JPH0621880U - 吸着パット - Google Patents

吸着パット

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JPH0621880U
JPH0621880U JP3671192U JP3671192U JPH0621880U JP H0621880 U JPH0621880 U JP H0621880U JP 3671192 U JP3671192 U JP 3671192U JP 3671192 U JP3671192 U JP 3671192U JP H0621880 U JPH0621880 U JP H0621880U
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JP
Japan
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suction pad
pad
suction
article
adsorption
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Application number
JP3671192U
Other languages
English (en)
Inventor
坂口洋行
渡辺剛
Original Assignee
株式会社ワンウイル
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸着面積を大きくすることができ、しかも流
動性が高い物品に対してもリークが発生しにくい吸着パ
ットを提供することを目的とする。 【構成】 被吸着物を負圧で吸引して搬送するために上
記被吸着物に当接させて用いられる吸着パット1を、第
1吸着パット3aおよび第2の吸着パット3bの2重構
造で形成し、かつ上記第1の吸着パット3aを硬い部材
により形成するとともに、第2の吸着パット3bを柔軟
な部材により形成するようにして、上記硬い部材の特性
を利用して吸着面積を大きくできるようにするととも
に、上記柔軟部材の特性を利用して吸着対象物に対する
密着性を向上させることができるようにし、吸着対象物
の流動性が高い場合でも、或いは流動性が低い場合でも
吸着対象物を良好に吸着できるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は吸着パットに係わり、特に、流動性の高い物品を吸着するために使用 される吸着パットに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、物品を搬送する手段の一つとして、上記物品を減圧装置を用いて 負圧で吸着して搬送することが広く行われている。上記減圧装置は、例えば真空 ポンプにエアー配管を接続し、上記エアー配管に吸着パットを接続して構成され ている。
【0003】 このような目的で使用される吸着パットは、吸着面でリーク状態が生じると吸 着力が低下してしまい、場合によっては吸着不能になってしまう。このため、一 般にはゴムのような柔軟な部材にて形成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記したように、柔らかい部材を用いて吸着パットを形成すると吸着面でリー ク状態が生じるのを防止することができる。しかし、やわらかい部材だけを用い た場合には、物品を吸着するときに上記やわらかいパット自体が内部に吸い込ま れてしまい、物品を吸着できなくなってしまう不都合が生じる。
【0005】 一方、硬い部材だけを用いて吸着パットを形成すれば、このような不都合は生 じないが、この場合には上記したように物品を吸着するときに発生するリーク状 態に対応することができない問題があった。
【0006】 本考案は上述の問題点にかんがみ、パット自体が内部に吸い込まれてしまう ことがなく、しかも流動性が高い物品に対してもリークが発生しにくい吸着パッ トを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の吸着パットは、被吸着物を負圧で吸引して搬送するために上記被吸着 物に当接させて用いられる吸着パットにおいて、 上記負圧を生成するための減圧装置に連なるエアー配管に接続されるフレーム 部2の先端に取り付けられるゴム部3を2重構造としたことを特徴とする吸着パ ットである。 また、本考案の他の特徴とするところは、上記フレーム部2側に近いゴム部3 の根本には、比較的硬い第1の部材を用いて第1の吸着パット3aが形成される とともに、上記第1の吸着パット3aの先端側に突出させるようにして第2の吸 着パット3bが形成され、かつ上記第2の吸着パット3bは上記第1の部材より も柔軟な第2の部材を用いて形成されている。 また、本考案はのその他の特徴とするところは、上記第1の吸着パット3aは ゴムにより形成されている。 また、上記第2の吸着パット3bは薄いフィルム状に形成されているとともに 、上記第1の吸着パット3aの上側を覆うようにして取り付けられている。 更に、本考案のその他の特徴としては、上記第2の吸着パット3bがスポンジ 状の軟質ゴムを用いて形成されるとともに、上記第1の吸着パット3aと一体的 に形成されている。
【0008】
【作用】
本考案の吸着パットは、硬質部材を用いて形成された第1の吸着パット3aと 、柔軟な部材を用いて形成された第2の吸着パット3bとの2重構造なので、流 動性が低い物品に対しては上記第1の吸着パット3aがしっかりと密着してこれ を吸着する。
【0009】 また、物品の流動性が高いことにより、上記第1の吸着パット3aと物品との 間にリークが発生する場合には、上記第2の吸着パット3bが有効に作用する。 すなわち、上記第2の吸着パット3bは柔軟部材にて形成されているので、物品 の表面によく馴染み、物品との間でリークが発生することが非常に少ない。この ため、流動性が高い物品を吸着する場合でもリークが生じることなくしっかりと 吸着することができる。
【0010】
【実施例】
次に、添付図面に従って本考案の吸着パットの一実施例を詳述する。図1は、 吸着パット1の平面図、図2は同じく吸着パットの正面図である。 図1および図2から明らかなように、本実施例の吸着パット1はフレーム部2 とゴム部3とからなっている。
【0011】 フレーム部2は、その平面形状が楕円形に形成されていて、例えばスチール或 いは合成樹脂のような硬くて強い部材にて形成されている。また、フレーム部2 の形状は一面が開口した平型容器状に形成されている。そして、図3の断面図お よび図4の要部拡大断面図に示すように、開口面の縁部に沿ってゴム部3が取り 付けられている。また、フレーム部2の中央部にはパット取付け部2aが形成さ れている。
【0012】 本実施例のゴム部3は、第1の吸着パット3aと第2の吸着パット3bの2重 構造に構成されている。 第1の吸着パット3aは、比較的硬い第1の部材にて構成されているものであ り、フレーム部2に近いゴム部3の根本側に取り付けられている。 また、第2の吸着パット3bは上記第1の吸着パット3aを構成している部材 と比較して柔軟な第2の部材にて構成されていて、上記第1の吸着パット3aよ りも先端側に突出させて取り付けられている。
【0013】 本実施例においては、上記第2の吸着パット3bをフィルム状に形成し、第1 の吸着パット3aの上側に被着している。また、フレーム部2に対する取り付け は、第2の吸着パット3bの端部をゴムバンド4によりフレーム部2の周面に締 めつけることにより行っている。
【0014】 また、第1の吸着パット3aとフレーム部2との取り付けは、図4の要部拡大 断面図に示したように、フレーム部2の端面に突部5を形成するとともに、第1 の吸着パット3aの端面に掛合溝6を形成し、この掛合溝6内に上記突部6を嵌 合させて行っている。このような嵌合接続で取り付けることにより、常時はしっ かりと取り付けておくことができるとともに、吸着パット1が劣化したときには 簡単に交換することができる。
【0015】 このように、本実施例の吸着パット1は硬質部材よりなる第1の吸着パット3 aと柔軟部材よりなる第2の吸着パット3bとの2重構造としたので、流動性の 低い物品でも、流動性の高い物品でも確実に吸着することができる。 すなわち、流動性の低い物品7の場合には図5に示すように、主として第1の 吸着パット3aにより吸着する。この場合、第1の吸着パット3aは硬質部材で 形成されているものであるが、吸着対象物が流動性の低い物品7なのでリークが 発生することがなく、しっかりと吸着することができる。
【0016】 また、流動性が高い物品8を吸着する場合は、図6に示すように第1の吸着パ ット3aと流動性が高い物品8との間にリーク状態9が発生する。しかし、この 場合には柔軟部材にて形成されている第2の吸着パット3bが有効に働き、上記 流動性が高い物品8に対して密着するので、吸着パット1全体としてはリークの 発生がないものである。
【0017】 したがって、本実施例の吸着パット1の場合は流動性が低い物品7でも流動性 が高い物品8でも確実に吸着することができ、吸着対象物品の流動性が変わって も良好に吸着することができる。 しかも、上記第1の吸着パット3aがガードしているので、上記第2の吸着パ ット3bが引き込まれる不都合を確実に防止することができる。
【0018】 次に、図7に従って本考案の第2実施例を説明する。この第2実施例の場合は 、フレーム部2の端面に挟持溝12を形成し、この挟持溝12内にゴム部3を嵌 合させて取り付けている。 また、この第2実施例の場合は第2の吸着パット3bをスポンジ状の軟質ゴム 13で形成した例を示している。
【0019】 上記第1実施例の場合は、第2の吸着パット3bを薄いフィルム状に形成した ので、吸着時には第2の吸着パット3bを開く作業が必要であった。しかし、第 2実施例の場合はスポンジ状の軟質ゴム13にて第2の吸着パット3bを形成し たので、上記薄いフィルム部材と比較すると保形性が優れており、吸着時に第2 の吸着パット3bを開く作業を不要にできる。
【0020】 しかも、この場合も第2の吸着パット3bが柔軟性を有しているので、リーク 状態が発生しないようにすることができる。したがって、第1の吸着パット3a でリーク状態9が発生しても、第2の吸着パット3bにおいてはリーク状態が発 生することがなく、流動性が高い物品8でも良好に吸着することができるもので ある。
【0021】 本実施例の吸着パット1は、このように第1の吸着パット3aと第2の吸着パ ット3bとでゴム部3を形成したので、大きなパットを形成することができると ともに、リーク状態9が発生するのを有効に防止することができる。
【0022】 また、吸着対象物と当接する部分のみをゴムで作っているので、ゴムの磨耗等 によって吸着力が低下した場合には、ゴム部のみを簡単に取り替えることができ る。したがって、本考案の吸着パット1を用いれば、部品交換に掛かる費用を大 幅に削減することができる。
【0023】
【考案の効果】
本考案は上述したように、被吸着物を負圧で吸引して搬送するために上記被吸 着物に当接させて用いられる吸着パットを2重構造としたので、内側を硬い部材 を用いて形成するとともに、外側を柔らかい部材を用いて形成することにより、 上記内側の硬い部材で物品を吸着保持し、リークが発生した場合には上記柔軟部 材の特性を利用して吸着対象物に対する密着性を大幅に向上させることができる 。したがって、吸着対象物の流動性が高い場合でも、また、その反対に低い場合 でも吸着対象物を良好に吸着することができる。しかも、上記硬い部材により形 成された内側部分がガードしているので、上記柔らかい部材によって形成された 部分が内部に引き込まれないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す吸着パットの平面図で
ある。
【図2】吸着パットの正面図である。
【図3】図1中A−A線に沿う断面図である。
【図4】第1の吸着パットの取り付け状態を示す要部断
面図である。
【図5】流動性が低い物品を吸着している状態を示す断
面図である。
【図6】流動性が高い物品を吸着している状態を示す断
面図である。
【図7】第2実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 吸着パット 2 フレーム部 3 ゴム部 3a 第1の吸着パット 3b 第2の吸着パット 4 ゴムバンド 7 流動性の低い物品 8 流動性が高い物品 9 リーク状態

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被吸着物を負圧で吸引して搬送するため
    に上記被吸着物に当接させて用いられる吸着パットにお
    いて、 上記負圧を生成するための減圧装置に連なるエアー配管
    に接続されるフレーム部2の先端に取り付けられるゴム
    部3を2重構造としたことを特徴とする吸着パット。
  2. 【請求項2】 上記フレーム部2側に近いゴム部3の根
    本には、比較的硬い第1の部材を用いて第1の吸着パッ
    ト3aが形成されるとともに、上記第1の吸着パット3
    aの先端側に突出させるようにして第2の吸着パット3
    bが形成され、かつ上記第2の吸着パット3bは上記第
    1の部材よりも柔軟な第2の部材を用いて形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の吸着パット。
  3. 【請求項3】 上記第1の吸着パット3aはゴムにより
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の吸着パ
    ット。
  4. 【請求項4】 上記第2の吸着パット3bは薄いフィル
    ム状に形成されているとともに、上記第1の吸着パット
    3aの上側を覆うようにして取り付けられていることを
    特徴とする請求項1記載の吸着パット。
  5. 【請求項5】 上記第2の吸着パット3bはスポンジ状
    の軟質ゴムを用いて、上記第1の吸着パット3aと一体
    的に形成されていることを特徴とする請求項1記載の吸
    着パット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010524712A (ja) * 2007-04-26 2010-07-22 ペース イノベーションズ, エル.シー. 真空把持装置
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