JPH1162030A - 縦張外壁板の接合水切金具及びその連結構造 - Google Patents

縦張外壁板の接合水切金具及びその連結構造

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JPH1162030A
JPH1162030A JP22495997A JP22495997A JPH1162030A JP H1162030 A JPH1162030 A JP H1162030A JP 22495997 A JP22495997 A JP 22495997A JP 22495997 A JP22495997 A JP 22495997A JP H1162030 A JPH1162030 A JP H1162030A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦張外壁板の上下接合部の意匠性と施工性を
向上する。 【解決手段】 横胴縁25に固定される取付片部33
に、カバー部34と板受け部35を形成し、カバー部3
4の前端に下方の外壁板26の上端部前面をカバーする
第1の化粧面部36を形成し、板受け部35の前端に上
方の外壁板26の下端部前面をカバーする第2の化粧面
部37を形成して、外観意匠性を向上すると共に、上方
の外壁板26の下端部を取付片部33と第2の化粧面部
37との間に挟み込むことで、該外壁板26の下端部を
留付金具や釘を用いずに簡単に固定できるようにする。
更に、第1の化粧面部36との間で下方の外壁板26の
上端部を挟持する挟持片部38を形成して、下方の外壁
板26の反りを防ぐと共に、下方の外壁板26の上端面
に当接する当接片部39を形成し、施工時に接合水切金
具31の水平レベルを簡単且つ正確に確保できるように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下に隣接する縦
張外壁板を接合する縦張外壁板の接合水切金具及びその
連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、窯業系の外壁板の施工方法に
は、縦長の外壁板を壁面に張り付ける縦張施工と、横長
の外壁板を壁面に張り付ける横張施工の2通りがある
が、壁面の模様は、タイル調、レンガ調等、横長のブロ
ック模様が多いため、近年は、横長のブロック模様を違
和感無く施工できる横張施工が採用されることが多くな
っている。
【0003】しかし、この横張施工では、外壁板の左右
の接合目地にコーキングを充填して防水対策を行うた
め、コーキングの劣化や外壁板の経年的な収縮変形によ
り接合目地のシール性が低下し、雨水の侵入を招く可能
性がある。しかも、この横張施工では、外壁板の上下の
接合を雌雄の実部の嵌合で行っているため、外壁板を張
り付けた柱材が建物自体や住宅機器類等の荷重により圧
縮変形した場合に、外壁板の上下接合部に作用する圧縮
応力を緩和することが困難であり、その圧縮応力が大き
くなると、壁面が屋外側に膨れ出す現象が発生する。
【0004】このような事情から、最近では、縦張施工
が見直されている。この縦張施工では、外壁板の左右の
接合を雌雄の実部の嵌合で行い、外壁板の上下の接合を
接合水切金具を用いて行うようになっている。従来の一
般的な上下接合構造は、実開昭56−148411号公
報(図8参照)に示すように、下方の外壁板11の施工
後に、接合水切金具12を下方の外壁板11の上端部前
面に宛がって、該接合水切金具12を釘13で横胴縁1
4に打ち付け、この後、上方の外壁板15を接合水切金
具12に宛がって留付金具(図示せず)等により取り付
けるようになっている。この構成では、上下の外壁板1
5,11の間に隙間をあけているので、施工後に柱材が
荷重により圧縮変形した場合でも、上下の外壁板15,
11間の隙間寸法が小さくなるだけであり、上下の外壁
板15,11間に圧縮応力が全く作用せず、壁面が屋外
側に膨れ出す現象が発生することはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の上下接合構造では、次のような欠点がある。 (1)上方の外壁板15の下端面が露出されているた
め、屋外にいる人から見えてしまい、上方の外壁板15
の下端面の不揃いさが目立って、見栄えを損なってしま
う。 (2)上下の外壁板15,11の圧縮荷重による反りは
外壁板15,11間の隙間で防ぐことができるが、経年
的な変形による外壁板15,11の反りを防止すること
ができない。特に、上方の外壁板15の下端部に生じた
反りは、人目に付きやすく、外観意匠性を大きく損な
う。 (3)上方の外壁板15の下端部を留付金具又は釘(図
示せず)を用いて固定する必要があり、外壁板15の取
付に手間がかかる。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、縦張外壁板の上下接
合部の意匠性と施工性を共に向上できる縦張外壁板の接
合水切金具及びその連結構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の縦張外壁板の接合水切金具は、
下地材に固定される取付片部に、下方の外壁板の上端面
をカバーするカバー部と、上方の外壁板の下端面を受け
る板受け部とを形成すると共に、カバー部に下方の外壁
板の上端部前面をカバーする第1の化粧面部を形成し、
板受け部に上方の外壁板の下端部前面をカバーする第2
の化粧面部を形成した構成となっている。この構成で
は、カバー部及び第1の化粧面部によって下方の外壁板
の上端部分がカバーされ、板受け部及び第2の化粧面部
によって上方の外壁板の下端部分がカバーされるので、
上下の外壁板の接合部端面が人目に付かなくなる。しか
も、第1の化粧面部と第2の化粧面部との境目にできる
溝が、上下の外壁板の接合部の隙間に沿って一直線に延
びるアクセント模様となり、外観意匠性が向上する。更
に、上方の外壁板の下端部を取付片部と第2の化粧面部
との間に挟み込むことで、該外壁板の下端部を留付金具
を用いずに簡単に固定できると共に、該外壁板の下端部
の反りを取付片部と第2の化粧面部との間で挟んで防止
することができる。
【0008】この場合、請求項2のように、下方の外壁
板の上端面に当接する弾性変形可能な当接片部を設ける
と共に、下方の外壁板の上端部を第1の化粧面部との間
で挟持する挟持片部を設けるようにしても良い。この接
合水切金具は、弾性変形可能な当接片部が下方の外壁板
の上端面に当接してこれをシールした状態になるので、
この当接片部によって雨水の浸入を防ぐことができる。
また、施工時には、当接片部を下方の外壁板の上端面に
載せることで、接合水切金具の水平レベルが簡単且つ正
確に確保され、取付位置のマーキングが不要となる。施
工後に、柱材が荷重により圧縮変形して上下の外壁板間
の隙間寸法が小さくなれば、それに応じて当接片部が外
壁板の上端面で押し上げられて上方に弾性変形し、それ
によって外壁板の上下接合部に大きな圧縮応力が作用す
ることが防がれ、壁面が屋外側に膨れ出す現象が発生す
ることはない。更に、下方の外壁板の上端部を第1の化
粧面部と挟持片部との間で挟持するので、該外壁板の上
端部の反りを第1の化粧面部と挟持片部との挟持力によ
って防止することができる。
【0009】更に、請求項3のように、前記板受け部
に、排水用の溝部を形成しても良い。このようにすれ
ば、板受け部の内側に浸入した雨水は、排水用の溝部に
流れ込んで排水されるので、板受け部内の排水性が向上
する。
【0010】以上のように構成された接合水切金具を左
右に並べて連結する場合には、請求項4のように、接合
水切金具の内側に連結部材を宛がった状態で嵌合する嵌
合溝を形成し、連結部材を2つの接合水切金具に跨がっ
て嵌合溝に嵌合して、2つの接合水切金具を連結すると
良い。この場合、連結部材を左右の接合水切金具の嵌合
溝に嵌合するだけで、左右の接合水切金具を段差なく簡
単に連結することができる。しかも、連結部材が左右の
接合水切金具に跨がっているので、施工後に、柱材や外
壁板の変位や変形等により左右の接合水切金具の連結部
に剪断荷重が加わっても、連結部材の剛性により接合水
切金具の連結部がずれることが防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図7に基づいて説明する。まず、図5及び図6に基
づいて壁面全体の構造を説明する。コンクリート基礎2
1上に土台22を介して柱材23と間柱材(図示せず)
が立設されている。柱材23と間柱材には、防水シート
24が張り付けられ、その上から下地材として横胴縁2
5が釘打ちされている。そして、この横胴縁25に対し
て、縦長の外壁板26が縦張施工により張り付けられて
いる。各外壁板26の表面には凹凸模様が形成されてい
る。
【0012】この場合、外壁板26の取付は、図7に示
すように、留付金具27を用いる金具施工を採用してい
る。各外壁板26の左右接合構造は、左右端部に形成さ
れた雌雄の実部29,30を嵌合し、留付金具27で固
定したものである。
【0013】外壁板26の縦方向の長さは、建物の1階
分の高さに相当する2.7m〜3.0mであり、従って
二階建以上の高さの壁面では、1階の壁面を施工した
後、2階の壁面を施工する。この際、1階の外壁板26
と2階の外壁板26との間の隙間をカバーするように接
合水切金具31を装着する。
【0014】以下、外壁板26の上下接合構造を図1及
び図2に基づいて説明する。外壁板26の上下接合部に
は、例えば5mm〜8mm程度の隙間があけられてい
る。この隙間をカバーする接合水切金具31は、例えば
アルミニウム等の金属の押出し成形により形成され、裏
面側に取付片部33が上下に延びる板状に成形されてい
る。この取付片部33は、上方の外壁板26の裏面側に
位置する横胴縁25に宛がわれてビス32又は釘で固定
される。
【0015】この取付片部33には、下方の外壁板26
の上端面をカバーするカバー部34と、上方の外壁板2
6の下端面を受ける板受け部35とが一体に形成されて
いる。これらカバー部34と板受け部35は、上下の外
壁板26の接合部の隙間内で一定距離を隔てて対向して
いる。カバー部34の前端には、第1の化粧面部36が
下方の外壁板26の上端部前面をカバーするように下向
きに形成され、板受け部35の前端には、第2の化粧面
部37が上方の外壁板26の下端部前面をカバーするよ
うに上向きに形成されている。
【0016】更に、取付片部33から真っ直ぐ下方に延
びる挟持片部38が、第1の化粧面部36との間で下方
の外壁板26の上端部を挟持するように形成され、この
挟持片部38の上部から斜め下方に延びる弾性変形可能
な当接片部39が、下方の外壁板26の上端面に当接す
るように形成されている。これら取付片部33、カバー
部34、板受け部35、第1の化粧面部36、第2の化
粧面部37、挟持片部38及び当接片部39は一体成形
されている。
【0017】この場合、板受け部35と当接片部39と
の間隔によって外壁板26の上下接合部の隙間寸法が決
まる。また、板受け部35には排水用の溝部40が一体
成形され、この溝部40の底面には、雨水をカバー部3
4上に排水する排水孔41が形成されている。カバー部
34は、雨水の流れを良くするために前下がりに傾斜す
るように形成されている。更に、第2の化粧面部37の
内面と上方の外壁板26の下端部前面との間には、ゴ
ム、ウレタン等の弾性体により形成されたシール部材4
2が狭み込まれている。また、取付片部33には、ビス
32を挿通するための固定ビス孔43(図2参照)が形
成されている。
【0018】一方、接合水切金具31を左右に並べて連
結する場合には、連結部材44を用いる。この連結部材
44は、例えばアルミニウム等の金属の押出し成形によ
り断面略「く」字形に形成されている(図3参照)。こ
の連結部材44を、接合水切金具31のカバー部34及
び第1の化粧面部36の内面に宛がった状態で嵌合する
ために、連結部材44の下端部を嵌合する嵌合溝45が
第1の化粧面部36の下端内側に形成され、連結部材4
4の上端部を嵌合する嵌合溝46がカバー部34と当接
片部39との間に形成されている。
【0019】次に、外壁板26の施工手順を説明する。
まず、図5に示すように、土台22部分の横胴縁25に
水平に接合水切金具31をビス止めする(土台水切りと
しても図2の接合水切金具31を用いても良い)。この
後、建物の1階部分の壁面に外壁板26を縦張施工法
(図7参照)で留付金具27を用いて横胴縁25に取り
付ける。この際、外壁板26の下端を接合水切金具31
の板受け部35に載せることによって、外壁板26の高
さ位置の位置決めを正確に且つ簡単に行うことができ
る。
【0020】このようにして建物の1階部分の壁面に外
壁板26を縦張した後、次のようにして1階と2階の壁
面の接合部分に接合水切金具31を取り付ける。まず、
図1に示すように、接合水切金具31の当接片部39を
外壁板26の上端面に載置して第1の化粧面部36と挟
持片部38との間に外壁板26の上端部を挟み込むと共
に、取付片部33を横胴縁25に宛がった状態にする。
この際、当接片部39を外壁板26の上端面に載置する
ことで、接合水切金具31の水平レベルを簡単且つ正確
に確保することができ、取付位置のマーキングが不要と
なる。
【0021】そして、取付片部33を横胴縁25に宛が
った状態で、ビス32又は釘を取付片部33の固定ビス
孔43に挿通して横胴縁25に固定する。この時、若し
くは、予め、第2の化粧面部37の裏面側にシール部材
42を配設しておき、この後、建物の2階部分の壁面に
張り付ける外壁板26の下端部を接合水切金具31の板
受け部35に載せて、該外壁板26の下端部を第2の化
粧面部37と取付片部33との間に挟み込むと共に、シ
ール部材42を第2化粧面部37と外壁板26との間に
挟み込み、該外壁板26を縦張施工法で留付金具27を
用いて横胴縁25に取り付ける。但し、外壁板26の下
端部は第2の化粧面部37と取付片部33との間に嵌合
固定されるため、外壁板26の下端部は留付金具27を
用いて固定する必要はない。
【0022】また、接合水切金具31を左右に並べて使
用する必要がある時には、連結部材44の半分程度を一
方の接合水切金具31の各嵌合溝45,46に嵌合し、
該連結部材44の残りの部分(露出部分)を他方の接合
水切金具31の各嵌合溝45,46に嵌合すれば(図4
参照)、2つの接合水切金具31を簡単に、しかも、連
結部に段差なく連結することができる。更に、施工後
に、地震、風圧、経年変化等により柱材23や外壁板2
6の変位や変形が生じ、左右の接合水切金具31の連結
部に剪断荷重が加わっても、連結部材44が左右の接合
水切金具31に跨がって装着されているので、連結部材
44の剪断剛性により接合水切金具31の連結部がずれ
ることが防止される。
【0023】3階以上の壁面についても、接合水切金具
31を用いて同様の方法で外壁板26を縦張施工すれば
良い。
【0024】以上説明した外壁板26の上下接合構造で
は、カバー部34,第1の化粧面部36及び板受け部3
5,第2の化粧面部37によって上下の外壁板26の接
合部端面がカバーされるので、上下の外壁板26の接合
部端面が人目に付かなくなると共に、第1の化粧面部3
6と第2の化粧面部37との境目にできる溝が、上下の
外壁板26の接合部の隙間に沿って一直線に延びるアク
セント模様となり、外観意匠性を向上できる。しかも、
上方の外壁板26の下端部を取付片部33と第2の化粧
面部37との間に挟み込むことで、該外壁板26の下端
部を留付金具や釘を用いずに簡単に固定でき、施工性を
向上できる。更に、外壁板26の下端部の反りを取付片
部33と第2の化粧面部37との間で挟んで防止するこ
とができる。
【0025】しかも、接合水切金具31の弾性変形可能
な当接片部39が外壁板26の上端面に当接すること
で、第1の化粧面部36の裏側で当接片部39が外壁板
26の上端面との間の隙間をシールした状態となる。こ
れにより、第1の化粧面部36と外壁板26の表面凹凸
模様との間の隙間や第1の化粧面部36と外壁板26の
左右接合目地との間の隙間(図5参照)から風によって
吹き上げられる雨水の浸入を当接片部39で阻止するこ
とができる。
【0026】また、第2の化粧面部37と外壁板26と
の間にシール部材42が挟み込まれているので、第2の
化粧面部37と外壁板26の表面凹凸模様との間の隙間
や第2の化粧面部37と外壁板26の左右接合目地との
間の隙間をシールした状態となり、第2の化粧面部37
と外壁板26との間からの雨水の浸入をシール部材42
で阻止することができる。
【0027】更に、板受け部35には、排水用の溝部4
0が形成され、この溝部40の底面に排水孔41が形成
されているので、板受け部35の内側に浸入した雨水
は、溝部40に流れ込んで排水孔41からカバー部34
上に流れ、カバー部34上を伝って第1の化粧面部36
の外側に排水される。これにより、防水性向上、耐久性
向上の要求を満たすことができる。しかしながら、本発
明は、シール部材42や溝部40、排水孔41を省いた
構成としても良い。
【0028】また、外壁板26の上端面に当接する当接
片部39は弾性変形可能であるので、施工後に柱材23
が建物等の荷重により圧縮変形して上下の外壁板26間
の隙間寸法が小さくなれば、それに応じて当接片部39
が外壁板26の上端面で押し上げられるように上方に弾
性変形する。この当接片部39の弾性変形により、外壁
板26の上下接合部に大きな圧縮応力が作用することが
防がれ、壁面が屋外側に膨れ出す現象が発生することは
ない。
【0029】更に、下方の外壁板26の上端部を第1の
化粧面部36と挟持片部38との間で挟持するので、該
外壁板26の上端部の反りを第1の化粧面部36と挟持
片部38との挟持力によって防止することができる。但
し、本発明は、挟持片部38を省いた構成としても良
く、この場合でも、本発明の所期の目的を十分に達成す
ることができる。
【0030】尚、上記実施形態では、留付金具27を用
いて外壁板26を横胴縁25に取り付けるようにした
が、釘やビスを用いて外壁板26を横胴縁25に取り付
けるようにしても良い。
【0031】また、上記実施形態では、連結部材44を
「く」字形に形成し、カバー部34及び第1の化粧面部
36の内面に宛がうようにしたが、これに限らず、例え
ば、連結部材を平板状に形成し、カバー部34又は第1
の化粧面部36の内面両端に嵌合溝を形成して、連結部
材をカバー部34又は第1の化粧面部36の内面のみに
宛がうようにしても良い。また、連結部材を嵌合する嵌
合溝は、1本のみであっても良く、連結部材の形状や、
嵌合溝の形状や位置は、適宜変更しても良いことはいう
までもない。
【0032】しかしながら、本発明は、接合水切金具3
1を左右に並べて使用する際に、連結部材44を用いな
い構成としても良く、この場合であっても、本発明の所
期の目的を十分に達成することができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の縦張外壁板の接合水切金具によれば、上下
の外壁板の接合部を接合水切金具によって覆い隠すこと
ができるので、外観意匠性を向上できる。しかも、上方
の外壁板の下端部を取付片部と第2の化粧面部との間に
挟み込むようになっているので、該外壁板の下端部を留
付金具を用いずに簡単に固定でき、施工性を向上できる
と共に、外壁板の下端部の反りを防止する効果も期待で
きる。
【0034】また、請求項2では、下方の外壁板の上端
面に当接する弾性変形可能な当接片部を設けたので、接
合水切金具の水平レベルを簡単に且つ正確に確保するこ
とができ、施工性を更に向上できると共に、雨水の浸入
を防ぐことができて、防水性も向上できる。しかも、当
接片部が弾性変形することで、外壁板の上下の接合部に
大きな圧縮応力が作用することを防止でき、壁面が屋外
側に膨れ出す現象も回避できる。その上、下方の外壁板
の上端部を第1の化粧面部と挟持片部との間で挟持する
ので、該外壁板の上端部の反りを防止する効果も期待で
きる。
【0035】更に、請求項3では、板受け部に排水用の
溝部を形成したので、板受け部内側に浸入した雨水を排
水することができ、排水性を向上できる。
【0036】また、請求項4では、連結部材を2つの接
合水切金具に跨がってそれぞれの嵌合溝に嵌合するの
で、2つの接合水切金具を簡単に連結することができ
る。しかも、施工時及び施工後に、左右の接合水切金具
の連結部に段差やずれが生じることが防止され、外観意
匠性を更に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す縦張外壁板の上下接
合構造の縦断側面図
【図2】接合水切金具の部分斜視図
【図3】連結部材の斜視図
【図4】接合水切金具の連結状態を示す正面図
【図5】縦張外壁構造を示す縦断側面図
【図6】縦張外壁構造を示す斜視図
【図7】縦張外壁板の左右接合構造の横断側面図
【図8】従来の縦張外壁板の上下の接合構造を示す縦断
側面図
【符号の説明】
23…柱材、25…横胴縁(下地材)、26…外壁板、
27…留付金具、29…雌実部、30…雄実部、31…
接合水切金具、33…取付片部、34…カバー部、35
…板受け部、36…第1の化粧面部、37…第2の化粧
面部、38…挟持片部、39…当接片部、40…溝部、
41…排水孔、42…シール部材、44…連結部材、4
5,46…嵌合溝。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に隣接する縦張外壁板を接合する接
    合水切金具であって、 下地材に固定される取付片部に、下方の外壁板の上端面
    をカバーするカバー部と、上方の外壁板の下端面を受け
    る板受け部とを形成し、前記カバー部に、下方の外壁板
    の上端部前面をカバーする第1の化粧面部を形成し、前
    記板受け部に、上方の外壁板の下端部前面をカバーする
    第2の化粧面部を形成したことを特徴とする縦張外壁板
    の接合水切金具。
  2. 【請求項2】 前記下方の外壁板の上端面に当接する弾
    性変形可能な当接片部と、 前記下方の外壁板の上端部を前記第1の化粧面部との間
    で挟持する挟持片部とを有することを特徴とする請求項
    1に記載の縦張外壁板の接合水切金具。
  3. 【請求項3】 前記板受け部には、排水用の溝部が形成
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の縦
    張外壁板の接合水切金具。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の接合
    水切金具を左右に並べて連結するための連結部材と、前
    記接合水切金具の内側に前記連結部材を宛がった状態で
    嵌合するように形成された嵌合溝とを備え、前記連結部
    材を2つの接合水切金具に跨がって前記嵌合溝に嵌合す
    ることで、前記2つの接合水切金具を連結することを特
    徴とする縦張外壁板の接合水切金具の連結構造。
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CN101845875A (zh) * 2010-05-18 2010-09-29 陆国荣 一种保温砖
CN106760298A (zh) * 2016-12-30 2017-05-31 高明 一种可拆卸装饰墙板及其安装方法

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