JP2018188188A - 多層袋 - Google Patents

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涼史 深谷
Ryoji Fukaya
涼史 深谷
鈴木 豊
Yutaka Suzuki
豊 鈴木
孝彦 有田
Takahiko Arita
孝彦 有田
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Abstract

【課題】 外袋からの内袋の取り出し作業を安定した状態で容易に行うことができる多層袋を得る。
【解決手段】 外袋1の底部側開口部4の片面を、両隅に三角形状の折り込み部6を形成しながら内袋2の内袋底部5の両端を折り込み部6に折り込むようにして外袋1の開口部端縁と平行な第1折線7に沿って谷折りし、第1折線7を挟んで両側に存在する開き面部8,9とともに、折り込み部6及び折り込み部6に折り込まれて一方の開き面部8の面上に現れる内袋底部5を、第1折線7と平行な第2折線10及び第3折線11に沿って谷折りし、谷折りした折り込み部6の対向面同士を第1接着部12として接着して外袋底部13を形成しており、外袋1の内面と内袋2の外面とを第1折線7より充填側に位置して、内袋2の外面で界面剥離可能な接着剤で第2接着部15として接着している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、特に、ゴミや埃の混入を嫌う内容物の包装に使用される多層袋に関する。
ゴミや埃の混入を嫌う医薬品、食品、化学品等の原料となる粉体や粒体からなる内容物の包装袋として、紙製の外袋内に合成樹脂製の内袋を分離可能に有する多層袋が使用されており、利用時に、外袋を開封し、内袋を外袋から取り出し加工現場へ持ち込むことにより、外袋に付着したゴミや埃が粉体の使用現場に持ち込まれることを防ぐといったことが行われている。
従来、このようなゴミや埃の混入を嫌う内容物の包装に使用される多層袋として、紙製の外袋内にプラスチック製の内袋を有し、一端を開封側、他端を口封側とし、開封側をカバーで覆い密封すると共に内袋の開封側端部をシールし、口封側はカバーで覆い密封すると共に内袋の口封側端部をシールし、そのシール部に切断可能な脆弱部を形成して、更に脆弱部より先端の口封側端部を外袋に貼着してなり、前記開封側のカバーを開封した後、脆弱部を切断して内袋を分離可能にした多層袋が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2004−18081号公報
特許文献1に記載されているような多層袋は、外袋からの内袋の取り出しにあっては、多層袋の口封側を底として立たせ、開封側を開封して、内袋の開封側端部を摘まんで内袋を引き上げ脆弱部を切断することにより外袋から内袋を分離して取り出している。
このような外袋からの内袋の取り出しに際し、多層袋の口封側を底として立たせようとした場合、特許文献1に記載されたような多層袋は、底部となる口封側の封止が、外袋及び内袋の先端を折り曲げ、折り曲げ部をカバーで覆い貼り付けることにより行われており、その底面は山状の形状を呈するので、口封側に底としての安定性がなく自立性に欠けている。そのため、外袋から内袋を分離して取り出す際に、立たせた多層袋のバランスが崩れ倒れてしまい、内袋にゴミや埃が付着してしまうといった事態を引き起こすおそれがあった。このような事態を防ぐために、外袋からの内袋の取り出し作業には、作業者の熟練や慎重な作業が求められることになり、作業性が悪いといった問題がある。
本発明の目的は、外袋からの内袋の取り出し作業を安定した状態で容易に行うことができる多層袋を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、紙製の外袋内に合成樹脂製の内袋を分離可能に有する多層袋であって、筒状に形成された前記外袋内に筒状に形成された前記内袋が、前記外袋と前記内袋の開口部を合わせて配置され、一方の開口部を充填側、他方の開口部を底部側とし、前記外袋と前記内袋が平坦に折り潰された状態で、前記外袋の底部側の開口部の端部を外面から加熱することにより前記内袋の端縁がヒートシールされて内袋底部が形成され、前記外袋の底部側開口部の片面が、両隅に三角形状の折り込み部を形成しながら前記内袋の内袋底部の両端を前記折り込み部に折り込むようにして前記外袋の開口部端縁と平行な第1折線に沿って谷折りされ、さらに前記第1折線を挟んで両側に存在する開き面部とともに、前記折り込み部及び前記折り込み部に折り込まれて前記第1折線を挟んで両側に存在する開き面部のいずれか一方の前記開き面部の面上に現れる前記内袋底部が、前記第1折線を挟んで両側に等間隔を開けて予定された前記第1折線と平行な第2折線及び第3折線に沿って谷折りされ、前記第2折線及び前記第3折線に沿って谷折りされた前記折り込み部の対向面同士が第1接着部として接着されて外袋底部が形成されており、前記外袋と前記内袋は、前記外袋の内面と前記内袋の外面とが前記第1折線より充填側に位置して、前記内袋の外面で界面剥離可能な接着剤で第2接着部として接着されていることを特徴とする。
請求項1に記載の多層袋によれば、前記外袋の底部側開口部の片面が、両隅に三角形状の折り込み部を形成しながら前記内袋の内袋底部の両端を前記折り込み部に折り込むようにして前記外袋の開口部端縁と平行な第1折線に沿って谷折りされ、さらに前記第1折線を挟んで両側に存在する開き面部とともに、前記折り込み部が、前記第1折線を挟んで前記第1折線と平行に形成された第2折線及び第3折線に沿って谷折りされ、前記第2折線及び前記第3折線に沿って谷折りされた前記折り込み部の対向面同士が第1接着部として接着されて外袋底部が形成されているので、外袋底部がいわゆる舟形と呼ばれる形状となり、内容物を充填したとき、前記外袋底部は平らな四角形の面としての形状を呈することになる。これにより、自立性の高い多層袋を得ることができ、前記外袋からの前記内袋の取り出しにあたって、多層袋の倒れの不安が軽減され、容易に前記内袋を取り出すことができるので、取り出し作業の確実性と作業効率の向上を図ることができる。
また、前記外袋と前記内袋は、前記外袋の内面と前記内袋の外面とが前記第1折線より充填側に位置して、前記内袋の外面で界面剥離可能な接着剤で第2接着部として接着されているので、前記外袋と前記内袋を一体として取り扱うことができるとともに、内容物の充填時における前記内袋の開口が容易であり、内容物の充填をスムーズに行うことができ、そして、前記外袋からの前記内袋の取り出しの際に、前記内袋を引き上げることにより前記第2接着部の接着剤が前記内袋の外面から界面剥離し、前記内袋の取り出しを容易に行うことができ、前記内袋の取り出し作業の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の多層袋であって、前記内袋底部と、前記内袋底部が面上に現れる前記開き面部とは、第2折線または第3折線と前記内袋のヒートシール部で囲まれた範囲内に位置して、前記内袋の外面で界面剥離可能な接着剤で第3接着部として接着されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記内袋底部と、前記内袋底部が面上に現れる前記開き面部とは、第2折線または第3折線と前記内袋のヒートシール部で囲まれた範囲内に位置して、前記内袋の外面で界面剥離可能な接着剤で第3接着部として接着されているので、外袋の底部側開口部の片面を両隅に三角形状の折り込み部を形成しながら谷折りしたときに、内袋底部の両端を容易にかつ確実に折り込み部に折り込むことができ、外袋底部を容易に形成することができる。
そして、外袋からの内袋の取り出しの際には、内袋を引き上げることにより前記第3接着部の接着剤が前記内袋の外面から界面剥離するので、前記内袋の取り出しの妨げにはならず、前記内袋の取り出しを容易に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の多層袋であって、前記外袋と前記内袋とを接着する前記第2接着部は、前記第1折線から充填側に向かって60mmの範囲内に位置して設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の多層袋であって、前記外袋と前記内袋とを接着する前記第2接着部は、前記第1折線から充填側に向かって60mmの範囲内に位置して設けられているので、外袋と内袋の底部側を一体として広げることができ、内容物の充填を底部まで一層スムーズに且つ確実に行うことができるとともに、いわゆる舟形と呼ばれる形状となっている外袋底部は、充填した内容物により押し広げられ、平らな四角形の面としての形状を確実に呈することになる。
本発明に係る多層袋によれば、内袋の取り出し作業を容易に且つ確実に行うことができる。
本発明に係る多層袋の実施の形態の一例を示す一部省略平面図である。 図1に示す多層袋の形成の工程で、外袋と内袋を接着した状態を示す一部切り欠き平面図である。 図1に示す多層袋の形成の工程で、内袋底部を形成した状態を示す一部切り欠き平面図である。 図1に示す多層袋の形成の工程で、外袋の底部側開口部の片面を内袋とともに第1折線から谷折りした状態を示す一部拡大平面図である。 図1に示す多層袋の形成の工程で、第1折線の両側に存在する開き面部を第2折線から谷折りして外袋底部を形成した状態を示す一部拡大平面図である。 図1に示す多層袋の形成の工程で、第1折線の両側に存在する開き面部を第2折線から谷折りして形成した外袋底部の他例を示す一部拡大平面図である。 図1に示す多層袋の形成の工程で、第1折線の両側に存在する開き面部を第2折線から谷折りして形成した外袋底部の他例を示す一部拡大平面図である。 外袋底部の底面に化粧紙を貼り付けた状態を示す一部拡大平面図である。 本発明に係る多層袋に内容物を充填し、密封した状態を示す一部切り欠き斜視図である。
以下、本発明に係る多層袋の実施の形態の一例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る多層袋の実施の形態の一例を示す一部省略平面図、図2は図1に示す多層袋の形成の工程で、外袋と内袋を接着した状態を示す一部切り欠き平面図、図3は図1に示す多層袋の形成の工程で、内袋底部を形成した状態を示す一部切り欠き平面図、図4は図1に示す多層袋の形成の工程で、外袋の底部側開口部の片面を内袋とともに第1折線から谷折りした状態を示す一部拡大平面図、図5は図1に示す多層袋の形成の工程で、第1折線の両側に存在する開き面部を第2折線から谷折りして外袋底部を形成した状態を示す一部拡大平面図、図6は図1に示す多層袋の形成の工程で、第1折線の両側に存在する開き面部を第2折線から谷折りして形成した外袋底部の他例を示す一部拡大平面図、図7は図1に示す多層袋の形成の工程で、第1折線の両側に存在する開き面部を第2折線から谷折りして形成した外袋底部の他例を示す一部拡大平面図、図8は外袋底部の底面に化粧紙を貼り付けた状態を示す一部拡大平面図、図9は本発明に係る多層袋に内容物を充填し、密封した状態を示す一部切り欠き斜視図である。
本例の多層袋は、紙製の筒体からなる外袋1と、外袋1と同寸の合成樹脂製の筒体からなる内袋2とで構成される。
外袋1を形成する紙の種類にあっては特に限定されないが、内袋2を保護するのに必要な強度、耐摩耗性、防湿性、柔軟性等の要求を満たしていることが好ましく、本例ではクラフト紙が使用されている。また、外袋1は、強度の点からクラフト紙で2〜4層に形成することが好ましい。
また、内袋2を形成する合成樹脂にあっては、ヒートシールができ、柔軟性があり、且つ内容物の性状に対して問題のない材質であれば特に限定されるものではなく、内容物によっては、ガスバリア性の高い樹脂が使用される。内袋2を形成する合成樹脂としては、LDPE、L−LDPE等が一般的であり、厚さが50〜100μm程度のフィルムが使用される。
このように形成された外袋1と内袋2は、外袋1内に内袋2が、外袋1と内袋2の開口部を合わせて配置され、一方の開口部3を充填側、他方の開口部4を底部側とし、外袋1と内袋2が平坦に折り潰された状態で、外袋1の底部側の開口部4の端部を外面から加熱することにより内袋2の端縁がヒートシールされて内袋底部5が形成されている。
そして、外袋1の開口部4の片面が、両隅に三角形状の折り込み部6を形成しながら内袋2の内袋底部5の両端を折り込み部6に折り込むようにして、外袋1の開口部4の端縁と平行となる第1折線7に沿って谷折りされ、さらに第1折線7を挟んで両側に存在する開き面部8,9とともに、折り込み部6及び折り込み部6に折り込まれて第1折線7を挟んで両側に存在する開き面部8,9のいずれか一方、本例では開き面部8の面上に現れる内袋底部5が、第1折線7を挟んで両側に等間隔を開けて予定された第1折線7と平行な第2折線10及び第3折線11に沿って谷折りされ、第2折線10及び第3折線11に沿って谷折りされた折り込み部6の対向面同士が第1接着部12として接着されて外袋底部13が形成されている。第1接着部12で使用される接着剤はでん粉系、酢酸ビニル系などの通常糊が使用される。
本例では、第2折線10及び第3折線11に沿って谷折りされた開き面部8,9の折り返し片8a,9aの先端が重なるように折り返されているが、折り返し片8a,9aの先端が重なりの無い突き合わせ状態となるように折り返されていてもよく、或いは折り返し片8a,9aの先端の間に隙間が空いた状態となるように折り返されていてもよい。
開き面部8,9の折り返し片8a,9aの先端が重なるように折り返される場合は、内袋底部5が面上に現れている開き面部8或いは開き面部9の折り返し片8a或いは折り返し片9aが内側となるように折り返されることを要する。
開き面部8,9の折り返し片8a,9aの先端が重なるように折り返される場合は、外側となる開き面部8或いは開き面部9の折り返し片8a或いは折り返し片9aの先端が、内側となる開き面部9或いは開き面部8の折り返し片9a或いは折り返し片8aに第5接着部19として接着される。第5接着部19で使用される接着剤はでん粉系、酢酸ビニル系などの通常糊が使用される。
また、本例では、外袋底部13の底面に化粧紙14が貼り付けられている。化粧紙14は、本例では外袋1と同様のクラフト紙が使用されている。化粧紙14として使用されるクラフト紙としては、開き面部8,9の折り返し片8a,9aの先端が重なりの無い突き合わせ状態、或いは折り返し片8a,9aの先端の間に隙間が空いた状態である場合は90〜120g/m2の高坪量で強度のあるものが好ましい。
さらに、外袋1と内袋2は、外袋1の内面と内袋2の外面とが第1折線7より充填側に位置して、内袋2の外面で界面剥離可能な接着剤で第2接着部15として接着されている。
この第2接着部15は、平坦に折り潰された外袋1と内袋2の周方向に沿って全周に渡り点状または線状に設けられている。本例では点状に設けられている。
第2接着部15は、第1折線7から充填側に向かって60mmの範囲内に位置して設けられていることが好ましい。
また、本例では、内袋2の内袋底部5と、内袋底部5が面上に現れる外袋1の開き面部8とが、第2折線10と内袋2のヒートシール部16とで囲まれた範囲内に位置して、内袋2の外面で界面剥離可能な接着剤で第3接着部17として接着されている。第3接着部17は、第2折線10と内袋2のヒートシール部16で囲まれた範囲内に位置し、且つ外袋1の両隅に形成されている折り込み部6の端縁間の範囲内に位置することが好ましい。
なお、本例では、内袋2の内袋底部5が外袋1の開き面部8の面上に現れているので、内袋2の内袋底部5が外袋1の開き面部8を接着しているが、内袋2の内袋底部5が外袋1の開き面部9の面上に現れている場合は、内袋2の内袋底部5と外袋1の開き面部9が接着される。
第2接着部15、第3接着部17で使用される接着剤は、アクリル系、合成ゴム系で、剥離強度が1〜2Nで内袋2外面から界面剥離する粘着接着剤が使用される。
また、本例では、外袋1と内袋2は、充填側となる開口部3の端縁における外袋1の内面と内袋2の外面とが接着剤で第4接着部18として接着されている。この第4接着部18は、平坦に折り潰された外袋1と内袋2の周方向に沿って全周に渡り線状或いは点状に設けられている。本例では線状に設けられている。
第4接着部18で使用される接着剤は、アクリル系、合成ゴム系で剥離強度が6〜7Nの粘着接着剤が使用されるが、これに限られるものではなく第2接着部15、第3接着部17で使用される接着剤と同様に、剥離強度が1〜2Nで内袋2外面から界面剥離する粘着接着剤を使用してもよい。
このように構成される本例の多層袋は、次の工程で形成される。
まず、外袋1内に内袋2を、外袋1と内袋2の開口部を合わせて配置し、一方の開口部3を充填側、他方の開口部4を底部側とし、外袋1と内袋2を、外袋1の内面と内袋2の外面とを図2に示すように、次の箇所で接着する。
後工程で外袋1の開口部4の片面を谷折りする第1折線7の位置より充填側、即ち開口部3側に位置して、内袋2の外面で界面剥離可能な接着剤で第2接着部15として接着する。
また、後工程で形成される内袋底部5となる内袋2の外面と、内袋底部5が面上に現れる後工程で形成される外袋1の開き面部8とを、後工程で述べるところの第2折線10と後工程で設けられる内袋2のヒートシール部16で囲まれた範囲内に位置して、内袋2の外面で界面剥離可能な接着剤で第3接着部17として接着する。
なお、本工程では、内袋底部5となる内袋2の外面と、後工程で形成される外袋1の開き面部8とを接着して第3接着部17としているが、内袋底部5となる内袋2の外面と、後工程で形成される外袋1の開き面部9とを接着して第3接着部17としてもよい。
さらに、本工程では、充填側となる開口部3の端縁における外袋1の内面と内袋2の外面とを接着剤で第4接着部18として接着する。
次に、図3に示すように、上記の工程で接着した外袋1と内袋2を平坦に折り潰された状態で、外袋1の底部側の開口部4の端部を外面から加熱することにより内袋2の端縁をヒートシールしてヒートシール部16を設け内袋底部5を形成する。
次に、図4に示すように、外袋1の開口部4の片面を、両隅に三角形状の折り込み部6を形成しながら内袋2の内袋底部5の両端を折り込み部6に折り込むようにして、内袋2の内袋底部5とともに外袋1の開口部4の端縁と平行となる第1折線7に沿って谷折りし、第1折線7を挟んで両側に開き面部8,9を形成する。
次に、図5に示すように、開き面部8,9とともに、折り込み部6及び折り込み部6に折り込まれて開き面部8の面上に現れる内袋底部5を、第1折線7を挟んで両側に等間隔を開けて予定された第1折線7と平行な第2折線10及び第3折線11に沿って谷折りし、第2折線10及び第3折線11に沿って谷折りした折り込み部6の対向面同士を接着剤で第1接着部12として接着し、外袋底部13を形成する。
本工程では、開き面部8,9の折り返し片8a,9aの先端が重なるように折り返しており、外側に重なる開き面部9の折り返し片9aの先端を開き面部8の折り返し片8aに接着剤で第5接着部19として接着している。
また、本工程では開き面部8,9の折り返し片8a,9aの先端が重なるように折り返しているが、これに限られるものではなく、図6に示すように、折り返し片8a,9aの先端が重なりの無い突き合わせ状態となるように折り返してもよく、或いは図7に示すように、折り返し片8a,9aの先端の間に隙間が開いた状態となるように折り返してもよい。
次に、図8に示すように、外袋底部13の底面に化粧紙14を貼り付けて本例の多層袋が完成する。
このようにして完成した多層袋の充填側となる開口部3の封止にあっては、内容物の充填後、外袋1と内袋2の充填側となる開口部3を合わせて重ね、外袋1の開口部3側の端部で、外袋1と内袋2が接着されている第4接着部18より底部側を外面から加熱することにより内袋2の充填口をヒートシールし、第4接着部18として接着されている外袋1と内袋2の端縁を切り取り、外袋1と内袋2の開口部3側端部をカバー20で覆い、貼り付けて密封するようになっている。
外袋1と内袋2の開口部3側端部へのカバー20の貼り付けにあっては、第4接着部18を切り取った外袋1と内袋2の端縁をカバー20で覆うように貼り付けてもよく、また、第4接着部18を切り取った外袋1と内袋2の端縁を折り返し、折り返し部をカバー20で覆い、折り返し部が開かないように貼り付けるようにしてもよい。
第4接着部18で使用される接着剤が第2接着部15、第3接着部17で使用される接着剤と同様に、剥離強度が1〜2Nで内袋2外面から界面剥離する粘着接着剤である場合は、多層袋の充填側となる開口部3の封止の際に、第4接着部18として接着されている外袋1と内袋2の端縁を切り取らないで、外袋1と内袋2の開口部3側端部をカバー20で覆い、貼り付けて密封するようにしてもよい。
上記のように構成された多層袋によれば、内容物の充填時に、平坦に折り潰されている多層袋の開口部3を開口させる際、本例では、開口部3の端縁における外袋1の内面と内袋2の外面とが接着剤で第4接着部18として接着されているので、外袋1と内袋2を一体となって開口するので、平坦に折り潰されている多層袋の開口部3を容易に開口させることができる。
そして、開口した開口部3から内袋2に内容物を投入すると、内容物は外袋1と内袋2を押し広げながら内袋2に充填されるが、このとき、外袋1と内袋2は、外袋1の内面と内袋2の外面とが第1折線7より充填側に位置して、接着剤で第2接着部15として接着されているので、外袋1と内袋2が一体となって押し広げられ、内容物の充填がスムーズに行える。
外袋1と内袋2を接着する第2接着部15が、第1折線7から充填側に向かって60mmの範囲内に位置して設けられていると、外袋1と内袋2の底部側が一体として押し広げられることになり、内容物の充填が底部までスムーズに且つ確実に行える。
そして、外袋1の開口部4の片面が、両隅に三角形状の折り込み部6を形成しながら内袋2の内袋底部5の両端を折り込み部6に折り込むようにして、外袋1の開口部4の端縁と平行となる第1折線7に沿って谷折りされ、さらに第1折線7を挟んで両側に存在する開き面部8とともに、開き面部8の面上に現れる内袋底部5が、第1折線7を挟んで両側に等間隔を開けて予定された第1折線7と平行な第2折線10及び第3折線11に沿って谷折りされ、第2折線10及び第3折線11に沿って谷折りされた折り込み部6の対向面同士が第1接着部12として接着されて外袋底部13が形成されているので、外袋底部13がいわゆる舟形と呼ばれる形状となり、充填した内容物により折り畳んだ開き面部8,9が押し広げられ、図9に示すように、外袋底部13は平らな四角形の面としての形状を呈することになり、自立性の高い多層袋を得ることができる。
また、本例では、内袋2の内袋底部5と、内袋底部5が面上に現れる外袋1の開き面部8とが、第2折線10と内袋2のヒートシール部16で囲まれた範囲内に位置して、接着剤で第3接着部17として接着されているので、外袋1の底部側の開口部4の片面を両隅に三角形状の折り込み部6を形成しながら谷折りしたときに、内袋底部5の両端を容易に且つ確実に折り込み部に折り込むことができ、外袋底部13を容易に形成することができる。
また、外袋1と内袋2は、第2接着部15、第3接着部17、第4接着部18で接着されているが、第4接着部18は内容物の充填後、開口部3の封止時に切り取られ、そして、第2接着部15、第3接着部17はいずれも内袋2の外面で界面剥離可能な粘着接着剤で接着されているので、外袋1からの内袋2の取り出しの際に、内袋2を引き上げることにより第2接着部15、第3接着部17が内袋2の外面から界面剥離し、外袋1からの内袋2の取り出しを容易に行うことができる。
また、第4接着部18が内袋2外面から界面剥離する粘着接着剤で接着され、開口部3の封止時に第4接着部18として接着されている外袋1と内袋2の端縁が切り取られていない場合は、外袋1からの内袋2の取り出しの際に、開口部3における外袋1を内袋2から引き離して第4接着部18を内袋2の外面から界面剥離させ、内袋2を引き上げることにより第2接着部15、第3接着部17が内袋2の外面から界面剥離し、外袋1からの内袋2の取り出しを行うことができる。
1 外袋
2 内袋
3,4 開口部
5 内袋底部
6 折り込み部
7 第1折線
8,9 開き面部
8a,9a 折り返し片
10 第2折線
11 第3折線
12 第1接着部
13 外袋底部
14 化粧紙
15 第2接着部
16 ヒートシール部
17 第3接着部
18 第4接着部
19 第5接着部
20 カバー

Claims (3)

  1. 紙製の外袋内に合成樹脂製の内袋を分離可能に有する多層袋であって、筒状に形成された前記外袋内に筒状に形成された前記内袋が、前記外袋と前記内袋の開口部を合わせて配置され、一方の開口部を充填側、他方の開口部を底部側とし、前記外袋と前記内袋が平坦に折り潰された状態で、前記外袋の底部側の開口部の端部を外面から加熱することにより前記内袋の端縁がヒートシールされて内袋底部が形成され、前記外袋の底部側開口部の片面が、両隅に三角形状の折り込み部を形成しながら前記内袋の内袋底部の両端を前記折り込み部に折り込むようにして前記外袋の開口部端縁と平行な第1折線に沿って谷折りされ、さらに前記第1折線を挟んで両側に存在する開き面部とともに、前記折り込み部及び前記折り込み部に折り込まれて前記第1折線を挟んで両側に存在する開き面部のいずれか一方の前記開き面部の面上に現れる前記内袋底部が、前記第1折線を挟んで両側に等間隔を開けて予定された前記第1折線と平行な第2折線及び第3折線に沿って谷折りされ、前記第2折線及び前記第3折線に沿って谷折りされた前記折り込み部の対向面同士が第1接着部として接着されて外袋底部が形成されており、前記外袋と前記内袋は、前記外袋の内面と前記内袋の表面とが前記第1折線より充填側に位置して、前記内袋の表面で界面剥離可能な接着剤で第2接着部として接着されていることを特徴とする多層袋。
  2. 前記内袋底部と、前記内袋底部が面上に表れる前記開き面部とは、第2折線または第3折線と前記内袋のヒートシール部で囲まれた範囲内に位置して、前記内袋の表面で界面剥離可能な接着剤で第3接着部として接着されていることを特徴とする請求項1に記載の多層袋。
  3. 前記外袋と前記内袋とを接着する前記第2接着部は、前記第1折線から充填側に向かって60mmの範囲内に位置して設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の多層袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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