JPH0839744A - 熱収縮性多層フィルム - Google Patents
熱収縮性多層フィルムInfo
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Abstract
及び熱収縮性が優れたオーバーラップ包装に好適な熱収
縮性多層フィルムの提供を目的とする。 【構成】 本発明は、(A)エチレン成分を含有するプ
ロピレン−エチレンランダム共重合体と石油樹脂とを含
有してなる組成物からなる両表面層、および(B)特定
された、特定量のブロック共重合体と特定されたエチレ
ン成分を含有するプロピレン−エチレンランダム共重合
体の特定量との組成物からなる中間層であり、少なくと
も3層に積層されると共に、フラット状に成膜され、且
つ、縦方向及び横方向似2軸延伸され熱収縮性が付与さ
れてなる多層フィルムであり、前記A層の合計厚みとB
層の合計厚みとの比が特定された範囲である熱収縮性多
層フィルムである。
Description
性、ヒートシール性及び熱収縮性が優れた、オーバーラ
ップ包装に好適な熱収縮性多層フィルムの提供に関す
る。
包装が施された後に、加熱収縮され密着密封包装され
る、所謂オーバラップ包装法によって包装されているも
のがある。このようなオーバラップ包装に用いられる熱
収縮性フィルムとしては、例えば、ポリプロピレン系樹
脂、ポリエチレン系樹脂等からなるフィルムが2軸延伸
(例えば、チューブラー延伸法)等により延伸されて使
用される。しかしながら、前記のフィルムは柔軟性が乏
しく、また、収縮包装されたフィルムは感触が硬く、特
に、角部が固くなりシワ等が発生し易く包装仕上りが悪
くなる傾向があり、好ましくないものであった。また、
例えば、ポリプロピレン系樹脂から成るフラット状フィ
ルム(単独または複合フィルム等)が逐次2軸延伸法で
延伸された熱収縮性ポリプロピレン系フィルムは、縦方
向と横方向の収縮性に極端な差が発生し易く、収縮仕上
りに問題がある。
収縮性フィルムを成膜するために、ポリプロピレン系樹
脂にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を配合し
た組成物からオーバラップ包装用熱収縮性フィルムが成
膜されている。斯かる柔軟性フィルムは延伸後、透明性
が低下する等の傾向があり、特に、透明性が要求される
包装分野には使用できないという問題が指摘されてい
る。また、逐次2軸延伸する場合に、例えば、縦方向に
延伸後、引続いて横方向に延伸すると、厚みムラ、破断
等が発生し易く、優れた熱収縮性フィルムが得られない
傾向があった。
な状況に鑑み、柔軟性、透明性、ヒートシール性及び熱
収縮性に優れ、オーバーラップ包装に好適な熱収縮性多
層フィルムの提供を目的とする。
のために鋭意検討を重ねた結果、特定組成を有するプロ
ピレン−エチレンランダム共重合体からなる両表面層
が、ポリブテン成分とプロピレン−エチレンランダム共
重合体成分又はプロピレン成分及びプロピレン−エチレ
ンランダム共重合体成分とからなるブロック共重合体を
含有するプロピレン−エチレンランダム共重合体からな
る中間層を介して積層され、2軸延伸され、表面層の合
計厚みと中間層の厚みの比率を特定される熱収縮性多層
フイルムが上記目的を達成することを見出し、本発明に
到達した。
レン成分含有量が2〜5重量%のプロピレン−エチレン
ランダム共重合体98〜70重量%と石油樹脂2〜30
重量%の組成物からなる両外面層、及び(B)ポリブテ
ン成分とプロピレン−エチレンランダム共重合体成分又
はプロピレン成分及びプロピレン−エチレンランダム共
重合体成分とからなるブロック共重合体10〜90重量
%と、エチレン成分含有量が2〜5重量のプロピレン−
エチレンランダム共重合体90〜10重量%との組成物
からなる中間層とが、少なくとも3層に積層されると共
に、フラット状に成膜され、且つ、縦方向及び横方向に
2軸延伸され熱収縮性が付与され、前記(A)層の合計
厚みと(B)層の合計厚みとの比が1:10〜5:1で
ある熱収縮性多層フイルムを提供するところにある。
−エチレンランダム共重合体は、エチレン含有量が2〜
5重量%であるプロピレン−エチレンランダム共重合体
であればよい。エチレン含有量が5重量%を超える場合
は、柔軟になり過ぎ、引張弾性率が大幅に低下する傾向
があり、自動包装機で包装する際に、包装用フィルムと
自動包装機の金属案内部との滑り性、包装用フィルムの
自動包装機への自動供給性が悪くなり、包装体に皺、ス
クラッチ、擦り傷等が発生する傾向があり,又2重量%
未満の場合は、柔軟性が乏しく、延伸性が低下し、厚み
ムラが発生し易く、透明性が悪くなる傾向があり好まし
くない。
レンランダム共重合体は、沸騰n−ヘプタン抽出不溶分
が90重量%以上のものであればよく、メルトフローレ
イト(MFR)は0.5〜20g/10分、好ましくは
1〜10g/10分、より好ましくは1〜5g/10分
のものを例示できる。両表面層(A)層におけるプロピ
レン−エチレンランダム共重合体の含有量は98〜70
重量%であり、98重量%を超えるとヒートシール性が
低下し、自動包装機での低温高速ヒートシールが困難に
なる傾向があり、70重量%未満になると引張弾性率が
低下し柔らかくなり過ぎ好ましくない。
ては、石油ナフサ等の熱分解により精製される不飽和炭
化水素を含む留分を重合することにより得られる脂肪族
系石油樹脂(C5留分系)、芳香族系石油樹脂(C9留
分系)、シクロペンタジエン系石油樹脂及びこれらの水
素化された水素添加石油樹脂を例示できる。具体的に
は、イソプレン、1−ペンテン、1・3ペンタジエン、
ビニルトルエン、インデン、メチルスチレン、スチレ
ン、メチルインデン、ブタジエン、ピペリレン、ペンチ
レン、ジシクロペンタジエン等の不飽和炭化水素を重
合、共重合した石油樹脂及びこれ等の水素添加石油樹脂
を挙げることができる。
0重量%が好ましい。石油樹脂の含有量が2重量%未満
になると、延伸性が低下し、厚みムラ、未延伸部が発生
し易く好ましくない。石油樹脂の含有量が30重量%を
超えると、摩擦抵抗が高くなる傾向があり、自動包装機
で包装する際に、包装材料の自動包装機への自動供給性
が悪く、包装体に傷、皺、スクラッチが発生し易く、ま
た収縮後タイトな包装物が得難く好ましくない。更に、
逐次2軸延伸する場合に、延伸用加熱ロールに融着、粘
着する傾向があり好ましくない。
するプロピレン−エチレンランダム共重合体としては、
前記表面層(A)に用いられるプロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体と同種のものでよいが、プロピレン−エ
チレンランダム共重合体のメルトフローレート(230
℃、2.16kg)が、0.1〜30g/10min、
より好ましくは0.5〜10g/10min.のものが
例示できる。メルトフローレートが0.1g/10mi
n.未満では、例えば、共押出成形(特にTダイス共押
出成形)の際に、表面層(A)との相互溶融流動性が悪
く、流れムラが発生し易く、表面層(A)との接着性が
低下する傾向があり、30g/10min.を超える
と、厚み安定性が低下する傾向があり好ましくない。
合体とは、ポリブテン成分とプロピレン−エチレンラン
ダム共重合体成分又はポリプロピレン成分及びプロピレ
ン−エチレンランダム共重合体成分とがそれぞれブロッ
ク共重合してなるものが好ましい。斯かるブロック共重
合体は、ポリブテン成分が0.1〜10重量%、プロピ
レン−エチレンランダム共重合体成分とポリプロピレン
成分との合計量が99.9〜90重量%とからなるブロ
ック共重合体及びポリプロピレン成分を0〜30重量%
含むブロック共重合体が好ましい。ここで、該プロピレ
ン−エチレンランダム共重合体成分は、エチレンに基づ
く単量体単位を15〜80モル%、プロピレンに基づく
単量単位を85〜20モル%含むランダム共重合体から
構成されたものを例示することができる。更に、柔軟
性、延伸性、熱収縮特性(低温熱収縮性、収縮仕上り)
等を考慮すると、該ブロック共重合体はビカット軟化点
が40〜100℃及びメルトフローレートが0.5〜1
0g/10min.のものが好ましい。
えると、ブロック共重合体の均一溶融が困難になる傾向
があり、成膜が難しく好ましくない。ポリブテン成分が
0.1重量未満であると、ブロック共重合体からなるフ
ィルムの透明性が低下する傾向があり好ましくない。一
方、ポリブテン成分とポリプロピレン成分0〜30重量
%及びプロピレン−エチレンランダム共重合体成分から
なるブロック共重合体は、ポリプロピレン成分が30重
量%以下の場合には、ブロックム共重合体の流動性が良
くなり、フィルムの機械的強度(例えば、引張弾性
率)、耐熱性等が向上する傾向がある。ポリプロピレン
成分が30重量%を超えるとフィルムの柔軟性、透明性
等が低下し本発明の目的を達成できない。
−エチレンランダム共重合体成分はエチレンに基づく単
量体単位が15モル%未満、プロピレンに基づく単量体
単位が85モル%を超える場合は、本発明多層フィルム
の中間層(B)の柔軟性が十分でなくなり好ましくな
い。また、エチレンに基づく単量体単位が80モル%を
超え、プロピレンに基づく単量体単位が20モル%未満
である場合には、本発明多層フィルムの中間層(B)の
引張強度及び耐熱性が低下する傾向があり好ましくな
い。
成分含有量が2〜5重量のプロピレン−エチレンランダ
ム共重合体90〜10重量%に前記記載のブロック共重
合体を10〜90重量%を含有してなる組成物からなる
ことが好ましい。この際、ブロック共重合体が10重量
%未満であると柔軟性が低下する傾向になり、90重量
%を超えると透明性が悪くなり好ましくない。
チレンランダム共重合体に石油樹脂を含有してなる樹脂
組成物及び(B)層のプロピレン−エチレンランダム共
重合体にブロック共重合体を含有してなる組成物の調製
方法としては、特に制限はないが、従来の各種樹脂組成
物の製法で慣用されている方法、例えば、ニーダー、バ
ンバリーミキサー、ロール等の混練機、リボンブレンダ
ー、ヘンシェルミキサー等の混合機、一軸又は二軸押出
機を用いて加熱溶融混練して行なう方法等が例示でき
る。
記した両外面層(A)及び中間層(B)とからなる少な
くとも3層から構成され、例えば、(A)/(B)/
(A)、(A)/(B)/(A)/(B)/(A)等の
ような多層構成にすることが好ましい。
する各層の厚さは、両外面層(A)層の合計厚さと中間
層(B)の合計厚さとの比率が1:10〜5:1にする
ことが好ましい。この際、両外面層(A)の合計厚さが
(B)層の厚さを合計した厚さの5倍を越える場合、本
発明の熱収縮性多層フィルムに柔軟性を付与することが
難しく、(A)層の厚さを合計した厚さが、中間層
(B)層の合計厚さの0.1倍未満である場合、本発明
の熱収縮性多層フィルムは、機械的強度、例えば、引張
弾性率が低下し、また透明性が悪くなり好ましくない。
特に制限はないが、例えば、共押出法、ラミネーション
法、ドライラミネーション法等を例示できる。これ等の
内、ダイスの内又は外で溶融接着する共押出法で多層化
するが好ましい。具体的には、多層化する数に見合う数
台の押出機に、例えば、Tダイスを連結し、溶融押出
し、溶融状態で多層化した後、冷却ロール、水冷又は空
冷で冷却する方法を用いて多層フィルムとする方法が例
示できる。又、環状ダイスを用いてチューブ状フィルム
を成膜した後、切り開いてフラット状にしたものでもよ
い。
与するためには、延伸することが好ましい。延伸方法と
しては、逐次2軸延伸法、同時2軸延伸法チューブ延伸
法等等で延伸すればよいが、就中、逐次2軸延伸法が便
利である。
としては、延伸倍率が縦方向に2〜5倍、好ましくは3
〜4倍、横方向に2〜7倍、好ましくは3〜5倍を例示
できる。延伸温度としては、逐次2軸延伸法の場合、第
1段目は60〜110℃、好ましくは70〜100℃の
熱ロールで縦方向に延伸し、第2段目は70〜110
℃、好ましくは80〜100℃でテンターによって横方
向に延伸する方法が例示できる。この際、縦方向の延伸
温度が60℃未満では延伸負荷が大きく、透明性が低下
する傾向になり、110℃を越えるとフィルムがロール
に密着しロールに巻き付いたり、延伸段模様等が発生す
る傾向があり好ましくない。また、延伸倍率が2倍未満
では延伸ムラ等が発生し易く、延伸倍率が6倍を越える
と2段目の延伸時に破断等が発生する傾向があり好まし
くない。テンターで横延伸を行なう場合、テンター内の
雰囲気温度が70℃未満では透明性の低下、延伸ムラ、
フィルムの破断等が発生する傾向があり、110℃を越
えると、収縮特性(例えば、低温熱収縮性)が不良にな
る傾向があり好ましくない。テンターでの延伸倍率が2
倍未満では、未延伸が発生し、延伸倍率が7倍を越える
と破断等が発生し易い傾向になり好ましくない。
(B)には、必要に応じて、各層の特性を阻害しない範
囲で、各種添加材、充填材、例えば、耐熱安定剤、酸化
防止剤、光安定剤、帯電防止剤、滑剤、核剤、難燃剤、
顔料又は染料、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸
バリウム、水酸化マグネシウム、マイカ、タルク、クレ
ー等を添加できる。更に、本発明の特性を阻害しない限
り、他のα−オレフィン系樹脂、熱可塑性エラストマ
ー、ゴム類、炭化水素樹脂等を配合してもよい。
ミネート性等を向上させるために、表面処理を行なうこ
とができる。表面処理の方法としては、コロナ放電処
理、プラズマ処理、火炎処理、酸処理等が例示でき、特
に制限はない。連続処理が可能であり、該フィルムの製
造過程の巻き取り工程前に容易に実施できるコロナ放電
処理、プラズマ処理、火炎処理が好ましく、特に操作
性、設置容易性等の点からコロナ放電処理が好ましい。
重量%のプロピレン−エチレンランダム共重合体98〜
70重量%と石油樹脂2〜30重量%との組成物からな
る両表面層、(B)ポリブテン成分が0.1〜10重量
%とエチレン成分含有量が2〜5重量%プロピレン−エ
チレンランダム共重合体成分99.9〜90重量%とか
らなるブロック共重合体、及びポリブテン成分が0.1
〜10重量%とポリプロピレン成分0〜30重量%を含
むポリプロピレン成分及びエチレン−プロピレンランダ
ム共重合体成分の合計が99.9〜90重量%とからな
るブロック共重合体等のブロック共重合体10〜90重
量%と、エチレン成分含有量が2〜5重量%のプロピレ
ン−エチレンランダム共重合体90〜10重量%を含有
してなる中間層とからなり、少なくとも3層に積層さ
れ、2軸延伸されてなるフラット状多層フィルムであ
り、該フイルムの表面層(A)の合計厚みと中間層
(B)の合計厚みとの比率を特定することにより、優れ
た柔軟性、透明性、ヒートシール性及び熱収縮性を有す
るオーバーラップ包装に好適な熱収縮性多層フィルムが
提供できる。
発明の下記実施例において、柔軟性(引張弾性率で評
価)、透明性(ヘイズで評価)、ヒートシール性(溶断
シール強度で評価)、熱収縮率は下記の方法により評価
を行なった。 [引張弾性率(kg/cm2)] ASTM D882
に準じて測定した。 [ヘイズ:Haze(%)] ASTM D1003に
準じて測定した。 [ヒートシール強度(kg/cm)] 溶断シールの1
80度剥離強度を測定した。 [熱収縮率(%)] 80〜120℃のグリセリン浴中
に30秒浸漬したときの収縮率を測定した。
ロピレンランダム共重合体(エチレン成分含有量3.2
重量%、メルトフローレート2g/10分)95重量%
と石油樹脂(脂肪族炭化水素系樹脂、ビカット軟化点1
15℃)5重量%及び適宜な量の滑剤、アンチブロッキ
ング剤とを配合した組成物を用いた。また、中間層
(B)を構成する組成物として、エチレン−プロピレン
ランダム共重合体(エチレン成分含有量3.2重量%、
メルトフローレート2g/10分)50重量%と、ポリ
ブテン成分及びプロピレン−エチレンランダム共重合体
成分とからなるブロック共重合体(ビカット軟化点60
℃、メルトフローレート1.5g/10分)50重量%
及び適宜な量の滑剤、アンチブロッキング剤とを配合し
てなる組成物を用いた。
(B)/(A)の厚み構成比が2:10:2になるよう
にし、3層各々独立した3台の押出機及びこれに連結し
た3層Tダイを用いて、押出機のバレル及びダイ温度2
30℃で溶融共押出した後、キャストロールで急冷し3
層積層シートを得た。次いで、得られた3層積層シート
を90℃の加熱ロールを用いて縦方向に3.5倍延伸
し、引続いて、雰囲気温度100℃のテンターで横方向
に4.0倍延伸することによって、柔軟性、透明性、ヒ
ートシール性、熱収縮性が優れた厚さ15μのオーバー
ラップ包装用3層積層フィルムが安定して成膜できた。
該3層積層フィルムの引張弾性率、ヘイズ、溶断シール
強度、熱収縮率を表1に示す。
ン成分とプロピレン−エチレン共重合体成分及びプロピ
レンからなるブロック共重合体(ビカット軟化点 8
0.0℃、メルトフローレート1.5g/10分)以外
は実指例1と同様にして柔軟性、透明性、ヒートシール
性、熱収縮性が優れた熱収縮性多層フィルムを得た。該
3層積層フィルムの引張弾性率、ヘイズ、溶断シール強
度、熱収縮率を表1に示す。
含有量3.2重量%、メルトフローレート2g/10
分)をTダイを付した押出機のバレル及びダイ温度23
0℃で溶融押出した後、キャストロールで急冷し単層シ
ートを得た。次いで90℃の加熱ロールを用いて縦方向
に3.5倍延伸し、引続いて、雰囲気温度100℃のテ
ンターで横方向に4,0倍延伸することによって熱収縮
性単層フィルムを得た。該フィルムの引張弾性率、ヘイ
ズ、溶断シール強度、熱収縮率を表1に示す。
収縮性多層フイルムは、従来のエチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体からなる単層の熱収縮性フィルムよりも
柔軟性(引張弾性率が小さい)、透明性、ヒートシール
強度、熱収縮性が優れたものである。
性、透明性、ヒートシール性、熱収縮性が良好であり、
オーバーラップ包装に好適な軟質フイルムである。本発
明により、従来のポリオレフィン系フィルムの柔軟性、
透明性、ヒートシール性、熱収縮性が改善され、また軟
質塩化ビニルフイルムのような衛生性及び環境汚染等の
問題がなく自動包装機適性、収縮包装仕上り良好な、包
装用熱収縮性多層フィルムを得ることができる。更に、
本発明は包装分野以外の各種用途に使用できるものであ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)エチレン成分含有量が2〜5重量
%のプロピレン−エチレンランダム共重合体98〜70
重量%と石油樹脂2〜30重量%を含有してなる組成物
からなる両外面層、及び(B)ポリブテン成分とプロピ
レン−エチレンランダム共重合体成分又はプロピレン成
分及びプロピレン−エチレンランダム共重合体成分とか
らなるブロック共重合体10〜90重量%と、エチレン
成分含有量が2〜5重量のプロピレン−エチレンランダ
ム共重合体90〜10重量%との組成物からなる中間層
が少なくとも3層に積層されると共に、フラット状に成
膜され、且つ、縦方向及び横方向に2軸延伸され熱収縮
性が付与されてなる多層フィルムであり、前記A層の合
計厚みとB層の合計厚みとの比が1:10〜5:1であ
ることを特徴とする熱収縮性多層フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21167894A JP2905098B2 (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 熱収縮性多層フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21167894A JP2905098B2 (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 熱収縮性多層フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0839744A true JPH0839744A (ja) | 1996-02-13 |
JP2905098B2 JP2905098B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=16609784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21167894A Expired - Fee Related JP2905098B2 (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 熱収縮性多層フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2905098B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003205966A (ja) * | 2002-01-11 | 2003-07-22 | Sumitomo Chem Co Ltd | 収縮包装用フィルムおよびラベル |
-
1994
- 1994-08-01 JP JP21167894A patent/JP2905098B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003205966A (ja) * | 2002-01-11 | 2003-07-22 | Sumitomo Chem Co Ltd | 収縮包装用フィルムおよびラベル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2905098B2 (ja) | 1999-06-14 |
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