JP2003205966A - 収縮包装用フィルムおよびラベル - Google Patents
収縮包装用フィルムおよびラベルInfo
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Abstract
さく、延伸方向に対して直角な方向の応力によって破断
しにくいシュリンク包装用フィルムおよびそれからなる
シュリンク包装用ラベルを提供する。 【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂45〜94重量%
と、エチレンとプロピレンおよび/または炭素数4以上
のα−オレフィンからなるエラストマー1〜15重量%
と炭化水素樹脂5〜40重量%からなる樹脂組成物を製
膜し、少なくとも一軸方向に延伸して得られるシュリン
ク包装用フィルム、および、それからなるシュリンク包
装用ラベル。
Description
フィルムおよびそれからなるシュリンク包装用ラベルに
関するものである。さらに詳しくは、高い加熱収縮率を
有し、経時自然収縮率が小さく、延伸方向に対して直角
な方向の応力によって破断しにくいシュリンク包装用フ
ィルムおよびそれからなるシュリンク包装用ラベルに関
するものである。
化してきており、そのリサイクルにおいて、PETボト
ルとそのボトルに装着されているラベルは、通常、密度
の差を利用して、水を用いて分離される。そして、PE
Tボトルのラベル等に用いられるシュリンク包装用フィ
ルムの素材としては、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、
PET、ポリプロピレン等が知られている。しかし、ポ
リ塩化ビニル、ポリスチレンやPETのラベルはPET
ボトルと密度が近く、密度の差を利用して、水によって
分離することが難しいので、シュリンク包装用フィルム
の素材として、ポリプロピレンが注目されている。
フィルムについては、例えば、特開平2−251549
号公報には、特定のプロピレン−α−オレフィン共重合
体と特定の炭化水素樹脂を含有する樹脂組成物からなる
加熱収縮率が高く、腰も高いシュリンク包装フィルムが
記載されている。しかし、一軸延伸フィルムは延伸して
いない方向の応力によって破断しやすく、製膜や印刷工
程で破断しやすいという問題があった。
加熱収縮率を有し、経時自然収縮率が小さく、延伸方向
に対して直角な方向の応力によって破断しにくいシュリ
ンク包装用フィルムおよびそれからなるシュリンク包装
用ラベルを提供することにある。
実情に鑑み、鋭意検討した結果、重量割合が一定の範囲
であるポリプロピレン系樹脂と、重量割合が一定の範囲
であるエチレンとプロピレンおよび/または炭素数4以
上のα−オレフィンからなるエラストマーと、重量割合
が一定の範囲である炭化水素樹脂からなる樹脂組成物を
製膜し、少なくとも一軸方向に延伸して得られるシュリ
ンク包装用フィルムが、上記の課題を解決できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
脂45〜94重量%と、エチレンとプロピレンおよび/
または炭素数4以上のα−オレフィンからなるエラスト
マー1〜15重量%と炭化水素樹脂5〜40重量%から
なる樹脂組成物を製膜し、少なくとも一軸方向に延伸し
て得られるシュリンク包装用フィルムおよびそれからな
るシュリンク包装用ラベルに係るものである。以下、本
発明を詳細に説明する。
ン系樹脂は、プロピレンの単独重合体、プロピレン−エ
チレンランダム共重合体、プロピレン−α−オレフィン
ランダム共重合体、プロピレン−エチレン−α−オレフ
ィン三元共重合体、少なくとも二段階以上の多段階で主
にプロピレンからなる重合体成分とプロピレンとエチレ
ンおよび/またはα−オレフィンの共重合体成分を重合
させることによって製造されるポリプロピレン系共重合
体(プロピレン−エチレンブロック共重合体ということ
がある。)等が挙げられ、これらは単独で用いても良
く、2種類以上を併用しても良い。
が、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体、プ
ロピレン−エチレン−α−オレフィン三元共重合体また
はプロピレン−エチレンブロック共重合体である場合に
用いられるα−オレフィンとしては、炭素数4以上のα
−オレフィンであり、好ましくは炭素数4〜12のα−
オレフィンである。例えば、1−ブテン、2−メチル−
1−プロペン、1−ペンテン、2−メチル−1−ブテ
ン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、2−エチ
ル−1−ブテン、2,3−ジメチル−1−ブテン、2−
メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4
−メチル−1−ペンテン、3,3−ジメチル−1−ブテ
ン、1−ヘプテン、メチル−1−ヘキセン、ジメチル−
1−ペンテン、エチル−1−ペンテン、トリメチル−1
−ブテン、メチルエチル−1−ブテン、1−オクテン、
メチル−1−ペンテン、エチル−1−ヘキセン、ジメチ
ル−1−ヘキセン、プロピル−1−ヘプテン、メチルエ
チル−1−ヘプテン、トリメチル−1−ペンテン、プロ
ピル−1−ペンテン、ジエチル−1−ブテン、1−ノネ
ン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン等が挙
げられ、好ましくは、1−ブテン、1−ペンテン、1−
ヘキセン、1−オクテンであり、さらに好ましくは、共
重合特性、経済性等の観点から、1−ブテン、1−ヘキ
センである。
は、加熱収縮率の観点から、好ましくは、炭素数4以上
のα−オレフィン含量が1〜15モル%未満であり、エ
チレン含量が5モル%以下であるプロピレンとエチレン
および/または炭素数4以上のα−オレフィンの共重合
体成分(A)1〜30重量%と、炭素数4以上のα―オ
レフィン含量が15〜30モル%であり、エチレン含量
が5モル%以下であるプロピレンとエチレンおよび/ま
たは炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体成分
(B)70〜99重量%からなり、前記重合体成分(A)
が第一工程で製造され、次いで、前記重合体成分(B)
が第二工程以降で製造されるプロピレン系共重合体であ
る。
ロピレンと炭素数4以上のα−オレフィンの共重合体成
分であり、共重合体成分(B)として、好ましくはプロ
ピレンと炭素数4以上のα−オレフィンの共重合体成分
である。
工性の観点から、共重合体成分(A)および前重合体成
分(B)のそれぞれの含量は、通常、共重合体成分
(A)の含量は1〜30重量%であり、好ましくは5〜
30重量%であり、さらに好ましくは5〜20重量であ
り、そして、共重合体成分(B)の含量は70〜99重
量%であり、好ましくは70〜95重量%であり、さら
に好ましくは80〜95重量%である。
上のα―オレフィン含量は、通常、加工性や成分(A)
の製造(重合)を安定に行うという観点から、1〜15
モル%未満であり、好ましくは5〜15モル%未満であ
り、さらに好ましくは5〜10モル%である。
上のα―オレフィン含量は、加工性やシュリンク包装用
フィルムの腰の強さの観点から、通常、15以上〜30
モル%以下であり、好ましくは15以上〜25モル%以
下である。
量は、フィルムの経時白化や腰の強さの観点から、通
常、5モル%以下であり、好ましくは3モル%以下であ
る。共重合体成分(B)に含まれるエチレン含量は、フ
ィルムの経時白化や腰の強さの観点から、通常、5モル
%以下であり、好ましくは3モル%以下である。
(B)に含まれる炭素数4以上のα−オレフィンとして
は、前述のプロピレン−α−オレフィンランダム共重合
体、プロピレン−エチレン−α−オレフィン三元共重合
体またはプロピレン−エチレンブロック共重合体に用い
られるα−オレフィンと同様のα−オレフィンであり、
好ましくは炭素数4〜12のα−オレフィンであり、よ
り好ましくは、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−オクテンであり、さらに好ましくは、共重合特
性、経済性等の観点から、1−ブテン、1−ヘキセンで
ある。
(B)としては、例えば、プロピレン−1−ブテン共重
合体成分、プロピレン−1−ヘキセン共重合体成分、プ
ロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体成分、プロピ
レン−エチレン−1−ヘキセン共重合体成分等が挙げら
れ、好ましくはプロピレン−1−ブテン共重合体成分、
プロピレン−1−ヘキセン共重合体成分である。
(B)からなるプロピレン系共重合体としては、例え
ば、(プロピレン−1−ブテン)−(プロピレン−1−
ブテン)共重合体、(プロピレン−1−ブテン)−(プ
ロピレン−エチレン−1−ブテン)共重合体、(プロピ
レン−エチレン−1−ブテン)−(プロピレン−1−ブ
テン)共重合体、(プロピレン−エチレン−1−ブテ
ン)−(プロピレン−エチレン−1−ブテン)共重合
体、(プロピレン−1−ヘキセン)−(プロピレン−1
−ヘキセン)共重合体等が挙げられ、好ましくは(プロ
ピレン−1−ブテン)−(プロピレン−1−ブテン)共
重合体および(プロピレン−1−ヘキセン)−(プロピ
レン−1−ヘキセン)共重合体であり、さらに好ましく
は(プロピレン−1−ブテン)−(プロピレン−1−ブ
テン)共重合体である。
の製造は、公知の重合用触媒を用いて、公知の重合方法
により行うことができる。重合用触媒としては、チーグ
ラー・ナッタ型触媒、メタロセン系触媒等が挙げられ、
好ましくはTi、Mg、ハロゲンを必須成分として含有
する触媒である。例えば、マグネシウム化合物にTi化
合物を複合化させた固体触媒成分等からなるTi−Mg
系触媒、この固体触媒成分と有機アルミニウム化合物お
よび必要に応じて電子供与性化合物等の第3成分からな
る触媒系であり、例えば、特開昭61−218606号
公報、特開昭61−287904号公報、特開平7−2
16017号公報等に記載された触媒系が挙げられる。
合法、スラリー重合法、気相重合法等が挙げられ、好ま
しくはスラリー重合法、気相重合法である。これらの重
合法は、バッチ式であってもよく、連続式であってもよ
い。
および/または炭素数4以上のα−オレフィンからなる
エラストマーにおいて用いられるα−オレフィンとして
は、前述のプロピレン−α−オレフィンランダム共重合
体、プロピレン−エチレン−α−オレフィン三元共重合
体またはプロピレン−エチレンブロック共重合体に用い
られるα−オレフィンと同様のα−オレフィンが挙げら
れる。
および/または炭素数4以上のα−オレフィンからなる
エラストマーとしては、例えば、エチレン−プロピレン
エラストマー、エチレン−1−ブテンエラストマー、エ
チレン−1−ヘキセンエラストマー、エチレン−1−オ
クテンエラストマーが挙げられ、好ましくは、密度が
0.900g/cm3以下のエラストマーである。ま
た、これらのエラストマーを単独で用いても、併用して
も良い。
は、石油樹脂、テルペン樹脂、シクロペンジエン樹脂、
クマロンインデン樹脂等が挙げられ、好ましくはこれら
樹脂の中で極性基を有しないもの、水素を付加して水添
率が95%以上のものである。また、これらの炭化水素
樹脂を単独で用いても、併用しても良い。
り求められる軟化点)は、加熱収縮率および経時自然収
縮率の観点から、好ましくは120℃以上であり、さら
に好ましくは130℃以上である。
ロピレン系樹脂45〜94重量%と、エチレンとプロピ
レンおよび/または炭素数4以上のα−オレフィンから
なるエラストマー1〜15重量%と炭化水素樹脂5〜4
0重量%からなる樹脂組成物である。ただし、樹脂組成
物の全重量を100重量%とする。エチレンとプロピレ
ンおよび/または炭素数4以上のα−オレフィンからな
るエラストマーの重量割合は、好ましくは1〜10重量
%である。炭化水素樹脂の重量割合は、好ましくは10
〜30重量%である。
数4以上のα−オレフィンからなるエラストマーの重量
割合が、1重量%未満の場合、延伸方向に対して直角方
向の応力によって破断することがあり、15重量%を超
えた場合、シュリンク包装用フィルムの腰が低くなるこ
とがある。
の場合、加熱収縮率が低くなることがあり、40重量%
を超えた場合、シュリンク包装用フィルムの腰が低くな
ることがある。
に応じて、添加剤やその他の樹脂を添加しても良い。添
加剤としては、例えば、酸化防止剤、耐ブロッキング
剤、滑剤、帯電防止剤、防曇剤および造核剤等が挙げら
れる。その他の樹脂としては、例えば、ポリ1−ブテ
ン、1−ブテン−α−オレフィン共重合体、ポリエチレ
ン、エチレン−極性モノマー共重合体等が挙げられる。
これらのその他の樹脂は単独で用いても良く、2種類以
上を併用しても良い。
としては、公知の方法で均一に分散させる方法が挙げら
れる。例えば、押出し溶融ブレンドを用いる方法、バン
バリーブレンドを用いる方法等が挙げられる。
方法としては、特に制限はなく、公知の製膜法が挙げら
れる。例えば、Tダイ法、チューブラー法等が挙げら
れ、好ましくはTダイ法である。
膜して得られたフィルムを、少なくとも一軸方向に延伸
して、延伸フィルムを製造する方法が挙げられる。延伸
方法としては、特に制限はなく、公知の延伸方法が挙げ
られる。例えば、ロール延伸、ロール圧延、テンター横
一軸延伸などの1軸延伸方法やテンター2軸延伸方法が
挙げられる。
融点以下であり、加熱収縮率の観点から、好ましくは均
一な延伸ができる範囲であって、できるだけ低温であ
る。面延伸倍率は、通常、2〜100倍であり、好まし
くは2〜50倍である。そして、MD、TDの延伸倍率
は必ずしもバランスさせる必要はなく、それぞれの用途
に応じて任意に選択できる。例えば、PETボトル等の
ラベルに用いられるフィルムの場合、主に一軸方向に配
向されていることが好ましい。
しなくても良い。経時自然収縮率の観点から、実施する
方が好ましい。熱固定の方法や条件としては、特に制限
はないが、好ましくは熱固定の温度が延伸温度以上であ
ること、経時自然収縮率の観点から熱固定時に緩和させ
ることが挙げられ、さらに好ましくは5%以上収縮させ
ることが挙げられる。
は、特に限定されないが、好ましくは10〜250μm
であり、さらに好ましくは30〜150μmである。
層フィルムでも良く、多層フィルムでも良い。加工性お
よびフィルムのべたつきを抑えるという観点から、好ま
しくは多層フィルムである。多層フィルムとしては、本
発明のシュリンク包装用フィルムの片外層または両外層
に任意の樹脂を積層して得られるものが挙げられる。片
外層または両外層に用いる樹脂としては、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等が挙げられ、好ましくはポ
リプロピレンである。積層する方法としては、共押出し
法、ラミネーション法、接着剤による貼り合わせ法等が
挙げられ、好ましくは多層ダイを用いた共押出し法であ
る。
熱収縮率が高く、経時自然収縮率が低く、腰があること
から各種包装用途で好適に使用され、特にPETボトル
や瓶のシュリンク包装用ラベルに使用できる。
り具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるも
のではない。なお、発明の詳細な説明および実施例及び
比較例中の各項目の物性値は、下記の方法で測定した。
重合体成分(A)および成分(B)の含量(単位:重量
%) 物質収支から求めた。
(B)に含まれる1−ブテン含量(単位:モル%) 高分子ハンドブック(1995年、紀伊国屋書店発行)
の第619頁に記載されているIRスペクトル測定を行
い、成分(A)およびプロピレン系共重合体に含まれる
1−ブテン含量を求めた。成分(B)に含まれる1−ブ
テン含量は、成分(A)、成分(B)の含量および成分
(A)およびプロピレン系共重合体に含まれる1−ブテ
ン含量を用いて下式より算出した。(成分(B)中の1-フ゛テ
ン含量) =[ (フ゜ロヒ゜レン系共重合体中の1-フ゛テン含量)×100-
(成分(A)中の1-フ゛テン含量)×(成分(A)の含量)]/(成
分(B)の含量)
(B)に含まれるエチレン含量(単位:モル%) 高分子ハンドブック(1995年、紀伊国屋書店発行)
の第616頁に記載されているIRスペクトル測定を行
い、成分(A)およびプロピレン系共重合体に含まれる
エチレン含量を求めた。成分(B)に含まれるエチレン
含量は、成分(A)、成分(B)の含量および成分
(A)およびプロピレン系共重合体に含まれるエチレン
含量を用いて下式より算出した。 (成分(B)中のエチレン含量) =[ (フ゜ロヒ゜レン系共重合体中のエ
チレン含量)×100−(成分(A)中のエチレン含量)×(成分(A)の
含量)]/(成分(B)の含量) (4)エチレンと炭素数3以上のα−オレフィンからなる
エラストマーのMFR(単位:g/10分) MFRは、ASTM D1238に準拠して230℃で
測定した。 (5)エラストマーの密度(単位:g/cm3) 密度は、ASTM D1505に従って、測定した。
mmの試験片を採取し、引張試験機によりチャック間隔
60mm、引張速度5mm/分でS−S曲線をとり、初
期弾性率を測定した。
10mm(MD方向)の短冊上の試験片を採取し、試験片
を80℃のグリセリン浴に30秒間浸漬したときの加熱
前後のTD方向の長さ(単位:mm)を測定し、下式よ
り算出した。 加熱収縮率 =((120−加熱後の寸法))/12
0)×100
mmのマークを付け、室温23℃、湿度50%で30日
経過後のマーク間の寸法(単位:mm)を測定し、下式
より算出した。 経時自然収縮率 =((1000−経時後の寸法))/
1000)×100
JIS K7113の2号ダンベルでサンプルを採取し
て、室温23℃、引張試験機によりチャック間隔60m
m、引張速度300mm/分で引っ張り、引張伸び50
%以下で破断した割合を求めた。
用いて第一工程で1−ブテン含量9.2モル%のプロピ
レン−1−ブテン共重合体成分を総量の9重量%重合
し、次いで第二工程で1−ブテン含量20.7モル%の
プロピレン−1−ブテン共重合体成分を総量の91重量
%重合することによりプロピレン系共重合体(1−ブテ
ン含量:19.7モル%)を得た。上記で得られたプロ
ピレン系共重合体40重量%、プロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体(エチレン含量:8.0モル%)30重
量%、三井化学社製タフマーP0280(エチレン−プ
ロピレンエラストマー、MFR:5.4g/10分、密
度:0.87g/cm3)10重量%、荒川化学製アル
コンP−140(軟化点:140℃)を20重量%配合
してなる樹脂組成物を中間層として、両外層に富士シリ
シア化学製サイリシア550を3000ppm含むプロ
ピレン−エチレン−1−ブテンランダム共重合体(エチ
レン含量:6.2モル%、1−ブテン含量:2.9モル
%)を用いた3層構成フィルム(厚み構成比:1/10
/1)を製膜し、予熱60℃−延伸55℃−熱固定60
℃の条件で横一軸方向に6.4倍(熱固定で10%緩和
した。)に延伸して厚み50μmのフィルムを得た。得
られたフィルムの物性を表1に示した。
ピレン−エチレンランダム共重合体(エチレン含量:
8.0モル%)35重量%、三井化学社製タフマーP0
280 5重量%、荒川化学製アルコンP−140(軟
化点:140℃)を20重量%に変更した以外は実施例
1と同様の方法でフィルムを得た。得られたフィルムの
物性を表1に示した。
(エチレン−1−ブテンエラストマー、MFR:6.7
g/10分、密度:0.88g/cm)に変更した以外
は実施例1と同様の方法でフィルムを得た。得られたフ
ィルムの物性を表1に示した。
に変更した以外は実施例2と同様の方法でフィルムを得
た。得られたフィルムの物性を表1に示した。
ピレン−エチレンランダム共重合体(エチレン含量:
8.0モル%)40重量%、荒川化学製アルコンP−1
40(軟化点:140℃)を20重量%に変更した以外
は実施例1と同様の方法でフィルムを得た。得られたフ
ィルムの物性を表1に示した。
加熱収縮率が高く、経時自然収縮率が小さいものであ
り、また、MD方向の引張破断率が低いことが分かる。
これに対して、本発明の要件であるエチレンとプロピレ
ンおよび/または炭素数4以上のα−オレフィンからな
るエラストマーを用いなかった比較例1はMD方向の引
っ張り破断率が大きいものであった。
より、高い加熱収縮率を有し、経時自然収縮率が小さ
く、延伸方向に対して直角な方向の応力によって破断し
にくいシュリンク包装用フィルムを得ることができる。
Claims (6)
- 【請求項1】ポリプロピレン系樹脂45〜94重量%
と、エチレンとプロピレンおよび/または炭素数4以上
のα−オレフィンからなるエラストマー1〜15重量%
と炭化水素樹脂5〜40重量%からなる樹脂組成物を製
膜し、少なくとも一軸方向に延伸して得られることを特
徴とするシュリンク包装用フィルム。 - 【請求項2】ポリプロピレン系樹脂が、炭素数4以上の
α−オレフィン含量が1〜15モル%未満であり、エチ
レン含量が5モル%以下であるプロピレンとエチレンお
よび/または炭素数4以上のα−オレフィンの共重合体
成分(A)1〜30重量%と、炭素数4以上のα―オレ
フィン含量が15〜30モル%であり、エチレン含量が
5モル%以下であるプロピレンとエチレンおよび/また
は炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体成分(B)
70〜99重量%からなり、前記重合体成分(A)が第
一工程で製造され、次いで、前記重合体成分(B)が第
二工程以降で製造されるプロピレン系共重合体であるこ
とを特徴とする請求項1記載のシュリンク包装用フィル
ム。 - 【請求項3】共重合体成分(A)がプロピレンと炭素数
4以上のα−オレフィンの共重合体であり、共重合体成
分(B)がプロピレンと炭素数4以上のα−オレフィンの
共重合体であることを特徴とする請求項2記載のシュリ
ンク包装用フィルム。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のシュリン
ク包装用フィルムからなる層を、少なくとも1層有する
ことを特徴とする多層シュリンク包装用フィルム。 - 【請求項5】3層以上であり、中間層が請求項1〜3の
いずれかに記載のシュリンク包装用フィルムであること
を特徴とする請求項4記載の多層シュリンク包装用フィ
ルム。 - 【請求項6】請求項1〜3のいずれかに記載のシュリン
ク包装用フィルム、または、請求項4又は5に記載の多
層シュリンク包装用フィルムからなることを特徴とする
シュリンク包装用ラベル。
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