JP2003158307A - 超伝導材料の製造方法 - Google Patents

超伝導材料の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】超伝導材料の製造方法に関し,MgとBの同時
スパッタリングにより,as−grown膜としてMg
2 膜を生成することにより,アニールすることなく超
伝導特性を示す超伝導材料の製造方法を提供する。 【解決手段】気体中に基板と,該基板に対向してマグネ
シウムターゲットおよびホウ素ターゲットを配置し,該
基板とマグネシウムターゲット,および該基板とホウ素
ターゲットの間に電圧を印加し,気体放電により生じる
該マグネシウムとホウ素の同時スパッタリングにより,
MgB2 のみのマグネシウムとホウ素の化合物の膜,も
しくはMgB2 と組成比の異なるマグネシウムとホウ素
の化合物もしくは単体Mgもしくは単体Bのうちの少な
くとも一つとMgB2 を含むマグネシウムとホウ素の化
合物の膜を基板に生成し,アニールすることなく該化合
物の超伝導膜を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,超伝導材料の製造
方法に関するものであり,特にマグネシウム(Mg)と
ホウ素(B)の化合物を同時スパッタリングにより製造
する超伝導材料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超伝導材料としてMgB2 は超伝導転移
温度が高いことで注目されている。また,MgB2 膜は
集積化が可能であり薄膜デバイス等のエレクトロニクス
分野での応用が期待されている。
【0003】MgB2 のコヒーレント長はξ(0)=5
4Å,磁場侵入長は140−180nmが報告されてい
る。MgB2 の製造方法としては,MgB2 の単結晶の
粉末を圧縮成型する方法,あるいはPLD(パルスレー
ザデポジション)等によりMgB2 膜を生成し,さらに
600°C〜1200°Cのアニールをすることにより
超伝導材料にする製造方法が知られている。PLD法
は,Bターゲットにレーザビームを照射し,Bの原子を
基板に被着させ,その基板をMg蒸気中においてMgと
Bを反応させ,MgB2 の膜として,高温アニールする
ことにより超伝導特性をもたせる方法である。あるい
は,パルスレーザデポジションにより基板にMgとBを
被着させ,その基板をMgの蒸気中におくことにより,
MgとBを反応させ,MgB2 の膜とし,さらに高温ア
ニールすることにより超伝導特性をもたせる方法であ
る。
【0004】しかし,MgとBの同時スパッタリングに
よりas−grown膜としてMgB2 を生成し,アニ
ールすることなく超伝導特性をもつMgB2 を製造する
方法はいままで知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のMgB2 膜の製
造方法はいずれも600°C〜1200°Cの高温アニ
ールを必要としたので,薄膜集積回路等のデバイス化が
困難であった。
【0006】本発明は,高温アニールをすることなく超
伝導特性をもつ超伝導材料の製造方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は,Mg(マグネ
シウム)とB(ホウ素)の同時スパッタリングによりa
s−grown薄膜として,MgB2 の膜,もしくはM
gB2 と組成の異なるマグネシウムとホウ素の化合物と
単体のMgと単体のBの少なくとも一つとMgB2 を含
むマグネシウムとホウ素の化合物の膜を生成し,アニー
ルすることなく超伝導特性をもつホウ素とマグネシウム
の化合物を製造するようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の製造方法の
製造装置を示す図である。
【0009】図1カルーセルスパッタリング装置の平面
での断面図を示すものである。図1において1は反応室
である。2は超伝導材料を生成する基板であって,例え
ば,Al2 3 ,MgO,SiO2 等である。3はMg
(純度99.9%)のターゲットである。4はB(純度
99.5%)のターゲットである。5,6はアルゴン
(Ar)ガスを供給するパイプである。7はイオンビー
ムソースであって,Arイオンを生成して基板に照射す
るものであり,基板表面を清浄にするものである。8は
予備室であって,反応室1の真空を維持した状態で基板
を取り出すために設けられたものである。9はランプヒ
ータであって,基板2を加熱するものである。10,1
1は真空ポンプである。12,13はロータリポンプで
ある。15はAlターゲットである。16’はNbター
ゲットである。
【0010】図1のカルーセルスパッタリング装置によ
り,本発明のMgB2 膜を製造する方法について説明す
る。Alターゲット15とNbターゲット16’はMg
2の生成には使用しない。
【0011】図2は平面図であり,基板2は紙面に垂直
な方向で図示のように基板ホルダーに保持される。図1
では基板2は6枚用意されている。基板2を保持するホ
ルダーは6面体の円筒であり,各面に基板2が保持さ
れ,円筒は紙面に垂直方向にある円筒の中心軸を中心に
回転する。Mgターゲット3とBターゲット4は図1に
示すように紙面に垂直な面に保持され,それぞれのター
ゲットは基板2に対向するように保持される。
【0012】反応室1は真空ポンプ10,11とロータ
リポンプ12,13により真空にされ,Arガスが反応
室1に供給される。
【0013】Mgターゲット3と基板2およびBターゲ
ット4と基板2には,Mgターゲット3およびBターゲ
ット4が正,基板2が負になるように高電圧を印加し,
それぞれのターゲットと基板の間でArガスを気体放電
させる。それぞれのターゲットと基板の間において,同
時にかつ独立して放電させることが可能である。また基
板2はランプヒータ9によって加熱される。
【0014】Mgターゲット3と基板2の間は直流電圧
を印加し,直流放電とする。Bターゲット4と基板2の
間は高周波電圧を印加し,高周波放電とする。各ターゲ
ットと基板の間でArガスが放電し,プラズマ状にな
り,ArイオンがMgターゲット3およびBターゲット
4に衝突する。その結果,Mgターゲット3およびBタ
ーゲット4からArイオンのスパッタリングによりMg
およびBの原子もしくはイオンが叩き出される。Mgと
Bを同時にスパッタリングすることにより,反応室にお
いてMgとBが反応してMgとBの化合物が高速で回転
している基板2に被着される。あるいは回転している基
板2に被着したMgとBが反応しMgとBの化合物が基
板上に生成される。
【0015】このようにして生成された膜は,通常,多
結晶であり,MgB2 のみのMgとBの化合物の膜,も
しくはMgB2 のMgとBの化合物の膜に単体のMgも
しくはBを含む膜である。もしくは,MgB2 の他にそ
れとMgとBの組成比の異なるMgとBの化合物を含む
膜である。あるいは,MgB2 およびMgB2 と組成比
の異なるMgとBの化合物を含む膜にさらに単体のMg
もしくは単体のBを含む膜である。本実施の形態のMg
とBの化合物の膜はこのような膜であるが,以下におい
ては単にMgB2 膜として説明する。
【0016】本実施の形態で使用した基板は,Al2
3 ,MgO,SiO2 である。また,基板温度は250
°C〜400°Cとした。Arガスの純度は99.99
99%である。成膜圧力は2〜5mTorrである。基
板の回転速度は50rpmとした。ホウ素の投入電力は
600Wの高周波電力である。Mgの投入電力は300
Wの直流電力である。成膜時間は10〜60分とした。
【0017】図2は図1のカルーセルスパッタリング装
置の同時スパッタリングにより生成したMgB2 膜の温
度−抵抗特性の例である。基板はAl2 3 (110
2)であり,成膜条件は基板温度380°C,Bの投入
電力は800Wの高周波電力,Mgの投入電力は300
Wの直流電力,成膜圧力は5mTorr(Arガスの圧
力)である。
【0018】上記の条件でas−grown膜としてM
gB2 膜が基板上に得られ,アニールなしに図示のよう
な温度−抵抗特性が示された。臨界温度Tcは,ほぼ2
8Kであり,高温超伝導性をもつことが確認された。
【0019】図3(a),(b),(c)は,抵抗−温
度特性の基板温度依存性の例を示す。基板温度をパラメ
ータとして,抵抗−温度特性を求めたものである。図1
のカルーセルスパッタリング装置の同時スパッタリング
により成膜したものであり,基板温度320°C,35
0°C,380°Cにより成膜したそれぞれのMgB 2
膜について,アニールすることなく測定した抵抗−温度
特性を示すものである。
【0020】基板はAl2 3 (1102)である。B
の投入電力は800Wの高周波電力,Mgの投入電力は
300Wの直流電力,成膜圧力は2mTorr(Ar)
である。いずれも,as−grown膜として生成した
MgB2 のみ,もしくはMgB2 膜をアニールすること
なく得られた材料についてのものである。RRR(Re
sidual Resistance Ratio)は
300Kの抵抗/40Kの抵抗であり,膜の良否を表す
ものである。RRRが大きい程完全な単結晶に近いもの
である。また,RRRが大きい程,比抵抗も小さく金属
に近いことが知られている。
【0021】図3(a)は基板温度が320°Cの場合
であり,as−grown膜として生成したMgB2
をアニールすることなく,臨界温度Tcがほぼ9Kであ
り,RRR=0.99のMgB2 膜が得られていること
が示されている。図3(b)は基板温度が350°Cの
場合であり,as−grown膜として生成したMgB
2 膜をアニールすることなく,臨界温度Tcがほぼ19
Kであり,RRR=1.10のMgB2 膜が得られるこ
とが示されている。図3(c)は基板温度が380°C
の場合であり,as−grown膜として生成したMg
2 膜をアニールすることなく,臨界温度Tcがほぼ2
5.6K,RRR=1.14であるMgB2 膜が得られ
ることが示されている。
【0022】図4は,本発明の製造方法における臨界温
度と残留抵抗比の基板温度依存性を示す。基板温度をパ
ラメータとして臨界温度および残留抵抗比を求めたもの
である。成膜条件は図3における場合と同じ条件による
ものである。図4における黒の二重丸は基板温度と臨界
温度の関係を示し,黒丸のみのものは残留抵抗比(RR
R)を示す。同一基板温度の臨界温度と残留抵抗比は同
じMgB2 膜のものである。基板温度が300°Cで
は,金属となり,超伝導性は示されなかった。300°
Cでの残留抵抗比は他の基板温度のものより高いが,こ
れは基板付近でのMgの割合が高いことによるものと考
えられる。
【0023】基板温度が約320°C〜380°Cの範
囲で,臨界温度Tcが13K〜26Kの高温超伝導特性
をもつことが示されている。また,残留抵抗比は1.0
〜1.7である。
【0024】上記において説明したように,カルーセル
スパッタリング装置により基板を高速回転させてas−
grown膜として生成させたMgB2 膜はアニールす
ることなく超伝導特性をもち,しかも臨界温度の高い高
温超伝導特性をもつものである。しかし,本発明者は,
基板を回転することなく静止させたまま同時スパッタリ
ングすることによってas−grown膜として生成し
たMgB2 膜も,アニールすることなく超伝導特性をも
つことを確認した。
【0025】図5は本発明の実施の形態2の製造方法に
よるMgB2 膜の抵抗−温度特性を示す。図5(b)は
図5(a)の横軸が0〜50Kの拡大図である。本発明
の製造方法の実施の形態2は,基板を回転させずに静止
させたままでas−grown膜としてMgB2 膜を生
成させるものである。図5(a),(b)は図1のカー
ルセル型同時スパッタリング装置で基板2を回転させな
いで,基板2上にMgB2 膜を生成させたものについて
の温度−抵抗特性を示すものである。
【0026】MgB2 膜の生成に使用した基板はAl2
3 (1102)である。成膜条件は,基板温度340
°C,Bの投入電力は800Wの高周波,Mgの投入電
力は300Wの直流電力である。成膜圧力は5.0mT
orr(Ar)である。成膜時間は20分である。
【0027】図5(a),(b)からわかるように,本
発明の実施の形態2のMgB2 膜の製造方法によりas
−grown膜としてMgB2 膜を生成でき,アニール
することなく超伝導特性をもつものである。
【0028】図6本発明の実施の形態2の製造装置を示
す。図5の説明では,基板を回転させないでMgB2
を生成する方法として,カルーセル型同時スパッタリン
グ装置を使用し,基板を回転させないで成膜するように
した。しかし,カルーセル型スパッタリング装置でな
く,静止型の同時スパッタリング装置を使用することも
できる。
【0029】図6は静止型同時スパッタリング装置の構
造の概略を示す。図6において,1は反応室である。2
は基板である。3はMgターゲットである。4はBター
ゲットである。5はArガスを供給するパイプである。
8は予備室である。10,11は真空ポンプである。1
2,13はロータリポンプである。14は試料搬送棒で
ある。15’はサンプルホルダーの軸であって,基板2
を基板平面内で基板を回転させるものである。16はシ
ャッタであって,スパッタリングによるMgを遮蔽し,
膜厚を制御するものである。17はシャッタであって,
スパッタリングによる原子を遮蔽し,膜厚を制御するも
のである。17’は基板を加熱するヒータである。
【0030】図6の構成において,反応室1にArガス
を導入する。基板2とMgターゲット3の間に高電圧を
印加し,Arガスを放電させる。同様に,基板2とMg
ターゲット4の間に高電圧を印加しArガスを放電させ
る。Mgターゲット3と基板2およびBターゲット4と
基板2の間での放電は独立に行なうことができるもので
あるが,本発明では,同時に放電させ,Mgターゲット
3とBターゲット4とを同時スパッタリングする。Ar
イオンがMgターゲット3とBターゲット4に衝突し,
それぞれのターゲットからMgとBの原子もしくはMg
イオンが叩きだされ,空中で反応したMgB2 が基板に
被着し,MgB2 膜が生成される。あるいは,基板にM
gおよびBの原子もしくはイオンが被着し,基板にMg
2 膜が生成される。このようにしてas−grown
膜としてMgB2 膜を生成することができる。
【0031】上記の説明において,多結晶のMgB2
について本発明を説明したが,MgとBの同時スパッタ
リングにより生成した単結晶のMgB2 もしくはアモル
ファスのMgB2 膜について,アニールすることなく超
伝導材料を生成する場合にも,本発明は含まれるもので
ある。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば,超伝導特性を示すMg
2 膜を同時スパッタリングにより生成することができ
る。本発明の製造方法により生成したMgB2 膜はアニ
ールすることなく超伝導特性を示す。臨界温度は約6.
0Kである。従って,本発明の超伝導材料の製造方法
は,超伝導集積回デバイスの製造に応用してできるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の製造方法の製造装置を
示す図である。
【図2】本発明の超伝導材料の抵抗温度特性の例1を示
す図である。
【図3】本発明の超伝導材料の抵抗−温度特性の基板温
度依存性の例を示す図である。
【図4】本発明の超伝導材料の抵抗温度特性の例2を示
す図である。
【図5】本発明の製造方法における臨界温度,残留抵抗
比の基板依存性を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態2の製造装置を示す図であ
る。
【符号の説明】
1:反応室 2:基板 3:Mgターゲット 4:Bターゲット 5,6:Arガスの供給パイプ 7:イオンビームソース 8;予備室 10,11:真空ポンプ 12,13:ロータリポンプ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 14/34 C23C 14/34 S H01L 39/12 H01L 39/12 A (72)発明者 島影 尚 東京都小金井市貫井北町4−2−1 独立 行政法人通信総合研究所内 (72)発明者 王 鎮 東京都小金井市貫井北町4−2−1 独立 行政法人通信総合研究所内 Fターム(参考) 4G047 JA03 JC16 KE04 4K029 AA07 AA08 BA53 BA64 BB08 BC04 CA05 DC03 DC27 EA08 JA02 4M113 AD36 AD37 BA04 BA09 CA16 CA19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体中に基板と,該基板に対向してマグ
    ネシウムターゲットおよびホウ素ターゲットを配置し,
    該基板とマグネシウムターゲット,および該基板とホウ
    素ターゲットの間に電圧を印加し,気体放電により生じ
    る該マグネシウムとホウ素の同時スパッタリングによ
    り,MgB2 のみのマグネシウムとホウ素の化合物の
    膜,もしくはMgB2 と組成比の異なるマグネシウムと
    ホウ素の化合物もしくは単体Mgもしくは単体Bのうち
    の少なくとも一つとMgB2 を含むマグネシウムとホウ
    素の化合物の膜を基板に生成し,アニールすることなく
    該化合物の超伝導膜を生成することを特徴とする超伝導
    材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 該マグネシウムとホウ素の化合物は該基
    板の温度が300°C〜390°C程度の低温によるa
    s−grown膜として生成することを特徴とする請求
    項1に記載の超伝導材料の製造方法。
  3. 【請求項3】基板は,それぞれのターゲットの面に対向
    する円筒面上を回転させながら該マグネウシムとホウ素
    の化合物を生成することを特徴とする請求項1叉は2に
    記載の超伝導材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 該マグネシウムとホウ素の化合物の臨界
    温度がほぼ19K〜29Kであることを特徴とする請求
    項1乃至3に記載の超伝導材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 基板を静止させたまま該マグネシウムと
    ホウ素の化合物を生成することを特徴とする請求項1又
    は2に記載の超伝導材料の製造方法。
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