JP2000289967A - 少なくとも表面が通気性を有する物体に対する吸着治具及びそれを用いた真空吸着吊り上げ装置 - Google Patents

少なくとも表面が通気性を有する物体に対する吸着治具及びそれを用いた真空吸着吊り上げ装置

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JP2000289967A
JP2000289967A JP11100529A JP10052999A JP2000289967A JP 2000289967 A JP2000289967 A JP 2000289967A JP 11100529 A JP11100529 A JP 11100529A JP 10052999 A JP10052999 A JP 10052999A JP 2000289967 A JP2000289967 A JP 2000289967A
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vacuum
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suction jig
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Noboru Wakabayashi
昇 若林
Hiroshi Kanbayashi
洋 神林
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空力を利用して物体を吸着し吊り上げ搬送
する装置において、中空円筒状の繊維巻体のように表面
が通気性を有する物体を、一般的に使用されている程度
の真空ポンプを用いて、十分な真空吸着力を保持する吸
着治具及びそれを用いた装置を提供すること。 【解決手段】 真空力源に接続され負圧発生領域18と
連通する真空路接続管路2と、上記真空路接続管路と吊
り上げ部材が固着した吸着盤4と、上記吸着盤の底面
に、被吸着物体との間で上記負圧発生領域を与えるよう
に相互間隔を設けて同心円状又は同心楕円状に装着し
た、可塑性弾力体製の少なくとも2条のパッド6、8
と、上記負圧発生領域に開口し上記真空路接続管路へ連
通する連通口4aと、上記吸着盤の底面の中央部に設け
た負圧低減手段10と、を含む吸着治具構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空力を利用して
物体を吸着し吊り上げ搬送する装置において、特に少な
くとも表面が通気性を有する物体、例えば反物、布団等
又は実施例で挙げた中空円筒状の繊維巻体、を吸着する
のに適した吸着部の治具の構造及びそれを用いた真空吸
着吊り上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁力吸着やワイヤーロープを使用するに
は至らない程度の重量物の搬送には、真空力を利用した
種々の吊り上げ搬送方法(以下「真空ハンドリング方
法」という)が用いられている。真空ハンドリング方法
は、原理的には、物体の上面に吸着盤を載置し、載置し
た吸着盤と物体との間に真空力(本明細書における真空
とは大気圧よりも低圧力であることを指す)を作用させ
て、吸着治具を物体上面に吸着させ、その吸着力により
物体を吊り上げて搬送するものである。装置が簡便であ
り、操作も容易であることから、種々の吸着・搬送装置
が商品化されており、重量20〜200kg程度の製品の
ハンドリングに多用されている。
【0003】真空ハンドリング方法は、基本的には、物
体の表面が平坦な製品、たとえば鉄板、ガラス板、耐火
物、カートンに梱包された家電製品や包装袋に梱包され
た粉粒状物等のように、吸着盤から空気漏れを起こさな
い形状の製品に使用されている。外壁ボードのように表
面に凹凸があり吸着盤から多少の空気もれが生じる製品
の場合には、真空ポンプの容量を大きくし吸着力を高め
て真空ハンドリングを可能としている。また、物体の形
状に適合する吸着盤、例えば重量物の自重により吸着面
が変形するような段ボールケース等に適合する吸着盤も
考案されている(実公昭55−16927号公報)。
【0004】しかしながら、少なくとも表面が通気性を
有し、又は全体的に通気性を有する物体、一例として挙
げる繊維製品の巻体(例えば織物ロール)では、繊維
間、巻体の間隙及び中空の巻芯部分から空気が流入する
ため、既存の吸着盤では空気漏れを生じて真空ハンドリ
ングの使用が困難であった。
【0005】ガラス繊維は、工業上きわめて有用であり
その生産量も多く、繊維製品の品質保持及び運搬梱包を
含めた作業の効率性の点で、図9に示すような形状のガ
ラス繊維巻体製品のハンドリングはきわめて重要であ
る。従来は、チャッキング治具を用いて円筒体の外周面
あるいは中空内周面を掴むハンドリング方法が主として
用いられてきたが、ガラス繊維に疵を付けやすく繊維を
分断するおそれがあるため、ガラス繊維製品に対する真
空ハンドリング方法を適用する要望は大きい。
【0006】ガラス繊維巻体の端面(上面)部分は、図
9(b)に示したように、巻回しにより層が形成され端
面42aの凹凸が大きく、さらに繊維の間を通して空気
が容易に通気するために、吸着治具の吸着性が低下す
る。ガラス繊維は一般には裸状態で出荷されるが、製品
を保護するため、その外周を高分子系のフィルム(以下
「シュリンク袋」という)44で包装することもある。
後者の場合、巻体外周面及び底面での空気の遮断は可能
となるが、能力の大きな真空ポンプを使用し負圧を大き
くすると、巻体底部の中空部分のフィルムに大きな吸引
力が働き、シュリンク袋を破損させてしまうという問題
を新たに発生させる。
【0007】さらに、ハンドリング作業の効率性の点か
らは、縦置きした繊維巻体を複数個同時に吊り上げ搬送
し、かつ簡単な構造で吸着時と脱着時の巻体の相対位置
を変えることができる操作性の優れた吸着治具が要望さ
れる。
【0008】以上のように、ガラス繊維巻体等のよう
に、通気性を有する製品を1個又は複数個同時に、安全
かつ効率的に又シュリンク袋を破損させることなく吸着
し吊り上げることができる治具はこれまで存在しなかっ
た。このため、繊維巻体のハンドリング作業を行う上で
大きな障害となっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の問題点を除くためになされたものである。その
目的とするところは、真空力を利用して物体を吸着し吊
り上げ搬送する装置において、繊維巻体の凹凸が大きい
端面部分に十分に密着し、一般的に使用されている程度
の真空ポンプを用いて充分な吸着力を保持し、安全なハ
ンドリングを可能とする吸着治具を提供することにあ
る。
【0010】また他の目的は、少なくとも表面が通気性
を有する物体、例えば中空円筒状の繊維巻体の巻芯の中
空部分に嵌合して、吸着治具を案内し容易かつ正確に所
定の位置に案内して載置することができる吸着治具を提
供することにある。
【0011】さらに他の目的は、シュリンク袋で包装さ
れた繊維巻体をシュリンク袋ごと吸着し吊り上げる場合
において、シュリンク袋を破損させることなくハンドリ
ングすることができるように、負圧を調整するとともに
吸着治具の吸着力をも制御することができる吸着治具を
提供することにある。
【0012】また他の目的は、ハンドリング作業の効率
化を目的として、縦置きした繊維巻体を複数個同時に吸
着し吊り上げるとともに、吸着時と脱着時の巻体の相対
位置を簡単に変更することができる吸着治具を提供する
ことにある。
【0013】さらに他の目的は、少なくとも表面が通気
性を有する物体に対して真空吸着力を発生させる吸着治
具を用いた真空吸着吊り上げ装置を提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る吸着治具
は、図8に示すように、真空吸着力を用いて物体を吊り
上げ搬送する装置において、中空円筒状の繊維巻体のよ
うな通気性表面を有する物体に対して真空吸着力を発生
させる吸着治具である。
【0015】第1の発明は、図1及び図2に示すよう
に、少なくとも表面が通気性を有する物体に対して真空
吸着力を発生させる吸着治具であって、真空力源に接続
され負圧発生領域18と連通する真空路接続管路2と、
上記真空路接続管路と吊り上げ部材3とが固着した吸着
盤4と、上記吸着盤の底面に、被吸着物体との間で上記
負圧発生領域を与えるように相互間隔を設けて同心円状
又は同心楕円状に装着した、可塑性弾力体製の少なくと
も2条のパッド6、8と、上記負圧発生領域に開口し上
記真空路接続管路へ連通する連通口4aと、上記吸着盤
の底面の中央部に設けた円形の水平断面形状を有する凸
型部材10と、を含むことを特徴とする吸着治具であ
る。
【0016】第2の発明は、図1及び図2に示すよう
に、少なくとも表面が通気性を有する物体に対して真空
吸着力を発生させる吸着治具であって、真空力源に接続
され負圧発生領域18と連通する真空路接続管路2と、
上記真空路接続管路と吊り上げ部材3とが固着した吸着
盤4と、上記吸着盤の底面に、被吸着物体との間で上記
負圧発生領域を与えるように相互間隔を設けて同心円状
又は同心楕円状に装着した、可塑性弾力体製の少なくと
も2条のパッド6、8と、上記負圧発生領域に開口し上
記真空路接続管路へ連通する連通口4aと、上記吸着盤
の底面の中央部に設けた負圧低減手段10と、を含むこ
とを特徴とする吸着治具である。
【0017】第3の発明は、図1に示すように、上記負
圧低減手段が、円形の水平断面形状を有する凸型部材で
あることを特徴とする吸着治具である。
【0018】第4の発明は、図1(a)、(b)に示す
ように、上記凸型部材が、半球形状又は逆円錐形状を有
することを特徴とする吸着治具である。
【0019】第5の発明は、図1(a)に示すように、
上記負圧低減手段が、負圧調整用の小穴10aと大気に
連通する小穴10bとを有し、大気へ直接的に又は孔開
閉調整器具14を介して連通していることを特徴とする
吸着治具である。
【0020】第6の発明は、少なくとも表面が通気性を
有する繊維巻体に対して真空吸着力を発生させる吸着治
具であって、上記吸着治具は真空力源に接続された吸着
盤を含み、上記吸着盤の底面の中央に円形の水平断面を
有する凸型部材を設けて、上記繊維巻体の巻芯の中空部
分に嵌合して上記吸着盤を所定位置に案内するようにし
たことを特徴とする吸着治具である。
【0021】第7の発明は、少なくとも表面が通気性を
有する繊維巻体に対して真空吸着力を発生させる吸着治
具であって、通気性を遮断する包装体で覆われた上記繊
維巻体の巻芯部分の負圧を制御して上記包装体が破損し
ないようにしたことを特徴とする吸着治具である。
【0022】第8の発明は、図4及び図5に示すよう
に、上記の吸着治具を複数個連結して成る並列型の吸着
治具であって、上記吸着盤4を複数個並列配置し、上記
吸着盤相互間の水平方向位置関係を調整し得るように伸
縮自在に連結する長さ調整手段24a、26と、上記負
圧発生領域と上記長さ調整手段とを接続する真空路接続
管路22と、上記長さ調整手段に連通する真空路接続部
材23と、を備えたことを特徴とする吸着治具である。
【0023】第9の発明は、図8に示すように、真空力
源52と、吊り上げ駆動手段54と、少なくとも表面が
通気性を有する物体に対する吸着治具とを含む真空吸着
吊り上げ装置であって、上記吸着治具が、真空力源に接
続され負圧発生領域18と連通する真空路接続管路2
と、上記真空路接続管路と吊り上げ部材3とが固着した
吸着盤4と、上記吸着盤の底面に、被吸着物体との間で
上記負圧発生領域を与えるように相互間隔を設けて同心
円状又は同心楕円状に装着した、可塑性弾力体製の少な
くとも2条のパッド6、8と、上記負圧発生領域に開口
し上記真空路接続管路へ連通する連通口4aと、上記吸
着盤の底面の中央部に設けた円形の水平断面形状を有す
る凸型部材10と、を含むことを特徴とする真空吸着吊
り上げ装置である。
【0024】第10の発明は、図8に示すように、真空
力源52と、吊り上げ駆動手段54と、少なくとも表面
が通気性を有する物体に対する吸着治具とを含む真空吸
着吊り上げ装置であって、上記吸着治具が、真空力源に
接続され負圧発生領域18と連通する真空路接続管路2
と、上記真空路接続管路と吊り上げ部材3とが固着した
吸着盤4と、上記吸着盤の底面に、被吸着物体との間で
上記負圧発生領域を与えるように相互間隔を設けて同心
円状又は同心楕円状に装着した、可塑性弾力体製の少な
くとも2条のパッド6、8と、上記負圧発生領域に開口
し上記真空路接続管路へ連通する連通口4aと、上記吸
着盤の底面の中央部に設けた負圧低減手段10と、を含
むことを特徴とする真空吸着吊り上げ装置である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に基いて説明す
る。図1及び図2において、本発明に係る吸着治具1
は、真空路接続管路2と、吊り上げ部材3と、吸着盤4
と、可塑性弾力体製の少なくとも2条のパッド6及び8
と、負圧低減手段10と、必要に応じて配設される孔開
閉調節器具14とを備えている。
【0026】真空路接続管路2は、図8に示すように、
真空ポンプ等からなる真空力源52へ接続するためのも
のであって、吸着盤4の上面に固着されている。真空路
接続管路2には金属製又は非金属製のフレキシブルホー
スが用いられる。吊り上げ部材3は吊り上げ装置58又
は吊り上げ搬送装置の吊り上げアーム56又はワイヤ5
4等に取付ける構造部を有し、吸着盤4の上面に固着さ
れている。
【0027】上記の吸着盤4は、その外観が円板状又は
角板状であり、その底面の少なくとも2条の可塑性弾力
体製のパッド6と8とにより囲まれた部分には上記の真
空路接続管路2に接続する連通口4aが設けられてい
る。吸着盤4は、ステンレス鋼板、樹脂板又は空気との
透過を遮断できる材質のものであればいずれの材料でも
よい。また、吸着盤4の外周には、被吸着体の重量によ
る変形を防止するための折返し(図示せず)を設けるこ
とが好ましい。
【0028】上記の吸着盤4の下面には、被吸着体であ
る通気性円筒形巻体の上部端面に開口している巻芯孔の
位置と、円筒形巻体の外周位置との間に少なくとも2条
の可塑性弾力体製のパッド6と8が同心円状に装着さ
れ、負圧発生領域18を構成している。装着は、吸着盤
4の下面に接着又は任意適宣の方法で行う。ここで、可
塑性弾力体とは、圧縮されると凹凸表面に押し付けられ
凹凸部に充分に密着する気密性又は密着度を上げる弾力
性のある材料をいう。パッド6及び8は、それぞれ単体
のエラストマーで構成してもよいが、例えば硬質のエラ
ストマー及び軟質のエラストマーを用いて上下2段構成
にしてもよい。硬質のエラストマーとしては気密性を備
えた合成ゴム又は弾性プラスチック、例えばネオプレン
が好ましく、また軟質のエラストマーとしては白連泡ス
ポンジが好ましい。
【0029】上記の吸着盤4の下面の中央部には、円筒
形巻体の巻芯孔に嵌入又は嵌合して閉塞する凸型部材1
0が設けられている。その形状は円形の水平断面形状を
有する、半球形状(図1(a))若しくは逆円錐形状
(図1(b))の凸型部材又は円盤状の部材(図1
(c))である。上記凸型部材10は、吸着盤4を巻体
の端面に正しく位置決めするための案内手段としても働
く。
【0030】また、上記の吸着盤4の下面の中央部に
は、空気を透過しない包装体で包装された円筒形巻体の
巻芯部分の負圧を制御するための負圧低減手段10が設
けられている。上記負圧低減手段10は、上記凸型部材
10を兼ねることができる。円盤形の負圧低減手段の底
面又は凸型形の負圧低減手段の凸型頂点部分には、巻体
の巻芯孔部分の負圧を調整するための小穴10aが設け
られ、また負圧低減手段により囲まれた上記吸着盤の底
面部分には、孔開閉調節器具14を介して大気に連通す
る小穴10bが設けられている。小穴10bからの空気
流通量の調整を必要としない場合には、孔開閉調節器具
14は必要がなく、小穴10bは大気に直接連通してい
る。
【0031】なお、吸着盤4の底面外縁に沿って、巻体
の円筒外周上面に嵌合させて位置決めするための案内手
段(図示せず)を設けてもよく、また、被吸着体の重量
による変形を防止するための上記折返しが案内手段を兼
ねてもよい。また、負圧低減手段10は、ステンレス鋼
板、樹脂板又は空気との透過を遮断できる材質のもので
あればいずれの材料でもよいが、加工の容易性からステ
ンレス等の鋼板が好ましい。
【0032】なお、上記吊り上げ部材3が真空路接続部
材を兼ねる構造(本発明の異なる実施態様を示す図6に
おける真空路接続部材32の構造)の場合には、上記の
真空路接続管路2は吊り上げ部材3を介して真空力源へ
接続してもよい。また、真空路接続管路2は、吸着盤4
の上面に固着される替りに、上記負圧発生領域18と連
通するように上記可塑性弾力体製の外側のパッド6に固
着してもよい。
【0033】また図4及び図5に示すように、複数個の
巻体を同時に吸着・脱着できるように、吸着治具1を複
数個連結した並列型の吸着治具を構成してもよい。この
場合、真空路接続部材23は、真空ポンプ等からなる真
空力源へ接続するためのものであり、また吊り上げ部材
を兼ねて全体の中心となるように、長さ調節手段24に
連結されている。また、吸着治具1の上記負圧発生領域
18に負圧を与えるために、吸着盤4の上面に固着され
た真空路接続管路22は長さ調節手段24に固着されて
いる。
【0034】上記真空路接続部材23の下部から、中空
の上記長さ調整手段24a、24bが左右に突設されて
いる。なお、この場合の長さ調節手段を、以下「突設」
という。上記突設は固定式ではなく入れ子式に嵌入さ
れ、長さ調整器具26により伸縮自在になっている。ま
た、上記突設が、吸着治具1に設けた吊り上げ部材3に
入れ子式に嵌入され、吸着治具1自体が長さ調節手段2
4上を吊り上げ部材3を介してスライドできるような構
造であってもよい。この場合は、吊り上げ部材3のスラ
イドが容易になるように、左右の突設の各々の先端がわ
ずかに傾斜をもって固定されていることが好ましい。
【0035】長さ調整器具26としては、例えばコイル
バネで調節を行う方式が挙げられるが、モータ作動方式
若しくは油圧作動方式又はこれらと同等の他の方法であ
ってもよい。また、別に設けた操作盤等の制御機能(図
示せず)を付属させて、ボタン操作により長さ調整器具
を作動制御させることも可能である。
【0036】並列型の吸着治具21においては、長さ調
整手段24に吸着治具1を2個ずつ装着させたものが物
体の吸着・脱着の作業性の点から好ましい。この場合
は、長さ調整手段24a、24bの両端に、吸着治具1
がそれぞれ簡便なカプラー(図示せず)により装着され
ている。また、2個の吸着治具1を装着させた長さ調整
手段を複数個設けた並列型の吸着治具であってもよい。
【0037】実際の使用に際して、位置決めを容易に行
う操作ハンドルや物体の着脱を行う真空開閉機構が本発
明の治具に併設されることがあるが、これらの付属物は
本発明の構成を何ら妨げるものではない。
【0038】なお、上記の吸着盤4を設ける替りに、図
6及び図7に示す吸着真空室34を設ける構成であって
もよい。吸着真空室34は円盤状又は角盤状の外観を有
しその内部が空洞とされ、また、上記の吸着真空室底面
と負圧低減手段とにより囲まれた部分には、圧力調整弁
38を介して大気に連通する連結管36が設けられてい
る。連結管36からの空気流通量の調整を必要としない
場合には、圧力調整弁38は必要がなく、連結管36は
直接大気に連通されていてもよい。吸着真空室34の底
面には、上記の吸着盤4の場合と同様に、可塑性弾力体
製のパッド6と8と、少なくとも1つの連通口34a
と、負圧低減手段10が設けられている。このような構
成により、吸着真空室を設ける場合には、上記吸着盤4
では必要であった真空路接続管路2を用いる必要がな
く、中空の吊り上げ部材32を介して真空力源に接続す
ることができる。
【0039】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。吸着治具1が、縦置き
した裸状態のガラス繊維巻体42の凹凸の大きな面42
a上に下降すると、吸着治具1の自重により環状の可塑
性弾力体製のパッド6と8が凹凸をもった面42aに完
全に密着する。このとき負圧低減手段10が円形の水平
断面形状をもつ凸型部材の場合には、その凸型部材が中
空部分42bに嵌り込むことで吸着治具1のガラス繊維
巻体42上の位置決めを行い、また嵌合により中空部分
42bを塞ぐ。
【0040】特に可塑性弾力体として硬質エラストマー
に軟質エラストマーを接着した場合には、軟質エラスト
マーの密着力と硬質エラストマーの剛性とにより、吸着
盤と繊維巻体と2条の可塑性弾力体とにより囲まれた空
間部分が完全に気密状態となる。この場合、巻芯の中空
部分の他端は大気に接しているが、真空力を作動させる
と、2条の可塑性弾力体製のパッド6及び8と吸着盤下
面とによって囲まれた負圧発生領域18の負圧が著しく
増し、この囲まれた部分に大きな吸着力が作用する。
【0041】ガラス繊維巻体42をシュリンク袋44で
包装する場合は、包装材が巻体42の上面の約50%
を、側面及び下面の100%を覆う。図3に示すよう
に、真空力が作動すると、その吸引力によりシュリンク
袋が繊維巻体の側面と底面に密着して空気の流入を阻止
し、負圧が増して大きな吸着力が作用する。このとき、
小穴10bを介して空気が流入し、負圧低減手段10に
設けた負圧調整用の小穴10aから空気が巻体中央の中
空部分42bにリークするため、巻体中央の中空部分4
2bの負圧を減じる。また、真空排気系の能力に応じ
て、小穴10bに配設された孔開閉調整器具14を開閉
して、空気の流入量を調整し、シュリンク袋の底面の破
損を防止するように負圧を制御する。
【0042】吸着治具1を複数個連結した並列型の吸着
治具21の場合は、吸着治具1それぞれによる吸着吊り
上げについては上記と同様に作用する。複数個の繊維巻
体を吸着吊り上げた時と脱着する時の相対位置を変える
場合には、吸着吊り上げ後、長さ調整器具26を作動さ
せて長さ調整手段24を所定の位置に水平移動させ、そ
の後脱着する。
【0043】また、長さ調節手段が、傾斜した左右の固
定突設上を吸着治具1の吊り上げ部材3がスライドする
構造の場合には、長さ調節器具26に用いる例えばコイ
ルバネの張力が働き、上記傾斜と吸着治具の自重により
各吸着治具が突設端部に移動することを防止する。
【0044】
【実施例】実施例1 本発明の吸着治具及び装置を使用して、シュリンク袋で
包装されたガラス繊維製品をカートンケースに梱包する
作業を行った。吸着治具は、厚さ1.5mmのステンレス
鋼から作製した吸着盤に、吊り上げ部材をボルトで固着
して作製した。吊り上げ部材は、厚さ3mm、溝深さ55
mm、幅41mmの両端外向きに折返しのある溝形状ステン
レス鋼材を40mmに切断して用いた。吸着盤は、外周に
沿って下面方向に高さ15mmの折り返しを付した直径2
30mmの円板であり、その底面には、その外周に沿って
幅15mm、直径230mmのパッドを、その内周側に幅2
0mm、直径135mmのパッドを同心円状に接着した。パ
ッドは厚さ18mmのネオプレンの上に厚さ15mmの白連
泡スポンジを両面テープで接着したものを用いた。
【0045】負圧低減手段は、厚さ3mmの市販のステン
レス製の突合わせ式キャップ(80AキャップSch10S)
を吸着盤に空気漏れがないように全周溶接したもので、
直径95mmの半球の頂点に直径13mmの負圧調整用の小
穴を設け、吸着盤と負圧低減手段とにより囲まれた部分
には大気に連通する直径10mmの小穴を設けた。また、
2条のパッドに囲まれた部分に直径20mmの連通口を1
個設け、これに内径32mmのフレキシブルホース(真空
路接続管路)を固着し、その他端は、ステンレス製角管
で作製した長さ調整手段の上面に接続した。1個の吸着
治具の重量は約2kgであった。
【0046】この吸着治具2個の各々の吊り上げ部材
を、厚さ2mm、幅40mm、高さ25mmの一端を閉塞した
ステンレス製角管2個からなる、長さ500mmの長さ調
整手段に自由にスライドできるように連結した。2本の
角管は吊り上げ部材を兼ねた真空路接続部材の下面の角
筒カバーに嵌合させ、空気との流通を防止するシールを
施した。長さ調整器具は、外径10mm、線径1mm、自由
長215mmの引張コイルバネであり、その端部は吊り上
げ部材に当接している。このバネは、吸着治具の自重以
上、吸着治具及び繊維巻体の合計重量以下の張力を有し
ている。
【0047】ガラス繊維巻体は、高さ及び外径が約27
0mm、巻芯部分の直径約100mm、重さ約20kgであ
り、シュリンク袋で包装する場合には、厚さ15〜10
0μmの塩化ビニール又は塩素を含有しないポリオレフ
ィン系フィルムを用いた。
【0048】真空ハンドリング装置は、必要とする作業
範囲をカバーするX−Y方式の天井クレーン、簡易型の
アーム、吊り上げ駆動手段、真空ポンプを取付けた本発
明の装置である。真空系は300mmHg程度の真空圧
が得られる真空ポンプを使用した。
【0049】本発明の並列型の吸着治具を先端に取付け
た本発明の真空吸着吊り上げ装置を用いて、シュリンク
袋で包装しない裸状態の繊維製品を横持ち台車から吊り
上げカートンケースに梱包した。製品は、横持ち台車上
に相互に接触しながら置かれており、これを2個ずつ同
時に吸着し、水平方向に最大10m移動させ、上面が開
口したカートンケース内に製品を約50mm離して定置し
た。1回の作業に要する時間は5〜10秒であり、吸着
治具の吸着力には何ら問題はなかった。また、製品の上
面に変形を生ずることもなかった。
【0050】次に、シュリンク袋で包装した繊維製品を
横持ち台車から吊り上げカートンケースに梱包した。こ
の場合は、小穴に設けた孔開閉調整器具を全閉又は半閉
した場合にはシュリンク袋の底部が破損したが、孔開閉
調整器具を全開した場合には袋の破損は生じなかった。
【0051】実施例2 真空系として600mmHg程度の真空が得られる真空ポン
プを使用した以外は、実施例1に示した条件で繊維製品
の吊り上げ作業を行った。この真空ポンプでは、裸状態
の繊維製品の吊り上げはできた。しかし、シュリンク袋
で包装した繊維製品の場合、孔開閉調整器具を全開した
場合は吊り上げができシュリンク袋の破損はなかったも
のの、孔を半閉した場合にはシュリンク袋の破損が認め
られた。このことから、シュリンク袋は、外気圧との差
圧が400mmHgより大きくなると破損することがわか
る。したがって、ガラス繊維巻体の巻芯部分の真空が6
00mmHgより小さくならないように、孔開閉調整器具を
調整することが望ましい。
【0052】実施例3 吸着盤の替りに、径230mm、高さ15mmの円盤状の吸
着真空室を設けた吸着治具を用いた。吸着真空室は厚さ
1mmのステンレス鋼板を溶接して作製した。真空ハンド
リング作業そのものは、上記の吸着盤を用いる治具と何
ら変わることはなかった。この実施例は、フレキシブル
ホースを使用することなく、負圧発生領域の負圧を高め
ることができる利点があるが、反面吸着真空室の作製に
多くの細工が必要であることが判明した。
【0053】
【発明の効果】本発明の吸着治具は、上記したように、
縦置きしたガラス繊維巻体の凹凸表面に十分に密着し、
通気性表面を有する物体に対して吸着治具の吸着力を高
めることができる。その結果ガラス繊維製品の真空ハン
ドリング作業の安全性及び効率性を飛躍的に向上させる
ことができる効果が得られる。
【0054】また本発明の吸着治具は、縦置きしたガラ
ス繊維巻体への吸着治具の位置決めを容易に行うことが
できるので、作業の操作性を高めることができる効果が
得られる。
【0055】また本発明の吸着治具は、繊維巻体の中空
部分の負圧を真空ポンプの能力に応じて調整することも
できるので、製品を包装したシュリンク袋の破損を防止
することができる効果が得られる。
【0056】さらに、本発明の吸着治具を複数個連結し
た並列型の吸着治具は、複数個の繊維巻体を同時に吸着
吊り上げることができ、またその相対位置を簡便に変え
ることができるので、製品の品質を保持しつつ、製品の
梱包出荷作業が容易にかつ効率よくできる効果が得られ
る。
【0057】また、真空力源と吊り上げ駆動手段と本発
明の吸着治具とを含む本発明の装置は、軽量で操作性が
高く、とくに作業者が高齢者又は女子であっても、ガラ
ス繊維製品の品質を保持しつつ容易に製品の吊り上げ搬
送をすることができる効果が得られる。
【0058】以上のように、本発明の吸着治具を用いれ
ば、通気性が高くまた中空部分を有する繊維巻体のよう
な製品に対して、真空ハンドリング方式の適用が可能と
なる。また、本発明の吸着治具は安価に製作できる軽量
治具である。したがって、従来困難であった、ガラス繊
維製品の真空ハンドリングが、安全に効率よく操作でき
るようになることから、産業上その効果が極めて大きい
発明である。
【0059】また、本発明の吸着治具は、ガラス繊維製
品に限らず通気性の大きな物体、例えば布団のような全
体的に空気透過性の高い物体に対しても、中央部に設け
た負圧低減手段10の作用効果により適用が可能と考え
られ、従来は適用不可能だったこの種の物体の持上げ運
搬作業を容易にするという可能性を有する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示す本発明の吸着治具のII−II断面図で
あり、負圧低減手段の形状が(a)は半球形、(b)は
逆円錐形、(c)はフラットな円盤形を示す図である。
【図2】本発明の吸着治具の平面図である。
【図3】本発明の吸着治具がガラス繊維巻体製品を吸着
するときの空気の流れを概念的に表す図である。
【図4】本発明の吸着治具を2個連結した並列型の吸着
治具の側面図である。
【図5】本発明の吸着治具を2個連結した並列型の吸着
治具の平面図である。
【図6】図7に示す本発明の異なる実施態様の吸着治具
のVII−VII断面図である。
【図7】本発明の異なる実施態様の吸着治具の平面図で
ある。
【図8】真空を利用して物体を吸着し吊り上げ搬送する
装置、吸着治具及び物体の一例を示す概念図である。
【図9】ガラス繊維巻体製品を表す図であり、(a)は
斜視図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 吸着治具 2 真空路接続管路 3 吊り上げ部材 4 吸着盤 4a 連通口 6 可塑性弾力体製のパッド 8 径小の可塑性弾力体製のパッド 10 負圧低減手段 10a 負圧調整用の小穴 10b 大気に連通する小穴 14 孔開閉調整器具 18 負圧発生領域 21 並列型の吸着治具 22 真空路接続管路 23 真空路接続部材 24a 長さ調整手段 24b 長さ調整手段 26 長さ調整器具

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面が通気性を有する物体に
    対して真空吸着力を発生させる吸着治具であって、 真空力源に接続され負圧発生領域と連通する真空路接続
    管路と、 上記真空路接続管路と吊り上げ部材とが固着した吸着盤
    と、 上記吸着盤の底面に、被吸着物体との間で上記負圧発生
    領域を与えるように相互間隔を設けて同心円状又は同心
    楕円状に装着した、可塑性弾力体製の少なくとも2条の
    パッドと、 上記負圧発生領域に開口し上記真空路接続管路へ連通す
    る連通口と、 上記吸着盤の底面の中央部に設けた円形の水平断面形状
    を有する凸型部材と、を含むことを特徴とする吸着治
    具。
  2. 【請求項2】 少なくとも表面が通気性を有する物体に
    対して真空吸着力を発生させる吸着治具であって、 真空力源に接続され負圧発生領域と連通する真空路接続
    管路と、 上記真空路接続管路と吊り上げ部材とが固着した吸着盤
    と、 上記吸着盤の底面に、被吸着物体との間で上記負圧発生
    領域を与えるように相互間隔を設けて同心円状又は同心
    楕円状に装着した、可塑性弾力体製の少なくとも2条の
    パッドと、 上記負圧発生領域に開口し上記真空路接続管路へ連通す
    る連通口と、 上記吸着盤の底面の中央部に設けた負圧低減手段と、を
    含むことを特徴とする吸着治具。
  3. 【請求項3】 上記負圧低減手段が、円形の水平断面形
    状を有する凸型部材であることを特徴とする請求項2に
    記載の吸着治具。
  4. 【請求項4】 上記凸型部材が、半球形状又は逆円錐形
    状を有することを特徴とする請求項1又は3に記載の吸
    着治具。
  5. 【請求項5】 上記負圧低減手段が、負圧調整用の小穴
    1と大気に連通する小穴とを有し、大気へ直接的に又は
    孔開閉調整器具を介して連通していることを特徴とする
    請求項1乃至3の何れかに記載の吸着治具。
  6. 【請求項6】 少なくとも表面が通気性を有する繊維巻
    体に対して真空吸着力を発生させる吸着治具であって、
    上記吸着治具は真空力源に接続された吸着盤を含み、上
    記吸着盤の底面の中央に円形の水平断面を有する凸型部
    材を設けて、上記繊維巻体の巻芯の中空部分に嵌合して
    上記吸着盤を所定位置に案内するようにしたことを特徴
    とする吸着治具。
  7. 【請求項7】 少なくとも表面が通気性を有する繊維巻
    体に対して真空吸着力を発生させる吸着治具であって、
    通気性を遮断する包装体で覆われた上記繊維巻体の巻芯
    部分の負圧を制御して上記包装体が破損しないようにし
    たことを特徴とする吸着治具。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の何れかに記載の吸着治
    具を複数個連結して成る並列型の吸着治具であって、 上記吸着盤を複数個並列配置し、上記吸着盤相互間の水
    平方向位置関係を調整し得るように伸縮自在に連結する
    長さ調整手段と、上記負圧発生領域と上記長さ調整手段
    とを接続する真空路接続管路と、上記長さ調整手段に連
    通する真空路接続部材と、を備えたことを特徴とする吸
    着治具。
  9. 【請求項9】 真空力源と、吊り上げ駆動手段と、少な
    くとも表面が通気性を有する物体に対する吸着治具とを
    含む真空吸着吊り上げ装置であって、上記吸着治具が、 真空力源に接続され負圧発生領域と連通する真空路接続
    管路と、 上記真空路接続管路と吊り上げ部材とが固着した吸着盤
    と、 上記吸着盤の底面に、被吸着物体との間で上記負圧発生
    領域を与えるように相互間隔を設けて同心円状又は同心
    楕円状に装着した、可塑性弾力体製の少なくとも2条の
    パッドと、 上記負圧発生領域に開口し上記真空路接続管路へ連通す
    る連通口と、 上記吸着盤の底面の中央部に設けた円形の水平断面形状
    を有する凸型部材と、を含むことを特徴とする真空吸着
    吊り上げ装置。
  10. 【請求項10】 真空力源と、吊り上げ駆動手段と、少
    なくとも表面が通気性を有する物体に対する吸着治具と
    を含む真空吸着吊り上げ装置であって、上記吸着治具
    が、 真空力源に接続され負圧発生領域と連通する真空路接続
    管路と、 上記真空路接続管路と吊り上げ部材とが固着した吸着盤
    と、 上記吸着盤の底面に、被吸着物体との間で上記負圧発生
    領域を与えるように相互間隔を設けて同心円状又は同心
    楕円状に装着した、可塑性弾力体製の少なくとも2条の
    パッドと、 上記負圧発生領域に開口し上記真空路接続管路へ連通す
    る連通口と、 上記吸着盤の底面の中央部に設けた負圧低減手段と、を
    含むことを特徴とする真空吸着吊り上げ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3145202U (ja) * 2008-07-16 2008-10-02 サンアロイ工業株式会社 吸引支持装置
JP3145653U (ja) * 2008-08-04 2008-10-16 サンアロイ工業株式会社 中空体用吸引支持装置
CN107791272A (zh) * 2017-11-23 2018-03-13 东莞市李群自动化技术有限公司 一种具有柔爪的吸附夹具
CN108438948A (zh) * 2018-03-30 2018-08-24 湖北三宁化工股份有限公司 一种袋装物料自动装车装置

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