JP6380947B2 - 開封容易な防湿性多層袋 - Google Patents

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Description

本発明は、米、麦、コンスターチ、デンプンなどの食品由来の粉粒体、飼料、プラスチック樹脂、セメント、石灰、カーボンブラックなどの粉粒体を収納するための開封容易な防湿性多層袋に関するものであり、より詳しくは、内部の湿気の排出により内容物が蒸れたり結露したりするのを防止すると共に、外部の湿気の侵入により内容物が湿気たり固化するのを防止し、内容物の漏れの完全な阻止を満足した上で、開封用オーバーテープによる開封後に、V字状折り目により最内層の開口縁が、少なくとも一層分の厚み以上開いているために、その開口縁に手指を引っ掛けて容易に開けることができる防湿性多層袋に関する。
従来の防湿性多層袋として、図14、図15に示すように、複数の紙層に、例えば、最内層50、中間層51および外層52からなり、それらの最内層50と中間層51との中間に防湿性シート層53を有してなり、この防湿性シート層53に切り込み54を袋の縦方向に千鳥状に形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この防湿性多層袋は、内側から外側にかけて、それぞれヒダF付きの最内層50、防湿性シート層53
、中間層51および外層52を順次配置し多層筒55を形成し、この多層筒55の口部56および底部57に、これらを補強紙58および59にて塞ぐようにあてがい、これらをミシン縫いして封止して袋状にしなり、一方、その袋状の側部に吹込口弁60を備えてなるものである。
上記の防湿性多層袋によれば、吹込口弁60に米、麦、コンスターチ、デンプンなどの食品に由来する粉粒体充填機のノズルを差し込み、空気輸送により上記の粉粒体を袋内に吹き込むと、袋が膨らみ防湿性シート層53の切り込み54が開き脱気する。そして、袋内の空気が抜け粉粒体が堆積すると、ヒダFにより袋の横断面が矩形状となって、切り込み54が閉じることになり、防湿性を確保することになる。
実開昭55−86741号公報
しかしながら、図14、15の従来の防湿性多層袋は、空気輸送に馴染みやすい粉粒体に制限され、多層筒55の口部56および底部57を補強紙58および59にて塞ぐようにあてがいミシン縫いして封止して袋状にしてあるから、粉粒体の吹込口弁60を備えていなければならず、しかも、ヒダF付きでなければ防湿性シート層53の切り込み54が閉じないことになって防湿性を充分確保出来ない虞がある。したがって、この防湿性多層袋は、用途や形状に制約があって柔軟性に欠け、構造的にも複雑であるからコストが高くなりがちである。
そこで、本発明の目的は、内容物が吸湿したり、その結果、内容物が固まったりするのを防止すると共に、内容物の漏れの完全な阻止を満足した上で、ワンタッチ開封を容易且つ完全に行え、開口縁も容易に開けることが出来る開封容易な防湿性多層袋を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなることを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、内層が通気性のある紙で外層が防湿性シートから少なくともなる、2層以上の多層筒を折り潰し、この折潰し多層筒の一方の開口端部にその開口縁に平行な折り目を付け、この折り目から開口縁側に位置する最も内側の内層(以下、「最内層」という)の内周面に、易剥離性接着剤を全周にわたり塗布して貼り付けて、前記最内層における開口縁を塞ぎ、前記折り目に沿って一方の開口端部を折り畳んで、この一方の折畳み片における開口縁を開封用オーバーテープにて少なくとも覆い且つ貼り付け、前記一方の開口端部を密封してなるものであって、
前記最内層の内周面にある前記易剥離性接着剤の塗布部位から、開口縁側の一方の開口端部までの間の箇所に、V字状折り目を付けて、前記最内層の開口縁が前記多層筒の少なくとも一層分の厚み以上開くようにしたことを特徴とする開封容易な防湿性多層袋が提供される。
また、本発明によれば、前記多層筒の一方の開口端部における開口縁を、それぞれ隣接する多層筒の一層に対して順次ズレを生じるように形成し、これらズレの合計長さが1mmないし5mmの範囲内にある開封容易な防湿性多層袋が提供される。
また、本発明によれば、前記多層筒の一方の開口端部における開口縁を、それぞれ隣接する多層筒の一層に対して順次凹みズレを生じるように形成し、これら凹みズレの合計長さが1mmないし5mmの範囲内にある開封容易な防湿性多層袋が提供される。
また、本発明によれば、前記開封用および封緘用オーバーテープは、紙製であり且つ幅方向の紙伸度が8%未満である開封容易な防湿性多層袋が提供される。
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、多層筒の一方の開口端部の折り目から開口縁側に位置する最内層の内周面を、易剥離性接着剤によりその全周を貼り付け、多層筒の他方の開口端部の折り目から開口縁側に位置する最内層の内周面を
、熱接着性接着剤により予めその全周にわたり塗布してあり、袋内に内容物を充填したあと、加熱して最内層の内周面をその全周にわたり貼り付けるから、内容物の粒径の大小にかかわらず、双方の最内層の貼付け部位で内容物が止まり、一方および他方の開口端部の開口縁にまで内容物が達することがなく、加えて、通気性のある紙の内層により袋内部の湿気が外に抜け、防湿性シートの外層により外の湿気が袋内に入らない。
また、他方の開口端部に予め貼り付けてある封緘用オーバーテープは、熱接着性接着剤を予め内面全周にわたり塗布してなるものであり、これを、折り目に沿って他方の折畳み片側に折り畳んでこれを覆い、封緘用オーバーテープを加熱して他方の折畳み片側の開口端部に貼り付ける。
また、上記第2よれば、開封用オーバーテープをカットして開封し一方の開口端部を開放すると、V字状折り目により付与した多層筒を構成する紙材のバネ弾性によって、最内層の開口縁が多層筒の少なくとも一層分の厚み以上開き、その開口縁に手指を引っ掛けて開けることが出来る
また、上記第の課題解決による作用は、開封用オーバーテープをカットして開封して一方の開口端部を開放すると、その開口縁にそれぞれ隣接する多層筒の一層に対して順次ズレが生じているから、そのズレている最内層の開口縁に手指を引っ掛けて開けることができる。
また、上記第の課題解決手段による作用は、開封用オーバーテープをカットして開封して一方の開口端部を開放すると、その開口縁にそれぞれ隣接する多層筒の一層に対して
、内側に位置する層ほど順次凹みズレが生じているから、その凹みズレのある最内層の開口縁に手指を引っ掛けて開けることが出来る
また、上記第の課題解決手段による作用は、開封用および封緘用オーバーテープが紙製であるが、その幅方向の紙伸度が8%未満であるから、袋内に粉粒体を充填してその粉粒体の重さなどにより、双方のオーバーテープが伸びても僅か8%未満内であり、ずれたり剥がれたりしない。
本発明の開封容易な防湿性多層袋によれば、内部の湿気の排出により内容物が蒸れたり結露したりするのを防止すると共に、外部の湿気の侵入により内容物が湿気たり固化するのを防止し、内容物の漏れの完全な阻止を満足した上で、開封用オーバーテープによる開封を容易且つ完全に行うことが出来る効果がある。
しかも、本発明の封緘用オーバーテープを使用することにより他方の開口端部への貼り付けも容易に出来る効果がある。
また、本発明の開封容易な防湿性多層袋によれば、上記の効果に加えて、開封用オーバーテープによる開封後、V字状折り目により最内層の開口縁が少なくとも一層分の厚み以上開いているから、その開口縁に手指を引っ掛け得て、容易に開けることが出来る効果がある。
また、本発明の開封容易な防湿性多層袋によれば、上記の効果に加えて、開封用オーバーテープによる開封後、開口縁にそれぞれ隣接する多層筒の一層に対してズレが生じているから、最内層の開口縁のズレに手指を引っ掛け得て、容易に開けることが出来る効果がある。
また、本発明の開封容易な防湿性多層袋によれば、上記の効果に加えて、開封用オーバーテープによる開封後、開口縁にそれぞれ隣接する多層筒の一層に対して凹みズレが生じているから、最内層の開口縁の凹みズレに手指を引っ掛けて得て開けることが出来る効果がある。
また、本発明の開封容易な防湿性多層袋によれば、上記の効果に加えて、開封用および封緘用オーバーテープが袋内に充填した粉粒体の重さなどにより伸びても、ずれたり剥がれたりせず粉粒体が外に漏れることがない効果がある。
本発明の実施例1に示した実施の形態を示す内容物入りの開封容易な防湿性多層袋の斜視図である。 同じく開封容易な防湿性多層袋に用いる多層筒を示す斜視図である。 同じく開封容易な防湿性多層袋に用いる他形状の多層筒を示す斜視図である。 同じく本発明の実施の形態を示す開封容易な防湿性多層袋の縦断面図である。 図1のI-I線に沿う縦断面図である(実施例1)。 図1のI-I線に沿う一方の開口縁が他形状の縦断面図である。 同じく本発明の実施の形態を示す他形状の開封容易な防湿性多層袋の縦断面図である。 同じく開封容易な防湿性多層袋の製作状態を示す平面図である。 同じく開封容易な防湿性多層袋の製作状態を示す平面図である。 同じく開封容易な防湿性多層袋の製作状態を示す平面図である。 同じく開封容易な防湿性多層袋の封緘状態を示す平面図である。 同じく開封容易な防湿性多層袋の封緘状態を示す平面図である。 同じく開封容易な防湿性多層袋の封緘状態を示す平面図である。 従来例を示す正面図である。 従来例を示す断面図である。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図面において、1は開封容易な防湿性多層袋(以下、単に「多層袋」という」であり、この多層袋1は、少なくとも内層2が通気性のある紙で、外層20が防湿性シートからなる、2層以上の多層筒3を折り潰し、この折潰し多層筒3の一方の開口端部4は、内容物たる粉粒体Pを取り出す側となり、後述の他方の開口端部8は、粉粒体Pを充填する側となるものである。この折潰し多層筒3は、一方の開口端部4にその開口縁4aに平行な折り目5を付け、この折り目5から開口縁4a側に位置する最も内側の層2(以下、単に「最内層2」という)の内周面2Aに、易剥離性接着剤6を全周にわたり塗布して貼り付けて、最内層2における開口縁2aを塞ぎ、折り目5に沿って一方の開口端部4を折り畳んで、この一方の折畳み片4bにおける開口縁4aを開封用オーバーテープ7にて少なくとも覆い、且つ多層筒3外面に接着剤G(図4参照)にて貼り付け、粉粒体P(図5、6参照)を充填する側の一方の開口端部4を密封してなるものであり、さらに、上述の粉粒体Pを充填する側となる、他方の開口端部8にその開口縁8aに平行な折り目9を付け、この折り目9から開口縁8a側に位置する最内層2の内周面2Aに、熱接着性接着剤10を予め全周にわたり塗布してなるものである。
本発明においては、前記他方の開口端部に付けた前記折り目に沿って他方の開口端部を折り畳んだ際にできる他方の折畳み片における開口縁を、少なくとも覆うと共に、前記熱接着性接着剤を内側に予め塗布してなり、前記他方の折畳み片の反対側に位置する他方の開口端部に予め貼り付けてなる封緘用オーバーテープにて少なくとも覆い且つ貼り付けているため、この他方の開口端部8も、粉粒体Pを充填した後に、一方の開口端部4の場合と同様に密封している。
前記多層筒3は、径及び長さとも使用目的に合わせた任意のものが選択され、この実施例では、最内層2および外層20の2層とし、最内層2は紙であり、外層20は防湿性シートであって、最内層2および外層20を接着剤21にて胴貼りして2枚重ね状態の筒状とし、さらに、外層20の内周面の上方部と下方部に塗った点貼のり22により、最内層2と外層20とを貼り付け互いにズレが生じないようにしている。この多層筒3は、2層に限定されず、3層以上の多層でも良いが、外層20は必ず防湿性シートであり、外層20より内側の層は紙であることが望ましい。なお、多層筒3は、図2で示すヒダ無し以外に、図3で示すヒダ3a付きの多層筒3Aであっても何ら差し支えない。
この実施例では、主に図2のヒダ無しのものについて説明するものとする。
上記した最内層2に使う紙の材質としては、通気性を有するクラフト紙(JIS P3401)、クラフト伸長紙、晒クラフト紙、耐水紙、耐油紙など包材に使用するものが例示される。これら例示したものに限らず、通気性があり且つ所定の強度を有したものであれば、特に限定がない。
一方、外層20に用いる防湿性シートの材質は、紙にプラスチック層を設けたものが推奨される。このプラスチック層は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどで構成される。すでに述べたように最内層2は紙であり、外層20は防湿性シートであることが必須条件であり、また、最内層2と外層20との間に、プラスチック層を設けてもよい。いずれにしても、多層筒3は、強度、防湿性など用途目的に応じて適宜材料を選択することが重要である。
前記多層筒3は、図4に示すように、上記の一方の開口端部4にV字状折り目23を付け、そのV字状折り目23の位置は、最内層2にある易剥離性接着剤6の塗布部位から開口縁4a側よりにある。このV字状折り目23により、開封用オーバーテープ7をカットし開封して一方の開口端部4を開封すると、最内層2および外層20を構成する紙のバネ特性によって、これらの少なくとも一層分の厚みt以上開くことになるから、手指を最内層2の開口縁2a上に掛け易く容易に開けることができ、多層紙袋内の粉粒体Pを取り出し出し易くなる。
また、上記のように、手指を最内層2の開口縁2aに掛け易くする方式は、図5に示すように、多層筒3の一方の開口端部4における開口縁4aを、それぞれ隣接する最内層2および外層20の一層に対して順次ズレ24を生じるように形成し、これらズレ24の合計長さが1mmないし5mmの範囲内にあるようにしている。したがって、開封用オーバーテープ7をカットして開封し一方の開口端部4を開放すると、その開口縁4aにそれぞれ隣接する最内層2および外層20の一層に対して、順次ズレ24が生じているから、手指を最内層2の開口縁2aに掛け易く、容易に開けることが出来て、多層袋1内の粉粒体Pを取り出し易くなる。
なお、ズレ24の合計長さが1mmないし5mmの範囲内とする理由は、多層筒3の製作機械のカッター刃の山と谷との高低差が、標準的に最大5mmであり、ズレ24の合計長さが1mmないし5mmの範囲内であれば、多層筒3を製作する過程で、その位置規制時に紙の有する剛性により、開口縁4aが折れたり、曲がったりすることが無く、ズレ24によって手指を最内層2の開口縁2aに掛けることが出来るからである。
さらに、手指を最内層2の開口縁2aに掛け易くする方式は、図6に示すように、多層筒3の一方の開口端部4における開口縁4aを、それぞれ隣接する最内層2および多層筒3の一方の開口端部4における開口縁4aを、それぞれ隣接する最内層2および外層20に対して内側に位置する最内層2ほど順次凹みズレ25を生じるように形成し、これら凹みズレ25の合計長さが1mmないし5mmの範囲内にあるようにしてもよい。したがって、開封用オーバーテープ7をカットして開封して一方の開口端部4を開放すると、その開口縁4aにそれぞれ隣接する最内層2および外層20の一層に対して、順次凹みズレ25が生じているから、手指を最内層2の開口縁2aに掛け易く、容易に開けることが出来て、多層袋1内の粉粒体Pを取り出し易くなる。なお、凹みズレ25の合計長さが1mmないし5mmの範囲内とする理由は、ズレ24の場合と同様である。
前記易剥離性接着剤6は、エチレンビニルアセテート、アクリルー酢酸ビニル、ポリビニルアルコールなどが例示されるが、接着したあと比較的剥がし易いものであれば、特に限定がない。また、これに関連して、熱接着性接着剤10は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ホットメルトなどが例示されるが、これらはいずれも接着しようとして加熱しない限り、べた付かないことが条件となる。また、胴貼り用の接着剤21および点貼のり22は、エチレンビニルアセテート、アクリルー酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ゴム系、澱粉、カルボキシメチルセルロース(CMC)などが例示される。
前記開封用オーバーテープ7は、カットテープ26が設けられ、このカットテープ26の両脇に位置する開封用オーバーテープ7には切り込み7aが入り、カットテープ26により一気に容易且つ完全に切り裂くことができ、前記多層袋1を容易に開封できるようになっている
また、この例では、前記開封用オーバーテープ7および前記封緘用オーバーテープ27の材質は、上記した紙と同じものが選択され、秤量70g/m2ないし140g/m2(JIS P8124)であり、且つ、幅方向の紙伸度(JIS P8113)が8%未満のものを使用している。双方の開封用および封緘用オーバーテープ7および27が所定の強度を備え、紙伸度が8%未満であることにより、多層袋1内の粉粒体Pの重みにより多層袋1が多少伸び連れて、双方のオーバーテープ7および27が伸びても、その伸びがほぼ8%の範囲内に収まって粉粒体Pが外に漏れることがない。また、特に開封用オーバーテープ7の場合、後述のカットテープ26により切り裂くことができるものであれば良い。
一方、折潰した多層筒3は、すでに述べたように、前記他方の開口端部8に付けた折り目9から開口縁8a側に位置する最内層2の内周面2Aに、熱接着性接着剤10を予め全周にわたり塗布してある。そして、封緘用オーバーテープ27は、他方の開口端部8側から袋内に粉粒体Pを充填したあと、折り目9に沿って他方の開口端部8を折り畳んで出来た他方の折畳み片8bにおける開口縁8aを少なくとも覆うものであり、その内側に前記熱接着性接着剤10を予め塗布してあるものである。したがって、図7に示すように、この封緘用オーバーテープ27を、他方の折畳み片8bの反対側に位置する他方の開口端部8に、予め接着剤Gにて貼り付けた状態のものを多層袋1Aとし、これを需要家用に供することも可能である。
したがって、粉粒体Pを充填する側の他方の開口端部8から粉粒体Pを充填した後、折り目9に沿って他方の開口端部8を折り畳み、ヒートシーラーなどで加熱して、熱接着性接着剤10により他方の開口端部8を閉じ、開口縁8aから粉粒体Pが漏れないようにする。さらに、封緘用オーバーテープ27も、他方の開口端部8の上から折り目9に沿って折り畳んで、他方の折畳み片8bにおける開口縁8aを覆い、同様にヒートシーラーなどで加熱して熱接着性接着剤10により他方の開口端部8上に貼り付ける。なお、このヒートシーラーなどで加熱して、他方の開口端部8を閉じる作業と、他方の開口端部8上に封緘用オーバーテープ27を貼り付ける作業とは、同時進行で行うことも可能である。
上記構成になる開封容易な防湿性多層袋1は、以下のようにして作られる。
まず、図8に示すように、最内層2および外層20となる紙および防湿性シートを用意し、最内層2用の紙において、折り目5とする開口縁4a側に位置する最内層2の内周面2Aに、易剥離性接着剤6を全周にわたり塗布して貼り付け、最内層2における開口縁2aを塞ぎ、接着剤21にて胴貼りして筒状にする。外層20となる防湿性シート紙において、折り目9とする開口縁8a側に位置する最内層2の内周面2Aに、熱接着性接着剤10を予め全周にわたり塗布しておき、さらに、外層20となる紙に接着剤21および点貼のり22を塗布し、最内層2を包み込んだ状態で接着剤21にて胴貼りし筒状にすると共に、点貼のり22にて最内層2および外層20がずれないようにして、多層筒3とする。
次に、多層筒3の一方および他方の開口端部4および8に、折り目5および9を付け、図9に示すように、一方の開口端部4を折り目5に沿って折り畳み、また、図10に示すように、この一方の折畳み片4bの開口縁4aを開封用オーバーテープ7にて少なくとも覆い貼り付け、粉粒体Pを充填する側の一方の開口端部4を密封する。この状態で粉粒体Pを充填する前の多層袋1が完成し、需要家に引き渡しできる状態になる。なお、すでに述べたように、封緘用オーバーテープ27の内側に前記熱接着性接着剤10を予め塗布し、その封緘用オーバーテープ27を、他方の折畳み片8bの反対側に位置する他方の開口端部8に予め接着剤Gにて貼り付けておくようにして(図7参照)、需要家に引き渡しできる状態にしてもよい。この封緘用オーバーテープ27付きの多層袋1Aは、多層袋1内に粉粒体Pを充填した後、封緘用オーバーテープ27による他方の開口端部8の密封作業を容易にすることが出来る。
上記構成になる開封容易な防湿性多層袋1の使用形態について説明する。
図4、10の多層袋1あるいは 図7の封緘用オーバーテープ27付きの多層袋1Aを、図11に示すように、粉粒体Pを充填する側の他方の開口端部8を上にして、粉粒体Pを貯蔵しているホッパーなどの下に置く。次いで、開口縁8aを開きホッパーなどから粉粒体Pを多層袋1内に充填し、図12に示すように、充填完了後に折り目9に沿って他方の開口端部8を折り畳み、さらに、図13に示すように、他方の折畳み片8bの開口縁8aを封緘用オーバーテープ27にて少なくとも覆い、ヒートシーラーにより開口縁8aの層最内層2における開口縁2aを塞ぎ閉じると共に、他方の開口端部8に封緘用オーバーテープ27を貼り付け、粉粒体Pを充填する側の他方の開口端部8を密封して、粉粒体P入りの多層袋1として、市場に出荷する。
粉粒体P入りの多層袋1は、カットテープ26にて開封用オーバーテープ7を切り裂き、一方の開口端部4を裸出すると、最内層2の開口縁2aがV字状折り目23による一層分の厚み以上開き、ズレ24および凹みズレ25などにより手指を掛け易い状態になっているから、直ちに開口縁2aに手指を掛けることが出来、易剥離性接着剤6の粘着力に抗して開口縁2aを開け得て、多層袋1内あるいは多層袋1A内の粉粒体Pを容易に取り出すことが出来る。
以上、本発明の実施例1を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更は適宜可能であることは理解されるべきである。
本発明の開封容易な防湿性多層袋は、内容物の吸湿や固化を防止出来、粉粒体の漏れの完全な阻止を満足した上で、ワンタッチ開封を容易且つ完全に行え、開口縁も容易に開け得て内容物を容易に取り出したいような場合に、利用可能性が極めて高くなる。
1、1A 開封容易な防湿性多層袋(多層袋)
2、50 内層(最内層)
2A 内周面
2a、4a、8a 開口縁
3、3A、55 多層筒
3a、F ヒダ
4 一方の開口端部
4a 一方の折畳み片の開口縁
4b 一方の折畳み片
5、9 折り目
6 易剥離性接着剤
7 開封用オーバーテープ
7a 切り込み
8 他方の開口端部
8a 他方の折畳み片の開口縁
8b 他方の折畳み片
10 熱接着性接着剤
20、52 外層
21 胴ばり用の接着剤
22 点貼のり
23 V字状折り目
24 ズレ
25 凹みズレ
26 カットテープ
27 封緘用オーバーテープ
51 中間層
53 防湿性シート層
54 切り込み
56 口部
57 底部
58、59 補強紙
60 吹込口弁
G 接着剤
P 粉粒体
t 厚み

Claims (4)

  1. 内層が通気性のある紙で外層が防湿性シートから少なくともなる、2層以上の多層筒を折り潰し、この折潰し多層筒の一方の開口端部にその開口縁に平行な折り目を付け、この折り目から開口縁側に位置する最も内側の内層(以下、「最内層」という)の内周面に、易剥離性接着剤を全周にわたり塗布して貼り付けて、前記最内層における開口縁を塞ぎ、前記折り目に沿って一方の開口端部を折り畳んで、この一方の折畳み片における開口縁を開封用オーバーテープにて少なくとも覆い且つ貼り付け、前記一方の開口端部を密封して
    なるものであって、
    前記最内層の内周面にある前記易剥離性接着剤の塗布部位から、開口縁側の一方の開口端部までの間の箇所に、V字状折り目を付けて、前記最内層の開口縁が前記多層筒の少なくとも一層分の厚み以上開くようにしたことを特徴とする開封容易な防湿性多層袋。
  2. 前記多層筒の一方の開口端部における開口縁を、それぞれ隣接する多層筒の一層に対して順次ズレを生じるように形成し、これらズレの合計長さが1mmないし5mmの範囲内にある請求項1記載の開封容易な防湿性多層袋。
  3. 前記多層筒の一方の開口端部における開口縁を、それぞれ隣接する多層筒の一層に対して内側に位置する層ほど、それぞれ隣接する多層筒の一層に対して順次凹みズレを生じるように形成し、これら凹みズレの合計長さが1mmないし5mmの範囲内にある請求項1記載の開封容易な防湿性多層袋。
  4. 前記開封用および封緘用オーバーテープは、紙製であり且つ幅方向の紙伸度が8%未満である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の開封容易な防湿性多層袋
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