別に吸着力が確実に作用す
るようにしてもよい。
【0010】また、本発明による吸着搬送用吸盤におい
て、大小吸盤を蛇腹状の伸縮体で構成すると、吸盤は伸
縮し易くなって、搬送すべき物品を吸着するときに吸盤
内部に働く真空によって吸盤は容易に伸縮し、物品を確
実に吸着することができて好ましい。
【0011】更にまた、本発明による吸着搬送用吸盤で
は、小吸盤と大吸盤をそれぞれゴムなどの可撓材でラッ
パ状に形成した容易に製造可能なものにして前記したと
同様の作用、効果を奏しうるものとしてもよい。この場
合も、小吸盤と大吸盤に対しては共通の吸気系で吸引力
を作用させてもよいし、小吸盤、大吸盤に各個別の吸引
系で吸引力を独立に確実に作用させるようにしてもよ
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
よる吸着搬送用吸盤について具体的に説明する。
【0013】(第1実施形態)まず、図1、図2に示し
た第1実施形態による吸着搬送用吸盤について説明す
る。図1において、1は本実施形態による吸盤である。
吸盤1は、吸気管4の大吸盤装着部5にネジ嵌め等によ
り固定装着した大吸盤2と、吸気管4の下端外周にネジ
嵌め等により固定装着して大吸盤2内に設けた小吸盤3
とで構成している。大吸盤2と小吸盤3は、ともに蛇腹
状の伸縮体で伸縮し易い構造になっている。
【0014】図1では同心状に配設された大吸盤2と小
吸盤3は、自重で垂れ下がった状態で示し、この状態下
で小吸盤3の深さは大吸盤2の深さよりも深さD1 だけ
小さく構成している。Dは吸盤1の吸着時の物品Sと接
する最大縮み深さ、D2 はこのときの小吸盤3の縮代、
Sは大吸盤2の下端と接する位置で示した吸着される物
品である。
【0015】図2は図1の吸盤1を2個、上下逆の姿勢
で横に並ぶ2個のカップ状をした物品Sと対応するよう
に、搬送手段の昇降アーム6で支持して吸着搬送手段を
構成した場合である。吸気管4で吸気しながら昇降アー
ム6を下降させ、各吸盤1が最大縮み深さDに圧縮され
物品Sを吸着した状態で示している。
【0016】1個の物品Sに対して吸盤1を1個だけ設
ける場合は、この例で示すように1個の吸盤1と吸気系
だけで構成できる。図2では吸盤2個組みの装置を示し
たが、図2の紙面と直角方向に複数列の吸盤1を配列し
た吸盤4個組み、6個組み等の装置を同様に構成でき
る。
【0017】以上のように構成された図1及び図2の装
置において、吸気管4で吸気を行いながら吸盤1が下降
されると、最初に図1で示した大吸盤2の下端周面が物
品Sに着床し、大吸盤2は内部が減圧されて縮み始め、
深さD1 まで縮むと、小吸盤3の下端外周面が物品Sに
着床する。更に吸気が続くと、小吸盤3内が減圧されな
がら小吸盤3と大吸盤2が共に最大縮み深さDまで圧縮
される。
【0018】この状態で昇降アーム6を上昇させると、
物品Sは、小吸盤3と大吸盤2の両方に吸着されて上昇
し他の位置へ搬送される。このとき、図2中で大吸盤2
の内部2aが外部より低圧に、小吸盤3の内部3aは更
に低圧に減圧されているため、小吸盤3の周囲で大吸盤
2が物品Sを上から抑える作用を生じる。すなわち、単
一の吸盤1で物品Sを吸着した場合には、この作用で搬
送中の物品Sの横揺れが防止されるようになる。このた
め、図12に示した従来のもののような別個の横揺れ防
止ガイド44は不要になる。
【0019】また、図2の状態で、物品Sの表面の凹凸
や溝等により小吸盤3に空気漏れを生じた場合は、小吸
盤3のリ−ク分を大吸盤2が補完し、吸着力が安定して
維持できるようになる。このときにも大吸盤2の大きい
圧縮代の反力分が物品抑え力として働き横揺れ防止の作
用を維持できる。
【0020】反対に大吸盤2側に空気漏れを生じた場合
は、小吸盤3側が吸着力で吸着状態を維持できる。小吸
盤3と大吸盤2の両方に吸着時の空気漏れを生じる割合
は少ないためこの構成の吸盤1によって吸着力維持能力
が著しく改善される。このため、吸盤部から空気リーク
を前提とした必要以上の大きい容量、吸引空気流量の真
空源を備える必要はなくなり、設備費用の軽減が図れ
る。
【0021】(第2実施形態)次に、図3に示す第2実
施形態による吸着搬送用吸盤について説明する。この実
施形態は、二重に構成した小吸盤と大吸盤に個別の吸気
系を設けて吸盤装置を構成した場合である。図3におい
て、11はこの実施例による吸盤である。吸盤11は、
小吸盤用吸気管14の下端の吸気口14a周りに固着さ
れた蛇腹式の小吸盤3と、小吸盤用吸気管14周りに固
着した吸気路7内臓の大吸盤装着部8と、内部の吸気路
7と連通するよう大吸盤装着部8に接続して小吸盤用吸
気管14と平行に設けた大吸盤用吸気管9と、大吸盤装
着部8の外周に固着し吸気路7の吸気口7a及び小吸盤
3を囲って設けた蛇腹式の大吸盤2とを備えて構成して
いる。10は小吸盤用吸気管14と大吸盤用吸気管9を
支持する吸着搬送手段の水平な支持部材である。
【0022】蛇腹式の小吸盤3と大吸盤2は、図3のよ
うに自由に垂れ下がった状態に構成する。図3では小吸
盤3が下へ距離D3 突き出た状態に構成している。大吸
盤2と小吸盤3の下端高さは同じに構成してもよく、反
対に大吸盤2が下へ距離D3突き出るように構成しても
よい。Sは小吸盤3の下端と接する位置で示した吸着さ
れる物品、D4 は小吸盤3と大吸盤2とが共に物体Sと
接して吸着する場合の圧縮代、Dはこのときの小吸盤3
と大吸盤2の最大縮み深さである。
【0023】以上のように構成された図3の吸着盤にお
いて、吸盤11が吸気管14と吸気管9で吸気されなが
ら物品Sに向かって下降されると、最初に小吸盤3が図
3のように物品Sに着床し、吸気管14による吸引力で
圧縮され始める。なお、図3のように、小吸盤3が大吸
盤2より下へ距離D3 突き出た状態に構成すると、この
小吸盤3の着床と圧縮状態を監視できる。
【0024】小吸盤3が深さD3 圧縮されると、図4の
ように大吸盤2が物品Sに着床し、小吸盤3と大吸盤2
がそれぞれ吸気管4及び9による吸引力で深さD4 位置
まで圧縮されて最大縮み深さDに達し、図5のように物
品Sを吸着した状態が得られる。
【0025】この状態のもとで、吸盤11が上昇され物
品Sを他の位置へ搬送する。物品Sが単一の吸盤11で
吸着されて搬送中に物品Sに揺れが生じる場合、物品S
には小吸盤3の吸着部を中心として全周方向に大吸盤2
の独立した吸気系9による吸着力で強い揺れ防止力が作
用し揺れが抑制される。このため従来の別個の横揺れ防
止ガイドが不要になる。
【0026】小吸盤3及び大吸盤2が物品S上面の凹凸
や溝を跨いで着床し空気漏れが生じた場合、小吸盤3及
び大吸盤2が各独立の吸気系4及び9により小吸盤3ま
わりを二重に吸気し吸盤2個分の大きい吸引力が作用す
ることで、吸着力がより確実に維持できる。このため必
要以上に大きい容量、吸引空気量の真空源を備える必要
がなくなる。他の作用効果は第1実施形態の場合と同様
である。
【0027】(第3実施形態)次に、図6に示した第3
実施形態による吸着搬送用吸盤について説明する。この
第3実施形態は、図1の第1実施形態における小吸盤3
と大吸盤2を、それぞれゴム等の可撓材でラッパ状に構
成した場合である。
【0028】図6において、21はこの実施形態による
吸盤、12はラッパ状の大吸盤、13はラッパ状の小吸
盤である。大吸盤12と小吸盤13は同心状に配設さ
れ、また、大吸盤12は下端高さを小吸盤13よりも僅
かな高さD5 下へ突出させた状態に設けている。Dは大
吸盤12及び小吸盤13の最大縮み深さ、Sは大吸盤1
2と接する位置で示した吸着される物品である。その他
の構成で、第1実施形態(図1)及び第2実施形態(図
3)と同様の部分には、第1実施形態及び第2実施形態
で付した符号と同じ符号を付してあり、それらについて
の説明は省略する。
【0029】以上のように構成された 吸盤21が吸気
管4で吸気されながら物品Sに向かって降下されると、
最初に図6のように大吸盤12が物品Sに着床し内部が
減圧されながら大吸盤12が扁平に圧縮撓み変形され始
める。僅かな深さD5 の変形で小吸盤13が着床し、小
吸盤13が大吸盤12と共に圧縮撓み変形し、最大縮み
深さDに達した状態で図7のように吸着が完了する。
【0030】このとき、大吸盤12の内部は外部より低
く減圧された状態、小吸盤13の内部はそれよりさらに
低く減圧された状態になり、吸盤21で物品Sが持上げ
られ他の位置へ搬送される。物品Sを単一の吸盤21で
吸着搬送する途中で、物品Sが横揺れする時、大吸盤1
2が物品Sの横揺れを抑制する。また、小吸盤13又は
大吸盤12の何れか一方に着床面からの空気漏れを生じ
たとき、他方の吸盤が補完することで、第1実施形態の
場合と同様の作用効果がより確実に達成される。他の作
用効果は第1実施形態の場合と同様である。
【0031】(第4実施形態)次に、図8に示した第4
実施形態による吸着搬送用吸盤について説明する。この
実施例は、第3実施形態(図6)の装置と、第2実施形
態(図3)の機構を組合せた形で、二重に構成した小吸
盤13と大吸盤12に個別の吸気系を設けて吸盤装置を
構成した場合である。
【0032】図8において、31はこの実施形態による
吸盤である。吸盤31は、吸気管14の下端の吸気口1
4a周りに固着されたゴム等の可撓材でラッパ状に構成
した小吸盤13と、吸気管14周りに固着した吸気路7
内臓の大吸盤装着部8と、内部の吸気路7と連通するよ
う大吸盤装着部8に接続して吸気管14と平行に設けた
大吸盤12用の吸気管9と、装着部8の下部外周に固着
し内部吸気路7の吸気口7a及び小吸盤13を囲って設
けたラッパ状の大吸盤12とを備えた構成としている。
10は吸気管4と吸気管9を支持する吸着搬送手段の水
平支持部材である。
【0033】ラッパ状の小吸盤13と大吸盤12は、下
端高さを同一とするか又は僅かな高さD5 だけ何れかが
上下にずれた状態に設けられる。図8では大吸盤12の
下端が小吸盤13の下端より深さD5 下へ突出すように
構成した場合を示している。
【0034】以上のように構成された吸盤31が吸気管
4及び9で吸気されながら物品Sに向かって降下される
と、最初に図8のように大吸盤12が物品Sに着床し内
部が吸気管9により減圧され大吸盤12が扁平に圧縮撓
み変形され始める。僅かな深さD5 の変形で小吸盤13
が着床し、小吸盤13が吸気管14による減圧で大吸盤
12と共に圧縮撓み変形し最大縮み深さDに達した状態
で図9のように吸着が完了する。この用法のもとで、第
3実施形態の場合と同様の作用効果が、より確実に達成
される。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明は、物品
を吸着搬送するための吸盤であって、前記吸盤が、吸気
管の下端周りに開口して固着された小吸盤と、この小吸
盤を囲んで前記吸気管の下端周りに前記小吸盤と同心状
に開口して固着された大吸盤とを設けて構成された物品
の吸着搬送用吸盤を提供する。
【0036】本発明による吸盤は、吸気管の下端周りに
同心状に二重に開口した大小吸盤で構成されているの
で、吸着される物品は大小両方の吸盤によって吸着さ
れ、小吸盤の周囲で大吸盤が物品を上から抑える作用を
生じ、吸盤で吸着保持された物品の横揺れが防がれる。
また、吸着される物品の表面に凹凸があって、大小吸盤
の一方の接触面から吸気漏れが生じても、その吸気漏れ
を大小吸盤の他方が補完し、吸着力を維持できる。
【0037】本発明による吸着搬送用吸盤において、大
小吸盤に対する吸気系を、大小吸盤に共通の吸気系にし
たものでは、吸気系の構造を簡単になり、また、大小吸
盤に個別の吸気系を設けたものでは、大小吸盤に個別に
吸着力が確実に働く。
【0038】また、本発明による吸着搬送用吸盤におい
て、大小吸盤を蛇腹状の伸縮体で構成したものでは、吸
盤が伸縮し易く、搬送すべき物品を吸着するときに吸盤
内部に働く真空によって吸盤は容易に伸縮し、物品を確
実に吸着することができる。
【0039】更にまた、本発明による吸着搬送用吸盤に
おいて、小吸盤と大吸盤をそれぞれゴムなどの可撓材で
ラッパ状に構成したものでは、吸盤を容易に製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による吸着搬送用吸盤
の縦断面図。
【図2】 図1の吸盤を使用した吸着搬送装置の側面
図。
【図3】 本発明の第2実施形態による吸着搬送用吸盤
の縦断面図。
【図4】 第2実施形態における小吸着盤と大吸着盤が
共に物品Sに着床した状態を示す側面図。
【図5】 第2実施形態による吸着搬送用吸盤が物品を
吸着した時の状態を示す側面図。
【図6】 本発明の第3実施形態による吸着搬送用吸盤
の縦断面図。
【図7】 第3実施形態による吸着搬送用吸盤が物品を
吸着した状態を示す縦断面図。
【図8】 本発明の第4実施形態による吸着搬送用吸盤
の縦断面図。
【図9】 第4実施形態による吸着搬送用吸盤が物品を
吸着した状態を示す縦断面図。
【図10】 従来の吸着搬送用吸盤の例を示す縦断面
図。
【図11】 従来の吸着搬送用吸盤を複数個使用した状
態を示す縦断面図。
【図12】 従来の吸着搬送用吸盤を横揺れ防止ガイド
と共に用いた状態を示す側面図。
【符号の説明】
1 吸盤 2 大吸盤 2a 大吸盤の内部 3 小吸盤 3a 小吸盤の内部 4 吸気管 5 大吸盤装着部 6 昇降アーム 7 吸気路 7a 吸気口 8 大吸盤装着部 9 大吸盤用吸気管 10 支持部材 11 吸盤 12 大吸盤 13 小吸盤 14 小吸盤用吸気管 14a 吸気口 21 吸盤 31 吸盤 40 吸気管 41 吸気口 42 吸盤装着部 43 吸盤 44 横揺れ防止ガイド 45 溝等

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物品を吸着搬送するための吸盤であって、
    前記吸盤を、吸気管の下端周りに開口して固着された小
    吸盤と、この小吸盤を囲んで前記吸気管の下端周りに前
    記小吸盤と同心状に開口して固着された大吸盤とを設け
    て構成したことを特徴とする物品の吸着搬送用吸盤。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の吸着搬送用吸盤であっ
    て、前記小吸盤及び大吸盤を、共通の吸気系で物品を吸
    着するように構成したことを特徴とする物品の吸着搬送
    用吸盤。
  3. 【請求項3】請求項1及び請求項2の何れかに記載の吸
    着搬送用吸盤であって、前記小吸盤及び大吸盤をそれぞ
    れ蛇腹状の伸縮体で構成したことを特徴とする物品の吸
    着搬送用吸盤。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の吸着搬送用吸盤であっ
    て、前記小吸盤及び大吸盤をそれぞれ蛇腹状の伸縮体で
    構成し、且つ各個別の吸引系で物品を吸着するように構
    成したことを特徴とする物品の吸着搬送用吸盤。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の吸着搬送用吸盤であっ
    て、前記小吸盤及び大吸盤を共通の吸気系で物品を吸着
    するよう構成し、且つ前記小吸盤及び大吸盤をそれぞれ
    ゴム等の可撓材でラッパ状に構成したことを特徴とする
    物品の吸着搬送用吸盤。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の吸着搬送用吸盤であっ
    て、前記小吸盤及び大吸盤をそれぞれゴム等の可撓材で
    ラッパ状に構成し、且つ各個別の吸引系で物品を吸着す
    るように構成したことを特徴とする物品の吸着搬送用吸
    盤。
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Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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