JP2002348423A - 延伸フィルム用ポリプロピレン系樹脂組成物、その樹脂組成物の製造方法および延伸フィルム - Google Patents
延伸フィルム用ポリプロピレン系樹脂組成物、その樹脂組成物の製造方法および延伸フィルムInfo
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Abstract
維持され、剛性、加熱収縮率、延伸加工性に優れる延伸
フィルム用ポリプロピレン系樹脂組成物、その樹脂組成
物の製造方法および延伸フィルムを提供する。 【解決手段】 極限粘度[η]Aが一定の範囲にあり、
融点TmAが一定の範囲にあり、含有量が一定の範囲に
あるプロピレン系重合体Aと、極限粘度[η]Bが一定
の範囲にあり、融点TmBが一定の範囲にあり、含有量
が一定の範囲にあるプロピレン系重合体Bとを含有し、
プロピレン系重合体Aの融点TmAとプロピレン系重合
体Bの融点TmBの比が一定の範囲にあり、プロピレン
系重合体Aの極限粘度[η]Aとプロピレン系重合体B
の極限粘度[η]Bの比が一定の範囲にあり、メルトフ
ローレイトが一定の範囲にある延伸フィルム用ポリプロ
ピレン系樹脂組成物、その樹脂組成物の製造方法および
延伸フィルム。
Description
リプロピレン系樹脂組成物、その樹脂組成物の製造方法
および延伸フィルムに関するものである。さらに詳しく
は、透明性と抗ブロッキング性が実用的な水準に維持さ
れ、剛性、加熱収縮率、延伸加工性に優れる延伸フィル
ム用ポリプロピレン系樹脂組成物、その樹脂組成物の製
造方法およびその樹脂組成物を用いて得られる延伸フィ
ルムに関するものである。
材料として広く用いられており、従来からポリプロピレ
ン系延伸フィルムの物性および延伸加工性を改良するた
めに、異なった物性のポリプロピレンを混合する方法が
知られている。例えば、分子量が異なるポリプロピレン
を混合する方法が知られており、特開昭58−1731
41号公報には、メルトフローインデックスが0.02
〜5g/10分であるプロピレン単独重合体もしくはラ
ンダム共重合体及びメルトフローインデックスが50〜
1000g/10分であるプロピレン単独重合体もしく
はランダム共重合体を重合することからなり、押出し成
形性及び延伸性に優れた延伸物の製造を可能にする押出
し延伸用ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法が記載
されている。
は、極限粘度数が1.0以上で、ペンタッド分率が0.
90以上である高分子量のポリプロピレンと極限粘度数
が0.1〜0.8でペンタッド分率が0.93以上であ
る低分子量の高立体規則性ポリプロピレンよりなり、成
型加工性に富み、剛性と耐衝撃性の物性バランスに優れ
るポリプロピレン組成物が記載されている。
ロピレン系樹脂組成物またはポリプロピレン組成物を延
伸フィルムとして用いるためには、剛性、加熱収縮率お
よび延伸加工性の改良が望まれていた。
性と抗ブロッキング性が実用的な水準に維持され、剛
性、加熱収縮率、延伸加工性に優れる延伸フィルム用ポ
リプロピレン系樹脂組成物、その樹脂組成物の製造方法
およびその樹脂組成物を用いて得られる延伸フィルムを
提供することにある。
情に鑑み、鋭意検討した結果、極限粘度[η]Aが一定
の範囲にあり、融点TmAが一定の範囲にあり、含有量
が一定の範囲にあるプロピレン系重合体Aと、極限粘度
[η]Bが一定の範囲にあり、融点TmBが一定の範囲に
あり、含有量が一定の範囲にあるプロピレン系重合体B
とを含有し、プロピレン系重合体Aの融点TmAとプロ
ピレン系重合体Bの融点TmBの比が一定の範囲にあ
り、プロピレン系重合体Aの極限粘度[η]Aとプロピ
レン系重合体Bの極限粘度[η]Bの比が一定の範囲に
あり、メルトフローレイトが一定の範囲にある延伸フィ
ルム用ポリプロピレン系樹脂組成物、その樹脂組成物の
製造方法およびその樹脂組成物を用いて得られる延伸フ
ィルムが上記課題を解決できることを見出し、本発明の
完成に至った。
中で測定した極限粘度[η]Aが1.8〜8(dl/
g)であり、DSCにより測定した融解曲線のピーク温
度から求めた融点TmAが140〜165(℃)である
プロピレン系重合体A 20〜98重量部と、135℃
のテトラリン中で測定した極限粘度[η]Bが0.8〜
1.7(dl/g)であり、DSCにより測定した融解
曲線のピーク温度から求めた融点TmBが150〜17
0(℃)であるプロピレン系重合体B 2〜80重量部
とを含有し、プロピレン系重合体Aの融点TmAとプロ
ピレン系重合体Bの融点TmBの比(TmA/TmB)が
1未満であり、プロピレン系重合体Aの極限粘度[η]
Aとプロピレン系重合体Bの極限粘度[η]Bの比
([η]A/[η]B)が、1<[η]A/[η]B<10
であり、メルトフローレイトが0.1〜20(g/10
分)である延伸フィルム用ポリプロピレン系樹脂組成
物、その樹脂組成物の製造方法およびその樹脂組成物を
用いて得られる延伸フィルムに係るものである。以下、
本発明について、詳細に説明する。
重合体Aとは、プロピレン単独重合体またはプロピレン
系ランダム共重合体である。本発明で用いられるプロピ
レン系重合体Aがプロピレン系ランダム共重合体の場
合、プロピレンとエチレンおよび/または炭素原子数4
〜20個を有するα−オレフィンから選択された少なく
とも1種のコモノマーを共重合して得られるプロピレン
系ランダム共重合体が挙げられる。
ィンとしては、例えば、1−ブテン、2−メチル−1−
プロペン、1−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3
−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、2−エチル−1
−ブテン、2,3−ジメチル−1−ブテン、2−メチル
−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチ
ル−1−ペンテン、3,3−ジメチル−1−ブテン、1
−ヘプテン、メチル−1−ヘキセン、ジメチル−1−ペ
ンテン、エチル−1−ペンテン、トリメチル−1−ブテ
ン、メチルエチル−1−ブテン、1−オクテン、メチル
−1−ペンテン、エチル−1−ヘキセン、ジメチル−1
−ヘキセン、プロピル−1−ヘプテン、メチルエチル−
1−ヘプテン、トリメチル−1−ペンテン、プロピル−
1−ペンテン、ジエチル−1−ブテン、1−ノネン、1
−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン等が挙げられ
る。好ましくは、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、1−オクテンであり、より好ましくは1−ブテ
ン、1−ヘキセンである。
られるプロピレン系ランダム共重合体としては、例え
ば、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレ
ン−α−オレフィンランダム共重合体等が挙げられる。
プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体として
は、例えば、プロピレン−1−ブテンランダム共重合
体、プロピレン−1−ヘキセンランダム共重合体、プロ
ピレン−1−オクテンランダム共重合体、プロピレン−
エチレン−1−ブテンランダム共重合体、プロピレン−
エチレン−1−ヘキセンランダム共重合体、プロピレン
−エチレン−1−オクテンランダム共重合体等が挙げら
れ、好ましくはプロピレン−エチレンランダム共重合
体、プロピレン−1−ブテンランダム共重合体、プロピ
レン−1−ヘキセンランダム共重合体、プロピレン−エ
チレン−1−ブテンランダム共重合体、プロピレン−エ
チレン−1−ヘキセンランダム共重合体である。
られるプロピレン系ランダム共重合体がプロピレン−エ
チレンランダム共重合体である場合、エチレン含有量
は、得られるポリプロピレン系延伸フィルムの剛性の観
点から、好ましくは4重量%以下であり、より好ましく
は3.5重量%以下であり、さらに好ましくは3重量%
以下である。
られるプロピレン系ランダム共重合体がプロピレン−α
−オレフィンランダム共重合体である場合、α−オレフ
ィン含有量は、得られるポリプロピレン系延伸フィルム
の剛性の観点から、好ましくは15重量%以下であり、
より好ましくは12重量%以下であり、さらに好ましく
は8重量%以下である。
られるプロピレン系ランダム共重合体がプロピレン−エ
チレン−α−オレフィンランダム共重合体である場合、
エチレンとα−オレフィンの含有量の合計は、得られる
ポリプロピレン系延伸フィルムの剛性の観点から、好ま
しくは15重量%以下であり、より好ましくは12重量
%以下であり、さらに好ましくは8重量%以下である。
の135℃のテトラリン中で測定した極限粘度[η]は
1.8〜8(dl/g)であり、より好ましくは1.9
〜6(dl/g)である。プロピレン系重合体Aの極限
粘度[η]が1.8dl/g未満の場合、得られる延伸
フィルム用ポリプロピレン系樹脂組成物の延伸加工性が
悪化することがあり、8dl/gを超えた場合、得られ
る延伸フィルム用ポリプロピレン系樹脂組成物の押出し
加工時の流動性が悪化したり、ブツが生じ易くなったり
することがある。
のDSCにより測定した融解曲線のピーク温度から求め
た融点Tmは140〜165(℃)であり、より好まし
くは143〜164(℃)であり、さらに好ましくは1
47〜163(℃)である。プロピレン系重合体Aの融
点Tmが140℃未満の場合、得られるポリプロピレン
系延伸フィルムの剛性が不足することがあり、165℃
を超えた場合、延伸フィルム用ポリプロピレン系樹脂組
成物の延伸加工性が悪化することがある。
のメソペンタッド分率としては、得られるポリプロピレ
ン系延伸フィルムの剛性の観点から、好ましくは0.7
〜0.99であり、より好ましくは0.8〜0.98で
ある。
の冷キシレン可溶部量(以下、CXSと略す。)として
は、得られるポリプロピレン系延伸フィルムの剛性や抗
ブロッキング性の観点から、好ましくは10重量%以下
であり、より好ましくは6重量%以下である。
とは、プロピレン単独重合体またはプロピレン系ランダ
ム共重合体であり、好ましくはプロピレン単独重合体で
ある。本発明で用いられるプロピレン系重合体Bがプロ
ピレン系ランダム共重合体の場合、プロピレンとエチレ
ンおよび/または炭素原子数4〜20個を有するα−オ
レフィンから選択された少なくとも1種のコモノマーを
共重合して得られるプロピレン系ランダム共重合体が挙
げられる。炭素原子数4〜20個を有するα−オレフィ
ンとしては、前述のプロピレン系重合体Aとして用いら
れるプロピレン系ランダム共重合体に用いられる炭素原
子数4〜20個を有するα−オレフィンと同様のものが
挙げられ、プロピレン系重合体Bとして用いられるプロ
ピレン系ランダム共重合体としては、前述のプロピレン
系重合体Aとして用いられるプロピレン系ランダム共重
合体と同様のものが挙げられる。
られるプロピレン系ランダム共重合体がプロピレン−エ
チレンランダム共重合体である場合、エチレン含有量
は、得られるポリプロピレン系延伸フィルムの剛性の観
点から、好ましくは2重量%以下であり、より好ましく
は1.5重量%以下であり、さらに好ましくは1重量%
以下である。
られるプロピレン系ランダム共重合体がプロピレン−α
−オレフィンランダム共重合体である場合、α−オレフ
ィン含有量は、得られるポリプロピレン系延伸フィルム
の剛性の観点から、好ましくは6重量%以下であり、よ
り好ましくは4重量%以下であり、さらに好ましくは3
重量%以下である。
られるプロピレン系ランダム共重合体がプロピレン−エ
チレン−α−オレフィンランダム共重合体である場合、
エチレンとα−オレフィンの含有量の合計は、得られる
ポリプロピレン系延伸フィルムの剛性の観点から、好ま
しくは6重量%以下であり、より好ましくは4重量%以
下であり、さらに好ましくは3重量%以下である。
の135℃のテトラリン中で測定した極限粘度[η]は
0.8〜1.7(dl/g)であり、好ましくは0.8
5〜1.65(dl/g)であり、より好ましくは0.
90〜1.6(dl/g)である。プロピレン系重合体
Bの極限粘度[η]が0.8dl/g未満の場合、得ら
れる延伸フィルム用ポリプロピレン系樹脂組成物の延伸
性が悪化することがあり、1.7dl/gを超えた場
合、得られるポリプロピレン系延伸フィルムの剛性が不
足することがある。
のDSCにより測定した融解曲線のピーク温度から求め
た融点Tmは150〜170(℃)であり、好ましくは
155〜167(℃)であり、より好ましくは160〜
166(℃)である。プロピレン系重合体Bの融点Tm
が150℃未満の場合、得られるポリプロピレン系延伸
フィルムの剛性が不足することがあり、通常、170℃
を超えるプロピレン系重合体の製造は困難である。
のメソペンタッド分率としては、好ましくは0.7〜
0.99であり、より好ましくは0.8〜0.99であ
る。
の冷キシレン可溶部量(CXS)としては、得られるポ
リプロピレン系延伸フィルムの剛性や抗ブロッキング性
の観点から、好ましくは4重量%以下であり、より好ま
しくは3重量%以下である。
樹脂組成物におけるプロピレン系重合体Aの含有量は2
0〜98重量部であり、即ち、プロピレン系重合体Bの
含有量は2〜80重量部である。好ましくはプロピレン
系重合体Aが25〜96重量部(即ち、プロピレン系重
合体Bが4〜75重量部)であり、より好ましくはプロ
ピレン系重合体Aが30〜94重量部(即ち、プロピレ
ン系重合体Bが6〜70重量部)である。
場合(即ち、プロピレン系重合体Bが80重量部を超え
た場合)、延伸フィルム用ポリプロピレン系樹脂組成物
の延伸加工性が悪化することがあり、プロピレン系重合
体Aが98重量部を超えた場合(即ち、プロピレン系重
合体Bが2重量部未満の場合)、ポリプロピレン系延伸
フィルムの剛性が不足することがある。
脂組成物におけるプロピレン系重合体Aの融点TmAと
プロピレン系重合体Bの融点TmBの比(TmA/T
mB)は1未満であり、好ましくは0.99以下であ
り、より好ましくは0.98以下である。プロピレン系
重合体Aの融点TmAとプロピレン系重合体Bの融点T
mBの比(TmA/TmB)が1以上の場合、得られるポ
リプロピレン系延伸フィルムの剛性が不足することがあ
る。
脂組成物におけるプロピレン系重合体A極限粘度[η]
Aとプロピレン系重合体B極限粘度[η]Bの比([η]
A/[η]B)は1<[η]A/[η]B<10であり、好
ましくは1.2〜9であり、より好ましくは1.4〜8
である。プロピレン系重合体A極限粘度[η]Aとプロ
ピレン系重合体B極限粘度[η]Bの比([η]A/
[η]B)が1以下の場合、ポリプロピレン系延伸フィ
ルムの剛性が不足することがあり、10以上の場合、得
られる延伸フィルム用ポリプロピレン系樹脂組成物の押
出し加工時の流動性が悪化したり、ブツが生じ易くなっ
たりすることがある。
脂のメルトフローレイトは0.1〜20(g/10分)
であり、好ましくは0.5〜15(g/10分)であ
り、より好ましくは1〜10(g/10分)である。延
伸フィルム用ポリプロピレン樹脂のメルトフローレイト
が、0.1g/10分未満の場合、溶融状態のポリプロ
ピレンの粘度が高くなり、押出加工時の流動性が不充分
であることがあり、20g/10分を超えた場合、延伸
加工性等の成形性が悪化することがある。
樹脂組成物の融点Tmとしては、特に良好な延伸加工性
と剛性および加熱収縮率を同時に発現させるという観点
から、好ましくは145〜166℃であり、より好まし
くは150〜164℃であり、さらに好ましくは155
〜163℃である。
脂組成物の冷キシレン可溶部量(CXS)としては、特
に良好な延伸加工性と剛性および加熱収縮率を同時に発
現させるという観点および抗ブロッキング性の観点か
ら、好ましくは4重量%以下であり、より好ましくは
3.5重量%以下であり、さらに好ましくは3重量%以
下である。
脂組成物を製造する方法としては、プロピレン系重合体
Aとプロピレン系重合体Bをそれぞれ個別に製造し、そ
れぞれ個別に製造された重合体Aおよび重合体Bを混合
する方法、あるいは、2段以上の多段重合法を用いて、
プロピレン系重合体Aおよびプロピレン系重合体Bを、
それぞれ異なる段階で製造する方法が挙げられる。
体Bをそれぞれ個別に製造し、それぞれ個別に製造され
た重合体Aおよび重合体Bを混合する方法におけるプロ
ピレン系重合体Aとプロピレン系重合体Bをそれぞれ個
別に製造する方法としては、公知の重合方法が挙げられ
る。例えば、不活性溶媒の存在下で行われる溶媒重合
法、液状のモノマーの存在下で行われる塊状重合法、実
質上液状の媒体の不存在下で行われる気相重合法等が挙
げられる。好ましくは気相重合法である。また、上記の
重合方法を2種類以上組み合わせる重合方法、2段以上
の多段重合の方法等も挙げられる。
プロピレン系重合体Bを混合する方法としては、これら
重合体Aと重合体Bが均一に分散する方法であればよ
い。例えば、重合体Aと重合体Bをリボンブレンダー、
ヘンシェルミキサー、タンブラーミキサー等で混合し、
その混合物を押出し機等で溶融混練する方法、重合体A
と重合体Bをそれぞれ個別に溶融混練しペレット化し、
ペレット化された重合体Aと重合体Bを上記と同様の方
法で混合し、さらに溶融混練する方法、重合体Aと重合
体Bをそれぞれ個別に溶融混練しペレット化し、ペレッ
ト化された重合体Aと重合体Bをドライブレンド等でブ
レンドした後、直接フィルム加工機で混合する方法、重
合体Aと重合体Bをそれぞれ個別に溶融混練しペレット
化し、ペレット化された重合体Aと重合体Bを個別にフ
ィルム加工機の押出機にフィードして混合する方法等が
挙げられる。また、プロピレン系重合体B 100重量
部に対して、プロピレン系重合体Aを1〜99重量部含
むマスターバッチをあらかじめ作製し、所定の濃度とな
るように適宜混合する方法等も挙げられる。
体Aとプロピレン系重合体Bを混合する際に、必要に応
じて、安定剤、滑剤、帯電防止剤、および抗ブロッキン
グ剤、無機または有機の各種フィラー等を添加してもよ
い。
ン系重合体Aおよびプロピレン系重合体Bを、それぞれ
異なる段階で製造する方法におけるプロピレン系重合体
Aおよびプロピレン系重合体Bの重合方法としては、公
知の重合方法が挙げられる。例えば、不活性溶媒の存在
下で行われる溶媒重合法、液状のモノマーの存在下で行
われる塊状重合法、実質上液状の媒体の不存在下で行わ
れる気相重合法等を、任意に少なくとも2段以上組み合
わせ、それらのいずれかの段階においてプロピレン系重
合体Aおよびプロピレン系重合体Bが重合される方法等
が挙げられる。
ン系重合体Aおよびプロピレン系重合体Bを、それぞれ
異なる段階で製造する方法によって得られたポリプロピ
レン樹脂組成物をさらに混合してもよく、さらに混合す
る方法としては、押出し機等で溶融混練する方法等が挙
げられる。また、さらに混合する際に、必要に応じて、
安定剤、滑剤、帯電防止剤、抗ブロッキング剤、無機ま
たは有機の各種フィラー等を添加してもよい。
とプロピレン系重合体Bの重合に用いられる触媒として
は、これらを個別に重合する場合においても多段重合法
を用いる場合においても、プロピレンの立体規則性重合
用触媒が用いられる。
は、例えば、三塩化チタン触媒、チタン、マグネシウ
ム、ハロゲン、および電子供与体を必須成分とするTi
−Mg系触媒等の固体触媒成分に、有機アルミニウム化
合物や必要に応じて電子供与性化合物等の第3成分を組
み合わせた触媒系、メタロセン系触媒等が挙げられる。
ゲンおよび電子供与体を必須成分とする固体触媒成分、
有機アルミニウム化合物及び電子供与性化合物を組み合
わせた触媒系であり、その具体例としては、特開昭61
−218606号公報、特開昭61−287904号公
報、特開平7−216017号公報等に記載された触媒
系が挙げられる。
製膜、延伸加工方法としては、通常、縦方向一軸延伸方
式、横方向一軸延伸方式、逐次二軸延伸方式、同時二軸
延伸方式、チューブラー二軸延伸方式等が挙げられ、こ
れらの延伸方式について以下に説明する。
し、冷却ロールにてシート状に冷却固化する。次いで得
られたシートを一連の加熱ロールにて縦方向に予熱、延
伸し、必要に応じてコロナ処理等を実施し、巻き取る。
し、冷却ロールにてシート状に冷却固化する。次いで得
られたシートの両端を流れ方向に沿って並んだ2列のチ
ャックでそれぞれ掴み、予熱部、延伸部、および熱処理
部からなる加熱炉にて、上記2列のチャック間隔を広げ
ることにより横方向に延伸し、必要に応じてコロナ処理
等を実施し、巻き取る。
し、冷却ロールにてシート状に冷却固化する。次いで得
られたシートを一連の加熱ロールにて縦方向に予熱、延
伸する。続いて、得られた縦延伸シートの両端を流れ方
向に沿って並んだ2列のチャックでそれぞれ掴み、予熱
部、延伸部、および熱処理部からなる加熱炉にて、上記
2列のチャック間隔を広げることにより横方向に延伸
し、必要に応じてコロナ処理等を実施し、巻き取る。逐
次二軸延伸方式におけるポリプロピレンの溶融温度は通
常230〜290℃である。縦延伸温度は通常130〜
150℃であり、縦延伸倍率は通常4〜6倍である。横
延伸温度は通常150〜165℃であり、横延伸倍率は
通常8〜10倍である。
出し、冷却ロールにてシート状に冷却固化する。次いで
得られたシートの両端を流れ方向に沿って並んだ2列の
チャックでそれぞれ掴み、予熱部、延伸部、および熱処
理部からなる加熱炉にて、上記2列のチャック間隔と列
内の個々のチャック間隔を広げることにより、縦方向と
横方向へ同時に延伸し、必要に応じてコロナ処理等を実
施し、巻き取る。
し出し、水槽にてチューブ状に冷却固化する。次いで得
られたチューブを加熱炉あるいは一連の熱ロールにて予
熱し、次いで低速ニップロールを通し、高速ニップロー
ルで巻き取ることにより流れ方向に延伸する。この際、
低速ニップロールと高速ニップロールの間に蓄えられた
空気の内圧によってチューブを膨らませることにより、
幅方向にも延伸する。高速ニップロールを通った延伸フ
ィルムを加熱炉あるいは一連の熱ロールにて熱処理し、
必要に応じてコロナ処理等を実施し、巻き取る。
詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。なお、実施例および比較例に用いた延伸
フィルムの加工方法および延伸加工性評価は以下の方法
に従って行った。
ΦのTダイシート加工機を用いて樹脂温度260℃で押
し出し、30℃の冷却ロールで固化し、厚み1mmのシ
ートを作成した。次に、このシートを縦延伸機を用いて
延伸温度145℃で、延伸倍率5倍で縦方向(MD)に
ロール間延伸した。次に、この縦延伸したシートをテン
ター方式の横延伸機を用いて延伸温度157℃で、機械
倍率として延伸倍率8倍で横方向(TD)に延伸した
後、165℃で13.5%緩和させて熱処理を行い、厚
さ25μmのフィルムを製膜速度25m/分で製膜し
た。なお、フィルムの物性の測定には、得られたフィル
ムを40℃で3日間エージングしたものを用いた。
み500μmのプレスシートに成形し、次にシートから
90mm×90mmの試料を採取し、以下の条件で2軸
延伸を行い、延伸時の機械的応力を記録した。延伸倍率
が1.5倍の時の延伸応力を延伸性として評価した。延
伸応力が小さい程、延伸性が優れることを示す。 延伸機:東洋精機製二軸延伸試験装置 予熱温度:155℃ 予熱時間:3分間 延伸倍率:5×5倍 延伸速度:5m/分
重合体、ポリプロピレン系樹脂組成物および延伸フィル
ムの物性は以下の方法に従って測定した。 (1)固有粘度([η]、単位:dl/g) ウベローデ型粘度計を用いて、テトラリンを溶媒として
用いて温度135℃で測定した。
を用い、あらかじめプロピレン系重合体またはポリプロ
ピレン系樹脂組成物を熱プレス成形(230℃で5分間
予熱後、3分間かけて50kgf/cm2の圧力まで昇圧
し、2分間保圧する。その後、30℃で30kgf/c
m2の圧力で5分間冷却)して、そのシートから採取し
た試料10mgを窒素雰囲気下、220℃で5分間ポリ
マーを熱処理後、降温速度300℃/分で150℃まで
冷却して150℃において1分間保温し、さらに降温速
度5℃/分で50℃まで冷却して50℃において1分間
保温し、さらに50℃から180℃まで昇温速度5℃/
分で加熱した際の融解ピーク温度を融点Tm(℃)とし
て求めた。
位:g/10分) JIS K7210に従って測定した。
位:重量%) 10gのプロピレン系重合体を1000mlの沸騰キシ
レンに溶解した後、50℃まで徐冷し、次いで氷水に浸
し攪拌しながら20℃まで冷却し、20℃で一晩放置し
た後、析出したポリマーを濾別し、濾液からキシレンを
蒸発させ、60℃で減圧乾燥して20℃のキシレンに可
溶なポリマーを回収することにより算出した。
ules、第13巻、第687〜689頁(1975
年)に発表された論文に基づいて、13C−NMR(BR
UKER社製 EX−270)によりメチル基の炭素の
シグナルを用いて定量した。溶媒は重水素化o−ジクロ
ロベンゼンを用い、135℃において測定した。
の第256頁“(i)ランダム共重合体”の項に記載の
方法によってIRスペクトル法で決定した。 1−ブテン含有量 IRスペクトル法により次式から決定した。 1−ブテン含有量(重量%)=1.208K’ K’:767cm-1の吸光度
STM D1103に従って測定した。
2cm2) 上記(I)フィルム加工で得られたフィルムから30m
m×150mmのフィルム試験片を採取し、長手方向に
40mmが重なるようにフィルムをあわせたものをトレ
ーシングペーパーにはさみ、0.5kgの荷重下で60
℃、3時間状態調整を行った。その後、23℃、湿度5
0%雰囲気下に30分以上放置し、200mm/分の速
度で剪断引っ張り試験を行った。同一フィルムの4切片
について計4回測定し、データの平均を算出して、試験
の剥離に要する強度とした。数値が小さいほど、抗ブロ
ッキング性が良好であることを示す。
mmの試験片を縦方向(MD)および横方向(TD)か
ら採取し、引張試験機によりチャック間隔60mm、引
張速度5mm/分でS−S曲線をとり、初期弾性率を測
定した。
向に30cm、TD方向に20cmのフィルム試験片を
採取し、MD方向及びTD方向それぞれに間隔10cm
の平行線を2本記入した。120℃のオーブン中に5分
間静置した後取り出し、室温にて30分間冷却した後
に、試験片の評線の長さを測定した。加熱収縮率を次の
計算式で求めた。 加熱収縮率=100×{(10−加熱後の評線長さ(c
m))/10}
系重合体Bの製造方法)特開平7−216017号公報
に記載の触媒系を用いてプロピレンを気相重合で単独重
合することによって、本発明の実施例および比較例で用
いたプロピレン系重合体Aおよびプロピレン系重合体B
を製造した。得られたプロピレン系重合体Aおよびプロ
ピレン系重合体Bの物性値を表1に示した。
ン重合体B1パウダーを10重量部、中和剤としてステ
アリン酸カルシウムを0.1重量部、安定剤としてチバ
スペシャルティーケミカルズ(株)社製商品名Irga
nox1010を0.15重量部およびチバスペシャル
ティーケミカルズ(株)社製商品名Irganox16
8を0.1重量部、抗ブロッキング剤としてコールター
カウンターで求めた平均粒子径が1.2μmの架橋ポリ
マービーズを0.04重量部及び、コールターカウンタ
ーで求めた平均粒子径が1.8μmの架橋ポリマービー
ズを0.16重量部、帯電防止剤としてステアリルジエ
タノールアミン、アルキルジエタノールアミンモノエス
テル、およびステアリルジエタノールアミンジエステル
の混合物を0.5重量部添加し、ヘンシェルミキサーで
混合した後、65mmφ押出し機により220℃で造
粒、ペレット化した。得られたポリプロピレン系樹脂組
成物の物性の測定結果を表2に示し、そのポリプロピレ
ン系樹脂組成物を用いて得られた延伸フィルムの物性の
測定結果および延伸加工性の評価結果を表3に示した。
ン重合体B2パウダーを10重量部、中和剤としてステ
アリン酸カルシウムを0.1重量部、安定剤としてチバ
スペシャルティーケミカルズ(株)社製商品名Irga
nox1010を0.15重量部およびチバスペシャル
ティーケミカルズ(株)社製商品名Irganox16
8を0.1重量部、抗ブロッキング剤としてコールター
カウンターで求めた平均粒子径が1.2μmの架橋ポリ
マービーズを0.04重量部及び、コールターカウンタ
ーで求めた平均粒子径が1.8μmの架橋ポリマービー
ズを0.16重量部添加し、ヘンシェルミキサーで混合
した後、65mmφ押出し機により220℃で造粒、ペ
レット化した。得られたポリプロピレン系樹脂組成物の
物性の測定結果を表2に示し、そのポリプロピレン系樹
脂組成物を用いて得られた延伸フィルムの物性の測定結
果および延伸加工性の評価結果を表3に示した。
ン重合体B2パウダーを20重量部用いた他は実施例2
と同様の手法で得られたポリプロピレン系樹脂組成物の
物性の測定結果を表2に示し、そのポリプロピレン系樹
脂組成物を用いて得られた延伸フィルムの物性の測定結
果および延伸加工性の評価結果を表3に示した。
としてステアリン酸カルシウムを0.1重量部、安定剤
としてチバスペシャルティーケミカルズ(株)社製商品
名Irganox1010を0.15重量部およびチバ
スペシャルティーケミカルズ(株)社製商品名Irga
nox168を0.1重量部、抗ブロッキング剤として
コールターカウンターで求めた平均粒子径が1.2μm
の架橋ポリマービーズを0.04重量部及び、コールタ
ーカウンターで求めた平均粒子径が1.8μmの架橋ポ
リマービーズを0.16重量部、帯電防止剤としてステ
アリルジエタノールアミン、アルキルジエタノールアミ
ンモノエステル、およびステアリルジエタノールアミン
ジエステルの混合物を0.5重量部添加し、ヘンシェル
ミキサーで混合した後、65mmφ押出し機により22
0℃で造粒、ペレット化した。得られたポリプロピレン
系樹脂組成物の物性の測定結果を表2に示し、そのポリ
プロピレン系樹脂組成物を用いて得られた延伸フィルム
の物性の測定結果および延伸加工性の評価結果を表3に
示した。
としてステアリン酸カルシウムを0.1重量部、安定剤
としてチバスペシャルティーケミカルズ(株)社製商品
名Irganox1010を0.15重量部およびチバ
スペシャルティーケミカルズ(株)社製商品名Irga
nox168を0.1重量部、抗ブロッキング剤として
コールターカウンターで求めた平均粒子径が1.2μm
の架橋ポリマービーズを0.04重量部及び、コールタ
ーカウンターで求めた平均粒子径が1.8μmの架橋ポ
リマービーズを0.16重量部、帯電防止剤としてステ
アリルジエタノールアミン、アルキルジエタノールアミ
ンモノエステル、およびステアリルジエタノールアミン
ジエステルの混合物を0.5重量部、分子量調整剤とし
て日本油脂(株)社製パーヘキサ25Bを0.038重
量部添加し、ヘンシェルミキサーで混合した後、65m
mφ押出し機により220℃で造粒、ペレット化した。
得られたポリプロピレン系樹脂組成物の物性の測定結果
を表2に示し、そのポリプロピレン系樹脂組成物を用い
て得られた延伸フィルムの物性の測定結果および延伸加
工性の評価結果を表3に示した。
としてステアリン酸カルシウムを0.1重量部、安定剤
としてチバスペシャルティーケミカルズ(株)社製商品
名Irganox1010を0.15重量部およびチバ
スペシャルティーケミカルズ(株)社製商品名Irga
nox168を0.1重量部、抗ブロッキング剤として
コールターカウンターで求めた平均粒子径が1.2μm
の架橋ポリマービーズを0.04重量部及び、コールタ
ーカウンターで求めた平均粒子径が1.8μmの架橋ポ
リマービーズを0.16重量部、帯電防止剤としてステ
アリルジエタノールアミン、アルキルジエタノールアミ
ンモノエステル、およびステアリルジエタノールアミン
ジエステルの混合物を0.5重量部添加し、ヘンシェル
ミキサーで混合した後、65mmφ押出し機により22
0℃で造粒、ペレット化した。得られたポリプロピレン
系樹脂組成物の物性の測定結果を表2に示した。得られ
たポリプロピレン系樹脂組成物を用いた場合、延伸する
ことができなかった。
としてステアリン酸カルシウムを0.1重量部、安定剤
としてチバスペシャルティーケミカルズ(株)社製商品
名Irganox1010を0.15重量部およびチバ
スペシャルティーケミカルズ(株)社製商品名Irga
nox168を0.1重量部、抗ブロッキング剤として
コールターカウンターで求めた平均粒子径が1.2μm
の架橋ポリマービーズを0.04重量部及び、コールタ
ーカウンターで求めた平均粒子径が1.8μmの架橋ポ
リマービーズを0.16重量部添加し、ヘンシェルミキ
サーで混合した後、65mmφ押出し機により220℃
で造粒、ペレット化した。得られたポリプロピレン系樹
脂組成物の物性の測定結果を表2に示し、そのポリプロ
ピレン系樹脂組成物を用いて得られた延伸フィルムの物
性の測定結果および延伸加工性の評価結果を表3に示し
た。
ン重合体B2パウダーを80重量部用いた以外は比較4
と同様の手法で得られたポリプロピレン系樹脂組成物の
物性の測定結果を表2に示し、そのポリプロピレン系樹
脂組成物を用いて得られた延伸フィルムの物性の測定結
果および延伸加工性の評価結果を表3に示した。
ン重合体B3パウダーを20重量部用いた以外は比較4
と同様の手法で得られたポリプロピレン系樹脂組成物の
物性の測定結果を表2に示し、そのポリプロピレン系樹
脂組成物を用いて得られた延伸フィルムの物性の測定結
果および延伸加工性の評価結果を表3に示した。
ン重合体B4パウダーを20重量部用いた以外は比較4
と同様の手法で得られたポリプロピレン系樹脂組成物の
物性の測定結果を表2に示し、そのポリプロピレン系樹
脂組成物を用いて得られた延伸フィルムの物性の測定結
果および延伸加工性の評価結果を表3に示した。
ヘイズ(透明性)、抗ブロッキング性、ヤング率(剛
性)、加熱収縮率、延伸加工性に優れるものであること
が分かる。 これに対して、本発明の要件であるプロピ
レン系重合体Bを含有しない比較例1、2及び4は、ヤ
ング率(剛性)、加熱収縮率が不十分であり、本発明の
要件であるプロピレン系重合体Aを含有しない比較例3
は、延伸加工性が不十分であり、本発明の要件であるプ
ロピレン系重合体Aの融点が請求範囲を超える比較例5
は透明性が不充分であり、本発明の要件であるプロピレ
ン系重合体Bの融点が請求範囲を超える比較例6はヤン
グ率(剛性)、加熱収縮率不十分であり、本発明の要件
であるプロピレン系重合体Bの[η]が請求範囲を超え
る比較例7延伸加工性が不十分であることが分かる。
透明性と抗ブロッキング性が実用的な水準に維持され、
剛性、加熱収縮率、延伸加工性に優れる延伸フィルム用
ポリプロピレン系樹脂組成物、その樹脂組成物の製造方
法およびその樹脂組成物を用いて得られる延伸フィルム
を得ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】135℃のテトラリン中で測定した極限粘
度[η]Aが1.8〜8(dl/g)であり、DSCに
より測定した融解曲線のピーク温度から求めた融点Tm
Aが140〜165(℃)であるプロピレン系重合体A
20〜98重量部と、135℃のテトラリン中で測定
した極限粘度[η]Bが0.8〜1.7(dl/g)で
あり、DSCにより測定した融解曲線のピーク温度から
求めた融点TmBが150〜170(℃)であるプロピ
レン系重合体B 2〜80重量部とを含有し、プロピレ
ン系重合体Aの融点TmAとプロピレン系重合体Bの融
点TmBの比(Tm A/TmB)が1未満であり、プロピ
レン系重合体Aの極限粘度[η]Aとプロピレン系重合
体Bの極限粘度[η]Bの比([η]A/[η]B)が、
1<[η]A/[η]B<10であり、メルトフローレイ
トが0.1〜20(g/10分)であることを特徴とす
る延伸フィルム用ポリプロピレン系樹脂組成物。 - 【請求項2】プロピレン系重合体Aおよびプロピレン系
重合体Bをそれぞれ個別に製造し、それぞれ個別に製造
された重合体Aおよび重合体Bを混合することを特徴と
する請求項1記載の延伸フィルム用ポリプロピレン系樹
脂組成物の製造方法。 - 【請求項3】2段以上の多段重合法を用いて、プロピレ
ン系重合体Aおよびプロピレン系重合体Bを、それぞれ
異なる段階で製造することを特徴とする請求項1記載の
延伸フィルム用ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方
法。 - 【請求項4】請求項1〜3にいずれかに記載の延伸フィ
ルム用ポリプロピレン系樹脂組成物を少なくとも1軸方
向に延伸して得られることを特徴とするポリプロピレン
系延伸フィルム。
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-
2002
- 2002-03-20 JP JP2002078352A patent/JP2002348423A/ja active Pending
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