JP3760147B2 - 多層袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小麦粉、蕎麦粉、コーンスターチ等の多層袋に関し、より詳しくは、簡単な構成で充填口の強度を高め、かつ、内容物充填後の輸送や保管時に内容物が漏れないように工夫した多層袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の多層袋Aとしては、図14ないし16に示すように、多層の紙状物による紙状筒aを平坦に折り潰し、この紙状筒aの開口端部bの両角に折込み部c、dを形成すると共に、上紙e及び下紙fの一方を開いて展開面gとし、この展開面gの中心部開口hを塞ぐように、上紙e及び下紙fを折れ筋iに沿い折り畳んで貼り合わせ、その上から化粧紙jを接着固定し、底部を構成する最も簡易な形状のものが知られている。
【0003】
また、図17に示すように、図14ないし16の多層袋Aの展開面gの折込み部c側に紙状筒aの内外に通じる筒状の粉体の充填口kを設け、この充填口kを外方に延出させ、上記した開口端部bと平行な折れ筋iにて展開面gの上紙e及び下紙fを充填口k側に折り畳んで貼り合わせ、更にその上に化粧紙jを貼り合わせて、開口端部bを塞ぎ、外方に延出させた充填口kの内面及び外面に加熱溶融接着剤を予め塗布して構成した多層袋Bが知られている(実公昭50−20972号公報参照)。そして、充填口kから粉体等を多層袋B内に収容した後、充填口kを化粧紙j側に折り畳み、その上から加熱器にて加熱押圧して、充填口kを密封し且つ化粧紙jに接着固定し、底部を構成するものである。
【0004】
更に、図18、19に示すように、図14ないし16の多層袋Aの展開面gの折込み部cの端部に閉鎖紙片lを中央に向かうように貼り付け、この閉鎖紙片lの上に紙状筒aの内外に通じる筒状の充填口kを設け、この充填口kを外方に若干延出させ、更に展開面gにインナーパッチmを貼り合わせて開口端部bを塞ぎ、上記した開口端部bと平行な折れ筋iにて展開面gの上紙e及び下紙fを充填口k側に折り畳んで貼り付けた多層袋Cが知られている(特開平11−49184号公報参照)。この多層袋は、充填口kから粉体等を多層袋C内に収容した後、充填口kを上紙e及び下紙fの下側に折り込むか、充填口kの中に折り込み、密封し底部を構成するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した多層袋Aは、構造が簡単で製作し易いが、上紙e及び下紙fの折れ筋iを伝わって粉体が漏れやすい。最近のように、作業現場の環境整備が重要視され、清潔な環境下で製造された製品であるということがその製品の品質の一部をなすという状況下では、多層袋Aから内容物である粉体が漏れるということは避けなければならない問題である。
【0006】
ところが、上記した多層袋Bも、多層袋Aと同様に、開口端部bと平行な折れ筋iにて展開面gの上紙e及び下紙fを充填口k側に折り畳み、更にその上に化粧紙jを貼り合わせているから、折れ筋iを伝わって粉体が漏れやすいという問題がある。加えて、化粧紙jと上紙e及び下紙fにより2枚重ねになっている折込み部c、dとの間、並びに化粧紙jと2枚重ねになっている充填口kとの間に僅かな隙間からは微細な粉体が漏れてしまうという懸念がある。さらに、この多層袋Bは、構造が簡単で製作し易いというメリットはあるが、充填口kが外方に延出しているため、作業員が手で掴み引き寄せることがあり、充填口kが根元から破れ易く、また、充填口kは単なる筒体であるから、粉体を収容する際充填口kから圧力が直接漏れることになり、粉体の流れが反転し充填口kから粉体が逆流し漏れてしまう虞もある。
【0007】
また、粉体包装袋Cも、多層袋Aと同様に、折れ筋iを伝わって粉体が漏れやすい。更に、展開面gの折込み部cの端部に2枚重ねとなっている充填口kを設けているから、インナーパッチmと充填口kとの間に僅かな隙間が生じ、その隙間に閉鎖紙片lを介在させることで、微細な粉体の漏れがかなり阻止され得るがこれでは依然として不充分である。更に、多層袋Cは、多層袋Bと同様に、充填口kが単なる筒であるから、粉体を収容する際、同じように充填口kから粉体が漏れてしまう虞がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、袋の底部を形成する際の根本的な折れ筋を伝わる粉体の漏れを完全に阻止すると共に、他の要因による粉体の漏れがなく、更に底部に粉体の充填口を有する場合でも、粉体を収容する際の充填口からの粉体の漏れが生じることのない多層袋を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなることを特徴とするものである。すなわち、
本発明によれば、多層の紙状物による紙状筒を平坦に折り潰し、該紙状筒の開口端部の両角に折込み部を形成すると共に、上紙及び下紙の一方を開いて展開面とし、該展開面の中心部開口を塞げるように前記上紙及び下紙に折れ筋を付け、前記折込み部に位置した前記折れ筋に接しない状態で、前記開口端部に達する1以上のスリットを、少なくとも前記紙状筒の最内層を除く前記紙状物に設けて、前記上紙及び下紙を前記折れ筋に沿い折り畳んで貼り合わせてなることを特徴とする多層袋が提供される。
【0010】
また、本発明によれば、前記展開面の両折込み部を渡り且つ中心部開口を覆うインナーパッチの一端部に弁紙を筒状に貼り合わせ、これらインナーパッチ及び弁紙の周縁部を前記展開面に貼り合わせて、前記紙状筒の開口端部を塞ぐと共に前記インナーパッチの一端部と前記弁紙との間を充填口とした上記多層袋が提供される。
【0011】
また、本発明によれば、前記上紙及び下紙を前記折れ筋に沿い折り畳んで貼り合わせた上に、化粧紙を貼り合わせた上記多層袋が提供される。
【0012】
また、本発明によれば、前記化粧紙はカットテープが付設されたものである上記多層袋が提供される。
【0013】
また、本発明によれば、前記折れ筋は前記インナーパッチ及び前記弁紙より内側で前記開口端部と平行とし、前記上紙及び下紙を前記折れ筋に沿い折り畳んで貼り合わせた上に、化粧紙を貼り合わせた上記多層袋が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の形態を示す多層袋の構成状態の一部を切欠した斜視図、図2ないし図5は本発明の実施の形態を示す多層袋の製作状態を示す平面図である。図において、多層袋1は、多層の紙状物11による紙状筒2を平坦に折り潰し、この紙状筒2の開口端部3の両角3a、3bに折込み部4、5を形成すると共に、上紙6及び下紙6aの一方を開いて展開面7とし、この展開面7の中心部開口8を塞げるように上紙6及び下紙6aに折れ筋9を付け、折込み部4、5に位置した折れ筋9に接しない状態で、前記開口端部3に達する1以上のスリット10を、少なくとも紙状筒2の最内層を除く紙状物11に設けて、上紙6及び下紙6aを折れ筋9に沿い折り畳んで貼り合わせ、更にその上に化粧紙12を貼り合わせたものである。
【0015】
上記多層袋1は、多層の紙状物11による紙状筒12を平坦に折り潰し、この紙状筒2の開口端部3’の両角3a’,3b’に折込み部4’,5’を形成すると共に、上紙6’及び下紙6a’に折れ筋9’を付け、折り込み部4’,5’に位置した折れ筋9’に接しない状態で、前記開口端部3に達する1以上のスリット10’を少なくとも紙状筒2の最内層を除く紙状物11に設けて、上紙6’及び下紙6a’を折れ筋9’に沿い折り畳んで貼り合わせ、更にその上にカットテープ13を設けた化粧紙12’を貼り合わせてもよい。
【0016】
前記紙状筒2は、径及び長さとも使用目的に合わせた任意のものが選択され、図1では外層紙状物20、内層紙状物21を有する2枚重ねにした紙状物11が使用されているが、これに限定されず2層以上の多層でも良い。材質もクラフト紙に限らず、樹脂シート、紙と樹脂シートの積層シートであってもよい。
【0017】
この紙状筒2を、図3に示すように、平坦に折り潰し、折れ筋22に沿い折り曲げ、開口端部3の両角3a、3bに三角形状の折込み部4、5を形成し、紙状筒2の上紙6側を開いて六角形状の展開面7とする。この展開面7には中心部開口8があるから、これを塞ぐには上紙6及び下紙6aを中心部開口8側に折り曲げる必要がある。従って、折れ筋9が上紙6及び下紙6aに付けられ、この折れ筋9に沿って上紙6及び下紙6aを折り畳み、上紙6及び下紙6aの少なくとも斜線部分23及び24に貼合剤25を塗布し貼り付けることになる。
【0018】
従来例で既に述べたように、この多層袋1の内容物が粉体である場合、この折れ筋9がアール(R)となりこのアールを伝わり粉体が漏れるため、この折れ筋9が折込み部4、5に位置する箇所の外層紙状物20に、この折れ筋9に接しない状態で、開口端部3に達する1以上のスリット10を設けて対応している。
【0019】
このスリット10は、図3では折れ筋9に対して外側でほぼ平行に2本あるが、特に限定はなく、図4に示すように、折れ筋9に対して内側でほぼ平行に2本あっても良く、更に、折れ筋9の両側にほぼ平行に2本、都合4本あっても良い。要は、折れ筋9に対して接しない状態で開口端部3に達しているスリット10、あるいは折れ筋9’に対して接しない状態で開口端部3’に達しているスリット10’、あるいは折れ筋9に対して接しない状態で開口端部3に達していうスリット10があり、かつ、折れ筋9’に対して接しない状態で開口端部3’に達していれば良い。
なお、外層紙状物20にのみスリット10またはスリット10’、あるいはスリット10とスリット10’を設けたのは、内層紙状物21にこれらのスリットを設けると、内部に収容された粉体等の内容物が外部に直接的に漏れるからである。
【0020】
このスリット10は、外層紙状物20の開口端部3に達しているから、スリット10を挟んで双方の開口端部3側の外層紙状物20が自由端で1枚となっている。従って、外層紙状物20は、1枚であるから十分な自由度とそれに伴う柔軟性があり、前記上紙6及び下紙6aを折り畳んで貼り合わせる際、押圧するから1枚の外層紙状物20が有する自由度と柔軟性とにより、アール自体が限りなく狭くなって、更に、図3の斜線部分23及び24から、図5に示す格子状に塗布された貼合剤25が上記アールに流れ込み、すなわち粉体が漏れる通路26に留まり、その状態で乾燥して上記通路26を完全に塞ぐことになる。よって、スリット10の存在により、1枚となった外層紙状物20の自由度ないし柔軟性と、貼合剤25とが相俟って、通路26を完全に塞ぐことが出来る。なお、上記の貼合剤としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、アクリル系、ゴム系、澱粉糊等の接着剤が適宜使用される。
【0021】
このようにして展開面7の中心部開口8が上紙6及び下紙6aにより塞がれた後、その部分の保護及び体裁を整えるために化粧紙12が貼り付けられ、製品とされる。
【0022】
図8ないし図13は本発明の他の実施の形態を示す多層袋を示すものであり、この多層袋1aは、図1ないし図7に示す多層袋1に粉体の充填口30を設けたものである。
すなわち、図3の状態の展開面7に対して、両折込み部4、5を渡り且つ中心部開口8を覆うインナーパッチ31の一端部に弁紙32を筒状に貼り合わせ、インナーパッチ31及び弁紙32の周縁部を展開面7に貼り合わせて、紙状筒2の開口端部3を塞ぐと共にインナーパッチ31の一端部と弁紙32との間を前述の充填口30としたものであり、更にインナーパッチ31及び弁紙32より内側で開口端部3と平行な折れ筋9にて、展開面7の上紙6及び下紙6aを中心部開口8側に折り畳み貼り張り合わせ、更にその上に化粧紙12を貼り合わせてなるものである。
【0023】
すなわち、この展開面7の折込み部5側に、図9に示すように、弁紙32を重ねる。この弁紙32は、インナーパッチ31の全長及び全幅より短く、且つインナーパッチ31の一端部より外方に延出して、インナーパッチ31に筒状に貼り合わせてなり、更に、図9の右端部に加熱溶融接着剤塗布部33が塗布され、図10のインナーパッチ31の一端部からの延出部に位置する。なお、弁紙32の材質は、上記した紙状筒2と同様のものが選択される。
【0024】
また、インナーパッチ31は、図10に示すように、展開面7及び弁紙32の上に重ねられる。このインナーパッチ31は、三角形状の折込み部4、5間に渡され、且つ中心部開口8を覆うものである。そして、弁紙32は、図10に示す斜線部分34で貼り合わされ、筒状に形成される。そして、筒状に一体となったインナーパッチ31及び弁紙32は、その周縁部、すなわち、図11に示す斜線部分35で展開面7に貼り合わされ、前記紙状筒2の開口端部3を塞ぐと共に、インナーパッチ31の一端部と弁紙32との間を粉体の充填口30とする。従って、弁紙32は、充填口30の構成要素となると共に、従来例の多層袋Cの閉鎖紙片l(図18、19参照)の役割をなすから、微細な粉体の漏れがかなり阻止され得るが、これでは完全なものとは言えない。
【0025】
このため、図1ないし図7に示す実施形態と同様に、前記展開面7の折込み部4、5に位置した折れ筋9に接しない状態で、前記開口端部3に達する1以上のスリット10を、少なくとも紙状筒2の最内層を除く紙状物11、すなわち、1枚の外層紙状物20に設けている。従って、前記上紙6及び下紙6aを折り畳んで貼り合わせる際、押圧するから1枚の外層紙状物20が有する自由度と柔軟性とにより、アール自体が限りなく狭くなって、更に貼合剤25が上記アールに流れ込み、すなわち粉体が漏れる通路26に留まり、その状態で乾燥して上記通路26を完全に塞ぐことになる。
【0026】
よって、スリット10の存在により、1枚となった外層紙状物20の自由度ないし柔軟性と、貼合剤25とが相俟って、通路26を完全に塞ぐことが出来、これにより粉体の漏れが無くなる。そして、展開面7の下紙6aの裏面に前記化粧紙12の一側が貼り合わされる。この化粧紙12には、弁紙32に重ね合わせた際、その加熱溶融接着剤塗布部33に当たるように加熱溶融接着剤塗布部36が設けられ、多層袋1a内部に粉体を収容した後、加熱器により充填口30を容易に且つ完全に密封出来るようになっている。なお、インナーパッチ31及び化粧紙12の材質は、上記した紙状筒2と同様のものが選択される。
【0027】
また、上述の弁紙32は、加熱溶融接着剤塗布部33の反対側の端部32aは、展開面7に貼り合わされていないから、自由端となっている。従って、多層袋1内部に充填口30から粉体を収容する際、この充填口30から圧力が漏れようとすると、弁紙32の端部32aが逆止弁の働きをなし、粉体の流れの反転を阻み充填口30から粉体が漏れるのを防いで、多層袋1aの外側に粉体が付着すること等を防止できる。
【0028】
そして、更に、前記紙状筒2の中心部開口8を塞いでいる図11に示すインナーパッチ31上に、まず、展開面7の上紙6を、インナーパッチ31及び弁紙32より内側で開口端部3と平行な折れ筋9にて、中心部開口8側に折り畳み、インナーパッチ31上に貼り付ける。次に、その上に下紙6aを、同様に折り線9にて中心部開口8側に折り畳み上紙6上に貼り付ける(図12参照)。更にその上に化粧紙12を貼り合わせて、製品として完成する(図13参照)。
【0029】
従って、図13の状態で多層袋1aとして、需要家に引き渡され、需要家にて多層袋1a内部に粉体を収容した後、化粧紙12を貼り合わせ、加熱器により弁紙32の加熱溶融接着剤塗布部33に化粧紙12の加熱溶融接着剤塗布部36を押圧加熱して、充填口30を完全に密封する。なお、図11、12では化粧紙12の一側が展開面7の下紙6aの裏面に予め貼り合わされているが、図12の多層袋1aと化粧紙12とを別体にして需要家に引き渡され、後の作業を全て需要家にて行っても良い。
【0030】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、例えば、従来例の多層袋B、Cに対して本発明の構成を適用しても良く、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更・組み合わせは任意になし得るものと理解すべきである。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明によれば、上紙及び下紙を折れ筋に沿い折り畳んで貼り合わせる際、折れ筋に接しないで開口端部に達する1以上のスリットがあると、紙状物に高い自由度と柔軟性を与える結果、隙間が限りなく狭くなり、更にその隙間にわずかでも貼合剤が入り込み、その状態で貼合剤が固まると隙間を閉じることになり、微細な粉体でも漏れなくなる。従って、紙状物製の多層袋の底部を形成する際の根本的な折れ筋を伝わる粉体の漏れを完全に阻止出来、清潔な環境下で製造された製品であることが、その製品の品質の一部をなすという、最近の状況下にマッチする効果がある。
【0032】
また、請求項2の発明によれば、上記の効果に加えて、粉体の充填口が長く延出していないから手で掴み引き寄せたり出来ず、充填口の破れが無く、充填口があっても構造的に他に隙間の発生が生じることも無いから、微細な粉体でも漏れがなく、更に内部に粉体を収容する際、弁紙が逆止弁の働きをなし、充填口からの粉体の漏れが生じない効果がある。
【0033】
また、請求項3の発明によれば、上記効果に加えて、展開面の上紙及び下紙を開口端部と平行な折り線にて折り畳み、更にその上に化粧紙を貼り合わせるから、より一層構造的に隙間の発生が生じることが無く、微細な粉体が漏れることが完全に無くなる。
【0034】
また、請求項4の発明によれば、上記効果に加えて、多層袋の開封がより容易に行えるという効果を併せもつことができる。
【0035】
また、請求項5の発明によれば、上記効果に加えて、展開面の上紙及び下紙をインナーパッチ及び弁紙より内側で、前記開口端部と平行な折り線にて折り畳み、更にその上に化粧紙を貼り合わせるから、より一層構造的に隙間の発生が生じることが無く、微細な粉体が漏れることが完全に無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す多層袋の構成状態の一部を切欠した斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す多層袋の製作状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態を示す多層袋の製作状態を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態を示す多層袋の製作状態を示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態を示す多層袋の要部を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態を示す多層袋の要部を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態を示す多層袋の製作状態を示す平面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す多層袋の構成状態の一部を切欠した斜視図である。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す多層袋の製作状態を示す平面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す多層袋の製作状態を示す平面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態を示す多層袋の製作状態を示す平面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態を示す多層袋の製作状態を示す平面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態を示す多層袋の製作状態を示す平面図である。
【図14】従来例の製作状態を示す斜視図である。
【図15】従来例の製作状態を示す平面図である。
【図16】従来例の製作状態を示す平面図である。
【図17】従来例の製作状態を示す平面図である。
【図18】従来例の製作状態を示す平面図である。
【図19】従来例の製作状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1,1a 多層袋
2 紙状筒
3,3’ 開口端部
3a,3a’,3b,3b’角
4,4’,5,5’ 折込み部
6,6’ 上紙
6a,6a’,6b,6b’下紙
7,7’ 展開面
8 中心部開口
9,9’,22,22’ 折れ筋
10,10’ スリット
11 紙状物
12,12’ 化粧紙
13 カットテープ
20 外層紙状物
21 内層紙状物
23,24,34,35 斜線部分
25 貼合剤
26 通路
30 充填口
31 インターパッチ
32 弁紙
32a 端部
33,36 加熱溶融接着剤塗布部

Claims (5)

  1. 多層の紙状物による紙状筒を平坦に折り潰し、該紙状筒の開口端部の両角に折込み部を形成すると共に、上紙及び下紙の一方を開いて展開面とし、該展開面の中心部開口を塞げるように前記上紙及び下紙に折れ筋を付け、前記折込み部に位置した前記折れ筋に接しない状態で、前記開口端部に達する1以上のスリットを、少なくとも前記紙状筒の最内層を除く前記紙状物に設けて、前記上紙及び下紙を前記折れ筋に沿い折り畳んで貼り合わせてなることを特徴とする多層袋。
  2. 前記展開面の両折込み部を渡り且つ中心部開口を覆うインナーパッチの一端部に弁紙を筒状に貼り合わせ、これらインナーパッチ及び弁紙の周縁部を前記展開面に貼り合わせて、前記紙状筒の開口端部を塞ぐと共に前記インナーパッチの一端部と前記弁紙との間を充填口とした請求項1記載の多層袋。
  3. 前記上紙及び下紙を前記折れ筋に沿い折り畳んで貼り合わせた上に、化粧紙を貼り合わせた請求項1記載の多層袋。
  4. 前記化粧紙はカットテープが付設されたものである請求項3記載の多層袋。
  5. 前記折れ筋は前記インナーパッチ及び前記弁紙より内側で前記開口端部と平行とし、前記上紙及び下紙を前記折れ筋に沿い折り畳んで貼り合わせた上に、化粧紙を貼り合わせた請求項2記載の多層袋。
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