JP2022060938A - 底貼袋と底貼袋の製造方法 - Google Patents

底貼袋と底貼袋の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】密封性と、昜開封性とを備え、さらに開封時における内容物の汚染を防止することができる底貼袋を提供する。【解決手段】筒状体2の端部を立て起こし、この立て起こした部分を左右方向から折り倒すことで、左右一対の折り込み部5、6と矩形状の開口部3とを有する多角形部7を形成し、矩形状の開口部3をインナーパッチ11で覆い、2本の折線b、cに沿って多角形部7の上下端部8、9をそれぞれ内側に折り返し接着することで底端部19を形成する。インナーパッチ11の一方の面が、左右一対の折り込み部5、6と、2本の折線b、cよりも外側に位置する上下端部8、9とに昜剥離性接着剤G1によって貼り付けられており、インナーパッチ11の他方の面の角部12が、他の部分と接着しない非接着部E1とされている。【選択図】図6

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年9月15日、ショール ヘイブンスターチ社に販売
この発明は、インナーパッチを備えた底貼袋とその製造方法に関する。
特許文献1には、平坦に折り潰した紙筒の端部を立て起こし、端部の開口部を開くようにして左右方向から折り倒すことで、左右一対の三角形状の折り込み部と、この折り込み部間の矩形部分とからなる略六角形を形成し、ついで、この略六角形の上下端部(上下フラップ)をそれぞれ内側に折り返して閉じる底貼袋において、インナーパッチとして、上下フラップを折り返す際の基準となる2本の折線の間隔よりも幅広で且つ左右の折り込み部に跨る大型のものを用いること、また、このインナーパッチを昜剥離性接着剤で貼り付けることが記載されている。
上記底貼袋は、インナーパッチが2本の折線よりも上下にはみ出しており、このはみ出した部分が上下フラップと糊付けされている。そのため、2本の折線を起因とする内容物の漏れを抑制することができる。また、インナーパッチが昜剥離性接着剤で貼り付けられているため、簡単に開封することができる。
特開2004-307008号公報
ところで、インナーパッチのはみ出した部分は、上下フラップを折り返す際に一緒に折り畳まれる。開封時、この折り畳まれたはみ出し部は、上下フラップを展開する際に一緒に展開される必要があるが、上下フラップから剥がれてしまい、折り畳まれた状態を維持することがあった。この場合、折線とインナーパッチとの間に隙間が生じ、内容物が露出することになる。
インナーパッチのはみ出し部が上下フラップから剥がれないよう、非剥離性接着剤でインナーパッチを上下フラップに貼り付けることも考えられるが、この場合、インナーパッチを剥がす際に紙片が生じ、内容物が汚染される可能性がある。
そこで本発明は、密封性と、昜開封性とを備え、さらに開封時における内容物の汚染を防止することができる底貼袋及びその製造方法を提供することを課題としている。
本発明の底貼袋1は、筒状体2の端部を立て起こし、この立て起こした部分を左右方向から折り倒すことで、左右一対の折り込み部5、6と矩形状の開口部3とを有する多角形部7を形成し、矩形状の開口部3をインナーパッチ11で覆い、2本の折線(b、c)に沿って多角形部7の上下端部8、9をそれぞれ内側に折り返し接着することで底端部19を形成した底貼袋1であって、インナーパッチ11の一方の面が、左右一対の折り込み部5、6と、2本の折線(b、c)よりも外側に位置する上下端部8、9とに昜剥離性接着剤G1によって貼り付けられており、インナーパッチ11の他方の面の角部12が、他の部分と接着しない非接着部E1とされていることを特徴としている。
上記底貼袋1においては、インナーパッチ11の他方の面のうち、多角形部7の下端部8を折り返すときの折線(b)よりも下に位置する下辺部13と、多角形部7の上端部9を折り返すときの折線(c)よりも上に位置する上辺部14とが非接着部E1とされていることが好ましい。
また、非接着部E1が、接着剤を塗布しない非塗布部E2によって構成されていることが好ましい。
また、折線(b、c)の左右両端部が接着されていることが好ましい。
本発明の底貼袋の製造方法は、筒状体2の端部を立て起こし、この立て起こした部分を左右方向から折り倒すことで、左右一対の折り込み部5、6と矩形状の開口部3とを有する多角形部7を形成し、矩形状の開口部3をインナーパッチ11で覆い、2本の折線(b、c)に沿って多角形部7の上下端部8、9をそれぞれ内側に折り返し接着することで底端部19を形成する底貼袋の製造方法であって、インナーパッチ11の一方の面を、左右一対の折り込み部5、6と、2本の折線(b、c)よりも外側に位置する上下端部8、9とに昜剥離性接着剤G1によって貼り付けた後、インナーパッチ11の他方の面の角部12と、多角形部7の上下端部8、9を折り返したときに角部12と対向する部分とを避けて、多角形部7の上下端部8、9及び/又は多角形部7の上下端部8、9を折り返したときに上下端部8、9と対向する部分に接着剤G2を塗布し、この上下端部8、9を折り返し接着して底端部19を形成することを特徴としている。
本発明の底貼袋では、インナーパッチの剥がれの起点となるインナーパッチの他方の面の角部が、他の部分と接着しない非接着部とされているため、角部が他の部分に接着(例えばインナーパッチ同士が接着)して上下端部から剥がれてしまうことを防止することができ、内容物の意図しない露出を防止して、開封時における内容物の汚染を防止することができる。また、インナーパッチが、左右一対の折り込み部と、2本の折線よりも外側に位置する上下端部とに昜剥離性接着剤によって貼り付けられているため、密封性と昜開封性とを両立させることができる。
インナーパッチの他方の面のうち、多角形部の下端部を折り返すときの折線よりも下に位置する下辺部と、多角形部の上端部を折り返すときの折線よりも上に位置する上辺部とが非接着部とされている場合、インナーパッチの剥がれをより抑制することができる。
非接着部が、接着剤を塗布しない非塗布部によって構成されている場合、非接着部を低コストに設けることができる。
折線の左右両端部が接着されている場合、密封性をより向上させることができる。
本発明の底貼袋の製造方法では、インナーパッチの剥がれの起点となるインナーパッチの他方の面の角部と、多角形部の上下端部を折り返したときに角部と対向する部分とを避けて、多角形部の上下端部及び/又は多角形部の上下端部を折り返したときに上下端部と対向する部分に接着剤を塗布するため、密封性と、昜開封性とを備え、さらに開封時における内容物の汚染を防止することができる底貼袋を低コストに製造することができる。
本発明の底貼袋の一実施態様を示す平面図である。 筒状体を示す平面図である。 多角形部を示す平面図である。 主要部位の説明図である。 第1塗布を示す平面図である。 第2塗布を示す平面図である。 第3塗布を示す平面図である。 アウターパッチの貼り付け状態を示す平面図である。 開封過程を示す概略図である。 バルブの取り付け過程を示す平面図である。
次に、図面を参照しながら本発明の底貼袋1の実施の形態を説明する。図1は本発明の底貼袋1の一実施形態を示している。この底貼袋1は、図2~8に示すように、平坦に折り潰した筒状体(紙筒)2の端部を第1折線aに沿って立て起こし、この立て起こした部分を矩形状の開口部3が形成されるようにして左右方向から折り倒し、開口部3をインナーパッチ11で覆うとともに、第1折線aと平行に設けられた第2折線b、第3折線cに沿って開口部3の上下端部8、9をそれぞれ内側に折り返すことで底端部19を形成した後、その底端部19にアウターパッチ20を貼り付けたものである。
各工程を詳しく述べると、まず図2に示すように、左右の側線4、4で折り潰したクラフト紙製の紙筒2の端部近辺のうち、表側2aを端部と平行な第1折線aで谷折りする。ついで、図3に示すように、端部の側線4、4を第1折線aに重ね合わせるようにして、左右から折り畳む。この際、左右の両端に三角形状の折り込み部5、6が形成されるように山折りの折り目を付ける。これにより紙筒2の端部は、一対の略三角形状の折り込み部5、6と、この折り込み部5、6の間に形成された略矩形状の開口部3とを有する略六角形状を呈する多角形部7となる(図4A参照)。なお、以下、多角形部7のうち、第2折線bよりも下の略台形部(下端部)を下フラップ8といい、第3折線cよりも上の略台形部(上端部)を上フラップ9という。この下フラップ8と上フラップ9とは内側に折り返した際、互いに重なり合う。換言すれば、第2折線bと第3折線cとは、下フラップ8と上フラップ9とが重なり合うように第1折線aからの距離が定められている。また、開口部3のうち、第2折線bと第3折線cとで囲まれた部分を、内面形成部10という(図4B参照)。この内面形成部10は、製造後に底貼袋1の前面2aおよび後面2bの一部となる。
ついで、図5に示すように、内面形成部10を略ロの字状に囲むようにして、左右の折り込み部5、6と、上下フラップ8、9とに接着剤G1を塗布する(第1塗布)。接着剤の塗布は、通常、塗布形状に合わせて設けられた版によって行われる。但し、刷毛で塗ったり、ノズル先端から吐出させたり、吹き付けたりしてもよい。すなわち、接着剤を対象面に付着させることができればよい。
接着剤G1は昜剥離性である。なお、昜剥離性接着剤とは、インナーパッチ11を紙筒2から剥がす際に、インナーパッチ11や紙筒2が損壊(例えば層間剝離)せず、破片(紙片、繊維片)を生じない程度の接着力を持った接着剤(糊)をいう。例えば、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン系接着剤や酢酸ビニル重合体系水性エマルジョンである。また、その接着力は例えば1.0~2.0N/15mm(JIS Z 1711-1994「8.4ヒートシール強さ試験」に準拠して測定)である。
インナーパッチ11は略矩形状であって、左右方向の幅W1は、略矩形状の開口部3の左右方向の幅W3よりも広く、また、上下方向の幅W2は、第2折線bと第3折線cとの間隔W4(図6参照)よりも広い。このインナーパッチ11を、左右の折り込み部5、6に跨るように、また、下フラップ8と上フラップ9とに跨るようにして貼り付ける。これにより、内面形成部10はインナーパッチ11によって完全に覆われる。
ついで、図6に示すように、下フラップ8と上フラップ9とに接着剤G2を塗布する(第2塗布)。この際、少なくともインナーパッチ11の表面側(裏面側の反対側の面)の角部(四つ角)12を、他の部分と接着しない非接着部E1とする。具体的には、インナーパッチ11の角部12を、接着剤G2を塗布しない非塗布部E2とするとともに、下フラップ8や上フラップ9を第2折線bや第3折線cに沿って折り返した際、角部12と対向する部分についても非塗布部E2とする。非塗布部E2を形成するには、非塗布部E2としたい部分を避けて接着剤G2を塗布すればよい。なお、本実施形態では、インナーパッチ11のうち、第2折線bよりも下に位置する下辺部13と、第3折線cよりも上に位置する上辺部14とが非接着部E1とされている。図に示す通り、四つ角12は、下辺部13と上辺部14とに包含されている。
また、接着剤G2をインナーパッチ11の際まで塗布した場合、接着時に接着剤G2がインナーパッチ11側にまで広がる可能性がある。そのため、インナーパッチ11の際に沿って、接着剤G2を塗布しない第1マージン部M1が設けられている。この第1マージン部M1は、折り込み部5、6と矩形状の開口部3との境界部B1を避けて設けられている。これは、折り込み部5、6と矩形状の開口部3との境界部B1からの内容物の漏れを抑制するためである。また、下フラップ8の下端や上フラップ9の上端にも、接着剤G2を塗布しない第2マージン部M2が設けられている。第2マージン部M2は、上下フラップ8、9を展開する際のつまみ部分として機能する。
貼り付けに使用される接着剤G2は昜剥離性である。第1塗布で使用した接着剤G1と同一のものでも良いし、異なるものを使用してもよい。例えば、下フラップ8と上フラップ9との接着強度を高めるために、接着力のより強い昜剥離性接着剤を用いてもよい。
接着剤G2は、図6に示すように、下フラップ8のうち、第2折線bとインナーパッチ11の外縁とで区切られた小片部15にも塗布される。同様に、上フラップ9のうち、第3折線cとインナーパッチ11の外縁とで区切られた小片部16にも塗布される。これにより、第2折線bや第3折線cの左右両端部も接着されることになり、内容物の漏れが一層抑制される。
ついで、図7に示すように、紙筒2の端縁と平行な第2折線bに沿って下フラップ8を内側に折り返し、折り込み部5、6やインナーパッチ11と接着するとともに、紙筒2の端縁と平行な第3折線cに沿って上フラップ9を内側に折り返し、先に折り返した下フラップ8の表面に重ねて接着する。このように紙筒2の端部の開口部3を折り畳むことで、細長い略六角形状の面が形成される。なお、細長い略六角形状の面のうち、左右両端の小三角形部分17、18は、内容物を充填すると、底貼袋1の側面に位置することになる。そのため、この小三角形部分17、18を除いた略矩形状の部分が底端部19となる。なお、上記折り返しの順序は一例であって、製袋機械の種類・バルブ(充填口)の位置と形状などに応じて変更することもできる。
ついで、クラフト紙からなるアウターパッチ20に接着剤G3a、G3bを塗布する(第3塗布)。そしてアウターパッチ20を底端部19に貼り付けることで、図8に示した底貼袋1が完成する。
アウターパッチ20は、底端部19の長手方向の長さと略同じ長さとされた矩形状とされている。また、アウターパッチ20の裏面側(底端部19との当接面側)には、開封手段として開封テープ21が設けられている。開封テープ21は合成樹脂製のテープであって、アウターパッチ20の長手方向の全長に渡って設けられており、アウターパッチ20を底端部19に貼り付けた状態において、底端部19の長手方向に沿い、且つ上フラップ9の端縁に重ねられるか、もしくはその近傍に位置する。
また、アウターパッチ20は、昜剥離性接着剤G3aと非剥離性接着剤G3bとで貼り付けられている。具体的には、アウターパッチ20の上下辺に非剥離性接着剤G3bが塗布され、それ以外の部分に昜剥離性接着剤G3aが塗布されている。これは、アウターパッチ20によって下フラップ8と上フラップ9とを強固につなぎ止めて意図しない開封を防止するとともに、開封テープ21によってアウターパッチ20を上下に分断した際には容易に剥がせるようにするためである。なお、開封テープ21には接着剤を塗布しない。ただ、昜剥離性接着剤G3aを塗布してもよい。また、アウターパッチ20のうち、開封テープ21周辺の上下の少なくとも一方は昜剥離性接着剤G3aを塗布する。
なお、非剥離性接着剤G3bとは、アウターパッチ20を剥がそうとすると、アウターパッチ20や紙筒2が損壊するものをいう。例えばその接着力は3.0N/15mm以上(JIS Z 1711-1994「8.4ヒートシール強さ試験」に準拠して測定)であって、剥離性接着剤G1、G2の1.5~3倍以上である。昜剥離性接着剤G3aは、第1塗布や第2塗布で使用した接着剤G1、G2と同一のものでも良いし、異なるものを使用してもよい。
上記の底貼袋1には、小麦粉、澱粉、カーボン、セメントなどの粉体、粒体が充填される。内容物が充填された底貼袋1は扁平な直方体状を成し、最も面積の広い面を上下に向けた状態(平置き状態)で、複数積み上げられて搬送、保管される。この際、アウターパッチ20は側面に位置することになる。
底貼袋1を開封するには、まず、開封テープ21の端部をつかんで反対方向に向かって引っ張り、アウターパッチ20に裂け目13を入れる(図9A参照)。
ついで、裂け目13から露出した上フラップ9と下フラップ8とを順に開く(図9B、C参照)。アウターパッチ20の上下辺のみが非剥離性接着剤G3bで接着され、他の部分は昜剥離性接着剤G3aで接着されており、また、下フラップ8や上フラップ9が昜剥離性接着剤G2で接着されているため、折り畳み状態から簡単に展開させることができる。また、インナーパッチ11の剥がれの起点となる角部12に非接着部E1が設けられているため、下辺部13や上辺部14が下フラップ8や上フラップ9から剥がれてしまい、その隙間から内容物が露出するといった問題も生じない。
ついで、図9Dに示すようにインナーパッチ11を剥がし、さらに左右の折り込み部5、6(小三角形部分17、18を除く)を立ち上げることで、底貼袋1を完全に開封することができる。
このように本発明の底貼袋1は、インナーパッチ11を意図して剥がすまで、内容物が露出することが無いため、意図せず内容物が漏れ出したり、また、開封時に生じた破片が内容物を汚染したりすることが無い。加えて、昜剥離性接着剤G1、G2、G3aを使用しているため、ハサミやナイフ等の器具を使用しなくても手で簡単に開封することができる。なお、アウターパッチ20の上下辺は非剥離性接着剤G3bによって接着されているが、上下辺を分断するようにして開封テープ21が設けられているため、器具無しで簡単に開封することができる。
以上に、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、非接着部E1を形成する方法としては、インナーパッチ11の角部12や上下辺部13、14と、角部12や上下辺部13、14と対向する部分とに非塗布部E2を形成する他、インナーパッチ11の角部12や上下辺部13、14及び/又は角部12や上下辺部13、14と対向する部分に難接着成分を配置してもよい。例えばインナーパッチ11の表側に剥離剤を塗布したり、シリコーンゴム、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアセタール、フッ素樹脂といった難接着材の層を形成したりしてもよい。
また、接着剤G1、G2、G3a、G3bは対向する(重ね合わせられる)側に塗布してもよい。すなわち、インナーパッチ11の裏面側(折り込み部5、6や上下フラップ8、9と対向する面)に接着剤G1を塗布してもよいし、インナーパッチ11の表面側や折り返した後の下フラップ8に接着剤G2を塗布してもよいし、底端部19に接着剤G3a、G3bを塗布してもよい。また互いに対向する両方の面にそれぞれ塗布してもよい。
また、上記実施形態では、紙筒2やインナーパッチ11、アウターパッチ20の材質としてクラフト紙を用いていたが、これに限らず、合成樹脂シートや、紙と合成樹脂シートとのラミネート材、2枚の紙で合成樹脂シートを挟んだポリサンド紙など種々の材質を用いることができる。また、複数枚重ねたものを使用しても良い。また、開封テープ21の材質としては合成樹脂に限らず、アウターパッチ20よりも強度がある紙など種々の材質を用いることができるし、さらに糸や紐であっても良い。また、開封テープ21は、アウターパッチ20の裏側(底端部19側)に設けるほか、表面側に設けたり、両方に設けたりしても良い。
紙筒2の他方(底端部19の反対側)の開口部については、底端部19と同様に折り畳み、アウターパッチ20を貼り付けることで閉塞する(所謂両底袋とする)が、縫い合わせることによって閉塞しても良い(所謂片底袋としても良い)。また、両底袋の場合、内容物を充填するためのバルブ22を設けても良い。バルブ22は、例えばクラフト紙などの矩形状の紙の端部を他の端部に貼り付けて筒状にし、両側に折り目を付けて扁平にすることにより製造されたものであって、図10に示すように、平坦に折りつぶした紙筒2の端部を、第1折線aにより、矩形状の開口部3が開くように展開した状態において、三角形状の折り込み部5に糊付けされる。上記構成のバルブ22は、図において左右方向に開口しており、紙筒2の開口部3を第2折線b、第3折線cで折って閉じて底端部19を形成した後、その底端部19にアウターパッチ20を貼り付けた状態において袋内外を連通可能にしている。内容物の充填にあたっては、バルブ22にノズルを差し込むことで行う。内容物充填後は、バルブ22の先端を折り返し、糊付けやヒートシールすることで閉塞される。
また、アウターパッチ20を省略してもよい。また、第2塗布において非剥離性接着剤を使用してもよい。インナーパッチ11の形状は略矩形状に限らず、多角形状であってもよいし、角部に丸みをつけたものであってもよい。
1 底貼袋
2 筒状体(紙筒)
2a 前面
2b 後面
3 開口部
4 側線
5、6 三角形状の折り込み部
7 多角形部
8 下端部(下フラップ)
9 上端部(上フラップ)
10 内面形成部
11 インナーパッチ
12 角部
13 下辺部
14 上辺部
15、16 小片部
17、18 小三角形部分
19 底端部
20 アウターパッチ
21 開封テープ
22 バルブ
a 第1折線
b 第2折線
c 第3折線
B1 折り込み部と開口部との境界部
G1 昜剥離性接着剤
G2 昜剥離性接着剤
G3a 昜剥離性接着剤
G3b 非剥離性接着剤
E1 非接着部
E2 非塗布部
M1 第1マージン部
M2 第2マージン部
W1 インナーパッチの左右方向の幅
W2 インナーパッチの上下方向の幅
W3 開口部の左右方向の幅
W4 第2折線と第3折線との間隔

Claims (5)

  1. 筒状体の端部を立て起こし、この立て起こした部分を左右方向から折り倒すことで、左右一対の折り込み部と矩形状の開口部とを有する多角形部を形成し、矩形状の開口部をインナーパッチで覆い、2本の折線に沿って多角形部の上下端部をそれぞれ内側に折り返し接着することで底端部を形成した底貼袋であって、
    インナーパッチの一方の面が、左右一対の折り込み部と、2本の折線よりも外側に位置する上下端部とに昜剥離性接着剤によって貼り付けられており、
    インナーパッチの他方の面の角部が、他の部分と接着しない非接着部とされている、底貼袋。
  2. インナーパッチの他方の面のうち、多角形部の下端部を折り返すときの折線よりも下に位置する下辺部と、多角形部の上端部を折り返すときの折線よりも上に位置する上辺部とが非接着部とされている、請求項1記載の底貼袋。
  3. 非接着部が、接着剤を塗布しない非塗布部によって構成されている、請求項1又は2記載の底貼袋。
  4. 折線の左右両端部が接着されている、請求項1~3のいずれかに記載の底貼袋。
  5. 筒状体の端部を立て起こし、この立て起こした部分を左右方向から折り倒すことで、左右一対の折り込み部と矩形状の開口部とを有する多角形部を形成し、矩形状の開口部をインナーパッチで覆い、2本の折線に沿って多角形部の上下端部をそれぞれ内側に折り返し接着することで底端部を形成する底貼袋の製造方法であって、
    インナーパッチの一方の面を、左右一対の折り込み部と、2本の折線の外側に位置する上下端部とに昜剥離性接着剤によって貼り付けた後、
    インナーパッチの他方の面の角部と、多角形部の上下端部を折り返したときに角部と対向する部分とを避けて、多角形部の上下端部及び/又は多角形部の上下端部を折り返したときに上下端部と対向する部分に接着剤を塗布し、この上下端部を折り返し接着して底端部を形成する、底貼袋の製造方法。
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