JP3772297B2 - バルコニー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物躯体に取付ける金属製のバルコニーに関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミ押出形材の左右の妻梁とアルミ押出形材の前桁を連結し、その左右の妻梁の上面と前桁の上面に手摺を取付け、左右の妻梁と前桁に亘ってデッキ材を取付けた金属製のバルコニーが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のバルコニーは、妻梁の上面と前桁の上面に手摺が取付けてあるので、手摺で囲まれた空間の大きさが左右の妻梁と前桁の内側面で囲まれた空間と略同一である。
このために、手摺で囲まれた空間は左右の妻梁と前桁で囲まれた空間の大きさに制約され、手摺で囲まれた空間を大きくするには妻梁、前桁を長尺としなければならない。
【0004】
また、妻梁の上面と前桁の上面に手摺が取付けてあるので、デッキ材は妻梁内側面の上下中間と前桁内側面の上下中間で支持しており、デッキ材の雨水を排水する雨樋を設ける場合には、妻梁、前桁の内側面におけるデッキ材よりも下方に設ける。
このために、雨樋がデッキ材の下側にかくれ雨樋にゴミが溜っても清掃することができない。
【0005】
そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにしたバルコニーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、バルコニー骨組体にデッキ材と手摺を取付けたバルコニーにおいて、
前記バルコニー骨組体を形成する妻梁の外側面に上ブラケットと下ブラケットをそれぞれ取付け、この上ブラケットと下ブラケットに亘って手摺を妻梁の外側面よりも外側に張り出して取付け、
前記上ブラケットに側面雨樋を取付けて側面雨樋の上方を開放し、
前記バルコニー骨組体を形成する前桁の前面に上ブラケットと下ブラケットをそれぞれ取付け、この上ブラケットと下ブラケットに亘って手摺を前桁の前面よりも外側に張り出して取付け、
前記上ブラケットに前面雨樋を取付けて前面雨樋の上方を開放し、
前記デッキ材は妻梁の上面と前桁の上面に取付け、そのデッキ材を妻梁の外側面、前桁の前面よりもそれぞれ突出し、
前記デッキ材の下面と側面雨樋、前面雨樋の内側部との間を水密したことを特徴とするバルコニーである。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において左右の妻梁の建物躯体側端部間に亘って、雨樋部を有する形状のデッキ材受けを取付け、
前記デッキ材の建物躯体側端部をデッキ材受けで支持すると共に、雨樋部まで突出させ、
前記デッキ材受けと左右の側面雨樋を連続させて雨樋部の雨水が側面雨樋に流れるようにしたバルコニーである。
【0010】
第3の発明は、第2の発明において前記側面雨樋と前面雨樋を連続し、その連続部から排水するようにしたバルコニーである。
【0012】
【作 用】
第1の発明によれば、手摺が妻梁の外側面、前桁の前面よりも外側に張り出して取付けられるので、手摺で囲まれた空間は妻梁と前桁で囲まれた空間よりも大きい。
したがって、妻梁、前桁の長さに制約されずに手摺で囲まれた空間を大きくできる。
【0013】
また、手摺の下部で妻梁、前桁を隠蔽することが可能で、外部から見た時に手摺のみが見えるので外観の見栄えが良い。
【0014】
また、手摺を建物躯体に連結しないようにすることが可能で、戸袋などの突起物がある場合でも手摺を切詰ることで対応できると共に、強度的に影響をうけない。
【0015】
また、側面雨樋、前面雨樋の上方が開放されているので、落葉などのゴミが溜っても容易に清掃できる。
側面雨樋、前面雨樋は妻梁、前桁から取り外しできるので、各雨樋が損傷等した場合に交換が可能である。
単一のバルコニー骨組体を複数連結して大きなバルコニーとする場合に、連結したバルコニー骨組体の妻梁、前桁に連続して一本の側面雨樋、前桁雨樋を取付けることが可能で、各雨樋に継目が生じない。
【0016】
また、デッキ材が妻梁、前桁を覆うので、デッキ材の上から見た時に妻梁、前桁が見えず、見栄えが良い。
しかも、デッキ材の全面積(バルコニーの床面積)が大きい。
さらに、中間桁を妻梁に連結する場合にはその中間桁を前桁、妻梁と同一形状のものが使用でき、バルコニーを下から見た時の意匠を統一できると共に、部材の種類を削減できる。
【0017】
また、手摺の下部2ヶ所が上ブラケット、下ブラケットで妻梁の側面、前桁の側面それぞれ連結されるので、手摺を強固に取付けできる。
また、上ブラケットを手摺の取付けと各雨樋の取付けに兼用しているので、部品点数が低減する。
また、デッキ材の下面と側面雨樋の内側部、前面雨樋の内側部との間が水密され、その部分から雨水がデッキ材の下面に廻り込むことがないので、デッキ材から流れ落ちた雨水を各雨樋で確実に排水できる。
【0018】
第2の発明によれば、デッキ材の建物躯体側端部からデッキ材受けの雨樋部に雨水が流れ落ち、その雨水は側面雨樋に流れるので、デッキ材の建物躯体寄りの雨水を側面雨樋から排水できる。
【0019】
第3の発明によれば、デッキ材受けの雨樋部、側面雨樋、前面雨樋に流れ落ちた雨水は側面雨樋と前面雨樋の連続部から排水されるので、排水ホース、排水管などの本数を低減できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1と図2と図3に示すように、左右の妻梁1と前桁2と中間桁3で平面略コ字状のバルコニー骨組体4を形成してある。
前記妻梁1は図1に示すように、第1妻梁(躯体側の妻梁)1−1と第2妻梁(中間の妻梁)1−2と第3妻梁(前桁側の妻梁)1−3を備え、各妻梁は上弦材5と下弦材6に亘って複数のラチス材7を斜めに連結したトラス構造体である。
前記第1妻梁1−1と第3妻梁1−3は同一長さで、第2妻梁1−2は2倍の長さである。
前記第1妻梁1−1の上弦材5、下弦材6が躯体取付柱8で建物躯体9に取付けられる。
前記第1妻梁1−1の上弦材5、下弦材6と第2妻梁1−2の上弦材5、下弦材6が第1柱10で連結される。
前記第2妻梁1−2の上弦材5、下弦材6と第3妻梁1−3の上弦材5、下弦材6が第2柱11で連結される。
【0022】
前記前桁2は図2に示すように、妻梁1と同様に上弦材5と下弦材6に複数のラチス材7を斜めに連結したトラス構造体である。
この前桁2の上弦材5、下弦材6と第3妻梁1−3の上弦材5、下弦材6が連結柱12で所定角度、例えば90度に連結される。
【0023】
前記中間桁3は第1・第2・第3中間桁3−1、3−2、3−3を備え、各中間桁3は前桁2と同様に上弦材5と下弦材6に複数のラチス材7を斜めに連結したトラス構造体である。
第1中間桁3−1の上弦材5、下弦材6が左右の第1柱10間に連結される。第2中間桁3−2の上弦材5、下弦材6が左右の第2妻梁1−2の上弦材5、下弦材6の長手方向中間部にそれぞれ連結される。
第3中間桁3−3の上弦材5、下弦材6は左右の第2柱11間に連結される。
【0024】
前記左右の躯体取付柱8間に亘ってデッキ材受け13が取付けてある。
【0025】
次にバルコニー骨組体4を組立る作業手順を説明する。
▲1▼デッキ材受け13を取付けた左右一対の躯体取付柱8を建物躯体9に取付ける。
▲2▼左右一対の第1妻梁1−1を各躯体取付柱8にそれぞれ連結する。
▲3▼あらかじめ左右の第1柱10間に第1中間桁3−1を連結し、その左右の第1柱10を左右の第1妻梁1−1に連結する。
▲4▼あらかじめ左右の第2妻梁1−2間に第2中間桁3−2を連結し、その左右の第2妻梁1−2を左右の第1柱10に連結する。
▲5▼あらかじめ左右の第2柱11間に第3中間桁3−3を連結し、その左右の第2柱11を左右の第2妻梁1−2に連結する。
▲6▼左右の第2柱11に左右の第3妻梁1−3を連結する。
▲7▼左右の第3妻梁1−3間に前桁2を連結する。
【0026】
前述のようにしてバルコニー骨組体4を組立るので、その組立順序を変えると共に、組立る妻梁、前桁、柱の種類を変更することで奥行の異なるバルコニー骨組体4を組立できる。
例えば、図4に示すように第2妻梁1−2と第3妻梁1−3を備え奥行が短かいバルコニー骨組体4を組立できる。
【0027】
また、図5に示すように第2妻梁1−2が2つ連続した奥行の長いバルコニー骨組体4を組立できる。この場合には第2柱11に前桁2を連結する。
【0028】
また、図6に示すように第1妻梁1−1を備えた奥行の短かいバルコニー骨組体4を組立できる。この場合には左右の第1柱10間に前桁2を連結する。
【0029】
また、図7に示すように第2妻梁1−2を備えた奥行が中間長さのバルコニー骨組体4を組立できる。この場合には左右の第1柱10間に前桁2を連結する。
【0030】
前記第1・第2・第3妻梁1−1,1−2,1−3と前桁2は同一形状で、図8に示すように上弦材5、下弦材6は矩形中空形状の本体20の内側面20aに取付片21を一体的に設けたアルミ押出形材である。
前記ラチス材7は円形中空形状のアルミ押出形材の長手方向両端部を薄板状に押しつぶし加工した形状である。
ラチス材7の薄板状の端部7aを上弦材5の取付片21、下弦材6の取付片21に固着具、例えばボルト・ナット22でそれぞれ連結してある。
【0031】
前記躯体取付柱8、第1柱10、第2柱11、連結柱12は図8に示すように矩形中空形状で、同一大きさである。この各柱の1辺の寸法は前記上弦材5、下弦材6の幅方向よりも大きい。
各柱の一面に、コ字形状の上下一対の弦材ブラケット23をボルト24でそれぞれ取付ける。このボルト24は柱の中空部に設けた弦材ブラケット用裏板25に螺合する。
各弦材ブラケット23が上弦材5、下弦材6の本体20の中空部に嵌合し、ボルト26で固着することで柱と上弦材5、下弦材6が連結される。
【0032】
前記第1・第2・第3中間桁3−1,3−2,3−3は図9に示すように前記妻梁1、前桁2と同一形状である。
前記第1中間桁3−1と第3中間桁3−3は妻梁1と同様に第1柱10、第2柱11に連結される。
【0033】
前記第2中間桁3−2は次のようにして第2妻梁1−2に連結される。
第2妻梁1−2の上弦材5、下弦材6の本体20の内側面20bにスペーサ27を介して前記弦材ブラケット23をボルト24で取付ける。このボルト24は前述と同様に本体20内に設けた弦材ブラケット用裏板25に螺合する。
弦材ブラケット23を上弦材5、下弦材6の本体20の中空部に嵌合し、ボルト26で固着することで第2中間桁3−2が第2妻梁1−2に連結される。
【0034】
前述のようにスペーサ27を設けたことにより、第2中間桁3−2を第1・第3中間桁3−1,3−3と同一長さとすることができる。
【0035】
図10、図11、図12に示すように、各妻梁の外側面に側面雨樋30を取付け、前桁2の前面に前面雨樋31をそれぞれ取付ける。
【0036】
図13、図14、図15に示すように、各妻梁と前桁2と中間桁3とデッキ材受け13に亘ってデッキ材32を取付ける。
各妻梁の外側面と前桁2の前面に手摺33をそれぞれ取付け、この手摺33の下部で各妻梁、前桁2を覆うことでバルコニーとする。
【0037】
図16はデッキ材を外した状態の左右一側部を具体的に示す平面図、図17は図16のA−A拡大断面図、図18は図16のB−B拡大断面図、図19は図16のC−C拡大断面図である。図17と図18と図19にはデッキ材32が図示してある。
前記側面雨樋30と前面雨樋31は図17、図18と図19に示すように、上向コ字形状で、その内側部に取付横片40を備えた同一の断面形状である。
前記第2妻梁1−2の上弦材5、各柱の上端部に上ブラケット41がそれぞれ取付けてある。なお、躯体取付柱8には取付けていない。
前記第2妻梁1−2の下弦材6、各柱の上部寄りに下ブラケット42がそれぞれ取付けてある。
【0038】
前記上ブラケット41は一側縦片41aと横片41bと他側縦片41cでほぼクランク形状で、その一側縦片41aの上部に横向片41dが設けてある。
この一側縦片41aを上弦材5、各柱にボルト43で固着して取付ける。
上ブラケット41の横向片41dに各雨樋の取付横片40をビス44で固着して取付ける。
【0039】
前記左右の側面雨樋30と前面雨樋31は図16に示すようにコーナー雨樋45にそれぞれ連結される。
コーナー雨樋45に排水ホース46が接続し、この排水ホース46が図14に示す排水管47に接続している。
【0040】
前記下ブラケット42は一側縦片42aと横片42bと他側縦片42cで略クランク形状で、その一側縦片42aが下弦材6、各柱にボルト48で取付けられる。
【0041】
前記手摺33は複数の支柱50間に格子ユニット51を取付け、その支柱50の上部に亘って笠木52を取付けてある。
前記支柱50の下部寄り2ヶ所が、前記上ブラケット41の他側縦片41c、下ブラケット42の他側縦片42cにボルト53でそれぞれ固着される。
このように、手摺33の支柱50は上下に離隔した2ヶ所で連結されるので、手摺33を強固に取付けできる。
【0042】
前記デッキ材受け13は図20に示すように、デッキ材受け片60と取付縦片61と上向きコ字状片62とデッキ材支持片63で断面略コ字状で、上向きコ字状片62に下部取付片64が一体的に設けてあり、その上向きコ字状片62部分が雨樋65を形成している。
デッキ材受け13の長手方向両端部は躯体取付柱8の切欠部8aに嵌まり込んで図16に示すように躯体取付柱8よりも外方に突出し、蓋66がビス67で取付ける。このビス67はビスホール68に螺合する。
前記デッキ材受13は図20に示すように、取付縦片61と下部取付片64がコーチネジなどの固着具69で建物躯体9に取付けてある。
【0043】
図21に示すように、前記デッキ材受13の上向コ字状片62と蓋66との間に間隙が生じるようにしてある。
前記デッキ材受13の長手方向両端部は側面雨樋30の切欠部30aから内部に入り込み、デッキ材支持片63がビス13aで側面雨樋30の取付横片40に連結される。
このようであるから、雨樋部65に流れ落ちた雨水は側面雨樋30に流出する。
【0044】
前記デッキ材32は押出成形による合成木材を使用し、図17に示すように長手方向に連続した複数の中空部70を有するほぼ矩形断面長尺材である。
デッキ材32の下面32aは凹凸の無い平坦面で、短手方向両端面32bは長手方向に連続した凹部71を有し、この凹部71よりも上部に水切片72が長手方向に連続して一体的に設けてある。
前記デッキ材32は図15に示すように建物躯体9に対して直交する方向に向けて図17、図18、図19、図20に示すように前桁2、中間桁3、妻梁1の上面(上弦材5の上面)と各柱の上端面とデッキ材受13のデッキ材支持片63(つまり、バルコニー骨組体4の上面)に跨って短手方向に小間隙を置いて載置される。
【0045】
隣接した2つのデッキ材32はデッキ材押え73で前記各上面、各柱の上端面、デッキ材受13のデッキ材支持片63に押しつけ保持される。
前記デッキ材押え73は図22に示すように、上向コ字形状の本体74と、一対の押え片75を有する断面形状で、デッキ材32と略同一長さである。
前記本体74がビス76で上弦材5の上面に固着され、一対の押え片75が隣接した2つのデッキ材32の凹部71に接している。
前記押え片75の端部は凹部71に入り込み易くするために上向き斜めとしてある。
【0046】
前述のようであるから、隣接した2つのデッキ材32間の小間隙に流れ込んだ雨水はデッキ材押え73に沿って流れる。これによって、デッキ材押え73は雨樋の機能を有する。
【0047】
図17に示すように、バルコニー骨組体4の左右端部に取付けたデッキ材32の短手方向端面32b(水切り片72)は妻梁1よりも側方に突出し側面雨樋30の上方に位置している。
これにより、デッキ材32から雨水が側面雨樋30に確実に流れ落ちる。
側面雨樋30には水密材77が装着してあり、この水密材77にデッキ32の下面32aが接して水密している。
これにより、デッキ材32と側面雨樋30との接触部から雨水が内側に回り込むことがない。
【0048】
図19に示すように、デッキ材32の長手方向一端部は前桁2よりも前方に突出し前面雨樋31の上方に位置している。
これにより、デッキ材32から雨水が前面雨樋31に確実に流れ落ちる。
前面雨樋31には水密材77が装着してあり、この水密材77にデッキ32の下面32aが接して水密している。
これにより、デッキ材32と前面雨樋30との接触部から雨水が内側に回り込むことがない。
デッキ材32の長手方向一端部にはキャップ78が取付けてあり、中空部70が見えないようにしてある。
【0049】
図20に示すように、デッキ材32の長手方向他端部はデッキ材受け13の雨樋部65まで突出している。
これにより、デッキ材32から雨水が雨樋部65に確実に流れ落ちる。
デッキ材受け13には水密材77が装着してあり、この水密材77にデッキ32の下面32aが接して水密している。
これにより、デッキ材32とデッキ材受け13との接触部から雨水が内側に回り込むことがない。
【0050】
前述のように、妻梁1(第1・第2・第3妻梁1−1、1−2、1−3)と前桁2と中間桁3は同一形状で、同一高さであるから、バルコニーを下から見上げた時に見栄えが良い。
また、デッキ材32の下面32aと、デッキ材押え73の下面が面一に連続するので、バルコニーを下から見上げた時にデッキ材32、デッキ材押え73(床の下面)がフラットに連続して見えるから、見栄えが良い。
【0051】
前述の実施の形態では中間桁3を取付けしたが、バルコニーの奥行が短かい時には中間桁3を設けなくとも良い。例えば前述の図6に示すバルコニーの場合には、前桁2の上面とデッキ材受け13とに亘ってデッキ材32を取付ければ良い。
【0052】
次に手摺33の具体形状を説明する。
各手摺33の支柱50は図13、図14、図15に示すように同一の所定のピッチ(例えば約900mmピッチ)で取付けられる。この支柱50は図16に示すように凹部54を有する。
前記格子ユニット51は図16、図17に示すように、縦格子51aと横格子51bを有し、上胴縁55と下胴縁56に亘って取付けられる。
この下胴縁55と上胴縁56を隣接した2つの支柱50の凹部54間に上から挿入して取付けられる。
笠木52は柱50の上部にブラケット57を介して取付けられ、図13、図14、図15に示すように妻梁1に取付けた手摺33の笠木52の一端部と前桁2に取付けた笠木52の両端部はコーナー部品58で連続している。
妻梁1に取付けた笠木52の他端部にキャップ59が取付けてあり、建物躯体9と隙間を設け、連結されていない。
【0053】
このようであるから、柱50が所定のピッチで取付けてあるのでバルコニーの開口が大きくなった時には柱50の本数が多くなるだけであり、間口の大きさに関係なく手摺33を強固に取付けできる。
また、手摺33(笠木、柱など)が建物躯体9に連結されていないので、建物躯体側に戸袋等の突起物があっても手摺33を切詰めるだけで容易に対応でき、強度にも影響しない。
また、バルコニーの外部階段を取付けた場合には手摺33に人の出入口を設ける必要があるが、その人の出入口部分の両側に柱50を取付けることで強度的に影響されずに出入口を有する手摺とすることができる。
【0054】
次にデッキ材の取付けの他の実施の形態を説明する。図23に示すように、デッキ材押え73を中空本体77に一対の押え片78を一体的に設けた短尺形状とする。
本体77をビス76で固定し、一対の押え片78をデッキ材32の凹部71に押しつけてデッキ材32を取付ける。
【0055】
以上の実施の形態では、妻梁1、前桁2、中間桁3をトラス構造体としたが中空アルミ一体形材、型鋼材などを用いても良い。
また、デッキ材32を奥行方向に取付けたが、開口方向に取付けても良い。
また、根太を用いてデッキ材を支持しても良い。
【0056】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、手摺が妻梁の外側面、前桁の前面よりも外側に張り出して取付けられるので、手摺で囲まれた空間は妻梁と前桁で囲まれた空間よりも大きい。
したがって、妻梁、前桁の長さに制約されずに手摺で囲まれた空間を大きくできる。
【0057】
また、手摺の下部で妻梁、前桁を隠蔽することが可能で、外部から見た時に手摺のみが見えるので外観の見栄えが良い。
【0058】
また、手摺を建物躯体に連結しないようにすることが可能で、戸袋などの突起物がある場合でも手摺を切詰ることで対応できると共に、強度的に影響をうけない。
【0059】
また、側面雨樋、前面雨樋の上方が開放されているので、落葉などのゴミが溜っても容易に清掃できる。
側面雨樋、前面雨樋は妻梁、前桁から取り外しできるので、各雨樋が損傷等した場合に交換が可能である。
単一のバルコニー骨組体を複数連結して大きなバルコニーとする場合に、連結したバルコニー骨組体の妻梁、前桁に連続して一本の側面雨樋、前桁雨樋を取付けることが可能で、各雨樋に継目が生じない。
【0060】
また、デッキ材が妻梁、前桁を覆うので、デッキ材の上から見た時に妻梁、前桁が見えず、見栄えが良い。
しかも、デッキ材の全面積(バルコニーの床面積)が大きい。
さらに、中間桁を妻梁に連結する場合にはその中間桁を前桁、妻梁と同一形状のものが使用でき、バルコニーを下から見た時の意匠を統一できると共に、部材の種類を削減できる。
【0061】
また、手摺の下部2ヶ所が妻梁、前桁に連結されるので、手摺を強固に取付けできる。
また、上ブラケットを手摺の取付けと各雨樋の取付けに兼用しているので、部品点数が低減する。
また、デッキ材の下面と側面雨樋の内側部、前面雨樋の内側部との間が水密され、その部分から雨水がデッキ材の下面に廻り込むことがないので、デッキ材から流れ落ちた雨水を各雨樋で確実に排水できる。
【0062】
請求項2に係る発明によれば、デッキ材の建物躯体側端部からデッキ材受けの雨樋部に雨水が流れ落ち、その雨水は側面雨樋に流れるので、デッキ材の建物躯体寄りの雨水を側面雨樋から排水できる。
【0063】
請求項3に係る発明によれば、デッキ材受けの雨樋部、側面雨樋、前面雨樋に流れ落ちた雨水は側面雨樋と前面雨樋の連続部から排水されるので、排水ホース、排水管などの本数を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バルコニー骨組体の側面図である。
【図2】バルコニー骨組体の正面図である。
【図3】バルコニー骨組体の平面図である。
【図4】奥行の異なるバルコニー骨組体の側面図である。
【図5】奥行の異なるバルコニー骨組体の側面図である。
【図6】奥行の異なるバルコニー骨組体の側面図である。
【図7】奥行の異なるバルコニー骨組体の側面図である。
【図8】柱と上弦材、下弦材の連結部の分解斜視図である。
【図9】妻梁と中間桁の連結部の分解斜視図である。
【図10】雨樋を備えたバルコニー骨組体の側面図である。
【図11】雨樋を備えたバルコニー骨組体の正面図である。
【図12】雨樋を備えたバルコニー骨組体の平面図である。
【図13】バルコニーの側面図である。
【図14】バルコニーの正面図である。
【図15】バルコニーの平面図である。
【図16】デッキ材を外した状態の横断面図である。
【図17】図16のA−A拡大断面図である。
【図18】図16のB−B拡大断面図である。
【図19】図16のC−C拡大断面図である。
【図20】妻梁の躯体取付部の拡大側面図である。
【図21】側面雨樋とデッキ材受けの斜視図である。
【図22】デッキ材取付部の拡大側面図である。
【図23】デッキ材取付部の他の実施の形態を示す拡大側面図である。
【符号の説明】
1…妻梁
1−1…第1妻梁(躯体側の妻梁)
1−2…第2妻梁(中間の妻梁)
1−3…第3妻梁(前桁側の妻梁)
2…前桁
3…中間桁
3−1…第1中間桁
3−2…第2中間桁
3−3…第3中間桁
4…バルコニー骨組体
5…上弦材
6…下弦材
7…ラチス材
8…躯体取付柱
10…第1柱
11…第2柱
12…連結柱
13…デッキ材受け
23…弦材ブラケット
27…スペーサ
30…側面雨樋
31…前面雨樋
32…デッキ材
33…手摺
41…上ブラケット
42…下ブラケット
77…水密材

Claims (3)

  1. バルコニー骨組体にデッキ材と手摺を取付けたバルコニーにおいて、
    前記バルコニー骨組体を形成する妻梁の外側面に上ブラケットと下ブラケットをそれぞれ取付け、この上ブラケットと下ブラケットに亘って手摺を妻梁の外側面よりも外側に張り出して取付け、
    前記上ブラケットに側面雨樋を取付けて側面雨樋の上方を開放し、
    前記バルコニー骨組体を形成する前桁の前面に上ブラケットと下ブラケットをそれぞれ取付け、この上ブラケットと下ブラケットに亘って手摺を前桁の前面よりも外側に張り出して取付け、
    前記上ブラケットに前面雨樋を取付けて前面雨樋の上方を開放し、
    前記デッキ材は妻梁の上面と前桁の上面に取付け、そのデッキ材を妻梁の外側面、前桁の前面よりもそれぞれ突出し、
    前記デッキ材の下面と側面雨樋、前面雨樋の内側部との間を水密したことを特徴とするバルコニー。
  2. 左右の妻梁の建物躯体側端部間に亘って、雨樋部を有する形状のデッキ材受けを取付け、
    前記デッキ材の建物躯体側端部をデッキ材受けで支持すると共に、雨樋部まで突出させ、
    前記デッキ材受けと左右の側面雨樋を連続させて雨樋部の雨水が側面雨樋に流れるようにした請求項1記載のバルコニー。
  3. 前記側面雨樋と前面雨樋を連続し、その連続部から排水するようにした請求項2記載のバルコニー。
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