JP2004284197A - ポリプロピレン系熱収縮性フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱収縮率が大きく、低比重であり、かつフィルムの主延伸方向の直角の方向に応力をかけたとき破断しにくいポリプロピレン系熱収縮性フィルムの提供。
【解決手段】メタロセン触媒により重合され、MFR(230℃、2.16kg荷重)が0.5〜10g/10分であり、DSCによる融解ピーク温度Tm(℃)が100〜145℃であるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体50〜90重量%と、MFR(190℃、2.16kg荷重)が0.5〜10g/10分であり、密度が0.860〜0.895g/cm3であるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体5〜45重量%と、JIS K−2207による軟化点温度が110℃以上である脂環式炭化水素樹脂5〜45重量%とを必須成分とする樹脂組成物からなる層を少なくとも一層以上含み、且つ、少なくとも一軸方向に延伸されてなるポリプロピレン系熱収縮性フィルム。
【選択図】 なし
【解決手段】メタロセン触媒により重合され、MFR(230℃、2.16kg荷重)が0.5〜10g/10分であり、DSCによる融解ピーク温度Tm(℃)が100〜145℃であるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体50〜90重量%と、MFR(190℃、2.16kg荷重)が0.5〜10g/10分であり、密度が0.860〜0.895g/cm3であるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体5〜45重量%と、JIS K−2207による軟化点温度が110℃以上である脂環式炭化水素樹脂5〜45重量%とを必須成分とする樹脂組成物からなる層を少なくとも一層以上含み、且つ、少なくとも一軸方向に延伸されてなるポリプロピレン系熱収縮性フィルム。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリプロピレン系熱収縮性フィルムに関し、さらに詳しくは、フィルム流れ方向の引張破断特性が改良されたシュリンクラベル用に好適なポリプロピレン系熱収縮性フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、包装物品の、外観向上のための外装、内容物の直接衝撃を避けるための包装、タイト包装、ガラス瓶またはプラスチックボトルの保護と商品の表示を兼ねたラベル包装等を目的として、シュリンクラベルが広汎に使用されている。
このようなシュリンクラベルに使用されるプラスチック素材としては、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等が知られている。
しかしながら、ポリ塩化ビニル製ラベルは、シュリンク特性には優れるものの、焼却時に塩素ガスを発生する等の環境汚染の問題を抱えている。また、ポリスチレンやポリエチレンテレフタレート製ラベルは、熱収縮性は良好であるものの、ポリエチレンテレフタレートボトルとの比重差が小さいため、浮遊分離が困難であり、ポリエチレンテレフタレートボトルのリサイクル化を妨げるという欠点を有している。さらに、ポリプロピレン製ラベルは、ポリエチレンテレフタレートボトルとの比重差が大きく、浮遊分離がし易い上、耐熱性にも優れるが、低温収縮性が不十分であるという問題を有している。
【0003】
ポリプロピレンの低温収縮性を改良する方法として、エチレン・プロピレンランダム共重合体に石油樹脂及び/またはテルペン樹脂及びエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンの共重合体を添加する方法(例えば、特許文献1参照。)が開発されているが、十分な収縮性能を付与するために多量の石油樹脂及び/またはテルペン樹脂を添加する必要があり、比重が大きくなるという問題点があった。
そこで、本発明者らは、低温収縮性、比重を改良する目的で特定のプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体に特定の脂環式炭化水素樹脂を添加する方法(例えば、特許文献2参照。)を提案している。この方法は、特に低温収縮性の改良に効果を有している。しかしながら、フィルムの主延伸方向の直角の方向に応力をかけたときの破断強度が十分でないため、印刷、シュリンク包装などの2次加工時の生産性においては、一層の改良が望まれ、さらに、冬季などの低気温下での耐破断性が改良されたフィルムが望まれている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭63−304032号公報
【特許文献2】
特開2002−60566号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、この様な状況下において、加熱収縮率が大きく、低比重であり、かつフィルムの主延伸方向の直角の方向に応力をかけたとき破断しにくいポリプロピレン系熱収縮性フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために種々の研究を重ねた結果、特定のプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、特定のエチレン・α−オレフィンランダム共重合体、及び特定の脂環式炭化水素樹脂を特定の比率で配合した樹脂組成物からなる層を少なくとも一層含み、少なくとも一軸方向に延伸したポリプロピレン系フィルムが、フィルムの延伸方向の直角の方向に応力をかけたとき破断しにくくなることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の第1の発明によれば、メタロセン触媒により重合され、メルトフローレート(MFR:230℃、2.16kg荷重)が0.5〜10g/10分であり、DSCによる融解ピーク温度Tm(℃)が100〜145℃であるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体50〜90重量%と、メルトフローレート(MFR:190℃、2.16kg荷重)が0.5〜10g/10分であり、密度が0.860〜0.895g/cm3であるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体5〜45重量%と、JIS K−2207による軟化点温度が110℃以上である脂環式炭化水素樹脂5〜45重量%とを必須成分とする樹脂組成物からなる層を少なくとも一層以上含み、且つ、少なくとも一軸方向に延伸されてなるポリプロピレン系熱収縮性フィルムが提供される。
【0008】
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明における、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体が、プロピレン・エチレンランダム共重合体であることを特徴とするポリプロピレン系熱収縮性フィルムが提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のポリプロピレン系熱収縮性フィルムは、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体と、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体と、脂環式炭化水素樹脂を必須成分とする樹脂組成物からなる層を少なくとも一層含み、かつ少なくとも一軸方向に延伸されてなるフィルムである。以下、フィルムを構成する樹脂組成物の成分、フィルムの製法等について詳細に説明する。
なお、本発明において、「必須成分とする樹脂組成物」とは、必須の成分の他に本発明の効果を損なわない範囲において他の成分を含み得ることを意味する。
【0010】
1.樹脂組成物
(1)プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体
本発明に使用されるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体は、プロピレンとα−オレフィンの1種又は2種以上との結晶性ランダム共重合体であり、α−オレフィンとしては、例えば、エチレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1等の炭素数2〜10のα−オレフィンが挙げられる。α−オレフィンの中では、エチレンが好ましい。
【0011】
プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体のメルトフローレート(MFR:230℃、2.16kg荷重)は、0.5〜10g/10分であり、好ましくは1〜5g/10分であり、より好ましくは1〜3g/10分である。MFRが0.5g/10分未満では押出特性が悪化し、生産性が低下するため好ましくなく、また、MFRが10g/10分を超えるとフィルム成形時の厚み精度が悪化したり、加熱収縮性が悪化しやすくなるため好ましくない。
ここで、MFR(230℃、2.16kg荷重)は、JIS K 7210(1999)(230℃、2.16kg荷重)に準拠して測定する値である。
【0012】
また、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体のDSCによる融解ピーク温度Tm(℃)は、100〜145℃であり、好ましくは100〜135℃であり、特に好ましくは100〜130℃である。融解ピーク温度が100℃未満では、成形加工時に未延伸シートが冷却固化しにくくフィルム成形が困難になり、一方、145℃より高いと加熱収縮性が悪化する。
ここで、DSCによる融解ピーク温度は、パーキンエルマー社製の示差走査熱量計(DSC)を用い、サンプル量10mgを採り、200℃で5分間保持した後、40℃まで10℃/分の降温速度で結晶化させ、更に10℃/分の昇温速度で融解させたときに描かれる曲線のピーク位置を、融解ピーク温度Tm(℃)として求める値である。
【0013】
本発明で用いるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体は、メタロセン触媒により重合されたものであることが必要である。メタロセン触媒としては、ジメチルシリレンビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド等のシクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期表第4族の遷移金属化合物(いわゆるメタロセン化合物)、メチルアルモキサン等の有機アルミニウムオキシ化合物若しくはN,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等のホウ素化合物若しくはイオン交換性層状珪酸塩等のメタロセン化合物と反応して安定なイオン状態に活性化しうる助触媒と、必要に応じ使用するトリエチルアルミニウム等の有機アルミニウム化合物とからなる触媒が挙げられる。
マグネシウム、チタン、ハロゲン、電子供与体を必須成分とするいわゆるチーグラーナッタ触媒などメタロセン触媒以外の触媒により重合されたプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体を用いると加熱収縮率が劣り易く好ましくない。
【0014】
メタロセン触媒により重合されたプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体としては、市販品を用いることができ、例えば、日本ポリケム(株)製ウィンテック等が例示できる。
【0015】
(2)エチレン・α−オレフィンランダム共重合体
本発明に使用されるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体は、エチレンとα−オレフィンとのエラストマー系ランダム共重合体である。エチレンと共重合されるα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1等の炭素数3〜10のα−オレフィンが挙げられ、1種類でも2種類以上でも用いることができる。特に、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1が好ましい。
また、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体中のエチレン含量は、50重量%以上が好ましく、エチレン含量が50重量%未満のものは引張破断特性、特に低温下での引張破断特性に劣る。α−オレフィンの含有量は、後述の密度に応じ適宜調整される。
【0016】
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体の密度は、0.860〜0.895g/cm3であり、好ましくは0.865〜0.885g/cm3、より好ましくは0.870〜0.880g/cm3である。密度が0.860g/cm3未満のものは、フィルムがべたついたり耐ブロッキング性が悪化しやすい。また、密度が0.895g/cm3を超えるのものは、引張破断特性が悪化し、さらに透明性が低下することもある。
ここで、密度は、JIS K−7112(1999)に準拠し、測定する値である。
【0017】
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体のメルトフローレート(MFR:190℃、2.16kg荷重)は、0.5〜10g/10分であり、好ましくは1〜10g/10分、より好ましくは2〜6g/10分である。MFRが0.5g/10分未満のものは、押出特性が悪化しやすく、フィルムの生産性が悪化しやすい問題がある。10g/10分を超えるものは、引張破断特性が悪化しやすくなる。
ここで、MFR(190℃、2.16kg荷重)は、JIS K 7210(1999)(190℃、2.16kg荷重)に準拠して測定する値である。
【0018】
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体の製造方法は、上記の物性を満足する共重合体の製造方法であれば特に制限されず、重合触媒としては、チタン系触媒、バナジウム系触媒、クロム系触媒、メタロセン系触媒、フェノキシイミン系触媒のいずれを用いても製造することができる。
また、市販品を用いることもでき、三井化学(株)製タフマーPシリーズやタフマーAシリーズ、JSR(株)製EPシリーズやEBMシリーズ、日本ポリケム(株)製ノバテックLLシリーズやカーネルシリーズが例示できる。
【0019】
(3)脂環式炭化水素樹脂
本発明で用いる脂環式炭化水素樹脂としては、例えば、石油樹脂、テルペン樹脂、ロジン系樹脂、クマロンインデン樹脂、並びにそれらの水素添加誘導体等が挙げられる。これらの中で、極性基を有さないものや、あるいは、水素を添加して95%以上の水添率とした樹脂が好ましい。特に、石油樹脂または石油樹脂の水素添加樹脂が好ましい。該石油樹脂としては、例えば、荒川化学工業(株)製のアルコンまたはトーネックス(株)製のエスコレッツ等の市販品が挙げられる。
また、本発明で用いる脂環式炭化水素樹脂は、JIS K−2207による軟化点が110℃以上であり、好ましくは115〜140℃であり、より好ましくは120〜140℃である。軟化点が110℃未満であると、加熱収縮率が小さくなりやすく、更にはべたついたり、経時により白化しやすくなる。
【0020】
(4)その他の成分
本発明のポリプロピレン系熱収縮性フィルムを構成する樹脂組成物には、必須成分の他、その他の成分として、本発明の効果を阻害しない範囲で、各種の配合態様がある。例えば、酸化防止剤、帯電防止剤、中和剤、造核剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、顔料、無機充填材、各種熱可塑性樹脂等を添加することができる。
【0021】
(5)成分組成割合
本発明で用いる樹脂組成物における、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体の配合量は、50〜90重量%であり、好ましくは60〜80重量%である。プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体の配合量が50重量%未満であると低密度を達成しにくくまた、フィルムの剛性も低下する。一方、90重量%を超えると加熱収縮特性、特に低温での加熱収縮特性が悪化する。
【0022】
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体の配合量は、5〜45重量%であり、好ましくは5〜20重量%である。エチレン・α−オレフィンランダム共重合体の配合量が5重量%未満では、フィルムの延伸方向の直角の方向の引張破断特性が悪化する。一方、45重量%を超えるとフィルム剛性が低下する。
【0023】
脂環式炭化水素樹脂の配合量は、5〜45重量%であり、好ましくは15〜30重量%である。脂環式炭化水素樹脂の配合量が5重量%未満では加熱収縮特性が悪化する。一方、45重量%を超えると低密度を達成しにくく、またフィルム成形時にべたつき易くなる。
【0024】
2.ポリプロピレン系熱収縮フィルム
本発明のポリプロピレン系熱収縮性フィルムは、上記樹脂組成物からなる層を少なくとも一層含むフィルムであって、単層でも良く、2層以上の複層フィルムであっても良い。
複層フィルムの場合、上記樹脂組成物からなる層以外の層に用いる材料は、共押出法、ドライラミネート法等の公知の方法で積層することが出来る樹脂あれば、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、環状オレフィン系重合体、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等を用いることができる。
【0025】
本発明の熱収縮性フィルムの比重は、ペットボトルに装着した場合を想定し、ペットボトルとの比重分離性の観点から0.97以下、好ましくは0.95以下であることが好ましい。
【0026】
本発明の熱収縮性フィルムの加熱収縮率は、80℃、10秒間の加熱で20%以上、100℃、10秒間の加熱で50%以上であることが収縮包装適性の観点から好ましい。
また、本発明の熱収縮性フィルムの経時収縮率は、保管時の収縮を極力押さえるため40℃、7日間の条件で2%以下であることが好ましい。
【0027】
本発明のポリプロピレン系熱収縮フィルムの厚みは、特に限定されないが、単層フィルムであっても、多層フィルムであっても全フィルム厚みとして、100μm以下が好ましく、より好ましくは30〜70μmである。
【0028】
3.ポリプロピレン系熱収縮フィルムの成形
本発明のポリプロピレン系熱収縮フィルムは、上記樹脂組成物を少なくとも一層含む未延伸シートを少なくとも一軸方向に延伸し、好ましくは、続いてエージングして経時収縮率を制御することにより得られる。
【0029】
未延伸シートの製造は、公知の方法を用いることができ、例えば、Tダイから溶融押出した樹脂を冷却ロールに巻きつける方法や、円形ダイスから溶融押出した樹脂を空冷もしくは水冷により冷却固化する方法が挙げられる。
【0030】
延伸方法は、公知の方法を用いることができ、例えば、チューブラー法、テンター式延伸法、ロール間の速度差を利用したロール延伸法、パンタグラフ式バッチ延伸法などが挙げられる。これらの方法の内、フィルムの厚み精度確保、生産効率の観点からTダイ法により得たシートを1.0〜5.0倍程度ロール延伸した後、テンター法により4.0〜10.0倍程度延伸する方法が好ましい。
延伸は、収縮率を向上させる目的より、延伸割れを起こさない範囲ででき得る限り低温で延伸することが好ましく、特に未延伸シートに予熱をかける工程がある場合は、予熱温度を成形可能な範囲内で、でき得る限り低くすることが収縮率向上の観点から好ましい。
【0031】
延伸後には、経時収縮率を押さえるために、いわゆるエージングなどの既知の熱処理を行うのが好ましい。その場合、エージング後の加熱収縮率が80℃、10秒の加熱で20%以上、100℃、10秒の加熱で50%以上であるようにすることが好ましい。
【0032】
なお、本発明のポリプロピレン系熱収縮性フィルムが多層フィルムの場合の積層方法は、多層共押出法や、インラインラミネート法が挙げられるが、製造設備簡略化の観点から多層共押出法が好ましい。
【0033】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、実施例、比較例で用いた評価方法、使用樹脂、及び熱収縮性フィルムの製造方法は、以下の通りである。
【0034】
1.物性評価
(1)ヘイズ(単位:%):JIS K7105−1981に準拠し、測定した。
(2)比重:JIS K−7112(1999)に準拠し、延伸フィルムの比重を浮沈法により測定した。
(3)加熱収縮率:10cm×10cmの正方形状に、その一辺がフィルムの流れ方向と平行になるようフィルムを切り出し、これを所定の温度(80℃、90℃又は100℃)に加熱した水槽に10秒間浸漬した。10秒経過後直ちに別途用意した25℃の水槽に20秒間浸漬したのちフィルムの流れ方向に直交方向の長さを測定した。
(4)経時収縮率:10cm×10cmの正方形状に、その一辺がフィルムの流れ方向と平行になるようフィルムを切り出し、これを40℃のギヤオーブンに入れ7日間放置した。7日間放置したフィルムの流れ方向に直交方向の長さを測定した。
(5)引張破断ひずみ(単位:%):下記の条件にて、フィルムの延伸方向と直角の方向(フィルムの流れ方向(MD))について測定し、引張破断特性の尺度とした。なお、引張破断ひずみは次の式により求められる。
引張破断ひずみ(%)=(破断時のチャック間距離−試験開始時のチャック間距離)/試験開始時のチャック間距離×100
(ただし、サンプル長さ:150mm、サンプル幅:15mm、チャック間距離:25mm、クロスヘッド速度:500mm/min)
【0035】
2.試料
(1)プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体
PP−1:メタロセン系、融解ピーク温度Tm=124.3℃、MFR(230℃)=2.0g/10分(日本ポリケム(株)製 ウィンテックWFX6)
PP−2:メタロセン系、融解ピーク温度Tm=125℃、MFR(230℃)=7.0g/10分(日本ポリケム(株)製 ウィンテックWFX4T)
(2)エチレン・α−オレフィンランダム共重合体
ER−1:密度=0.87g/cm3、MFR(190℃)=2.9g/10分(三井化学(株)製 タフマーP0280M)
ER−2:密度=0.88g/cm3、MFR(190℃)=3.5g/10分(JSR(株)製 EBM2041P)
ER−3:密度=0.88g/cm3、MFR(190℃)=3.5g/10分(日本ポリケム(株)製 カーネルKS340T)
ER−4:プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、密度=0.89g/cm3、MFR(190℃)=3.2g/10分(三井化学(株)製 タフマーXR110T)
ER−5:ブテン−1・α−オレフィンランダム共重合体、密度=0.90g/cm3、MFR(190℃)=4.0g/10分(三井化学(株)製 タフマーBL3450)
ER−6:密度=0.92g/cm3、MFR(190℃)=2.1g/10分(日本ポリケム(株)製 ノバテックLL UF240)
ER−7:水添スチレン・ブタジエンブロック共重合体、密度=0.97g/cm3、MFR(230℃)=2.0g/10分(旭化成(株)製 タフテックH1043)
(3)脂環式炭化水素樹脂
PR−1:軟化点温度=125℃(トーネックス(株)製 エスコレッツE5320)
PR−2:軟化点温度=125℃(荒川化学工業(株)製 アルコンP125)
PR−3:軟化点温度=95℃(トーネックス(株)製 エスコレッツECR228B)
【0036】
3.熱収縮性フィルムの製造
(1)未延伸シートの成形法
表面層用押出機−1、表面層用押出機−2、及び中間層用押出機−3を接続した3種3層Tダイを用い、押出機−1および押出機−2に表面層用樹脂としてPP−2を、押出機−3に中間層用樹脂組成物を各々投入し、240℃で溶融押出し、30℃の冷却ロールで冷却固化させ、3層よりなる厚さ360ミクロンの未延伸シートを得た。なお、3層の厚み比は1/10/1とした。
(2)延伸フィルムの成形法
前記未延伸シートをテンター炉に導入し、成形可能な最低温度で30秒間予熱をかけ、予熱温度と同等の温度雰囲気下、幅方向に30秒間かけて、6.5倍延伸し、引き続き同テンター炉内で幅方向に7.5%弛緩させつつ、87℃で30秒アニールした。延伸倍率が6倍、厚さが60μmの熱収縮性フィルムを得た。得られた熱収縮性フィルムを40℃1日間状態調整し、評価用試料とした。
【0037】
実施例1
プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体として、PP−1を65重量部、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体として、ER−1を10重量部、脂環式炭化水素樹脂として、PR−1を25重量部混合した樹脂混合物100重量部に対して、フェノール系酸化防止剤(チバガイギー社製、商品名Ir1010)0.1重量部をヘンシェルミキサーで混合した後、45ミリ二軸押出機で造粒して樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物を中間層用樹脂組成物の原料として、前述の方法にて3層のプロピレン系熱収縮性フィルムを成形した。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表1に示す。
【0038】
実施例2
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体をER−1からER−2に変更した以外は、実施例1と同様に操作してプロピレン系熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表1に示す。
【0039】
実施例3
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体をER−1からER−3に変更した以外は、実施例1と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表1に示す。
【0040】
実施例4
脂環式炭化水素樹脂をPR−1からPR−2に変更した以外は、実施例3と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表1に示す。
【0041】
実施例5
PP−1、ER−3、PR−1の配合量比を55/20/25とした以外は、実施例3と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は50℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表1に示す。
【0042】
実施例6
PP−1、ER−3、PR−2の配合量比を60/10/30とした以外は、実施例4と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表1に示す。
【0043】
比較例1
ER−1からER−4に変更した以外は、実施例1と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表2に示す。エチレン・α−オレフィンランダム共重合体でなかったため、0℃での引張破断ひずみが悪化した。
【0044】
比較例2
ER−1からER−5に変更した以外は、実施例1と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表2に示す。エチレン・α−オレフィンランダム共重合体でなかったため、0℃での引張破断ひずみが悪化した。
【0045】
比較例3
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体をER−1からER−6に変更した以外は、実施例1と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表2に示す。エチレン・α−オレフィンランダム共重合体の密度が0.895g/cm3を超えていたため、0℃での引張破断ひずみが悪化した。また、透明性も悪化した。
【0046】
比較例4
ER−1からER−7に変更した以外は、実施例1と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は60℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表2に示す。エチレン・α−オレフィンランダム共重合体ではなかったため、0℃での引張破断ひずみが悪化した。また、透明性も悪化した。
【0047】
比較例5
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体を使用せず、PP−1の配合量を75重量%とした以外は、実施例1と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は60℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表2に示す。エチレン・α−オレフィンランダム共重合体を使用しなかったため、23℃および0℃での引張破断ひずみが悪化した。
【0048】
比較例6
脂環式炭化水素樹脂をPR−1からPR−3に変更した以外は、実施例1と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表2に示す。脂環式炭化水素樹脂の軟化点が低すぎたため、エージングにより白化が起こり、透明性が悪化した。また、加熱収縮率も悪化した。
【0049】
比較例7
PP−1、ER−3、PR−1の配合量比を87/10/3とした以外は、実施例3と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は80℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表2に示す。脂環式炭化水素樹脂の量が少なかったため加熱収縮率が悪化した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】
本発明のポリプロピレン系熱収縮フィルムは、加熱収縮率が大きく、低比重であり、かつフィルムの主延伸方向の直角の方向に応力をかけたとき破断しにくいので、印刷、シュリンク包装などの2次加工時の生産性に優れ、さらに低温下での強度に優れたフィルムであり、シュリンクラベル用に好適に用いることができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリプロピレン系熱収縮性フィルムに関し、さらに詳しくは、フィルム流れ方向の引張破断特性が改良されたシュリンクラベル用に好適なポリプロピレン系熱収縮性フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、包装物品の、外観向上のための外装、内容物の直接衝撃を避けるための包装、タイト包装、ガラス瓶またはプラスチックボトルの保護と商品の表示を兼ねたラベル包装等を目的として、シュリンクラベルが広汎に使用されている。
このようなシュリンクラベルに使用されるプラスチック素材としては、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等が知られている。
しかしながら、ポリ塩化ビニル製ラベルは、シュリンク特性には優れるものの、焼却時に塩素ガスを発生する等の環境汚染の問題を抱えている。また、ポリスチレンやポリエチレンテレフタレート製ラベルは、熱収縮性は良好であるものの、ポリエチレンテレフタレートボトルとの比重差が小さいため、浮遊分離が困難であり、ポリエチレンテレフタレートボトルのリサイクル化を妨げるという欠点を有している。さらに、ポリプロピレン製ラベルは、ポリエチレンテレフタレートボトルとの比重差が大きく、浮遊分離がし易い上、耐熱性にも優れるが、低温収縮性が不十分であるという問題を有している。
【0003】
ポリプロピレンの低温収縮性を改良する方法として、エチレン・プロピレンランダム共重合体に石油樹脂及び/またはテルペン樹脂及びエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンの共重合体を添加する方法(例えば、特許文献1参照。)が開発されているが、十分な収縮性能を付与するために多量の石油樹脂及び/またはテルペン樹脂を添加する必要があり、比重が大きくなるという問題点があった。
そこで、本発明者らは、低温収縮性、比重を改良する目的で特定のプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体に特定の脂環式炭化水素樹脂を添加する方法(例えば、特許文献2参照。)を提案している。この方法は、特に低温収縮性の改良に効果を有している。しかしながら、フィルムの主延伸方向の直角の方向に応力をかけたときの破断強度が十分でないため、印刷、シュリンク包装などの2次加工時の生産性においては、一層の改良が望まれ、さらに、冬季などの低気温下での耐破断性が改良されたフィルムが望まれている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭63−304032号公報
【特許文献2】
特開2002−60566号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、この様な状況下において、加熱収縮率が大きく、低比重であり、かつフィルムの主延伸方向の直角の方向に応力をかけたとき破断しにくいポリプロピレン系熱収縮性フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために種々の研究を重ねた結果、特定のプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、特定のエチレン・α−オレフィンランダム共重合体、及び特定の脂環式炭化水素樹脂を特定の比率で配合した樹脂組成物からなる層を少なくとも一層含み、少なくとも一軸方向に延伸したポリプロピレン系フィルムが、フィルムの延伸方向の直角の方向に応力をかけたとき破断しにくくなることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の第1の発明によれば、メタロセン触媒により重合され、メルトフローレート(MFR:230℃、2.16kg荷重)が0.5〜10g/10分であり、DSCによる融解ピーク温度Tm(℃)が100〜145℃であるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体50〜90重量%と、メルトフローレート(MFR:190℃、2.16kg荷重)が0.5〜10g/10分であり、密度が0.860〜0.895g/cm3であるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体5〜45重量%と、JIS K−2207による軟化点温度が110℃以上である脂環式炭化水素樹脂5〜45重量%とを必須成分とする樹脂組成物からなる層を少なくとも一層以上含み、且つ、少なくとも一軸方向に延伸されてなるポリプロピレン系熱収縮性フィルムが提供される。
【0008】
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明における、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体が、プロピレン・エチレンランダム共重合体であることを特徴とするポリプロピレン系熱収縮性フィルムが提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のポリプロピレン系熱収縮性フィルムは、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体と、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体と、脂環式炭化水素樹脂を必須成分とする樹脂組成物からなる層を少なくとも一層含み、かつ少なくとも一軸方向に延伸されてなるフィルムである。以下、フィルムを構成する樹脂組成物の成分、フィルムの製法等について詳細に説明する。
なお、本発明において、「必須成分とする樹脂組成物」とは、必須の成分の他に本発明の効果を損なわない範囲において他の成分を含み得ることを意味する。
【0010】
1.樹脂組成物
(1)プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体
本発明に使用されるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体は、プロピレンとα−オレフィンの1種又は2種以上との結晶性ランダム共重合体であり、α−オレフィンとしては、例えば、エチレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1等の炭素数2〜10のα−オレフィンが挙げられる。α−オレフィンの中では、エチレンが好ましい。
【0011】
プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体のメルトフローレート(MFR:230℃、2.16kg荷重)は、0.5〜10g/10分であり、好ましくは1〜5g/10分であり、より好ましくは1〜3g/10分である。MFRが0.5g/10分未満では押出特性が悪化し、生産性が低下するため好ましくなく、また、MFRが10g/10分を超えるとフィルム成形時の厚み精度が悪化したり、加熱収縮性が悪化しやすくなるため好ましくない。
ここで、MFR(230℃、2.16kg荷重)は、JIS K 7210(1999)(230℃、2.16kg荷重)に準拠して測定する値である。
【0012】
また、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体のDSCによる融解ピーク温度Tm(℃)は、100〜145℃であり、好ましくは100〜135℃であり、特に好ましくは100〜130℃である。融解ピーク温度が100℃未満では、成形加工時に未延伸シートが冷却固化しにくくフィルム成形が困難になり、一方、145℃より高いと加熱収縮性が悪化する。
ここで、DSCによる融解ピーク温度は、パーキンエルマー社製の示差走査熱量計(DSC)を用い、サンプル量10mgを採り、200℃で5分間保持した後、40℃まで10℃/分の降温速度で結晶化させ、更に10℃/分の昇温速度で融解させたときに描かれる曲線のピーク位置を、融解ピーク温度Tm(℃)として求める値である。
【0013】
本発明で用いるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体は、メタロセン触媒により重合されたものであることが必要である。メタロセン触媒としては、ジメチルシリレンビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド等のシクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期表第4族の遷移金属化合物(いわゆるメタロセン化合物)、メチルアルモキサン等の有機アルミニウムオキシ化合物若しくはN,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等のホウ素化合物若しくはイオン交換性層状珪酸塩等のメタロセン化合物と反応して安定なイオン状態に活性化しうる助触媒と、必要に応じ使用するトリエチルアルミニウム等の有機アルミニウム化合物とからなる触媒が挙げられる。
マグネシウム、チタン、ハロゲン、電子供与体を必須成分とするいわゆるチーグラーナッタ触媒などメタロセン触媒以外の触媒により重合されたプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体を用いると加熱収縮率が劣り易く好ましくない。
【0014】
メタロセン触媒により重合されたプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体としては、市販品を用いることができ、例えば、日本ポリケム(株)製ウィンテック等が例示できる。
【0015】
(2)エチレン・α−オレフィンランダム共重合体
本発明に使用されるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体は、エチレンとα−オレフィンとのエラストマー系ランダム共重合体である。エチレンと共重合されるα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1等の炭素数3〜10のα−オレフィンが挙げられ、1種類でも2種類以上でも用いることができる。特に、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1が好ましい。
また、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体中のエチレン含量は、50重量%以上が好ましく、エチレン含量が50重量%未満のものは引張破断特性、特に低温下での引張破断特性に劣る。α−オレフィンの含有量は、後述の密度に応じ適宜調整される。
【0016】
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体の密度は、0.860〜0.895g/cm3であり、好ましくは0.865〜0.885g/cm3、より好ましくは0.870〜0.880g/cm3である。密度が0.860g/cm3未満のものは、フィルムがべたついたり耐ブロッキング性が悪化しやすい。また、密度が0.895g/cm3を超えるのものは、引張破断特性が悪化し、さらに透明性が低下することもある。
ここで、密度は、JIS K−7112(1999)に準拠し、測定する値である。
【0017】
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体のメルトフローレート(MFR:190℃、2.16kg荷重)は、0.5〜10g/10分であり、好ましくは1〜10g/10分、より好ましくは2〜6g/10分である。MFRが0.5g/10分未満のものは、押出特性が悪化しやすく、フィルムの生産性が悪化しやすい問題がある。10g/10分を超えるものは、引張破断特性が悪化しやすくなる。
ここで、MFR(190℃、2.16kg荷重)は、JIS K 7210(1999)(190℃、2.16kg荷重)に準拠して測定する値である。
【0018】
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体の製造方法は、上記の物性を満足する共重合体の製造方法であれば特に制限されず、重合触媒としては、チタン系触媒、バナジウム系触媒、クロム系触媒、メタロセン系触媒、フェノキシイミン系触媒のいずれを用いても製造することができる。
また、市販品を用いることもでき、三井化学(株)製タフマーPシリーズやタフマーAシリーズ、JSR(株)製EPシリーズやEBMシリーズ、日本ポリケム(株)製ノバテックLLシリーズやカーネルシリーズが例示できる。
【0019】
(3)脂環式炭化水素樹脂
本発明で用いる脂環式炭化水素樹脂としては、例えば、石油樹脂、テルペン樹脂、ロジン系樹脂、クマロンインデン樹脂、並びにそれらの水素添加誘導体等が挙げられる。これらの中で、極性基を有さないものや、あるいは、水素を添加して95%以上の水添率とした樹脂が好ましい。特に、石油樹脂または石油樹脂の水素添加樹脂が好ましい。該石油樹脂としては、例えば、荒川化学工業(株)製のアルコンまたはトーネックス(株)製のエスコレッツ等の市販品が挙げられる。
また、本発明で用いる脂環式炭化水素樹脂は、JIS K−2207による軟化点が110℃以上であり、好ましくは115〜140℃であり、より好ましくは120〜140℃である。軟化点が110℃未満であると、加熱収縮率が小さくなりやすく、更にはべたついたり、経時により白化しやすくなる。
【0020】
(4)その他の成分
本発明のポリプロピレン系熱収縮性フィルムを構成する樹脂組成物には、必須成分の他、その他の成分として、本発明の効果を阻害しない範囲で、各種の配合態様がある。例えば、酸化防止剤、帯電防止剤、中和剤、造核剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、顔料、無機充填材、各種熱可塑性樹脂等を添加することができる。
【0021】
(5)成分組成割合
本発明で用いる樹脂組成物における、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体の配合量は、50〜90重量%であり、好ましくは60〜80重量%である。プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体の配合量が50重量%未満であると低密度を達成しにくくまた、フィルムの剛性も低下する。一方、90重量%を超えると加熱収縮特性、特に低温での加熱収縮特性が悪化する。
【0022】
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体の配合量は、5〜45重量%であり、好ましくは5〜20重量%である。エチレン・α−オレフィンランダム共重合体の配合量が5重量%未満では、フィルムの延伸方向の直角の方向の引張破断特性が悪化する。一方、45重量%を超えるとフィルム剛性が低下する。
【0023】
脂環式炭化水素樹脂の配合量は、5〜45重量%であり、好ましくは15〜30重量%である。脂環式炭化水素樹脂の配合量が5重量%未満では加熱収縮特性が悪化する。一方、45重量%を超えると低密度を達成しにくく、またフィルム成形時にべたつき易くなる。
【0024】
2.ポリプロピレン系熱収縮フィルム
本発明のポリプロピレン系熱収縮性フィルムは、上記樹脂組成物からなる層を少なくとも一層含むフィルムであって、単層でも良く、2層以上の複層フィルムであっても良い。
複層フィルムの場合、上記樹脂組成物からなる層以外の層に用いる材料は、共押出法、ドライラミネート法等の公知の方法で積層することが出来る樹脂あれば、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、環状オレフィン系重合体、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等を用いることができる。
【0025】
本発明の熱収縮性フィルムの比重は、ペットボトルに装着した場合を想定し、ペットボトルとの比重分離性の観点から0.97以下、好ましくは0.95以下であることが好ましい。
【0026】
本発明の熱収縮性フィルムの加熱収縮率は、80℃、10秒間の加熱で20%以上、100℃、10秒間の加熱で50%以上であることが収縮包装適性の観点から好ましい。
また、本発明の熱収縮性フィルムの経時収縮率は、保管時の収縮を極力押さえるため40℃、7日間の条件で2%以下であることが好ましい。
【0027】
本発明のポリプロピレン系熱収縮フィルムの厚みは、特に限定されないが、単層フィルムであっても、多層フィルムであっても全フィルム厚みとして、100μm以下が好ましく、より好ましくは30〜70μmである。
【0028】
3.ポリプロピレン系熱収縮フィルムの成形
本発明のポリプロピレン系熱収縮フィルムは、上記樹脂組成物を少なくとも一層含む未延伸シートを少なくとも一軸方向に延伸し、好ましくは、続いてエージングして経時収縮率を制御することにより得られる。
【0029】
未延伸シートの製造は、公知の方法を用いることができ、例えば、Tダイから溶融押出した樹脂を冷却ロールに巻きつける方法や、円形ダイスから溶融押出した樹脂を空冷もしくは水冷により冷却固化する方法が挙げられる。
【0030】
延伸方法は、公知の方法を用いることができ、例えば、チューブラー法、テンター式延伸法、ロール間の速度差を利用したロール延伸法、パンタグラフ式バッチ延伸法などが挙げられる。これらの方法の内、フィルムの厚み精度確保、生産効率の観点からTダイ法により得たシートを1.0〜5.0倍程度ロール延伸した後、テンター法により4.0〜10.0倍程度延伸する方法が好ましい。
延伸は、収縮率を向上させる目的より、延伸割れを起こさない範囲ででき得る限り低温で延伸することが好ましく、特に未延伸シートに予熱をかける工程がある場合は、予熱温度を成形可能な範囲内で、でき得る限り低くすることが収縮率向上の観点から好ましい。
【0031】
延伸後には、経時収縮率を押さえるために、いわゆるエージングなどの既知の熱処理を行うのが好ましい。その場合、エージング後の加熱収縮率が80℃、10秒の加熱で20%以上、100℃、10秒の加熱で50%以上であるようにすることが好ましい。
【0032】
なお、本発明のポリプロピレン系熱収縮性フィルムが多層フィルムの場合の積層方法は、多層共押出法や、インラインラミネート法が挙げられるが、製造設備簡略化の観点から多層共押出法が好ましい。
【0033】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、実施例、比較例で用いた評価方法、使用樹脂、及び熱収縮性フィルムの製造方法は、以下の通りである。
【0034】
1.物性評価
(1)ヘイズ(単位:%):JIS K7105−1981に準拠し、測定した。
(2)比重:JIS K−7112(1999)に準拠し、延伸フィルムの比重を浮沈法により測定した。
(3)加熱収縮率:10cm×10cmの正方形状に、その一辺がフィルムの流れ方向と平行になるようフィルムを切り出し、これを所定の温度(80℃、90℃又は100℃)に加熱した水槽に10秒間浸漬した。10秒経過後直ちに別途用意した25℃の水槽に20秒間浸漬したのちフィルムの流れ方向に直交方向の長さを測定した。
(4)経時収縮率:10cm×10cmの正方形状に、その一辺がフィルムの流れ方向と平行になるようフィルムを切り出し、これを40℃のギヤオーブンに入れ7日間放置した。7日間放置したフィルムの流れ方向に直交方向の長さを測定した。
(5)引張破断ひずみ(単位:%):下記の条件にて、フィルムの延伸方向と直角の方向(フィルムの流れ方向(MD))について測定し、引張破断特性の尺度とした。なお、引張破断ひずみは次の式により求められる。
引張破断ひずみ(%)=(破断時のチャック間距離−試験開始時のチャック間距離)/試験開始時のチャック間距離×100
(ただし、サンプル長さ:150mm、サンプル幅:15mm、チャック間距離:25mm、クロスヘッド速度:500mm/min)
【0035】
2.試料
(1)プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体
PP−1:メタロセン系、融解ピーク温度Tm=124.3℃、MFR(230℃)=2.0g/10分(日本ポリケム(株)製 ウィンテックWFX6)
PP−2:メタロセン系、融解ピーク温度Tm=125℃、MFR(230℃)=7.0g/10分(日本ポリケム(株)製 ウィンテックWFX4T)
(2)エチレン・α−オレフィンランダム共重合体
ER−1:密度=0.87g/cm3、MFR(190℃)=2.9g/10分(三井化学(株)製 タフマーP0280M)
ER−2:密度=0.88g/cm3、MFR(190℃)=3.5g/10分(JSR(株)製 EBM2041P)
ER−3:密度=0.88g/cm3、MFR(190℃)=3.5g/10分(日本ポリケム(株)製 カーネルKS340T)
ER−4:プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、密度=0.89g/cm3、MFR(190℃)=3.2g/10分(三井化学(株)製 タフマーXR110T)
ER−5:ブテン−1・α−オレフィンランダム共重合体、密度=0.90g/cm3、MFR(190℃)=4.0g/10分(三井化学(株)製 タフマーBL3450)
ER−6:密度=0.92g/cm3、MFR(190℃)=2.1g/10分(日本ポリケム(株)製 ノバテックLL UF240)
ER−7:水添スチレン・ブタジエンブロック共重合体、密度=0.97g/cm3、MFR(230℃)=2.0g/10分(旭化成(株)製 タフテックH1043)
(3)脂環式炭化水素樹脂
PR−1:軟化点温度=125℃(トーネックス(株)製 エスコレッツE5320)
PR−2:軟化点温度=125℃(荒川化学工業(株)製 アルコンP125)
PR−3:軟化点温度=95℃(トーネックス(株)製 エスコレッツECR228B)
【0036】
3.熱収縮性フィルムの製造
(1)未延伸シートの成形法
表面層用押出機−1、表面層用押出機−2、及び中間層用押出機−3を接続した3種3層Tダイを用い、押出機−1および押出機−2に表面層用樹脂としてPP−2を、押出機−3に中間層用樹脂組成物を各々投入し、240℃で溶融押出し、30℃の冷却ロールで冷却固化させ、3層よりなる厚さ360ミクロンの未延伸シートを得た。なお、3層の厚み比は1/10/1とした。
(2)延伸フィルムの成形法
前記未延伸シートをテンター炉に導入し、成形可能な最低温度で30秒間予熱をかけ、予熱温度と同等の温度雰囲気下、幅方向に30秒間かけて、6.5倍延伸し、引き続き同テンター炉内で幅方向に7.5%弛緩させつつ、87℃で30秒アニールした。延伸倍率が6倍、厚さが60μmの熱収縮性フィルムを得た。得られた熱収縮性フィルムを40℃1日間状態調整し、評価用試料とした。
【0037】
実施例1
プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体として、PP−1を65重量部、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体として、ER−1を10重量部、脂環式炭化水素樹脂として、PR−1を25重量部混合した樹脂混合物100重量部に対して、フェノール系酸化防止剤(チバガイギー社製、商品名Ir1010)0.1重量部をヘンシェルミキサーで混合した後、45ミリ二軸押出機で造粒して樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物を中間層用樹脂組成物の原料として、前述の方法にて3層のプロピレン系熱収縮性フィルムを成形した。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表1に示す。
【0038】
実施例2
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体をER−1からER−2に変更した以外は、実施例1と同様に操作してプロピレン系熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表1に示す。
【0039】
実施例3
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体をER−1からER−3に変更した以外は、実施例1と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表1に示す。
【0040】
実施例4
脂環式炭化水素樹脂をPR−1からPR−2に変更した以外は、実施例3と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表1に示す。
【0041】
実施例5
PP−1、ER−3、PR−1の配合量比を55/20/25とした以外は、実施例3と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は50℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表1に示す。
【0042】
実施例6
PP−1、ER−3、PR−2の配合量比を60/10/30とした以外は、実施例4と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表1に示す。
【0043】
比較例1
ER−1からER−4に変更した以外は、実施例1と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表2に示す。エチレン・α−オレフィンランダム共重合体でなかったため、0℃での引張破断ひずみが悪化した。
【0044】
比較例2
ER−1からER−5に変更した以外は、実施例1と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表2に示す。エチレン・α−オレフィンランダム共重合体でなかったため、0℃での引張破断ひずみが悪化した。
【0045】
比較例3
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体をER−1からER−6に変更した以外は、実施例1と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表2に示す。エチレン・α−オレフィンランダム共重合体の密度が0.895g/cm3を超えていたため、0℃での引張破断ひずみが悪化した。また、透明性も悪化した。
【0046】
比較例4
ER−1からER−7に変更した以外は、実施例1と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は60℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表2に示す。エチレン・α−オレフィンランダム共重合体ではなかったため、0℃での引張破断ひずみが悪化した。また、透明性も悪化した。
【0047】
比較例5
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体を使用せず、PP−1の配合量を75重量%とした以外は、実施例1と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は60℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表2に示す。エチレン・α−オレフィンランダム共重合体を使用しなかったため、23℃および0℃での引張破断ひずみが悪化した。
【0048】
比較例6
脂環式炭化水素樹脂をPR−1からPR−3に変更した以外は、実施例1と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は55℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表2に示す。脂環式炭化水素樹脂の軟化点が低すぎたため、エージングにより白化が起こり、透明性が悪化した。また、加熱収縮率も悪化した。
【0049】
比較例7
PP−1、ER−3、PR−1の配合量比を87/10/3とした以外は、実施例3と同様に操作して熱収縮性フィルムを得た。フィルム成形時の成形可能最低予熱温度は80℃であった。得られた熱収縮性フィルムの評価結果を表2に示す。脂環式炭化水素樹脂の量が少なかったため加熱収縮率が悪化した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】
本発明のポリプロピレン系熱収縮フィルムは、加熱収縮率が大きく、低比重であり、かつフィルムの主延伸方向の直角の方向に応力をかけたとき破断しにくいので、印刷、シュリンク包装などの2次加工時の生産性に優れ、さらに低温下での強度に優れたフィルムであり、シュリンクラベル用に好適に用いることができる。
Claims (2)
- メタロセン触媒により重合され、メルトフローレート(MFR:230℃、2.16kg荷重)が0.5〜10g/10分であり、DSCによる融解ピーク温度Tm(℃)が100〜145℃であるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体50〜90重量%と、メルトフローレート(MFR:190℃、2.16kg荷重)が0.5〜10g/10分であり、密度が0.860〜0.895g/cm3であるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体5〜45重量%と、JIS K−2207による軟化点温度が110℃以上である脂環式炭化水素樹脂5〜45重量%とを必須成分とする樹脂組成物からなる層を少なくとも一層以上含み、且つ、少なくとも一軸方向に延伸されてなるポリプロピレン系熱収縮性フィルム。
- プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体が、プロピレン・エチレンランダム共重合体であることを特徴とする請求項1に記載のポリプロピレン系熱収縮性フィルム。
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