JP2019189252A - 粉体包装用紙袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉体が漏れ出してしまうことを抑制することができ、容易に開封することができる粉体用包装袋を簡易な構造で提供する。【解決手段】筒状をした袋本体における一端側の開口端部を折り込むことにより形成した折封部に化粧紙を貼着して形成した開封側底面を備える粉体包装用袋であって、開封側底面は、正面もしくは背面にそれぞれ連続する二つの長辺と、右側面もしくは左側面にそれぞれ連続する二つの短辺とを有する細長矩形状をし、化粧紙は、開封側底面の短辺の長さよりも大きく形成され、折封部の上面に連続して一体的に袋体の正面及び背面の一部を覆うように貼着されている。この化粧紙は、開口端部の折り込み方に応じて、折封部の上面に連続して一体的に袋体の正面もしくは背面の何れか一方の一部を覆うように貼着されたものとしても良い。【選択図】図1

Description

本願発明は、小麦粉や蕎麦粉、コーンスターチといった穀粉や、セメント、カーボンブラックといった紛体等を包装するときに使用される粉体用包装袋に係り、詳しくは、筒状をした袋本体の開口を折り込んで形成した折封部に貼着した化粧紙の周縁部から粉体が漏れ出してしまうことを抑制するように改良した技術に関する。
粉体用包装袋として、筒状をした袋本体における少なくとも一端側の開口端部を折り込むことにより形成した折封部に化粧紙を貼着して底面を形成したものが知られている。すなわち、筒状をした袋本体における開口端部を四方より折り込んで折封部を形成し、さらにその上面に、折封部と同じもしくは少し小さい大きさをした化粧紙を貼着することで、細長矩形状をした底面を形成するように封止されている。
このような粉体用包装袋では、底面に貼着されている化粧紙を破断した後、容易に折封部の開口ができるようにするため、上述のように非常に簡易な封止構造となっている。
ところが、袋本体の開口端部は単に折り込まれたに過ぎないため、折封部の上面に化粧紙を貼着して封止しても、粉体用包装袋の移動や積み重ね等を伴う作業中に、化粧紙の周縁部から粉体が漏れ出してしまうことが多々生じていた。すなわち、紛体等を包装した粉体包装用紙袋は、その底面が天地方向を向くように立てておくより、正面や背面が天地方向を向くように寝かせておくことが一般的である。ゆえに、粉体包装用紙袋を寝かせる際の衝撃や振動によって、折り込まれた袋本体の開口端部(折封部)より粉体が漏れ出し、さらに化粧紙の周縁部からも漏れ出してしまうものとなってしまう。
また、化粧紙の貼着には、酢酸ビニル樹脂系接着剤や塩化ビニル樹脂系接着剤、でん粉系接着剤、もしくはホットメルト型接着剤が使用された圧着加工が一般的である。ところが折封部の上面は、開口端部の折り込み時に発生することのある皺や、折り込まれた開口端部の重なり厚みによって凹凸が生じていることから、化粧紙の上からの圧着が不均一となり易く、接着安定性に欠けて隙間が生じることがある。そのため、粉体包装用紙袋を寝かせる際に、この要因も相俟って化粧紙の周縁部より粉体が漏れ出していた。また、袋本体や化粧紙に用いる材料によっては、塗布した接着剤によりよれて凹凸が生じることもあり、これも圧着が不均一となる要因になっている。
また、使用時に開封側となる底面における折封部においては、折り重なる袋本体の開口端部を剥離性の高い接着剤を用いて貼着することがある。つまり、使用時に開封側となる底面に接着強度の高い接着剤を用いた場合、開封の際に折封部の表面部分が薄く剥がれて紙粉や破片が異物として紛体等の内容物に混入するおそれがある。そのため、異物混入のおそれを回避するため、使用時に開封側となる底面における開口端部の貼着には剥離性の高い接着剤が用いられている。
このような剥離性の高い接着剤は、開封が容易に行えるようにすることを考慮して用いられることもある。ところが、使用時に開封側となる底面における開口端部の貼着に剥離性の高い接着剤を用いた場合、粉体包装用紙袋の運搬などにおいて加わる衝撃や振動によって、折り重なって貼着された開口端部が部分的に剥離し、隙間が生じて粉体が漏れ出し易いものとなってしまうおそれがある。
さらに、化粧紙は折封部と同じもしくは少し小さい大きさをしたものであることから、粉体包装用紙袋の落下や運搬時の引っ掛け、ぶつけ等によって、折封部の周囲が破袋して粉体が漏れ出してしまうことがある。つまり、折封部の周囲は、袋本体の開口端部を折り込んだ際の折筋部分であって、衝撃等が加わると折筋に沿って破袋し易いものとなっている。
そこで、化粧紙の周縁部より粉体が漏れ出さないことや、折封部の周囲が破袋しないように工夫が施された粉体用包装袋が幾つか提案されている(たとえば、特許文献1乃至3を参照)。
しかしながら、特許文献1乃至3において開示された包装袋は何れも、化粧紙の左右両端側の長さを底面より大きく形成し、この部分を左右の側面にそれぞれ貼着するものであるため、化粧紙を破断する作業において長くした部分が却って邪魔となり、開封作業が煩わしいものとなってしまう。
すなわち、粉体用包装袋の開封作業においては左右の側面側より化粧紙を破断するのが一般的である。ところが、特許文献1乃至3のように、化粧紙が底面を超えて左右の側面にそれぞれ貼着されたものであると、左右の側面に貼着された部分の化粧紙を剥がしてからでないと底面に貼着された化粧紙の破断が円滑に行えず、開封作業において手間の掛かるものであった。
また、特許文献2においては、化粧紙が底面の四囲より大きく形成されたものであるので、底面より大きくした化粧紙の角部分が剥がれ易く、邪魔になるおそれがある。つまり、粉体用包装袋の内部に粉体などを充填して立体的にすると、貼着した化粧紙の角部分が剥がれてしまうおそれが多分にあり、剥がれた化粧紙の角部分は外方へ突出することで、粉体用包装袋の移動や積み重ね等を伴う作業中に周囲の機械や器具に誤って引っ掛かってしまうことがある。そうすると、意図せず化粧紙が剥がされ、粉体が漏れ出してしまうおそれがある。
さらに、化粧紙において多くの面積を必要とするので、材料費などの生産コストも割高となる問題があった。
実用新案登録第3030181号公報 実用新案登録第3056724号公報 実用新案登録第3059804号公報
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、折封部に貼着した化粧紙の周縁部から粉体が漏れ出してしまうことを抑制すると共に、折封部の周囲が破袋しないように工夫が施され、かつ、開封作業に支障がないようにした粉体用包装袋を、簡易な構造で安価に提供することを目的とする。
本発明の粉体包装用袋は、筒状をした袋本体における一端側の開口端部を折り込むことにより形成した折封部に化粧紙を貼着して形成した開封側底面を備える袋体であって、 前記開封側底面は、正面もしくは背面にそれぞれ連続する二つの長辺と、右側面もしくは左側面にそれぞれ連続する二つの短辺とを有する細長矩形状をし、前記化粧紙は、前記開封側底面の短辺の長さよりも大きく形成され、前記折封部の上面に連続して一体的に袋体の正面及び/又は背面の一部を覆うように貼着されていることを特徴とする。
本発明において化粧紙は、折封部が正面に連続する開口端部を最後に折り込むことにより形成したものである場合、折封部の上面に連続して袋体の背面の一部を一体的に覆うように貼着されたものとしても良く、また、折封部が背面に連続する開口端部を最後に折り込むことにより形成したものである場合、折封部の上面に連続して袋体の正面の一部を一体的に覆うように貼着されたものとしても良い。
また、本発明において化粧紙は、当該化粧紙を破断するのに十分な強度を有する帯状をしたカットテープが、その内面に装着されているものとすると望ましい。カットテープの装着位置は特に限定されるものではなく、開封側底面において化粧紙を破断した後、露呈する折封部の開口がし易いように、最後に折り込まれた袋本体の開口端部に沿って近傍に設けると良い。ゆえに、たとえば、正面もしくは背面にそれぞれ連続する二つの長辺と、右側面もしくは左側面にそれぞれ連続する二つの短辺とを有する細長矩形状をした開封側底面に化粧紙が貼着される場合、カットテープは化粧紙の長手方向に沿って装着されたものとすることができる。
また、本発明においてカットテープが内面に装着された化粧紙を折封部の上面に貼着する場合、カットテープに沿って所定幅で、化粧紙が折封部の上面に接着されていない(すなわち、化粧紙の内面と折封部の上面とが接着されていない)非接合領域、もしくは化粧紙の折封部の上面に対する接着力が他の領域に比べて小さい弱接合領域が設けるものとすると望ましい。
さらに、本発明の粉体包装用袋は、袋本体の内部に、別途袋体を備える二重包装袋体構造とすることもできる。
本発明の粉体包装用袋は、化粧紙が、開封側底面の短辺の長さよりも大きく形成され、折封部の上面に連続して一体的に袋体の正面及び/又は背面の一部を覆うように貼着されている。ゆえに、粉体の漏れ出し方向が化粧紙によって閉塞され、粉体用包装袋を寝かせる際に衝撃や振動が加わったとしても、粉体が外部に漏れ出してしまうことが抑制されるものとなる。
また、折封部への化粧紙の貼着において、折封部の上面に、開口端部の折り込み時に発生することのある皺や、折り込まれた開口端部の重なり厚みによる凹凸によって隙間が生じてしまった場合であっても、折封部の上面に連続して一体的に貼着した化粧紙によって隙間が閉塞されることとなるので、粉体が漏れ出してしまうことを抑制することができるものとなる。
また、粉体包装用袋の正面側や背面側の折筋部分が化粧紙によって覆われ補強されたものとなっているので、この折筋部分に衝撃等が加わったとしても折筋に沿って破袋してしまうことが抑制されるものとなる。しかも、粉体包装用袋の右側面側や左側面側は化粧紙によって覆われていないので、化粧紙を破断する開封作業を容易に行うことができる。
さらに、化粧紙は従来に比して底面の正面側や背面側において大きく形成する必要はあるが、底面の四囲全てにおいて大きく形成する場合に比して多くの面積を必要としないので、材料費などの生産コストが割高となることもない。
したがって、折封部に貼着した化粧紙の周縁部から粉体が漏れ出してしまうことを抑制すると共に、折封部の周囲が破袋しないように工夫が施され、かつ、開封作業に支障がないようにした粉体用包装袋を、簡易な構造で安価に提供することができる。
本発明に係る粉体包装用袋の開封側底面を示す部分拡大斜視図である。 本発明に係る粉体包装用袋の製造方法を説明する(A)筒状をした袋本体の斜視図、(B)平面的に折り潰した袋本体の一端側において側面となる両側の開口端部を内側へ折り込んだ状態を示す平面図、(C)背面側の開口端部を側面側の折込み部と重なるように内側へ折り込んだ状態を示す平面図である。 本発明に係る粉体包装用袋の製造方法を説明する(A)正面側の開口端部を側面側の折込み部及び背面側の折込み部と重なるように折り込んで折封部を形成した状態を示す平面図、(B)折封部の上面を覆うように化粧紙を貼着する状態を示す平面図である。 本発明に係る粉体包装用袋の製造方法を説明する(A)折封部の上面に化粧紙を貼着して開封側底面を形成した状態を示す平面図、(B)他端側の開口端部を折り込みながら充填口を設けた状態を示す平面図、(C)充填口を覆うように折封部の上面に化粧紙を貼着して充填側底面を形成した状態を示す平面図である。 本発明に係る粉体包装用袋において開封側底面に化粧紙を貼着する状態を模式的に説明する(A)化粧紙の貼着前の折封部における長辺側中央縦断面部分拡大図、(B)化粧紙の貼着後の開封側底面における長辺側中央縦断面部分拡大図である。 本発明に係る粉体包装用袋において開封側底面に化粧紙を貼着する他の状態を模式的に説明する(A)折封部における長辺側中央縦断面部分拡大図、(B)開封側底面における長辺側中央縦断面部分拡大図である。 本発明に係る粉体包装用袋において開封側底面に化粧紙を貼着する他の状態を模式的に説明する(A)折封部における長辺側中央縦断面部分拡大図、(B)開封側底面における長辺側中央縦断面部分拡大図である。 本発明に係る粉体包装用袋において開封側底面に貼着した化粧紙の接合状態を模式的に説明する平面図である。
以下、本発明に係る粉体包装用袋の実施の形態の一例について、図面に基づき説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるため技術的に種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
図1に示すように、本実施の形態における粉体包装用袋10は、筒状をした袋本体1における一端側の開口端部を折り込むことにより形成した折封部5に化粧紙2を貼着して形成した開封側底面15を備える袋体である(以下、粉体包装用袋を単に「袋体」という場合がある。)。
粉体包装用袋10の製造に用いられる袋本体1は、粉体などの被包装体となる物品を包装(収容)することが可能な柔軟な薄厚のシート体であって、たとえば、クラフト紙や合成樹脂フィルム、又はこれら紙材と合成樹脂材とを組み合わせたもの(具体的には、クラフト紙などにポリオレフィン系樹脂をラミネートしたもの)など、強度が高い素材とすることができる。
本実施の形態における袋体10は、シート状をしたクラフト紙などを筒状に折ってのり付けした袋本体1における一端側及び他端側の各開口端部に底面を形成した、いわゆる両底貼りの紙袋とすることができ、この両底面に補強紙を兼ねる化粧紙2を貼着するものである。
また、袋体10は、強度が確保できれば単数の紙で構成したもので良いが、強度を確保するため、粉体等を収容する内袋と、内袋を覆う外袋とを具えた構造の二重包装袋体としても良い。このような二重包装袋体としては、たとえば、内袋を密性の高い合成樹脂製とし、外袋を強度が高いクラフト紙などの紙製とすることができる。また、合成樹脂製の内袋としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどの熱可塑性樹脂フィルムを用いるものとすることができる。
なお、本発明における二重包装袋体は、上述のように内袋や外袋をそれぞれ単層とするもののほか、内袋及び外袋をそれぞれ複数の層から構成したものとしても良い。ゆえに、たとえば、内袋として、熱可塑性樹脂フィルムとアルミニウム箔とを積層したものとしても良い。
折封部5は、たとえば、袋本体1における開口端部を四方より折り込むことにより形成されるものであって、まず、左右の側面12,14にそれぞれ連続する開口端部を重ならないように適宜間隔を設けて折り込み、次いで、正面11もしくは背面13の何れかに連続する開口端部を折り込み、その後、残りの開口端部を先に折り込んだ正面11もしくは背面13に連続する開口端部に一部が重なるように折り込むことで形成することができる。
上述のように折り込まれた折封部5、及びこの折封部5に化粧紙2を貼着することで形成される開封側底面15は、正面もしくは背面にそれぞれ連続する二つの長辺と、右側面もしくは左側面にそれぞれ連続する二つの短辺とを有する細長矩形状をしたものである。
化粧紙2は、袋体10と同様に柔軟な薄厚のシート体であって、たとえば、クラフト紙などの紙製とすることができる。
この化粧紙2は、開封側底面15の短辺の長さよりも大きく形成され、折封部5の上面に連続して一体的に袋体10の正面11及び/又は背面13の一部を覆うように貼着されるものである。
すなわち、化粧紙2は、開封側底面15の長辺の長さと略等しい大きさに形成されており、折封部5と袋体10の正面11側や背面13側における折筋部分を含めて正面11や背面13の一部を一体的に覆うように貼着されるものであるが、袋体10の左側面12側や右側面14側における折筋部分を含めて左側面12や右側面14の一部を覆うようには貼着されない。
この化粧紙2の内面には、たとえば、酢酸ビニル樹脂系接着剤が予め全面あるいは部分的に塗布されている。
また、化粧紙2は、内面にカットテープ3が装着されているものとすると良い。このカットテープ3は、化粧紙2を開封するための手段であって、化粧紙2を破断するのに十分な強度を有する帯状体である。すなわち、カットテープ3は、化粧紙2より強度の大きい材料を用いて形成されている。
このようなカットテープ3としては、たとえば、ナイロン糸や、金属製のワイヤといった幅の小さい紐状(線状)体とすることも考えられる。しかしながら、紐状をしたものであると、化粧紙2に対する接触面積が少なく接着剤や加熱溶着等による装着強度が劣り、カットテープ3を引っ張る開封作業中に化粧紙2から剥離して抜け落ちてしまうおそれがある。
ゆえに、カットテープ3は帯状体とすることで、化粧紙2に対する接触面積が大きく、装着強度が増したものとなり、カットテープ3を引っ張る開封作業中にカットテープ3が化粧紙2から剥離してしまうことがなく、確実に開封作業を行えるものとすることができる。
また、カットテープ3は、たとえば、長さ方向に向けて一軸延伸処理が施された所定の合成樹脂材料によって形成され、これによって長さ方向に向かう引張り応力が幅方向に向かう引張り応力より大きくされてちぎれ難くなっているものとすることができる。
そして、カットテープ3は、図1に示すように、たとえば、折封部5の上面と接合される化粧紙2の長手方向に沿ってその内面に接着剤等を用いて装着されたものとすることができる。
なお、図中の符合31は、カットテープ3による開封作業中の際に引っ張る摘まみ部である。
次に、本実施の形態に係る粉体包装用袋10の製造方法の一例を、図2乃至図4に基づいて説明する。
まず、図2(A)に示すように、矩形状をしたクラフト紙などシート材において対向する辺端同士を接合し、一端側1aと他端側1bとが開口する筒状をした袋本体1を形成する。
この袋本体1は、平坦となるように平面的に折り潰される。これにより袋体10とした際の正面11側と背面13側が形成される。
次いで、図2(B)に示すように、折り畳まれた袋本体1における一端側1aの開口端部において、袋体10とした際の側面12,14となる両側の開口端部を互いに内側へ折り込む。すなわち、正面11側又は背面13側の開口端部の一方を外側へ折り返すように開き、側面12,14となる両側の開口端部12a,14aを互いに内側へ折り込むことで折込み部52a,54aを形成する。
図において、正面11側の開口端部11aを開いて折り返すことで、両側の開口端部12a,14aを内側へ折り込んで折込み部52a,54aを形成した状態が示されている。
引き続き、図2(C)に示すように、背面13側の開口端部13aを、先に折り込んだ側面12,14側の折込み部52a,54aと重なるように内側へ折り込む。すなわち、背面13側の開口端部13aを内側へ折り込んで折込み部53aを形成する。この際、背面13側の開口端部13aと、先に折り込んだ側面12,14側の折込み部52a,54aとが重なる部分には、開封が容易に行えるようにすることを考慮して、予め剥離性の高い接着剤が塗布されたものとなっている。
さらに、図3(A)に示すように、正面11側の開口端部11aを、先に折り込んだ側面12,14側の折込み部52a,54a及び背面13側の折込み部53aと重なるように折り込む。すなわち、正面11側の開口端部11aを内側へ折り込んで折込み部51aを形成する。この際も、正面11側の開口端部11aと、先に折り込んだ側面12,14側の折込み部52a,54a及び背面13側の折込み部53aとが重なる部分には、開封が容易に行えるようにすることを考慮して、予め剥離性の高い接着剤が塗布されたものとなっている。
これにより、一端側1aの開口端部が閉塞され、平面六角形状の折封部5が形成されるものとなる。なお、背面13側の折込み部53aと正面11側の折込み部51aとは、開口端部近傍が重なったものとなっている。
そして、図3(B)に示すように、内面に予め接着剤が塗布された化粧紙2を折封部5の上面に貼着する。ここで、化粧紙2の短辺の長さd2は、開封側底面15となる折封部5における短辺の長さd1よりも大きく形成されたものとなっている。
ゆえに、化粧紙2の貼着は、図5(A)に示すように、折封部5の上面に連続して袋体の正面11と背面13の一部を覆うように、化粧紙2の短手方向の両側端部2a,2aをそれぞれ折り返す。
なお、化粧紙2の内面に予め塗布される接着剤は、折封部5の上面と化粧紙2の内面とが接合することができるものであれば特に限定されるものではなく、たとえば、酢酸ビニル系の接着剤や塩化ビニル樹脂系接着剤、でん粉系接着剤を用いることができる。
また、化粧紙2の内面には、上述のようにカットテープ3が装着されているものが好ましく、特に、図6に示すように、カットテープ3に沿って所定幅で、化粧紙2が折封部5の上面に接着されていない(すなわち、化粧紙2の内面と折封部5の上面とが接着されていない)非接合領域β、もしくは化粧紙2の折封部5の上面に対する接着力が他の領域に比べて小さい弱接合領域βが設けられていると望ましい。
図6において、化粧紙2の内面と折封部5の上面とが接着されている接合領域αが斜線にて示されると共に、カットテープ3に沿って所定の幅d3で非接合領域(弱接合領域)βが設けられている状態が示されている。
そして、化粧紙2を貼着した後、その上から圧着することで、図4(A)に示すように、折封部5の上面に化粧紙2が貼着されて開封側底面15が形成される。
化粧紙2の貼着では、図5(B)に示すように、化粧紙2の両側端部2a,2aは袋体の正面11側や背面13側に向かって折り返され、折り返し部21を形成するが、折り返し部21の長さが短いと折り返しがし難く、袋体10の正面11や背面13と化粧紙2との間に隙間空いたものとなってしまう。ゆえに、化粧紙2は、たとえば、15mm以上の折り返し部21が形成されるように短辺の長さd2を、折封部5(開封側底面15)の短辺の長さd1よりも大きく形成すると望ましい。
また、化粧紙2は、何れかの側端部2aのみを折り返して折り返し部21を形成するものとしても良い。
具体的には、図7に示すように、折封部5が正面11に連続する開口端部11aを最後に折り込むことにより形成したものである場合、折封部5の上面に連続して袋体1の背面13の一部を一体的に覆うように化粧紙2を貼着して折り返し部21を形成する。すなわち、最後に折り込んだ開口端部11aは単に折り込まれたに過ぎず、重なり合った開口端部11a,13aは隙間を有しているため、図7(A)中の点線矢印で示すように、粉体包装用紙袋10を寝かせる際の衝撃や振動によってこの隙間より粉体が漏れ出してしまうおそれがある。ゆえに、隙間が開口する側を化粧紙2で覆うことで、より少ない量で効率良く粉体が漏れ出してしまうことを抑制することができる。
一方、図8に示すように、折封部5が背面13に連続する開口端部13aを最後に折り込むことにより形成したものである場合、折封部5の上面に連続して袋体1の正面11の一部を一体的に覆うように化粧紙2を貼着して折り返し部21を形成する。すなわち、最後に折り込んだ開口端部13aも、上述の開口端部11aと同様に単に折り込まれたに過ぎないため、やはり、図8(A)中の点線矢印で示すように、開口端部11a,13aの隙間より粉体が漏れ出してしまうおそれがある。ゆえに、隙間が開口する側を化粧紙2で覆うことで、より少ない量で効率良く粉体が漏れ出してしまうことを抑制することができる。
また、化粧紙2の何れか一方の側端部2aのみを折り返して折り返し部21を形成するようにした場合、化粧紙2を貼着した後の上からの圧着が効果的に行えるようにすることもできる。
すなわち、図5(B)に示すように、化粧紙2の両側端部2a,2aを折り返す場合、一方の折り返し部21側では、上から化粧紙2と、開口端部13aと、折り返した開口端部13aと、化粧紙2(折り返し部21)が重なった4層であり、他方の折り返し部21側では、上から化粧紙2と、開口端部11aと、折り返した開口端部11aと、化粧紙2(折り返し部21)と、袋体10の正面11及び背面13が重なった6層である。
この状態で上から化粧紙2を押圧すると、一方の折り返し部21側と他方の折り返し部21側とで2層分の厚み段差があることから、化粧紙2を均一に押圧することが出来ず、化粧紙2の内面と折封部5の上面との接着にムラが生じたものとなってしまう。そうすると、粉体が漏れ出してしまうおそれが一層高まるものとなる。
しかしながら、図7(B)に示すように、化粧紙2の一方の側端部2aだけを折り返す場合、一方の折り返し部21側では、上から化粧紙2と、開口端部13aと、折り返した開口端部13aと、化粧紙2(折り返し部21)が重なった4層であるが、他方の折り返し部21側では、上から化粧紙2と、開口端部11aと、折り返した開口端部11aと、袋体10の正面11及び背面13が重なった5層となり、1層分の厚み段差が解消されることとなる。
ゆえに、この状態で上から化粧紙2を押圧すれば、化粧紙2をより均一に押圧することが可能となり、化粧紙2の内面と折封部5の上面との接着にムラが生じてしまうおそれを少なくすることができ、粉体が漏れ出してしまうおそれを一層抑制することができるものとなる。
したがって、化粧紙2の側端部2aの折り返しは、できるだけ重なり段差が生じないように形成することが望ましい。しかも、化粧紙2の何れか一方の側端部2aのみを折り返すようにすることで、化粧紙2の短辺の長さd2を小さくし、材料費の生産コストを抑えることもできる。
そして、図4(B)に示すように、袋本体1における他端側1bの開口端部においても一端側1aと同様に折り込んで閉塞するが、この際、背面側13の開口端部13bと正面側11の開口端部11bとが折り込まれる際に、充填口4を設けるものとしても良い。充填口4は、後から化粧紙2を貼着した際に、折込み部同士の重なり隙間が閉塞しないように保護部材を挟み込むものとしても良いし、予め筒状に形成された弁(筒状弁)を配置するものとしても良い。
その後、図4(C)に示すように、他端側1bの折封部6の上面を覆うように化粧紙2を貼着することにより、充填側底面16を形成する。この際、化粧紙2は折封部6の上面に完全に貼着されず、充填口4が閉塞されないように一部を残して貼着されたものとなっている。
なお、他端1b側の折封部の上面に貼着する化粧紙2は、一端側1aと同様に、充填側底面16の短辺の長さよりも大きく形成されたものであっても良いし、通常の大きさ(すなわち、充填側底面16の短辺の長さと等しい大きさ)に形成されたものでも良い。
この袋体10は、充填側底面16の充填口4に充填機の充填ノズルを挿入して粉体などの内容物を本発明の袋体10内に充填した後、化粧紙2を完全に貼着して充填口4(重なり隙間や弁などの開口部)を閉塞するようにして用いられる。
そして、使用時に開封側底面15に貼着された化粧紙2に設けられたカットテープ3の摘み部31を持って長手方向に引っ張ることで、化粧紙2が破断され折封部5を開口することができる。
以上のように本発明によれば、折封部5に貼着した化粧紙2の周縁部から粉体が漏れ出してしまうことを抑制するだけでなく、粉体包装用紙袋10の落下や運搬時の引っ掛け、ぶつけ等によって、折封部5の周囲が破袋してしまわないように工夫が施され、かつ、開封作業に支障がないようにした粉体用包装袋10を提供することができる。しかも、本発明に係る粉体用包装袋10は、従来の製袋方法と殆ど変わらずに製造することができ、かつ、材料費などの生産コストをできるだけ抑えて提供することができる。
α 接合領域、β 非接合領域(弱接合領域)、1 袋本体、1a 一端側、1b 他端側、2 化粧紙、2a 端部、3 カットテープ、4 充填口(筒状弁)、5 折封部、10 粉体包装用袋、11 正面、12 左側面、13 背面、14 右側面、15 開封側底面、16 充填側底面、21 折返し部、31 摘まみ部。
本発明の粉体包装用袋は、筒状をした袋本体における一端側の開口端部を折り込むことにより形成した折封部に化粧紙を貼着して形成した開封側底面を備える袋体であって、 前記開封側底面は、正面もしくは背面にそれぞれ連続する二つの長辺と、右側面もしくは左側面にそれぞれ連続する二つの短辺とを有する細長矩形状をし、前記化粧紙は、前記開封側底面の短辺の長さよりも大きく形成されると共に、前記開封側底面の長辺の長さと等しい大きさに形成され、前記折封部の上面に連続して一体的に袋体の正面及び/又は背面の一部を覆うが、袋体の右側面や左側面の一部を覆わないように貼着されていることを特徴とする。
本発明において化粧紙は、折封部が正面に連続する開口端部を最後に折り込むことにより形成したものである場合、折封部の上面に連続して袋体の背面の一部を一体的に覆うが、袋体の右側面や左側面の一部を覆わないように貼着されたものとしても良く、また、折封部が背面に連続する開口端部を最後に折り込むことにより形成したものである場合、折封部の上面に連続して袋体の正面の一部を一体的に覆うが、袋体の右側面や左側面の一部を覆わないように貼着されたものとしても良い。
また、本発明においてカットテープが内面に装着された化粧紙を折封部の上面に貼着する場合、カットテープに沿って所定幅で、化粧紙が折封部の上面に接着されていない(すなわち、化粧紙の内面と折封部の上面とが接着されていない)非接合領域、もしくは化粧紙の折封部の内面の上面に対する接着力が他の領域に比べて小さい弱接合領域が設けるものとすると望ましい。

Claims (5)

  1. 筒状をした袋本体における一端側の開口端部を折り込むことにより形成した折封部に化粧紙を貼着して形成した開封側底面を備える袋体であって、
    前記開封側底面は、正面もしくは背面にそれぞれ連続する二つの長辺と、右側面もしくは左側面にそれぞれ連続する二つの短辺とを有する細長矩形状をし、
    前記化粧紙は、前記開封側底面の短辺の長さよりも大きく形成され、前記折封部の上面に連続して一体的に袋体の正面及び/又は背面の一部を覆うように貼着されている、
    ことを特徴とする粉体包装用袋。
  2. 前記化粧紙は、前記折封部が正面に連続する開口端部を最後に折り込むことにより形成したものである場合、前記折封部の上面に連続して袋体の背面の一部を一体的に覆うように貼着され、前記折封部が背面に連続する開口端部を最後に折り込むことにより形成したものである場合、前記折封部の上面に連続して袋体の正面の一部を一体的に覆うように貼着されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の粉体包装用袋。
  3. 前記化粧紙を破断するのに十分な強度を有する帯状をしたカットテープが、前記化粧紙の長手方向に沿ってその内面に装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉体包装用袋。
  4. 前記カットテープに沿って所定幅で、前記化粧紙が前記折封部の上面に接着されていない非接合領域、もしくは前記化粧紙の前記折封部の上面に対する接着力が他の領域に比べて小さい弱接合領域が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の粉体包装用袋。
  5. 前記袋本体の内部に、別途袋体を備える二重包装袋体構造であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の粉体包装用袋。
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