JP3367306B2 - ロボットハンド装置 - Google Patents

ロボットハンド装置

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JP3367306B2
JP3367306B2 JP30594395A JP30594395A JP3367306B2 JP 3367306 B2 JP3367306 B2 JP 3367306B2 JP 30594395 A JP30594395 A JP 30594395A JP 30594395 A JP30594395 A JP 30594395A JP 3367306 B2 JP3367306 B2 JP 3367306B2
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芳視 大友
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は産業用ロボットに
用いられるロボットハンド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来のロボットハンド装置を示
す全体図であり、ワークのパレタイズ及びデパレタイ
ズ、即ち、搬送を行うものである。図において1はロボ
ット本体、2はロボットハンド装置、3は吸着用パッ
ド、4はカートン等のワーク、5は真空ポンプで、6は
吸着用バキュームホースである。図13は従来のロボッ
トハンド装置でカートン等のワークを吸着して搬送する
場合の詳細を示す断面図である。図において2はロボッ
トハンド装置、3は吸着用パッド、3aは吸着用パッド
のワーク接触部のヒレ、4はカートン等のワーク、6は
吸着用バキュームホース、4aはカートンの上蓋、4b
はカートンの上蓋の合わせ部の溝、4cはカートンの上
蓋固定用のホチキス針である。
【0003】図14は従来のロボットハンド装置でカー
トン等のワークを吸着して搬送する場合の詳細を示す断
面図である。図において2はロボットハンド装置、3は
吸着用パッド、4はカートン等のワーク、6は吸着用バ
キュームホース、4aはカートンの上蓋、4bはカート
ンの上蓋の合わせ部の溝、4dはカートンの上蓋固定用
のホットメタルである。 図15は従来のロボットハン
ド装置でカートン等のワークを吸着して搬送する場合の
詳細を示す断面図である。図において2はロボットハン
ド装置、3は吸着用パッド、4はカートン等のワーク、
6は吸着用バキュームホース、4aはカートンの上蓋、
4bはカートンの上蓋の合わせ部の溝、4eはカートン
の上蓋固定用の粘着テープである。
【0004】図16は従来のロボットハンド装置でカー
トン等のワークを吸着して搬送する場合の詳細を示す断
面図である。図において2はロボットハンド装置、3は
吸着用パッド、4はカートン等のワーク、6は吸着用バ
キュームホース、4aはカートンの上蓋、4bはカート
ンの上蓋の合わせ部の溝、4cはカートンの上蓋固定用
のホチキス針、4fはカートン上蓋のミシン目である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】元来カートン等のワー
クはカートン自体ある程度の空気を透過させ、吸着用パ
ッドで吸引した場合も吸着面のカートン上蓋を透過して
エア洩れが生じる。また上蓋には吸着力により表面に皺
が生じたり、上蓋の合わせ目に溝が生じこれらの部分よ
りのエア洩れも生じる。このためエアを吸引する真空ポ
ンプにはある程度のエア漏れを想定した流量を確保でき
る容量のものを選択使用している。また吸着用パッドも
ワークに押し付けられた時ある程度変形し、ワークに密
着できる材質を選択し使用している。
【0006】従来のロボットハンド装置は以上のように
構成されているなかで、ワークのカートンは物流の経費
節減のためより薄い素材で構成され、ワークの剛性が低
下し吸着用パッドでエアを吸引した場合にワーク全体の
特に上蓋の変形量が大きくなる傾向にある。このためワ
ークが変形してもある程度吸着用パッドが追従してワー
クに密着するよう吸着用パッドを考慮しているが、ワー
クの重量を保持する必要もあり無闇に吸着用パッドを柔
らかくすることもできず、ワークの変形のためワークと
吸着用パッドの間に隙間が生じ、吸着用パッド内の真空
度が上がらずワークを落下させるなどの問題があった。
【0007】またワークのカートンは梱包の自動化のた
めホットメタル等で上蓋を固着し完全に固着しない段階
でパレタイズをさせる要求がある。このような場合には
ワーク全体の変形量が大きくなると、ワークの変形によ
りホットメタル等の固着部分が外れワークが脱落するな
どの問題もあった。
【0008】従来のロボットハンド装置が以上のように
構成されているなかで、ワークのカートンはワークの上
蓋の合わせ目を粘着テープで固定される場合や、上蓋に
ミシン目を付け開梱を容易にする場合が増加している。
さらに配送センター等の物流拠点ではこのようなワーク
を多種類連続して、あるいは混在してパレタイズ・デパ
レタイズを行う要求が多い。このような場合はワークの
テープ部やミシン目部を避けて吸着用パッドで吸着する
のが望ましい。しかしながら、多種類のワークのテープ
部やミシン目等の吸着を回避してワークを十分に吸着把
持できる吸着面積を確保することは、物理的に困難であ
り、やむをえずワークのテープ部やミシン目部等を吸着
する必要がある。
【0009】このような場合には吸着によりテープを引
き剥す不具合やミシン目部を引き破る等の不具合があ
り、ロボットの稼働率を低下させ、またワークの商品価
値を低下させる問題があった。
【0010】またワークのミシン目からのエア洩れによ
り、ミシン目の大きさによっては吸着用パッド内の真空
度が上がらずワークを吸着把持できない場合や、吸着把
持後にミシン目が変形することによりエア洩れが増大し
てワークを落下させるなどの不具合を生じる問題があっ
た。
【0011】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ワークが薄い素材で構成され剛
性が低くとも、また、ミシン目やワーク上蓋の合わせ目
の溝のあるワークでも、吸着力を低下させずにワークの
変形を防止し、ワークを吸着把持することができ、か
つ、多種類のワークに対応でき、しかも構成が簡単で、
部品点数が少なく安価な構造のロボットハンド装置を得
ることを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るロボット
ハンド装置は、ロボットハンドに設けられた吸着パッド
によりワークを吸着することにより上記ワークの上蓋を
持ち上がると共に、上記吸着によって上記ワークを搬送
するロボットハンド装置において、上記吸着パッドの開
口部内に設けられ、上記開口部よりも小さいと共に、上
記吸着パッドと上記ワークとを密着させた状態で、上記
吸着パッドと上記ワークとの空気を吸引することによっ
て上記ワークの上蓋の持ち上るのを抑制するワーク押さ
え手段を、備える。
【0013】また、上記ワーク押さえ手段は押さえ板
と、この押さえ板を上記吸着パッドの開口部内に支持す
る支持ロッドと、を備える。
【0014】また、上記押さえ板は上記吸着パッドの開
口部中央部に設けられ、上記吸着パッドの開口部内寸よ
り所定値小さい寸法とし、上記押さえ板と上記ワークの
隙間のエアの吸引抵抗を小さくしたものである。
【0015】また、上記押さえ板を多孔の板としたもの
である。
【0016】また、上記多孔の板は中央部の開口率が小
さく、周辺部の開口率が大きいものである。
【0017】
【0018】また、上記押さえ板の上記ワーク側に弾性
体を固着したものである。
【0019】また、上記押さえ板に代えて上記吸着パッ
ドより小さい小型吸着パッドを設けたものである。
【0020】また、上記小型吸着パッドに貫通穴を設け
たものである。
【0021】また、上記支持ロッドに代え上記押さえ板
と上記上記吸着パッド開口部との距離を可変する距離可
変手段を設けたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。なお、各実施の形態に共通する部材
については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0023】実施の形態1.図1(a)はこの発明の実
施の形態1を示すロボットハンド装置でカートン等のワ
ークを吸着して搬送する場合の詳細を示す断面図であ
り、図1(b)は吸着用パッド3部の底面図である。図
において2はロボットハンド装置、3は吸着用パッド、
3aは吸着用パッドがワークに接触する部分に設けられ
た吸着用パッドのひれ、3bは吸着用パッドのひれ3a
の開口部内に設けられ、ワークを抑える押さえ板、3c
は押さえ板を支持する支持ロッド、3dは吸着用パッド
の空間、4はカートン等のワーク、6は吸着用バキュー
ムホース、4aはカートンの上蓋、4bはカートンの上
蓋の合わせ部の溝、4cはカートンの上蓋固定用のホチ
キス針である。なお、抑え板3bの外周と吸着パッドの
ひれ3aとの隙間の距離は数ミリである。
【0024】次に動作について説明する。真空ポンプ5
を駆動させると、吸着用バキュームホース6を介して吸
着用パッド3内のエアが吸引される。ロボットハンド装
置本体1で吸着用パッド3をパレタイズしようとするカ
ートン4等に押し付ける。吸着用パッド3がカートン4
に押し付けられると、吸着用パッドのワーク接触部のひ
れ3aがのカートンの上蓋4aに密着し、吸着用パッド
の空間のエア3dが、吸着用バキュームホース6を介し
て吸引される。ここではカートンの上蓋4aをエアが透
過するが、この透過量より吸着用バキュームホース6を
介して吸引されるエアの流量がはるかに大きいため、吸
着用パッドの空間3dは負圧になり、カートンの上蓋4
aが吸着される。
【0025】このとき、カートン4の剛性が低いと、カ
ートンの上蓋4aのみが持ち上がり、変形しようとする
が、鋼板等の押さえ板3bにより、カートンの上蓋4a
の持ち上がりが防止され、吸着用パッドのひれ3aとカ
ートンの上蓋4aの密着が保たれる。
【0026】以上のように、吸着用パッド3の空間3d
の真空度が確保され、カートン4が薄い素材で構成され
剛性が低くともワークを吸着把持することができる。
【0027】実施の形態2.図2(a)はこの発明の実
施の形態2を示すロボットハンド装置でカートン等のワ
ークを吸着して搬送する場合の詳細を示す断面図であ
り、図2(b)は吸着用パッド3部の底面図である。図
において、3eは吸着用パッド内中央部に設けられ、吸
着用パッド内寸より十分小さい(数センチ)押さえ板、
4dはカートンの上蓋固着用のホットメタル、3fは3
eの押さえ板と4aのカートンの上蓋間の隙間である。
【0028】次に動作について説明する。実施の形態1
と同様に吸着用パッド3がパレタイズしようとするカー
トン4等に押し付けられると、カートンの上蓋4aが吸
着される。このとき、カートン4の剛性が低い場合や、
のカートンの上蓋固着用のホットメタル4dが完全に固
化しないで強度が十分でない場合には、カートンの上蓋
4a、特に中央部分が持ち上がり変形しようとする。と
ころが吸着用パッド3内の中央部に設けられた吸着用パ
ッド内寸より十分小さい押さえ板3eにより、カートン
の上蓋4aの中央部の持ち上がりが防止され、吸着用パ
ッドのひれ3aとカートンの上蓋4aの密着が保たれ
る。
【0029】以上のように、吸着用パッドの空間3dの
真空度が確保され、カートン4が薄い素材で構成され剛
性が低くともワークの吸着把持をすることができる。さ
らにカートンの上蓋4aを透過するエア洩れにより、押
さえ板3eとカートンの上蓋4a間の隙間3fの真空圧
が低下するが、押さえ板3eを吸着用パッド3内の中央
部に吸着用パッド内寸より十分小さいものとしたため、
隙間3fからのエアの吸引抵抗を減じ、隙間3fの真空
圧の低下を防ぐとともに、隙間3fの面積も減じるため
ワーク吸着力を増し、より重量の大きなワークを吸着把
持をすることができる。
【0030】実施の形態3.図3(a)はこの発明の実
施の形態3を示すロボットハンド装置でカートン等のワ
ークを吸着して搬送する場合の詳細を示す断面図であ
り、図3(b)は吸着用パッド3部の底面図である。図
において、3gはメッシュ又はパンチングメタル等の多
孔の押さえ板、3hは3gの押さえ板の穴である。
【0031】次に動作について説明する。実施の形態1
と同様に吸着用パッド3がパレタイズしようとするカー
トン4等に押し付けられると、カートンの上蓋4aが吸
着される。このときカートン4の剛性が低い場合や、カ
ートンの上蓋固着用のホットメタル4dが完全に固化し
ないで強度が十分でない場合には、カートンの上蓋4a
が持ち上がり変形しようとする。ところがメッシュ又は
パンチングメタル等の多孔の押さえ板3gにより、カー
トンの上蓋4aの持ち上がりが防止され、吸着用パッド
3bのワーク接触部のひれとカートンの上蓋4aの密着
が保たれる。 また、カートンの上蓋4aを透過するエ
ア洩れにより、押さえ板3rとカートンの上蓋間4aの
隙間3fの真空圧が低下するが、メッシュ又はパンチン
グメタル等の多孔の押さえ板3gとしたため、押さえ板
3gの穴3hから吸引でき、隙間3fからのエアの吸引
抵抗を減じ、隙間3fの真空圧の低下を防ぐとともに隙
間3eの面積も減少させる。
【0032】以上の動作の詳細について、図4(a)、
(b)により説明する。図において4aはカートンの上
蓋、10aは穴のない押さえ板、10bは穴のある押さ
え板、Aは吸引されるエア、Bはカートンの上蓋4aと
穴のない押さえ板10aまたは穴のある押さえ板10b
との接触する一部分を示す。エアが吸引されると図4
(a)では、エアの吸引はカートンの上蓋4aと穴のな
い押さえ板10aとの隙間からのみ行われるので、吸引
抵抗が大きく、B部の圧力は常圧に近い。
【0033】しかし、図4(b)ではエアの吸引がカー
トンの上蓋4aと穴のある押さえ板10aとの隙間及び
押さえ板の穴から行われるので、吸引抵抗が小さく、B
部の圧力は真空に近い。従って、図4(a)の押さえ板
に穴のない場合の吸着力は吸着面積から押さえ板分の面
積をマイナスする必要があり、吸着力が低く、図4
(b)の押さえ板に穴のある場合の吸着力は吸着面積か
ら押さえ板分の面積をマイナスする必要がなく、吸着力
が高くなる。
【0034】以上のように、吸着用パッドの空間3dの
真空度が確保され4のカートンが薄い素材で構成され剛
性が低くともワークの吸着把持をすることができる。さ
らに、押さえ板3gの穴3hから吸引でき、隙間3fか
らのエアの吸引抵抗を減じ、隙間3fの真空圧の低下を
防ぐためワークの吸着力を増し、より重量の大きなワー
クを吸着把持をすることができる。
【0035】実施の形態4.図5(a)はこの発明の実
施の形態4を示すロボットハンド装置でカートン等のワ
ークを吸着して搬送する場合の詳細を示す断面図であ
り、図5(b)は吸着用パッド3部の底面図である。図
において3jは中央部の開口率が小、周辺部の開口率が
大きい開口率の異なる多孔の押さえ板、3kは押さえ板
3jの穴である。
【0036】次に動作について説明する。実施の形態1
と同様に吸着用パッド3がパレタイズしようとするカー
トン4等に押し付けられると、カートンの上蓋4aが吸
着される。このときカートン4の剛性が低い場合や、カ
ートンの上蓋固着用のホットメタル4dが完全に固化し
ないで強度が十分でない場合には、カートンの上蓋4
a、特に中央部分が持ち上がり変形しようとする。ワー
クの中央部分が持ち上がろうとすると、カートンの上蓋
固着用のホットメタル4dはワークの中央部から外れよ
うとする。ところが中央部の開口率が小、周辺部の開口
率が大の多孔の押さえ板3jにより、カートンの上蓋4
aの持ち上がりが防止され、かつワークの吸引力も周辺
部の方が強く、中央部のカートンの上蓋固着用のホット
メタルに大きな負担をかけることなく、より重量の大き
なワークを吸着把持をすることができる。
【0037】実施の形態5.図6(a)はこの発明の実
施の形態5を示す次時ロボットハンド装置でカートン等
のワークを吸着して搬送する場合の詳細を示す断面図で
あり、図6(b)は吸着用パッド3部の底面図である。
3mは押さえ板gを支持する支持バネ、3nは支持バネ
3mをガイドするロッド、3pはロッド3nをガイドす
るロッドガイドであり、ワーク付勢手段は支持バネ3
m、ロッド3n及びロッドガイド3pによりが構成され
る。
【0038】次に動作について説明する。実施の形態1
と同様に吸着用パッド3がパレタイズしようとするカー
トン4等に押し付けられると、カートンの上蓋4aが吸
着される。このとき4のカートンの剛性の異なる多種類
のワークであっても、吸着用パッド3内に支持バネ3m
を設けたため、カートンの上蓋4aの持ち上がりが防止
され、吸着用パッドのワーク接触部のひれ3aとカート
ンの上蓋の密着4aを一定に保つことができる。
【0039】以上のように、吸着用パッドの空間3dの
真空度が確保され、剛性の異なる多種類のワークであっ
ても、安定したワークの吸着把持をすることができる。
【0040】実施の形態6.図7(a)はこの発明の実
施の形態6を示すロボットハンド装置でカートン等のワ
ークを吸着して搬送する場合の詳細を示す断面図であ
り、図7(b)は吸着用パッド3部の底面図である。図
において3qは弾性体3rを固着した押さえ板である。
【0041】次に動作について説明する。実施の形態1
と同様に吸着用パッド3がパレタイズしようとするカー
トン4等に押し付けられると、カートンの上蓋4aが吸
着される。このとき吸着用パッド3内に弾性体3rを固
着した押さえ板3qを設けたため、カートンの上蓋の4
aの持ちがりが防止され、吸引によるカートン等のワー
ク上蓋の変形が生じず、またワークの剛性が変化しても
一定の押し付け力で吸着用パッドとワークを密着させる
ことができ、ワークと吸着用パッド間の隙間からのエア
洩れを防止でき吸着時の吸着用パッド内の真空圧の低下
を防げる。またミシン目やワーク上蓋の合わせ目の溝を
塞ぎ、ミシン目やワーク上蓋の合わせ目の溝からのエア
洩れによる真空圧の低下も防ぐことができる。
【0042】以上のように、剛性の低いかつ重量の大き
な、ミシン目やワーク上蓋の合わせ目の溝のあるワーク
の吸着把持をすることができる。
【0043】実施の形態7.図8(a)はこの発明の実
施の形態7を示すロボットハンド装置でカートン等のワ
ークを吸着して搬送する場合の詳細を示す断面図であ
り、図8(b)は吸着用パッド3部の底面図である。図
において3tは吸着用パッド3内に組み込まれた小型の
パッドである。
【0044】次に動作について説明する。実施の形態1
と同様に吸着用パッド3がパレタイズしようとするカー
トン4等に押し付けられると、カートンの上蓋4aが吸
着される。このとき吸着用パッド内に小型のパッド3t
を組み込んだため、カートンの上蓋4aの持ち上がりが
防止され、吸引によるカートン等のワーク上蓋の変形が
生じず、ワークと吸着用パッド間の隙間からのエア洩れ
を防止でき真空圧の低下を防げる。またミシン目やワー
ク上蓋の合わせ目の溝を小型のパッドで塞ぎ、ミシン目
からのエア洩れによる真空圧の低下も防ぐことができ
る。
【0045】以上のように、剛性の低いかつ重量の大き
な、ミシン目やワーク上蓋の合わせ目の溝のあるワーク
の吸着把持をすることができる。
【0046】実施の形態8.図9(a)はこの発明の実
施の形態8を示すロボットハンド装置でカートン等のワ
ークを吸着して搬送する場合の詳細を示す断面図であ
り、図9(b)は吸着用パッド3部の底面図である。図
において3uは吸着用パッド3内に組み込まれた小さな
貫通穴3vが設けられた小型のパッドである。
【0047】次に動作について説明する。実施の形態1
と同様に吸着用パッド3がパレタイズしようとするカー
トン4等に押し付けられると、のカートンの上蓋4aが
吸着される。このとき吸着用パッド内に小さな貫通穴3
vを設けた小型のパッド3uを組み込んだため、カート
ンの上蓋4aの持ち上がりが防止され、吸引によるカー
トン等のワーク上蓋の変形が生じず、ワークと吸着用パ
ッド間の隙間からのエア洩れを防止でき真空圧の低下を
防げる。また小型のパッドの小さな貫通穴3vは真空ポ
ンプの容量に較べてはるかに少ない流量を通過させるほ
ど十分小さく、かつ小型パッド3uの吸着面のカートン
を透過する流量より十分多い流量を通過させることがで
きる大きさのため、ミシン目やワーク上蓋の合わせ目の
溝を小型のパッドで塞ぎ、ミシン目からのエア洩れによ
る真空圧の低下も防ぐことができ、またミシン目やワー
ク上蓋の合わせ目の溝のないワークの場合には、小型の
パッドの吸着面積も含めたパッド全体の吸着面積でワー
クを吸着できる。
【0048】以上の動作の詳細を図10(a)、(b)
により説明する。図10(a)はカートンの上蓋4aに
ミシン目やワーク上蓋の合わせ目がある場合、図10
(b)はミシン目やワーク上蓋の合わせ目がない場合を
示す。図において4aはカートンの上蓋、3uは小型の
パッド、3vは貫通穴、12はミシン目、A部は真空ポ
ンプによる吸引部、Bは貫通穴3vからの吸引、Cはミ
シン目12からのエア漏れ量、Dはカートンの上蓋4a
からのエア漏れ量を示す。エアが吸引されると図10
(a)では、ミシン目12からのエア漏れCが貫通穴3
vからの吸引量Bより大きいので小型のパッド3u内は
常圧に近く、小型のパッド3u外は真空となり、ミシン
目12からのエア漏れに関係なく吸着することができ
る。図10(b)ではがカートンの上蓋4aからのエア
漏れ量Dより貫通穴3vからの吸引量Bが大きいので小
型のパッド3u内は真空となる。
【0049】以上のように、剛性の低いワークや、ミシ
ン目やワーク上蓋の合わせ目の溝のあるワークの吸着把
持が可能となり、またミシン目やワーク上蓋の合わせ
目、より重量の大きなワークを吸着把持をすることがで
きる。
【0050】実施の形態9.図11(a)はこの発明の
実施の形態9を示すロボットハンド装置でカートン等の
ワークを吸着して搬送する場合の詳細を示す断面図であ
り、図11(b)は吸着用パッド3部の底面図である。
図において3wは押さえ板3gを吸着用パッド3内に取
付距離を可変させる距離可変手段である距離可変シリン
ダーである。この距離可変シリンダーは例えばエアシリ
ンダー等が使用される。
【0051】次に動作について説明する。実施の形態1
と同様に吸着用パッド3がパレタイズしようとするカー
トン4等に押し付けられると、カートンの上蓋4aが吸
着される。このとき4のカートンが剛性の異なる多種類
のワークであっても、吸着用パッド内に押さえ板の取付
距離を可変できる取付距離可変シリンダーを組み込んだ
ため、ワークの形状、ワークの剛性に対応して吸着用パ
ッドの押し付け力、および押さえ板の密着度をコントロ
ールすることができ、多種類のワークに対して吸引によ
るカートン等のワーク上蓋の変形が生じず、カートンの
上蓋4aの持ち上がりが防止され、吸着パッドのひれ3
aとのカートンの上蓋4aの密着を一定に保つことがで
き、ワークと吸着用パッド間の隙間からのエア洩れを防
止でき真空圧の低下を防げる。以上のように、吸着用パ
ッドの空間3dの真空度が確保され、剛性の異なる多種
類のワークであっても、安定したワークの吸着把持をす
ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明によればロボッ
トハンドに設けられた吸着パッドによりワークを吸着す
ることにより上記ワークの上蓋を持ち上がると共に、上
記吸着によって上記ワークを搬送するロボットハンド装
置において、上記吸着パッドの開口部内に設けられ、上
記開口部よりも小さいと共に、上記吸着パッドと上記ワ
ークとを密着させた状態で、上記吸着パッドと上記ワー
クとの空気を吸引することによって上記ワークの上蓋の
持ち上るのを抑制するワーク押さえ手段を備えたので、
ワークが薄い素材で構成され剛性が低くともワークを吸
着し搬送することができる。
【0053】また、上記ワーク押さえ手段は押さえ板
と、この押さえ板を上記吸着パッドの開口部内に支持す
る支持ロッドと、を備えたので、ワークが薄い素材で構
成され剛性が低くともワークを吸着把持することができ
る。
【0054】また、上記押さえ板は上記吸着パッドの開
口部中央部に設けられ、上記吸着パッドの開口部内寸よ
り所定値小さい寸法とし、上記押さえ板と上記ワークの
隙間のエアの吸引抵抗を小さくしたので、ワークが薄い
素材で構成され剛性が低くともワークを吸着把持するこ
とができ、重量の大きなワークを吸着把持をすることが
できる。
【0055】また、上記押さえ板を多孔の板としたの
で、ワークが薄い素材で構成され剛性が低くともワーク
を吸着把持することができ、より重量の大きなワークを
吸着把持をすることができる。
【0056】また、上記多孔の板はは中央部の開口率が
小さく、周辺部の開口率が大きいので、ワークが薄い素
材で構成され剛性が低くともワークを吸着把持すること
ができ、より重量の大きなワークを吸着把持をすること
ができる。
【0057】
【0058】また、上記押さえ板の上記ワーク側に弾性
体を固着したので、剛性の低い、重量の大きな、ミシン
目やワーク上蓋の合わせ目の溝のあるワークの吸着把持
をすることができる。
【0059】また、上記押さえ板に代えて上記吸着パッ
ドより小さい小型吸着パッドを設けたので、剛性の低
い、重量の大きな、ミシン目やワーク上蓋の合わせ目の
溝のあるワークの吸着把持をすることができる。
【0060】また、上記小型吸着パッドに貫通穴を設け
たので、より重量の大きなワークの吸着把持をすること
ができる。
【0061】また、上記支持ロッドに代え上記押さえ板
と上記上記吸着パッド開口部との距離を可変する距離可
変手段を設けたので、剛性の異なる多種類のワークであ
っても、安定してワークの吸着把持をすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態を示すロボットハン
ド装置でワークを吸着して搬送する状態の断面図及び底
面図である。
【図2】 この発明の他の実施の形態を示すロボットハ
ンド装置でワークを吸着して搬送する状態の断面図及び
底面図である。
【図3】 この発明の他の実施の形態を示すロボットハ
ンド装置でワークを吸着して搬送する状態の断面図及び
底面図である。
【図4】 この発明の他の実施の形態を示すロボットハ
ンド装置の動作説明図である。
【図5】 この発明の他の実施の形態を示すロボットハ
ンド装置でワークを吸着して搬送する状態の断面図及び
底面図である。
【図6】 この発明の他の実施の形態を示すロボットハ
ンド装置でワークを吸着して搬送する状態の断面図及び
底面図である。
【図7】 この発明の他の実施の形態を示すロボットハ
ンド装置でワークを吸着して搬送する状態の断面図及び
底面図である。
【図8】 この発明の他の実施の形態を示すロボットハ
ンド装置でワークを吸着して搬送する状態の断面図及び
底面図である。
【図9】 この発明の他の実施の形態を示すロボットハ
ンド装置でワークを吸着して搬送する状態の断面図及び
底面図である。
【図10】 この発明の他の実施の形態を示すロボット
ハンド装置の動作説明図である。
【図11】 この発明の他の実施の形態を示すロボット
ハンド装置でワークを吸着して搬送する状態の断面図及
び底面図である。
【図12】 従来のロボットハンド装置の全体構成図で
ある。
【図13】 従来のロボットハンド装置でワークを吸着
して搬送する状態の断面図である。
【図14】 従来のロボットハンド装置でワークを吸着
して搬送する状態の断面図である。
【図15】 従来のロボットハンド装置でワークを吸着
して搬送する状態の断面図である。
【図16】 従来のロボットハンド装置でワークを吸着
して搬送する状態の断面図である。
【符号の説明】 1 ロボット本体、2 ロボットハンド装置、3 吸着
用パッド、3a 吸着用パッドのひれ、3b 押さえ
板、3c 支持ロッド、3d 吸着用パッドの空間、3
e 小さい押さえ板、3f 抑え板とカートン上蓋間の
隙間、3g 多孔の押さえ板、3h 多孔の押さえ板の
穴、3j 開口率の異なる多孔の押さえ板、3k 開口
率の異なる多孔の押さえ板の穴、3m バネ、3n ロ
ッド、3pロッドガイド、3q 弾性体を固着した押さ
え板、3r 弾性体、3t 小型のパッド、3u 貫通
穴のある小型のパッド、3v 貫通穴、3w 距離可変
シリンダー、3u 3tの押さえ板を可変するシリンダ
ー、4 カートン、4a上蓋、4b 溝、4c ホチキ
ス針、4d ホットメタル、5 真空ポンプ、6バキュ
ームホース。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−214039(JP,A) 特開 昭62−249834(JP,A) 特開 平8−155872(JP,A) 実開 平4−89681(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 15/06 B65G 59/04 B65G 61/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットハンドに設けられた吸着パッド
    によりワークを吸着することにより上記ワークの上蓋を
    持ち上がると共に、上記吸着によって上記ワークを搬送
    するロボットハンド装置において、上記吸着パッドの開口部内に設けられ、上記開口部より
    も小さいと共に、上記吸着パッドと上記ワークとを密着
    させた状態で、上記吸着パッドと上記ワークとの空気を
    吸引することによって上記ワークの上蓋の持ち上るのを
    抑制する ワーク押さえ手段を、 備えたことを特徴とするロボットハンド装置。
  2. 【請求項2】 上記ワーク押さえ手段は押さえ板と、こ
    の押さえ板を上記吸着パッドの開口部内に支持する支持
    ロッドと、 を備えたことを特徴とする請求項1記載のロボットハン
    ド装置。
  3. 【請求項3】 上記押さえ板は、上記開口部中央部に設
    けられ、上記押さえ板と上記ワークの隙間のエアの吸
    引抵抗を小さくしたことを特徴とする請求項2記載のロ
    ボットハンド装置。
  4. 【請求項4】 上記押さえ板を多孔の板としたことを特
    徴とする請求項記載のロボットハンド装置。
  5. 【請求項5】 上記多孔の板は中央部の開口率が小さ
    く、周辺部の開口率が大きいことを特徴とする請求項4
    記載のロボットハンド装置。
  6. 【請求項6】 上記押さえ板の上記ワーク側に弾性体を
    固着したことを特徴とする請求項2記載のロボットハン
    ド装置。
  7. 【請求項7】 上記押さえ板に代えて上記吸着パッドよ
    り小さい小型吸着パッドを設けたことを特徴とする請求
    項2記載のロボットハンド装置。
  8. 【請求項8】 上記小型吸着パッドに貫通穴を設けたこ
    とを特徴とする請求項7記載のロボットハンド装置。
  9. 【請求項9】 上記支持ロッドに代え上記押さえ板と上
    記吸着パッド開口部との距離を可変する距離可変手段を
    設けたことを特徴とする請求項2〜請求項8のいずれか
    に記載のロボットハンド装置。
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