JP2003160144A - 内弁バルブ付きの紙袋 - Google Patents

内弁バルブ付きの紙袋

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JP2003160144A JP2001356688A JP2001356688A JP2003160144A JP 2003160144 A JP2003160144 A JP 2003160144A JP 2001356688 A JP2001356688 A JP 2001356688A JP 2001356688 A JP2001356688 A JP 2001356688A JP 2003160144 A JP2003160144 A JP 2003160144A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】細かい粉体を充填する場合でも、漏れが生じに
くく、内弁バルブの幅を第2折線の間隔と実質的に同じ
にすることができる内弁バルブ付き紙袋を提供する。 【解決手段】 粉体包装用の紙袋1の本体と、その紙袋
本体の上面に設けられる扁平な筒状の紙製の内弁バルブ
5とを有し、その内弁バルブ5の外側の開口端の上面5
aが下面5bより突出して突出片5cとされており、そ
の突出片5cの内面側にヒートシール性接着剤が設けら
れている内弁バルブ付き紙袋。内弁バルブ5の後端側で
は、突出片5cと同じ長さだけ下面5bが上面5aより
突している。さらに前記内弁バルブ5の下面5bが紙袋
の上面の展開面4の互いに折り重ねた台形状の部分1
5、16の斜めの端縁15a、16bより引っ込んでお
り、突出片5cの先端が台形状の部分の斜めの端縁より
突出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉体包装用の内弁バ
ルブ付き紙袋に関する。さらに詳しくは、塩化ビニル樹
脂、カーボンブラック、炭酸カルシウム、アルミナなど
の工業用粉体、コーンスターチ、小麦粉、デンプンなど
の食品用粉体、セメントなどの土木建築資材用粉体な
ど、各種の粉末ないし微粉末を包装するための紙袋、と
くにクラフト紙袋のうち、粉体をホースにより空気流と
共に充填するタイプの内弁バルブ付き紙袋におけるシー
ル部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クラフト紙袋の分野においては、
いわゆる片底糊貼り袋や両底糊貼り袋などの、端部を折
り返して底端部を形成した紙袋が用いられている。この
ような紙袋においては、粉体を空気流と共に充填する内
弁バルブ(弁口)を有し、充填後にその内弁バルブの開
口部をヒートシールで封止するものがある。このような
内弁バルブ付きの紙袋を製造する場合は、まず図7に示
すように、平坦に折りつぶした紙筒101の開口部近辺
の前面102を、両隅に三角形状の展開面103、10
3を形成しながら端縁と平行な第1折線aに沿って谷折
りして中央に矩形状の開口部104が開くように六角形
状に展開する。さらに片方の展開面103上に内弁バル
ブ107を重ねて糊付けする(図7の第1ステップS1
および図8a参照)。前記内弁バルブ107は、1枚の
矩形状の紙を2本の折線で三つ折りにした筒状体であ
り、第2折線b、cの幅に合わせて所定の幅に形成され
る。その幅は、内弁バルブ107に挿入する充填用ノズ
ルの径に合わせている。
【0003】第1ステップS1の後、第2折線bより下
側の台形状の部分105を内弁バルブ107および展開
面103の上に糊付けすると共に、その上に第2折線c
より上側の台形状の部分106を重ねて糊付けする(第
2ステップS2 )。内弁バルブ107の位置は、このよ
うに台形状の部分106、107を折り曲げたとき、そ
の台形状の部分の先端部pよりも内側に引っ込む位置に
設けられている。ついで得られた底端部に、底端部とほ
ぼ同じ幅の矩形状のアウターパッチ(底力紙)108
を、封止部109となるべき端部を残して貼り付ける
(図7の第3ステップS3 および図8b参照)。それに
より紙袋110が得られる。封止部109の裏面にはホ
ットメルト系の接着剤Hmが塗布されている。
【0004】このように製造される紙袋は、内弁バルブ
107を通して粉体を紙袋110内に充填した後、封止
部109を内弁バルブ107および展開面103に重ね
て加熱加圧して封止することによって、内弁バルブ10
7の開口端部が封止され、アウターパッチ108の全体
が接着される。
【0005】他方、図9に示すような、内弁バルブ10
7の内面全体に、ホットメルト系の接着剤Hmを設け、
かつ、その内弁バルブ107の端部が台形状の部分10
6、107の先端pやアウターパッチ108よりも外側
に突出させた内弁バルブ付き紙袋111も知られてい
る。このものはアウターパッチ108は最初から全体が
貼り付けられている。そして内弁バルブ107を通して
粉体を紙袋111内に充填した後、アウターパッチ10
8から出ている内弁バルブ107の端部を加熱加圧する
ことにより、内弁バルブ107の開口端部を接着する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8bの内弁バルブ付
き紙袋110は、内容物の充填後に台形状の部分10
5、106から展開面103および内弁バルブ107の
上にかけて、封止部109を重ね合わせてヒートシール
しているので、通常の粉体に対しては充分に封止するこ
とができる。ところが粒子の細かな粉体を収容する紙袋
の場合は、紙袋のコーナー部分から漏れることがある。
【0007】このような漏れをできるだけ少なくするた
め、本出願人は先に内弁バルブ(弁口)107の幅を第
2折線b、cの幅よりも狭くすると共に、内弁バルブ1
07の端部を台形状の部分の端部、すなわち三角形状の
展開面103の斜めの線と第2折線b、cとの交差する
点Pから突出させた弁口(内弁バルブ)付き紙袋を提案
している(特願2000−45882号参照)。このも
のは台形状の部分105、106の第2折線b、cに沿
った内面同士が直接接着され、しかもヒートシールされ
る封止部109が内弁バルブ107の開口部の全体を覆
うので、内弁バルブ107と紙袋本体との隙間からの細
かな粉体の漏れをかなり防ぐことができる。
【0008】しかしこのものも内弁バルブ107の開口
からの漏れの防止は確実でない。さらに内弁バルブ10
7の内径は、粉体充填用のノズルの寸法で決まるため、
汎用性を高めるには、内弁バルブ107の幅を小さくす
ることができず、そのため紙袋の底部の幅を大きくする
必要がある。そのため、紙袋が掴みにくくなるなど、取
り扱いが困難になる問題がある。
【0009】前述の図9の紙袋111も、図8bの紙袋
110における漏れをできるだけ少なくするために開発
されたものであり、これによると、内弁バルブ107の
開口端部がヒートシールされるので、密閉効果が高くな
る。しかしそれでも内弁バルブ107のヒートシールし
た部分から、微細な粉体の場合に漏れが生ずることがあ
る。すなわちこの紙袋111では、内弁バルブ107の
内面にホットメルト系の接着剤を設けているので、ヒー
トシールするときにホットメルト系の接着剤の層同士が
互いに当接されることになる。そのため、接着剤同士が
温まっており、充分な冷却作用が得られず、接着不良部
分が発生しやすい。
【0010】本発明は上記の問題を解消するためになさ
れたものであり、内弁バルブの開口部からの細かな粉体
の洩れを一層確実に防止することを第1の課題としてい
る。さらに本発明は、内弁バルブの幅を紙袋の底部の幅
と実質的に同じにしても、従来品と同程度の取り扱い易
さを維持し、しかも細かな粉体を充填するときの、内弁
バルブと紙袋本体との隙間のシール効果が高い内弁バル
ブ付きの紙袋を提供することを技術課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の内弁バルブ付き
紙袋(請求項1)は、粉体包装用の紙袋本体と、その紙
袋本体の上面に設けられる扁平な筒状の紙製の内弁バル
ブとを有し、その内弁バルブの外側の開口端の上面が下
面より突出して突出片とされており、その突出片の内面
側にヒートシール接着剤が設けられていることを特徴と
している。このような内弁バルブ付き紙袋においては、
内弁バルブの内側の開口端の下面が上面より突出してい
るものが好ましい(請求項2)。さらに前記内弁バルブ
の下面が紙袋の上面の互いに折り重ねた台形状の部分の
端部より引っ込んでおり、突出片の先端が台形状の部分
の端部より突出しているものが好ましい(請求項3)。
【0012】
【作用および発明の効果】本発明の内弁バルブ付き紙袋
(請求項1)は、内弁バルブの外側の開口端の上面が下
面より突出して突出片とされており、その突出片の内面
側にヒートシール接着剤が設けられているので、粉体の
充填後は、突出片の内面のヒートシール性接着剤は紙袋
本体に当接され、加圧加熱されることになる。そのた
め、ヒートシール性接着剤は相手の紙袋の表面に浸透
し、しかも充分に冷却されるので、しっかりと接着され
る。したがって微細な粉体の漏れが少ない。さらに内弁
バルブの突出片が紙袋本体に直接ヒートシールされるの
で、内弁バルブと紙袋の隙間のシール効果も高くなる。
それにより充填後の粉体の漏れが少なくなる
【0013】前記基本構成を有し、さらに内弁バルブの
内側の開口端の下面が上面より突出している内弁バルブ
付き紙袋(請求項2)では、内側の突出片が1枚の紙か
らなるので、柔軟性に富む。そのため、台形状の部分の
裏面に、あるいは内力紙を設ける場合はその内面に密着
し、いわば封止弁ないし逆止弁として働く。そのため、
内弁バルブの内側の開口から粉体が内弁バルブの中に入
ってくることがほとんどなく、それによって一層漏れが
少なくなる。また、外側の突出片と内側の突出片とを同
じ長さにする場合は、内弁バルブの製造工程で紙を切り
取るとき、外側の端縁と内側の端縁とが相補的な形状と
なり、連続する帯状の紙片から無駄なく切り取っていく
ことができる。また、ミシン目などで切れ目を入れてお
くと、引っ張ることにより容易に破断することができ
る。
【0014】前記基本構成を有し、さらに前記内弁バル
ブの下面が紙袋の上面の互いに折り重ねた台形状の部分
の端部より引っ込んでおり、突出片の先端が台形状の部
分の端部より突出している内弁バルブ付き紙袋(請求項
3)では、突出片の先端側が台形状の部分よりも外側に
露出しているので、ヒートシールするときにヒートシー
ル装置などを当てやすく、しっかりとヒートシールする
ことができる。さらに内弁バルブの幅が一対の第2折線
の幅と同等であっても、第2折線の内側で突出片が紙袋
に直接ヒートシールされるので、第2折線に沿った洩れ
道が塞がれ、粉体が洩れにくい。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の粉体包装用の弁付き紙袋(以下、単に紙袋という)の
実施の形態を説明する。図1aおよび図1bは本発明の
紙袋の一実施形態の製造途中の状態および完成品を示す
要部斜視図、図2aおよび図2bはその順に本発明の紙
袋の一実施形態を製造する工程を示す部分工程図、図3
aおよび図3bはその紙袋に用いる内弁バルブの製造工
程の一実施形態を示す斜視図、図4a、図4bおよび図
5a〜c、図6aおよび図6bはその順に図1の紙袋に
粉体を充填する手順を示す工程図である。
【0016】図1aおよび図1bは本発明の弁付き紙袋
の一実施形態の底部分を、その製造途中の状態で示して
いる。この紙袋1を製造するには、まず平坦に折りつぶ
した筒状体の端部を、第1折線aにより、矩形状の開口
部2が開くように展開し、開口部2の左右の三角形状の
展開面(図2bの符号3、4)のうち、一方の展開面4
に内弁バルブ5を貼り付ける(図1a参照)。ついで開
口部2を第2折線b、cで折って閉じて底端部を形成す
る。このとき内弁バルブ5の先端は、その上に重ねた台
形状の部分15、16の斜めの端縁15a、16aより
も外側に出ている。また、内弁バルブ5の奥側の端部は
展開面4の端縁よりも内側に突出しており、内弁バルブ
5は開口部2内に連通している。ついで底端部にアウタ
ーパッチ7を貼り付ける(図1b参照)。
【0017】つぎに前記紙袋の製造工程を詳しく述べる
と、まず図2aに示すように、左右の側線9、9で折り
つぶした紙製の筒状体10の端部近辺のうち、表側10
aを端部と平行な第1折線aで谷折りする(矢印P)。
ついで図2bに示すように、左右の両端に三角形状の展
開面(折り込み部)3、4が形成されるように、きちん
と山折りの折り目を付ける。それにより端部は、一対の
三角形状の展開面3、4の間に矩形状の開口部2が形成
された六角形状を呈する状態に展開される。開口部2内
には、製造後に紙袋1の前面(表側)10aおよび後面
(裏側)10bとなる部分、さらに底端部となる台形部
分の内面が見えている。
【0018】上記のように端部を展開した後、図2bに
示すように、一方の展開面4の上に、扁平な筒状の内弁
バルブ5を貼り付ける。内弁バルブ5の幅Wは紙袋の底
端部を形成するための第2折線b、cの間隔と実質的に
同じである。また内弁バルブ5の大きさは粉体充填用の
ノズル(図6a参照)の径に合わせた寸法にする。内弁
バルブ5の外側の先端は展開面4の斜めの端縁よりいく
らか出る程度とし、内側の端縁は開口部2内まで延びて
いる。それにより内弁バルブ5は紙袋の内部と連通す
る。
【0019】このような内弁バルブ5は、図3aおよび
図3bに示すように、1枚の紙を2本の折線で三つ折り
にし、重ねた部位を糊付けして扁平な筒状にしたもので
ある。なお内弁バルブ5はクラフト紙などの紙で製造す
るのが好ましいが、ラミネート紙など、他の柔軟なシー
ト材料で構成してもよい。この実施形態では上面5aで
重ねて筒状にしており、下面5bは一枚の紙である。な
お、筒状にする前に、あらかじめ内面になる側にホット
メルト系接着剤Hmを設けておく。上面5aとなる部分
の先端は下面5bとなる部分の先端よりも長くして、筒
状にしたとき、図3cに示す突出片5cが形成される。
また、下面5bの後端は上面5aの後端より長くして突
出片5dが形成されるようにしている。
【0020】この実施形態では、内弁バルブ5の先端側
と後端側とが相補的な形状であるので、図3aの想像線
で示す帯状の紙片に2個所で屈曲する切断線5fを形成
し、紙片を所定の長さだけ送り、さらに同じ形状に切断
線を入れておく。切断線5fはたとえばパーフォレーシ
ョンやミシン目など、引っ張ることで容易に破断するこ
とができるものとする。なお、後端側に突出片を設けな
くてもよく、さらに突出片を先端側より長くするなど、
先端側と後端側の形状を変えてもよい。しかし同じ長さ
の突出片を設ける方が製造が容易である。切断線5fを
形成した後、上面5aのうち外側になる側縁の内面側
(図3aの上側)に糊を塗布する。さらに図3bのよう
に折線5eで谷折りし、その側縁を他方の側縁の上面に
接着することにより、扁平な筒状とする。そして最後に
前記切断線5fで切り離すことにより、内弁バルブ5を
得ることができる。なお側縁に設ける糊は、下側になる
側縁の外側に設けてもよい。
【0021】このようにして得られた内弁バルブ5は、
図3cに示すように、先端側では上面5aが突出片5c
を有し、後端側では下面5bが突出片5dを有する形態
となっている。ヒートシール性接着剤Hmは内弁バルブ
5の内面全体に設けられているが、これは製造工程のた
めであり、実際に接着させるのは、先端側の突出片5c
の内面側だけである。そのため、先端側の突出片5cの
内面側にのみヒートシール接着剤を設けることもでき
る。なお図3cでは、理解しやすいように、上面5aと
下面5bの間に隙間をあけているが、粉体を充填すると
き以外は上面5aと下面5bとは当接している。
【0022】上記のように内弁バルブ5を展開面4に貼
り付けた後、この実施形態では、さらに図2bにおける
展開面3、4の符号13の部分および筒状体10の内面
の符号14の部分に糊を塗布し、図4aに示すように閉
鎖紙片6を貼り付ける。閉鎖紙片6は、内弁バルブ5の
突出片5cがその端縁からいくらか突出する位置に貼り
付ける。
【0023】閉鎖紙片6は従来の内力紙(インナーパッ
チ)と同じく、第2折線b、cの間隔よりも幅が広い。
閉鎖紙片6は、通常は左右の展開面3、4の間に渡し掛
ける長さを有する。閉鎖紙片6は、たとえばクラフト紙
等の紙で製造することができる。ただし合成樹脂シー
ト、紙と合成樹脂シートとのラミネート材など、他の素
材を採用することもできる。この閉鎖紙片6を貼り付け
た状態は図1aでは想像線で示している。
【0024】ついで図4bに示すように、展開面3、4
のうち、点線で示した三角形状の領域R1 、閉鎖紙片6
の表面の一部(ハッチング部分)、および上側の台形状
の部分16の上端の所定幅の領域R2 に糊を塗布する。
なお本実施形態では、糊付け強度を上げるため、展開面
3、4に隣接する矩形状の領域R3 にも糊を塗布してい
る。
【0025】糊の塗布後、図5aに示すように、筒状体
の端縁と平行な下側の第2折線bより下側の台形状の部
分15を内側に折り返し、展開面3、4における糊が塗
布されている領域R1 および閉鎖紙片6の一部などに貼
り付ける。さらに図5aに示す上側の第2折線cより上
側の台形状の部分16を図5bに示すように内側に折り
返し、両端部を展開面3、4などに貼りつけると共に、
台形状の部分16の先端部を先に折り返した下側の台形
状の部分15の表面に重ねて貼りつける。それにより、
細い六角形状の底端部(底面)17が形成される。ただ
し左右両端の小三角形部分は、内容物を充填して筒状体
の前面および裏面が拡がると、側面側に移動するので、
実際には底面とはいえない。このとき内弁バルブ5の先
端が台形状の部分15、16の斜めの端縁15a、16
aよりも外側に出ている。なお、上記の糊の塗布範囲や
糊の塗布と折り返しの順序は一例であって、製袋機械の
種類などに応じて変更することもできる。
【0026】ついで図5cに示すように、実際の底面と
なる部位に、紙袋の全体を覆うアウターパッチ7を貼り
付けることにより、紙袋1が完成する。筒状体の他端側
には、内弁バルブを設けない以外は前述と同様にして底
端または上端を形成する。通常は内弁バルブ5を有する
側を閉鎖側とし、他端側を開封側とする。開封側の糊付
けは剥離可能な糊で行う場合もある。開封時にはアウタ
ーパッチ7は開封手段で開封される。開封手段として
は、開封テープや、アウターパッチをそのまま引き剥が
す方法など(公知の事実)がある。それにより開封作業
が容易になる。開封テープはアウターパッチの裏側に貼
り合わせて設ける。
【0027】上記のようにして製造される紙袋1(図1
b参照)では、内弁バルブ5の幅を第2折線b、cの間
隔と実質的に同じにしており、内弁バルブ5の下面は展
開面4に密接して糊付けされ、両側は第2折線b、cの
近辺で展開面4と密接している。そして内弁バルブ5か
ら展開面4にかけて閉鎖紙片6で覆い、接着している。
そのため閉鎖紙片6は展開面4に充分に密着し、閉鎖紙
片6は、内弁バルブ5の内外の連通を維持しながら紙袋
本体、とくに台形状の部分15、16と内弁バルブ5の
表面の隙間を埋めて、筒状体10の開口部2を確実に封
止することができる。また図4bのように、台形状の部
分15、16に糊を塗布するとき、塗布する機械によっ
ては第2折線b、cに沿った部位に充分に糊を塗布でき
ず、台形状の部分を折り曲げたときに粉体の漏れ道がで
きる場合がある。しかしこの実施形態では、閉鎖紙片6
が第2折線b、cを塞いでいるので、漏れ道が塞がれ、
一層粉体の漏れが防止される。
【0028】上記の紙袋1に粉体を充填する場合、まず
図6aのように、内弁バルブ5に粉体充填機20の充填
用ノズル21を挿入し、紙袋内の空気を充填用パイプ2
1内の吸引用パイプで吸引しながら、空気の流れと共に
粉体を充填する。そして充填後は、図6bに示すように
内弁バルブ5の外側の突出片5cを紙袋本体の展開面4
にヒートシールする。それにより内弁バルブ5の外側の
開口部が突出片5cで封止されると共に、内弁バルブ5
と展開面の隙間をシールすることができる。そのとき展
開面4の側にはヒートシール接着剤がないので、内面バ
ルブ5の突出片5cのホットメルト接着剤が加熱されて
展開面4側に染み込むと共に、充分な冷却作用が生じ、
接着が確実になる。それにより漏れが一層確実に防止さ
れる。また、突出片5cは展開面4にヒートシールされ
るが、紙袋本体と内弁バルブ5の隙間は前記の閉鎖紙片
6では充分にシールできない部位であるので、突出片5
と閉鎖紙片6の併用で全体のシール効果が一層向上す
る。
【0029】本実施形態では、内弁バルブ5の突出片5
cの先端は台形状の部分15、16の斜向きの端縁15
a、15bから突出するようにしているので、ヒートシ
ール装置による加熱加圧が容易である。しかも内弁バル
ブ5の下面5bは台形状の部分15、16の斜め向きの
端縁15a、16aより下がっているので、展開面4の
上面に重ねてしっかりと貼り付けて密封することができ
る。
【0030】さらに内弁バルブ5の後端側では、図3c
に示すように下面5bに突出片5dが設けられている
が、その突出片5dは1枚の紙であるので、台形状の部
分あるいは閉鎖紙片6の内面への密着性が高く、いわば
封止弁ないし逆止弁として作用する。したがって粉体充
填後に内弁バルブ5の後端側の開口部がその突出片5d
によって塞がれ、紙袋内部に充填された粉体が内弁バル
ブ5内に入ることを防止することができる。その場合、
紙袋内の内圧が高くなるほど突出片5dの密着性および
シール性が高くなる。
【0031】また、前記実施形態では閉鎖紙片6を用い
ているが、閉鎖紙片を用いずに、内弁バルブ5の上に直
接台形状の部分15、16を折り重ねて貼るようにして
もよい。
【0032】さらに前述の実施形態では1枚の閉鎖紙片
を採用しているが、左右に分離した2枚の閉鎖紙片を採
用することもできる。また紙袋は通常は2層ないし多層
の状態で用いられるが、紙袋の材質および充填する内容
物によっては単層の紙袋を採用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1aおよび図1bは本発明の紙袋の一実施
形態の製造途中の状態および完成品を示す要部斜視図で
ある。
【図2】 図2aおよび図2bは本発明の紙袋の一実施
形態を製造する工程を示す部分工程図である。
【図3】 図3aおよび図3bはその紙袋に用いる内弁
バルブの製造工程の一実施形態を示す斜視図である。
【図4】 図4aおよび図4bは図2の工程に続く部分
工程図である。
【図5】 図5a〜cは図4の工程に続く要部工程図で
ある。
【図6】 図6aおよび図6bはその順に図1の紙袋に
粉体を充填する手順を示す工程図である。
【図7】 従来の紙袋の製造方法を示す工程図である。
【図8】 図8aおよび図7bはその製造方法の途中の
状態を示す要部斜視図である。
【図9】 従来の紙袋の他の例を示す要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 紙袋 a 第1折線 b、c 第2折線 2 開口部 3 展開面 4 展開面 5 内弁バルブ 5a 上面 5b 下面 5c 外側の突出片 5d 内側の突出片 5e 折線 5f 切断線 Hm ヒートシール性接着剤 6 閉鎖紙片 7 アウターパッチ 9 側線 10 筒状体 10a 表側 10b 裏側 W 幅 15 台形状の部分 15a 端縁 16 台形状の部分 16a 端縁 17 底端部 20 充填機 21 充填用のノズル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体包装用の紙袋本体と、その紙袋本体
    の上面に設けられる扁平な筒状の紙製の内弁バルブとを
    有し、その内弁バルブの外側の開口端の上面が下面より
    突出して突出片とされており、その突出片の内面側にヒ
    ートシール接着剤が設けられている、内弁バルブ付き紙
    袋。
  2. 【請求項2】 内弁バルブの内側の開口端の下面が、上
    面より突出している請求項1記載の内弁バルブ付き紙
    袋。
  3. 【請求項3】 前記内弁バルブの下面が紙袋の上面の互
    いに折り重ねた台形状の部分の端部より引っ込んでお
    り、突出片の先端が台形状の部分の端部より突出してい
    る請求項1記載の内弁バルブ付き紙袋。
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