JP2001192470A - 樹脂延伸フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

樹脂延伸フィルムおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2001192470A
JP2001192470A JP32188899A JP32188899A JP2001192470A JP 2001192470 A JP2001192470 A JP 2001192470A JP 32188899 A JP32188899 A JP 32188899A JP 32188899 A JP32188899 A JP 32188899A JP 2001192470 A JP2001192470 A JP 2001192470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
resin
stretched
resin film
stretching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32188899A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatsuki Yamanaka
昌月 山中
Kazuyuki Kimura
和幸 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yupo Corp
Original Assignee
Yupo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yupo Corp filed Critical Yupo Corp
Priority to JP32188899A priority Critical patent/JP2001192470A/ja
Publication of JP2001192470A publication Critical patent/JP2001192470A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷適性、収縮特性、透明性および剛性に優
れており、環境汚染を招くおそれの無い樹脂延伸フィル
ムを提供すること。 【解決手段】 プロピレン系重合体(A)60〜90重
量%、ポリブテン−1(B)5〜35重量%、石油樹脂
(C)および/または水素添加したテルペン樹脂(D)
5〜35重量%を含有する1軸延伸フィルム基材層
(イ)の少なくとも片面に、プロピレン系重合体(A)
70〜94重量%、ポリブテン−1(B)3〜30重量
%、石油樹脂(C)および/または水素添加したテルペ
ン樹脂(D)3〜30重量%を含有する1軸延伸フィル
ム表面層(ロ)を有する樹脂延伸フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱収縮特性、印刷
適性、剛性に優れた透明な樹脂延伸フィルムおよびその
製造方法に関する。本発明の樹脂延伸フィルムは、乾電
池、飲料缶容器、飲料瓶容器などの各種容器のラベル用
および包装用として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来より、乾電池、飲料缶、飲料瓶など
の加飾/包装等に、印刷された塩化ビニルの熱収縮フィ
ルムが多く用いられている。しかし、塩化ビニルは焼却
時に、塩化水素ガスなどの有害ガスを発生し環境汚染を
招くという問題がある。このような環境汚染を回避する
ために、最近ではポリオレフィン樹脂を用いた材料の開
発研究が活発に行われている。しかしながら、ポリオレ
フィン樹脂を用いた材料には、結晶性があるために熱収
縮特性が悪いという欠点がある。
【0003】この欠点を改良するために非晶性の樹脂を
混合する方法(特開昭60−135233号公報、特開
昭60−171150号公報、特開平07−11931
7号公報)が数多く提案されている。しかし、これらの
方法により製造したフィルムは、剛性が無いために印刷
時に色ズレを起こしたり、インクの密着が悪いという問
題を抱えている。また、加熱収縮特性が悪いために生産
性が低く、フィルム保管時に収縮してしまうという欠点
もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの従
来技術の問題点を解消することを解決すべき課題とし
た。すなわち本発明は、印刷適性、収縮特性、透明性お
よび剛性に優れており、環境汚染を招くおそれの無い樹
脂延伸フィルムを提供することを解決すべき課題とし
た。また、本発明はこのような優れた特徴を有する樹脂
延伸フィルムを簡便に製造する方法を提供することも解
決すべき課題とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討を進めた結果、複数類の選ばれ
た熱可塑性樹脂を適量配合して一軸延伸した樹脂延伸フ
ィルムが、本発明の目的にかなう優れた特性を有するこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、プロピレン系重合体
(A)70〜94重量%、ポリブテン−1(B)3〜3
0重量%、石油樹脂(C)および/または水素添加した
テルペン樹脂(D)3〜30重量%を含有する1軸延伸
フィルムからなる樹脂延伸フィルム;および、プロピレ
ン系重合体(A)60〜90重量%、ポリブテン−1
(B)5〜35重量%、石油樹脂(C)および/または
水素添加したテルペン樹脂(D)5〜35重量%を含有
する1軸延伸フィルム基材層(イ)の少なくとも片面
に、プロピレン系重合体(A)70〜94重量%、ポリ
ブテン−1(B)3〜30重量%、石油樹脂(C)およ
び/または水素添加したテルペン樹脂(D)3〜30重
量%を含有する1軸延伸フィルム表面層(ロ)を有する
樹脂延伸フィルムを提供するものである。
【0007】本発明の樹脂延伸フィルムに用いるプロピ
レン系重合体(A)は、エチレン2〜10重量%および
プロピレン90〜98重量%のランダム共重合体(a
1);エチレン0〜5重量%、ブテン−1 8〜30重
量%、およびプロピレン92〜65重量%のランダム共
重合体(a2);エチレン0〜5重量%、プロピレン9
8.5〜65重量%、およびブテン−1 0〜30重量
%のランダム共重合体(a3);またはプロピレン単独
重合体(a4)であることが好ましく、石油樹脂(C)
は、炭素数5の鎖状オレフィンを含む重合性組成物をカ
チオン重合した重合体(c1);ジシクロペンタジエン
を含む重合性組成物を熱重合した重合体(c2);炭素
数9の芳香族オレフィンを含む重合性組成物をカチオン
重合した重合体(c3);炭素数5の鎖状オレフィンと
炭素数9の芳香族オレフィンを含む重合性組成物をカチ
オン重合した共重合体(c4);または、前記(c1)
(c2)(c3)もしくは(c4)を水素添加した重合
体または前記(c1)(c2)(c3)もしくは(c
4)にカルボン酸基、無水マレイン酸基および/または
水酸基を導入した変性重合体(c5)であることが好ま
しい。
【0008】本発明の樹脂延伸フィルムの延伸方向の寸
法熱収縮率は、100℃において25%以上であり、5
0℃において1%以下であることが好ましい。また、延
伸方向のクラーク剛度は10〜300の範囲内であるこ
とが好ましい。さらに、本発明の樹脂延伸フィルムの全
厚は30〜250μmの範囲内にあり、基材層(イ)の
厚さが前記全厚の50〜98%であることが好ましい。
また、樹脂延伸フィルムの不透明度は20%未満である
ことが好ましく、裏面に金属が蒸着されておりかつ感圧
粘着機能を有するように構成することが好ましい。
【0009】本発明は、プロピレン系重合体(A)70
〜94重量%、ポリブテン−1(B)3〜30重量%、
石油樹脂(C)および/または水素添加したテルペン樹
脂(D)3〜30重量%を含有する樹脂組成物を1軸延
伸する工程を含む樹脂延伸フィルムの製造方法を提供す
る。また、本発明は、プロピレン系重合体(A)60〜
90重量%、ポリブテン−1(B)5〜35重量%、石
油樹脂(C)および/または水素添加したテルペン樹脂
(D)5〜35重量%を含有する樹脂組成物の基材層
(イ)の少なくとも片面に、プロピレン系重合体(A)
70〜94重量%、ポリブテン−1(B)3〜30重量
%、石油樹脂(C)および/または水素添加したテルペ
ン樹脂(D)3〜30重量%を含有する樹脂組成物の表
面層(ロ)を形成し、形成された積層体を1軸延伸する
工程を含む樹脂延伸フィルムの製造方法も提供する。
【0010】本発明の製造方法における1軸延伸の延伸
温度は65〜150℃の範囲にあり、延伸倍率が1.5
〜11倍であることが好ましい。また、1軸延伸後に、
延伸温度から延伸温度より30℃高い温度の範囲内で熱
処理を行うことが好ましい。さらに、1軸延伸は、ロー
ル群の周速差を用いて積層体を延伸することにより行う
か、または熱オーブン中にて前記積層体をクリップに挟
持して延伸を行うことが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の樹脂延伸
フィルムおよびその製造方法の実施形態について詳細に
説明する。本発明の樹脂延伸フィルムは、プロピレン系
重合体(A)70〜94重量%、ポリブテン−1(B)
3〜30重量%、石油樹脂(C)および/または水素添
加したテルペン樹脂(D)3〜30重量%を含有する1
軸延伸フィルムからなる樹脂延伸フィルムである。該1
軸延伸フィルムは表面層(ロ)として、種々の基材層上
に積層して用いることができる。基材層とする層の種類
は目的とする用途により適宜決定することができるが、
中でもプロピレン系重合体(A)60〜90重量%、ポ
リブテン−1(B)5〜35重量%、石油樹脂(C)お
よび/または水素添加したテルペン樹脂(D)5〜35
重量%を含有する1軸延伸フィルム基材層(イ)上に積
層した本発明の樹脂延伸フィルムが特に好ましい。この
ような基材層(イ)と表面層(ロ)を有する本発明の樹
脂延伸フィルムは、基材層(イ)に表面層(ロ)を積層
した構造単位を含むフィルムであればその他の構成は特
に制限されない。また、この構造単位は基材層(イ)の
片面に表面層(ロ)を積層した単純な構造であってもよ
いし、基材層(イ)の両面に表面層(ロ)を積層した構
造であってもよい。基材層(イ)および表面層(ロ)
は、いずれもプロピレン系重合体(A)、ポリブテン−
1(B)、および石油樹脂(C)および/または水素添
加したテルペン樹脂(D)を含有するものである。
【0012】基材層(イ)および表面層(ロ)に使用す
るプロピレン系重合体(A)としては、単量体としてプ
ロピレンを用いた重合体であればその種類は特に制限さ
れない。プロピレンのみを単独重合させたプロピレン単
独重合体であっても、プロピレンと他の重合性単量体を
共重合させたプロピレン共重合体であってもよい。好ま
しいプロピレン系重合体(A)は、単量体としてプロピ
レンを50重量%以上、より好ましくは60重量%以
上、さらにより好ましくは65%以上使用して重合させ
た重合体である。
【0013】具体的には、エチレン2〜10重量%およ
びプロピレン90〜98重量%のランダム共重合体(a
1);エチレン0〜5重量%、ブテン−1 8〜30重
量%、およびプロピレン92〜65重量%のランダム共
重合体(a2);エチレン0〜5重量%、プロピレン9
8.5〜65重量%、およびブテン−1 0〜30重量
%のランダム共重合体(a3);プロピレン単独重合体
(a4)を例示することができる。特に好ましいのは、
プロピレン単独重合体(a4)である。なお、本明細書
において「〜」はその前後に記載される数値を包含する
範囲を意味する。プロピレン系重合体(A)のメルトフ
ローレート(230℃、2.16kg荷重)は0.5〜
30g/10分の範囲内であるのが好ましい。
【0014】基材層(イ)および表面層(ロ)に使用す
るポリブテン−1(B)の重合形態は特に制限されな
い。例えば、結晶性ホモポリブテン−1を一つの代表例
として挙げることができる。また、結晶性ポリブテン−
1といえる限りにおいて、少量(例えば20重量%以
下)のコモノマーとの共重合体であってもよい。そのよ
うなコモノマーとしては、エチレン、プロピレン、ペン
テン−1を例示することができる。ポリブテン−1
(B)のメルトフローレートは1g/10分以上である
のが好ましい。
【0015】基材層(イ)および表面層(ロ)に使用す
る石油樹脂(C)は、石油系不飽和炭化水素を直接原料
とする樹脂である。例えば、シクロペンタジエンを主原
料とするものや、高級オレフィン系炭化水素を主原料と
するアルキルスチレンインデン樹脂などを例示すること
ができる。好ましい石油樹脂(C)として、炭素数5の
鎖状オレフィンを含む重合性組成物をカチオン重合した
重合体(c1);ジシクロペンタジエンを含む重合性組
成物を熱重合した重合体(c2);炭素数9の芳香族オ
レフィンを含む重合性組成物をカチオン重合した重合体
(c3);炭素数5の鎖状オレフィンと炭素数9の芳香
族オレフィンを含む重合性組成物をカチオン重合した共
重合体(c4);前記(c1)(c2)(c3)もしく
は(c4)を水素添加した重合体または前記(c1)
(c2)(c3)もしくは(c4)にカルボン酸基、無
水マレイン酸基および/または水酸基を導入した変性重
合体(c5)を例示することができる。
【0016】(c1)〜(c4)の定義における「重合
性組成物」は、その前に記載される重合性単量体を含有
するものであり、その前に記載される重合性単量体以外
の単量体を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよ
い。前に記載される重合性単量体以外の単量体の含有量
は、30重量%以下であることが好ましく、10重量%
以下であることがより好ましく、5重量%以下であるこ
とがさらにより好ましく、1重量%以下であることが特
に好ましい。
【0017】(c1)および(c4)の製造に用いられ
る炭素数5の鎖状オレフィンとしては、1−ペンテン、
2−ペンテン、3−ペンテン、ペンタジエン、イソブテ
ン、イソブタジエンなどを例示することができる。(c
2)の製造に用いられるジシクロペンタジエンは、シク
ロペンタジエンの二量化物であれば、二重結合の位置は
特に制限されない。(c3)および(c4)の製造に用
いられる炭素数9の芳香族オレフィンは、芳香環と芳香
環に結合した重合性二重結合を有する基を有する総炭素
数9の化合物である。例えば、o−メチルスチレン、m
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、1−フェニル
プロペン、2−フェニルプロペン、3−フェニルプロペ
ンなどを例示することができる。これらの材料は、いず
れか1種のみを選択して単独で用いてもよいし、2種以
上を選択して組み合わせて使用してもよい。好ましいの
は、石油精製の際に得られる画分または留分である。
【0018】(c1)、(c3)、(c4)のカチオン
重合、(c2)の熱重合、(c5)の水素添加、および
(c5)のカルボン酸基、無水マレイン酸基、水酸基導
入反応は、公知の条件を採用することによって行うこと
ができる。目的とする重合体が得られ、目的とする官能
基を導入することができる条件であれば、本発明におい
て制限なく採用することができる。石油樹脂(C)とし
ては、上記の中でも色相および耐熱性の点から、100
℃以上の軟化温度を有する(c5)の水素添加した重合
体を用いることが好ましい。
【0019】本発明の樹脂延伸フィルムに使用する水素
添加したテルペン樹脂(D)の種類は特に制限されな
い。水素添加の条件や水素添加率も特に制限されない。
テルペン樹脂(D)の代表例として、ヤスハラケミカル
(株)製:商品名「クリアロン」等を挙げることができ
る。
【0020】基材層(イ)および表面層(ロ)に用いる
上記(A)〜(D)の各成分は、それぞれ1種のみを選
択して単独で使用してもよいし、2種以上を選択して組
み合わせて使用してもよい。2種以上を組み合わせて使
用する場合には、予め混合して使用してもよい。また、
基材層(イ)に使用する材料と、表面層(ロ)に使用す
る材料は同一であっても、異なっていてもよい。また、
基材層(イ)および表面層(ロ)には、それぞれ石油樹
脂(C)と水素添加されたテルペン樹脂(D)のいずれ
か一方だけが含まれていても良いし、両方とも含まれて
いてもよい。好ましいのは、いずれか一方だけが含まれ
ている態様である。
【0021】基材層(イ)は、プロピレン系重合体
(A)60〜90重量%、ポリブテン−1(B)5〜3
5重量%、石油樹脂(C)および/または水素添加した
テルペン樹脂(D)5〜35重量%を含有する樹脂組成
物を1軸延伸することにより形成する。また、表面層
(ロ)は、プロピレン系重合体(A)70〜94重量
%、ポリブテン−1(B)3〜30重量%、石油樹脂
(C)および/または水素添加したテルペン樹脂(D)
3〜30重量%を含有する樹脂組成物を1軸延伸するこ
とにより形成する。
【0022】基材層(イ)におけるプロピレン系重合体
(A)は、樹脂延伸フィルムの強度、耐熱性に寄与する
ので、配合量は60重量%以上にする。90重量%を超
えると高い収縮性を得るための低温延伸が困難になる。
ポリブテン−1(B)はプロピレン系重合体(A)と石
油樹脂(C)または水素添加されたテルペン樹脂(D)
の相溶化を促進するように作用し、低温での延伸を容易
化するとともに、フィルムの柔軟性、引き裂き抵抗性の
向上に寄与する。また熱収縮性向上にも寄与する。ポリ
ブテン−1(B)の配合量が5重量%未満では、プロピ
レン系重合体(A)、石油樹脂(C)または水素添加さ
れたテルペン樹脂(D)の相溶性が不良であり、延伸が
困難となる。また35重量%を超えるとフィルムの剛度
が小さくなり、粘着ラベルとして自動ラベラーでの高速
ラベリングができなくなり、かつ透明性の低下にもつな
がる。
【0023】石油樹脂(C)および水素添加したテルペ
ン樹脂(D)は得られたフィルムの熱収縮特性、透明
性、剛性を向上させる機能を有する。また、見かけの融
点を低下させ、低温での延伸性を向上させる機能も有す
る。石油樹脂(C)と水素添加されたテルペン樹脂
(D)の合計配合量が5%重量以下では高い熱収縮特
性、剛性、透明性が得られず、低温延伸性の改良効果も
悪くなる。また35重量%を超えるとフィルムの耐熱性
が低下する。さらに引き裂き抵抗性が悪くなり、延伸方
向に沿って簡単に引き裂かれやすくなる。
【0024】表面層(ロ)におけるプロピレン系重合体
(A)は、フィルムの表面強度、光沢度、透明性の改善
に寄与する。プロピレン系重合体(A)の配合量が70
%未満では、フィルムの良好な光沢度や表面強度(硬
度)が得られない。また配合量が94重量%を超える
と、印刷インクに対する高い密着性が得られない。ポリ
ブテン−1(B)は基材層(イ)に用いる場合と同様
に、プロピレン系重合体(A)と石油樹脂(C)または
水素添加されたテルペン樹脂(D)の相溶化剤として作
用する。また低温延伸性を向上させるとともに、フィル
ムの柔軟性、引き裂き抵抗性の向上とフィルムのブロッ
キング防止にも寄与する。ポリブテン−1(B)の配合
量が3重量%未満では、ブロッキング防止効果が低下す
る。また30重量%を超えるとフィルムの表面硬度が小
さくなり、フィルム表面に傷が付きやすくなる。
【0025】石油樹脂(C)と水素添加したテルペン樹
脂(D)は、得られたフィルムの印刷適性、光沢度、剛
性等を向上させる。石油樹脂(C)と水素添加したテル
ペン樹脂(D)の合計配合量が3%重量以下では、イン
ク密着性等の印刷適性が芳しくない。また30重量%を
超えるとフィルムがブロッキングを起こす。
【0026】基材層(イ)形成用の樹脂組成物および表
面層(ロ)形成用の樹脂組成物には、上記(A)〜
(D)の他に、必要に応じて、熱安定剤、紫外線安定
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、核
剤、滑剤等を配合してもよい。これらは3重量%以下の
割合で配合することが好ましい。
【0027】本発明の樹脂延伸フィルムの全厚は、30
〜250μmの範囲内であることが好ましい。本発明の
樹脂延伸フィルムが基材層(イ)と表面層(ロ)を有す
る場合は、基材層(イ)の厚さが全層の厚さの50〜9
8%になるように調整するのが好ましい。基材層(イ)
の厚さをこの範囲に設定することによって、延伸性が安
定し、透明性、剛度、印刷適性が良好な樹脂延伸フィル
ムにすることができる。基材層の厚さが全厚の50%未
満であると低温での延伸適性や低温保管時の収縮が悪く
なる傾向にある。また、本発明の樹脂延伸フィルムの不
透明度は、20%未満であることが好ましく、10%未
満であることがより好ましい。不透明度が20%以上で
あるときは、十分な透明性を得ることができない傾向が
ある。
【0028】本発明の樹脂延伸フィルムは、当業者に公
知の種々の方法を組み合わせることによって製造するこ
とができる。いかなる方法により製造された樹脂延伸フ
ィルムであっても、請求項1に記載される条件を満たす
ものである限り本発明の範囲内に包含される。
【0029】本発明の樹脂延伸フィルムを構成する各層
は、上記のポリプロピレン系重合体(A)、ポリブテン
−1(B)、石油樹脂(C)および水素添加したテルペ
ン樹脂(D)を所定の割合で混合し、押し出す等の方法
により形成することができる。その後、必要に応じて積
層と、1軸延伸を行うことにより本発明の樹脂延伸フィ
ルムを製造することができる。
【0030】本発明の樹脂延伸フィルムが多層構造を有
する場合は、基材層(イ)と表面層(ロ)を別々に延伸
した後に積層することによって製造してもよいし、基材
層(イ)と表面層(ロ)を積層した後にまとめて延伸す
ることによって製造してもよい。これらの方法は適宜組
み合わせることもできる。
【0031】好ましい製造方法は、基材層(イ)と表面
層(ロ)を積層した後にまとめて延伸する工程を含むも
のである。すなわち、プロピレン系重合体(A)60〜
90重量%、ポリブテン−1(B)5〜35重量%、石
油樹脂(C)および/または水素添加したテルペン樹脂
(D)5〜35重量%を含有する樹脂組成物の基材層
(イ)の少なくとも片面に、プロピレン系重合体(A)
70〜94重量%、ポリブテン−1(B)3〜30重量
%、石油樹脂(C)および/または水素添加したテルペ
ン樹脂(D)3〜30重量%を含有する樹脂組成物の表
面層(ロ)を形成し、形成された積層体を1軸延伸する
ことによって製造する本発明の製造方法を用いることが
好ましい。本発明の製造方法によれば、別個に延伸して
積層する場合に比べて簡便で製造コストも安くなる。
【0032】延伸には、公知の種々の方法を使用するこ
とができる。延伸の温度は、用いる結晶性樹脂(ポリプ
ロピレン系重合体、ポリブテン−1)の融点以下、非結
晶性樹脂(石油樹脂、水素添加されたテルペン樹脂)の
ガラス転移点温度以上に設定することが好ましい。具体
的には、65〜150℃の範囲内で行うことが好まし
い。また、高い熱収縮性を得るためには、低温で延伸す
ることが好ましい。特に、基材層(イ)に用いるプロピ
レン系重合体(A)の融点より15℃以上低い温度にす
ることが好ましい。
【0033】延伸の具体的な方法としては、ロール群の
周速差を利用したロール間延伸、テンターオーブンを利
用したクリップ延伸などを挙げることができる。中でも
1軸方向のロール間延伸によれば、延伸倍率を任意に調
整して、任意の収縮率の延伸フィルムを得ることが容易
であるので好ましい。
【0034】延伸倍率は特に限定されるものではない。
本発明の樹脂延伸フィルムの使用目的と、用いる樹脂の
特性を考慮して適宜決定する。通常は、1.5〜11倍
の範囲内で延伸する。中でも、ロールの周速差を利用し
たロール間延伸では1.5〜7倍、熱オーブン中で行う
クリップ延伸の場合は5〜11倍で延伸することがより
好ましい。また、例えば、ポリプロピレン単独重合体と
ポリブテン−1および石油樹脂あるいは水素添加したテ
ルペン樹脂を使用する場合は、延伸倍率を2〜7倍にす
ることが特に好ましい。
【0035】延伸後には、熱処理を行うことが好まし
い。熱処理の温度は、延伸温度から延伸温度より30℃
高い温度の範囲内で選択することが好ましい。熱処理を
行うことによって、製品保管時の収縮を少なくすること
ができるので、長期保管時のフィルムの巻き締まりを防
ぐことが可能になる。熱処理の方法はロール及び熱オー
ブンで行うのが一般的であるが、これらを組み合わせて
行ってもよい。また、必要に応じて表面にコロナ処理や
プラズマ処理を施すと、印刷インキの密着性が向上する
などの利点があるため望ましい。
【0036】本発明の樹脂延伸フィルムは、熱収縮性フ
ィルムとして有用である。すなわち、低温では熱収縮性
が低く、高温では熱収縮性が高いために、本発明の樹脂
延伸フィルムを加熱することによって容易に熱収縮させ
て広範な製品に適用することが可能である。例えば、本
発明の樹脂延伸フィルムを構成する材料の種類と量を適
宜調節することによって、延伸方向における寸法熱収縮
率を50℃では1%以下、100℃では25%以上にす
ることが好ましい。特に100℃における熱収縮率が2
5%以上であれば、収縮ラベルとしての熱収縮性が十分
であるために、外観を良好にすることができる。また、
50℃における熱収縮率が1%以下であれば、保管時に
フィルムの巻き締まりが生じることもないため、良好に
印刷を行うことができる。
【0037】本発明の樹脂延伸フィルムは、延伸方向の
クラーク剛度が高い。特にクラーク剛度が10〜300
の範囲内にあるものが好ましい。クラーク剛度が10以
下の場合は自動ラベラーでラベルを貼るときに離型紙か
ら剥離されたラベル自体の自立性が低いためにラベルが
落下したり、所望の位置にはれなくなる傾向がある。ま
た、クラーク剛度が300以上の場合は逆に自立性が強
すぎて円形の容器などへの貼着ができなくなる傾向があ
る。
【0038】本発明の樹脂延伸フィルムは、そのまま使
用に供してもよいし、さらに別の樹脂フィルム等に積層
して、使用してもよい。さらに積層する場合には、例え
ばポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオ
レフィンフィルム等の透明なフィルムに積層することが
できる。本発明の樹脂延伸フィルムは、様々な用途に供
することができる。例えば、各種飲料缶、飲料瓶等の容
器ラベルや乾電池等のラベル、また各種容器の包装材と
して有用である。
【0039】本発明の樹脂延伸フィルムの表面層(ロ)
または反対面には、使用目的に応じて印刷を行うことが
できる。印刷の種類や方法は特に制限されない。例え
ば、公知のビヒクルに含量を分散したインクを用いたグ
ラビヤ印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、オ
フセット印刷、シール印刷、UVオフセット輪転印刷等
の公知の印刷手段を用いて印刷することができる。ま
た、金属蒸着や、グロス、マット印刷、溶融熱転写印字
等の印刷をすることもできる。特に裏面に金属蒸着を施
すことが好ましい。
【0040】さらに、本発明の樹脂延伸フィルムの片面
に公知の感圧粘着加工を施して熱収縮感圧粘着ラベルと
することができる。また、本発明の樹脂延伸フィルムの
片面に感熱発色塗工等を行って熱収縮発色ラベルとする
こともできる。このように所望の機能を持たせた本発明
の樹脂延伸フィルムは、各種容器用のラベルや包装材と
して有効に用いることができる。特に、収縮特性を利用
した乾電池用ラベル等として極めて有用である。
【0041】
【実施例】以下に実施例、比較例および試験例を記載し
て、本発明をさらに具体的に説明する。以下に示す材
料、使用量、割合、操作、条件等は、本発明の精神から
逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本
発明の範囲は以下に示す具体例に制限されるものではな
い。使用する材料を以下の表にまとめて示す。なお、表
中「MFR」はメルトフローレートを意味する。
【0042】
【表1】
【0043】(実施例1〜9および比較例1〜5)以下
の手順にしたがって本発明の樹脂延伸フィルム(実施例
1〜9)および比較用の樹脂フィルム(比較例1〜5)
を製造し、さらにこれらを用いて収縮ラベルを製造し
た。
【0044】プロピレン系重合体(A)、ポリブテン−
1(B)、および石油樹脂(C)または水素添加したテ
ルペン樹脂(D)を混合し、配合物[イ][ロ]を調製
した。配合した材料の種類と量は表2に示すとおりとし
た。調製した配合物を230℃に設定された2台の押出
機でそれぞれ溶融混練し、ダイ内で配合物[イ]の表面
側に配合物[ロ]を積層して押出成形し、冷却装置にて
50℃まで冷却して、2層の無延伸シートを得た。この
シートを85℃に加熱した後、縦方向にロール間で3.
5倍延伸した後、90℃に設定されたロールで熱処理
し、冷却して延伸フィルムを得た。次いで得られた延伸
フィルムの両面に放電処理機(春日電機(株)製)を用
いて40w/m2・分のコロナ処理を行って、表2に示
す全厚を有する2層構造の樹脂延伸フィルムを得た。
【0045】次いで、得られた樹脂延伸フィルムの表面
層(ロ)に商品名をデザインした絵柄をグラビヤ印刷
(インク:東洋インク(株)製:商品名「CCST」)
した後、裏面である基材層(イ)上にアルミニウムを蒸
着した。さらにその面に、感圧粘着剤10g/m2を塗
工した離型紙を感圧接着剤塗工面が接するように貼り合
わせて粘着シートを得た。次いで所定のサイズにラベル
部のみを打ち抜いた(離型紙は打ち抜かず)。なお、1
層構造の樹脂延伸フィルム(実施例1〜3および比較例
1)については、表面にグラビア印刷し、裏面にアルミ
ニウムを蒸着して上記と同様に処理した。
【0046】製造した各樹脂延伸フィルムについて、不
透明度、収縮率およびクラーク剛度を測定した。また、
製造した各ラベルについて、表面層(ロ)(1層構造の
場合はフィルム表面)のインク密着性、自動ラベリング
性および熱収縮性を評価した。各試験の詳細は以下に示
すとおりである。
【0047】1)不透明度 測定器(スガ試験機(株)社製:商品名「SMカラーコ
ンピューター」)を用いてJISZ−8722の測定法
で測定した。
【0048】2)収縮率 予め10cmx10cmに打ち抜いた樹脂延伸フィルム
を50℃または100℃に設定された温水浴槽に10秒
間浸漬し、素早く取り出して20℃の冷水中に浸漬して
冷却した後、延伸方向のフィルム長さ(浸漬後長さ)を
測定した。次式により延伸方向における寸法熱収縮率
(以下、単に「収縮率」という)を求めた。
【数1】
【0049】3)クラーク剛度 測定器(熊谷理機工業(株)社製:商品名「OUTOM
ATIC CLARKSTIFFNESSTESTE
R)を用いて、JISP−8143の測定法で測定し
た。
【0050】4)表面層(ロ)のインク密着性 グラビヤ印刷されている面に粘着テープ(ニチバン
(株)製:商品名「セロテープ」)を貼り付けて十分に
押しつけた後、粘着テープを粘着面に対して90度の方
向に一定の速度で引き剥がした。延伸フィルムからのイ
ンクの取られ方を肉眼で観察し、下記の基準により評価
した。 ○:全くインクが剥がれていない △:テープの剥離時に抵抗はあるがインクの殆どが剥が
れ、実用上問題がある ×:テープの剥離時に抵抗が無くインク全量が剥がれ
て、実用上使用できない
【0051】5)自動ラベリング性 粘着加工され打ち抜かれたラベルを自動粘着ラベラー
(王子製袋(株)製)にて300枚/分の速度で、ラベ
ルの延伸方向が乾電池(単1サイズ)の胴周り方向とな
るように100枚ラベリングした後、ラベルの貼着状態
を下記の基準により評価した。 ○:100枚全て指定位置に貼着されている △:100枚中1〜9枚が貼着されなかった ×:100枚中10枚以上が貼着されなかった
【0052】6)熱収縮性 自動粘着ラベラーで貼着された乾電池50個を、250
℃に設定された熱風炉の中を25m/分の速度で通過さ
せて、熱収縮させた乾電池の外観を下記基準により評価
した。 ◎:乾電池の頭および尻部のラベル収縮が均一である ○:乾電池の頭および尻部のラベル収縮がやや不均一で
あるが実用上問題ない △:乾電池の頭および尻部のラベル収縮が不均一で外観
が悪く実用上問題がある ×:乾電池の頭および尻部のラベル収縮が不足し浮き上
がった状態で、実用上使用できない 上記試験結果は表
2および表3に示すとおりであった。
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】(実施例10)実施例4の(イ)/(ロ)
層厚比を25/35に変更したこと以外は実施例4と同
じ工程で樹脂延伸フィルムと収縮ラベルを製造し、上記
と同じ試験評価を行ったところ、50℃の収縮率がやや
高くなり、クラーク剛度が低くなるとともに、ラベルに
したときのラベリング適性がやや劣る傾向があることが
確認された。一方、透明度やラベルのインク密着性およ
び熱収縮性は良好であった。以上の結果から明らかなよ
うに、本発明の樹脂延伸フィルムは、透明性と延伸方向
の剛性が優れており、製品保管時の収縮が少なくて加熱
時の収縮が大きいという特徴を有する。また、本発明の
樹脂延伸フィルムを用いて製造したラベルは、インク密
着性、ラベリング適性、熱収縮性のいずれも良好であ
り、実用性が極めて高い(実施例1〜10)。これに対
して、本発明の条件をはずれている樹脂延伸フィルムは
特性が劣り実用性がない(比較例1〜5)。
【0056】(実施例11〜19および比較例11〜1
8)プロピレン系重合体(A)、ポリブテン−1
(B)、および石油樹脂(C)または水素添加したテル
ペン樹脂(D)を混合し、配合物[イ][ロ]を調製し
た。配合した材料の種類と量は表4に示すとおりとし
た。調製した配合物を230℃に設定された2台の押出
機でそれぞれ溶融混練し、ダイ内で配合物[イ]の表面
側に配合物[ロ]を積層して押出成形し、冷却装置にて
50℃まで冷却して、2層の無延伸シートを得た。この
シートを表4に記載される温度にて、表4に記載される
倍率で縦方向にロール間で延伸した後、表4に記載され
る温度に設定されたロールで熱処理し、冷却して延伸フ
ィルムを得た。次いで得られた延伸フィルムの両面に放
電処理機(春日電機(株)製)を用いて40w/m2
分のコロナ処理を行って、2層構造の樹脂延伸フィルム
を得た。
【0057】次いで、得られた樹脂延伸フィルムの表面
層(ロ)に商品名をデザインした絵柄をグラビヤ印刷
(インク:東洋インク(株)製:商品名「CCST」)
した後、裏面である基材層(イ)上にアルミニウムを蒸
着した。さらにその面に、感圧粘着剤10g/m2を塗
工した離型紙を感圧接着剤塗工面が接するように貼り合
わせて粘着シートを得た。次いで所定のサイズにラベル
部のみを打ち抜いた(離型紙は打ち抜かず)。上記実施
例1〜9および比較例1〜5と同じ方法で試験を行っ
た。ただし、自動ラベリング性の試験では、自動ラベラ
ー(リンテック(株)製、商品名:自動ラベラーMD−
1)に代えて試験を行った。結果は表5に示すとおりで
あった。
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】表4、表5から明らかなように、本発明の
樹脂延伸フィルムの製造法により得られたフィルムは、
透明性と延伸方向の剛性が優れており、保管時の収縮が
少なくて加熱時の収縮が大きいという特徴を有する。ま
た、本発明の樹脂延伸フィルムの製造法により得られた
フィルムを用いて製造されたラベルは、インク密着性、
ラベリング適性、熱収縮性のいずれも良好であり、実用
性が極めて高い(実施例11〜19)。これに対して、
本発明の条件をはずれている樹脂延伸フィルムは特性が
劣り実用性がない(比較例11〜18)。
【0061】
【発明の効果】本発明の樹脂延伸フィルムは、透明性や
延伸方向の剛性が高く、製品保管時の収縮が少なくて加
熱時の収縮が大きいという優れた性質を有する。本発明
の樹脂延伸フィルムを用いれば、インク密着性、ラベリ
ング適性および熱収縮性が優れたラベルや包装材料を提
供することができる。また、本発明の製造方法は、これ
らの樹脂延伸フィルムを安価で簡便に製造することがで
きる。このため、本発明の樹脂延伸フィルムは、乾電
池、缶容器、瓶容器などのラベルや包装をはじめとする
様々な用途に効果的に供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 55/04 C08L 55/04 // B29C 61/06 B29C 61/06 (C08L 23/10 (C08L 23/10 23:20 23:20 101:00) 101:00) B29K 23:00 B29K 23:00 B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 Fターム(参考) 4F071 AA15 AA15X AA20 AA20X AA21 AA39 AA69 AF14 AF30 AF61 AH04 AH05 AH06 BA01 BB06 BB07 BC01 BC10 BC12 4F100 AB01C AK01B AK02A AK02B AK04B AK04J AK07A AK07J AK09A AK09B AK80A AK80B AL03B AR00D BA04 BA07 BA10C BA10D EH66C EJ37A EJ37B EJ372 EJ422 GB15 JA03 JA03A JA20A JL13D JN01 JN02A YY00A 4F210 AA03 AA11 AA12 AG01 AG03 AH55 AH56 QC01 QD32 QL02 4J002 BA003 BA013 BB121 BB141 BB151 BB172 BK003 CE003 GG00

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピレン系重合体(A)70〜94重
    量%、ポリブテン−1(B)3〜30重量%、石油樹脂
    (C)および/または水素添加したテルペン樹脂(D)
    3〜30重量%を含有する1軸延伸フィルムからなる樹
    脂延伸フィルム。
  2. 【請求項2】 プロピレン系重合体(A)60〜90重
    量%、ポリブテン−1(B)5〜35重量%、石油樹脂
    (C)および/または水素添加したテルペン樹脂(D)
    5〜35重量%を含有する1軸延伸フィルム基材層
    (イ)の少なくとも片面に、プロピレン系重合体(A)
    70〜94重量%、ポリブテン−1(B)3〜30重量
    %、石油樹脂(C)および/または水素添加したテルペ
    ン樹脂(D)3〜30重量%を含有する1軸延伸フィル
    ム表面層(ロ)を有する樹脂延伸フィルム。
  3. 【請求項3】 前記プロピレン系重合体が下記(a1)
    〜(a4)より選ばれる請求項1または2に記載の樹脂
    延伸フィルム。 (a1) エチレン2〜10重量%およびプロピレン9
    0〜98重量%のランダム共重合体、 (a2) エチレン0〜5重量%、ブテン−1 8〜3
    0重量%、およびプロピレン92〜65重量%のランダ
    ム共重合体 (a3) エチレン0〜5重量%、プロピレン65〜9
    8.5重量%、およびブテン−1 0〜30重量%のラ
    ンダム共重合体 (a4) プロピレン単独重合体
  4. 【請求項4】 前記石油樹脂(C)が下記(c1)〜
    (c5)より選ばれる請求項1〜3のいずれかに記載の
    樹脂延伸フィルム。 (c1) 炭素数5の鎖状オレフィンを含む重合性組成
    物をカチオン重合した重合体 (c2) ジシクロペンタジエンを含む重合性組成物を
    熱重合した重合体 (c3) 炭素数9の芳香族オレフィンを含む重合性組
    成物をカチオン重合した重合体 (c4) 炭素数5の鎖状オレフィンと炭素数9の芳香
    族オレフィンを含む重合性組成物をカチオン重合した共
    重合体 (c5) 前記(c1)(c2)(c3)もしくは(c
    4)を水素添加した重合体、または前記(c1)(c
    2)(c3)もしくは(c4)にカルボン酸基、無水マ
    レイン酸基および/または水酸基を導入した変性重合体
  5. 【請求項5】 樹脂延伸フィルムの延伸方向の寸法熱収
    縮率が100℃において25%以上であり、50℃にお
    いて1%以下である請求項1〜4のいずれかに記載の樹
    脂延伸フィルム。
  6. 【請求項6】 樹脂延伸フィルムの延伸方向のクラーク
    剛度が10〜300の範囲内である請求項1〜5のいず
    れかに記載の樹脂延伸フィルム。
  7. 【請求項7】 樹脂延伸フィルムの全厚が30〜250
    μmの範囲内にあり、前記基材層(イ)の厚さが前記全
    厚の50〜98%である請求項2〜6のいずれかに記載
    の樹脂延伸フィルム。
  8. 【請求項8】 不透明度が20%未満である請求項1〜
    7のいずれかに記載の樹脂延伸フィルム。
  9. 【請求項9】 樹脂延伸フィルムの裏面に金属が蒸着さ
    れており、かつ感圧粘着機能を有する請求項1〜8のい
    ずれかに記載の樹脂延伸フィルム。
  10. 【請求項10】 プロピレン系重合体(A)70〜94
    重量%、ポリブテン−1(B)3〜30重量%、石油樹
    脂(C)および/または水素添加したテルペン樹脂
    (D)3〜30重量%を含有する樹脂組成物を1軸延伸
    する工程を含む樹脂延伸フィルムの製造方法。
  11. 【請求項11】 プロピレン系重合体(A)60〜90
    重量%、ポリブテン−1(B)5〜35重量%、石油樹
    脂(C)および/または水素添加したテルペン樹脂
    (D)5〜35重量%を含有する樹脂組成物の基材層
    (イ)の少なくとも片面に、プロピレン系重合体(A)
    70〜94重量%、ポリブテン−1(B)3〜30重量
    %、石油樹脂(C)および/または水素添加したテルペ
    ン樹脂(D)3〜30重量%を含有する樹脂組成物の表
    面層(ロ)を形成し、形成された積層体を1軸延伸する
    工程を含む樹脂延伸フィルムの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記1軸延伸の延伸温度が65〜15
    0℃の範囲にあり、延伸倍率が1.5〜11倍である請
    求項10または11に記載の樹脂延伸フィルムの製造方
    法。
  13. 【請求項13】 前記1軸延伸後に、延伸温度から延伸
    温度より30℃高い温度の範囲内で熱処理を行う請求項
    10〜12のいずれかに記載の樹脂延伸フィルムの製造
    方法。
  14. 【請求項14】 前記1軸延伸を、ロール群の周速差を
    用いて積層体を延伸することにより行うか、または熱オ
    ーブン中にて前記積層体をクリップに挟持して延伸を行
    う請求項10〜13のいずれかに記載の樹脂延伸フィル
    ムの製造方法。
JP32188899A 1999-08-17 1999-11-12 樹脂延伸フィルムおよびその製造方法 Pending JP2001192470A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32188899A JP2001192470A (ja) 1999-08-17 1999-11-12 樹脂延伸フィルムおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23063399 1999-08-17
JP11-230633 1999-11-02
JP31179999 1999-11-02
JP11-311799 1999-11-02
JP32188899A JP2001192470A (ja) 1999-08-17 1999-11-12 樹脂延伸フィルムおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001192470A true JP2001192470A (ja) 2001-07-17

Family

ID=27331678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32188899A Pending JP2001192470A (ja) 1999-08-17 1999-11-12 樹脂延伸フィルムおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001192470A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001341250A (ja) * 2000-06-01 2001-12-11 Okura Ind Co Ltd 低温高収縮性シュリンクラベルフィルム
JP2003205966A (ja) * 2002-01-11 2003-07-22 Sumitomo Chem Co Ltd 収縮包装用フィルムおよびラベル
JP2006045426A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Nitto Denko Corp 粘着テープ
JP2017074982A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 興人フィルム&ケミカルズ株式会社 ポリオレフィン系熱収縮性フィルム
WO2018139648A1 (ja) * 2017-01-30 2018-08-02 株式会社ユポ・コーポレーション 熱可塑性樹脂フィルム及び粘着ラベル

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001341250A (ja) * 2000-06-01 2001-12-11 Okura Ind Co Ltd 低温高収縮性シュリンクラベルフィルム
JP2003205966A (ja) * 2002-01-11 2003-07-22 Sumitomo Chem Co Ltd 収縮包装用フィルムおよびラベル
JP2006045426A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Nitto Denko Corp 粘着テープ
JP2017074982A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 興人フィルム&ケミカルズ株式会社 ポリオレフィン系熱収縮性フィルム
WO2018139648A1 (ja) * 2017-01-30 2018-08-02 株式会社ユポ・コーポレーション 熱可塑性樹脂フィルム及び粘着ラベル
JPWO2018139648A1 (ja) * 2017-01-30 2019-11-14 株式会社ユポ・コーポレーション 熱可塑性樹脂フィルム及び粘着ラベル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2296883B1 (en) Polypropylene-based shrink films
EP1632343A1 (en) Multilayer heat-shrinkable film and containers fitted with labels made from the film through heat shrinkage
EP1270664B1 (en) Stretched resin film and process for producing the same
CA2392131A1 (en) Polypropylene based compositions and films and labels formed therefrom
KR20040014366A (ko) 열수축성 폴리올레핀계 필름
WO2008001916A1 (en) Heat-shrinkable laminated film, and moldings, heat shrinkable labels and containers, made by using the film
JP4370498B2 (ja) 熱収縮性ポリオレフィン系フィルム
JP2001192470A (ja) 樹脂延伸フィルムおよびその製造方法
JP2001214013A (ja) 樹脂延伸フィルムおよびその製造方法
EP1311389B1 (en) Conformable sheet
JP2002234115A (ja) 多層熱収縮性フィルムとこれを用いた収縮性ラベルと容器
KR100531256B1 (ko) 폴리올레핀계 공압출 연신 폴리프로필렌(opp) 필름
JP2005047182A (ja) 多層熱収縮性延伸フィルム
JP6151694B2 (ja) シュリンクフィルムおよびシュリンクラベル
EP2094482B1 (en) Labels
WO2001012704A1 (fr) Film etire a base de resine et procede de fabrication
JP4468743B2 (ja) 熱収縮性ポリオレフィン系積層フィルム
JP7213400B1 (ja) 熱収縮性フィルム
WO2023013467A1 (ja) 熱収縮性フィルム
JP4020654B2 (ja) 易剥離性筒状ラベル及び易剥離性筒状ラベル付き容器
JP4106602B2 (ja) 熱収縮性ポリオレフィン系フィルム
JPH09297539A (ja) ストレッチラベル用フィルム
JPH11245350A (ja) ポリプロピレン系多層シュリンクラベル
JPH0358299B2 (ja)
WO2023286541A1 (ja) 二軸配向積層ポリプロピレンフィルム