JP2003157719A - 常温溶融塩型固体電解質およびそれを用いた全固体電気化学素子 - Google Patents
常温溶融塩型固体電解質およびそれを用いた全固体電気化学素子Info
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Abstract
(57)【要約】
【課題】 イオン伝導度が高く、かつ熱的安定性が優
れ、難燃性で安全性が高く、しかも丈夫な膜形成が可能
な常温溶融塩型固体電解質を提供し、その常温溶融塩型
固体電解質を用いて、高容量でかつサイクル特性が優
れ、しかも安全性が高い全固体電気化学素子を提供す
る。 【解決手段】 常温溶融塩と絶縁性のセラミックスフィ
ラーと高分子とで常温溶融塩型固体電解質を構成する
か、またはそれらの3成分とリチウム塩とで常温溶融塩
型固体電解質を構成する。上記セラミックスフィラーと
しては、ナノサイズのTiO2 、SiO2 、Al
2 O3 、BaTiO3 のうち少なくとも1種で、その形
状は球状、チューブ状、ロッド状または繊維状が好まし
く、また非晶体であることが好ましく、上記高分子とし
てはポリエチレンオキシドなどが好ましい。そして、上
記常温溶融塩型固体電解質を一方の電極と他方の電極と
の間に配置することによって全固体電気化学素子を構成
する。
れ、難燃性で安全性が高く、しかも丈夫な膜形成が可能
な常温溶融塩型固体電解質を提供し、その常温溶融塩型
固体電解質を用いて、高容量でかつサイクル特性が優
れ、しかも安全性が高い全固体電気化学素子を提供す
る。 【解決手段】 常温溶融塩と絶縁性のセラミックスフィ
ラーと高分子とで常温溶融塩型固体電解質を構成する
か、またはそれらの3成分とリチウム塩とで常温溶融塩
型固体電解質を構成する。上記セラミックスフィラーと
しては、ナノサイズのTiO2 、SiO2 、Al
2 O3 、BaTiO3 のうち少なくとも1種で、その形
状は球状、チューブ状、ロッド状または繊維状が好まし
く、また非晶体であることが好ましく、上記高分子とし
てはポリエチレンオキシドなどが好ましい。そして、上
記常温溶融塩型固体電解質を一方の電極と他方の電極と
の間に配置することによって全固体電気化学素子を構成
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常温溶融塩型固体
電解質およびそれを用いた全固体電気化学素子に関す
る。
電解質およびそれを用いた全固体電気化学素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の携帯用電子機器が開発さ
れ、その小型化、軽量化に伴い高エネルギー密度の二次
電池の要求が高まり、非水電解液を有するリチウム二次
電池の研究開発が盛んに行われている。
れ、その小型化、軽量化に伴い高エネルギー密度の二次
電池の要求が高まり、非水電解液を有するリチウム二次
電池の研究開発が盛んに行われている。
【0003】しかしながら、上記リチウム二次電池の非
水電解液は、エチレンカーボネートやプロピレンカーボ
ネートなどの可燃性液体を主溶媒としているために、高
い安全性を確保できない。そこで、電解液としてリチウ
ム塩と4級アンモニウムカチオンとを含有する常温溶融
塩を用いた非水電解液二次電池は、有機溶媒のような可
燃性物質を電解液の主溶媒としないために安全性が優れ
た二次電池として、特開平4−349365号公報、特
開平11−86905号公報、特開平11−26040
0号公報に開示されている。また、高分子中に上記常温
溶融塩を取り込ませて固体化する試みもなされている。
水電解液は、エチレンカーボネートやプロピレンカーボ
ネートなどの可燃性液体を主溶媒としているために、高
い安全性を確保できない。そこで、電解液としてリチウ
ム塩と4級アンモニウムカチオンとを含有する常温溶融
塩を用いた非水電解液二次電池は、有機溶媒のような可
燃性物質を電解液の主溶媒としないために安全性が優れ
た二次電池として、特開平4−349365号公報、特
開平11−86905号公報、特開平11−26040
0号公報に開示されている。また、高分子中に上記常温
溶融塩を取り込ませて固体化する試みもなされている。
【0004】しかしながら、固体化することによって常
温溶融塩中のイオンの拡散を阻害し、イオン伝導度の低
下を招くという問題があった。
温溶融塩中のイオンの拡散を阻害し、イオン伝導度の低
下を招くという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、常温溶融塩
を主成分とする電解質を固体化してもイオン伝導度の低
下を招くことなく、高いイオン伝導度を維持し、かつ熱
的安定性が優れ、安全性が高く、しかもフレキシブルで
丈夫な膜形成が可能な固体電解質を提供するとともに、
その固体電解質を用いて高容量でかつサイクル特性が優
れ、しかも安全性が高い全固体電気化学素子を提供する
こと目的とする。
を主成分とする電解質を固体化してもイオン伝導度の低
下を招くことなく、高いイオン伝導度を維持し、かつ熱
的安定性が優れ、安全性が高く、しかもフレキシブルで
丈夫な膜形成が可能な固体電解質を提供するとともに、
その固体電解質を用いて高容量でかつサイクル特性が優
れ、しかも安全性が高い全固体電気化学素子を提供する
こと目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、常温溶融塩
と、不燃性の無機材料である絶縁性のセラミックスフィ
ラーと、高分子とを含ませるか、またはそれらにさらに
リチウム塩を含ませて常温溶融塩型固体電解質を構成
し、また、その常温溶融塩型固体電解質を一方の電極と
他方の電極との間に配置することによって、全固体電気
化学素子を構成することにより、上記課題を解決したも
のである。
と、不燃性の無機材料である絶縁性のセラミックスフィ
ラーと、高分子とを含ませるか、またはそれらにさらに
リチウム塩を含ませて常温溶融塩型固体電解質を構成
し、また、その常温溶融塩型固体電解質を一方の電極と
他方の電極との間に配置することによって、全固体電気
化学素子を構成することにより、上記課題を解決したも
のである。
【0007】すなわち、上記常温溶融塩型固体電解質を
構成する常温溶融塩は、その常温溶融塩を構成するカチ
オンに基づく高いイオン伝導度を有し、かつ難燃性であ
ることから高い安全性を確保することができる。また、
絶縁性のセラミックスフィラーは、イオン伝導度を向上
させる粒界を提供し、かつ丈夫な膜形成のための添加剤
としても作用する。そして、高分子はフレキシブルで結
着剤としての作用をし、イオン伝導度を向上させるため
の経路を提供する。したがって、これらの常温溶融塩と
絶縁性のセラミックスフィラーと高分子とで構成される
常温溶融塩型固体電解質は、イオン伝導度が高く、かつ
熱的安定性が高く、しかもフレキシブルで丈夫な薄膜状
の固体電解質とすることができる。
構成する常温溶融塩は、その常温溶融塩を構成するカチ
オンに基づく高いイオン伝導度を有し、かつ難燃性であ
ることから高い安全性を確保することができる。また、
絶縁性のセラミックスフィラーは、イオン伝導度を向上
させる粒界を提供し、かつ丈夫な膜形成のための添加剤
としても作用する。そして、高分子はフレキシブルで結
着剤としての作用をし、イオン伝導度を向上させるため
の経路を提供する。したがって、これらの常温溶融塩と
絶縁性のセラミックスフィラーと高分子とで構成される
常温溶融塩型固体電解質は、イオン伝導度が高く、かつ
熱的安定性が高く、しかもフレキシブルで丈夫な薄膜状
の固体電解質とすることができる。
【0008】また、リチウム塩は、リチウムイオン伝導
性を示すようにさせるためのものであり、このリチウム
塩と上記常温溶融塩と絶縁性のセラミックスフィラーと
高分子とで構成される常温溶融塩型固体電解質は、リチ
ウムイオンが可動できるので、例えばリチウム二次電池
などの電解質として使用できる。
性を示すようにさせるためのものであり、このリチウム
塩と上記常温溶融塩と絶縁性のセラミックスフィラーと
高分子とで構成される常温溶融塩型固体電解質は、リチ
ウムイオンが可動できるので、例えばリチウム二次電池
などの電解質として使用できる。
【0009】そして、上記常温溶融塩型固体電解質を一
方の電極と他方の電極との間に配置して構成した全固体
電気化学素子は、エネルギーの貯蔵、エネルギー変換に
対して優れているとともに、熱的安定性が優れ、高い安
全性を有している。
方の電極と他方の電極との間に配置して構成した全固体
電気化学素子は、エネルギーの貯蔵、エネルギー変換に
対して優れているとともに、熱的安定性が優れ、高い安
全性を有している。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、常温溶融塩とし
ては、例えば、マレイン酸水素メチルトリエチルアンモ
ニウム、マレイン酸水素テトラエチルアンモニウム、マ
レイン酸水素デシルアンモニウムなどのマレイン酸水素
脂肪族四級アンモニウム塩や1−メチル−3−エチルイ
ミダゾリウムテトラフルオロホウ酸塩などが好適に用い
られる。
ては、例えば、マレイン酸水素メチルトリエチルアンモ
ニウム、マレイン酸水素テトラエチルアンモニウム、マ
レイン酸水素デシルアンモニウムなどのマレイン酸水素
脂肪族四級アンモニウム塩や1−メチル−3−エチルイ
ミダゾリウムテトラフルオロホウ酸塩などが好適に用い
られる。
【0011】絶縁性のセラミックスフィラーとしては、
例えば、ナノサイズのTiO2 、SiO2 、Al
2 O3 、BaTiO3 などが好適に用いられる。そし
て、このセラミックスフィラーは、その形状が球状、チ
ューブ状、ロッド状、繊維状などがあり、また、このセ
ラミックスフィラーは、非晶体であると、粒界でのイオ
ン伝導性を促進できることから好ましい。
例えば、ナノサイズのTiO2 、SiO2 、Al
2 O3 、BaTiO3 などが好適に用いられる。そし
て、このセラミックスフィラーは、その形状が球状、チ
ューブ状、ロッド状、繊維状などがあり、また、このセ
ラミックスフィラーは、非晶体であると、粒界でのイオ
ン伝導性を促進できることから好ましい。
【0012】高分子としては、例えば、ポリエチレンオ
キシド、ポリアクリロニトリル、ポリビニリデンフロラ
イド、ポリメタクリル酸メチルなどが好適に用いられ
る。
キシド、ポリアクリロニトリル、ポリビニリデンフロラ
イド、ポリメタクリル酸メチルなどが好適に用いられ
る。
【0013】そして、リチウム塩としては、例えば、ビ
ス(トリフロロメチルスルホニル)イミド酸リチウム、
トリフロロメタンスルホン酸リチウム、LiSCN、L
iClO4 、LiBF4 、LiPF6 、LiAsF6 、
LiSbF6 などが好適に用いられる。
ス(トリフロロメチルスルホニル)イミド酸リチウム、
トリフロロメタンスルホン酸リチウム、LiSCN、L
iClO4 、LiBF4 、LiPF6 、LiAsF6 、
LiSbF6 などが好適に用いられる。
【0014】そして、これらの常温溶融塩と絶縁性のセ
ラミックスフィラーと高分子とで常温溶融塩型固体電解
質を構成する場合、それらの構成比は、特に限定される
ことはないが、モル基準で、好ましい構成比としては、
例えば、常温溶融塩を60〜85モル%、絶縁性のセラ
ミックスフィラーを5〜25モル%、高分子を3〜25
モル%の範囲から選んで3成分全体で100モル%にで
きる範囲内にあればよい。
ラミックスフィラーと高分子とで常温溶融塩型固体電解
質を構成する場合、それらの構成比は、特に限定される
ことはないが、モル基準で、好ましい構成比としては、
例えば、常温溶融塩を60〜85モル%、絶縁性のセラ
ミックスフィラーを5〜25モル%、高分子を3〜25
モル%の範囲から選んで3成分全体で100モル%にで
きる範囲内にあればよい。
【0015】また、上記常温溶融塩と絶縁性のセラミッ
クスフィラーと高分子とリチウム塩とで常温溶融塩型固
体電解質を構成する場合も、それらの構成比は、特に限
定されることはないが、モル基準で、好ましい構成比と
しては、例えば、常温溶融塩が60〜85モル%、絶縁
性のセラミックスフィラーを5〜25モル%、高分子を
3〜20モル%、リチウム塩を5〜15モル%の範囲か
ら選んで4成分全体で100モル%にできる範囲内にあ
ればよい。
クスフィラーと高分子とリチウム塩とで常温溶融塩型固
体電解質を構成する場合も、それらの構成比は、特に限
定されることはないが、モル基準で、好ましい構成比と
しては、例えば、常温溶融塩が60〜85モル%、絶縁
性のセラミックスフィラーを5〜25モル%、高分子を
3〜20モル%、リチウム塩を5〜15モル%の範囲か
ら選んで4成分全体で100モル%にできる範囲内にあ
ればよい。
【0016】本発明の常温溶融塩型固体電解質は、上記
のように、常温溶融塩とセラミックスフィラーと高分子
との3成分または常温溶融塩とセラミックスフィラーと
高分子とリチウム塩との4成分で構成されるが、それら
の特性を損なわないかぎり、それら以外に他のものを含
んでいてもよい。そして、その場合における常温溶融
塩、セラミックスフィラー、高分子、リチウム塩などの
構成比は、それら3成分または4成分を100モル%と
した場合において、前記の構成比になればよい。
のように、常温溶融塩とセラミックスフィラーと高分子
との3成分または常温溶融塩とセラミックスフィラーと
高分子とリチウム塩との4成分で構成されるが、それら
の特性を損なわないかぎり、それら以外に他のものを含
んでいてもよい。そして、その場合における常温溶融
塩、セラミックスフィラー、高分子、リチウム塩などの
構成比は、それら3成分または4成分を100モル%と
した場合において、前記の構成比になればよい。
【0017】本発明においていう電気化学素子には、二
次電池やキャパシタが含まれ、それらを構成する場合、
二次電池では正極と負極との間に上記常温溶融塩型固体
電解質を配置すればよく、キャパシタでは対向する2つ
の電極間に上記常温溶融塩型固体電解質を配置すればよ
い。
次電池やキャパシタが含まれ、それらを構成する場合、
二次電池では正極と負極との間に上記常温溶融塩型固体
電解質を配置すればよく、キャパシタでは対向する2つ
の電極間に上記常温溶融塩型固体電解質を配置すればよ
い。
【0018】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。なお、以下の実施例などにおい
て、溶液や分散液の濃度を示す%はいずれも質量%であ
る。
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。なお、以下の実施例などにおい
て、溶液や分散液の濃度を示す%はいずれも質量%であ
る。
【0019】実施例1
常温溶融塩としてマレイン酸水素メチルトリエチルアン
モニウムを用い、リチウム塩としてビス(トリフロロメ
チルスルホニル)イミド酸リチウムを用い、絶縁性のセ
ラミックスフィラーとして内径5nm、外径8nm、長
さ100nmのTiO2 ナノチューブを用い、高分子と
してポリエチレンオキシドを用いて、以下に示すように
して常温溶融塩型固体電解質を作製した。
モニウムを用い、リチウム塩としてビス(トリフロロメ
チルスルホニル)イミド酸リチウムを用い、絶縁性のセ
ラミックスフィラーとして内径5nm、外径8nm、長
さ100nmのTiO2 ナノチューブを用い、高分子と
してポリエチレンオキシドを用いて、以下に示すように
して常温溶融塩型固体電解質を作製した。
【0020】まず、アルゴン雰囲気下のグローブボック
ス中で、上記のマレイン酸水素メチルトリエチルアンモ
ニウムとビス(トリフロロメチルスルホニル)イミド酸
リチウムとTiO2 ナノチューブをモル比8:1:1で
充分に混合して、TiO2 ナノチューブにマレイン酸水
素メチルトリエチルアンモニウムを含浸させた。なお、
TiO2 ナノチューブは、使用前に250℃で16時間
真空乾燥しておいた。
ス中で、上記のマレイン酸水素メチルトリエチルアンモ
ニウムとビス(トリフロロメチルスルホニル)イミド酸
リチウムとTiO2 ナノチューブをモル比8:1:1で
充分に混合して、TiO2 ナノチューブにマレイン酸水
素メチルトリエチルアンモニウムを含浸させた。なお、
TiO2 ナノチューブは、使用前に250℃で16時間
真空乾燥しておいた。
【0021】つぎに、アセトニトリルにポリエチレンオ
キシドを溶解させ、その溶液に前記マレイン酸水素メチ
ルトリエチルアンモニウムとビス(トリフロロメチルス
ルホニル)イミド酸リチウムとTiO2 ナノチューブと
の混合物を添加して、スラリーを調製した。得られたス
ラリーをポリテトラフロロエチレン製の板の上にキャス
トし、室温で溶媒をゆっくり蒸発させた。続いて、48
時間、45〜50℃で真空乾燥して、厚さ約80μmの
常温溶融塩型固体電解質膜を得た。そして、その常温溶
融塩型固体電解質膜を直径1cmの円形に打ち抜いた。
なお、上記常温溶融塩型固体電解質における各成分の比
率は、マレイン酸水素メチルトリエチルアンモニウムが
約76.2モル%、ビス(トリフロロメチルスルホニ
ル)イミド酸リチウムが約9.5モル%、TiO2 ナノ
チューブが約9.5モル%、ポリエチレンオキシドが約
4.8モル%である。
キシドを溶解させ、その溶液に前記マレイン酸水素メチ
ルトリエチルアンモニウムとビス(トリフロロメチルス
ルホニル)イミド酸リチウムとTiO2 ナノチューブと
の混合物を添加して、スラリーを調製した。得られたス
ラリーをポリテトラフロロエチレン製の板の上にキャス
トし、室温で溶媒をゆっくり蒸発させた。続いて、48
時間、45〜50℃で真空乾燥して、厚さ約80μmの
常温溶融塩型固体電解質膜を得た。そして、その常温溶
融塩型固体電解質膜を直径1cmの円形に打ち抜いた。
なお、上記常温溶融塩型固体電解質における各成分の比
率は、マレイン酸水素メチルトリエチルアンモニウムが
約76.2モル%、ビス(トリフロロメチルスルホニ
ル)イミド酸リチウムが約9.5モル%、TiO2 ナノ
チューブが約9.5モル%、ポリエチレンオキシドが約
4.8モル%である。
【0022】上記のようにして得られた円板状の常温溶
融塩型固体電解質膜をよく研磨したステンレス鋼製の電
極間に配置し、ボルトで締め付けて完全密閉型の電気化
学セルを組み立てた。
融塩型固体電解質膜をよく研磨したステンレス鋼製の電
極間に配置し、ボルトで締め付けて完全密閉型の電気化
学セルを組み立てた。
【0023】この電気化学セルに対して、交流二端子法
により室温でのイオン伝導度の測定を行った。測定条件
は、周波数範囲5Hz〜13MHz、印加電圧500m
Vであった。
により室温でのイオン伝導度の測定を行った。測定条件
は、周波数範囲5Hz〜13MHz、印加電圧500m
Vであった。
【0024】上記のようにして測定した実施例1の常温
溶融塩型固体電解質の室温でのイオン伝導度は4×10
-3S/cmであり、これは固体電解質として高い値であ
った。このように高いイオン伝導度が得られたのは、常
温溶融塩のマレイン酸水素メチルトリエチルアンモニウ
ムと絶縁性のセラミックスフィラーのTiO2 ナノチュ
ーブと高分子のポリエチレンオキシドとの間でのイオン
の移動がスムーズに行われた結果によるものと考えられ
る。
溶融塩型固体電解質の室温でのイオン伝導度は4×10
-3S/cmであり、これは固体電解質として高い値であ
った。このように高いイオン伝導度が得られたのは、常
温溶融塩のマレイン酸水素メチルトリエチルアンモニウ
ムと絶縁性のセラミックスフィラーのTiO2 ナノチュ
ーブと高分子のポリエチレンオキシドとの間でのイオン
の移動がスムーズに行われた結果によるものと考えられ
る。
【0025】また、上記電気化学セルを60℃の乾燥機
中に一晩放置した後、室温まで冷却し、アルゴン雰囲気
中で分解して常温溶融塩型固体電解質膜を肉眼で観察し
た。常温溶融塩型固体電解質膜の形状は、測定前後で変
化が見受けられなかったことより、形成された常温溶融
塩型固体電解質膜は、形状(寸法)安定性が高く、丈夫
なものであることがわかった。これは、セラミックスフ
ィラーが常温溶融塩型固体電解質膜の補強剤として働い
たことによるものと考えられる。
中に一晩放置した後、室温まで冷却し、アルゴン雰囲気
中で分解して常温溶融塩型固体電解質膜を肉眼で観察し
た。常温溶融塩型固体電解質膜の形状は、測定前後で変
化が見受けられなかったことより、形成された常温溶融
塩型固体電解質膜は、形状(寸法)安定性が高く、丈夫
なものであることがわかった。これは、セラミックスフ
ィラーが常温溶融塩型固体電解質膜の補強剤として働い
たことによるものと考えられる。
【0026】実施例2
セラミックスフィラーとして非晶質TiO2 のナノロッ
ド(太さ10nm、長さ150nm)を用いた以外は、
実施例1と同様に常温溶融塩型固体電解質膜を形成し
て、イオン伝導度と60℃での形状安定性を調べたとこ
ろ、実施例1と同様の結果が得られた。
ド(太さ10nm、長さ150nm)を用いた以外は、
実施例1と同様に常温溶融塩型固体電解質膜を形成し
て、イオン伝導度と60℃での形状安定性を調べたとこ
ろ、実施例1と同様の結果が得られた。
【0027】実施例3
セラミックスフィラーとしてナノサイズの球状SiO2
(直径100nm)を用いた以外は、実施例1と同様に
常温溶融塩型固体電解質を形成して、イオン伝導度と6
0℃での形状安定性を調べたところ、実施例1と同様の
結果が得られた。
(直径100nm)を用いた以外は、実施例1と同様に
常温溶融塩型固体電解質を形成して、イオン伝導度と6
0℃での形状安定性を調べたところ、実施例1と同様の
結果が得られた。
【0028】実施例4
セラミックスフィラーとしてナノサイズの球状Al2 O
3 (直径100nm)を用いた以外は、実施例1と同様
に常温溶融塩型固体電解質を形成して、イオン伝導度と
60℃での形状安定性を調べたところ、実施例1と同様
の結果が得られた。
3 (直径100nm)を用いた以外は、実施例1と同様
に常温溶融塩型固体電解質を形成して、イオン伝導度と
60℃での形状安定性を調べたところ、実施例1と同様
の結果が得られた。
【0029】実施例5
セラミックスフィラーとして複合酸化物であるBaTi
O3 の繊維状のナノ粒子(直径500nm)を用いた以
外は、実施例1と同様に常温溶融塩型固体電解質を形成
して、イオン伝導度と60℃での形状安定性を調べたと
ころ、実施例1と同様の結果が得られた。
O3 の繊維状のナノ粒子(直径500nm)を用いた以
外は、実施例1と同様に常温溶融塩型固体電解質を形成
して、イオン伝導度と60℃での形状安定性を調べたと
ころ、実施例1と同様の結果が得られた。
【0030】比較例1
セラミックスフィラーを添加しなかった以外は、実施例
1と同様に常温溶融塩型固体電解質膜を形成したが、同
様の膜厚では、実施例1〜5の常温溶融塩型固体電解質
膜に比べて膜強度が弱かった。また、この比較例1の常
温溶融塩型固体電解質膜の室温でのイオン伝導度は、後
記の表1に示すように、約5×10-4S/cmで実施例
1〜5の常温溶融塩型固体電解質膜のイオン伝導度の1
/8倍程度であって、実施例1〜5の常温溶融塩型固体
電解質膜に比べて、イオン伝導度が低かった。これは、
常温溶融塩と高分子との間でのイオンの移動が、セラミ
ックスフィラーを含まないためにスムーズに行われなか
ったことによるものと考えられる。
1と同様に常温溶融塩型固体電解質膜を形成したが、同
様の膜厚では、実施例1〜5の常温溶融塩型固体電解質
膜に比べて膜強度が弱かった。また、この比較例1の常
温溶融塩型固体電解質膜の室温でのイオン伝導度は、後
記の表1に示すように、約5×10-4S/cmで実施例
1〜5の常温溶融塩型固体電解質膜のイオン伝導度の1
/8倍程度であって、実施例1〜5の常温溶融塩型固体
電解質膜に比べて、イオン伝導度が低かった。これは、
常温溶融塩と高分子との間でのイオンの移動が、セラミ
ックスフィラーを含まないためにスムーズに行われなか
ったことによるものと考えられる。
【0031】上記実施例1〜5および比較例1の常温溶
融塩型固体電解質膜の室温でのイオン伝導度を表1に示
す。また、表1には常温溶融塩型固体電解質の作製にあ
たって添加したセラミックスフィラーの種類、形状、サ
イズについても示す。
融塩型固体電解質膜の室温でのイオン伝導度を表1に示
す。また、表1には常温溶融塩型固体電解質の作製にあ
たって添加したセラミックスフィラーの種類、形状、サ
イズについても示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1に示す結果から明らかなように、実施
例1〜5の常温溶融塩型固体電解質の室温でのイオン伝
導度は、10-3オーダと、固体電解質としては高いイオ
ン伝導度を有していた。これは、前記したように、セラ
ミックスフィラーの添加によって常温溶融塩と高分子と
の間のイオンの移動がスムーズに行われた結果によるも
のと考えられる。
例1〜5の常温溶融塩型固体電解質の室温でのイオン伝
導度は、10-3オーダと、固体電解質としては高いイオ
ン伝導度を有していた。これは、前記したように、セラ
ミックスフィラーの添加によって常温溶融塩と高分子と
の間のイオンの移動がスムーズに行われた結果によるも
のと考えられる。
【0034】これに対して、セラミックスファラーを添
加しなかった比較例1の常温溶融塩型固体電解質は、室
温でのイオン伝導度が実施例1〜5の常温溶融塩型固体
電解質の室温でのイオン伝導度の約1/8程度であっ
て、イオン伝導度が低かった。これは、前記したよう
に、常温溶融塩と高分子との間のイオンの移動が、セラ
ミックスフィラーを含まないために、スムーズに進行し
なかった結果によるものと考えられる。
加しなかった比較例1の常温溶融塩型固体電解質は、室
温でのイオン伝導度が実施例1〜5の常温溶融塩型固体
電解質の室温でのイオン伝導度の約1/8程度であっ
て、イオン伝導度が低かった。これは、前記したよう
に、常温溶融塩と高分子との間のイオンの移動が、セラ
ミックスフィラーを含まないために、スムーズに進行し
なかった結果によるものと考えられる。
【0035】つぎに、上記実施例1で得た常温溶融塩型
固体電解質を用いた全固体電池を実施例6として示し、
比較例1で得た常温溶融塩型固体電解質を用いた全固体
電池を比較例2として示す。
固体電解質を用いた全固体電池を実施例6として示し、
比較例1で得た常温溶融塩型固体電解質を用いた全固体
電池を比較例2として示す。
【0036】実施例6
実施例1の内径5nm、外径8nm、長さ100nmの
チタニアナノチューブを含む常温溶融塩型固体電解質を
用い、かつ正極にLiCoO2 、負極にLi4/ 3 Ti
5/3 O4 を用い、それらの正極と負極との間に上記実施
例1の常温溶融塩型固体電解質を配置して、全固体電池
を構成した。
チタニアナノチューブを含む常温溶融塩型固体電解質を
用い、かつ正極にLiCoO2 、負極にLi4/ 3 Ti
5/3 O4 を用い、それらの正極と負極との間に上記実施
例1の常温溶融塩型固体電解質を配置して、全固体電池
を構成した。
【0037】得られた実施例6の電池は、5mA/cm
2 の電流密度で定電流充放電をすることができ、不可逆
容量が小さく、優れたサイクル特性を示した。これは、
セラミックスフィラーを添加して固体化することにより
副反応を抑制できるとともに充放電サイクルに伴う電極
の体積膨張・収縮による破壊を抑制できたためであると
考えられる。
2 の電流密度で定電流充放電をすることができ、不可逆
容量が小さく、優れたサイクル特性を示した。これは、
セラミックスフィラーを添加して固体化することにより
副反応を抑制できるとともに充放電サイクルに伴う電極
の体積膨張・収縮による破壊を抑制できたためであると
考えられる。
【0038】比較例2
比較例1のセラミックスフィラー無添加の常温溶融塩型
固体電解質を用い、かつ正極にLiCoO2 、負極にL
i4/3 Ti5/3 O4 を用い、それらの正極と負極との間
に上記比較例1の常温溶融塩型固体電解質を配置して、
全固体電池を構成した。
固体電解質を用い、かつ正極にLiCoO2 、負極にL
i4/3 Ti5/3 O4 を用い、それらの正極と負極との間
に上記比較例1の常温溶融塩型固体電解質を配置して、
全固体電池を構成した。
【0039】得られた比較例2の電池は、5mA/cm
2 の電流密度で定電流充放電をすることができたが、実
施例6の電池の容量の8割程度の容量しか示さなかっ
た。これは、用いた比較例1の常温溶融塩型固体電解質
が、実施例1の常温溶融塩型固体電解質に比べて、リチ
ウムイオンの拡散速度が劣ることと、実施例1の常温溶
融塩型固体電解質より膜強度が劣るために、電極と電解
質との接触点が、充放電サイクルの繰り返しに伴って減
少し、電池の内部抵抗の増大を引き起し、容量低下を招
いたことによるものと考えられる。
2 の電流密度で定電流充放電をすることができたが、実
施例6の電池の容量の8割程度の容量しか示さなかっ
た。これは、用いた比較例1の常温溶融塩型固体電解質
が、実施例1の常温溶融塩型固体電解質に比べて、リチ
ウムイオンの拡散速度が劣ることと、実施例1の常温溶
融塩型固体電解質より膜強度が劣るために、電極と電解
質との接触点が、充放電サイクルの繰り返しに伴って減
少し、電池の内部抵抗の増大を引き起し、容量低下を招
いたことによるものと考えられる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
イオン伝導度が高く、かつ熱的安定性が優れ、難燃性で
安全性が高く、しかも丈夫な膜形成が可能な常温溶融塩
型固体電解質を提供することができる。
イオン伝導度が高く、かつ熱的安定性が優れ、難燃性で
安全性が高く、しかも丈夫な膜形成が可能な常温溶融塩
型固体電解質を提供することができる。
【0041】また、本発明によれば、上記常温溶融塩型
固体電解質を用いることによって、高容量でかつサイク
ル特性が優れ、しかも安全性が高い全固体電気化学素子
を提供することができる。
固体電解質を用いることによって、高容量でかつサイク
ル特性が優れ、しかも安全性が高い全固体電気化学素子
を提供することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 宮田 一司
大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ
クセル株式会社内
Fターム(参考) 4J002 AA001 BD141 BG061 BG101
CH021 DD038 DE136 DE146
DE186 DE198 DG038 DH008
DJ016 DK008 EG057 EU117
EV218 EV258 FA046 FA056
FA086 FD016 GQ02
5G301 CA02 CA12 CA25 CA30 CD01
5H029 AJ02 AJ06 AM07 AM09 AM11
AM16 CJ08 DJ04 EJ08 EJ12
HJ05
Claims (7)
- 【請求項1】 常温溶融塩と、絶縁性のセラミックスフ
ィラーと、高分子とを含むことを特徴とする常温溶融塩
型固体電解質。 - 【請求項2】 常温溶融塩と、絶縁性のセラミックスフ
ィラーと、高分子と、リチウム塩とを含むことを特徴と
する常温溶融塩型固体電解質。 - 【請求項3】 絶縁性のセラミックスフィラーが、ナノ
サイズのTiO2 、SiO2 、Al2 O3 、BaTiO
3 のうち少なくとも1種を含有することを特徴とする請
求項1または2記載の常温溶融塩型固体電解質。 - 【請求項4】 絶縁性のセラミックスフィラーの形状
が、球状、チューブ状、ロッド状または繊維状であるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の常温溶
融塩型固体電解質。 - 【請求項5】 絶縁性のセラミックスフィラーが、非晶
体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載の常温溶融塩型固体電解質。 - 【請求項6】 高分子が、ポリエチレンオキシド、ポリ
アクリロニトリル、ポリビニリデンフロライド、ポリメ
タクリル酸メチルのうち少なくとも1種であることを特
徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の常温溶融塩型
固体電解質。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の常温溶
融塩型固体電解質を一方の電極と他方の電極との間に配
置したことを特徴とする全固体電気化学素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001357379A JP2003157719A (ja) | 2001-11-22 | 2001-11-22 | 常温溶融塩型固体電解質およびそれを用いた全固体電気化学素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001357379A JP2003157719A (ja) | 2001-11-22 | 2001-11-22 | 常温溶融塩型固体電解質およびそれを用いた全固体電気化学素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003157719A true JP2003157719A (ja) | 2003-05-30 |
Family
ID=19168730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001357379A Withdrawn JP2003157719A (ja) | 2001-11-22 | 2001-11-22 | 常温溶融塩型固体電解質およびそれを用いた全固体電気化学素子 |
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-
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- 2001-11-22 JP JP2001357379A patent/JP2003157719A/ja not_active Withdrawn
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