JP2003201414A - フタロシアニン化合物の製造方法、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
フタロシアニン化合物の製造方法、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置Info
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Abstract
安全で入手し易く、廃棄し易い、電解水を用いたフタロ
シアニン化合物の処理方法、また該電解水を用いてアシ
ッドペースティング処理されたヒドロキシガリウムフタ
ロシアニン結晶の製造方法、また該処理により得られた
ガリウムフタロシアニン結晶をミリング処理して得られ
る結晶を用いた電子写真感光体、プロセスカートリッジ
及び電子写真装置を提供すること。 【解決手段】 水を電気分解して得られるpH8〜12
の電解水を用いてアシッドペースティング処理を行い、
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角の6.6°、
13.2°、16.4°及び26.2°に強いピークを
有する結晶をミリング処理により結晶変換させ、7.4
°及び28.2°に強いピークを有する結晶を得るヒド
ロキシガリウムフタロシアニン結晶の製造方法、該結晶
を含有する電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び
電子写真装置。
Description
合物の製造方法、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結
晶の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジ
及び電子写真装置に関し、詳しくは、水を電気分解して
得られるpH8以上12以下の電解水を用いて処理する
フタロシアニン化合物の製造方法、ヒドロキシガリウム
フタロシアニン結晶の製造方法、該フタロシアニン化合
物を含有する電子写真感光体、該電子写真感光体を有す
るプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
用途の他、電子写真感光体、太陽電池、センサー等に用
いられる電子材料として注目され、検討されている。
写真技術を応用したプリンターが広く普及してきてい
る。これ等は、主としてレーザー光を光源とするレーザ
ービームプリンターであり、その光源としてはコストや
装置の大きさ等の点から半導体レーザーが用いられる。
現在、主として用いられている半導体レーザーは、その
発振波長が650〜820nmと長波長のため、これ等
の長波長の光に十分な感度を有する電子写真感光体の開
発が進められてきた。
類によって異なり、長波長光に対して感度を有する電荷
発生材料として、近年、アルミニウムフタロシアニン、
インジウムフタロシアニン、オキシバナジルフタロシア
ニン、ガリウムフタロシアニン、マグネシウムフタロシ
アニン及びオキシチタニルフタロシアニン等の金属フタ
ロシアニンあるいは無金属フタロシアニン等についての
研究が多くなされている。
物では様々な結晶形の存在が知られており、例えばガリ
ウムフタロシアニンでは、特開平5−98181号公報
にクロロガリウムフタロシアニン結晶が、特開平5−2
63007号公報、特開平6−93203号公報及び特
開平6−279698号公報等に数種類のヒドロキシガ
リウムフタロシアニン結晶が開示されている。
程として、顔料を酸に溶解させた酸ペースト液を水等に
投入して顔料を再沈澱させるアシッドペースティング法
が広く用いられているが、このアシッドペースティング
処理時に液を中和するために、アルカリ試薬が用いられ
る。特開平6−279698号公報等に開示されている
処理方法ではアンモニア水溶液を用いているが、この場
合、水中から毒性のアンモニアが揮発するため、呼吸等
により体内に入り易く、その扱いに危険を伴う。その
他、アルカリ試薬としては水酸化カリウムや水酸化ナト
リウム等も用いることができるが、これら強アルカリ性
を示すものは扱いが極めて危険であり、かつ、これらの
アルカリ試薬は毒性を有するため、使用後の廃液の処理
も容易ではない。
で扱いにくいアルカリ試薬の代わりに、安全で入手し易
く、廃棄し易い、水を電気分解して得られる電解水を用
いたフタロシアニン化合物の処理方法を提供することに
ある。
アシッドペースティング処理されたヒドロキシガリウム
フタロシアニン結晶の製造方法を提供することにある。
ティング処理により得られたガリウムフタロシアニン結
晶をミリング処理して得られる結晶を用いた電子写真感
光体を提供することにある。
を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供
することにある。
シアニン化合物を、水を電気分解して得られるpH8以
上12以下の電解水を用いてアシッドペースティング処
理することを特徴とするフタロシアニン化合物の製造方
法が提供される。
ムフタロシアニンのアシッドペースティング処理工程に
おいて、水を電気分解して得られるpH8以上12以下
の電解水を用いてアシッドペースティング処理を行い、
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.
2°)の6.6°、13.2°、16.4°及び26.
2°に強いピークを有する結晶を得ることを特徴とする
ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶の製造方法が提
供される。
感光層を有する電子写真感光体において、該感光層がC
uKα特性X線回折におけるブラッグ角2θの7.4±
0.2°及び28.2±0.2°に強いピークを有する
ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を含有すること
を特徴とする電子写真感光体が提供される。
体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置が提
供される。
細に説明する。
いて用いられるフタロシアニン化合物としては、アルミ
ニウムフタロシアニン、インジウムフタロシアニン、オ
キシバナジルフタロシアニン、ガリウムフタロシアニ
ン、マグネシウムフタロシアニン、オキシチタニルフタ
ロシアニン等の金属フタロシアニンあるいは無金属フタ
ロシアニン等が挙げられるが、これらに限られるもので
はない。ここで行うアシッドペースティング処理法と
は、該金属フタロシアニンを酸の中に溶解又は分散させ
た後、大量の水等に注加し、再沈した金属フタロシアニ
ン固体をアルカリ水溶液、次いで洗液の伝導度が20μ
S以下になるまでイオン交換水で洗浄を繰り返す処理の
ことである。
及びトリフルオロ酢酸等が挙げられるが、中でも濃硫酸
が好ましい。使用量は、質量基準で金属フタロシアニン
の10〜40倍が好ましく、酸での溶解又は分散温度は
50度以下が該金属フタロシアニンの分解あるいは酸と
の反応の点で好ましい。本発明のアシッドペースティン
グ処理ではフタロシアニンの酸ペースト液を、水を電気
分解して得られるpH8以上12以下の電解水か、又は
水中に投入して顔料を再沈させたのち、この顔料を水を
電気分解して得られるpH8以上12以下の電解水で分
散洗浄処理する方法により得られる。水を電気分解して
得られるpH8以上12以下の電解水は、アノード室と
カソード室の工室からなる電解室を有す電解装置やアノ
ード室とカソード室の中間にNaCl、シュウ酸アンモ
ニウム、炭酸水素アンモニウム、酒石酸アンモニウムを
代表とする電解質を充填するための中間室を有する三室
型電解装置等に所定の電解をかけることにより得られ
る。
処理したヒドロキシガリウムフタロシアニン化合物は、
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角度(2θ±
0.2°)の6.6°、13.2°、16.4°及び2
6.2°に強いピークを有する。
理法により得られたヒドロキシフタロシアニン結晶を電
子写真感光体における電荷発生材料として適用する場合
を説明する。
より得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を
電荷発生材料として用いる場合に、そのまま用いるだけ
でなく、更に結晶変換して用いることもできる。その場
合、得られたヒドロキシガリウムフタロシアニンを、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチルホルムアミド、N−メチルアセト
アミド及びN−メチルプロピオアミド等のアミド系溶
剤、クロロホルム等のハロゲン系溶剤、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル系溶剤又はジメチルスルホキシド等の
スルホキシド系溶剤を用いてミリング処理を行うことに
より得られる。
ラスビーズ、スチールビーズ及びアルミナボール等の分
散剤と共に、サンドミルやボールミル等のミリング装置
を用いて行う処理である。ミリング時間は、使用するミ
リング装置により異なるため、一概には言えないが4〜
48時間程度が好ましい。一番良い方法は4〜8時間お
きにサンプルをとりブラッグ角を確認することである。
ミリング処理で用いる分散剤の量は、質量基準で金属フ
タロシアニンの10〜50倍が好ましい。また、湿式ミ
リングの場合用いられる溶剤の量は、質量基準で金属フ
タロシアニンの10〜30倍が好ましい。
折の測定はCuKα線を用い、次の条件で行ったもので
ある。
自動X線回折装置MXP18 X線管球:Cu 管電圧:50KV 管電流:300mA スキャン方法:2θ/θスキャン スキャン速度:2deg./min サンプリング間隔:0.020deg. スタート角度(2θ):5deg. ストップ角度(2θ):40deg. ダイバージェンススリット:0.5deg. スキャッタリングスリット:0.5deg. レシーピングスリット:0.3deg. 湾曲モノクロメーター使用
は、導電性支持体上に電荷発生材料と電荷輸送材料を同
時に含有する単一層からなる感光層を有する層構成と、
又は導電性支持体上に電荷発生材料を含有する電荷発生
層と電荷輸送材料を含有する電荷輸送層をこの順に積層
する感光層を有する層構成があり、電子写真特性的には
積層型が好ましい。なお、電荷発生層と電荷輸送層の積
層関係は逆であってもよい。
性を有していれば、いずれのものでもよく、例えば、ア
ルミニウム、アルミニウム合金、鋼、亜鉛、ステンレ
ス、バナジウム、モリブデン、クロム、チタン、ニッケ
ル、インジウム金及び白金等の金属を用いることができ
る。その他には、アルミニウム、アルミニウム合金酸化
インジウム、酸化スズ又は酸化インジウム−酸化スズ合
金を真空蒸着法によって被膜形成された層を有するプラ
スチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、アクリル
樹脂及びポリフッ化エチレン)や導電性粒子(例えば、
アルミニウム粉末、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛、
カーボンブラック及び銀粒子等)を適当なバインダー樹
脂と共にプラスチック又は前記支持体の上に被覆した支
持体、導電性粒子をプラスチックや紙に含浸させた支持
体や導電性ポリマーを有するプラスチック等を用いるこ
とができる。
はバリヤー機能と接着機能を持つ下引き層を設けること
もできる。下引き層の材料としては、ポリビニルアルコ
ール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、メチ
ルセルロース、カゼイン、ポリアミド(ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン610、共重合ナイロン及びN−
アルコキシメチル化ナイロン等)、ポリウレタン、にか
わ、酸化アルミニウム及びゼラチン等が用いられる。そ
の膜厚は0.1〜10μmが好ましく、特には0.5〜
5μmが好ましい。
発明のフタロシアニン結晶の電荷発生材料と電荷輸送材
料を過当なバインダー樹脂溶液中に混合して、この混合
液を導電性支持体上に塗布乾燥して形成される。
電荷発生層は、本発明のフタロシアニン結晶を過当なバ
インダー樹脂溶液と共に分散し、この分散液を塗布乾燥
して形成する方法が挙げられるが、蒸着することによっ
て層形成することもできる。
インダー樹脂とを溶剤中に溶解させた塗料を塗布乾燥し
て形成する。電荷輸送材料としては、各種のトリアリー
ルアミン系化合物、ヒドラゾン系化合物、スチルペン系
化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、
チアゾール系化合物及びトリアリルメタン系化合物等が
挙げられる。
えば、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリビニルカルバ
ゾール、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリビニ
ルブチラール、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、
ポリサルホン、ポリアリレート、塩化ビニリデン、アク
リロニトリル共重合体及びポリビニルベンザール等の樹
脂が挙げられる。
法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング
法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法及
びビームコーティング法等の塗布方法が挙げられる。
mが好ましく、特には10〜30μmが好ましい、積層
構造の場合、電荷発生層の膜厚は0.01〜10μmが
好ましく、特には0.1〜3μmが好ましく、電荷輸送
層の膜厚は5〜40μmが好ましく、特には10〜30
μmが好ましい。
して20〜90質量%が好ましく、更には50〜80質
量%が好ましい。電荷輸送材料の含有量は、電荷輸送層
に対して20〜80質量%が好ましく、更には30〜7
0質量%が好ましい。
有量は、感光層に対して3〜30質量%が好ましい。電
荷輸送材料の含有量は、感光層に対して30〜70質量
%が好ましい。
料として用いる場合、その目的に応じて他の電荷発生材
料と混合して用いることもできる。この場合、フタロシ
アニンの割合は、全電荷発生材料に対して50質量%以
上が好ましい。
てもよい。保護層は、ポリビニルブチラール、ポリエス
テル、ポリカーボネート(ポリカーボネートZや変性ポ
リカーボネート等)、ポリアミド、ポリイミド、ポリア
リレート、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンコポリ
マー、スチレン−アクリル酸コポリマー、スチレン−ア
クリロニトリルコポリマー等の樹脂を適当な有機溶剤に
よって溶解し、感光層上に塗布、乾燥して形成できる。
保護層の膜厚は0.05〜20μmが好ましい。また、
保護層中に導電性粒子や紫外線吸収剤等を含ませてもよ
い。導電性粒子としては、例えば、酸化錫粒子等の金属
酸化物が好ましい。
ロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成を
示す。
子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周
速度で回転駆動される。電子写真感光体1は、回転過程
において、一次帯電手段3によりその周面に正又は負の
所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレ
ーザービーム走査露光等の露光手段(不図示)から出力
される目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に
対応して強度変調された露光光4を受ける。こうして電
子写真感光体1の周面に対し、目的の画像情報に対応し
た静電潜像が順次形成されていく。
によりトナー現像され、不図示の給紙部から電子写真感
光体1と転写手段6との間に電子写真感光体1の回転と
同期して取り出されて給送された転写材7に、電子写真
感光体1の表面に形成担持されているトナー画像が転写
手段6により順次転写されていく。
子写真感光体面から分離されて像定着手段8へ導入され
て像定着を受けることにより画像形成物(プリント、コ
ピー)として装置外へプリントアウトされる。
リーニング手段9によって転写残りトナーの除去を受け
て清浄面化され、更に前露光手段(不図示)からの前露
光光10により除電処理された後、繰り返し画像形成に
使用される。なお、一次帯電手段3が帯電ローラー等を
用いた接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必
要ではない。
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9等の構成要素のうち、複数のものを容器に納めてプロ
セスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプ
ロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンタ
ー等の電子写真装置本体に対して着脱自在に構成しても
よい。例えば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリー
ニング手段9の少なくとも1つを電子写真感光体1と共
に一体に支持してカートリッジ化して、装置本体のレー
ル等の案内手段12を用いて装置本体に着脱自在なプロ
セスカートリッジ11とすることができる。
やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過
光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化し、こ
の信号に従って行われるレーザービームの走査、LED
アレイの駆動又は液晶シャッターアレイの駆動等により
照射される光である。
機に利用するのみならず、レーザービームプリンター、
CRTプリンター、LEDプリンター、FAX、液晶プ
リンター及びレーザー製版等の電子写真応用分野にも幅
広く適用し得るものである。
明する。なお、実施例中の「%」及び「部」は、それぞ
れ「質量%」及び「質量部」を意味する。
まざまな電解水生成器があるので以下はその一例であ
る。電解水は共に白金電極を有し、原水を蓄えるアノー
ド室とカソード室とその中間に電解質を入れるために隔
膜で仕切られた中間室を設けた3室型の電解水生成器を
用いて準備した。中間室にNaClの水溶液を入れ、ア
ノード極とカソード極に電解をかけることにより電解水
を得た。本発明で用いるアルカリ性電解水は、カソード
電極近傍で得られたもので中間室のNaCl濃度や電界
強度の調節でpHは7程度から12程度まで任意に調整
可能である。なおpHは、市販のpHメーター(横河電
機(株)製/モデルpH81)を用いて測定した。
部、三塩化ガリウム25部、α−クロロナフタレン45
0部を窒素雰囲気下で200℃で4時間反応させた後、
130℃で生成物を濾過した。得られた生成物をN,N
−ジメチルホルムアミドを用いて140℃で2時間分散
洗浄した後、濾過し、メタノールで洗浄乾燥し、クロロ
ガリウムフタロシアニンを34.0部得た。クロロガリ
ウムフタロシアニンは結晶として得られ、その粉末X線
回折図を図1に示す。
ン5部を5℃の濃硫酸150部に溶解させ、氷水750
部中に攪拌下に滴下して再析出させ、ろ過した。これを
pH11を示す電解水で分散洗浄行い、次いでイオン交
換水で分散洗浄を4回行った後、乾燥し、CuKα特性
X線回折においてブラッグ角(2θ±0.2°)の6.
7°、13.2°、16.4°及び26.2°に強いピ
ークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニンを4.
2g得た。この時の粉末X線回折図を図2に示す。
ン5部を5℃の濃硫酸150部に溶解させ、氷水750
部中に攪拌下に滴下して再析出させ、ろ過した。これを
水により分散洗浄した後、pH11を示す電解水で分散
洗浄行い、次いでイオン交換水で分散洗浄を4回行った
後、乾燥し、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角
(2θ±0.2°)の6.6°、13.2°、16.3
°及び26.2°に強いピークを有するヒドロキシガリ
ウムフタロシアニンを4.2g得た。この時の粉末X線
回折図を図3に示す。
ン5部を5℃の濃硫酸150部に溶解させ、氷水750
部中に攪拌下に滴下して再析出させ、ろ過した。2%ア
ンモニア水で分散洗浄、次いでイオン交換水で分散洗浄
を4回行った後、乾燥し、CuKα特性X線回折のブラ
ッグ角(2θ±0.2°)の6.6°、13.2°、1
6.4°及び26.1°に強いピークを有するヒドロキ
シガリウムフタロシアニンを4.2g得た。この時の粉
末X線回折図を図4に示す。
シガリウムフタロシアニン0.5g、N,N−ジメチル
ホルムアミド9.5gを1mmφのガラスビーズ15g
と共にボールミルでミリング処理を室温(22℃)下で
24時間行った。この分散液より固形分を取り出し、テ
トラヒドロフランで十分に洗浄、乾燥して、CuKα特
性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の
7.4°、26.2°及び28.2°に強いピークを有
するヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を0.45
部得た。この時の粉末X線回折図を図5に示す。
アニンを実施例2で得られたものに代えた以外は実施例
3と同様にして処理し、CuKα特性X線回折における
ブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°、26.4°
及び28.4°に強いピークを有するヒドロキシガリウ
ムフタロシアニン結晶を0.45部得た。この時の粉末
X線回折図を図6に示す。
アニンを比較例1で得られたものに代えた以外は実施例
3と同様にして処理し、CuKα特性X線回折における
ブラッグ角(2θ±0.2°)の7.3°及び28.1
°に強いピークを有するヒドロキシガリウムフタロシア
ニン結晶を0.45部得た。この時の粉末X線回折図を
図7に示す。
6−66−610−12四元系ポリアミド共重合体5部
をメタノール70部/ブタノール25部を混合溶媒に溶
解した溶液を浸漬塗布、乾燥して、膜厚が1μmの下引
き層を形成した。
シアニン結晶2部とポリビニルブチラール樹脂(商品
名:エスレックBX−1、積水化学工業社製)1部をシ
クロヘキサノン120部に添加し、1mmφガラスビー
ズを用いたサンドミルで3時間分散し、これにメチルエ
チルケトン120部を加えて希釈して電荷発生層用塗布
液を調製した。下引き層上に、この電荷発生層用塗料を
浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥して、膜厚が0.
2μmの電荷発生層を形成した。
0、三菱ガス化学)10部をクロロベンゼン60部に溶
解し、電荷輸送層用塗布液を調製した。電荷発生層上に
電荷輸送層用塗布液を浸漬塗布し、120℃で60分間
乾燥して、膜厚が23μmの電荷輸送層を形成した。こ
うして電子写真感光体を作製した。
発生材料に代えて、実施例4で製造したフタロシアニン
結晶を電荷発生材料として用いた以外は、同様にして電
子写真感光体を作製した。
発生材料に代えて、比較例2で製造したフタロシアニン
結晶を電荷発生材料として用いた以外は、同様にして電
子写真感光体を作製した。
写真感光体をレーザービームプリンター(商品名:LB
P−1760、キヤノン(株)製)を光量可変にした改
造機に設置して、暗部電位が−600(V)になるよう
に帯電設定し、これに波長780nmのレーザー光を照
射して、−600(V)の電位を−140(V)まで下
げるのに必要な光量を測定し、感度として測定した。更
に、20μJ/cm2の光量を照射した時の電位を残留
電位として測定した。結果を示す。
8以上12以下の電解水を用いるアシッドペースティン
グ処理方法により得られたガリウムフタロシアニン結晶
をミリング処理して得られる結晶を用いた電子写真感光
体の電子写真特性は、アルカリ試薬を用いて処理し、作
製された電子写真感光体と同等の特性を示した。これに
より、アシッドペースティング時にアルカリ試薬を用い
る時に生じる危険を避けることができ、より作業の安全
性を高める効果を奉するフタロシアニン化合物の製造方
法、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶の製造方法
を提供することが可能となった。
ニン結晶の粉末X線回折図である。
シアニン結晶の粉末X線回折図である。
シアニン結晶の粉末X線回折図である。
シアニンの結晶の粉末X線回折図である。
シアニンの結晶の粉末X線回折図である。
シアニンの結晶の粉末X線回折図である。
シアニンの結晶の粉末X線回折図である。
トリッジを備えた電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
Claims (7)
- 【請求項1】 フタロシアニン化合物を、水を電気分解
して得られるpH8以上12以下の電解水を用いてアシ
ッドペースティング処理することを特徴とするフタロシ
アニン化合物の製造方法。 - 【請求項2】 前記フタロシアニン化合物がガリウムフ
タロシアニンである請求項1に記載のフタロシアニン化
合物の製造方法。 - 【請求項3】 ハロゲン化ガリウムフタロシアニンのア
シッドペースティング処理工程において、水を電気分解
して得られるpH8以上12以下の電解水を用いてアシ
ッドペースティング処理を行い、CuKα特性X線回折
におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の6.6°、1
3.2°、16.4°及び26.2°に強いピークを有
する結晶を得ることを特徴とするヒドロキシガリウムフ
タロシアニン結晶の製造方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載のヒドロキシガリウムフ
タロシアニン結晶をミリング処理により結晶変換させ、
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θの7.4
±0.2°及び28.2±0.2°に強いピークを有す
る結晶を得ることを特徴とするヒドロキシガリウムフタ
ロシアニン結晶の製造方法。 - 【請求項5】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、該感光層が請求項4に記載の製造方
法で得られたCuKα特性X線回折におけるブラッグ角
2θの7.4±0.2°及び28.2±0.2°に強い
ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶
を含有することを特徴とする電子写真感光体。 - 【請求項6】 請求項5に記載の電子写真感光体を、該
電子写真感光体を帯電させる帯電手段、静電潜像の形成
された電子写真感光体をトナーで現像する現像手段及び
転写工程後の電子写真感光体上に残余するトナーを回収
するクリーニング手段からなる群より選ばれた少なくと
も1つの手段と共に一体に支持し、電子写真装置本体に
着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッ
ジ。 - 【請求項7】 請求項5に記載の電子写真感光体、該電
子写真感光体を帯電させる帯電手段、帯電した電子写真
感光体に対し露光を行い静電潜像を形成する露光手段、
静電潜像の形成された電子写真感光体にトナーで現像す
る現像手段及び電子写真感光体上のトナー像を転写材上
に転写する転写手段を備えることを特徴とする電子写真
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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