JP3468328B2 - 半導体薄膜の製造方法 - Google Patents

半導体薄膜の製造方法

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JP3468328B2
JP3468328B2 JP01284096A JP1284096A JP3468328B2 JP 3468328 B2 JP3468328 B2 JP 3468328B2 JP 01284096 A JP01284096 A JP 01284096A JP 1284096 A JP1284096 A JP 1284096A JP 3468328 B2 JP3468328 B2 JP 3468328B2
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体薄膜の製造
方法に関するものであり、特にエネルギー変換効率の高
い太陽電池の光吸収層に好適な半導体薄膜の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】Ib族、IIIb族VIb族元素から
なる化合物半導体薄膜(カルコパイライト構造半導体薄
膜)であるCuInSeを光吸収層に用いた薄膜太陽
電池が高いエネルギー変換効率を示し、光照射等による
効率の劣化がないという利点を有していることが報告さ
れている。しかし、CuInSeの禁制帯幅は1.0
4eVであり、太陽光を最も効率良くエネルギー変換で
きる禁制帯幅である約1.45eVより小さい。そこ
で、Inと同族のIIIb族元素であるGaまたはSe
と同族のVIb族元素であるSを固溶して禁制帯幅を広
げたCu(In,Ga)Se、CuIn(Se,S)
またはCu(In,Ga)(Se,S)膜が研究開
発されている。さらに、より高いエネルギー変換効率を
得るためにInとGaの組成比が膜厚方向で変化する、
つまり禁制帯幅が膜厚方向で変化するCu(In,G
a)Se膜の作製例が1997年に出版されたプログ
レス・イン・フォトボルタイクスという刊行物の525
〜530頁にミギュール・エ・コントレラス等によって
「16.4%トータルエリアコンバージョンエッフィシ
ェンシシンフィルムポリクリスタラインMgF/Zn
O/CdS/Cu(In,Ga)Se/Moソーラセ
ル」(¨16.4%Total―areaConver
sionEfficiencyThin―filmPo
lycrystallineMgF/ZnO/CdS
/Cu(In,Ga)Se/MoSolarCell
¨,MiguelAContrerasetal.,P
rogressInPhotovoltaics,pp
525―530(1997))という題で報告されてい
る。また、InとGaの組成比だけでなくSとSeの組
成比も変化するCu(In,Ga)(Se,S)膜の
作製例も1993年5月10日から14日までアメリカ
ルイスビルで開催された23回目のアイトリプルイ主催
のフォトボルタイックスペシャリストコンファレンスで
「I―III―VIマルチナリーソーラセルズベース
ドオンCuInSe」という題でディ・ターラント等
(¨I―III―VIMultinarySolar
CellsBasedonCuInSe¨,D.Ta
rrantetal.,23rdIEEEPhotov
oltaicSpecialistsConferen
ce,LouisvilleUSA,May10―14
1993.)及び1994年4月11日から15日まで
オランダアムステルダムで開催された12回目のヨーロ
ピアンフォトボルタイックフォトボルタイックソーラエ
ナジーコンファレンスで「ストラテジフォアザデベロッ
プメントオブマルチナリーカルコパイライトベースドシ
ンフィルムソーラセルズ」という題でエッチ・ダブル・
ショック(¨StrategiesForTheDev
elopmentofMultinaryChalco
pyraiteBasedThinFilmSolar
Cells¨,H.W.Schock,12thEur
opeanPhotovoltaicSolarEne
rgyConference,Amsterdam,T
heNetherlands,April11―151
994.)によって報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】太陽電池の光吸収層の
禁制帯幅を膜厚方向(光の入射方向)にpn接合部から
裏面電極へと徐々に拡大するように変化させると図1
(a)に示すように内部電界が生じる。この内部電界に
より光励起されたキャリアがpn接合領域へ移動し、外
部に電流として取り出される。このとき、キャリアは主
に電界により移動するため、通常の禁制帯幅が一定の光
吸収層の場合での拡散により移動する時よりも再結合に
より消滅する確率が減少する。従って、光電流は増加す
る。さらに、禁制帯幅が一定の場合は裏面電極方向にも
キャリアが移動し、電極を介して再結合し消滅するが、
内部電界が生じている場合は裏面電極方向にはキャリア
は移動しない。このことからも光電流が増加する効果が
ある。しかし、太陽電池の開放端電圧は禁制帯幅の大き
さにほぼ比例することから、電圧の増加は得られない。
これに対し、図1(b)のようにpn接合領域で禁制帯
幅を逆に増加させる構造にすると、開放端電圧の増加を
得ることもできる。従って、図1(b)のような禁制帯
幅が変化した光吸収層を用いると、太陽電池の開放端電
圧と短絡光電流がともに増加し、変換効率の向上を図る
ことができる。図1(b)に示すような構造を実現でき
る材料として、組成比により禁制帯幅を変化させること
ができるCu(In,Ga)(Se,S)2 系カルコパイライ
ト型構造半導体薄膜が適している。図1(b)の構造
は、組成分布の結果から前述のコントレラス等の「16.4
% トータルエリア コンバージョン エッフィシェン
シ シンフィルム ポリクリスタライン MgF2/Zn
O/CdS/Cu(In,Ga)Se2/Mo ソーラ セ
ル」で報告されているCu(In,Ga)Se2膜でほぼ実
現されていると考えられている。
【0004】しかし、図1(b)の構造では伝導帯にポ
テンシャルが極小となる点Aが存在する。ここに、光励
起されたキャリア(電子)の一部が溜まる。溜まった電
子は価電子帯のホールと再結合し、消滅する確率が増大
する。従って、光電流が減少するという問題がある。こ
のような、問題を解消するために、価電子帯をポテンシ
ャルの低い方へと変化させる方法が考えられる。CuI
nSe2にSを固溶すると価電子帯のポテンシャルが低
くなる。前記のディ・ターラント等やエッチ・ダブル・
ショックの報告ではSを固溶したCu(In,Ga)(S
e,S)2膜を作製例が挙げられている。しかし、禁制帯
幅の変化は十分に制御されてはいない。さらに、再現性
にも問題がある。
【0005】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、禁制帯幅の変化が制御されたCuIn(Se,S)2
たはCu(In,Ga)(Se,S)2膜を再現性良く製造す
る方法を提供するすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の半導体薄膜の第1番目の製造方法は、Cu
InSeまたはCu(In,Ga)Se半導体薄膜
上にSを含む化合物を蒸着し、反応させることによりC
uIn(Se,S)またはCu(In,Ga)(S
e,S)薄膜を形成するという構成を備えたものであ
る。ここで、Cu(In,Ga)SeはIb族元素C
uとIIIb族元素とVIb族元素Seの化合物であっ
て、IIIb族元素であるInとGaが固溶しており、
前記元素の固溶率が一定でなく結晶中で変化している場
合も含む。同様に、CuIn(Se,S)はIb族元
素CuとIIIb族元素InとVIb族元素の化合物で
あって、VIb族元素であるSeとSが固溶しており、
前記元素の固溶率が結晶中で一定でなく変化している場
合も含む。同様に、Cu(In,Ga)(Se,S)
はIb族元素CuとIIIb族元素とVIb族元素の化
合物であって、IIIb族元素であるInとGa及び
Ib族元素であるSeとSが固溶しており、前記元素の
固溶率が結晶中で一定でなく変化している場合も含む。
この構成によれば、禁制帯幅の変化が制御されたCuI
n(Se,S)またはCu(In,Ga)(Se,
S)膜を再現性良く製造できる。
【0007】前記方法においては、Sを含む化合物が、
In、Ga、Seから選ばれる少なくとも一つの元素と
Sの化合物であることが好ましい。次に本発明の半導体
薄膜の第2番目の製造方法は、CuInSe2 またはC
u(In,Ga)Se2 半導体薄膜上に、Sの単一元素、
またはIn、Ga、Seから選ばれる少なくとも一つと
Sを同時に堆積しながら反応させることにより、CuI
n(Se,S)2 またはCu(In,Ga)(Se,S)2 薄膜
を形成するという構成を備えたものである。この構成に
よれば、禁制帯幅の変化が制御されたCuIn(Se,
S)2またはCu(In,Ga)(Se,S)2膜を再現性良く
製造できる。
【0008】前記方法においては、基体上に、InとG
aから選ばれる少なくとも一つの元素とSeの化合物薄
膜を形成した後に、前記化合物薄膜上にCuとSeを同
時に堆積して形成したCuInSe2 またはCu(In,
Ga)Se2 半導体薄膜を用いることが好ましい。
【0009】前記第1〜2番目の製造方法においては、
Cu過剰組成(元素比Cu/In>1またはCu/(In
+Ga)>1)のCuInSe2 またはCu(In,G
a)Se2 半導体薄膜を用いることが好ましい。
【0010】次に本発明の半導体薄膜の第3番目の製造
方法は、CuInSe2 またはCu(In,Ga)Se2
半導体薄膜をSを含む雰囲気中で熱処理して、CuIn
(Se,S)2 またはCu(In,Ga)(Se,S)2 薄膜を
形成するという構成を備えたものである。この構成によ
れば、禁制帯幅の変化が制御されたCuIn(Se,S)2
またはCu(In,Ga)(Se,S)2膜を再現性良く製造
できる。
【0011】前記方法においては、Sを含む雰囲気とし
て、S原子、S分子、H2S、CS2、(CH3)2S及び
(C25)2Sから選ばれる少なくとも一つを含む雰囲気
であることが好ましい。
【0012】前記第1〜3番目の製造方法においては、
半導体薄膜を太陽電池の光吸収層として用いることが好
ましい。本発明の製造方法で作製したCuIn(Se,
S)2またはCu(In,Ga)(Se,S)2 膜を光吸収層に
用いることにより、高いエネルギー変換効率を有する太
陽電池が提供できる。
【0013】
【発明の実施の形態】Ib族元素であるCuとIIIb
元素とVIb族元素からなるカルコパイライト構造半
導体薄膜Cu―III―VIでは、伝導帯及び価電子
帯のポテンシャルはそれぞれIIIb族元素とVIb族
元素に主に支配されている。伝導帯のポテンシャルはI
nとGaの組成比x(=Ga/(In+Ga))が増加
するにつれ高くなる。従って、pn接合付近ではxが小
さく、裏面電極に近づくにつれxが増加するような組成
比変化をしている膜では図1(a)のような禁制帯幅の
変化が得られる。また、pn接合付近のGa濃度(x)
を大きくし、ある膜厚(図1(b)ではA点)までxを
減少させ、そこから、xを増加させるように膜を形成す
ると、図1(b)のような禁制帯幅の変化が得られる。
図1(a)の構造では高い開放端電圧が得られない問題
が、図1(b)では点A付近でのキャリアの再結合によ
る電流の低下の問題があった。これに対し、価電子帯の
ポテンシャルは、SeとSの組成比y(=S/(Se+
S))が増加するにつれ低くなる。従って、pn接合付
近でのSの濃度(y)が高く、裏面電極に近づくにつれ
yが減少する組成比変化を有するCuIn(Se,S)
膜では図2(a)のような禁制帯幅の変化が得られ
る。この場合、pn接合付近の禁制帯幅が大きいことか
ら高い開放端電圧が得られる。さらに、前記S濃度
(y)の変化に加え、pn接合付近ではGaの濃度
(x)を低くし、裏面電極に近づくにつれxを増加させ
るような組成比分布を有するCu(In,Ga)(S
e,S)膜では、図2(b)のような禁制帯幅の変化
が得られる。この場合は、開放端電圧の増加に加え、裏
面電極付近からpn接合へと伝導帯のポテンシャルが低
くなるため、内部電界が生じ光キャリア(電子)がpn
接合へと移動する。従って、光電流(短絡光電流)も増
加する。図2(a)と図2(b)の禁制帯幅の変化を比
べると、図2(b)では、図2(a)のような伝導帯の
ポテンシャルが極小となる部分が存在しないため、キャ
リアの再結合確率が増加する箇所はない。従って、図2
(b)の構造の方が大きな光電流を得ることができる。
【0014】CuIn(Se,S)2 膜とCu(In,Ga)
(Se,S)2膜は4元素または5元素で構成されているた
め、組成比の制御は容易ではない。さらに、図2(b)
のような禁制帯幅の変化が得られる膜の組成比を制御す
ることは非常に難しい。しかし、CuInSe2 膜を形
成した後に、Seより反応性の高いSを供給することに
より、図2(a)の構造の禁制帯幅変化を有するCuI
n(Se,S)2膜を容易に作製することができる。また、
Cu(In,Ga)Se2膜においては、InとGaの拡散
速度が異なるため、図1(a)に示した禁制帯幅(組成
比x)の変化を与える膜をいくつかの製造方法で容易に
作製できる。この膜の表面からSを供給することにより
図2(b)に示す禁制帯幅の変化を有するCu(In,G
a)(Se,S)2膜を作製することができる。この場合、
伝導帯のポテンシャル変化を支配する組成比xと価電子
帯のポテンシャルを支配する組成比yをほぼ独立に制御
することができるため、高い変換効率を実現できる禁制
帯幅の変化を意図的に与えることが可能となる。さら
に、組成比が独立に制御できることから再現性にも優れ
ている。
【0015】CuInSe膜やCu(In,Ga)S
膜の膜表面からSを供給する方法として、 (1)CuInSe膜(Cu(In,Ga)Se
膜上にSの化合物を堆積し、CuInSe膜(Cu
(In,Ga)Se膜)と反応させる方法。 (2)CuInSe膜(Cu(In,Ga)Se
膜上にSまたはそれに加えてIn、Ga、Seを同時に
供給しながら反応させる方法。 (3)HS等のSを含む雰囲気中で熱処理する方法。 が組成比変化の制御性と再現性に優れた製造方法であ
る。(1)と(2)の方法でS単体だけでなくIn、G
aまたはSeを供給するのは、反応させるためにCuI
nSe膜(Cu(In,Ga)Se)膜の温度を上
昇させた時に、蒸気圧の高いSeやInSeまたはG
Seが膜中から離脱し、組成比が変化することを防
ぐためである。また、CuInSe膜やCu(In,
Ga)Se膜の組成比がCu過剰(Cu/In>1ま
たはCu/(In+Ga)>1)である場合、527℃
以上の膜温度において表面にCu−Se系の液層が存在
することが報告されている。この状態でInとSまたは
In、GaとSを供給するとCu−Seの液相を介し結
晶が疑似液相エピタキシャル的に成長するため、欠陥の
少ない膜が得られ、太陽電池の変換効率の向上を図るこ
とができる。さらに、一層目にInとSeまたはIn、
GaとSeの化合物膜を堆積し、その上にCuとSeを
供給する作製法でCuInSe膜またはCu(In,
Ga)Se膜を形成すると、CuとIIIb族元素の
組成比を比較的容易に制御することができる。また、C
u(In,Ga)Se膜においては、前記方法で作製
すると、InとGaの拡散速度の違いから、基板(裏面
電極)側のGa濃度が高く、膜表面(pn接合)になる
につれ濃度が低くなる図1(a)の禁制帯幅を与えるこ
とができる組成比変化を実現できる。
【0016】以上により、太陽電池の高効率化に適した
禁制帯幅の変化を有するCuIn(Se,S)2膜とCu
(In,Ga)(Se,S)2膜の製造法として制御性と再現
性に優れた方法を提供できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明するが、本発明はここで説明する実施例のみ
に限定されるものではない。特に、各実施例におけるC
uInSe2膜やCu(In,Ga)Se2膜の製造方法は
以下の説明に限定されるものではない。さらに、S化合
物またはSの供給法も限定されるものではない。
【0018】
【実施例1】図3は本発明の1実施例を示すCuIn
(Se,S)2膜の製造工程における前駆体の断面図を示し
ている。基体1として裏面電極に使用できるMo膜を被
覆したガラス基板を用いた。その上にCuInSe2
2を形成した。CuInSe2膜は、基体1上に形成し
たCu膜とIn膜の積層膜を1vol%のH2Seを含むA
rガス雰囲気・500Torr圧力下で550℃で約1時間
熱処理して作製した。この時のCuとInの膜厚はそれ
ぞれ約0.20μmと0.40μmであった。また、作製
したCuInSe2膜のCuとInの組成比Cu/Inは
約1.1であった。このCuInSe2膜2上にIn−S
膜3をスパッタ蒸着により堆積した。In−S膜はIn
23の焼結体をターゲットとして真空度8×10-3To
rrのAr雰囲気中で高周波マグネトロンスパッタ法に
より基板温度室温にて作製した。このIn−S膜の膜厚
は約0.2μmであり、InとSの組成比In/Sはほぼ
1であった。この前駆体をN2雰囲気中・575℃で1
5分熱処理してCuIn(Se,S)2膜を形成した。
【0019】得られたCuIn(Se,S)2膜の膜厚方向
の組成比をオージェ電子分光法を用いて測定した。図4
に得られた結果を示す。x軸の深さ0は膜表面を表し、
Moの信号が急に上昇している深さ約2μmの場所がM
o膜との界面である。Sの濃度は膜表面で高く、深さ方
向に徐々に減少していることがわかる。これとは逆にS
e濃度は膜表面で低く、深さ方向に徐々に増加している
ことがわかる。Sの濃度が高いほどCuIn(Se,S)2
膜の価電子帯ポテンシャルが低く、禁制帯幅が大きいこ
とから、得られた膜の禁制帯幅分布は図2(a)のよう
な構造となっていることが考えられる。また、CuIn
(Se,S)2膜のCuとInの平均の組成比はCu/In
<1であり、太陽電池の効率を低下させる要因となるC
u−SまたはCu−Se系の異相が存在する可能性は低
い。従って、本実施例で作製したCuIn(Se,S)2
が太陽電池の光吸収層に適しており、禁制帯幅の変化か
らCuInSe2膜の太陽電池より開放端電圧が増加す
ることがわかる。
【0020】本実施例の方法では、SとSeの分布をI
n−S膜の膜厚と前駆体の熱処理温度と時間で制御する
ことができるため、太陽電池の効率向上に適した禁制帯
幅の変化を前記パラメータで制御することができる。ま
た、In−Sの膜厚と熱処理温度と時間の精密に制御で
きるため、再現性も優れていることがわかる。
【0021】なお、本実施例では、Sの化合物としてI
n−Sを用いたが、Seを若干含むIn−(S,Se)
系膜でも同様な効果が得られる。この膜を用いた場合
は、Seの過剰な減少を防ぐことができる。また、熱処
理はN2雰囲気中で行っているが、Ar等の希ガスやH2
またはH2Sを含むガス雰囲気中でも同様な効果が得ら
れる。
【0022】
【実施例2】図5は本発明の一実施例を示すCu(In,
Ga)(Se,S)2膜の製造工程の一部を模式的に示した
図である。基体1としては実施例1と同様にMo膜を被
覆したガラス基板を用いた。まず、この基体上にCu
(In,Ga)Se2膜4を形成した。Cu(In,Ga)S
2膜は、基体上にまず膜厚が各々0.05μm、0.2
μm、0.32μmとなるGa、Cu、Inの積層膜を
形成した後、真空中・550℃にてSeを膜表面に供給
し反応させて作製した。得られたCu(In,Ga)Se2
膜は組成比Cu/(In+Ga)>1のCu過剰膜であっ
た。このCu(In,Ga)Se2膜上にIn23を蒸着源
として発生したIn−S分子5を蒸着しつつヒータ6で
膜温度を約550℃まで上昇し、Cu(In,Ga)Se2
膜とIn−Sを反応させてCu(In,Ga)(Se,S)2
膜を作製した。この時、基板温度が室温におけるIn−
Sの蒸着速度が10nm/minとなるように蒸発源の
温度を制御し、20分間蒸着した。
【0023】図6に得られたCu(In,Ga)(Se,S)
2膜の組成分布を示す。x軸の値は図4と同様に0は膜
表面、2.0μmはMoとの界面を表している。Sの濃
度は膜表面で高く、深さ方向に徐々に減少しており、S
e濃度は膜表面で低く、深さ方向に徐々に増加している
ことがわかる。また、Inの濃度はSの分布と同様に膜
表面で高く、Mo界面で低い。Gaの濃度はSeの分布
と同様に膜表面で低く、Mo界面で高い。GaとInの
濃度の分布は2つの元素の拡散速度の違いに起因してい
る。Cu(In,Ga)(Se,S)2膜においてSとSeの
組成比は価電子帯のポテンシャルに影響を与え、Gaと
Inの組成比は伝導帯のポテンシャルに影響を与える。
S濃度の高い方が価電帯のポテンシャルが低く、Ga濃
度の高い方が伝導帯のポテンシャルが高くなることか
ら、得られたCu(In,Ga)(Se,S)2膜の禁制帯幅
分布は、図2(b)のような構造になることがわかる。
従って、この膜を太陽電池の光吸収層に用いると高い開
放端電圧と多くの短絡光電流が得られる。
【0024】本実施例の方法では、SとSeの分布をI
n−Sの蒸着速度と膜温度(基板温度)で制御すること
により、高効率太陽電池に適した禁制帯幅の変化を実現
することができる。また、In−Sの蒸着速度と膜温度
の制御または再現は比較的容易であることから、禁制帯
幅の分布の再現性も優れていることがわかる。
【0025】
【実施例3】ここでは、Cu(In,Ga)(Se,S)2
の製造方法の他の実施例について述べる。図5において
基体1としてはMo膜を被覆したガラス基板を用い、そ
の上にCu(In,Ga)Se2膜4を形成した。Cu(I
n,Ga)Se2膜は、まず基体上にIn−Ga−Se膜を
基板温度350℃で堆積した後に、その上にCuとSe
を供給しながら基板温度を550℃に上昇してCu(I
n,Ga)Se2膜を形成した。この時、Cu過剰組成
(Cu/(In+Ga)>1)に変化したことを放射赤外
線の変化や基板温度の変動等の測定から実時間に観測
し、Cu過剰組成となった時点でCuとSeの供給を停
止した。その後、すぐにInとSとSe(図5の中の
5)を同時に供給し、膜がIII族元素過剰組成(Cu/
(In+Ga)<1)に変化することを前記の放射赤外
線の変化や基板温度の変動で観測し、III族元素過剰組
成となった時点で基板温度の冷却を開始し、その後基板
温度が約350℃に低下するまでInとSとSeを供給
した。以上の工程によりCu(In,Ga)(Se,S)2
を作製した。ここで、InとSとSeの供給法として、
In2 3とSe金属の各々独立した蒸着源を用いて同時
に蒸着する方法を用いた。蒸着中はIn23とSeの蒸
着速度の比が一定となるように制御した。なお、In−
Ga−Se膜の作製は、InとGaとSeの同時蒸着や
In2Se3とGa2Se3を蒸着源とした同時蒸着や前2
つの方法を混合した方法等が用いられる。また、Cuと
Seの供給法としては、CuとSeの同時蒸着やCu−
Se系化合物を蒸着源とした蒸着や前2つの方法を混合
した方法等が用いられる。また、ここでは、InとSと
Seの供給法として、In2Se3とSe金属の各々独立
した蒸着源を用いて蒸着する方法を用いたが、InとS
とSeの3源独立した蒸着源による同時蒸着等のInと
SとSeの原子または化合物を膜表面に供給できる方法
なら適用できる。
【0026】得られたCu(In,Ga)(Se,S)2膜の
組成分布は図6に示す分布と同様な結果が得られた。こ
こでは、In23とSeをCu(In,Ga)Se2膜表面
に同時に供給しているが、Seの蒸着速度(蒸着量)は
小さいため、Seの膜表面での過剰な蓄積等の組成分布
変化は観測されなかった。従って、得られた膜の禁制帯
幅分布は図2(b)に示すような構造となっていること
がわかる。
【0027】本実施例では、一連の工程によりCu(I
n,Ga)(Se,S)2膜が形成できるため製造工程の簡素
化を図ることができる。さらに、同一真空中であるた
め、不純物の混入や大気暴露による酸化等の膜の変質を
防ぐことが可能であり、高品質で低欠陥密度となるCu
(In,Ga)(Se,S)2膜を提供できる。
【0028】
【実施例4】ここでは、Cu(In,Ga)(Se,S)2
の製造方法の他の実施例について述べる。実施例2と同
様な基体と製造工程によりCu(In,Ga)Se2膜を形
成した。ただし、ここでは、Inの膜厚を0.45μm
とし、Cu(In,Ga)Se2膜の組成比がIII族元素過
剰となるようにした。得られたCu(In,Ga)Se2
のCu/(In+Ga)の平均組成比は0.9であった。こ
の膜を10%volのH2Sを含むArガス雰囲気・1気圧
下で550℃にて熱処理しCu(In,Ga)(Se,S)2
膜を作製した。ここでは、熱処理時間が5分、15分、
30分、1時間の4種類の膜を作製し、そのSとSeの
組成比S/Seの深さ方向の変化を測定した。図7に熱
処理時間によるS/Seの変化を示す。深さの値の定義
は図4、図6と同様である。熱処理時間5分の膜では、
Sが膜表面付近に集中していることがわかる。熱処理時
間の延長とともにSの濃度が膜内に広がっている様子が
わかる。また、熱処理時間1時間の膜では膜中のSeが
ほとんどSに置換されたことがわかる。従って、熱処理
時間によりS/Seの分布、つまり禁制帯幅の変化を制
御することが可能となる。
【0029】本製造方法は、ガス雰囲気中の熱処理とい
う工程を用いていることから、大量の膜を処理すること
が可能である。従って、太陽電池の量産化に適してい
る。なお、本実施例ではSを含む雰囲気としてH2Sを
含むガスを用いたが、S蒸気、CS2または(CH32
Sまたは(C252Sを含むガス雰囲気でも同様な結
果が得られる。
【0030】
【実施例5】図8に本発明の製造方法により作製したC
u(In,Ga)(Se,S)2膜を光吸収層に用いた太陽電
池の構成断面図を示す。基体6上に裏面電極となるMo
膜7を形成し、その上に実施例3の方法でCu(In,G
a)(Se,S)2膜8を作製した。Cu(In,Ga)(Se,
S)2膜上にn型半導体としてCdS膜9を形成し、その
上に透明導電膜としてZnO/ITOの2層膜10を形
成した。さらに、取り出し電極として膜10の上の一部
にAl膜11を形成した。また、比較のため、実施例3
と同様な工程でCu過剰組成となるCu(In,Ga)S
2膜を形成した後にInとGaとSeを同時に膜面上
に供給し反応させIII族過剰となるように作製したCu
(In,Ga)Se2膜を光吸収層に用いた図8と同様な構
成の太陽電池を形成した。このCu(In,Ga)Se2
の禁制帯幅の分布は図1(b)に示すような構造とな
る。
【0031】AM1.5の100mW/cm2の疑似太陽
光を照射した時の2つの太陽電池の性能を比較すると、
本実施例の太陽電池の開放端電圧、短絡光電流は比較例
の太陽電池の値よりそれぞれ1.1倍、1.2倍に増加し
た。ここで、開放端電圧が高い、つまり禁制帯幅が広い
場合は吸収できる光の波長が少なくなるため短絡光電流
は減少する。しかし、本実施例の太陽電池は比較例の太
陽電池より開放端電圧が高いにも関わらず短絡光電流が
増加している。これは、図1(b)と図2(b)の禁制
帯幅分布の違いに生じるキャリアの再結合確率の減少に
起因していると考えられる。このことは、本発明の製造
方法により実現できる禁制帯幅の分布が太陽電池の効率
向上に有効であることを示している。
【0032】なお、他の実施例で作製したCuIn(S
e,S)2膜やCu(In,Ga)(Se,S)2膜を用いた太陽
電池においても、従来の製造方法で作製したCuInS
2膜Cu(In,Ga)Se2膜を用いた太陽電池より高
い変換効率が得られた。
【0033】
【発明の効果】本発明の製造方法により、CuInSe
2膜またはCu(In,Ga)Se2膜の膜表面にSを含む
化合物を堆積するか、またはSを含む蒸発物質を供給す
るか、またはSを含む雰囲気中で熱処理することによ
り、CuInSe2膜またはCu(In,Ga)Se2膜と
Sが反応し、CuIn(Se,S)2膜またはCu(In,G
a)(Se,S)2膜が製造できる。前記製造方法により、
S濃度が膜表面で高く、膜の深さ方向に徐々に減少し、
かつSe濃度が膜表面で少なく膜の深さ方向に徐々に増
加する分布を有するCuIn(Se,S)2膜またはCu
(In,Ga)(Se,S)2膜を製造することが可能とな
る。本製造方法は膜中の前記SとSeの分布の制御性と
再現性に優れた方法である。前記SとSeの組成分布に
より膜表面から膜裏面へと価電子帯ポテンシャルが高く
なる禁制帯幅の変化が生じる。このような分布を有する
CuIn(Se,S)2膜の膜表面にn型半導体を堆積しp
n接合を形成し、膜裏面には電極を形成して太陽電池を
構成すると、高い開放端電圧が得られ、エネルギー変換
効率が向上する。さらに、GaとInの拡散速度の違い
を利用して形成した、In濃度が膜表面で高く、膜の深
さ方向に徐々に減少し、かつGa濃度が膜表面で少なく
膜の深さ方向に徐々に増加する分布を有するCu(In,
Ga)Se2膜を用いて本発明により作製したCu(In,
Ga)(Se,S)2膜では、価電子帯ポテンシャルの変化
だけでなく、伝導帯ポテンシャルが膜表面から膜裏面へ
と高くなる禁制帯幅の変化が生じる。この膜の膜表面に
n型半導体を堆積しpn接合を形成し、膜裏面には電極
を形成して太陽電池を構成すると、開放端電圧だけでな
く、短絡光電流も増加し、エネルギー変換効率がより向
上する。従って、本発明によりエネルギー変換効率が高
い太陽電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 禁制帯幅の変化(エネルギーバンド)の構造
を示す図。
【図2】 禁制帯幅の変化(エネルギーバンド)の構造
を示す図。
【図3】 本発明の一実施例であるCuIn(S,Se)2
膜形成用の前駆体の構成を示す図。
【図4】 CuIn(Se,S)2膜の膜深さ方向の組成比
分布を示す図。
【図5】 本発明の一実施例であるCu(In,Ga)(S
e,S)2膜の製造工程の概念図。
【図6】 Cu(In,Ga)(Se,S)2膜の膜深さ方向
の組成比分布を示す図。
【図7】 Cu(In,Ga)(Se,S)2膜の組成比S/S
eの膜深さ方向の分布の熱処理時間による変化を示す
図。
【図8】 本発明の一実施例である太陽電池の断面構成
を示す図。
【符号の説明】
1 基体(Mo膜を被覆したガラス基板) 2 CuInSe2膜 3 In−S化合物膜 4 Cu(In,Ga)Se2膜 5 In−Sの分子 6 ガラス基板 7 Mo膜 8 Cu(In,Ga)(Se,S)2膜 9 CdS膜 10 ZnO/ITOの2層膜 11 Al膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 隆博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−29560(JP,A) 特開 平6−120545(JP,A) 特開 平2−73674(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/04 - 31/078 H01L 21/36 - 21/368

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CuInSeまたはCu(In,G
    a)Se半導体薄膜上にSを含む化合物を蒸着し、反
    応させることによりCuIn(Se,S)またはCu
    (In,Ga)(Se,S)薄膜を形成する半導体薄
    膜の製造方法。 (ここで、Cu(In,Ga)SeはIb族元素Cu
    IIIb族元素とVIb族元素Seの化合物であっ
    て、IIIb族元素であるInとGaが固溶しており、
    前記元素の固溶率が一定でなく結晶中で変化している場
    合も含む。同様に、CuIn(Se,S)はIb族元
    素CuとIIIb族元素InとVIb族元素の化合物で
    あって、VIb族元素であるSeとSが固溶しており、
    前記元素の固溶率が結晶中で一定でなく変化している場
    合も含む。同様に、Cu(In,Ga)(Se,S)
    はIb族元素CuとIIIb族元素とVIb族元素の化
    合物であって、IIIb族元素であるInとGa及び
    Ib族元素であるSeとSが固溶しており、前記元素の
    固溶率が結晶中で一定でなく変化している場合も含
    む。)
  2. 【請求項2】 Sを含む化合物が、In、Ga、Seか
    ら選ばれる少なくとも一つの元素とSの化合物である請
    求項1記載の半導体薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 CuInSeまたはCu(In,G
    a)Se半導体薄膜上に、Sの単一元素、またはI
    n、Ga、Seから選ばれる少なくとも一つとSを同時
    に堆積しながら反応させることによりCuIn(Se,
    S)またはCu(In,Ga)(Se,S)薄膜を
    形成する半導体薄膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 基体上に、InとGaから選ばれる少な
    くとも一つの元素とSeの化合物薄膜を形成した後に、
    前記化合物薄膜上にCuとSeを同時に堆積して形成し
    たCuInSeまたはCu(In,Ga)Se半導
    体薄膜を用いる請求項3記載の半導体薄膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 Cu過剰組成(元素比Cu/In>1ま
    たはCu/(In+Ga)>1)のCuInSeまた
    はCu(In,Ga)Se半導体薄膜を用いる請求項
    1〜4のいずれかに記載の半導体薄膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体薄膜を太陽電池の光吸収層として
    用いる請求項1〜5のいずれかに記載の半導体薄膜の製
    造方法。
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