JP3063270B2 - 吸着搬送装置 - Google Patents

吸着搬送装置

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JP3063270B2 JP3224394A JP22439491A JP3063270B2 JP 3063270 B2 JP3063270 B2 JP 3063270B2 JP 3224394 A JP3224394 A JP 3224394A JP 22439491 A JP22439491 A JP 22439491A JP 3063270 B2 JP3063270 B2 JP 3063270B2
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正則 千々松
泰弘 細見
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸着搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に箱状の被搬送物を自動搬送する場
合には被搬送物を直接握むハンドロボットが使用される
が、被搬送物を隙間なく積み上げるような場合にはロボ
ットハンドが邪魔になるため、被搬送物の上面を吸着し
て搬送する装置が用いられる。この装置は、図5に示す
ように、周囲が包装フィルム10で包囲された被搬送物
11を吸着装置12で吸着して搬送するものであり、図
示しない真空ポンプによってカップ状の吸着装置12内
を減圧し包装フィルム10を吸着することによって被搬
送物を持ち上げるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、吸着装置が
接する部分は減圧するため、その部分がドーム状に膨れ
て変形するのは避けられない。このため、前記した従来
のものにおいては、被搬送物が軽量である場合には問題
ないが、重量物である場合には包装フィルムが被搬送物
の重量に耐え切れずに破壊して被搬送物が落下してしま
う危険がある。
【0004】この場合、包装フィルムを厚くすればある
程度の重量までは対応できるが、吸着面の変形は避けら
れず常に落下の危険がある。本発明は前記事項に鑑みて
なされたもので、包装フィルムの強度に関係なく高重量
の被搬送物を吸着搬送できるようにした吸着搬送装置を
提供することを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記技術的課題
を解決するために、周囲が包装フィルムで包囲された被
搬送物を吸着装置で吸着して搬送する装置において以下
のような構成とした。即ち、前記包装フィルムの吸着面
に空気が流通するための曲線状の切り込み部を形成し、
前記包装フィルムの吸着面が吸引された際、前記切り込
み部から前記包装フィルム内の空気を吸引しつつ前記
搬送物吸着するように構成したことを技術的手段とす
る。
【0006】前記吸着装置は吸着口を有しており、この
吸着口の口縁にスポンジゴムのような柔軟性材を設ける
と包装フィルムを破損することがなくなる。また、この
吸着口の内方に網体を架設すれば包装フィルムの過度な
吸引が抑制される。
【0007】
【作用】被搬送物を搬送するに際しては吸着装置を吸着
面に吸着させ、吸着装置内の圧力を減圧する。すると
線状の切り込み部から包装フィルム内の空気が吸引され
被搬送物が吸着される。この状態で吸着装置を垂直また
は水平方向に移動させ所望の位置まで搬送する。このよ
うに吸着装置の吸引力を特定の部分ではなく被搬送物全
体で受けることとなるから、被搬送物の上面が平滑であ
りさえすれば、被搬送物自体の吸着強度限界までの重量
を持ち上げることができる。
【0008】前記切り込み部の形状、大きさ及び数は、
吸着部に空気溜りができず均一に空気が抜ける程度であ
れば特に制限はないが、好ましくはその形状を、曲線
状、例えば、半円状に切って形成すれば空気の流通が極
めて円滑となり、減圧状態の包装フィルムの負担を最小
限にできるとともに、搬送以外の状態では略密閉された
状態となるので被搬送物の傷みや汚れを防止できる。
【0009】また、吸着装置の吸着口の口縁にスポンジ
ゴムのような柔軟性材を設けると包装フィルムを破損す
ることがなくなる。さらに、この吸着口の内方に網体を
架設し、かつ、網体の吸着装置口縁からの位置を適度に
調整することにより包装フィルムの過度な吸引による変
形が抑制され包装フィルムを傷める虞れがない。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図1ないし図4に基づいて
説明する。被搬送物2は合成ゴムの一種であるEPDM
(エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴム)
ペレットをプレス成型してなる所謂EPDMベールであ
り、36cm×72cm×50〜200cm程度の大き
さに成型され、重量は10〜35kgとなっている。
【0011】この被搬送物2は包装フィルム1で包囲さ
れ、周囲はヒートシールによって密封されている。この
包装フィルム1はポリエチレンフィルム製で厚さは35
〜100μmのものが用いられている。
【0012】以上のように被搬送物2を包囲した包装フ
ィルム1の上面の中央部分は吸着面4となっており、こ
の吸着面4の範囲内に切り込み部5が形成されている。
この切り込み部5は図3に示すように、直径6mmの円に
沿った半円状になっており、計6箇所設けられている。
【0013】前記構成になる荷は吸着装置3によって吸
着され、搬送される。吸着装置3は図示しない産業用ロ
ボットのアーム先端に設けられ、略カップ状に形成され
ておりその底板には空気吸引孔3aが形成されている。
この空気吸引孔3aは図示しない真空ポンプに接続され
ている。
【0014】そして、この吸着装置3の口縁には環状の
スポンジゴムからなる柔軟性材7が設けられている。こ
の柔軟性材7によって包装フィルムに傷が着き難くしか
も被搬送物2の上面に多少の凹凸があっても空気漏れを
防止できるようになっている。そして、吸着口の内方に
は網体8が架設されている。この網体8は空気吸引孔3
aを塞ぐことを防止するとともにフィルムの変形が起き
ないようにするためのもので、その取り付け位置は柔軟
性材7の下縁から25mmの高さに設定されている。
【0015】被搬送物2を搬送するに際しては吸着装置
3を吸着面4に吸着させ、吸着装置3内の圧力を−30
0〜−400mmHgとする。すると前記切り込み部5から
包装フィルム1内の空気が吸引され被搬送物が吸着され
る。この状態で吸着装置3を垂直または水平方向に移動
させ所望の位置まで搬送する。この場合包装フィルム1
には実質的な力は加わらず、破損することはない。
【0016】吸引装置は図4に示すように、真空ポンプ
Pと吸着装置3とを結ぶ配管の途中に大容量の第1バル
ブAと第2バルブBとを設けて構成されている。第2バ
ルブBは小容量でしかも開度を高精度に制御できるもの
が用いられている。この装置で吸引する際は、まず第2
バルブBを先に開けて吸着装置3内を所定圧に減圧した
後第1バルブを開ける。これにより搬送物の形状や重量
に関係なく吸引時間等を自在に調整でき、安定した吸着
搬送が可能となった。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、包装フィルムの強度に
関係なく高重量の被搬送物を吸着して搬送することがで
きる。したがって、被搬送物の周囲に搬送のための装置
が存在せず被搬送物を隙間なく積むことができる。
た、切り込み部が曲線状なので、空気の流通がきわめて
円滑となり、減圧状態の包装フィルムの負担を最小限に
できると共に、搬送以外の状態では略密閉されるので、
被搬送物の傷みや汚れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】本発明の一実施例を示す斜視図
【図3】本発明の一実施例を示す要部の斜視図
【図4】本発明の一実施例を示す要部の配管図
【図5】従来例の断面図
【符号の説明】
1 包装フィルム、 2 被搬送物、 3 吸着装置、 4 吸着面、 5 切り込み部 6 吸着口、 7 柔軟性材、 8 網体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−88288(JP,A) 実開 昭59−116193(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 15/06 B65D 75/04 B65H 3/08 350 B65B 35/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲が包装フィルムで包囲された被搬送
    物を吸着装置で吸着して搬送する装置において、 前記包装フィルムの吸着面に空気が流通するための曲線
    状の切り込み部を形成し、前記包装フィルムの吸着面が
    吸引された際、前記切り込み部から前記包装フィルム内
    の空気を吸引しつつ前記被搬送物を吸着するように構成
    したことを特徴とする吸着搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記吸着装置は吸着口を有しており、前
    記吸着口の口縁に柔軟性材を設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の吸着搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記吸着装置は吸着口を有しており、前
    記吸着口の内方に網体を架設し、前記包装フィルムの過
    度な吸引が抑制されるように構成したことを特徴とする
    請求項1に記載の吸着搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記吸着口の内方に網体を架設したこと
    を特徴とする請求項2に記載の吸着搬送装置。
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JP6457724B2 (ja) * 2014-03-28 2019-01-23 旭化成株式会社 ベールの収納方法、ベール収納装置、ベール包装体製造方法、ベール包装体製造装置、及びベール包装体
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