JP2003213905A - デッキの排水装置及びデッキ材 - Google Patents

デッキの排水装置及びデッキ材

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JP2003213905A JP2002007587A JP2002007587A JP2003213905A JP 2003213905 A JP2003213905 A JP 2003213905A JP 2002007587 A JP2002007587 A JP 2002007587A JP 2002007587 A JP2002007587 A JP 2002007587A JP 2003213905 A JP2003213905 A JP 2003213905A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デッキ材間に一定の間隔を確保しながらデッ
キ材を能率的に根太に固定でき、降雨量が多い場合にも
十分な排水能力を有する排水装置を提供する。 【解決手段】 根太(5) の上に第1のデッキ材(22)を載
置して所定位置に固定し、第1のデッキ材の溝部(22b)
に第2のデッキ材の係止部(22c)を嵌合するとともに第
2のデッキ材を前記根太の上に載置して、第2のデッキ
材をその係止部が第1のデッキ材の溝部の主部と反対側
の壁に止められるまで移動して、第1のデッキ材の主部
と第2のデッキ材の係止部との間に一定の幅を有する集
水溝(22g) を形成して第2のデッキ材を根太に固定し、
以下同様に、最後のデッキ材まで順次嵌合・集水溝形成
・根太に対する固定を行い、各溝部の長手方向端部をデ
ッキ周辺の枠材(10L,10R) に設けられた樋部材(13)の溝
(13a) に開口させた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水機能を有する
デッキ材を用いるデッキの排水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根置き型バルコニーやガーデンデッキ
においては、デッキに降った雨は屋根上面又は地面に流
下させて差支えないので、とくに雨水対策を必要としな
い。しかし、直立型バルコニーにおいては、デッキの下
方に荷物が置かれたり、洗濯物が干されることがあるの
で、デッキの下方に雨水が流下しないように、雨水対策
が必要である。車庫の上方に設けられるルーフデッキ
(屋根デッキ)の場合も同様である。
【0003】従来、このようなデッキにおける雨水対策
として、排水機能を有するデッキ材を用いる排水装置
が、特開昭58−40618号、特開平8−20987
0その他の公報に開示されている。図11は、特開昭5
8−40618号公報に開示されたバルコニーデッキの
横断面図である。図11に示すように、屋外側端部に嵌
入溝101aを有する樋部101を、中間部にねじ止め用凹溝1
02 を、屋内側端部に前記嵌入溝101aに嵌入可能な形状
を有する屈曲縁103 を一体にするデッキ材100 を、根太
104 の上に屋内側から屋外方向に順次載置し、最初の屋
内側端部のデッキ材100Aの屈曲縁103 の先端を建物躯体
に結合されている後桁105 の排水溝105aに臨ませ、先の
デッキ材の嵌入溝101 に次のデッキ材の屈曲縁103 の先
端を嵌入して連結し、各デッキ材の凹溝102 からねじ10
6 を根太104 にねじ込み、その凹溝102 にカバー材107
を水密に嵌着してデッキDを構成していた。従って、各
デッキ材の間は密着されていて、デッキはあたかも一枚
の板状に構成されていたので、デッキ面に降った雨はデ
ッキの幅方向には、その屋外側端部の嵌入溝101 と後桁
105 の排水溝105aに流入し、デッキの長手方向には中央
根太及び側桁108 に設けられた樋に流入するが、バルコ
ニーデッキのように一部が屋根で被覆されているデッキ
の場合は、降雨量が少ない場合は良いとしても、降雨量
が非常に多い場合、また、車庫ルーフデッキのように全
く覆われていないデッキの場合は、排水能力が不足し、
デッキのとくに幅方向端部から溢れて流下することがあ
り、車庫ルーフデッキの場合は、車両の乗降に不都合で
ある。また、特開昭58−40618号のものは、デッ
キ材のみでなく、後桁105 にも排水溝105aを設ける必要
があるので、コストアップの原因にもなった。
【0004】図12は、特開平8−209870号公報
に開示されたバルコニーのデッキのみの横断面図であ
る。図12に示すように、各デッキ材200 は幅方向中間
部にねじ止め用凹溝202 を有するほか、幅方向両端部に
排水溝201, 203を有することにより、後桁の排水溝を不
要にしたが、デッキの幅方向中間部に存在する排水溝20
3 はいずれも各デッキ材の屋外側端部に形成した遮蔽板
204 により遮蔽されてしまうため、結局、特開昭58−
40618号のものと同様に降雨量が多い場合の排水能
力不足の問題を抱えている。
【0005】ガーデンデッキや車庫ルーフデッキは、外
観向上のため、あるいは趣味趣向として、長尺帯板状の
デッキ材を互いに隣接して取り付け、隣接するデッキ材
の間に等間隔の隙間を設けることが望まれる。隙間を設
ければ、当然、雨仕舞が問題になる。また、デッキ材の
間に等間隔の隙間を設けるための効率的な位置決めが問
題になる。通常は、デッキ材の間にピース状のスペーサ
を介在させる方法が採られていたが、非能率的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑みてなされたものであり、その課題は、排水機能を有
する帯板状のデッキ材を隣接して構成されるデッキにお
いて、簡単な構造でデッキ材間に一定の間隔を確保しな
がらデッキ材を能率的に根太に固定することができ、か
つ、降雨量が多い場合にも十分な排水能力を有する排水
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明によるデッキの排水装置は、複数本の根太の
上に、その根太の長手方向に直角な方向に延びる多数の
デッキ材を載置固定してなるデッキの排水装置であっ
て、前記デッキ材は、ほぼ平角筒状の主部と、その主部
の一端側に形成された上方開口の溝部と、前記主部の他
側側に形成された係止部とを一体に有するものであり、
前記排水装置は、前記根太の上に第1のデッキ材を載置
して所定位置に固定し、第1のデッキ材の前記溝部に第
2のデッキ材の前記係止部を嵌合するとともに第2のデ
ッキ材を前記根太の上に載置して、第2のデッキ材をそ
の係止部が第1のデッキ材の溝部の前記主部と反対側の
立上がり壁に止められるまで移動して、第1のデッキ材
の主部と第2のデッキ材の係止部との間に一定の幅を有
する集水溝を形成して第2のデッキ材を前記根太に固定
し、以下同様に、最後のデッキ材まで順次嵌合・集水溝
の形成・根太に対する固定を繰り返して行い、前記各溝
部の長手方向端部をデッキの周辺に設けられた枠に備え
られた樋部材の溝に臨ませてなることを特徴としてい
る。上記構成より、デッキには各デッキ材の間に等間隔
をもって集水溝が形成され、デッキ面に降った雨は、そ
の集水溝に流入し、その集水溝の端部からデッキの周辺
に設けられた枠材の樋部に集合され、樋部に従来と同様
に接続された縦樋を介して地上に排水される。
【0008】請求項1に記載されたデッキの排水装置を
構成するデッキ材は、前記主部の係止部に隣接する側壁
に、上方に行くほど係止部に接近するテーパが設けら
れ、後に取付けられるデッキ材の係止部を先に固定され
ているデッキ材の溝部に嵌合する際に、前記テーパが前
記溝部の立上がり壁に当接案内されて、後のデッキ材が
先に固定されているデッキ材から離れる方向に摺動され
るように構成されていることが望ましい。このようなテ
ーパ部と係止部との共同作用により、先に固定されてい
るデッキ材の主部と後に取付けられるデッキ材の主部と
の間に所定の幅を有する集水溝が自動的に形成される。
【0009】請求項3のデッキの排水装置用デッキ材
は、デッキ材の主要部を構成するほぼ平角筒状の主部
と、その主部の一側壁及びその一側壁の下端部から前記
主部の他側壁と反対方向に延びるL字形の屈曲壁により
構成された上向きに開口する溝部と、前記主部の他側壁
の上端部から前記一側壁と反対方向に倒立L字形に延び
る係止部とを一体に有し、前記主部の前記係止部に隣接
する側壁に、上方に行くほど前記係止部に接近するテー
パ部が設けられていることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図9の図面を参照しながら説明する。図1は
車庫ルーフデッキの一例の正面図、図2は同じく平面
図、図3は同じく右側面図、図4はルーフデッキの基本
的構成要素を示す分解斜視図、図5は図2のA−A線拡
大断面図、図6は図2のB−B線拡大断面図、図7は図
2のC−C線拡大断面図、図8は図2のD−D線断面
図、図9は図8に対応する一部剥離平面図、図10は図
9のE−E線断面図である。なお、本発明は、ルーフデ
ッキの主としてデッキ材の構造の改良に主眼があるの
で、デッキ周辺の手摺は、図1,3及び図6に一部を示
すほかは、省略されている。
【0011】図1,図3及び図4において、1は車庫G
の進入進出方向に対して左右両側に同方向に等間隔をお
いて周知方法により立設された3対の支柱であり、各対
の支柱1の上端部に、その間を延びる梁2が懸架され、
梁2は図5に一例を示すようにブラケット3とボルトナ
ット4a,4bを用いる周知の方法により支柱1に結合
されている。各梁2の上面には、梁と直角方向に伸びる
複数本の根太5が梁2の長手方向に等間隔を隔てて平行
状態に載置され、各根太の下端部からその両側に延出す
る連結縁においてボルト6を根太5にねじ込む周知の方
法により、根太5が梁2に固定されている。根太5は梁
2の長手方向両端部と中間部とに配設されている。
【0012】図2及び図6に示すように、根太5の長手
方向両端部、すなわち、車庫Gの車両進入・進出方向に
沿って前後には、前後の枠材7F,7RがL字形のブラ
ケット8及びボルト9を用いる周知の方法により結合さ
れ、さらに、前後の枠材7F,7Rの左右それぞれ同一
側の端部同志の間を根太5と平行に延長する左右の枠1
0L,10Rの長手方向端部が前後の枠材7F,7Rの
長手方向端部にL字形ブラケット11、ボルト12及び
ボルト受け13を用いる周知の方法により結合され、そ
の左右の枠材10L,10Rの長手方向端部により前後
の枠材7F,7Rの小口面が被覆されている。左右の枠
材10L,10Rの小口にはこ小口キャップ(図示せ
ず)が装着されている。こうして、前後の枠材7F,7
Rと左右の枠材10L,10Rとが矩形に連結されて後
述されるデッキの周辺を支持する枠体を構成している。
【0013】前後の枠材7F,7Rは、図6,図7に示
されているように、左右の枠材10L,10Rとほぼ同
じ大きさの角筒状に形成され、その内側面の上部に、根
太5の上端面と等しい高さから枠材7F,7Rの上端部
までの間において内側に向かって開口する凹部7hが形
成され、その凹部に止水パッキン11が圧入されてい
る。
【0014】左右の枠材10L,10Rは、その一つの
枠材10Lについて図5,図9に示すように、ほぼ角筒
状に形成されている。そして、その内側面の上部の上下
に隔てた位置に一対のL字形の係止縁12が突設され、
その係止縁12に樋部材13の一方の縦壁の外面に形成
されている上下一対の倒立L字形の係止縁14を係合す
ることにより、樋部材13が取付けられている。樋部材
13の他方の縦壁の上端部には、後述されるデッキ材の
端部を載置するための水平面を有するL字形又はT字形
の載置部15が形成されている。
【0015】また、樋部材13の底壁16には、いずれ
かの支柱の近傍において水抜き用の孔が形成され、その
孔に縦樋17の上端部が結合されている。樋部材13に
は、その溝を長手方向端部において閉塞する止水パッキ
ン18が圧入されている。
【0016】根太5と樋部材13は、等しい高さを有し
て、各根太5の上面と左右の枠材10L,10Rの樋部
材13の載置部15とで、後述されるデッキ材の支持面
を構成している。すなわち、根太5と樋部材13も、デ
ッキ材を支持する枠体の一部を構成している。
【0017】なお、図2に示すように、後枠材7Rは前
枠材7Fよりも右方向に延長され、その延長端から右側
の後部支柱よりもさらに右側立設された階段支柱1Sを
若干越えた位置まで水平に延びる付加枠材3Aが設けら
れ、その一端は後枠材7Rの一端部に、他端部は階段支
柱1Sに連結されている。
【0018】そして、階段支柱1Sと右枠材10Rとの
間に、下端部が地面GLに設置された階段Sが設けら
れ、その階段の上端部は、階段支柱1Sと右枠材10R
に支持されて、後枠材7Rの延長部と付加枠材10Aと
右枠材10Rとの間に形成された踊り場Tに連続してい
る。
【0019】前記左右の枠材10L,10R及び前後の
枠材7F,7Rのそれぞれの長手方向端部及び中間位置
に、デッキ手摺を構成する支柱18が立設され、各支柱
の間に格子パネル19が嵌合固定されているが、このデ
ッキ手摺及び格子パネルは周知の構造を有するものであ
り、また、本発明の要旨とは関わりがないので、詳細な
説明は省略する。
【0020】さて、上記枠体に取付けられるデッキD
は、図7にその一部を良く示すように、次の2部材から
なっている。すなわち、一つはデッキの始端部に設けら
れる溝部材21であり、他の一つはデッキ材22であ
る。溝部材21は、金属又は樹脂形材で上方開口角型C
字形に形成され、デッキ材22と同じ長さを有してい
る。そして、その溝21aの一方側部分を前(又は後)
枠材7Fの凹部7hに嵌合し、幅方向他方側部分をその
前(又は後)枠材7Fよりも(後又は前)枠材7R側に
張り出した状態で、左右の枠材10Lの樋部材13の載
置部15の上面及び根太5の上面に載置されている。
【0021】デッキ材22は、アルミニウム合金等の金
属形材で作られたデッキ材本体22Aと、樹脂形材で作
られ、デッキ材本体に一体的に嵌着されたカバー材22
Bとからなっている。デッキ材本体22Aは、ほぼ角筒
状の主部22aと、その主部の溝部材21から遠い側に
L字形の屈曲壁で形成された溝部22bと、主部22a
の溝部材21に近い側に形成された係止部22cとを一
体に有する。主部22aは、所要の強度を備えるため、
一つ又は二つの隣接する中空部を有している。主部22
aの溝部22b側の側面から主部22aの上面を経て係
止部22cの外側面までの部分は、横長矩形の底辺を除
く3辺に沿って連続して、デッキ材22の幅方向中心に
関して左右対称形に形成され、係止部22cの高さに等
しい厚みを有する1枚の帯板状の外観を有している。ま
た、デッキ材本体22Aの溝部22bの外側の立上がり
壁22eは、溝部材21の外側の立上がり壁21bと同
一形状を有している。さらに、主部22aの係止部22
c側の側壁には、下部から上方に行くに連れて係止部2
2cに接近するように傾斜するテーパ部22fが形成さ
れている。
【0022】カバー代22Bは、幅方向中心に関して左
右対称形の溝状に形成されていて、両端部に嵌合部を有
する。そして、デッキ材本体22Aの一見して帯板状に
見える部分の両端部に形成してある嵌合凹部に前記嵌合
部を嵌合して、主部22aの溝部22b側の側面とその
上面と係止部22cの外側面とを被覆している。カバー
材22Bには、少なくとも表面部分に木粉混入層を有し
て、木材と同様の外観色彩を呈している。
【0023】上記デッキ材22は、最初のデッキ材22
1 の係止部22cを溝部材21の溝21a内に挿入し
て、中間部は根太5の上面に、長手方向両端部は樋部材
13の載置部15にそれぞれ載置される。その時、テー
パ部22fが溝部材21の外側壁の上端部に当接し、デ
ッキ材22が根太5の上面に載置された時には、溝部材
21の外側壁の上端部がテーパ部22fから外れて垂直
部に当接して安定するので、デッキ材22と溝部材21
との相対的位置関係が決まる。
【0024】続いて、そのデッキ材221 を前枠材7F
方向に押し付けて、溝部材21のデッキ材から遠い側の
側壁を前枠材7Fの凹部7h内に密着嵌合させて位置決
めし、その位置を維持しながら、最初のデッキ材221
の主部22aの上面からその主部に予め所定の位置に形
成してある孔にビス23を貫通し、これを根太5にねじ
込むことにより、デッキ材221 が固定される。
【0025】次に、2番目のデッキ材222 を最初のデ
ッキ材221 と平行な状態でそのデッキ材221 に接近
して、係止部22cを先に固定してあるデッキ材221
の溝部22bに嵌合しながら、そのデッキ材222 を根
太5及び溝部材の載置部15に載置する。その際、最初
のデッキ材221 の溝部材21に対する関係と同様に、
2番目のデッキ材222 の主部22aのテーパ部22f
に先のデッキ材221の溝部22bの外側壁22eの上
端部が当接するため、2番目のデッキ材222はそのテ
ーパ部22fと外側壁22eの案内作用により、溝部材
21の外側壁の上端部がテーパ部22fから外れて垂直
部に当接して安定するまで、先のデッキ材から離れる方
向に移動されて、根太の上面に静置され、デッキ材22
と溝部材21との相対的位置関係が決まる。そして、先
のデッキ材の溝部22bの中において、隣接する二つの
デッキ材の主部22aと主部22aの間に一定の隙間2
2gが形成される。この隙間は溝部において実質的な集
雨溝22gとなる。
【0026】以下同様にして、次のデッキ材22が順次
根太の上面及び樋部材13の載置部15に載置され、先
に固定されたデッキ材と次に固定されるデッキ材との間
に一定の隙間22gを自動的に形成しながら、最後のデ
ッキ材22n まで取付けが行われ、取付けが終了するこ
とにより、デッキDが完成する。すなわち、従来と異な
り、デッキ材間の隙間を塞ぐ作業を行う必要はない。
【0027】そして、上記各デッキ材の間の集雨溝22
gの端部は、図6,図9及び図10に示すように、樋部
材13の溝13aの上方において開口されている。従っ
て、デッキDに降った雨は最寄の隙間から集雨溝22g
に流入し、その長手方向端部から樋部材13の中に流下
し、その樋部材から縦樋17を介して地上に排水され
る。
【0028】上記実施の形態においては、最初のデッキ
材221 の前に溝部材21を用いたが、図8に示すよう
に、最初のデッキ材の係止部22cが前枠材7Fの上端
部により所定位置に係止されて、位置決めされるように
した場合は、溝部材21を不要にすることができる。
【0029】また、上記の好ましい実施の形態では、デ
ッキ材の主部に設けたテーパ部22fを先に固定された
デッキ材の係止部22cに当接案内させることにより、
後のデッキ材が根太上面に載置された時には、自動的に
前後のデッキ材の間に所定の間隔が確保されるようにし
てある。しかし、所定の間隔を確保することは、テーパ
を設けずに、後のデッキ材を先のデッキ材から離れる方
向に移動して、係止部22cを先のデッキ材の溝部22
bの外側立上がり壁に当接させることよっても実現可能
である。
【0030】また、図示の例は、樋部材13が左右の枠
材10L,10Rに設けられて、降雨量が多い場合にも
十分な排水性能を有する好ましい例であるが、降雨量が
少ない位置に設置される車庫ルーフデッキにおいては、
デッキに雨勾配を設ければ樋部材はその勾配下側の枠材
のみに樋部材を設けるようにしても良い。さらに、上記
実施の形態は、デッキ材がその長手方向を車両進入進出
方向に対して直角な方向に向けて配設され、デッキに降
った雨を左右の枠材10L,10Rに設けられた樋部材
13に誘導し、その枠に設けた縦樋から地上に排水する
ようにしたが、デッキ材の長手方向を車両進入進出方向
と平行に配設し、デッキに降った雨を前後の枠材に設け
た樋部材に誘導し、その枠材に設けた縦樋から地上に排
水するように構成することもでき、その場合の構成及び
作用は、上記実施の形態と実質的に同一である。樋部材
13は、左右の枠材10L,10R又は前後の枠材7
F,7Rに一体に成形しても良い。
【0031】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、簡単な
構造でデッキ材間に一定の間隔を確保しながらデッキ材
を能率的に根太に固定することができ、かつ、降雨量が
多い場合にも十分な排水能力を有する排水装置を提供す
ることができる。
【0032】請求項3の発明によれば、後に連結される
デッキ材の係止部を先に固定されているデッキ材の溝部
に嵌合する際に、テーパ部が先に固定されているデッキ
材の溝部の立上がり壁に当接して案内摺動され、前記係
止部と先に固定されているデッキ材の主部との間に所定
の間隔が自動的に確保されるので、位置決め作業が不要
であり、しかも、高い排水性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車庫ルーフデッキの一例の正面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】同じく右側面図。
【図4】ルーフデッキの基本的構成要素を示す分解斜視
図。
【図5】図2のA−A線拡大断面図。
【図6】図2のB−B線拡大断面図。
【図7】図2のC−C線拡大断面図。
【図8】図2のD−D線断面図
【図9】図8に対応する一部剥離平面図。
【図10】図8のE−E線断面図。
【図11】従来技術の一例を示すバルコニーデッキの横
断面図。
【図12】従来技術の他の例を示すデッキ材の横断面
図。
【符号の説明】
1 支柱 2 梁 5 根太 7F,7R 前後の枠材 10L,10R 左右の枠材 13 樋部材 13a 溝 15 載置部 17 縦樋 21 溝部材 22 デッキ材 22a 主部 22b 溝部 22c 係止部 22d 樹脂層 22f テーパ部 22g 集雨溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の根太の上に、その根太の長手方
    向に直角な方向に延びる多数のデッキ材を載置固定して
    なるデッキの排水装置であって、前記デッキ材は、ほぼ
    平角筒状の主部と、その主部の一端側に形成された上方
    開口の溝部と、前記主部の他側側に形成された係止部と
    を一体に有するものであり、前記排水装置は、前記根太
    の上に第1のデッキ材を載置して所定位置に固定し、第
    1のデッキ材の前記溝部に第2のデッキ材の前記係止部
    を嵌合するとともに第2のデッキ材を前記根太の上に載
    置して、第2のデッキ材をその係止部が第1のデッキ材
    の溝部の前記主部と反対側の立上がり壁に止められるま
    で移動して、第1のデッキ材の主部と第2のデッキ材の
    係止部との間に一定の幅を有する集水溝を形成して第2
    のデッキ材を前記根太に固定し、以下同様に、最後のデ
    ッキ材まで順次嵌合・集水溝の形成・根太に対する固定
    を繰り返して行い、前記各溝部の長手方向端部をデッキ
    の周辺に設けられた枠に備えられた樋部材の溝に臨ませ
    てなるデッキの排水装置。
  2. 【請求項2】 各デッキ材の主部の係止部に隣接する側
    壁に、上方に行くほど係止部に接近するテーパ部が設け
    られ、後に取付けられるデッキ材の係止部を先に固定さ
    れているデッキ材の溝部に嵌合する際に、前記テーパ部
    が前記溝部の立上がり壁に当接して案内摺動されて、前
    記係止部と先に固定されているデッキ材の主部との間に
    所定の間隔を有する集水溝が自動的に形成されることを
    特徴とする請求項1に記載されたデッキの排水装置。
  3. 【請求項3】 デッキ材の主要部を構成するほぼ平角筒
    状の主部と、その主部の一側壁及びその一側壁の下端部
    から前記主部の他側壁と反対方向に延びるL字形の屈曲
    壁により構成された上向きに開口する溝部と、前記主部
    の他側壁の上端部から前記一側壁と反対方向に倒立L字
    形に延びる係止部とを一体に有し、前記主部の前記係止
    部に隣接する側壁に、上方に行くほど前記係止部に接近
    するテーパ部が設けられていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載されたデッキの排水装置用デッキ材。
  4. 【請求項4】 デッキ材は、金属形材で作られ、かつ、
    主部、その主部の一方側にL字形の屈曲壁で形成された
    溝部及び前記主部の他方側に形成された係止部を一体に
    有するデッキ材本体と、樹脂形材で作られ、かつ、前記
    デッキ材本体の係止部の外側面から主部の上面及び溝部
    側の側面までを被覆し、少なくとも表面部分に木粉が混
    入されているカバー材とから構成されていることを特徴
    とする請求項3に記載されたデッキの排水装置用デッキ
    材。
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