JP3919950B2 - 排水接合金具およびパネル接合構造 - Google Patents
排水接合金具およびパネル接合構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は外壁材等のパネルを接合するために使用される排水接合金具および該排水接合金具を使用したパネル接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は図10に示すように一対の躯体柱(35,35) 間に幅方向中央帯に溝部(33)を折曲形成した防水金物(31)を差渡して固定し、該防水金物(31)の溝部(33)を左右のパネル(23,23) の継目(S1)の裏側に沿わせ、該左右のパネル(23,23) の継目(S1)から侵入する雨水等を該防水金物(31)の溝部(33)に受けて下方へ流して排水し、該雨水等が建物内に侵入することを防ぐ構造が提供されている(特開平9−195399号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のパネル接合構造においては、パネルの左右の動きに対する強度が不足しており、地震等でパネルが左右に動いて左右のパネルの継目が開離してしまうと云う問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、短冊形の基板(2) の中央部に長手方向に沿って凹溝部 (3) を設け、該凹溝部 (3) の両側には高段部 (4) を設け、該高段部 (4) の上部には上下両側に実嵌合部(6,7) を形成したパネル接合部(5) を設け、更に該基板(2) の凹溝部 (3) の長手方向中間部において短手方向中央部にはパネル側面を受ける受止板(8) を複数個設けた排水接合金具(1) を提供するものである。
該基板(2) の凹溝部(3) 上部にはねじ穴(12,13) が設けられていることが望ましい。
【0005】
上記排水接合金具(1) によって上下左右のパネル(23)を接合するには、該排水接合金具(1) を基礎に取付けると共に左下側と右下側のパネル(23)の上側実部(25)を該排水接合金具(1) のパネル接合部の下側の実嵌合部(7) に夫々嵌合しかつ左側のパネルの右側面を該排水接合金具(1) の受止板(8) 左側に当接し、右側のパネルの左側面を該受止板(8) 右側に当接し、該排水接合金具(1) のパネル接合部の上側の実嵌合部(6) には左上側と右上側のパネルの下側実部(26)を夫々嵌合する。この状態で左右のパネルの継目(S1)の裏側には該排水接合金具(1) の基板(2) が存在している。
【0006】
【実施例】
本発明を図1〜図8に示す一実施例によって説明すれば、排水接合金具(1) の短冊形の基板(2) の中央部には長手方向に沿って凹溝部(3) が設けられ、該基板(2) 表側の上部において該凹溝部(3) の両側の高段部(4,4) にはパネル接合部(5) が切起しによって設けられ、該パネル接合部(5) の上部を上下に屈曲することによって上下両側に実嵌合部(6,7) が形成されている。
【0007】
該基板(2) の表側の中間部において、該凹溝部(3) には図3に示すように立上り部(9) 、水平部(10)、受止部(11)からなる受止板(8) の複数個が切起しによって設けられている。該受止板(8) の水平部(10)の上面レベルは該基板(2) の高段部(4) の上面レベルに一致するように設定されている。
更に該基板(2) の上部と下部にはねじ穴(12,13,14)が設けられており、また該基板(2) の下端において、凹溝部(3) の底部を下方に延長屈曲して下端高段部(15)が形成されている。そして上記基板(2) の凹溝部(3) の裏側には裏打ちシ−ト(16)が貼着されている。該裏打ちシ−ト(16)は、例えばアルミニウム、ステンレススチ−ル等の金属のシ−ト、プラスチックやゴムのシ−トであり、該裏打ちシ−ト(16)によって、該基板(2) の受止板(8) を切起した後の穴やねじ穴が閉塞され、止水性、排水性が確保される。
【0008】
上記排水接合金具(1) を使用してパネル( 外壁材) を壁躯体柱に取付けるには、図4に示すようにまず躯体柱(30)の最下端部に土台水切り金具(18)を取付ける。該土台水切り金具(18)は上側垂直部(19)と該上側垂直部(19)の下縁から屈曲形成される水平段部(20)と、該水平段部(20)の外縁から屈曲形成される下側垂直部(21)と、該上側垂直部(19)から立設される実受け部(22)とからなり、該実受け部(22)の所々には排水用の切欠き(22A) が設けられている。
【0009】
外壁材(23)は例えば木質繊維補強セメント板等からなり、図5に示すように上縁には中段部(24)を介して下実部(25)が形成され、下縁には上実部(26)と該上実部(26)の根端部下側に奥実部(27)が形成されている。そして上記実部(25,27) の上面には該排水接合金具(1) のパネル接合部(5) の実嵌合部(6,7) の傾斜に合わせた傾斜面(25A,27A) が形成されている。
【0010】
最下段(一段目) の外壁材(23)を躯体柱(30)に取付けるには、該外壁材(23)の下縁の奥実部(27)を土台水切り金具(18)の実受け部(22)に受止させ、次いで本発明の排水接合金具(1) の最下段(一段目) のものをねじ穴(12)またはねじ穴(13)、およびねじ穴(14)を介してねじ(17)によって該躯体柱(30)に止着するが、この際該外壁材(23)の上縁の下実部(25)を該排水接合金具(1) のパネル接合部(5) の下側の実嵌合部(7) に嵌合する。そして該外壁部(23)の側面を該排水接合金具(1) の受止板(8) の受止部(11)に当接させる。一段目の排水接合金具(1) は上記取付け状態で、下端高段部(15)が土台水切り金具(18)の上側垂直部(19)の表側に掛かっている。
【0011】
次いで二段目の外壁材(23)の下縁の奥実部(27)を該排水接合金具(1) のパネル接合部(5) の上側の実嵌合部(6) に嵌合する。そして二段目の排水接合金具(1) をねじ(17)によって躯体柱(30)に止着するが、この際二段目の外壁材(23)の上縁の下実部(25)を該排水接合金具(1) のパネル接合部(5) の下側の実嵌合部(7) に嵌合し、かつ該外壁材(23)の側面を該排水接合金具(1) の受止板(8) の受止部(11)に当接させる。二段目の排水接合金具(1) は上記取付け状態で、下端高段部(15)が一段目の排水接合金具(1) の凹溝部(3) の表側に掛かっている。
【0012】
このようにして以下同様に逐次上段の外壁材(23)を排水接合金具(1) を介して躯体柱(30)に取付けて行くが、該外壁材(23)の上下は図6に示すように排水接合金具(1) のパネル接合部(5) の実嵌合部(6,7) を該外壁材(23)の実部(25,27) との嵌合によって固定され、該外壁材(23)の左右は図7に示すように該外壁材(23)の左右側面が該排水接合金具(1) の受止板(8) の受止部(11)に当接することによって固定される。
【0013】
上記壁構造において、図8に示す外壁材(23)相互の継目(S1,S2) のうち、縦の継目(S1)から内側に侵入する雨水等は、該排水接合金具(1) によって排水され、該排水接合金具(1) の凹溝部(3) を介して下方に流れ、最下部において、該土台水切り金具(18)の実受け部(22)の切欠き(22A) から排出される。
【0014】
図9には左右縁にも下実(28)と上実(29)とを設けた外壁材でもある建築板(23)の左右接合部が示される。この場合には建築板(23)の下実(28)の端面および上実(29)の根端下側面が該排水接合金具(1) の受止板(8) の受止部(11)に当接することによって、該建築板(23)の左右が固定される。
上記実施例では、排水接合金具(1) の高段部(4,4) よりパネル接合部(5) を切起し、更に凹溝部(3) の底部より受止板(8) を切起したが、該高段部や該受止板は別材として該高段部や該底部に溶接等によって取付けられてもよい。また裏打ちシ−トは該凹溝部(3) の全体にわたって貼着されることなく、基板(2) に存在する穴の部分のみに貼着されてもよい。また基板(2) に存在する穴からの漏水防止手段としては、穴の周りに堰等を形成してもよい。
【0015】
【作用・効果】
上記したように本発明では、外壁材(23)の上下は排水接合金具(1) のパネル接合部(5) の実嵌合部(6,7) を該外壁材(23)の実部(25,27) との嵌合によって固定され、該外壁材(23)の左右は該外壁材(23)の左右側面が該排水接合金具(1) の受止板(8) の受止部(11)に当接することによって固定される。そして左右の外壁材(23)の、縦の継目(S1)から内側に侵入する雨水等は、該排水接合金具(1) によって排水され、該排水接合金具(1) の凹溝部(3) を介して下方に流れ排出される。
したがって本発明では外壁材(23)は上下左右に強固に固定されているから、地震等によっても左右の動きが阻止され、左右外壁材(23)相互の継目(S1)が開離することがない。そして該建築板(23)相互の継目(S1)から内部に侵入する雨水等は、排水接合金具(1) によって堰止められる。
【図面の簡単な説明】
図1〜図8は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】 排水接合金具の一部省略斜視図
【図2】 排水接合金具の一部省略A−A断面図
【図3】 排水接合金具のB−B断面図
【図4】 外壁材取付け説明斜視図
【図5】 外壁材の一部省略側面図
【図6】 外壁材上下接合部分断面図
【図7】 外壁材左右接合部分断面図
【図8】 外壁材上下左右接合部分平面図
【図9】 他の実施例の左右接合部分断面図
【図10】 従来例の外壁材取付構造部分斜視図
【符号の説明】
1 排水接合金具
2 基板
3 凹溝部
4 高段部
5 パネル接合部
6 上側の実嵌合部
7 下側の実嵌合部
8 受止板
12,13 ねじ穴
23 外壁材、建築板、パネル
25 下実部
26 上実部
S1 縦の継目
Claims (3)
- 短冊形の基板の中央部に長手方向に沿って凹溝部を設け、該凹溝部の両側には高段部を設け、該高段部の上部には上下両側に実嵌合部を形成したパネル接合部を設け、更に該基板の凹溝部の長手方向中間部において短手方向中央部にはパネル側面を受ける受止板を複数個設けたことを特徴とする排水接合金具
- 該基板の凹溝部上部にはねじ穴が設けられている請求項1または2に記載の排水接合金具
- 請求項1または2に記載の排水接合金具を基礎に取付けると共に左下側と右下側のパネルの上側実部を該排水接合金具のパネル接合部の下側の実嵌合部に夫々嵌合しかつ左側のパネルの右側面を該排水接合金具の受止板左側に当接し、右側のパネルの左側面を該受止板右側に当接し、該排水接合金具のパネル接合部の上側の実嵌合部には左上側と右上側のパネルの下側実部を夫々嵌合し、左右のパネルの継目の裏側には該排水接合金具の基板が存在していることを特徴とするパネル接合構造
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