JP2002064062A - 化合物半導体の成膜方法 - Google Patents

化合物半導体の成膜方法

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智之 久米
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スパッタダメージを低減して、高品質なCI
GS薄膜を短時間で再現性良く形成して、エネルギー変
換効率の高い太陽電池を容易に量産できるようにする。 【構成】 スパッタ法により基材表面にCIGS系の化
合物半導体を成膜する化合物半導体の成膜方法であっ
て、化合物半導体を生成するための複数種のSe化合物
からなるターゲットを用いて、各ターゲットへの供給電
力を制御しながらスパッタリングを段階的に行わせる工
程をとるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スパッタ法を用いて基
材表面にCIGS系の化合物半導体を成膜する化合物半
導体の成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜太陽電池の光吸収層として、
Cu(In,Ga)Se2をベースとしたI−III−
VI族によるCIGS系の化合物半導体が用いられてい
る。その化合物半導体は、蒸着法、スパッタ法などによ
って基板上に成膜される。
【0003】その際、蒸着法によるのでは、成膜される
化合物半導体の結晶の品質が良く、18%を越えるエネ
ルギー変換効率の高い光吸収層を得ることができるが、
成膜に時間を要して、量産時の製品のスループットが悪
いものになっている。
【0004】また、スパッタ法によるのでは、蒸着法に
比べて成膜レートが高いために成膜を短時間で行わせる
ことが可能であり、ターゲットの寿命が長くなってその
供給回数が軽減するとともに、ターゲット自体が安定な
ために同一の成膜を生成させるのに再現性があるものに
なっている。しかし、蒸着法に匹敵するエネルギー変換
効率が得られていないのが現状である。その理由として
は、Cu,In,Seの各単体ターゲットを用いて成膜
を行わせると、主にSeターゲットから放出されるSe
の負イオンなどが成膜自体にダメージを与えて、成膜中
に多くの欠陥を生じて品質を低下させてしまうというこ
とが報告されている。そのために、スパッタ法により成
膜した光吸収層のエネルギー変換効率は7〜8%程度に
とどまっている。
【0005】また、従来、スパッタ法を採用する場合
に、Seターゲットから放出される負イオンによる成膜
のダメージを回避するために、Seの供給のみを蒸着法
によって行わせる試みがなされ、CIGS系の化合物半
導体薄膜による光吸収層のエネルギー変換効率が10%
を越す太陽電池が製造されている(T.Nakadae
t al.“Microstructual Char
acterization for Sputter−
Deposited CuInSe2 Films a
nd Photovoltaic Devices”J
pn.Appl.Phys.34 1995 4715
−4721の文献参照)。
【0006】しかし、このようなスパッタ法と蒸着法と
を併用してCIGS系の化合物半導体を成膜させるので
は、CuやInのターゲット表面に蒸着時のSe蒸気が
付着して汚染し、その表面にCuSeやInseといっ
た高抵抗化合物が生成されてしまうために、定電力でス
パッタリングを安定して継続させることができなくな
り、再現性が失われて製品間のバラツキをきたしてしま
うという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、基板上にCIGS系の化合物半導体を成膜させる
に際して、蒸着法によるのでは時間がかかることであ
る。また、スパッタ法によのでは、Seターゲットから
放出されるSeの負イオンなどが成膜自体にダメージを
与えて、成膜の品質が低下してしまうことである。
【0008】また、スパッタ法を採用する場合に、Se
ターゲットから放出される負イオンによる成膜のダメー
ジを回避するために、Seの供給のみを蒸着法によって
行わせるようにすると、CuやInのターゲット表面が
Se蒸気によって汚染されて、定電力でのスパッタリン
グを安定して行わせることができなくなってしまうこと
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による化合物半導
体の成膜方法は、スパッタ法を採用して、短時間で高品
質なCIGS系による化合物半導体を成膜させることが
できるようにするべく、化合物半導体を生成するための
複数種のSe化合物からなるターゲットを用いて、各タ
ーゲットへの供給電力を制御しながらスパッタリングを
段階的に行わせる工程をとるようにしている。
【0010】具体的には、スパッタリングのターゲット
として3つのSe化合物を用いて、第1のターゲットを
Cu−Ga−SeまたはCu−In−Seとし、第2の
ターゲットをCu−Seとし、第3のターゲットをIn
−SeまたはGa−Seとして、第1ないし第3の各タ
ーゲットにそれぞれ規定された電力を供給してCuリッ
チな状態でスパッタリングを行わせる第1の工程と、第
2のターゲットへの電力供給を停止して(In,Ga)
リッチな状態でスパッタリングを行わせる第2の工程と
をとるようにしている。
【0011】
【実施例】図1は、CIGS系薄膜太陽電池の一般的な
構造を示している。
【0012】ここでは、ソーダライムガラスSLMから
なる基板11上に、非加熱にて直流スパッタ法によって
プラス側のMo電極層12が約1μmの厚さに薄膜形成
されている。そのMo電極層12上には、CIGS系の
化合物半導体による光吸収層13がTs=580〜60
0℃(指示温度)にてDCスパッタ法により約1.3μ
mの厚さで形成されている。その光吸収層13上には、
CdSまたはZnSによるバッファ層14が溶液成長法
により80℃で約800〜1000Åの厚さに形成され
ている。そして、その上に高抵抗ZnO膜15が約70
0Åの厚さをもって、さらにその上にZnO:Alから
なる透明導電層IGが約0.6μmの厚さをもって、共
に非加熱にてRFスパッタ法により形成されている。Z
nO膜15上には、透明導電層16に接してマイナス側
のAl電極17が設けられている。また、最上部にはM
gF2からなる反射防止膜18が1000Åの厚さをも
って設けられている。その反射防止膜18は、太陽電池
の発電に直接寄与するものではないが、光吸収層13と
バッファ層14との界面のPN接合部に到達する光量を
光閉込め効果などによって増大させることができるもの
となっている。
【0013】本発明は、このような太陽電池を製造する
場合、基板11上にMo電極層12が形成されたものを
基材として、その基材表面にスパッタ法によりCIGS
系の化合物半導体の成膜を行わせて光吸収層13を薄膜
形成するに際して、その化合物半導体を生成するための
複数種のSe化合物からなるターゲットを用いて、各タ
ーゲットへの供給電力を制御しながらスパッタリングを
段階的に行わせる工程をとるようにしている。
【0014】図2は、本発明による化合物半導体の成膜
方法を具体的に実施するためのスパッタ装置の概略構成
を示している。
【0015】それは、本体が真空槽1からなっており、
その真空槽1の到達真空度としては10−5Pa程度で
ある。
【0016】真空槽1内の上部中央には、表面にCIG
S系の化合物半導体を成膜させる基材2が配設されてい
る。その基材2としては、その面積が100mm×10
0mm程度の大きさである。そして、その基材2は、そ
の表面に形成される化合物半導体薄膜の組成比分布およ
び膜厚分布の均一化を有効に図るために、回転機構3に
よって回転駆動されるようになっている。そして、基材
2の裏面に接触して、基材2を加熱するヒータ板4が設
けられている。
【0017】また、真空槽1の内部には、基材2にそれ
ぞれ対向するように、3種類のSe化合物からなるスパ
ッタリングのターゲット51,52,53が配設されて
いる。各ターゲット51,52,53のサイズは、4”
φ×5mmt程度である。基材2と各ターゲット51,
52,53との間隔は250mm程度に設定されてい
る。
【0018】第1のターゲット51としては、CuGa
Se2(またはCuInSe2)が用いられる。第2の
ターゲット52としては、Cu2Seが用いられる。第
3のターゲット53としては、InSe(またはGaS
e)が用いられる。
【0019】第1ないし第3の各ターゲット51〜53
には、それぞれの印加電圧を独立して調整することがで
きる電力供給コントローラ6を介して、直流電源7が接
続されている。
【0020】本発明は、このようなスパッタ装置を用い
て、以下のようにして実行される。
【0021】真空槽1の内部に基材2をセットしたの
ち、ポンプ(図示せず)を駆動することによってその内
部を真空排気し、真空度が10−4Pa程度になったら
基材2を回転させながら580〜600℃まで加熱す
る。
【0022】そして、第1工程として、電力供給コント
ローラ6の制御下において、第1ないし第3の各ターゲ
ット51〜53の全てにそれぞれ規定の電力を供給する
ことによってスパッタリングを行わせることによって、
基材2の表面にCuリッチなCIGS膜を約0.7μm
の厚さに形成させる。その場合、Cu/(In,Ga)
の組成比としては1.3程度である。そのときの第1な
いし第3の各ターゲット51〜53に供給する規定の電
力は表1に示す通りである。
【0023】第1ないし第3の各ターゲット51〜53
にそれぞれ供給する規定の電力としては、各ターゲット
の成膜レートを調整しながら、成膜されるCIGS薄膜
のCu/(In,Ga)が1.3程度になるように設定
されている。
【0024】
【0025】第1工程でのCu/(In,Ga)の範囲
としては、1.0<Cu/(In,Ga)<1.9の範
囲が望ましい。その理由としては、Cu/(In,G
a)<1.0すなわちIII族リッチの状態では、Cu
Seの液層アシスト成長を利用した薄膜形成が不可能に
なるため、結晶粒径が大きなCIGS薄膜を形成するこ
とが難かしくなる。また、Cu/(In,Ga)>1.
9では、成膜初期段階においてIII族がほとんど存在
しない状態であり、バンドエンジニアリングを考えた場
合においても不適切で、かつ光吸収層としての機能を果
たせなくなる可能性がある。そして、成膜上、Cu/
(In,Ga)の組成比が1.9程度から太陽電池の光
吸収層として最適範囲とされる0.8<Cu/(In,
Ga)<0.95付近まで組成比を制御することは、I
II族を含むターゲットの供給電力の調整でできないこ
ともないが、成膜レートやターゲットの寿命などを考え
ると得策とはいえない。以上の点をふまえると、Cu/
(In,Ga)=1.3付近は最も適した組成比である
ことがわかる。この組成比であれば、充分にCuSeの
液層アシスト成長を利用した薄膜形成が可能になる。最
初にCuリッチの成膜を行わせることで、蒸着法で利用
しているCuSeの液層を介した成長に似た現象が生
じ、粒径の大きなCIGS薄膜が形成できるようにな
る。
【0026】次いで、第2工程として、電力供給コント
ローラ6の制御下において、第2のターゲット52への
電力供給を停止したうえで、第1および第3の各ターゲ
ット51,53には規定通りの電力を供給し続けて、基
材2の表面に重ねてCIGS膜を約0.6μmの厚さに
形成させる。
【0027】しかして、この第2工程のスパッタリング
を行わせることによって、Cu成分を第1のターゲット
51のみから供給させることで、それまでのCuリッチ
状態がIII族リッチ状態(Cu/(In,Ga)<
1.0)に調整されていく。
【0028】そして、この第2工程によるスパッタリン
グが終了したら、第3工程として、電力供給コントロー
ラ6の制御下において、第2のターゲット52への電力
供給を停止した状態のまま、第3のターゲット53には
規定通りの電力を供給し続けながら、第1のターゲット
51への供給電力を規定の半分に低下させてスパッタリ
ングを行わせる。それにより、基材2の表面に薄膜形成
されるCIGS膜のバンドギャップが膜表面に向かって
傾斜して、グレーディング構造が形成される。
【0029】最終的に、前述のようにして基材2の表面
に形成されたCIGS薄膜を、別の真空装置にてTs=
500℃(指示温度)で、Se雰囲気中で1時間アニー
ル処理することによって、組成の安定したCIGS薄膜
を得る。
【0030】図3は、以上説明した基材2の表面にCI
GS薄膜を形成するプロセスを示している。
【0031】また、図4は、そのCIGS薄膜成長の過
程を模擬的に示している。
【0032】第1段階においては、図4の(a)に示す
ように、第1ないし第3の各ターゲット51〜53にそ
れぞれ規定の電力を供給することにより、各ターゲット
から化合物または単体の状態で基材2に向かってスパッ
タリングされる。その後、図4の(b)に示すように、
徐々に膜が形成されはじめると同時に、基材2の加熱温
度がTs=580〜600℃と高いために、蒸気圧の高
いInSeやSeが基材2から抜け出すものも現れる。
また、膜がCuリッチな状態のために、520℃で液層
化するCuSeの支配が顕著に現れはじめ、膜が単層に
近い形(粒径が大)となる。そのときのCu/(In,
Ga)は1.3である(XRF測定値)。
【0033】そして、第2ないし第3段階において、第
2ターゲットからの供給を停止することでCu/(I
n,Ga)を0.9程度にまで調整していく。そのとき
結晶は、図4の(c)に示すように、第1段階での粒径
を反映した形で成長を続け、最終的に比較的大きな粒径
のCIGS薄膜が得られるようになる。太陽電池のエネ
ルギー変換効率が最も高いのはCu/(In,Ga)I
II=0.9付近とされている。
【0034】図5は、100mm角の基材2の表面にC
IGS薄膜を形成した太陽電池の面内における実測した
エネルギー変換効率η(%)の分布状態の一例を示して
いる。
【0035】このように、本発明によれば、スパッタ法
によりエネルギー変換効率15%を越える太陽電池の製
造が可能になり、また、100mm角の基材を用いても
面内平均14%以上の変換効率をもったミニモジュール
の製造ができるようになる。
【0036】表2および図6は、本発明の成膜法によっ
て光吸収層が作製された太陽電池と従来の成膜法によっ
て光吸収層が作製された太陽電池との各特性を示してい
る。
【0037】
【0038】ここで、AはCu,In,Seの各単体タ
ーゲットを用いてスパッタ法によりCIS薄膜を形成し
た太陽電池を、BはCu,Inをスパッタ法、Seを蒸
着法によりCIS薄膜を形成した太陽電池を、CはC
u,In,CuGa(30wt%)をスパッタ法、Se
を蒸着法によりCIGS薄膜を形成した太陽電池を示し
ている。Dは、本発明によるCuInSe2,GaS
e,Cu2Seのターゲットを用いたスパッタ法により
CIGS薄膜を形成した太陽電池を示している。Eは、
本発明によるCuGaSe2,InSe,Cu2Seの
ターゲットを用いたスパッタ法によりCIGS薄膜を形
成した太陽電池を示している。
【0039】Aの太陽電池とBの太陽電池とを比較する
と、Seを蒸着法によって供給することでエネルギー変
換効率ηが2倍以上に向上することがわかる。これによ
り、単体のSeをスパッタ法によってCIS薄膜中に供
給することは、何らかのダメージを与えていることが推
測される。
【0040】Bの太陽電池とCの太陽電池とを比較する
と、CISにGaを添加することによって開路電圧Vo
cが増大し、結果的にエネルギー変換効率ηが向上して
いる。C,D,Eの各太陽電池に着目すると、D,Eは
AのようにSeをスパッタ法により供給しているにもか
かわらず、エネルギー変換効率ηの低下がみられない。
これは、Se化合物をターゲットに用いることで、Se
単体の負イオンによるダメージを低減できることが推測
される。
【0041】また、Cの太陽電池に関しても、エネルギ
ー変換効率ηの低下はみられないが、Cu,Inおよび
CuGaのターゲットの表面がSe蒸気によって汚染さ
れるために、再現性に乏しいという問題がある。
【0042】しかして、本発明によるD,Eの太陽電池
によれば、Seの負イオンによるダメージが低減され、
エネルギー変換効率ηに優れた再現性の良いものとなる
ことがわかる。
【0043】
【発明の効果】以上、本発明による化合物半導体の成膜
方法にあっては、スパッタ法により基材表面にCIGS
系の化合物半導体を成膜するに際して、複数種のSe化
合物をターゲットとして用いて、各ターゲットへの供給
電力を段階的に制御して、最初はCuリッチな状態から
次第に(In,Ga)リッチな状態に移行するように、
Cu/(In,Ga)の組成比を調整しながらスパッタ
リングを行わせるようにしたもので、スパッタダメージ
を低減して、蒸着法に近い粒径の大きな高品質なCIG
S薄膜を短時間で再現性良く形成できるようになり、エ
ネルギー変換効率の高い太陽電池を容易に量産できるよ
うになるという利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】CIGS系薄膜太陽電池の一般的な構造を示す
正断面図である。
【図2】本発明による化合物半導体の成膜方法を実施す
るためのスパッタ装置の概略構成を示す図である。
【図3】本発明によって基材の表面にCIGS薄膜を形
成するプロセスを示す図である。
【図4】本発明によって基材の表面にCIGS薄膜を形
成する際における成膜の成長過程を模擬的に示す図であ
る。
【図5】本発明によって100mm角の基材の表面にC
IGS薄膜を形成したしたときの面内における実測した
エネルギー変換効率η(%)の分布状態の一例を示す図
である。
【図6】本発明の成膜法によって光吸収層が作製された
太陽電池と従来の成膜法によって光吸収層が作製された
太陽電池との各特性を示す図である。
【符号の説明】
1 真空槽 2 基材 11 ガラス基板 12 Mo電極層 3 回転機構 4 ヒータ板 51,52,53 ターゲット 6 電力供給コントローラ 7 直流電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパッタ法により基板上にCIGS系の
    化合物半導体を成膜する方法であって、化合物半導体を
    生成するための複数種のSe化合物からなるターゲット
    を用いて、各ターゲットへの供給電力を制御しながらス
    パッタリングを段階的に行わせる工程をとるようにした
    化合物半導体の成膜方法。
  2. 【請求項2】 ターゲットとして3つのSe化合物を用
    いて、第1のターゲットをCu−Ga−SeまたはCu
    −In−Seとし、第2のターゲットをCu−Seと
    し、第3のターゲットをIn−SeまたはGa−Seと
    したことを特徴とする請求項1の記載による化合物半導
    体の成膜方法。
  3. 【請求項3】 第1ないし第3の各ターゲットにそれぞ
    れ規定された電力を供給して、Cuリッチな状態でスパ
    ッタリングを行わせる第1の工程と、第2のターゲット
    への電力供給を停止して、(In,Ga)リッチな状態
    でスパッタリングを行わせる第2の工程とをとるように
    したことを特徴とする請求項2の記載による化合物半導
    体の成膜方法。
  4. 【請求項4】 第1のターゲットへの供給電力を所定に
    低下させてスパッタリングを行わせる第3の工程をとる
    ようにしたことを特徴とする請求項3の記載による化合
    物半導体の成膜方法。
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