JP2003180812A - 酸化多糖類材料を被覆又は含浸させた材料および生体適合材料 - Google Patents

酸化多糖類材料を被覆又は含浸させた材料および生体適合材料

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Abstract

(57)【要約】 【課題】化学構造の均一な水溶性或いは水分散性の多糖
類材料を被覆又は含浸させた多孔質材料を、加工性良
く、安価且つ安全に提供することにある。また化学構造
の均一な水溶性或いは水分散性の多糖類材料を被覆又は
含浸させた多孔質材料からなる生体適合性材料を提供す
る。 【解決手段】 多糖類材料を水中にて、N−オキシル化
合物の存在下で酸化処理することにより得られる水溶性
或いは水分散性の酸化多糖類材料を、材料に含浸或いは
塗布したことを特徴とする酸化多糖類材料を被覆又は含
浸させた多孔質材料を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体適合性等の特
性に優れる酸化多糖類材料を被覆又は含浸させた材料に
関し、特に加工性が良く、分子構造の制御された酸化多
糖類材料を被覆又は含浸させた材料に関する。
【0002】
【従来の技術】セルロースは、植物の主成分として自然
界に最も大量に存在する多糖類である。その化学構造
は、D−グルコースがβ1,4グリコシド結合したもの
で、グルコース単位当たり3個(D−グルコースのC2
位、C3位、C6位)の水酸基を有する。セルロース
は、分子内に親水性の水酸基を多く持ちながら、分子間
で強固に水素結合した高次構造を形成しているため、水
には不溶である。
【0003】また、エビやカニ等の甲殻類、昆虫類の生
体構造多糖類はキチンであり、D−グルコースのC2位
の水酸基の代わりにアセトアミド基が付いたN−アセチ
ルグルコサミンがセルロースと同様にβ1,4結合した
ものである。天然に存在するキチンは、C2位にアミノ
基が付いたグルコサミンのユニットを一部含み、タンパ
ク質等の生体物質とアミノ基を介して結合していること
が知られており、N−アセチルグルコサミン100%か
らなる訳ではない。一方キトサンは、キチンをアルカリ
等により脱アセチル化することで得られる物質である。
これらキチンとキトサンは、アセチル化度により明確に
区別できるものではない。またキトサンは希酸に対して
アミノ基が塩を形成して溶解するが、キチンはセルロー
ス同様に水不溶である。
【0004】さらに自然界に大量に存在する多糖類とし
て澱粉が挙げられる。澱粉はD−グルコースがα1,4
或いは1,6結合したものである。澱粉は、熱水には可
溶であるが、冷水には溶けない。
【0005】これら水不溶性の多糖類の水溶化手法とし
ては、前記水酸基を利用したエーテル化が代表的であ
る。カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセ
ルロース(MC)、ヒドロキシエチルセルロース(HE
C)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)等は、
水溶性のセルロース誘導体として、増粘剤、分散安定
剤、食品・化粧品添加剤、医療用材料等にも広く用いら
れている。
【0006】しかしこれらのエーテル化反応は、前記し
たグルコース単位当たり3個の水酸基に対してランダム
に反応し、選択性が低く、置換基分布は不均一なもので
ある。さらにCMC、MC、HEC、HPCの水溶液
は、重合度によるが2%水溶液で粘度が20〜2000
mPa・s程度と割合高粘度で、溶液濃度も3〜10%
程度が上限である。従って高濃度溶液での含浸加工やコ
ーティング加工等は困難であった。また医療用材料等に
用いる場合には、CMC、MC、HEC、HPCの代謝
の成り行きが明かでない等の問題もある。
【0007】また酸化反応による水溶化手法として、ク
ロロホルム中で二酸化窒素によりC6位の1級水酸基を
カルボキシル基に酸化して、水溶性のポリグルクロン酸
を得る方法が知られている。グルクロン酸は生体内で完
全に代謝されると言われている。しかし、二酸化窒素に
よる酸化反応は、副反応で、主鎖の解裂や、C2位、C
3位のケトンへの酸化も起こり、反応選択性が高いとは
言えない。さらに試薬の有害性にも問題がある。
【0008】一方で、医療分野において、創傷被覆剤や
止血用の生体吸収材料、体器官の癒合を抑制する医療用
材料等の生体適合性材料として、酸化セルロースやキチ
ン、キトサン、或いはコラーゲンやヒアルロン酸等の材
料の有用性が報告されている(特開平10−6672
3、特開平10−99422、特開平4−37025
8、等)。
【0009】しかしコラーゲンやヒアルロン酸等の生体
由来材料は、生体適合性に優れる特徴を有するものの、
高価で材料の入手がしにくく、抗原性を有したり、細菌
感染による劣化等の問題がある。
【0010】キチン、キトサンに関しては、創傷治癒促
進効果や抗菌性等の優位性も報告されているが、アミド
系の溶剤に溶解して湿式紡糸する等の工程が必要とな
る。
【0011】酸化セルロースとしては、再生セルロース
ガーゼを二酸化窒素で酸化したり、CMCやMCを塗工
したガーゼを酸化したりする手法(特開平10−667
23)が報告されているが、前記したようにCMCやM
Cの塗工性や、二酸化窒素の有害性に問題点を有する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、化学
構造の均一な水溶性或いは水分散性の多糖類材料を被覆
又は含浸させた材料を、加工性良く、安価且つ安全に提
供することにある。また化学構造の均一な水溶性或いは
水分散性の多糖類材料を被覆又は含浸させた材料からな
る生体適合性材料を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、多糖
類材料を水中にて、N−オキシル化合物の存在下で酸化
処理することにより得られる水溶性或いは水分散性の酸
化多糖類材料を、材料に含浸或いは塗布したことを特徴
とする酸化多糖類材料を被覆又は含浸させた材料であ
る。
【0014】請求項2の発明は、前記N−オキシル化合
物が、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジン
−N−オキシルであることを特徴とする請求項1に記載
の酸化多糖類材料を被覆又は含浸させた材料である。
【0015】請求項3の発明は、前記酸化処理が、水中
で臭化アルカリ金属またはヨウ化アルカリ金属の存在
下、次亜ハロゲン酸、亜ハロゲン酸、過ハロゲン酸およ
びそれらの塩のうち少なくとも1種の酸化剤を用いたこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の酸化多糖類材料
を被覆又は含浸させた材料である。
【0016】請求項4の発明は、前記酸化処理が、アル
カリを添加してpH9〜12に保ちながら酸化処理する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の酸
化多糖類材料を被覆又は含浸させた材料である。
【0017】請求項5の発明は、前記酸化多糖類が、再
生セルロース、澱粉、再生キチン、キトサンの群から選
ばれるいずれか一を酸化処理することにより得られる、
前記各酸化多糖類の分子の還元末端、またはピラノース
環の第6位のみを選択的に酸化してカルボキシル基とし
た水溶性のウロン酸構造を有することを特徴とする請求
項1〜4のいずれか一に記載の酸化多糖類材料を被覆又
は含浸させた材料である。
【0018】請求項6の発明は、前記酸化多糖類が、微
細化セルロースを酸化処理することにより得られる、セ
ルロース分子の還元末端、またはピラノース環の第6位
のみを選択的に酸化してカルボキシル基とした水分散性
の酸化セルロースであることを特徴とする請求項1〜5
のいずれか一に記載の酸化多糖類材料を被覆又は含浸さ
せた材料である。
【0019】請求項7の発明は、前記酸化多糖類のカル
ボキシル基が、多糖類材料の構成単糖のモル数に対して
60%以上(酸化度60%以上)である水溶性の酸化多
糖類であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一
に記載の酸化多糖類材料を被覆又は含浸させた材料であ
る。
【0020】請求項8の発明は、前記酸化多糖類のカル
ボキシル基が、多糖類材料の構成単糖のモル数に対して
10〜60%(酸化度10〜60%)である水分散性の
酸化多糖類であることを特徴とする請求項1〜4,6の
いずれか一に記載の酸化多糖類材料を被覆又は含浸させ
た材料である。
【0021】請求項9の発明は、前記材料が、セルロー
ス繊維又は再生セルロース繊維からなることを特徴とす
る請求項1〜8のいずれか一に記載の酸化多糖類材料を
被覆又は含浸させた材料である。
【0022】請求項10の発明は、前記材料の形状が、
布、ガーゼ、スポンジ、多孔質シート、紙材であること
を特徴とする請求項1〜9のいずれか一に記載の酸化多
糖類材料を被覆又は含浸させた材料である。
【0023】請求項11の発明は、請求項1から10の
酸化多糖類材料を被覆又は含浸させた材料からなること
を特徴とする生体適合性材料である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細について説明
する。
【0025】本発明は、多糖類材料を水中にて、N−オ
キシル化合物(オキソアンモニウム塩)の存在下で、酸
化処理された酸化多糖類を材料に被覆又は含浸させた材
料に関するものである。本発明でいう被覆又は含浸させ
たとは、被覆のみをしていること、含浸のみをしている
こと、一部含浸し表面を被覆していることの3態様を意
味するものである。
【0026】本発明における酸化多糖類の酸化は、多糖
類分子の還元末端、または構成単糖のピラノース環中一
級水酸基を選択的に酸化するものである。また、酸化の
程度に応じて、多糖類材料にカルボキシル基を均一かつ
効率よく導入できる。この酸化方法は、N−オキシル化
合物を触媒として、共酸化剤を用いて酸化することを特
徴とする。N−オキシル化合物としては水溶性の安定ラ
ジカルである2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペ
リジンN−オキシル(以下TEMPOと称する)などが
含まれる。N−オキシル化合物は触媒量で済み、例え
ば、多糖類の構成単糖のモル数に対して10ppm〜5
%あれば充分であるが、0.05%〜3%が好ましい。
【0027】この共酸化剤としては、ハロゲン、次亜ハ
ロゲン酸,亜ハロゲン酸や過ハロゲン酸又はそれらの
塩、ハロゲン酸化物、窒素酸化物、過酸化物など、目的
の酸化反応を推進し得る酸化剤であれば、いずれの酸化
剤も使用できる。
【0028】本酸化反応は、前記N−オキシル化合物
と、臭化物又はヨウ化物との共存下で行うのが有利であ
る。臭化物又はヨウ化物としては、水中で解離してイオ
ン化可能な化合物、例えば、臭化アルカリ金属やヨウ化
アルカリ金属などが使用できる。臭化物及び/又はヨウ
化物の使用量は、酸化反応を促進できる範囲で選択で
き、例えば、多糖類の構成単糖のモル数に対し0〜10
0%、好ましくは1〜50%である。また、特にN−オ
キシル化合物にはTEMPOを用い、臭化ナトリウムの
存在下、共酸化剤として次亜塩素酸ナトリウムを用いる
のが好ましい。
【0029】本発明の酸化反応条件などは特に限定され
ず、材料、及び使用する設備などによって最適化される
べきであるが、反応温度は室温以下で反応させると構成
単糖の一級水酸基への酸化の選択性を上げ、副反応を抑
えることができ、望ましい。また、反応系のpHは、反
応の効率の面から、pH9〜12の間で反応を行うこと
が望ましい。また、臭化物やヨウ化物との共存下で酸化
反応を行うと、温和な条件下でも酸化反応を円滑に進行
させることができ、カルボキシル基の導入効率を大きく
改善できるため、好ましい。
【0030】上記酸化方法では、共酸化剤の量と、系内
のpHを一定に保つために加えられるアルカリの量と、
反応時間をコントロールすることで、酸化度(1級水酸
基を変換して導入されるカルボキシル基量)をコントロ
ールすることが可能である。
【0031】本発明に用いられる多糖類材料としては、
特に制限するものではないが、セルロース、再生セルロ
ース、澱粉、キチン、キトサン、再生キチン、再生キト
サン、微細化セルロース等が挙げられ、目的、用途に応
じて様々なものを用いることができる。
【0032】本発明において、多糖類材料としてセルロ
ースやキチン等の結晶性の高い材料を用いる場合は、ア
ルカリにより膨潤させたり、溶解−再生の処理を行うこ
とで、均一に、選択性高く1級水酸基のみを酸化して、
ポリウロン酸類を得ることができる。
【0033】また本発明における微細化セルロースと
は、物理的にセルロース繊維を微細化したもので、例え
ばミクロフィブリル化セルロースや結晶セルロースのコ
ロイダルグレード等が好ましく用いられる。これらの酸
化物は水溶性とはならないが、表面のセルロース分子が
ウロン酸化され、安定性の高い水分散体を得ることがで
きる。
【0034】酸化多糖類中のカルボキシル基量が、多糖
類材料の構成単糖のモル数に対して60%以上(酸化度
60%以上)まで酸化されると、水に対する溶解性が向
上してくる。一方結晶性の微細化セルロース等の酸化に
おいては、酸化度を60%以上に上げるには、反応条件
を厳しくする必要があり、副反応の増加や、分子量低下
を招き好ましくない。これらの材料においては、水不溶
でも酸化度を10〜60%に調整することが好ましい。
【0035】上記酸化反応により得られた酸化多糖類
は、アルコール或いは水に可溶な有機溶剤で十分に洗浄
し、必要に応じて乾燥工程を経て、所定濃度の水溶液或
いは水分散液に調製される。
【0036】こうして得られた、酸化多糖類の水溶液或
いは水分散液は、CMCやMC等、従来の水溶性多糖類
の水溶液に比べて低粘度であり、より高濃度で溶解させ
ることが可能である。本発明の酸化多糖類材料の溶液粘
度は、多糖類原料の重合度にもよるが、例えば重合度6
00の再生セルロースから得られた酸化度100%の酸
化セルロースの5%水溶液では、25℃での粘度が3〜
20mPa・sと低粘度であり、20%程度の水溶液ま
で調製することも可能である。
【0037】本発明の酸化多糖類を被覆又は含浸させた
材料は、前記酸化多糖類の水溶液或いは水分散液を、公
知の含浸或いはコーティング設備を用いて、ディッピン
グコートやロールコート、スプレーコート、ブレードコ
ート、コンマコート、サイズプレス等公知の手法によ
り、材料に被覆することが可能である。
【0038】本発明の酸化多糖類材料を被覆又は含浸さ
せるための材料は、特に制限するものではなく、用途に
応じて適宜選択することができる。例えば、ガーゼなど
の織布、不織布、スポンジ、紙材などのシートなどが挙
げられる。これらは、天然セルロース或いは再生セルロ
ース或いは酸化再生セルロース繊維等からなるものであ
ってもよいし、セルロース系以外の材料からなるもので
あってもよい。酸化多糖類材料を含浸させる場合は、多
孔質又は網目状質の材料が好ましい。
【0039】本発明に用いられる酸化多糖類の水溶液或
いは水分散液は、低粘度で、溶液濃度も高く設定できる
ことから、含浸やコーティングの加工における加工性お
よび効率を高めることができる。つまり、例えばセルロ
ース織布基材に3kgの酸化多糖類材料をコーティング
する場合、3%濃度の水溶液では100kgの液量を必
要とするが、10%濃度であれば液量は30kgで済
み、乾燥工程に要する熱量の大幅な低減、および加工速
度の向上が可能である。また低粘度であるため、特に含
浸加工において基材への浸透性が高く、加工速度は上が
り、より均一な含浸物が得られる。
【0040】本発明の酸化多糖類を被覆又は含浸させた
材料を、生体適合性材料として、医療用途に用いる場合
は、医療用に利用可能な材料を用いるとともに、酸化多
糖類を被覆後、適切な滅菌処理を施すことが望ましい。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
るが本発明を限定するものではない。
【0042】<実施例1>TEMPO0.192g、臭
化ナトリウム2.54gを200mlの水に溶解し冷却
しておく。再生セルロース繊維ベンリーゼ(旭化成工業
(株)製)の小片10gを200mlの水中に分散さ
せ、前記TEMPO溶液と混合し、反応系を冷却し、次
に次亜塩素酸ナトリウム水溶液(Cl=5%)100m
lを添加し、酸化反応を開始する。反応温度は常に5℃
に維持した。反応中は系内のpHが低下するが、0.5
N−NaOH水溶液を逐次添加し、pH10.8付近に
調整した。6位の一級水酸基の全モル数に対し、100
%のモル数に対応するアルカリ添加量に達した時点で、
エタノールを添加し、反応を停止させ、水:アルコール
=2:8により十分洗浄した後、アセトンで脱水し、4
0℃で減圧乾燥させ、白色粉末の酸化セルロースを得
た。
【0043】得られた酸化セルロースから10%水溶液
を調製した。酸化セルロースは完全に溶解し、25℃で
B型粘度計にて測定した粘度は10〜15mPa・sで
あった。この溶液に日本薬局方ガーゼ3gを10秒間浸
漬して、金網上に広げて風乾し、実施例1の酸化セルロ
ース被覆ガーゼを得た。
【0044】酸化セルロースの被覆状態は均一であり、
重量増加から約1.5gの酸化セルロースが被覆されて
いた。
【0045】<実施例2>TEMPO0.192g、臭
化ナトリウム2.54gを200mlの水に溶解し冷却
しておく。でんぷん試料としてACS(ACROS社
製)10gを200mlの水中に分散させ、60℃にて
加熱溶解後、5℃まで冷却し、前記TEMPO溶液と混
合し、次に次亜塩素酸ナトリウム水溶液(Cl=5%)
100mlを添加し、酸化反応を開始する。反応温度は
常に5℃に維持した。反応中は系内のpHが低下する
が、0.5N−NaOH水溶液を逐次添加し、pH1
0.8付近に調整した。6位の一級水酸基の全モル数に
対し、100%のモル数に対応するアルカリ添加量に達
した時点で、エタノールを添加し、反応を停止させ、
水:アルコール=2:8により十分洗浄した後、アセト
ンで脱水し、40℃で減圧乾燥させ、白色粉末の酸化澱
粉を得た。
【0046】得られた酸化澱粉から10%水溶液を調製
した。酸化澱粉は加熱することなく完全に溶解し、25
℃でB型粘度計にて測定した粘度は7〜12mPa・s
であった。この溶液に日本薬局方ガーゼ3gを10秒間
浸漬して、金網上に広げて風乾し、実施例2の酸化澱粉
被覆ガーゼを得た。
【0047】酸化澱粉の被覆状態は均一であり、重量増
加から約1.5gの酸化澱粉が被覆されていた。
【0048】<実施例3>キチン(和光純薬工業(株)
製)10gを、45%水酸化ナトリウム水溶液150g
に浸漬し、室温以下で2時間攪拌した。これに砕いた氷
850gを少しずつ加え、容器の周囲を氷水で冷却しな
がら攪拌した。この処理によりキチンはほぼ溶解する。
その後塩酸を加えて中和し、十分に水洗した後、乾燥さ
せずに、この再生キチンを水200mlに懸濁した。T
EMPO0.192g、臭化ナトリウム2.54gを2
00mlの水に溶解した水溶液を加え、反応系を冷却
し、次に次亜塩素酸ナトリウム水溶液(Cl=5%)9
0mlを添加し、酸化反応を開始する。反応温度は常に
5℃に維持した。反応中は系内のpHが低下するが、
0.5N−NaOH水溶液を逐次添加し、pH10.8
付近に調整した。6位の一級水酸基の全モル数に対し、
100%のモル数に対応するアルカリ添加量に達した時
点で、エタノールを添加し、反応を停止させ、水:アル
コール=2:8により十分洗浄した後、アセトンで脱水
し、40℃で減圧乾燥させて、白色粉末の酸化キチンを
得た。
【0049】得られた酸化キチンから10%水溶液を調
製した。酸化キチンは完全に溶解し、25℃でB型粘度
計にて測定した粘度は50〜70mPa・sであった。
この溶液に日本薬局方ガーゼ3gを10秒間浸漬して、
金網上に広げて風乾し、実施例3の酸化キチン被覆ガー
ゼを得た。
【0050】酸化キチンの被覆状態は均一であり、重量
増加から約1.6gの酸化キチンが被覆されていた。
【0051】<実施例4>市販のペースト状微結晶セル
ロース セオラスクリームFP−03(旭化成工業
(株)製)の絶乾重量10g分に、TEMPO0.12
5g、臭化ナトリウム1.25gを200mlの水に溶
解し冷却しておいた水溶液を添加し、反応系を冷却し
て、次に次亜塩素酸ナトリウム水溶液(Cl=5%)1
00mlを添加し、酸化反応を開始する。反応温度は常
に5℃に維持した。反応中は系内のpHが低下するが、
0.5N−NaOH水溶液を逐次添加し、pH10.8
付近に調整した。1日後にエタノールを添加して反応を
停止し、水或いはアルコールにて十分洗浄し、最終的に
10%濃度の酸化セルロース水分散液に調製した。ここ
で酸化反応中に添加されたアルカリの量は、グルコース
単位の6位の一級水酸基の全モル数に対し、100%で
あった。
【0052】この溶液に日本薬局方ガーゼ3gを10秒
間浸漬して、金網上に広げて風乾し、実施例4の酸化セ
ルロース被覆ガーゼを得た。
【0053】酸化セルロースの被覆状態は均一であり、
重量増加から約1.2gの酸化セルロースが被覆されて
いた。
【0054】この酸化セルロースの酸化度を、以下のI
R分析による方法で求めたところ、その酸化度は約50
%であった。
【0055】十分に乾燥した試料を用いて、KBr法に
よりIR分析を行った。試料中の水酸基に由来する33
50cm−1付近の吸光度と、カルボキシルアニオンに
由来する1620cm−1付近の吸光度比から、酸化度
を求めた。この際、未酸化の乾燥セルロース試料と実施
例1で作成した酸化度100%の乾燥酸化セルロース試
料を所定の混合比で混合して同様にIR分析を行い、1
00%酸化セルロースの含有率と上記吸光度比から検量
線を作成した。100%酸化セルロース含率をもって、
上記酸化セルロースの酸化度とした。
【0056】<比較例1>置換度が0.6〜0.7のC
MC セロゲンPR(第一工業製薬(株)製)5gを、
水95gに懸濁した。完全には溶解せず、粘調な液体と
なった。これに日本薬局方ガーゼ3gを10秒間浸漬し
て、金網上に広げて風乾し、比較例1のCMC被覆ガー
ゼを得たが、CMCの被覆状態にはムラがあり、不均一
なものであった。
【0057】<比較例2>置換度が0.6〜0.7のC
MC セロゲンPR(第一工業製薬(株)製)2gを、
水98gに溶解し、2%水溶液を得た。溶液の粘度を2
5℃にてB型粘度計で測定したところ100〜110m
Pa・sであった。これに日本薬局方ガーゼ3gを10
秒間浸漬して、金網上に広げて風乾し、比較例2のCM
C被覆ガーゼを得た。
【0058】CMCの被覆状態はおよそ均一であった
が、重量増加から計算した被覆されたCMC量は約0.
1gと少なかった。
【0059】
【発明の効果】本発明の酸化多糖類材料を被覆又は含浸
させた材料は、被覆又は含浸されている酸化多糖類の化
学構造が均一であり、完全に代謝されるウロン酸構造を
有するため、生体に対する安全性が高い。またその酸化
反応も水系で温和な条件下で行われ、二酸化窒素による
酸化方法に比べて安全性が高いと言える。
【0060】さらに本発明における酸化多糖類は、水に
対する溶解性が高く、溶液粘度も低いことから、材料に
対して含浸やコーティング加工を行う際の加工性が良
く、均一で良好な酸化多糖類材料を被覆又は含浸させた
材料が得られる。さらに、溶液濃度を高く設定できるこ
とから、乾燥熱量の低減、加工速度の向上による、加工
コストの削減にも繋がる。
【0061】またさらに、保湿性や生体適合性に優れる
ヒアルロン酸やコンドロイチン等の生体由来材料の化学
構造は、グルクロン酸とN−アセチルグルコサミンの共
重合構造を成しているが、本発明における酸化キチン及
び酸化キトサンの化学構造はN−アセチルグルコサミン
或いはグルコサミンのC6位にカルボキシル基が導入さ
れた構造であり、化学構造が類似しており、同様の機能
を発現することも期待できる。本発明の酸化多糖類の酸
化多糖類材料を被覆又は含浸させた材料、特に酸化キチ
ン及び酸化キトサンの被覆材料は、生体適合性材料とし
ての可能性が大きく、未確認ではあるが、生理活性等を
有することにも期待が持たれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C081 AA02 AA06 AA12 BA02 BA16 BB07 CD022 CD032 CD092 DA02 DA04 DA05 DB03 DC03 EA06 4C090 AA07 AA09 BA14 BA34 BA46 BA47 BB12 BB17 BB18 BB21 BB32 BB33 BB36 BB38 BB52 BB53 BB65 CA34 DA22

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多糖類材料を水中にて、N−オキシル化合
    物の存在下で酸化処理することにより得られる水溶性或
    いは水分散性の酸化多糖類材料を、材料に含浸或いは塗
    布したことを特徴とする酸化多糖類材料を被覆又は含浸
    させた材料。
  2. 【請求項2】前記N−オキシル化合物が、2,2,6,
    6−テトラメチル−1−ピペリジン−N−オキシルであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の酸化多糖類材料を
    被覆又は含浸させた材料。
  3. 【請求項3】前記酸化処理が、水中で臭化アルカリ金属
    またはヨウ化アルカリ金属の存在下、次亜ハロゲン酸、
    亜ハロゲン酸、過ハロゲン酸およびそれらの塩のうち少
    なくとも1種の酸化剤を用いたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の酸化多糖類材料を被覆又は含浸させた
    材料。
  4. 【請求項4】前記酸化処理が、アルカリを添加してpH
    9〜12に保ちながら酸化処理することを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか一に記載の酸化多糖類材料を被覆
    又は含浸させた材料。
  5. 【請求項5】前記酸化多糖類が、再生セルロース、澱
    粉、再生キチン、キトサンの群から選ばれるいずれか一
    を酸化処理することにより得られる、前記各酸化多糖類
    の分子の還元末端、またはピラノース環の第6位のみを
    選択的に酸化してカルボキシル基とした水溶性のウロン
    酸構造を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か一に記載の酸化多糖類材料を被覆又は含浸させた材
    料。
  6. 【請求項6】前記酸化多糖類が、微細化セルロースを酸
    化処理することにより得られる、セルロース分子の還元
    末端、またはピラノース環の第6位のみを選択的に酸化
    してカルボキシル基とした水分散性の酸化セルロースで
    あることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一に記載
    の酸化多糖類材料を被覆又は含浸させた材料。
  7. 【請求項7】前記酸化多糖類のカルボキシル基が、多糖
    類材料の構成単糖のモル数に対して60%以上(酸化度
    60%以上)である水溶性の酸化多糖類であることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか一に記載の酸化多糖類
    材料を被覆又は含浸させた材料。
  8. 【請求項8】前記酸化多糖類のカルボキシル基が、多糖
    類材料の構成単糖のモル数に対して10〜60%(酸化
    度10〜60%)である水分散性の酸化多糖類であるこ
    とを特徴とする請求項1〜4、6のいずれか一に記載の
    酸化多糖類材料を被覆又は含浸させた材料。
  9. 【請求項9】前記材料が、セルロース繊維又は再生セル
    ロース繊維からなることを特徴とする請求項1〜8のい
    ずれか一に記載の酸化多糖類材料を被覆又は含浸させた
    材料。
  10. 【請求項10】前記材料の形状が、布、ガーゼ、スポン
    ジ、多孔質シート、紙材であることを特徴とする請求項
    1〜9のいずれか一に記載の酸化多糖類材料を被覆又は
    含浸させた材料。
  11. 【請求項11】請求項1から10の酸化多糖類材料を被
    覆又は含浸させた材料からなることを特徴とする生体適
    合性材料。
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