JP3897622B2 - 化合物半導体薄膜の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化合物半導体薄膜の製造方法に関するもので、さらに詳しくは特に薄膜太陽電池の分野において利用し得る、I、III、VI族元素からなる化合物半導体薄膜の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
I、III、VI族元素からなる化合物半導体薄膜として代表的なものに、カルコパイライト構造をもつCu、In、Ga、Seから成る、Cu(In,Ga)Se2(以下CIGSとよぶ)薄膜がある。これらの製造方法には、真空中で物理的蒸着法を用いた方法が多く用いられている。その中で、特にスパッタ法は、成膜制御性が優れ大面積基板上へ均一で、再現性の高い成膜ができる特長がある。尚、本発明においてI、III、VI族元素とは、元素の周期律表で言うIb、IIIb、VIb族元素を意味しており、以下同様である。
【0003】
スパッタ法を用いる方法としては、Gaを含んだCu−Ga合金ターゲットと、In(またはIn−Se)からなるターゲットを用いて、Cu−Ga層およびIn(またはIn−Se)層からなる積層前駆体膜をスパッタ法により作製した後、セレンを含む雰囲気中で熱処理する方法がある。このとき、特定のIII族元素、例えばその一例としてGaに注目したとすると、所望のGa濃度をもったCIGS膜を得るには、所望のGa含有量をもったCu−Ga合金ターゲットを使用し、スパッタ成膜する。またGa含有量の異なる複数のCu−Ga(またはCu)ターゲットを用いたスパッタ成膜により、CIGS膜中のGa含有量を制御することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
Cu−Gaターゲットを使用するために、GaとCuを合金化してターゲットを作製する必要があるが、Cu−Ga二元系からなる均一相を得るには、Cuに対するGaの固溶度は限定されている。そのため、ある固溶度以外のGa含有量をもつターゲットは、ターゲット内部においてGaの分布が不均一であり偏析が生じる。その結果、これらのターゲットを用いてCIGS膜を作製した場合、成膜バッチ間により、組成のばらつきが生じ再現性が低下する。図11に成膜ロット数に対するCIGS膜中のGa/III族元素比の変動を示す。Ga/III族元素比とは、全III族元素の原子数に対するGa元素の原子数の比であり、図11に示した例では、全III族元素は、GaとInであるから、Ga/III族元素比は、図11の縦軸にGa/(Ga+In)比として示した。図11から明らかなように、Cu1-xGaxターゲットを用いた場合、x=0.25の場合はこれらのターゲットを用いてCIGS膜を作製した場合、成膜バッチ間により、Ga/(Ga+In)比である組成のばらつきが生じないが、x=0.10の場合や、x=0.40の場合は組成のばらつきが大きいことがわかる。
【0005】
一方、あるGa固溶度、具体的には、Gaが25atmic%(原子%)含まれたCu‐Ga合金ターゲット(x=0.25の場合に相当する)では、組成偏析が少なく、最も再現性の優れた成膜ができる。そのため、組成再現性の優れたCIGS膜の製造を行うには、Cuに対するGa含有量が限定されるため、CIGS膜中のGa濃度を変化させることができない。また更には、膜厚方向にGa濃度を特定の範囲で変化させた光吸収層として特性の優れた化合物半導体の前駆体薄膜などを作成しようとしても、膜厚方向にGa濃度を意図するように所望の範囲で制御することが困難であるという問題がある。
【0006】
また、Cu−GaターゲットとIn−Seターゲットを積層したものを前駆体として作製し、これらを熱処理することによりCIGS膜を作製する方法では、カルコパイライト構造をもつCIGS相において同一サイトに入るGaとInが同時に供給されないため、熱処理後においても膜厚方向で組成ばらつきが生じる。具体的には、Mo膜基板(ガラスの表面にMo膜が
形成された基板)上へ、In-Seターゲットを用いたスパッタ成膜とCu-Gaターゲットを用いたスパッタ成膜とにより、作製した前駆体膜をSe蒸気中にて熱処理を行うと、膜厚方向でのGa濃度を意図するように所望の範囲で制御することが出来ず、膜厚方向でGa過剰領域とGa不足領域をもったCIGS膜が形成されてしまうという問題がある。このような方法で作製されたCIGS膜膜厚方向の組成分布として、2次イオン質量分析により膜厚方向に対して各元素からの単位時間当たりのイオンカウント数(c.p.s=カウント数/秒)を調べたものを図12に示す。Gaの過剰領域と不足領域が明確に分かれて、Gaの膜厚方向の濃度を所望の範囲で制御することができないことが分かる。
【0007】
このように形成されたCIGS膜を光吸収層として太陽電池を作製すると、表面側のバンドギャップが低下し、性能評価を行うと開放電圧が低くなり、太陽電池としての特性が劣化してしまう。
【0008】
本発明は上記のような課題を解決するためになされ、その目的とするところは、スパッタリング法を用い、Ga等の目的とする特定のIII族元素の供給量の自由な制御が可能であり、組成再現性にすぐれ、また、膜厚方向でのバンドギャップ制御につながる膜厚方向でGa等の目的とする特定のIII族元素が過剰に偏析するなどといったIII族元素の膜厚方向における組成分布のばらつきを低減し、さらにはGa等の目的とする特定のIII族元素濃度を膜厚方向で制御しながらCIGS膜を形成することにより、太陽電池光吸収層として最適な膜厚方向でのバンドギャップ制御が可能な、組成分布をもったCu(In,Ga)Se2膜をはじめとしたI、III、VI族元素からなる化合物半導体薄膜の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する、本発明の化合物半導体薄膜の製造方法は、次の方法である。
【0010】
(1)基板上にI族元素およびIII族元素を含む薄膜をスパッタリング法を用いて形成する工程と、前記薄膜をVI族元素を含んだ雰囲気中で熱処理する工程からなる化合物半導体薄膜の製造方法であって、
前記基板上に前記薄膜を形成する工程において、III族元素の供給には、2種類の III 族元素のうち1種がGaであり、Ga元素の含有率(Ga元素の原子数 / Ga元素の原子数と他方の III 族元素の原子数の総数)が、0.05以上0.50以下であり、且つ、更に VI 族元素も同時に含んでいる III 族元素と VI 族元素を含む化合物における III 族元素および VI 族元素の割合が、原子数比で III 族元素: VI 族元素=2:3であるターゲットを用いてスパッタ成膜することを特徴とする化合物半導体薄膜の製造方法。
【0011】
上記の如く、III族元素の供給には、少なくとも複数種のIII族元素を同時に含むターゲットを用いてスパッタ成膜することにより、組成再現性が優れ、所定のIII族元素、例えばGa元素の供給量の自由な制御が可能であり、所定のIII族元素、例えばGa元素の濃度が所望の自由な濃度に設定できる化合物半導体薄膜の製造方法を提供できる。
【0012】
そして2種類の III 族元素のうち1種がGaであり、Ga元素の含有率(Ga元素の原子数 / Ga元素の原子数と他方の III 族元素の原子数の総数)が、0.05以上0.50以下の範囲とすることにより、良好なカルコパイライト構造の半導体薄膜が得られ易く、また、化合物半導体薄膜のバンドギャップがあまりに大きすぎても、小さすぎても、太陽電池の光吸収層として、太陽光を効率よく吸収し電気エネルギーに変換する効率が低下するが、Ga元素の含有率を上記の範囲とすることにより、太陽電池の光吸収層として、太陽光を効率よく吸収し電気エネルギーに変換する効率が良好となるバンドギャップを有する化合物半導体薄膜を製造でき好ましい。尚、より好ましいGa元素の含有率(Ga / III 族元素の原子数の比)は0.1〜0.3である。
【0013】
また、更に VI 族元素も同時に含んでいる III 族元素と VI 族元素を含む化合物における III 族元素および VI 族元素の割合が、原子数比で III 族元素: VI 族元素=2:3とすることにより、例えばGa 2 Se 3 やIn 2 Se 3 などの如く、化学的に安定した化合物とすることができ、組成変化が少なく、好ましい。
【0014】
(2)また、前記(1)項に記載の化合物半導体薄膜の製造方法においては、薄膜を形成する工程が、2種類のIII族元素と更に VI 族元素を同時に含むターゲットを用いてスパッタ成膜を行う工程と、少なくともI族元素を含むターゲットを用いてスパッタ成膜を行う工程とを含む複数の工程により前駆体薄膜を形成することが好ましい。
【0015】
かかる方法を採用することにより、結晶成長がしやすく、カルコパイライト構造が容易に形成され、より組成ずれの少ない化合物半導体薄膜が製造でき好ましい。
【0016】
(3)また、前記(1)〜(2)項のいずれかに記載の化合物半導体薄膜の製造方法においては、2種類のIII族元素と更に VI 族元素を同時に含むターゲットを用いてスパッタ成膜を行う工程での基板温度が、20℃〜500℃であることが好ましい。
【0017】
あまりに基板温度が低すぎると、生成した膜が剥がれやすくなり、あまりに温度が高すぎると、用いている基板などの素材が軟化したりする傾向が生じるが、上記基板温度を採用することにより、生成した膜の接着性も良好で、基板の軟化などによる変形も生じることがなく良好な化合物半導体薄膜を製造でき、好ましい。尚、より好ましい基板温度は、150℃〜450℃、更により好ましくは300℃〜450℃である。
【0018】
(4)また、前記(2)項に記載の化合物半導体薄膜の製造方法においては、少なくともI族元素を含むターゲットを用いてスパッタ成膜を行う工程での基板温度が、20℃〜500℃であることが好ましい。
【0019】
あまりに基板温度が低すぎると、生成した膜が剥がれやすくなり、あまりに温度が高すぎると、用いている基板などの素材が軟化したりする傾向が生じるが、上記基板温度を採用することにより、生成した膜の接着性も良好で、基板の軟化などによる変形も生じることがなく良好な化合物半導体薄膜を製造でき、好ましい。尚、より好ましい基板温度は、150℃〜450℃、更により好ましくは300℃〜450℃である。
【0020】
(5)また、前記(1)〜(4)項のいずれか1項に記載の化合物半導体薄膜の製造方法においては、前駆体薄膜をVI族元素を含んだ雰囲気中で熱処理する工程における基板温度が、400℃〜600℃であることが好ましい。
【0021】
あまりに基板温度が低すぎると、半導体薄膜を構成するための各元素の拡散が生じにくくなり、カルコパイライト構造の結晶が生じにくくなり、あまりに温度が高すぎると、用いている基板などの素材が軟化したりする傾向が生じるが、上記基板温度を採用することにより、良好なカルコパイライト構造の半導体薄膜が得られ、基板の軟化などによる変形も生じることがなく良好な化合物半導体薄膜を製造でき、好ましい。尚、高い範囲の基板温度を採用する場合には、必要に応じて熱処理時間を短くすることにより、基板の軟化などを防止しうる。
【0022】
(6)また、前記(1)〜(5)項のいずれか1項に記載の化合物半導体薄膜の製造方法においては、I族元素として、CuおよびAgから選ばれた少なくとも1種を含み、III族元素としてIn、Gaの2種類を含み、VI族元素として、Se、SおよびTeから選ばれた少なくとも1種を含むことが好ましい。
【0023】
これらの元素の選択により、良好なカルコパイライト構造の半導体薄膜が得られ、好ましい。
【0024】
さらに、本発明の化合物半導体薄膜においては、上記記載の製造方法により作製され、膜厚方向において基板側へ向かってバンドギャップが増加した勾配をもち、さらには膜表面付近では表面側に向かって増加するバンドギャップ勾配をもったI、III、VI族元素からなる化合物半導体薄膜が提供できる。かかる化合物半導体薄膜は、太陽電池の光吸収層として有用な半導体薄膜であり、太陽電池に適用した場合に、変換効率、電流密度、開放電圧などの特性が優れた太陽電池を提供しうる半導体薄膜である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の理解を容易にするために、本発明の化合物半導体薄膜とその製造方法に関わる実施の形態例を挙げて、更に本発明を説明するが、以下に示す実施の形態例は代表的なものであり、本発明はこれらの実施の形態のみに限定されるものではない。
【0026】
(実施の形態1)
図1は、本実施形態を実施するために用いる製造装置の概略を示したものである。Mo膜が形成されたガラス基板1をローダ室(供給室)2に配置し、ローダ室2を高真空に排気してから、成膜室3に送りこみ、搬送ガイド4に沿って基板1を搬送し、Mo膜上に所定の成分のスパッタ成膜を行いながら熱処理室5を通し、アンローダ室(取り出し室)6に送る。
【0027】
成膜室3には、In-Ga-Seターゲット21およびCuターゲット23が設置され、各々、RF電源22およびDC電源24から電力が供給され、各ターゲットのスパッタリングにより、Mo膜上に当該ターゲット成分のスパッタ成膜を行う。続く熱処理室5にはSe蒸着源25が設置されている。各ターゲット上での製膜中の基板加熱は基板ヒータ11および12により行い、熱処理室5では基板ヒータ14により加熱する。
【0028】
図2に成膜室3および熱処理室5での、基板温度変化と各元素を供給する工程を示すグラフを示した。まず最初に、成膜室3に基板1が入るとIn-Ga-Seターゲット21およびCuターゲット23のスパッタを、基板温度約150℃〜450℃、より好ましくは約300℃〜450℃で行う。
【0029】
このとき、In−Ga−Se化合物ターゲット21の組成比として、Ga/(In+Ga)の元素比(原子数の比)は、0.05〜0.5、より好ましくは0.1〜0.3であることが好ましい。また、In−Ga−Se化合物ターゲット21に含まれるIII族元素、対VI族元素の比(原子数の比)は2:3が好ましい。すなわち(In1-xGax2Se3でのxは0.05〜0.5の範囲が好ましく、より好ましくは0.1〜0.3が好ましい。
【0030】
その後、このように形成した前駆体膜を、熱処理室5にて、Se蒸着源25を用いてSe蒸気を前駆体膜上へ照射しながら、基板温度約550℃で熱処理する。Se蒸気を前駆体膜上へ照射しながら熱処理するのは、形成された薄膜を熱処理によって結晶化させる際に、Seが蒸発しやすいので、Seの再蒸発を抑えて結晶成長させるためである。
【0031】
図3に成膜後のCIGS膜の膜厚方向における組成分布を調べた結果を示す。また成膜ロット数に対するGa/III族元素比、この例の場合にはGa/(Ga+In)元素比の変動を図4に示す。本発明方法によれば、Ga/(Ga+In)元素比を変えても、膜厚方向でGa等の目的のIII族元素が過剰に偏析するなどといったIII族元素の膜厚方向における組成分布のばらつきを低減でき、さらにはGa等の目的のIII族元素濃度を制御しながらCIGS膜を形成することが
可能となることがわかる。
【0032】
(実施の形態2)
図5は、本実施形態を実施するために用いる製造装置の概略を示したものである。また図6に成膜室3および熱処理室5での、基板温度変化と各元素を供給する工程を示すグラフを示した。図5の製造装置も、Mo膜が形成されたガラス基板1をローダ室(供給室)2に配置し、ローダ室2を高真空に排気してから、成膜室3に送りこみ、搬送ガイド4に沿って基板1を搬送し、Mo膜上に所定の成分のスパッタ成膜を行いながら熱処理室5を通し、アンローダ室(取り出し室)6に送る工程を含む装置である。
【0033】
上記装置を使用して、まず最初にMo膜が形成されているガラス基板1上へ、基板温度を約150℃〜450℃、より好ましくは約300℃〜450℃の範囲で、In-Ga-Se化合物ターゲット21a[ここで、(In1-xGax2Se3でありx=0.1〜0.3のターゲットを用いるのが特に好ましい。]のスパッタを行い、次に基板温度を約150℃〜450℃、より好ましくは約300℃〜450℃の範囲で、Cuターゲット23をスパッタし、In、Ga、Seからなる薄膜が形成された基板上へCuを供給する。次に、基板温度を約150℃〜450℃、より好ましくは約300℃〜450℃の範囲で、In−Ga−Se化合物ターゲット21b[ここで、(In1-yGay2Se3でありy=0.2〜0.6のターゲットを用いるのが特に好ましい。]のスパッタを行う。このとき、In−Ga−Se化合物ターゲット21aおよび21bの組成比として、Ga/(In+Ga)の元素比が、それぞれ0.1〜0.3および0.2〜0.6であり、後にスパッタするターゲット21bのGa/(In+Ga)の元素比が、先にスパッタするターゲット21aのGa/(In+Ga)の元素比よりも大きいか、または同一であることが好ましい。このとき、ターゲット21aからのInとGaの供給量が、ターゲット21bからのInとGaの供給量よりも多いことが好ましい。さらにIn−Ga−Se化合物ターゲット21aおよび21bに含まれるIII族元素、対VI族元素の比は2:3が好ましい。以上の様な条件を採用することにより、太陽電池の光吸収層として極めて好適なバンドギャップを有する層とすることができる。
【0034】
その後、このように形成した前駆体膜を、熱処理室5にて、Se蒸着源25を用いてSe蒸気を前駆体膜上へ照射しながら、基板温度約550℃で熱処理する。尚、図5において、22a及び22bはRF電源、24はDC電源、11〜14は基板ヒータを示している。
【0035】
図7に成膜後のCIGS膜の膜厚方向における組成分布を調べた結果を示す。
【0036】
また、このようにして得られた膜を光吸収層として、Mo/Cu(In,Ga)Se2/CdS/ZnO/ITO構造の太陽電池セルを作製した。尚、Moはガラス基板上に形成された電極、Cu(In,Ga)Se2は光吸収層、CdSはバッファー層、ZnOが窓層、ITOはインジウム−錫酸化物からなる透明電極である。作成した太陽電池セルの電流電圧特性の測定結果から、変換効率15.2%、電流密度35.1mA/cm2、開放電圧0.62V、曲性因子0.70という値が得られた。
【0037】
以上の本発明方法によれば、Ga/(Ga+In)元素比を変えても、膜厚方向でGa等の目的のIII族元素が過剰に偏析するなどといったIII族元素の膜厚方向における組成分布の大幅なばらつきを低減でき、膜厚方向でGa等の目的のIII族元素濃度を所望の範囲に制御しながら変化させたCIGS膜を形成することが可能となることがわかる。
【0038】
参考例としての実施の形態3)
図8は、参考実施形態を実施するために用いる製造装置の概略を示したものである。また図9に成膜室3および熱処理室5での、基板温度変化と各元素を供給する工程を示すグ
ラフを示した。図8の製造装置も、Mo膜が形成されたガラス基板1をローダ室(供給室)2に配置し、ローダ室2を高真空に排気してから、成膜室3に送りこみ、搬送ガイド4に沿って基板1を搬送し、Mo膜上に所定の成分のスパッタ成膜を行いながら熱処理室5を通し、アンローダ室(取り出し室)6に送る工程を含む装置である。
【0039】
上記装置を使用して、まず最初にMo膜が形成されているガラス基板1上へ、基板温度を約150℃〜450℃、より好ましくは約300℃〜450℃の範囲で、In2Se3化合物ターゲット26aおよびGa2Se3化合物ターゲット27aのスパッタを行う。このとき、In2Se3化合物ターゲット26aおよびGa2Se3化合物ターゲット27aのスパッタによる基板上への供給レート(体積比)が、それぞれ7:3から9:1であることが好ましい。
【0040】
次に基板温度を約150℃〜450℃、より好ましくは約300℃〜450℃の範囲で、Cuターゲット23をスパッタし、In、Ga、Seからなる薄膜が形成された基板上へCuを供給する。
【0041】
次に、基板温度を約150℃〜450℃、より好ましくは約300℃〜450℃の範囲で、In2Se3化合物ターゲット26bおよびGa2Se3化合物ターゲット27bのスパッタを行う。このとき、In2Se3化合物ターゲット26bおよびGa2Se3化合物ターゲット27bのスパッタによる基板上への供給レート(体積比)が、それぞれ4:6から8:2であることが好ましい。さらに後で成膜するIn2Se3化合物ターゲット26bのスパッタによる供給レートに対するGa2Se3化合物ターゲット27bのスパッタによる供給レートの割合が、先に成膜するIn2Se3化合物ターゲット26aのスパッタによる供給レートに対するGa2Se3化合物ターゲット27aのスパッタによる供給レートの割合よりも多いか、同じであることが好ましい。このとき、ターゲット26aおよび27aからのInとGaの供給量が、ターゲット26bおよびターゲット27bからのInとGaの供給量よりも多いことが好ましい。以上の様な条件を採用することにより、太陽電池の光吸収層として極めて好適なバンドギャップを有する層とすることができる。
【0042】
その後、このように形成した前駆体膜を、熱処理室5にて、Se蒸着源25を用いてSe蒸気を前駆体膜上へ照射しながら、基板温度約550℃で熱処理する。尚、図8において、22c、22d、22e及び22fはRF電源、24はDC電源、11〜14は基板ヒータを示している。
【0043】
図10に成膜後のCIGS膜の膜厚方向における組成分布を調べた結果を示す。
【0044】
以上の本発明方法によれば、Ga/(Ga+In)元素比を変えても、膜厚方向でGa等の目的のIII族元素が過剰に偏析するなどといったIII族元素の膜厚方向における組成分布の大幅なばらつきを低減でき、膜厚方向でGa等の目的のIII族元素濃度を所望の範囲に制御しながら変化させたCIGS膜を形成することが可能となることがわかる。
【0045】
なお、実施の形態1、2では、III族元素にInおよびGaを用いたがAlが含まれたターゲットを使用してもよい。また、実施の形態1、2では、Cuターゲットを用いたが、その代わりにCuとSeからなる化合物ターゲット、好ましくはCu2Se化合物ターゲットを用いてもよい。
【0046】
さらに、実施の形態1、2では、Cuの供給にはCuターゲットのスパッタのみ行ったが、Cuターゲットのスパッタと同時に、別に設けたSe蒸着源によるSe蒸着を同時に行ってもよい。
【0047】
【発明の効果】
本発明により、スパッタリング法を用いて、組成再現性が優れ、かつGa等の目的のIII族元素の供給量の自由な制御が可能であり、また膜厚方向でのバンドギャップ制御につながる、膜厚方向でのGa等の目的のIII族元素の組成分布の制御が可能な、I−III−VI族からなる化合物半導体薄膜の製造方法を提供することができる。
【0048】
従って、太陽電池の光吸収層などに好適な化合物半導体薄膜の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の化合物半導体薄膜の製造方法の一実施形態を実施するために用いる製造装置の概略図。
【図2】 本発明の化合物半導体薄膜の製造方法の一実施形態の基板温度変化と各元素を供給する工程を示すグラフ。
【図3】 本発明の化合物半導体薄膜の製造方法における一実施形態の成膜後のCu−In−Ga−Se膜の膜厚方向における組成分布を示すグラフ。
【図4】 本発明の化合物半導体薄膜の製造方法における一実施形態の成膜ロット数に対するGa/(Ga+In)元素比の変動をを示すグラフ。
【図5】 本発明の化合物半導体薄膜の製造方法の別の一実施形態を実施するために用いる製造装置の概略図。
【図6】 本発明の化合物半導体薄膜の製造方法の別の一実施形態の基板温度変化と各元素を供給する工程を示すグラフ。
【図7】 本発明の化合物半導体薄膜の製造方法における別の一実施形態の成膜後のCu−In−Ga−Se膜の膜厚方向における組成分布を示すグラフ。
【図8】 参考例の化合物半導体薄膜の製造方法の一参考実施形態を実施するために用いる製造装置の概略図。
【図9】 参考例の化合物半導体薄膜の製造方法の一参考実施形態の基板温度変化と各元素を供給する工程を示すグラフ。
【図10】 参考例の化合物半導体薄膜の製造方法における一参考実施形態の成膜後のCu−In−Ga−Se膜の膜厚方向における組成分布を示すグラフ。
【図11】 従来法の化合物半導体薄膜の製造方法における比較の実施形態の成膜ロット数に対するGa/(Ga+In)元素比の変動をを示すグラフ。
【図12】 従来法の化合物半導体薄膜の製造方法における比較の実施形態の成膜後のCu−In−Ga−Se膜の膜厚方向における組成分布を示すグラフ。
【符号の説明】
1 Mo膜が形成されたガラス基板
2 ローダ室(供給室)
3 成膜室
4 搬送ガイド
5 熱処理室
6 アンローダ室(取り出し室)
11 基板ヒータ
12 基板ヒータ
13 基板ヒータ
14 基板ヒータ
21 In-Ga-Seターゲット
21a In-Ga-Se化合物ターゲット
21b In-Ga-Se化合物ターゲット
22 RF電源
22a RF電源
22b RF電源
22c RF電源
22d RF電源
22e RF電源
22f RF電源
23 Cuターゲット
24 DC電源
25 Se蒸着源
26a In2Se3化合物ターゲット
26b In2Se3化合物ターゲット
27a Ga2Se3化合物ターゲット
27b Ga2Se3化合物ターゲット

Claims (6)

  1. 基板上にI族元素およびIII族元素を含む薄膜をスパッタリング法を用いて形成する工程と、前記薄膜をVI族元素を含んだ雰囲気中で熱処理する工程からなる化合物半導体薄膜の製造方法であって、
    前記基板上に前記薄膜を形成する工程において、III族元素の供給には、2種類のIII族元素のうち1種がGaであり、Ga元素の含有率(Ga元素の原子数/Ga元素の原子数と他方のIII族元素の原子数の総数)が、0.05以上0.50以下であり、且つ、更にVI族元素も同時に含んでいるIII族元素とVI族元素を含む化合物におけるIII族元素およびVI族元素の割合が、原子数比でIII族元素:VI族元素=2:3であるターゲットを用いてスパッタ成膜することを特徴とする化合物半導体薄膜の製造方法。
  2. 薄膜を形成する工程が、2種類のIII族元素と更にVI族元素を同時に含むターゲットを用いてスパッタ成膜を行う工程と、少なくともI族元素を含むターゲットを用いてスパッタ成膜を行う工程とを含む、複数の工程により薄膜を形成する請求項1記載の化合物半導体薄膜の製造方法。
  3. 2種類のIII族元素と更にVI族元素を同時に含むターゲットを用いてスパッタ成膜を行う工程での基板温度が、20℃〜500℃である請求項1〜2のいずれかに記載の化合物半導体薄膜の製造方法。
  4. 少なくともI族元素を含むターゲットを用いてスパッタ成膜を行う工程での基板温度が、20℃〜500℃である請求項2に記載の化合物半導体薄膜の製造方法。
  5. 薄膜をVI族元素を含んだ雰囲気中で熱処理する工程における基板温度が、400℃〜600℃である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物半導体薄膜の製造方法。
  6. I族元素として、CuおよびAgから選ばれた少なくとも1種を含み、III族元素としてIn、Gaの2種類を含み、VI族元素として、Se、SおよびTeから選ばれた少なくとも1種を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物半導体薄膜の製造方法。
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