JP3866576B2 - デッキの排水装置及びデッキ材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水機能を有するデッキ材を用いるデッキの排水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
屋根置き型バルコニーやガーデンデッキにおいては、デッキに降った雨は屋根上面又は地面に流下させて差支えないので、とくに雨水対策を必要としない。しかし、直立型バルコニーにおいては、デッキの下方に荷物が置かれたり、洗濯物が干されることがあるので、デッキの下方に雨水が流下しないように、雨水対策が必要である。車庫の上方に設けられるルーフデッキ(屋根デッキ)の場合も同様である。
【0003】
従来、このようなデッキにおける雨水対策として、排水機能を有するデッキ材を用いる排水装置が、特開昭58−40618号、特開平8−209870その他の公報に開示されている。
図11は、特開昭58−40618号公報に開示されたバルコニーデッキの横断面図である。図11に示すように、屋外側端部に嵌入溝101aを有する樋部101 を、中間部にねじ止め用凹溝102 を、屋内側端部に前記嵌入溝101aに嵌入可能な形状を有する屈曲縁103 を一体にするデッキ材100 を、根太104 の上に屋内側から屋外方向に順次載置し、最初の屋内側端部のデッキ材100Aの屈曲縁103 の先端を建物躯体に結合されている後桁105 の排水溝105aに臨ませ、先のデッキ材の嵌入溝101 に次のデッキ材の屈曲縁103 の先端を嵌入して連結し、各デッキ材の凹溝102 からねじ106 を根太104 にねじ込み、その凹溝102 にカバー材107 を水密に嵌着してデッキDを構成していた。
従って、各デッキ材の間は密着されていて、デッキはあたかも一枚の板状に構成されていたので、デッキ面に降った雨はデッキの幅方向には、その屋外側端部の嵌入溝101 と後桁105 の排水溝105aに流入し、デッキの長手方向には中央根太及び側桁108 に設けられた樋に流入するが、バルコニーデッキのように一部が屋根で被覆されているデッキの場合は、降雨量が少ない場合は良いとしても、降雨量が非常に多い場合、また、車庫ルーフデッキのように全く覆われていないデッキの場合は、排水能力が不足し、デッキのとくに幅方向端部から溢れて流下することがあり、車庫ルーフデッキの場合は、車両の乗降に不都合である。
また、特開昭58−40618号のものは、デッキ材のみでなく、後桁105 にも排水溝105aを設ける必要があるので、コストアップの原因にもなった。
【0004】
図12は、特開平8−209870号公報に開示されたバルコニーのデッキのみの横断面図である。図12に示すように、各デッキ材200 は幅方向中間部にねじ止め用凹溝202 を有するほか、幅方向両端部に排水溝201, 203を有することにより、後桁の排水溝を不要にしたが、デッキの幅方向中間部に存在する排水溝203 はいずれも各デッキ材の屋外側端部に形成した遮蔽板204 により遮蔽されてしまうため、結局、特開昭58−40618号のものと同様に降雨量が多い場合の排水能力不足の問題を抱えている。
【0005】
ガーデンデッキや車庫ルーフデッキは、外観向上のため、あるいは趣味趣向として、長尺帯板状のデッキ材を互いに隣接して取り付け、隣接するデッキ材の間に等間隔の隙間を設けることが望まれる。隙間を設ければ、当然、雨仕舞が問題になる。また、デッキ材の間に等間隔の隙間を設けるための効率的な位置決めが問題になる。通常は、デッキ材の間にピース状のスペーサを介在させる方法が採られていたが、非能率的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その課題は、排水機能を有する帯板状のデッキ材を隣接して構成されるデッキにおいて、簡単な構造でデッキ材間に一定の間隔を確保しながらデッキ材を能率的に根太に固定することができ、かつ、降雨量が多い場合にも十分な排水能力を有する排水装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によるデッキの排水装置は、複数本の根太の上に、その根太の長手方向に直角な方向に延びる多数のデッキ材を載置固定してなるデッキの排水装置であって、前記デッキ材は、デッキ材の主要部を構成するほぼ角筒状の主部と、その主部の一側壁及びその一側壁の下端部から前記主部の他側壁と反対方向に延びるL字形の屈曲壁により構成された上向きに開口する溝部と、前記主部の他側壁の上端部から前記一側壁と反対方向に倒立L字形に延びる係止部とを一体に有し、前記主部の前記側壁は、前記主部の底壁の前記係止部側端部から上方に行くほど前記係止部に接近するテーパ部を有するものであり、前記排水装置は、前記根太の上に最先の前記デッキ材を載置して所定位置に固定し、その最先に固定されたデッキ材の前記溝部に取付順位が後のデッキ材の前記係止部を嵌合し、その際に前記後のデッキ材の前記テーパ部に先に固定されたデッキ材の前記溝部の立上がり壁を当接して案内摺動させ、前記立上がり壁が前記テーパ部から外れて前記後のデッキ材の主部が前記根太の上面に載置されたことにより、前記先に固定されているデッキ材の主部と前記後のデッキ材の係止部との間に所定の間隔を有する集雨溝が形成された状態で前記後のデッキ材を前記根太に固定し、以下同様に、最後のデッキ材まで順次、後順位デッキ材の係止部の先順位デッキ材の溝部への嵌合・集雨溝の形成・後順位デッキ材の根太に対する固定を繰り返して行い、前記各集雨溝の長手方向端部をデッキの周辺に設けられた枠に設けた樋部材の溝に臨ませてなることを特徴としている。
上記構成より、後順位デッキ材の係止部の先順位デッキ材の溝部への嵌合・集雨溝の形成・後順位デッキ材の根太に対する固定を繰り返して行い、各集雨溝の長手方向端部をデ ッキの周辺に設けられた枠に設けた樋部材の溝に臨ませることにより、デッキ材の取付を能率的に行うことができるとともに、集雨溝が自動的に形成され、かつ、排水性の良い排水装置が構成される。そして、デッキ面に降った雨は、その集雨溝に流入し、その集雨溝の端部からデッキの周辺に設けられた枠材の樋部に集合され、樋部に従来と同様に接続された縦樋を介して地上に排水される。
【0008】
本発明によるデッキ材は、デッキ材の主要部を構成するほぼ角筒状の主部と、その主部の一側壁及びその一側壁の下端部から前記主部の他側壁と反対方向に延びるL字形の屈曲壁により構成された上向きに開口する溝部と、前記主部の他側壁の上端部から前記一側壁と反対方向に倒立L字形に延びる係止部とを一体に有し、前記主部の前記他側壁は、前記主部の底面の前記係止部側端部から上方に行くほど前記係止部に接近するテーパ部を有することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図1〜図9の図面を参照しながら説明する。図1は車庫ルーフデッキの一例の正面図、図2は同じく平面図、図3は同じく右側面図、図4はルーフデッキの基本的構成要素を示す分解斜視図、図5は図2のA−A線拡大断面図、図6は図2のB−B線拡大断面図、図7は図2のC−C線拡大断面図、図8は図2のD−D線断面図、図9は図8に対応する一部剥離平面図、図10は図9のE−E線断面図である。
なお、本発明は、ルーフデッキの主としてデッキ材の構造の改良に主眼があるので、デッキ周辺の手摺は、図1,3及び図6に一部を示すほかは、省略されている。
【0010】
図1,図3及び図4において、1は車庫Gの進入進出方向に対して左右両側に同方向に等間隔をおいて周知方法により立設された3対の支柱であり、各対の支柱1の上端部に、その間を延びる梁2が懸架され、梁2は図5に一例を示すようにブラケット3とボルトナット4a,4bを用いる周知の方法により支柱1に結合されている。
各梁2の上面には、梁と直角方向に伸びる複数本の根太5が梁2の長手方向に等間隔を隔てて平行状態に載置され、各根太の下端部からその両側に延出する連結縁においてボルト6を根太5にねじ込む周知の方法により、根太5が梁2に固定されている。根太5は梁2の長手方向両端部と中間部とに配設されている。
【0011】
図2及び図6に示すように、根太5の長手方向両端部、すなわち、車庫Gの車両進入・進出方向に沿った前後には、前後の枠材7F,7RがL字形のブラケット8及びボルト9を用いる周知の方法により結合され、さらに、前後の枠材7F,7Rの左右それぞれ同一側の端部同士の間を根太5と平行に延長する左右の枠10L,10Rの長手方向端部が前後の枠材7F,7Rの長手方向端部にL字形ブラケット11a、ボルト11b及びボルト受け11cを用いる周知の方法により結合され、その左右の枠材10L,10Rの長手方向端部により前後の枠材7F,7Rの小口面が被覆されている。左右の枠材10L,10Rの小口には小口キャップ(図示せず)が装着されている。
こうして、前後の枠材7F,7Rと左右の枠材10L,10Rとが矩形に連結されて後述されるデッキの周辺を支持する枠体を構成している。
【0012】
前後の枠材7F,7Rは、図7,図8に示されているように、左右の枠材10L,10Rとほぼ同じ大きさの角筒状に形成され、その内側面の上部に、根太5の上端面と等しい高さから枠材7F,7Rの上端部までの間において内側に向かって開口する凹部7hが形成され、その凹部に止水パッキンpが圧入されている。
【0013】
左右の枠材10L,10Rは、その一つの枠材10Lについて図6,図10に示すように、ほぼ角筒状に形成されている。そして、その内側面の上部の上下に隔てた位置に一対のL字形の係止縁12が突設され、その係止縁12に樋部材13の一方の縦壁の外面に形成されている上下一対の倒立L字形の係止縁14を係合することにより、樋部材13が取付けられている。樋部材13の他方の縦壁の上端部には、後述されるデッキ材の端部を載置するための水平面を有するL字形又はT字形の載置部15が形成されている。
【0014】
また、樋部材13の底壁16には、いずれかの支柱の近傍において水抜き用の孔が形成され、その孔に縦樋17の上端部が結合されている。樋部材13には、その溝を長手方向端部において閉塞する止水パッキン18が圧入されている。
【0015】
根太5と樋部材13は、等しい高さに上面を有して、各根太5の上面と左右の枠材10L,10Rの樋部材13の載置部15とで、後述されるデッキ材の支持面を構成している。すなわち、根太5と樋部材13も、デッキ材を支持する枠体の一部を構成している。
【0016】
なお、図2に示すように、後枠材7Rは前枠材7Fよりも右方向に延長され、その延長端から右側の後部支柱よりもさらに右側に立設された階段支柱1S(図3参照)を若干越えた位置まで水平に延びる付加枠材10Aが設けられ、その一端は後枠材7Rの一端部に、他端部は階段支柱1Sに連結されている。
【0017】
そして、階段支柱1Sと右枠材10Rとの間に、下端部が地面GLに設置された階段Sが設けられ、その階段の上端部は、階段支柱1Sと右枠材10Rに支持されて、後枠材7Rの延長部と付加枠材10Aと右枠材10Rとの間に形成された踊り場Tに連続している。
【0018】
前記左右の枠材10L,10R及び前後の枠材7F,7Rのそれぞれの長手方向端部及び中間位置に、デッキ手摺を構成する支柱18が立設され、各支柱の間に格子パネル19が嵌合固定されているが、このデッキ手摺及び格子パネルは周知の構造を有するものであり、また、本発明の要旨とは関わりがないので、詳細な説明は省略する。
【0019】
さて、上記枠体に取付けられるデッキDは、図7にその一部を良く示すように、次の2部材からなっている。すなわち、一つはデッキの始端部に設けられる溝部材21であり、他の一つはデッキ材22である。
溝部材21は、金属又は樹脂形材で上方開口角型C字形に形成され、デッキ材22と同じ長さを有している。そして、その溝21aの一方側部分を前(又は後)枠材7Fの凹部7hに嵌合し、幅方向他方側部分をその前(又は後)枠材7Fよりも(後又は前)枠材7R側に張り出した状態で、左右の枠材10Lの樋部材13の載置部15の上面及び根太5の上面に載置されている。
【0020】
デッキ材22は、アルミニウム合金等の金属形材で作られたデッキ材本体22Aと、樹脂形材で作られ、デッキ材本体の外周面に一体的に嵌着されたカバー材22Bとからなっている。
デッキ材本体22Aは、ほぼ角筒状の主部22aと、その主部の溝部材21から遠い側にL字形の屈曲壁で形成された溝部22bと、主部22aの溝部材21に近い側に形成された係止部22cとを一体に有する。主部22aは、所要の強度を備えるため、一つ又は二つの隣接する中空部を有している。主部22aの溝部22b側の側面から主部22aの上面を経て係止部22cの外側面までの部分は、横長矩形の底辺を除く3辺に沿って連続して、デッキ材22の幅方向中心に関して左右対称形に形成され、係止部22cの高さに等しい厚みを有する1枚の帯板状の外観を有している。
また、デッキ材本体22Aの溝部22bの外側の立上がり壁22eは、溝部材21の外側の立上がり壁21bと同一形状を有している。
さらに、主部22aの係止部22c側の側壁には、下部から上方に行くに連れて係止部22cに接近するように傾斜するテーパ部22fが形成されている。
【0021】
カバー材22Bは、幅方向中心に関して左右対称形の溝状に形成されていて、両端部に嵌合部を有する。そして、デッキ材本体22Aの一見して帯板状に見える部分の両端部に形成してある嵌合凹部に前記嵌合部を嵌合して、主部22aの溝部22b側の側面とその上面と係止部22cの外側面とを被覆している。カバー材22Bには、少なくとも表面部分に木粉混入層を有して、木材と同様の外観色彩を呈している。
【0022】
上記デッキ材22は、最初のデッキ材221 の係止部22cを溝部材21の溝21a内に挿入して、中間部は根太5の上面に、長手方向両端部は樋部材13の載置部15にそれぞれ載置される。その時、テーパ部22fが溝部材21の外側壁の上端部に当接し、デッキ材22が根太5の上面に載置された時には、溝部材21の外側壁の上端部がテーパ部22fから外れて垂直部に当接して安定するので、デッキ材22と溝部材21との相対的位置関係が決まる。
【0023】
続いて、そのデッキ材221 を前枠材7F方向に押し付けて、溝部材21のデッキ材から遠い側の側壁を前枠材7Fの凹部7h内に密着嵌合させて位置決めし、その位置を維持しながら、最初のデッキ材221 の主部22aの上面からその主部に予め所定の位置に形成してある孔にビス23を貫通し、これを根太5にねじ込むことにより、デッキ材221 が固定される。
【0024】
次に、2番目のデッキ材222 を最初のデッキ材221 と平行な状態でそのデッキ材221 に接近して、係止部22cを先に固定してあるデッキ材221 の溝部22bに嵌合しながら、そのデッキ材222 を根太5及び溝部材の載置部15に載置する。その際、最初のデッキ材221 の溝部材21に対する関係と同様に、2番目のデッキ材222 の主部22aのテーパ部22fに先のデッキ材221 の溝部22bの外側壁22eの上端部が当接するため、2番目のデッキ材222 はそのテーパ部22fと外側壁22eの案内作用により、溝部材21の外側壁の上端部がテーパ部22fから外れて垂直部に当接して安定するまで、先のデッキ材から離れる方向に移動されて、根太の上面に静置され、デッキ材22と溝部材21との相対的位置関係が決まる。そして、先のデッキ材の溝部22bの中において、隣接する二つのデッキ材の主部22aと主部22aの間に一定の隙間22gが形成される。この隙間は溝部において実質的な集雨溝22gとなる。
【0025】
以下同様にして、次のデッキ材22が順次根太の上面及び樋部材13の載置部15に載置され、先に固定されたデッキ材と次に固定されるデッキ材との間に一定の隙間22gを自動的に形成しながら、最後のデッキ材22n まで取付けが行われ、取付けが終了することにより、デッキDが完成する。すなわち、従来と異なり、デッキ材間の隙間を塞ぐ作業を行う必要はない。
【0026】
そして、上記各デッキ材の間の集雨溝22gの端部は、図6,図9及び図10に示すように、樋部材13の溝13aの上方において開口されている。従って、デッキDに降った雨は最寄の隙間から集雨溝22gに流入し、その長手方向端部から樋部材13の中に流下し、その樋部材から縦樋17を介して地上に排水される。
【0027】
上記実施の形態においては、最初のデッキ材221 の前に溝部材21を用いたが、図8に示すように、最初のデッキ材の係止部22cが前枠材7Fの上端部により所定位置に係止されて、位置決めされるようにした場合は、溝部材21を不要にすることができる。
【0028】
また、上記の好ましい実施の形態では、デッキ材の主部に設けたテーパ部22fを先に固定されたデッキ材の係止部22cに当接案内させることにより、後のデッキ材が根太上面に載置された時には、自動的に前後のデッキ材の間に所定の間隔が確保されるようにしてある。
【0029】
また、図示の例は、樋部材13が左右の枠材10L,10Rに設けられて、降雨量が多い場合にも十分な排水性能を有する好ましい例であるが、降雨量が少ない位置に設置される車庫ルーフデッキにおいては、デッキに雨勾配を設ければ樋部材はその勾配下側の枠材のみに樋部材を設けるようにしても良い。さらに、上記実施の形態は、デッキ材がその長手方向を車両進入進出方向に対して直角な方向に向けて配設され、デッキに降った雨を左右の枠材10L,10Rに設けられた樋部材13に誘導し、その枠に設けた縦樋から地上に排水するようにしたが、デッキ材の長手方向を車両進入進出方向と平行に配設し、デッキに降った雨を前後の枠材に設けた樋部材に誘導し、その枠材に設けた縦樋から地上に排水するように構成することもでき、その場合の構成及び作用は、上記実施の形態と実質的に同一である。
樋部材13は、左右の枠材10L,10R又は前後の枠材7F,7Rに一体に成形しても良い。
【0030】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、簡単な構造でデッキ材間に一定の間隔を確保しながらデッキ材を能率的に根太に固定することができ、かつ、降雨量が多い場合にも十分な排水能力を有する排水装置を提供することができる。
【0031】
請求項2の発明によれば、デッキに排水装置を設ける際に、後に連結されるデッキ材の係止部を先に固定されているデッキ材の溝部に嵌合するときに、テーパ部が先に固定されているデッキ材の溝部の立上がり壁に当接して案内摺動され、前記係止部と先に固定されているデッキ材の主部との間に所定の幅を有する集雨溝が形成されるので、位置決め作業が不要であり、しかも、高い排水性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車庫ルーフデッキの一例の正面図。
【図2】 同じく平面図。
【図3】 同じく右側面図。
【図4】 ルーフデッキの基本的構成要素を示す分解斜視図。
【図5】 図2のA−A線拡大断面図。
【図6】 図2のB−B線拡大断面図。
【図7】 図2のC−C線拡大断面図。
【図8】 図2のD−D線断面図
【図9】 図8に対応する一部剥離平面図。
【図10】 図8のE−E線断面図。
【図11】 従来技術の一例を示すバルコニーデッキの横断面図。
【図12】 従来技術の他の例を示すデッキ材の横断面図。
【符号の説明】
1 支柱
2 梁
5 根太
7F,7R 前後の枠材
10L,10R 左右の枠材
13 樋部材
13a 溝
15 載置部
17 縦樋
21 溝部材
22 デッキ材
22a 主部
22b 溝部
22c 係止部
22d 樹脂層
22f テーパ部
22g 集雨溝
Claims (2)
- 複数本の根太の上に、その根太の長手方向に直角な方向に延びる多数のデッキ材を載置固定してなるデッキの排水装置であって、
前記デッキ材は、デッキ材の主要部を構成するほぼ角筒状の主部と、その主部の一側壁及びその一側壁の下端部から前記主部の他側壁と反対方向に延びるL字形の屈曲壁により構成された上向きに開口する溝部と、前記主部の他側壁の上端部から前記一側壁と反対方向に倒立L字形に延びる係止部とを一体に有し、前記主部の前記他側壁は、前記主部の底壁の前記係止部側端部から上方に行くほど前記係止部に接近するテーパ部を有するものであり、
前記排水装置は、前記根太の上に最先の前記デッキ材を載置して所定位置に固定し、その最先に固定されたデッキ材の前記溝部に取付順位が後のデッキ材の前記係止部を嵌合し、その際に前記後のデッキ材の前記テーパ部に先に固定されたデッキ材の前記溝部の立上がり壁を当接して案内摺動させ、前記立上がり壁が前記テーパ部から外れて前記後のデッキ材の主部が前記根太の上面に載置されたことにより、前記先に固定されているデッキ材の主部と前記後のデッキ材の係止部との間に所定の間隔を有する集雨溝が形成された状態で前記後のデッキ材を前記根太に固定し、以下同様に、最後のデッキ材まで順次、後順位デッキ材の係止部の先順位デッキ材の溝部への嵌合・集雨溝の形成・後順位デッキ材の根太に対する固定を繰り返して行い、前記各集雨溝の長手方向端部をデッキの周辺に設けられた枠に設けた樋部材の溝に臨ませてなるデッキの排水装置。 - デッキ材の主要部を構成するほぼ平角筒状の主部と、その主部の一側壁及びその一側壁の下端部から前記主部の他側壁と反対方向に延びるL字形の屈曲壁により構成された上向きに開口する溝部と、前記主部の他側壁の上端部から前記一側壁と反対方向に倒立L字形に延びる係止部とを一体に有し、前記主部の前記他側壁は、前記主部の底面の前記係止部側端部から上方に行くほど前記係止部に接近するテーパ部を有することを特徴とする請求項1に記載されたデッキの排水装置用デッキ材。
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