JPH05263219A - セレン化銅インジウム薄膜の製造方法 - Google Patents

セレン化銅インジウム薄膜の製造方法

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JPH05263219A
JPH05263219A JP3063592A JP6359291A JPH05263219A JP H05263219 A JPH05263219 A JP H05263219A JP 3063592 A JP3063592 A JP 3063592A JP 6359291 A JP6359291 A JP 6359291A JP H05263219 A JPH05263219 A JP H05263219A
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film
sputtering
mixed
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Tokio Nakada
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Abstract

(57)【要約】 【目的】有毒ガスを用いず、および、有毒ガスを発生さ
せることなく製造でき、さらに、一定の組成比のCuI
nSe2膜を得ることができ、かつ、粒径の大きく、基
板に対する密着性のよいものが得られるCuInSe2
薄膜の製造方法の提供。 【構成】基板上にCu−In−Se混合薄膜を成膜し、
これを、不活性ガス、Se蒸気またはこれらの混合ガス
中で、600℃以上の温度で熱処理する。 【効果】化学量論的組成を有し、かつ、単一相のカルコ
パイライト構造であって、結晶粒径が大きく、かつ、基
板に対する密着性のよいCuInSe2薄膜が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セレン化銅インジウム
(CuInSe2)薄膜の製造方法に係り、特に、2段
階法によるCuInSe2薄膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CuInSe2薄膜は、太陽電池の構成
材料として注目されている。この目的のため、CuIn
Se2薄膜は、化学量論的組成を有し、かつ、単一相の
カルコパイライト構造であることが必要である。このよ
うなCuInSe2薄膜の製造技術としては、従来、蒸
着法、スパッタ法、スプレー法、電気メッキ法等が試み
られている。
【0003】また、最近、高効率の太陽電池の製作に適
しているものとして、セレン化法が注目されている。こ
のセレン化法は、基本的には、非混合状態にあるCu,
In,Seを、なんらかの手段で相互に結合させ、セレ
ン化物であるCuInSe2を形成する方法である。セ
レン化法の代表的なものとしては、従来、(1)Cu/
In積層膜またはCuIn合金層を、H2Se、H2Se
+Ar等のSeを含むガス中で熱処理する方法、(2)
Se/In/Cu積層薄膜を、ArやN2等の不活性ガ
ス中でアニールする方法、等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の方法では、アニ
ール温度400〜500℃、1時間程度の熱処理で、p
形のカルコパイライト単一相が得られる。しかし、この
方法では、得られた膜の基板に対する密着性が悪いとい
う問題がある。また、前者の方法では、有毒なH2Se
ガスを用いるため、成膜装置に、除害装置を設ける必要
があること、成膜直後のCuInSe2膜からH2Seガ
スが放出されることがあること、といった安全衛生上の
問題がある。
【0005】一方、後者の方法は、固相拡散反応により
セレン化する方法であり、有毒なH2Seガスを使用し
ないという利点がある。この方法によっても、p形のカ
ルコパイライト単一相が得られ、しかも、結晶粒径の大
きなものが得られる。しかし、この方法では、膜の基板
に対する密着性が悪いという問題がある。例えば、スコ
ッチテープ等の粘着テープを膜面全体に貼付して、これ
を剥がすと、作製した試料の全部が、膜の剥がれを生じ
る結果となる。また、膜の断面のSEM(Scanning Ele
ctron Microscope)で観察すると、結晶粒子の浮き上が
りが見られる。この現象は、熱処理温度を500℃以上
にすると顕著になることが知られている。このため、こ
の方法では、熱処理温度を500℃以上にすることが困
難であった。
【0006】本発明の目的は、化学量論的組成を有し、
かつ、単一相のカルコパイライト構造であって、結晶粒
径が大きく、かつ、基板に対する密着性のよいCuIn
Se2薄膜の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、基板上に、Cu−In−Se混合
薄膜を成膜し、これを、不活性ガス、Se蒸気またはこ
れらの混合ガス中で、600℃以上の温度で熱処理する
ことを特徴とするセレン化銅インジウム薄膜の製造方法
が提供される。
【0008】Cu−In−Se混合薄膜は、アモルファ
ス状薄膜が好ましく用いられる。この膜は、例えば、ス
パッタリング、蒸着等の方法で成膜することができる。
基板は、目的とする用途に応じて適宜選定する。例え
ば、ガラス、石英等が用いられる。
【0009】Cu−In−Se混合薄膜をスパッタリン
グにより成膜する場合、例えば、ロータリー式の多元ス
パッタリング装置を用いることができる。このためのス
パッタリング装置としては、円筒型の基板保持機構と、
その外周側に放射状に配置される、Cu、In、Seに
ついての各スパッタ源と、これらを収容する真空槽と、
上記基板保持機構を回転駆動させる駆動装置とを有する
ものを用いればよい。
【0010】このようなスパッタリング装置において、
基板を装着した基板保持機構を連続回転させつつ、C
u、In、Seの各スパッタ源をスパッタさせると、基
板保持機構の回転速度に応じて、基板上には、種々の混
合状態のCu−In−Se混合薄膜が得られる。基板保
持機構の回転速度が大きいと、化合物に近いアモルファ
ス状のCu−In−Se混合薄膜が、低速では、Cu、
In、Seが層状に堆積される多層膜状のCu−In−
Se薄膜が得られる。また、基板保持機構を連続回転さ
せず、基板を、Cu、In、Seの各スパッタ源に順次
対向させて、その順に各スパッタ源のスパッタを行うこ
とにより、多層膜が成膜される。この場合、各スパッタ
源のスパッタを行う時間と、繰返し回数とを選ぶことに
より、層数および層厚さが種々の構造の多層膜が得られ
る。
【0011】なお、このロータリー式のスパッタリング
装置としては、例えば、特開昭63-192865号公報に記述
されているものを用いることができる。
【0012】上記薄膜の熱処理は、薄膜からの構成元素
の蒸発を防ぐため、大気圧のガス雰囲気において行われ
る。この際、薄膜とガスとの反応を防止するため、不活
性ガスが用いられる。安全性、取扱の容易さを考える
と、不活性ガスを用いることが好ましい。不活性ガスと
しては、例えば、Arが用いられる。
【0013】熱処理は、600℃以上の温度で行う。C
uInSe2薄膜は、例えば、太陽電池の製作に用いる
場合、カルコパイライト形構造とする必要がある。この
構造は、400℃以上の温度で熱処理すれば得られる。
これ以下の温度では、結晶欠陥が多く、太陽電池特性の
良好でない準安定なスファレライト構造となり、膜全体
がカルコパイライト形構造である薄膜を得ることは困難
である。ところで、CuInSe2薄膜は、例えば、太
陽電池の製作に用いる場合、結晶構造のみならず、粒径
ができるだけ大きいことが望ましい。可能ならば、キャ
リヤの拡散長程度の大きさとすることが好ましい。しか
し、従来は、このため、どのような処理を行えばよいか
が明らかとなっていなかった。
【0014】本発明者は、この点に関し、実験的に研究
したところ、600℃以上の温度で熱処理すれば、カル
コパイライト形構造で、しかも、例えば、1μm以上の
大きな粒径を有するCuInSe2薄膜が得られるとい
う知見を得た。次に、この点について述べる、同一条件
で成膜したCu−In−Se混合薄膜を、種々の温度
で、同一時間、熱処理して得られたものを、それぞれ調
べたところ、それらは、いずれもCuInSe2薄膜
で、カルコパイライト形構造であった。これら熱処理後
の結晶粒径を測定して、熱処理温度との関係を表すと、
図1に示すような結果が得られた。同図から明らかなよ
うに、600℃を境に、CuInSe2の結晶粒径が急
激に変化している。
【0015】また、図2に、CuInSe2薄膜の熱処
理温度が400℃と700℃とにおけるX線回折パター
ンを示す。同図において、700℃の熱処理を行ったも
のが、400℃で熱処理を行ったものより回折ピークの
半値幅が小さいことから、薄膜内の粒径が大きいことが
分かる。また、両者共、単相カルコパイライト形構造で
あることが分かる。
【0016】さらに、熱処理後の膜について移動度を測
定したところ、熱処理温度400℃の膜では、5cm2
/Vsecであり、650℃の膜では、22cm2/V
secであった。この結果からも、結晶粒子のサイズが
大きくなっていることが分かる。
【0017】このように、結晶粒子の粒径が大きくなる
ということは、粒界が減少することを意味し、これによ
り、欠陥密度が減少するので、この膜を太陽電池に用い
た場合、光電流を増大させることが可能となる。
【0018】また、本発明者は、熱処理温度によって組
成比が変化するか否か調べたところ、400〜800℃
の範囲でほぼ一定であることが確認された。
【0019】熱処理時間は、熱処理温度によって異なる
が、例えば、1〜3時間程度でよい。なお、加熱および
冷却は、急加熱および急冷却とならないようにするた
め、一定の昇温速度および降温速度を保持して行うこと
が好ましい。
【0020】
【作用】Cu−In−Se混合薄膜を熱処理することに
よってCuInSe2を生成する反応過程は、必ずしも
明確ではないが、一応次のように考えることができる。
すなわち、アモルファス状のCu−In−Se混合薄膜
は、Cu、In、Seが混合状態にあるので、Cu、I
n、Seの各原子が互いに近接して存在する。このた
め、これを熱処理すると、比較的低温で、Cu、In、
Seが反応してCuInSe2が生成される。本発明者
の実験によれば、170℃程度からCuInSe2が生
成されることが確認された。このCuInSe2は、融
点が986℃と高く、蒸気圧が低いので、600℃以上
の高温で加熱しても蒸発しにくい。従って、600℃以
上の高温で熱処理しても、上述したように、組成比が変
化しにくい。これにより、薄膜の組成比は、Cu−In
−Se混合薄膜の成分比に対応して得られることにな
る。
【0021】このように、本発明では、Seについての
厳密な蒸気圧制御を行うことなく所望の組成比のCuI
nSe2が得られる。また、H2Seガスを用いずに、C
uInSe2薄膜を得ることができる。
【0022】また、600℃以上の高温で熱処理するの
で、薄膜内で、CuInSe2の微結晶が融合しつつ成
長して、粒径の大きなCuInSe2の結晶からなる薄
膜が得られる。この際、上述したように、成分の蒸発が
起きにくいので、組成比のずれはほとんどない。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。
【0024】まず、図3、図4および図5を参照して、
実施例において用いたスパッタリング装置について説明
する。図3、図4および図5において、本スパッタリン
グ装置は、中央真空槽2と、この中央真空槽2に対して
放射方向に配置される4つのスパッタ室4a,4b,4
cおよび4d、並びに、観察室6と、中央真空槽2内
に、回転可能に設置される略円筒型の基板保持機構8
と、上記基板保持機構8を可変速回転駆動させる駆動装
置38とを備える。スパッタ室4a,4b,4cには、
それぞれCu、In、Seについての各スパッタ源とな
るように、それぞれの物質を構成するターゲット60が
配置される。また、他のスパッタ室4dは、必要に応じ
て、例えば、オーミックコンタクト用の金属層と形成す
るためのスパッタ源または蒸着源とすることができる。
一例を挙げると、例えば、Moのターゲットが配置され
る。
【0025】基板保持機構8の円筒外周面の複数箇所
に、基板50を保持するための基板ホルダが配置され
る。また、基板保持機構8は、中央真空槽2の底面中央
に設けられる回転支持部16に回転可能に支持される。
この回転支持部16の外周部に、基板50を加熱するた
めのヒータ20が配置されている。
【0026】4つのスパッタ室4a,4b,4cおよび
4dは、基本的には同一の構造を有し、連通窓14を介
して中央真空槽2と連通し、この連通窓14のスパッタ
室側に、可変絞り64が配置されている。また、各スパ
ッタ室4a,4b,4cおよび4dは、ターゲット保持
部24に保持されてスパッタ室に固着される水冷電極6
2を有し、この水冷電極62に、それぞれ目的のターゲ
ット60が装着されている。
【0027】上記スパッタ室4a,4b,4cおよび4
dには、真空用排気管80が設けられ、図示していない
真空排気系により排気される。中央真空槽2について
も、同様に、図示していない真空排気系により排気され
る。また、上記上蓋12には、ガス導入口30が設けら
れている。
【0028】なお、各スパッタ室4a,4b,4cおよ
び4dは、ターゲット保持部24を外して、他の機能持
つユニット、例えば、蒸着ユニットを装着することによ
り、その機能を実現する部分、例えば、蒸着室とするこ
とができる。
【0029】この装置を用いて、試料を次のように準備
した。基板として、ダウコーニング社製の7059がラ
スを用意し、これを上記スパッタリング装置の基板保持
機構8に装着して、該スパッタリング装置を1×10~6
Torr程度の真空として、さらに、Arガスを導入し
て、2×10~2TorrのAr雰囲気中でスパッタリン
グを行った。このスパッタリングでは、基板保持機構8
を、100rpm回転させて、Cu、In、Seの各ス
パッタ源4a,4bおよび4cを同時にスパッタして、
それらからスパッタされたCu、In、Seを基板50
上に堆積させた。このスパッタリングを2時間行って、
膜厚2μmのCu−In−Se混合薄膜を得た。なお、
膜厚測定には、多重反射干渉計と触針式膜厚計を併用し
た。
【0030】なお、Cu、In、Seの各スパッタ源
は、Cu−In−Se混合薄膜が目的の組成比となるよ
うに、それぞれスパッタレートを予め設定しておく。こ
のスパッタレートは、例えば、可変絞り64の開度を調
節することにより適宜設定することができる。
【0031】このようにして得られたCu−In−Se
混合薄膜は、アモルファス状の混合膜であった。
【0032】上述した装置を用いて、同一の条件で、複
数個のCu−In−Se混合薄膜試料を作製し、これら
について、種々の温度で熱処理を行った。熱処理は、C
u−In−Se混合薄膜試料を、石英管内に挿入して、
図示していない、温度制御可能な加熱炉を用いて行っ
た。加熱に先立って、この石英管内を、Arガスで十分
パージした後、流量800cc/minのArガス中
で、昇温速度1.4〜4.2℃/min(昇温時間2時
間一定)で昇温し、目的の熱処理温度に約1時間保持し
た。また、降温速度も昇温と同様に行った。
【0033】ここで、熱処理温度として、400℃、5
00℃、550℃、600℃、650℃、700℃を選
び、それぞれについて、同一構造の試料を熱処理した。
その結果得られたそれぞれの膜について、SEM(Scan
ning Electron Microscope)像を写真撮影し、これらの
写真像を用いて結晶粒子サイズを計測したところ、表1
に示す結果を得た。
【0034】
【表1】
【0035】また、上記選定された熱処理温度による処
理を行った試料について、結晶粒径を測定した。その結
果を図1に示す。
【0036】上記表1と図1とから、熱処理温度が、6
00℃を超えると、膜の結晶粒子の粒径が急激に大きく
なることが分かる。
【0037】上記実施例では、ガラス基板上に、Cu−
In−Se混合薄膜を形成したが、上記スパッタ室4d
により、基板上にMoを予め成膜して、この上に、Cu
−In−Se混合薄膜を形成して得た試料についても、
同様に、熱処理を行ったところ、上記した、ガラス基板
上にCu−In−Se混合薄膜を形成して得た試料と同
様の結果を得た。
【0038】基板にMoを成膜し、この上にCu−In
−Se混合薄膜を形成する場合に関し、熱処理前の試料
と、種々の温度で熱処理した試料とについて、X線回折
パターンをとったところ、図6に示す結果を得た。この
結果から明らかなように、基板にMoを成膜したものに
ついても、上記した実施例と同様であることが確認され
た。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、化学量論的組成を有
し、かつ、単一相のカルコパイライト構造であって、結
晶粒径が大きく、かつ、基板に対する密着性のよいCu
InSe2薄膜が得られる。しかも、有毒ガスを用い
ず、また、有毒ガスを発生させることなく製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Cu−In−Se混合薄膜を熱処理して得られ
るCuInSe2膜の膜厚と、熱処理温度との関係を示
すグラフ。
【図2】CuInSe2膜のX線回折パターンを示すグ
ラフ。
【図3】本発明の製造に用いることができるスパッタリ
ング装置の位置実施例の構造を示す要部分解斜視図。
【図4】上記図3に示すスパッタリング装置の中央真空
槽とスパッタ室の構造を示す要部截断平面図。
【図5】上記図3に示すスパッタリング装置の中央真空
槽とスパッタ室の構造を示す断面図。
【図6】熱処理前の試料と種々の温度で熱処理した試料
とについてのX線回折パターンを示すグラフ。
【符号の説明】
2…中央真空槽、4a,4b,4c,4d…スパッタ
室、6…観察室、8…基板保持機構、12…上蓋、14
…連通窓、20…ヒータ、24…ターゲット保持部、3
0…ガス導入口、48…基板ホルダ、50…基板、60
…ターゲット、62…水冷電極、64…可変絞り。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 31/04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にCu−In−Se混合薄膜を成膜
    し、これを、不活性ガス、Se蒸気またはこれらの混合
    ガス中で、600℃以上の温度で熱処理することを特徴
    とするセレン化銅インジウム薄膜の製造方法。
  2. 【請求項2】Cu−In−Se混合薄膜が、アモルファ
    ス状の薄膜である請求項1記載のセレン化銅インジウム
    薄膜の製造方法。
JP3063592A 1991-03-27 1991-03-27 セレン化銅インジウム薄膜の製造方法 Pending JPH05263219A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07254723A (ja) * 1994-03-16 1995-10-03 Yazaki Corp 薄膜太陽電池の製造方法
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