JP2003188503A - 実装回路板保護用コーティング剤、実装回路板における硫化防止方法、及び実装回路板 - Google Patents

実装回路板保護用コーティング剤、実装回路板における硫化防止方法、及び実装回路板

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JP2003188503A
JP2003188503A JP2001381007A JP2001381007A JP2003188503A JP 2003188503 A JP2003188503 A JP 2003188503A JP 2001381007 A JP2001381007 A JP 2001381007A JP 2001381007 A JP2001381007 A JP 2001381007A JP 2003188503 A JP2003188503 A JP 2003188503A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 重量平均分子量が1,500〜30,0
00で、加水分解性シリル基および/またはシラノール
基を含有し、ケイ素原子の含有量が0.1〜5重量%で
ある(メタ)アクリル系樹脂であって、(メタ)アクリ
ル系樹脂を構成する単量体成分中の50モル%以上がメ
タクリル酸メチルである樹脂を主成分としてなることを
特徴とする金属の硫化防止性を有する実装回路板保護用
コーティング剤。 【効果】 本発明によれば、表面に金属部分を有する基
板に対し容易かつ確実に塗布することができ、塗布後は
空気中の湿気により均一な硬化被膜を形成できて、得ら
れた被膜は電気絶縁性を良好に保つと同時に、内部の金
属部分を硫黄化合物による腐蝕(硫化作用)から守るこ
とのできるコーティング剤、および厳しい外的環境や硫
黄化合物から実装回路板を保護する方法、並びにこのよ
うに保護された実装回路板を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に電気・電子部
品を搭載した実装回路板を保護被覆し、実装回路板にお
ける金属部分の硫化を防止する用途に用いられる(メ
タ)アクリル樹脂系コーティング剤、および実装回路板
における金属部分の硫化防止方法、さらには金属部分の
硫化防止性が付与された実装回路板に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
電気・電子部品を搭載し、自動車、航空機などの電装部
品として用いられる実装回路板(サーキットボード)
は、その電気絶縁性を良好に保ち、また高温多湿、浸水
および粉塵などの厳しい外的環境からサーキットボード
を保護することを目的として、レジンまたは高粘度のオ
イルを主原料とするコーティング用組成物で上記電気・
電子部品を被覆することが行われている。
【0003】この場合、実装回路板全体を完全に被覆す
るいわゆるコンフォーマルコーティング剤としては、サ
ーキットボード表面の電子素子が高温や機械的応力など
によって破壊されるのを防止するという観点から、約1
00℃以下の低温条件で硬化し、硬化時あるいは被膜形
成後の環境の温度変化によって生じる熱膨張収縮による
応力が少ない材料か、または熱膨張収縮による応力を吸
収して電子素子に伝達しない弾性材料であることが必要
とされる。また、環境衛生の点からは、溶剤を含まない
無溶剤タイプのコーティング用材料が好ましい。
【0004】そこで、この要求を満たしたコーティング
用材料として、付加反応型(白金触媒使用)または紫外
線硬化反応型の溶剤で希釈する必要のないコーティング
用シリコーン組成物が既に開発されている。しかし、付
加反応型のシリコーン組成物の場合、サーキットボード
表面に搭載した部品の材質によっては白金触媒が被毒を
受け、このためシリコーン組成物が硬化しないことがあ
り、用途が限定されている。また、紫外線硬化反応型の
シリコーン組成物の場合、紫外線の照射を受けない暗部
が硬化しないという問題があり、このため複雑な形状の
部品を搭載したサーキットボードを被覆するためのコー
ティング剤としては不適当である。
【0005】一方、現在、市場で販売されている縮合反
応型のコーティング用の室温硬化性シリコーンゴム組成
物は、25℃における粘度が1,000mPa・sを越
えるものであり、このコーティング用組成物でサーキッ
トボードを被覆する場合、粘度が高いためにディップコ
ート、フローコート、はけ塗りまたはスプレーコートな
どの通常の塗布方法を採用することができないという問
題がある。
【0006】上記した問題点を解決する手段として、特
開平7−173435号公報に記載されているシリコー
ンコーティング剤が提案されている。すなわち、分子鎖
末端が水酸基で封鎖されたオルガノポリシロキサン、オ
ルガノキシシラン化合物またはその部分加水分解物、お
よび特定の硬化触媒を含有してなり、25℃における粘
度が20〜1000mPa・sであることを特徴とする
室温硬化性無溶剤シリコーンコーティング剤を用いると
いうものである。この方法によれば、低粘度であるため
各種塗布方法で容易かつ確実に塗布することができ、空
気中の湿気により速やかに室温で硬化し、しかも硬化の
際に毒性または腐食性のガスを放出せず、ゴム弾性を有
することから応力を吸収して、サーキットボード表面に
搭載されている部品にダメージを与えることがない。さ
らに、サーキットボードとの接着性も良好であり、無溶
剤タイプであることから、コンフォーマルコーティング
用途として有効に使用することが可能であるため、現在
各種用途に応用されている。
【0007】一方、このサーキットボードにおいては、
従来より銅配線(銅張り積層板)や金配線が使用されて
いるが、銅線より接触抵抗が低いこと、加工がし易いこ
と、価格が金よりも低い等の理由により、近年銀配線に
より製造するケースが増加しており、すでにエアフロー
センサーに銀配線が使用されるなど、自動車用途では今
後の主流になるものと考えられる。このような配線技術
を使用したサーキットボードでは、銀配線が腐蝕するこ
とによって電気系統にトラブルが発生する例が報告され
ており、これは分析により、硫化による腐蝕であること
が判っている。すなわち、モジュールの中あるいは近傍
にゴム物品が存在し、作動環境がある程度高温となる状
況下においては、ゴム物品中に加硫剤成分として存在す
る硫黄が揮発し、これが銀配線と接触することによって
腐食現象を引き起こしているものと推定される。事実、
ppmオーダーで存在する硫黄が銀を腐蝕させることも
確認されている。
【0008】特に自動車用途においては、エンジン周り
の作動環境がより高温となり、ダンパーゴム等の各種ゴ
ム物品が多数使用され、ゴム中の硫黄成分含有量を減少
させたり管理することは実質上非常に困難であるため、
硫黄の発生源をなくすことは不可能である。また、エア
フローセンサー等の小型化に伴い、このようなモジュー
ルがエンジンに直接マウントされるようなケースがあ
り、さらにはゴム物品だけでなく排ガスも硫黄の発生源
であることから、ますます硫黄による腐蝕が問題視され
る傾向にある。
【0009】このような状況下で、従来防湿性付与を目
的として使用されてきたコンフォーマルコーティング剤
に対し、同時に硫黄との接触を防ぐことによる金属の硫
化防止性が求められるようになってきた。しかしなが
ら、上記したような室温硬化型シリコーンゴム組成物か
らなるコーティング剤をサーキットボードに被覆した場
合、理由は不明であるが、被覆処理をしていないベアボ
ードよりも硫化作用の進行が早まってしまう現象が確認
されており、現在までに金属の硫化防止効果のあるコン
フォーマルコーティング剤は見出されておらず、新規材
料による問題解決が求められている。
【0010】本発明は、上記欠点を解決するためになさ
れたもので、サーキットボードに対しディップコート、
フローコート、はけ塗りまたはスプレーコートなどの方
法で容易かつ確実に塗布することができ、塗布後は空気
中の湿気により均一な硬化被膜を形成できて、得られた
被膜は電気絶縁性を良好に保つと同時に、内部の金属部
分を硫黄化合物による腐蝕(硫化作用)から守ることの
できる実装回路板保護用コーティング剤、および厳しい
外的環境や硫黄化合物から実装回路板を保護する方法、
並びにこのように保護された実装回路板を提供すること
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、重量平均分子量が1,500〜30,000で、
加水分解性シリル基および/またはシラノール基を含有
し、ケイ素原子の含有量が0.1〜5重量%である(メ
タ)アクリル系樹脂であって、(メタ)アクリル系樹脂
を構成する単量体成分中の50モル%以上がメタクリル
酸メチルであるものとすることにより、この(メタ)ア
クリル系樹脂を揮発性溶剤に溶解し、場合により有機金
属系縮合触媒を添加したコーティング剤をサーキットボ
ードに塗布、乾燥し、空気中の湿分によって硬化させた
場合、得られた被膜が優れた金属の硫化防止性を有する
ことを見いだした。更には、このようにして得られたコ
ーティング剤は、ディップコート、フローコート、はけ
塗りまたはスプレーコートなどの通常の塗布方法で容易
かつ確実に塗布することができ、しかも100℃以下の
低温条件で硬化し、硬化時あるいは被膜形成後の環境の
温度変化によって生じる熱膨張収縮による応力が少ない
ため、サーキットボード表面の電子素子が高温や機械的
応力などによって破壊されることがないと共に、サーキ
ットボードとの接着性も良好であるため、コンフォーマ
ルコーティング用途として、特に銀配線により製造され
たサーキットボードを被覆するためのコーティング剤と
して有効に使用することができることを見いだした。
【0012】即ち、従来の室温硬化型シリコーンコーテ
ィング剤を使用した硬化被膜では硫黄の透過を防止する
ことが困難であり、架橋密度を高めたり各種置換基を導
入することによっても改善はみられなかった。一方、有
機樹脂系のコーティング剤を適用した場合、高分子量の
アクリル系樹脂被膜が特異的に金属の硫化を防止するこ
とができることを確認した。しかしながら、この高分子
量のアクリル系樹脂は揮発性溶剤に溶解した際の溶液粘
度が非常に高く、サーキットボードに塗布するためには
固形分10〜20重量%といった低濃度溶液とすること
が必要で、結果的に多量の揮発性溶剤を使用することと
なるため実用的ではない。固形分50重量%以上の高濃
度溶液で、ディップコート、フローコート、はけ塗りま
たはスプレーコートなどの方法で基材に塗布可能な低粘
度とするためには、アクリル系樹脂の重量平均分子量を
30,000以下、好ましくは10,000以下とする
ことが必要であるが、このような低分子量体とした場合
には硫黄の透過を防止することができず、金属の硫化防
止は達成されない。
【0013】そこで、(メタ)アクリル系樹脂の組成を
検討したところ、樹脂を構成する単量体成分としてメタ
クリル酸メチルを多く含むものを使用した場合に金属の
硫化防止効果が向上することを見いだし、さらに研究を
進めた結果、(メタ)アクリル系樹脂構造中に加水分解
性シリル基および/またはシラノール基を導入すること
によって、重量平均分子量が30,000以下の低分子
量体とした場合でも、被膜形成時にこれらのシリル基や
シラノール基が架橋点となり、空気中の湿分によって硬
化し、高分子量化するために、金属の硫化防止性に優れ
る被膜となることに着目すると共に、この保護用コーテ
ィング剤は揮発性溶剤に溶解して固形分50重量%以上
の高濃度溶液とした場合でも各種基材への塗布が可能な
低粘度となることを確認して、本発明をなすに至ったも
のである。
【0014】従って、本発明は、重量平均分子量が1,
500〜30,000で、加水分解性シリル基および/
またはシラノール基を含有し、ケイ素原子の含有量が
0.1〜5重量%である(メタ)アクリル系樹脂であっ
て、(メタ)アクリル系樹脂を構成する単量体成分中の
50モル%以上がメタクリル酸メチルである樹脂を主成
分としてなることを特徴とする、表面に金属部分を含有
する基板に塗装、積層すると金属の硫化を防止できる金
属の硫化防止性を有する実装回路板保護用コーティング
剤を提供する。
【0015】更には、電気・電子部品を搭載した実装回
路板に、上記の保護用コーティング剤を塗布した後に乾
燥し、空気中の湿分により該組成物の被膜を硬化させる
ことを特徴とする、実装回路板における金属部分の硫化
防止方法、および電気・電子部品を搭載した実装回路板
に、上記の保護用コーティング剤の硬化被膜を形成して
なることを特徴とする、金属部分の硫化防止性が付与さ
れた実装回路板を提供する。
【0016】以下、本発明につきさらに詳しく説明す
る。
【0017】本発明の実装回路板保護用コーティング剤
において主成分となる(メタ)アクリル系樹脂は、重量
平均分子量が1,500〜30,000の範囲の重合体
であることが必要とされる。これは、重量平均分子量が
1,500未満では後述する加水分解性シリル基および
/またはシラノール基を導入しても、元々の分子量が低
すぎるために被膜形成時に十分な高分子量体とならず、
金属の硫化防止効果が不足するし、重量平均分子量が3
0,000を越えると揮発性溶剤に溶解した際の溶液粘
度が高くなり、複雑な形状を有する基材に対し均一に塗
布することが困難となることから固形分濃度を50重量
%未満の低濃度とせざるを得ないためであり、さらには
重量平均分子量を2,000〜10,000の範囲とす
ることが好ましい。
【0018】また、この(メタ)アクリル系樹脂は、加
水分解性シリル基および/またはシラノール基を、(メ
タ)アクリル系重合体分子鎖の側鎖および/または末端
に含有するものである。この加水分解性シリル基および
/またはシラノール基を含有することによって、前述の
通り、重量平均分子量が30,000以下の低分子量重
合体とした場合でも、被膜形成時にこれらのシリル基や
シラノール基が架橋点となり、空気中の湿分によって硬
化し、高分子量化するために金属の硫化防止性に優れる
被膜を得ることが可能となる。従って、これらシリル基
やシラノール基の導入量に関連するケイ素原子の含有量
は、0.1重量%より少ないと架橋点数が減少すること
から、実質上被膜形成時にほとんど高分子量化せず、金
属の硫化防止効果が得られないし、5重量%より多くし
ても金属の硫化防止効果のさらなる向上はみられず、樹
脂の製造に使用される原料中、(メタ)アクリル系単量
体と比較して高価であるシラン系化合物の使用量が増加
するためコスト高となるばかりか、架橋点数が多くなり
すぎて高硬度の被膜となり、被膜形成時やサーキットボ
ードの実装使用時にクラックが発生しやすくなるため、
かえって保護コーティング剤としての目的が達成されな
くなることから、(メタ)アクリル系樹脂中の0.1〜
5重量%とすることが必要であり、さらには0.2〜3
重量%とすることが好ましい。
【0019】この加水分解性シリル基および/またはシ
ラノール基とは、具体的には下記一般式(1)で表され
る基である。 −SiXa1 3-a (1)
【0020】ここで、上記一般式(1)中のXは塩素原
子、臭素原子等のハロゲン原子、メトキシ基、エトキシ
基、イソプロポキシ基等のアルコキシ基、アセトキシ基
等のアシルオキシ基、メチルエチルケトオキシム基等の
オキシム基、N−エチルアセトアミド基等のアミド基、
イソプロペノキシ基等のアルケノキシ基、ジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基等のアミノ基などの加水分解性
基または水酸基を示し、R1は水素原子、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、デシル基
等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル
基、フェニル基、トリル基等のアリール基など、炭素数
1〜10の一価の炭化水素基を示し、aは1〜3の整数
である。
【0021】このような加水分解性シリル基および/ま
たはシラノール基を含有する(メタ)アクリル系樹脂
は、例えば下記(A)や(B)などの方法により製造す
ることができる。
【0022】(A)炭素−炭素二重結合を有する不飽和
(メタ)アクリル系重合体中の該炭素−炭素二重結合
に、下記一般式(2)で表されるヒドロシラン化合物を
付加反応させる方法。 HSiXa1 3-a (2)
【0023】ここで、上記一般式(2)中のX、R1
aは前記した一般式(1)中のX、R1、aと同義であ
り、このようなヒドロシラン化合物としては、例えば、
トリクロロシラン、メチルジクロロシラン、フェニルジ
クロロシラン、ジメチルクロロシラン等のハロゲン化シ
ラン類、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メ
チルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラン、フェ
ニルジメトキシシラン、ジメチルメトキシシラン等のア
ルコキシシラン類、トリアセトキシシラン、メチルジア
セトキシシラン、フェニルジアセトキシシラン等のアシ
ルオキシシラン類、トリスメチルエチルケトオキシムシ
ラン等のオキシムシラン類、トリイソプロペノキシシラ
ン等のアルケノキシシラン類などを挙げることができ
る。尚、これらのヒドロシラン化合物は、単独で、また
は2種類以上を混合して使用することができる。
【0024】また、(A)の方法において使用される不
飽和(メタ)アクリル系重合体の製造方法は特に限定さ
れず、従来公知の方法によって得ることができるが、こ
れは例えば、カルボキシル基、水酸基、エポキシ基等の
官能基を含有する(メタ)アクリル系単量体とメタクリ
ル酸メチル等の官能基を含有しない(メタ)アクリル系
単量体とを共重合した後、上記官能基と反応しうる官能
基と炭素−炭素二重結合とを有する不飽和化合物を、該
共重合体中の上記官能基と反応させることによって、重
合体分子鎖の側鎖に炭素−炭素二重結合を有する不飽和
(メタ)アクリル系重合体を製造することができる。
【0025】(B)(メタ)アクリル系単量体と、下記
一般式(3)で表される不飽和シラン化合物とを共重合
する方法。 R2SiXa1 3-a (3)
【0026】ここで、上記一般式(3)中のX、R1
aは前記した一般式(1)中のX、R1、aと同義であ
り、R2はビニル基、アクリロキシメチル基、γ−アク
リロキシプロピル基、メタクリロキシメチル基、γ−メ
タクリロキシプロピル基などの重合性二重結合を有する
有機基を示す。このような不飽和シラン化合物として
は、例えば、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメト
キシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリイ
ソプロポキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビ
ニルトリスメチルエチルケトオキシムシラン、ビニルト
リイソプロペノキシシラン、ビニルメチルジメトキシシ
ラン、ビニルジメチルメトキシシラン等のビニルシラン
類、アクリロキシメチルトリクロロシラン、アクリロキ
シメチルトリメトキシシラン、アクリロキシメチルトリ
エトキシシラン、アクリロキシメチルメチルジメトキシ
シラン、アクリロキシメチルジメチルメトキシシラン、
γ−アクリロキシプロピルトリクロロシラン、γ−アク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキ
シプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピル
ジメチルメトキシシラン等のアクリルシラン類、メタク
リロキシメチルトリクロロシラン、メタクリロキシメチ
ルトリメトキシシラン、メタクリロキシメチルトリエト
キシシラン、メタクリロキシメチルメチルジメトキシシ
ラン、メタクリロキシメチルジメチルメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリクロロシラン、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタク
リロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロ
キシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロ
キシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロ
キシプロピルジメチルメトキシシラン等のメタクリルシ
ラン類、スチリルトリメトキシシラン、スチリルトリエ
トキシシラン、スチリルメチルジメトキシシラン、N−
ビニルベンジル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−ビニルベンジル−γ−アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン等のスチリルシラン類などを挙げること
ができる。尚、これらの不飽和シラン化合物は、単独
で、または2種類以上を混合して使用することができ
る。
【0027】上記した(A)や(B)などの方法により
加水分解性シリル基および/またはシラノール基を含有
する(メタ)アクリル系樹脂を製造する場合に使用され
る(メタ)アクリル系単量体としては、アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プ
ロピル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、
メタクリル酸イソブチル、アクリル酸アミル、メタクリ
ル酸アミル、アクリル酸イソアミル、メタクリル酸イソ
アミル、アクリル酸ヘキシル、メタクリル酸ヘキシル、
アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸n−オクチル、メタクリル酸n−オクチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸イソボルニル、メタクリル
酸イソボルニル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メ
タクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒド
ロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピ
ル、アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸
3−ヒドロキシプロピル、アクリルアミド、メタクリル
アミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロー
ルメタクリルアミド、アクリル酸グリシジル、メタクリ
ル酸グリシジル、アクリル酸トリフロロプロピル、メタ
クリル酸トリフロロプロピルなどを挙げることができる
が、本発明の(メタ)アクリル系樹脂においては、これ
ら単量体成分中の50モル%以上がメタクリル酸メチル
であることが必要とされる。(メタ)アクリル系単量体
成分中の50モル%以上をメタクリル酸メチルとするこ
とにより、金属の硫化防止性を著しく向上させることが
可能となるからである。尚、得られる保護用コーティン
グ剤組成物の各種特性を妨げない範囲で、スチレン、α
−メチルスチレン、マレイン酸、ブタジエン、アクリロ
ニトリルなどの共重合可能な他のビニル系単量体を一部
使用することは任意とされる。
【0028】従って、本発明の加水分解性シリル基およ
び/またはシラノール基を含有する(メタ)アクリル系
樹脂を得るためには、上述した(B)の方法により、重
合性二重結合と加水分解性シリル基を含有する不飽和シ
ラン化合物と、メタクリル酸メチルおよびそれ以外の
(メタ)アクリル系単量体とを、アゾビスイソブチロニ
トリル等のラジカル重合開始剤の存在下に共重合して製
造することが製造工程の単純さなどから好適とされ、こ
の際の重合方法としては、例えば、一括して単量体を添
加して重合する方法、単量体の一部を重合した後、その
残りを連続的にまたは断続的に添加する方法、あるいは
単量体を重合の初期段階から連続的に添加する方法など
が挙げられ、これらの重合方法を組み合わせた重合方法
を採用することも可能である。好ましい重合方法として
は溶液重合が挙げられ、ここで使用される溶媒としては
(メタ)アクリル系樹脂を溶解する揮発性溶剤として後
述する各種のものを使用することが可能で、アルコール
系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶
剤が好適に使用できるが、製造工程やコスト面での無駄
を省くという観点からは、溶液重合時の反応溶媒を、得
られた保護用コーティング剤を基板に塗装する際に使用
される揮発性溶剤と同一のものとすることが好ましい。
また、共重合に使用される不飽和シラン化合物と各種単
量体の使用比率としては、不飽和シラン化合物が0.5
〜20モル%、メタクリル酸メチルが40〜99.5モ
ル%、それ以外の(メタ)アクリル系単量体0〜49モ
ル%の範囲で共重合することが好ましい。さらには、不
飽和シラン化合物0.5〜20モル%と、メタクリル酸
メチル50〜99.5モル%およびアクリル酸ブチル0
〜40モル%の共重合物とすることが、より好ましい。
【0029】本発明の実装回路板保護用コーティング剤
を、表面に金属部分を含有する基板に塗装する際には、
上記した加水分解性シリル基および/またはシラノール
基を含有する(メタ)アクリル系樹脂を揮発性溶剤で溶
解した溶液を使用する。ここで使用される揮発性溶剤と
しては、このような(メタ)アクリル系樹脂を均一に溶
解することが可能なものであれば特に限定はされず、n
−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプ
タン、メチルシクロヘキサン、n−オクタン、イソオク
タン等の脂肪族炭化水素系溶剤、ベンゼン、トルエン、
キシレン、エチルベンゼン、トリメチルベンゼン、メチ
ルエチルベンゼン、プロピルベンゼン、ジエチルベンゼ
ン等の芳香族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、イソブタノール、2−ブタノール、t−ブタノー
ル、3−メトキシブタノール、n−ヘキサノール、2−
ヘキサノール、n−オクタノール、2−エチルヘキサノ
ール、n−デカノール、シクロヘキサノール、フェノー
ル、ベンジルアルコール、ジアセトンアルコール、クレ
ゾール等のアルコール系溶剤、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジ
オール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリエチレングリコール、グリセリン等の多価アル
コール系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、ジ
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチル−n−
ブチルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、ジイソブ
チルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノ
ン、ペンタンジオン、アセトフェノン等のケトン系溶
剤、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、n−ブチ
ルエーテル、n−ヘキシルエーテル、2−エチルヘキシ
ルエーテル、プロピレンオキサイド、ジオキサン、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールジエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチ
レングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピ
レングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、
テトラヒドロフラン等のエーテル系溶剤、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、アセト酢酸メ
チル、アセト酢酸エチル、プロピオン酸エチル、プロピ
オン酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エ
チレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチ
レングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピ
レングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピ
レングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジプ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の
エステル系溶剤などを挙げることができる。これらの揮
発性溶剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用する
ことができるが、塗布溶液の低粘度化や乾燥時間の短縮
といった観点からは沸点が150℃以下の揮発性溶剤を
使用することが好ましく、具体的にはトルエン、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢
酸エチル等の単独または2種以上の混合溶剤が特に好適
に使用される。尚、基材に塗装する際の保護用コーティ
ング剤中における上記揮発性溶剤の含有量は、1〜50
重量%とすることが好ましい。
【0030】本発明においては、前記したように(メ
タ)アクリル系樹脂構造中に導入された加水分解性シリ
ル基および/またはシラノール基同士が、空気中の湿分
によって加水分解、縮合した架橋構造をとることによっ
て、金属の硫化防止が達成される。従って、本発明の保
護用コーティング剤には、上記したシリル基の加水分
解、縮合反応を促進する有機金属系縮合触媒を添加する
ことが好ましい。このような有機金属系縮合触媒として
は有機金属化合物あるいはそれらの部分加水分解物が挙
げられ、有機金属化合物の具体例としては、テトラ−n
−ブトキシジルコニウム、トリ−n−ブトキシ・エチル
アセトアセテートジルコニウム、ジ−n−ブトキシ・ビ
ス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、n−ブト
キシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウ
ム、テトラキス(n−プロピルアセトアセテート)ジル
コニウム、テトラキス(アセチルアセトアセテート)ジ
ルコニウム、テトラキス(エチルアセトアセテート)ジ
ルコニウム等の有機ジルコニウム化合物、テトライソプ
ロポキシチタニウム、テトラ−n−ブトキシチタニウ
ム、ジイソプロポキシ・ビス(エチルアセトアセテー
ト)チタニウム、ジイソプロポキシ・ビス(アセチルア
セテート)チタニウム、ジイソプロポキシ・ビス(アセ
チルアセトン)チタニウム等の有機チタン化合物、トリ
イソプロポキシアルミニウム、トリ−n−ブトキシアル
ミニウム、ジイソプロポキシ・エチルアセトアセテート
アルミニウム、ジイソプロポキシ・アセチルアセトナー
トアルミニウム、ジ−n−ブトキシ・エチルアセトアセ
テートアルミニウム、イソプロポキシ・ビス(エチルア
セトアセテート)アルミニウム、イソプロポキシ・ビス
(アセチルアセトナート)アルミニウム、トリス(エチ
ルアセトアセテート)アルミニウム、トリス(アセチル
アセトナート)アルミニウム、モノアセチルアセトナー
ト・ビス(エチルアセトアセテート)アルミニウム等の
有機アルミニウム化合物、ジブチルスズジアセテート、
ジブチルスズジオクテート、ジブチルスズジラウレー
ト、ジブチルスズビス(メチルマレート)、ジブチルス
ズビス(ブチルマレート)、ジオクチルスズジアセテー
ト、ジオクチルスズジオクテート、ジオクチルスズジラ
ウレート、ジオクチルスズビス(メチルマレート)、ジ
オクチルスズビス(ブチルマレート)、ジオクチルスズ
ビス(オクチルマレート)等の有機スズ化合物などを例
示することができる。これらの有機金属系縮合触媒は、
単独でまたは2種以上を混合して使用することができ
る。尚、基材に塗装する際の保護用コーティング剤中に
おける上記有機金属系縮合触媒の含有量は、0.01〜
10重量%とすることが好ましく、さらには0.5〜5
重量%とすることがより好ましい。
【0031】本発明の実装回路板保護用コーティング剤
には、必要に応じてさらに各種のシリコーンオイル、充
填剤、接着助剤、顔料、染料、安定性向上剤、老化防止
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、熱伝導性改良剤
などを本発明の目的を損なわない程度に添加することは
任意とされる。
【0032】本発明の実装回路板保護用コーティング剤
を、表面に金属部分を含有する基板に塗装する際には、
上記した加水分解性シリル基および/またはシラノール
基を含有する(メタ)アクリル系樹脂と揮発性溶剤およ
び有機金属系縮合触媒の所定量を混合して均一溶液とす
ればよく、その混合方法は特に限定されるものではない
が、混合工程中に加水分解性シリル基および/またはシ
ラノール基が加水分解、縮合反応してしまうことを避け
るために、乾燥空気または窒素雰囲気中において混合す
ることが好ましい。
【0033】ここで、該保護用コーティング溶液の25
℃における粘度が1,000mm2/sを越えると、デ
ィップコートプロセスにおいて基材を液から引き上げた
とき、瞬時にはドリップが止まらないため、いわゆるテ
ーリング現象を引き起こし易くなり、塗工膜も厚くなっ
てしまう。また、テーリングによって液の損失が起こ
り、次工程においては汚れが発生するという不利益が生
じる。さらに、フローコートプロセスにおいては、高粘
度品は徐々にフローするという特性から好ましい箇所の
みを選択的に硬化被膜を形成することが難しくなり、最
悪の場合、マスキングすることが必要となる。従って、
サーキットボード等の複雑な形状を有する基材に対し無
駄なく均一に塗布するためには、該保護用コーティング
溶液の25℃における粘度を1,000mm2/s以下
とすることが好ましく、さらには40〜500mm2
sとすることがより好ましい。
【0034】このようにして得られた保護用コーティン
グ剤を各種基材に塗布する方法としては、窒素雰囲気下
でのディップコート、自動吐出機を使用したフローコー
ト、スプレー、はけ塗りなどの塗布方法を採用すること
ができる。この場合、コーティング被膜の厚さは通常2
0〜300μmであり、塗布後の乾燥によって揮発性溶
剤が蒸発して表面タックのない被膜が得られ、その後空
気中の湿気により架橋して硬化被膜となるが、この乾燥
・硬化工程は室温下および/または加熱雰囲気下で実施
することができ、加熱する場合の温度としては、あまり
高温条件とすると揮発性溶剤の急激な蒸発による膨れ、
熱軟化による被膜の変形、急な収縮歪みによるクラック
等が発生するおそれがあるため、30〜100℃の範囲
とすることが好適で、さらには30〜60℃の範囲とす
ることがより好ましく、このような乾燥ラインは閉鎖系
として蒸発した揮発性溶剤を大気中に解放せず、回収す
るシステムを採用することが環境面からは望ましい。ま
た、塗布・乾燥後の基材を相対湿度50%以上の湿気含
有雰囲気下で一定時間エージングすることにより、加水
分解性シリル基および/またはシラノール基の架橋反応
を促進して早期に緻密な被膜を得ることができる。
【0035】また、本発明の保護用コーティング剤を適
用しうる基材としては、表面に金属部分を含有するもの
であれば特に限定はされず、母材が各種有機樹脂系のも
の、ガラス繊維やマイカ等で強化された複合材料、ガラ
ス製品、窯業系製品など広範囲に適用することができる
が、特に金属部分として銀を含有する基材、より具体的
には銀配線を有するサーキットボードに対し、好適に使
用される。尚、このコーティング剤は上記したような各
種基材に対し、直接塗布して良好な接着性を有する硬化
被膜を得ることができるが、所望により従来公知のプラ
イマーを併用することは任意とされる。
【0036】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。尚、各例において粘度は25℃における値
を示し、重量平均分子量はテトラヒドロフランを溶媒と
するGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)
測定データより、ポリスチレン標準試料で作成した検量
線を用いて換算した数値を示した。
【0037】[調製例1]攪拌装置、冷却装置、温度計と
2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコにメ
チルイソブチルケトン50gを仕込み、攪拌しながら8
0℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリル酸
メチル295g(2.95モル)とアクリル酸n−ブチ
ル42g(0.33モル)およびγ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン90g(0.36モル)の混
合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’−アゾビ
ス(2−メチルブチロニトリル)73gをメチルエチル
ケトン75gに溶解した溶液を入れ、内温を80℃に維
持しながら2方向滴下により5時間かけて滴下した。続
いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷却し、濾過を
行って、固形分濃度80%、重量平均分子量が2,40
0で、ケイ素原子の含有量が2.0重量%であるトリメ
トキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重合体溶液A
を得た。
【0038】[調製例2]攪拌装置、冷却装置、温度計と
2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコにメ
チルイソブチルケトン90gを仕込み、攪拌しながら8
0℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリル酸
メチル318g(3.18モル)とアクリル酸n−ブチ
ル45g(0.35モル)およびγ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン98g(0.40モル)の混
合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’−アゾビ
ス(2−メチルブチロニトリル)39gをメチルエチル
ケトン124gに溶解した溶液を入れ、内温を80℃に
維持しながら2方向滴下により5時間かけて滴下した。
続いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷却し、濾過
を行って、固形分濃度70%、重量平均分子量が5,2
00で、ケイ素原子の含有量が2.2重量%であるトリ
メトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重合体溶液
Bを得た。
【0039】[調製例3]攪拌装置、冷却装置、温度計と
2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコにメ
チルイソブチルケトン110gを仕込み、攪拌しながら
80℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリル
酸メチル330g(3.30モル)とアクリル酸n−ブ
チル47g(0.37モル)およびγ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン101g(0.41モル)
の混合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルブチロニトリル)22gをメチルエ
チルケトン159gに溶解した溶液を入れ、内温を80
℃に維持しながら2方向滴下により5時間かけて滴下し
た。続いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷却し、
濾過を行って、固形分濃度65%、重量平均分子量が
9,100で、ケイ素原子の含有量が2.3重量%であ
るトリメトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重合
体溶液Cを得た。
【0040】[調製例4]攪拌装置、冷却装置、温度計と
2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコにメ
チルイソブチルケトン160gを仕込み、攪拌しながら
80℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリル
酸メチル339g(3.39モル)とアクリル酸n−ブ
チル48g(0.38モル)およびγ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン104g(0.42モル)
の混合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルブチロニトリル)9gをメチルエチ
ルケトン173gに溶解した溶液を入れ、内温を80℃
に維持しながら2方向滴下により5時間かけて滴下し
た。続いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷却し、
濾過を行って、固形分濃度60%、重量平均分子量が2
0,800で、ケイ素原子の含有量が2.3重量%であ
るトリメトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重合
体溶液Dを得た。
【0041】[調製例5]攪拌装置、冷却装置、温度計と
2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコにメ
チルイソブチルケトン90gを仕込み、攪拌しながら8
0℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリル酸
メチル393g(3.93モル)とアクリル酸n−ブチ
ル57g(0.45モル)およびγ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン11g(0.044モル)の
混合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’−アゾ
ビス(2−メチルブチロニトリル)39gをメチルエチ
ルケトン124gに溶解した溶液を入れ、内温を80℃
に維持しながら2方向滴下により5時間かけて滴下し
た。続いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷却し、
濾過を行って、固形分濃度70%、重量平均分子量が
5,600で、ケイ素原子の含有量が0.25重量%で
あるトリメトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重
合体溶液Eを得た。
【0042】[調製例6]攪拌装置、冷却装置、温度計と
2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコにメ
チルイソブチルケトン90gを仕込み、攪拌しながら8
0℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリル酸
メチル355g(3.55モル)とアクリル酸n−ブチ
ル54g(0.42モル)およびγ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン52g(0.21モル)の混
合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’−アゾビ
ス(2−メチルブチロニトリル)39gをメチルエチル
ケトン124gに溶解した溶液を入れ、内温を80℃に
維持しながら2方向滴下により5時間かけて滴下した。
続いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷却し、濾過
を行って、固形分濃度70%、重量平均分子量が5,0
00で、ケイ素原子の含有量が1.2重量%であるトリ
メトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重合体溶液
Fを得た。
【0043】[調製例7]攪拌装置、冷却装置、温度計と
2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコにメ
チルイソブチルケトン90gを仕込み、攪拌しながら8
0℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリル酸
メチル344g(3.44モル)とアクリル酸n−ブチ
ル48g(0.38モル)およびγ−アクリロキシプロ
ピルメチルジメトキシシラン72g(0.33モル)の
混合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’−アゾ
ビス(2−メチルブチロニトリル)36gをメチルエチ
ルケトン124gに溶解した溶液を入れ、内温を80℃
に維持しながら2方向滴下により5時間かけて滴下し
た。続いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷却し、
濾過を行って、固形分濃度70%、重量平均分子量が
5,200で、ケイ素原子の含有量が1.9重量%であ
るジメトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重合体
溶液Gを得た。
【0044】[調製例8]攪拌装置、冷却装置、温度計と
2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコにメ
チルイソブチルケトン90gを仕込み、攪拌しながら8
0℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリル酸
メチル278g(2.78モル)とアクリル酸n−ブチ
ル39g(0.30モル)およびγ−アクリロキシプロ
ピルメチルジメトキシシラン147g(0.67モル)
の混合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルブチロニトリル)36gをメチルエ
チルケトン124gに溶解した溶液を入れ、内温を80
℃に維持しながら2方向滴下により5時間かけて滴下し
た。続いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷却し、
濾過を行って、固形分濃度70%、重量平均分子量が
4,900で、ケイ素原子の含有量が3.8重量%であ
るジメトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重合体
溶液Hを得た。
【0045】[調製例9]攪拌装置、冷却装置、温度計と
2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコにメ
チルイソブチルケトン90gを仕込み、攪拌しながら8
0℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリル酸
メチル361g(3.61モル)およびγ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン100g(0.40モ
ル)の混合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)39gをメチ
ルエチルケトン124gに溶解した溶液を入れ、内温を
80℃に維持しながら2方向滴下により5時間かけて滴
下した。続いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷却
し、濾過を行って、固形分濃度70%、重量平均分子量
が5,000で、ケイ素原子の含有量が2.3重量%で
あるトリメトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重
合体溶液Iを得た。
【0046】[調製例10]攪拌装置、冷却装置、温度計
と2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコに
メチルイソブチルケトン110gを仕込み、攪拌しなが
ら80℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリ
ル酸メチル207g(2.07モル)とアクリル酸n−
ブチル177g(1.38モル)およびγ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン95g(0.38モ
ル)の混合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)21gをメチ
ルエチルケトン159gに溶解した溶液を入れ、内温を
80℃に維持しながら2方向滴下により5時間かけて滴
下した。続いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷却
し、濾過を行って、固形分濃度65%、重量平均分子量
が9,300で、ケイ素原子の含有量が2.2重量%で
あるトリメトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重
合体溶液Jを得た。
【0047】[調製例11]攪拌装置、冷却装置、温度計
と2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコに
メチルイソブチルケトン90gを仕込み、攪拌しながら
80℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリル
酸メチル277g(2.77モル)、アクリル酸n−ブ
チル44g(0.34モル)とメタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル45g(0.35モル)およびγ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン95g(0.38モ
ル)の混合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)39gをメチ
ルエチルケトン124gに溶解した溶液を入れ、内温を
80℃に維持しながら2方向滴下により5時間かけて滴
下した。続いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷却
し、濾過を行って、固形分濃度70%、重量平均分子量
が5,100で、ケイ素原子の含有量が2.2重量%で
あるトリメトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重
合体溶液Kを得た。
【0048】[調製例12]攪拌装置、冷却装置、温度計
と2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコに
メチルイソブチルケトン80gを仕込み、攪拌しながら
80℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリル
酸メチル223g(2.23モル)およびγ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン138g(0.56
モル)の混合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,
2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)139g
をメチルエチルケトン134gに溶解した溶液を入れ、
内温を80℃に維持しながら2方向滴下により5時間か
けて滴下した。続いて80℃で2時間熟成反応させた後
に冷却し、濾過を行って、固形分濃度70%、重量平均
分子量が1,200で、ケイ素原子の含有量が3.1重
量%であるトリメトキシシリル基含有(メタ)アクリル
系共重合体溶液Lを得た。
【0049】[調製例13]攪拌装置、冷却装置、温度計
と2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコに
メチルイソブチルケトン160gを仕込み、攪拌しなが
ら80℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリ
ル酸メチル267g(2.67モル)とアクリル酸n−
ブチル85g(0.66モル)およびγ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン44g(0.18モル)
の混合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルブチロニトリル)4gをメチルエチ
ルケトン240gに溶解した溶液を入れ、内温を80℃
に維持しながら2方向滴下により5時間かけて滴下し
た。続いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷却し、
濾過を行って、固形分濃度50%、重量平均分子量が3
4,000で、ケイ素原子の含有量が1.2重量%であ
るトリメトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重合
体溶液Mを得た。
【0050】[調製例14]攪拌装置、冷却装置、温度計
と2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコに
メチルイソブチルケトン160gを仕込み、攪拌しなが
ら80℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリ
ル酸メチル428g(4.28モル)とアクリル酸n−
ブチル60g(0.47モル)およびγ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン2.4g(0.01モ
ル)の混合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)9.6gをメ
チルエチルケトン173gに溶解した溶液を入れ、内温
を80℃に維持しながら2方向滴下により5時間かけて
滴下した。続いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷
却し、濾過を行って、固形分濃度60%、重量平均分子
量が19,500で、ケイ素原子の含有量が0.05重
量%であるトリメトキシシリル基含有(メタ)アクリル
系共重合体溶液Nを得た。
【0051】[調製例15]攪拌装置、冷却装置、温度計
と2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコに
メチルイソブチルケトン90gを仕込み、攪拌しながら
80℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリル
酸メチル170g(1.70モル)とアクリル酸n−ブ
チル24g(0.19モル)およびγ−アクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン189g(0.81モル)の
混合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’−アゾ
ビス(2−メチルブチロニトリル)17gをメチルエチ
ルケトン125gに溶解した溶液を入れ、内温を80℃
に維持しながら2方向滴下により5時間かけて滴下し
た。続いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷却し、
濾過を行って、固形分濃度65%、重量平均分子量が
9,500で、ケイ素原子の含有量が5.7重量%であ
るトリメトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重合
体溶液Pを得た。
【0052】[調製例16]攪拌装置、冷却装置、温度計
と2本の滴下ロートを取り付けた容量1Lのフラスコに
メチルイソブチルケトン110gを仕込み、攪拌しなが
ら80℃に加温した。一方の滴下ロートには、メタクリ
ル酸メチル98g(0.98モル)とアクリル酸n−ブ
チル189g(1.48モル)およびγ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン107g(0.43モ
ル)の混合液を入れ、他方の滴下ロートには、2,2’
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)6gをメチル
エチルケトン157gに溶解した溶液を入れ、内温を8
0℃に維持しながら2方向滴下により5時間かけて滴下
した。続いて80℃で2時間熟成反応させた後に冷却
し、濾過を行って、固形分濃度60%、重量平均分子量
が26,000で、ケイ素原子の含有量が3.0重量%
であるトリメトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共
重合体溶液Qを得た。
【0053】[調製例17]特開平7−173435号公
報に記載されている方法に従って、室温硬化型無溶剤シ
リコーンコーティング剤を調製した。即ち、それぞれ分
子鎖末端が水酸基で封鎖されたジメチルポリシロキサン
の粘度が700mPa・sのものを35重量部および粘
度が30mPa・sのものを65重量部、粘度が30m
Pa・sのジメチルポリシロキサン20重量部、ビニル
トリイソプロペノキシシラン20重量部、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン1重量部、γ−テトラメチル
グアニジルプロピルトリメトキシシラン1重量部を無水
の状態で混合した後、脱泡処理を行って粘度が60mP
a・sのシリコーンコーティング剤Rを得た。
【0054】[実施例1〜11]調製例1〜11で得られ
たメトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重合体溶
液A〜Kのそれぞれ100重量部に、ジ−n−ブトキシ
・エチルアセトアセテートアルミニウムであるケロープ
ACS(ホープ製薬株式会社製商品名)2重量部を添加
し、窒素雰囲気下、室温で1時間攪拌混合して、保護用
コーティング剤溶液を調製した。得られた保護用コーテ
ィング剤溶液の組成、粘度を表1に示した。また、下記
方法によって銀板の硫化腐食防止性、体積抵抗率を試験
した結果を、併せて表1、2に示した。
【0055】[比較例1〜6]実施例1〜11と同様にし
て、調製例12〜16で得られたメトキシシリル基含有
(メタ)アクリル系共重合体溶液L〜Qのそれぞれ10
0重量部に、ジ−n−ブトキシ・エチルアセトアセテー
トアルミニウムであるケロープACS(ホープ製薬株式
会社製商品名)2重量部を添加し、窒素雰囲気下、室温
で1時間攪拌混合して、保護用コーティング剤溶液を調
製した。得られた保護用コーティング剤溶液の組成、粘
度を表2に示した。また、下記方法によって銀板の硫化
腐食防止性、体積抵抗率を試験した結果を、併せて表2
に示した。尚、比較例6においては、調製例17で得ら
れたシリコーンコーティング剤Rを、そのまま保護用コ
ーティング剤として使用し、同様に試験した結果を表3
に示した。
【0056】銀板の硫化腐食防止性試験 厚さ0.3mm、幅25mm×長さ100mmの銀製テ
ストピース〔(株)ケー・ディー・エス製商品名:SG
−747−C〕の表面を、トルエンで脱脂し、さらにエ
タノールを用いて拭き取り処理を行った。清浄化された
テストピースを各種コーティング溶液にディッピング
し、引き上げ後に、テストピースを縦長の状態でつる
し、室温で20分間、さらに50℃恒温槽内で10分間
乾燥して被膜を形成した後に、30℃/相対湿度70%
の雰囲気下で2日間エージングした。硫黄粉0.2gを
底に入れたガラス瓶中に、上記方法によってコーティン
グ被膜を形成したテストピースをつるし、密栓をして8
0℃恒温槽内に10日間静置した後、銀表面の腐食状態
を目視により観察し、以下の基準によって判定した。 ○:銀表面の変色がなく、硫黄による腐食が認められな
い △:部分的な変色あるいは全体的な濃色化が発生し、硫
黄による腐食が若干発生 ×:全体的に黒色化し、硫黄による著しい腐食が認めら
れる
【0057】体積抵抗率 JIS K 6911に準じ、ハイ・レジスタンス・メ
ータを使用して測定した。
【0058】〈表における(メタ)アクリル系樹脂の原
料の略号〉 MMA:メタクリル酸メチル BA:アクリル酸n−ブチル 2−HEMA:メタクリル酸2−ヒドロキシエチル MPTS:γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン APDS:γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキシ
シラン APTS:γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】上記の通り、実施例1〜11においては、
塗工性、銀腐食防止性、被膜状態、体積抵抗率いずれも
良好であったが、比較例1・3・5・6では銀板全面の
腐食が観察され、比較例2においては塗工が困難とな
り、テストピース下部にできた厚い液溜り部分に膨れが
発生してその部分の銀表面が腐食され、比較例4では端
部よりクラックが発生して割れた部分の腐食が観察され
た。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、表面に金属部分を有す
る基板に対し容易かつ確実に塗布することができ、塗布
後は空気中の湿気により均一な硬化被膜を形成できて、
得られた被膜は電気絶縁性を良好に保つと同時に、内部
の金属部分を硫黄化合物による腐蝕(硫化作用)から守
ることのできるコーティング剤、および厳しい外的環境
や硫黄化合物から実装回路板を保護する方法、並びにこ
のように保護された実装回路板を提供することができ
る。
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月25日(2001.12.
25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】[実施例1〜11]調製例1〜11で得られ
たメトキシシリル基含有(メタ)アクリル系共重合体溶
液A〜Kのそれぞれ100重量部に、ジ−n−ブトキシ
・エチルアセトアセテートアルミニウムであるケロープ
ACS(ホープ製薬株式会社製商品名)2重量部を添加
し、窒素雰囲気下、室温で1時間攪拌混合して、保護用
コーティング剤溶液を調製した。得られた保護用コーテ
ィング剤溶液の組成、粘度を表1、2に示した。また、
下記方法によって銀板の硫化腐食防止性、体積抵抗率を
試験した結果を、併せて表1、2に示した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】[比較例1〜6]実施例1〜11と同様にし
て、調製例12〜16で得られたメトキシシリル基含有
(メタ)アクリル系共重合体溶液L〜Qのそれぞれ10
0重量部に、ジ−n−ブトキシ・エチルアセトアセテー
トアルミニウムであるケロープACS(ホープ製薬株式
会社製商品名)2重量部を添加し、窒素雰囲気下、室温
で1時間攪拌混合して、保護用コーティング剤溶液を調
製した。得られた保護用コーティング剤溶液の組成、粘
度を表3に示した。また、下記方法によって銀板の硫化
腐食防止性、体積抵抗率を試験した結果を、併せて表3
に示した。尚、比較例6においては、調製例17で得ら
れたシリコーンコーティング剤Rを、そのまま保護用コ
ーティング剤として使用し、同様に試験した結果を表3
に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08F 220/14 C08F 230:08 230:08 220:18 220:18) (72)発明者 山谷 正明 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 吉沢 政博 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 Fターム(参考) 4J038 CG141 CH031 DL072 DL082 DL102 GA15 KA04 MA14 MA15 NA03 PB09 4J100 AL01P AL02P AL03P AL08P AP16Q BA71P BA71Q DA28 JA43 JA44 JA46 5E314 AA33 BB02 BB11 BB12 CC01 FF01 FF19 GG01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量が1,500〜30,0
    00で、加水分解性シリル基および/またはシラノール
    基を含有し、ケイ素原子の含有量が0.1〜5重量%で
    ある(メタ)アクリル系樹脂であって、(メタ)アクリ
    ル系樹脂を構成する単量体成分中の50モル%以上がメ
    タクリル酸メチルである樹脂を主成分としてなることを
    特徴とする金属の硫化防止性を有する実装回路板保護用
    コーティング剤。
  2. 【請求項2】 表面に銀部分を含有する基板に対する塗
    装用である請求項1記載の実装回路板保護用コーティン
    グ剤。
  3. 【請求項3】 さらに、揮発性溶剤1〜50重量%を含
    有することを特徴とする請求項1または2記載の実装回
    路板保護用コーティング剤。
  4. 【請求項4】 さらに、有機金属系縮合触媒0.01〜
    10重量%を含有することを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1項記載の実装回路板保護用コーティング
    剤。
  5. 【請求項5】 加水分解性シリル基および/またはシラ
    ノール基を含有する(メタ)アクリル系樹脂の重量平均
    分子量が2,000〜10,000であることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか1項記載の実装回路板保
    護用コーティング剤。
  6. 【請求項6】 加水分解性シリル基および/またはシラ
    ノール基を含有する(メタ)アクリル系樹脂中のケイ素
    原子の含有量が0.2〜3重量%であることを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれか1項記載の実装回路板保護
    用コーティング剤。
  7. 【請求項7】 加水分解性シリル基および/またはシラ
    ノール基を含有する(メタ)アクリル系樹脂が、重合性
    二重結合と加水分解性シリル基を含有する不飽和シラン
    化合物0.5〜20モル%と、メタクリル酸メチル40
    〜99.5モル%およびそれ以外の(メタ)アクリル系
    単量体0〜49モル%との共重合物であることを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれか1項記載の実装回路板保
    護用コーティング剤。
  8. 【請求項8】 加水分解性シリル基および/またはシラ
    ノール基を含有する(メタ)アクリル系樹脂が、重合性
    二重結合と加水分解性シリル基を含有する不飽和シラン
    化合物0.5〜20モル%と、メタクリル酸メチル50
    〜99.5モル%およびアクリル酸ブチル0〜40モル
    %との共重合物であることを特徴とする請求項7記載の
    実装回路板保護用コーティング剤。
  9. 【請求項9】 25℃における粘度が1,000mm2
    /s以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいず
    れか1項記載の実装回路板保護用コーティング剤。
  10. 【請求項10】 電気・電子部品を搭載した実装回路板
    に、請求項1乃至9のいずれか1項記載の金属の硫化防
    止性を有する実装回路板保護用コーティング剤を塗布し
    た後に乾燥し、空気中の湿分により該組成物の被膜を硬
    化させることを特徴とする、実装回路板における金属部
    分の硫化防止方法。
  11. 【請求項11】 電気・電子部品を搭載した実装回路板
    に、請求項1乃至9のいずれか1項記載の金属の硫化防
    止性を有する実装回路板保護用コーティング剤の硬化被
    膜を形成してなることを特徴とする、金属部分の硫化防
    止性が付与された実装回路板。
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