JPH0810496Y2 - 真空吸着装置における吸着ベッド - Google Patents

真空吸着装置における吸着ベッド

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JPH0810496Y2
JPH0810496Y2 JP1992049992U JP4999292U JPH0810496Y2 JP H0810496 Y2 JPH0810496 Y2 JP H0810496Y2 JP 1992049992 U JP1992049992 U JP 1992049992U JP 4999292 U JP4999292 U JP 4999292U JP H0810496 Y2 JPH0810496 Y2 JP H0810496Y2
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JP
Japan
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suction
work
vacuum
sheet
base material
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Application number
JP1992049992U
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JPH0611935U (ja
Inventor
寛一郎 荻野
Original Assignee
尼崎彫刻工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、板状加工物などの各種
のワークを加工したり、搬送したりする際に、該ワーク
を吸着・保持するための真空吸着装置における吸着ベッ
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種吸着装置では、図3に示
すように吸着ベッド1のワーク吸着面部1aに多数の吸
引孔34を形成し、真空ポンプ2により上記吸着ベッド
1内を大気に対して減圧して真空状態に設定し、上記ワ
ーク吸着面部1aの外面に載置されたワークWを真空吸
引力で吸着・保持させるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
によれば、吸着ベッド1のワーク吸着面部1aに多数の
吸引孔34を形成しているだけであるので、上記ワーク
吸着面部1aにおけるワークWに被われていない領域S
の吸引孔34は吸着作用に寄与させずにそのまま真空漏
れ源となり、このままでは、十分な吸着力が得られな
い。上記領域Sにおける吸引孔34をカバーなどで塞げ
ば、真空漏れはなくなるが、ワークWの大きさ(面積)
が変わる度に、カバーの大きさも変更しなければなら
ず、これは実用的ではない。したがって、従来では、上
記真空漏れはそのままにして、真空ポンプ2として比較
的大きな容量(馬力)のものを使用して一定の吸着力を
確保させているのが実状であり、設備コストの上昇を招
いている。
【0004】本考案は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、大容量の真空ポンプを用いなくと
も有効な吸着性を発揮することができ、低コスト化を図
ることができる真空吸着装置における吸着ベッドを提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、図中の参照符号を付して示すならば、多数
の吸引孔4が形成されたシリコンゴム製の基材5の裏面
に不織布6を溶着により接合してなるシート3をワーク
吸着面部1aの表面に配設した構成を採用するものであ
る。
【0006】
【作用】本考案の構成によれば、吸着ベッド1内を大気
に対して減圧して真空状態に設定し、ワークWをシート
3の表面に置くと、ワークWはシート3の吸引孔4での
真空吸引力で吸着される。この時、シート3の表面のワ
ークWに被われてない領域Sにおける吸引孔4はその裏
面側が不織布6で被われているので、この領域Sでの真
空漏れが少なくなる。しかも、シート3の表面側が密着
性の良いシリコンゴム製の基材5からなり、このシリコ
ン製基材5の表面がワークWの吸着面となるので、ワー
クWに対して蜜に接触することができ、ワークW下面と
シート3表面との間から真空漏れの生ずることもなくな
る。このため、吸着ベッド1内の真空状態が有効に保持
され、換言すれば、真空ポンプ2として容量の小さいも
のを使用することが可能となる。また不織布6は、シリ
コン製基材5の裏面に溶着されて、この基材5裏面に強
固に接合されているため、ワークWの吸着に先立ってワ
ークWをシート3上の定位置にセットする際に、基材5
が不織布6に対して移動することがなく、しかもシート
3表面側のシリコンゴム製基材5は表面滑性が高いの
で、ワークWをこの基材5上で任意方向に容易に滑動さ
せることができ、従ってワークWの位置設定作業が容易
となる。また不織布6は、シリコン製基材5に比べて滑
性が低く、柔軟性もあるので、ワーク吸着面部1a上に
単に載置した状態に装着しても、このワーク吸着面部1
aに対し容易に移動することがなく、従ってシート3を
ワーク吸着面部1a上に容易且つ安定に装着できる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面にしたがって説
明する。図1は本考案の一実施例による真空吸着装置に
おける吸着ベッドの構成図であり、図1において、図3
で示した従来のものと同一部所には、同一符号を付して
詳しい説明を省略する。
【0008】図1において、吸着ベッド1のワーク吸着
面部1aの表面には、シート3が配設されている。この
シート3は、図2に明瞭に示すように多数の吸引孔4が
規則的に配列して形成されたシリコンゴム製の基材5
と、この基材5の裏面に接合された不織布6とからな
る。
【0009】上記シリコンゴム製の基材5と不織布6と
は熱圧着(溶着)により接合する。接着剤などを用いる
ことも可能であるが、上記熱圧着手段により、シリコン
ゴム製基材5の裏面側が図2に示すように溶融して不織
布6の各繊維に入り込むため、両者5,6を強固に接合
させることができる。上記不織布6としては、ナイロ
ン、ポリエステルやポリ塩化ビニールなどの合成素材の
ほかに、天然素材の使用も可能であり、そのうちから、
上記熱圧着による悪影響を受けにくいものを選択すれば
よい。
【0010】上記のように構成されたシート3を吸着ベ
ッド1のワーク吸着面部1aに表面に装着して使用す
る。この場合のワーク吸着面部1aは上記シート3を支
持する機能を備えておればよい。そして、真空ポンプ2
により吸着ベッド1内を大気に対して減圧して真空状態
に設定し、上記シート3の表面にワークWを置くと、吸
引孔4を通して真空吸引力が作用してワークWが保持さ
れる。
【0011】この時、上記シート3におけるシリコンゴ
ム製の基材5の裏面に不織布6を接合しているので、シ
ート3の表面におけるワークWに被われていない領域S
の吸引孔4では、上記不織布6によって気孔率が低減さ
れて真空漏れが少なくなり、この結果、上記吸着ベッド
1内の真空状態を有効に維持させることができる。この
ことは、上記真空ポンプ2として、比較的容量の小さい
ものでも対応できることになり、設備費や維持費を低減
させるとこができる。
【0012】なお、上記不織布6は、たとえば織物、編
物に比して製造工程が低減されて作り易いうえ、寸法安
定性よる防縮性を有しているので、上記シリコンゴム製
基材5に接合して得られたシート3にしわなどが形成さ
れにくく、したがって、各吸引孔4の気孔率を均一的に
保たせることができる。
【0013】また、上記シート3における基材5として
は、ワークWに対して密に接触するのが良く、たとえ
ば、通常の天然ゴムなどで構成することも考えられる
が、ゴムの場合、ワークWとの間で粘着性が生じる傾向
にあり、ワークWを滑らせて移動させたい場合などに
は、適さない。また、上記ゴムは耐熱性を低く、使用条
件が制約されるうえ、比較的早期のうちに老化するとい
った難点がある。
【0014】これに対して、上記基材5としてシリコン
ゴムを使用すると、ワークWとの密着性も良いうえ、表
面の滑性度が高いので、滑らせて移動させる時にも有利
である。さらに、シリコンゴム製の基材5は、耐熱性お
よび耐寒性、さらには耐薬品性に優れているので、使用
制限も緩和されて使い易い。とくに、フッ化シリコンゴ
ムにすれば、上記の特性が一段と優れているので、様々
の条件下で、長期にわたって使用することが可能とな
る。
【0015】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、多数の吸
引孔が形成されたシリコンゴム製の基材の裏面に不織布
を接合してなるシートをワーク吸着面部の表面に配設し
たので、この不織布によって、シート表面のワークに被
われない領域での真空漏れが少なくなり、またワーク下
面とシート表面との間から真空漏れの生ずることもなく
なり、従って、吸着ベッド1内の真空状態を有効に保持
できて、真空ポンプの小容量化を図ることができ、装置
の低コスト化を図ることができる。また不織布は、シリ
コン製基材の裏面に溶着されて、基材と強固に接合され
ているため、ワークをシート上の定位置にセットする際
に、基材が不織布に対して不測に移動することがなく、
しかもシート表面側のシリコンゴム製基材は表面滑性が
高いので、ワークをこの基材上で任意方向に容易に滑動
させることができ、従ってワークの位置設定作業が容易
となる。また不織布は、シリコン製基材に比べて滑性が
低く、柔軟性もあるので、ワーク吸着面部上に単に載置
した状態に装着しても、このワーク吸着面部に対し容易
に移動することがなく、従ってシートをワーク吸着面部
上に容易且つ安定に装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による真空吸着装置における
吸着ベッドを示す構成図である。
【図2】図1のAの部分の拡大断面図である。
【図3】従来の真空吸着装置における吸着ベッドを示す
構成図である。
【符号の説明】
1a ワーク吸着面部 3 シート 4 吸引孔 5 シリコンゴム製基材 6 不織布

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の吸引孔が形成されたシリコンゴム
    製の基材の裏面に不織布を溶着により接合してなるシー
    トをワーク吸着面部の表面に配設したことを特徴とする
    真空吸着装置における吸着ベッド。
JP1992049992U 1992-07-16 1992-07-16 真空吸着装置における吸着ベッド Expired - Lifetime JPH0810496Y2 (ja)

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JPH0611935U JPH0611935U (ja) 1994-02-15
JPH0810496Y2 true JPH0810496Y2 (ja) 1996-03-29

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63256326A (ja) * 1987-04-15 1988-10-24 Hitachi Ltd 真空チヤツクおよびその製造方法
JPS63312036A (ja) * 1987-06-11 1988-12-20 Nabeya:Kk 吸着保持方法

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