JP2018206561A - 二次電池 - Google Patents

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紘揮 三國
謙次 高岡
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謙次 高岡
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Abstract

【課題】放電特性に優れた二次電池を提供すること。【解決手段】正極集電体9と、正極集電体9上に設けられ、正極活物質及び第1のイオン液体を含有する正極合剤層10と、を有する正極6と、負極集電体11と、負極集電体11上に設けられ、負極活物質及び第2のイオン液体を含有する負極合剤層12と、を有する負極8と、正極6と負極8との間に設けられた電解質層7と、を備え、電解質層7は、1種又は2種以上のポリマと、酸化物粒子と、リチウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩、及びマグネシウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の電解質塩と、第3のイオン液体と、を含有し、第3のイオン液体は、第1のイオン液体及び第2のイオン液体の少なくとも一方と異なるイオン液体である、二次電池1。【選択図】図2

Description

本発明は、二次電池に関する。
近年、携帯型電子機器、電気自動車等の普及により、高性能な二次電池が必要とされている。中でもリチウム二次電池は、高いエネルギ密度を有するため、携帯型電子機器、電気自動車等の電源として利用されている。
例えば、18650型のリチウム二次電池においては、円筒状の電池缶の内部に巻き取り電極体が収容されている。巻き取り電極体とは、正極と負極との間に微多孔性のセパレータを挟み込み、これらを渦巻き状に巻き取って構成されたものである。巻き取り電極体におけるセパレータには可燃性の電解液が含浸されているため、例えば異常事態の際に電池の温度が急上昇すると、電解液が気化して内圧が上昇することでリチウム二次電池が破裂する可能性、及び、電解液が発火する可能性がある。リチウム二次電池の破裂及び発火を防止することは、リチウム二次電池の設計において重要である。すなわち、リチウム二次電池においては、今後更に高エネルギ密度化及び大型化を図っていく上で、安全性をより一層向上させることが要求されている。
リチウム二次電池の安全性を向上させるための抜本的な解決手段として、全固体電池の開発が進められている。全固体電池においては、ポリマ電解質又は無機固体電解質といった固体電解質の層が、電解液の代わりに、電極合剤層上に設けられている(例えば特許文献1)。
特開2006−294326号公報
しかし、固体電解質を用いた場合、電解液を用いた場合に比べて、電極合剤層との間の界面を良好に形成することが困難である。そのため、電極合剤層と固体電解質との接触面積が小さくなり、例えば二次電池の放電特性が著しく低下するおそれがある。
そこで、本発明は、放電特性に優れた二次電池を提供することを目的とする。
本発明は、正極集電体と、正極集電体上に設けられ、正極活物質及び第1のイオン液体を含有する正極合剤層と、を有する正極と、負極集電体と、負極集電体上に設けられ、負極活物質及び第2のイオン液体を含有する負極合剤層と、を有する負極と、正極と負極との間に設けられた電解質層と、を備え、電解質層は、1種又は2種以上のポリマと、酸化物粒子と、リチウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩、及びマグネシウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の電解質塩と、第3のイオン液体と、を含有し、第3のイオン液体は、第1のイオン液体及び第2のイオン液体の少なくとも一方と異なるイオン液体である、二次電池を提供する。
第3のイオン液体のアニオン成分は、好ましくは、第1のイオン液体のアニオン成分及び第2のイオン液体のアニオン成分の少なくとも一方と異なるアニオン成分である。
第1のイオン液体、第2のイオン液体、及び第3のイオン液体は、好ましくは、それぞれ独立に、下記一般式(1)で表されるアニオン成分の少なくとも1種を含有する。
N(SO2m+1)(SO2n+1 (1)
[m及びnは、それぞれ独立に0〜5の整数を表す。]
第2のイオン液体は、好ましくは、アニオン成分として、N(SOF) を含有する。
第1のイオン液体、第2のイオン液体、及び第3のイオン液体は、好ましくは、それぞれ独立に、カチオン成分として、鎖状四級オニウムカチオン、ピペリジニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン、ピリジニウムカチオン、及びイミダゾリウムカチオンからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する。
酸化物粒子は、好ましくは、SiO、Al、AlOOH、MgO、CaO、ZrO、TiO、LiLaZr12、及びBaTiOからなる群より選ばれる少なくとも1種の粒子である。
1種又は2種以上のポリマは、好ましくは、4フッ化エチレン及びフッ化ビニリデンからなる群より選ばれる第1の構造単位を有する。
1種又は2種以上のポリマを構成する構造単位の中には、好ましくは、第1の構造単位と、ヘキサフルオロプロピレン、アクリル酸、マレイン酸、エチルメタクリレート、及びメチルメタクリレートからなる群より選ばれる第2の構造単位とが含まれる。
本発明によれば、放電特性に優れた二次電池を提供することができる。
第1実施形態に係る二次電池を示す斜視図である。 図1に示した二次電池における電極群の一実施形態を示す分解斜視図である。 図1に示した二次電池における電極群の一実施形態を示す模式断面図である。 第2実施形態に係る二次電池における電極群の一実施形態を示す模式断面図である。
以下、図面を適宜参照しながら、本発明の実施形態について説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態において、その構成要素(ステップ等も含む)は、特に明示した場合を除き、必須ではない。各図における構成要素の大きさは概念的なものであり、構成要素間の大きさの相対的な関係は各図に示されたものに限定されない。
本明細書における数値及びその範囲は、本発明を制限するものではない。本明細書において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。本明細書において段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書中に記載される数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る二次電池を示す斜視図である。図1に示すように、二次電池1は、正極、負極及び電解質層から構成される電極群2と、電極群2を収容する袋状の電池外装体3とを備えている。正極及び負極には、それぞれ正極集電タブ4及び負極集電タブ5が設けられている。正極集電タブ4及び負極集電タブ5は、それぞれ正極及び負極が二次電池1の外部と電気的に接続可能なように、電池外装体3の内部から外部へ突き出している。
電池外装体3は、例えばラミネートフィルムで形成されていてよい。ラミネートフィルムは、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等の樹脂フィルムと、アルミニウム、銅、ステンレス鋼等の金属箔と、ポリプロピレン等のシーラント層とがこの順で積層された積層フィルムであってよい。
図2は、図1に示した二次電池1における電極群2の一実施形態を示す分解斜視図である。図3は、図1に示した二次電池1における電極群2の一実施形態を示す模式断面図である。図2及び図3に示すように、本実施形態に係る電極群2Aは、正極6と、電解質層7と、負極8とをこの順に備えている。正極6は、正極集電体9と、正極集電体9上に設けられた正極合剤層10とを備えている。正極集電体9には、正極集電タブ4が設けられている。負極8は、負極集電体11と、負極集電体11上に設けられた負極合剤層12とを備えている。負極集電体11には、負極集電タブ5が設けられている。
正極集電体9は、アルミニウム、ステンレス鋼、チタン等で形成されていてよい。正極集電体9は、具体的には、例えば孔径0.1〜10mmの孔を有するアルミニウム製穿孔箔、エキスパンドメタル、発泡金属板等であってよい。正極集電体9は、上記以外にも、電池の使用中に溶解、酸化等の変化を生じないものであれば、任意の材料で形成されていてよく、また、その形状、製造方法等も制限されない。
正極集電体9の厚さは、10μm以上100μm以下であってよく、正極全体の体積を小さくする観点から、好ましくは10μm以上50μm以下であり、電池を形成する際に小さな曲率で正極を捲回する観点から、より好ましくは10μm以上20μm以下である。
正極合剤層10は、一実施形態において、正極活物質及び第1のイオン液体を含有する。正極活物質は、リチウム遷移金属酸化物、リチウム遷移金属リン酸塩等のリチウム遷移金属化合物であってよい。
リチウム遷移金属酸化物は、例えば、マンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウム、コバルト酸リチウム等であってよい。リチウム遷移金属酸化物は、マンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウム、コバルト酸リチウム等に含有されるMn、Ni、Co等の遷移金属の一部を、1種若しくは2種以上の他の遷移金属、又はMg、Al等の金属元素(典型元素)で置換したリチウム遷移金属酸化物であってもよい。すなわち、リチウム遷移金属酸化物は、LiM又はLiM(Mは少なくとも1種の遷移金属を含む)で表される化合物であってよい。リチウム遷移金属酸化物は、具体的には、Li(Co1/3Ni1/3Mn1/3)O、LiNi1/2Mn1/2、LiNi1/2Mn3/2等であってよい。
リチウム遷移金属酸化物は、エネルギ密度を更に向上させる観点から、好ましくは下記式(2)で表される化合物である。
LiNiCo 2+e (2)
[式(2)中、Mは、Al、Mn、Mg及びCaからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、a、b、c、d及びeは、それぞれ0.2≦a≦1.2、0.5≦b≦0.9、0.1≦c≦0.4、0≦d≦0.2、−0.2≦e≦0.2、かつb+c+d=1を満たす数である。]
リチウム遷移金属リン酸塩は、LiFePO、LiMnPO、LiMn 1−xPO(0.3≦x≦1、MはFe、Ni、Co、Ti、Cu、Zn、Mg及びZrからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素である)等であってよい。
正極活物質は、造粒されていない一次粒子であってもよく、造粒された二次粒子であってもよい。
正極活物質の粒径は、正極合剤層10の厚さ以下になるように調整される。正極活物質中に正極合剤層10の厚さ以上の粒径を有する粗粒子がある場合、ふるい分級、風流分級等により粗粒子を予め除去し、正極合剤層10の厚さ以下の粒径を有する正極活物質を選別する。
正極活物質の平均粒径は、0.1μm以上、より好ましくは1μm以上である。正極活物質の平均粒径は、好ましくは30μm以下であり、より好ましくは25μm以下である。正極活物質の平均粒径は、正極活物質全体の体積に対する比率(体積分率)が50%のときの粒径(D50)である。正極活物質の平均粒径(D50)は、レーザー散乱型粒径測定装置(例えば、マイクロトラック)を用いて、レーザー散乱法により水中に正極活物質を懸濁させた懸濁液を測定することで得られる。
正極活物質の含有量は、正極合剤層全量を基準として、70質量%以上、80質量%以上、又は90質量%以上であってよい。正極活物質の含有量は、正極合剤層全量を基準として、99質量%以下であってよい。
第1のイオン液体は、以下のアニオン成分及びカチオン成分を含有する。なお、本実施形態におけるイオン液体は、−20℃以上で液状の物質である。
第1のイオン液体のアニオン成分は、特に限定されないが、Cl、Br、I等のハロゲンのアニオン、BF 、N(SOF) 等の無機アニオン、B(C 、CHSO、CFSO、N(SO 、N(SOCF 、N(SO 等の有機アニオンなどであってよい。イオン液体のアニオン成分は、好ましくは、下記一般式(1)で表されるアニオン成分の少なくとも1種を含有する。
N(SO2m+1)(SO2n+1 (1)
m及びnは、それぞれ独立に0〜5の整数を表す。m及びnは、互いに同一でも異なっていてもよく、好ましくは互いに同一である。
式(1)で表されるアニオン成分は、例えば、N(SO 、N(SOF) 、N(SOCF 及びN(SO である。第1のイオン液体のアニオン成分は、比較的低粘度でイオン伝導度を更に向上させるとともに、充放電特性も更に向上させる観点から、より好ましくは、N(SO 、CFSO、N(SOF) 、N(SOCF 、及びN(SO からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有し、更に好ましくはN(SOF) を含有する。
なお、以下では下記の略称を用いる場合がある。
[FSI]:N(SOF) 、ビス(フルオロスルホニル)イミドアニオン
[TFSI]:N(SOCF 、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオン
[BOB]:B(O 、ビスオキサレートボラートアニオン
[f3C]:C(SOF) 、トリス(フルオロスルホニル)カルボアニオン
イオン液体のカチオン成分は、好ましくは鎖状四級オニウムカチオン、ピペリジニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン、ピリジニウムカチオン、及びイミダゾリウムカチオンからなる群より選ばれる少なくとも1種である。
鎖状四級オニウムカチオンは、例えば、下記一般式(3)で表される化合物である。
Figure 2018206561

[式(3)中、R〜Rは、それぞれ独立に、炭素数が1〜20の鎖状アルキル基、又はR−O−(CH−で表される鎖状アルコキシアルキル基(Rはメチル基又はエチル基を表し、nは1〜4の整数を表す)を表し、Xは、窒素原子又はリン原子を表す。R〜Rで表されるアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜20、より好ましくは1〜10、更に好ましくは1〜5である。]
ピペリジニウムカチオンは、例えば、下記一般式(4)で表される、窒素を含有する六員環環状化合物である。
Figure 2018206561

[式(4)中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数が1〜20のアルキル基、又はR−O−(CH−で表されるアルコキシアルキル基(Rはメチル基又はエチル基を表し、nは1〜4の整数を表す)を表す。R及びRで表されるアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜20、より好ましくは1〜10、更に好ましくは1〜5である。]
ピロリジニウムカチオンは、例えば、下記一般式(5)で表される五員環環状化合物である。
Figure 2018206561

[式(5)中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数が1〜20のアルキル基、又はR−O−(CH−で表されるアルコキシアルキル基(Rはメチル基又はエチル基を表し、nは1〜4の整数を表す)を表す。R及びRで表されるアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜20、より好ましくは1〜10、更に好ましくは1〜5である。]
ピリジニウムカチオンは、例えば、下記一般式(6)で示される化合物である。
Figure 2018206561

[式(6)中、R〜R13は、それぞれ独立に、炭素数が1〜20のアルキル基、R−O−(CH−で表されるアルコキシアルキル基(Rはメチル基又はエチル基を表し、nは1〜4の整数を表す)、又は水素原子を表す。R〜R13で表されるアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜20、より好ましくは1〜10、更に好ましくは1〜5である。]
イミダゾリウムカチオンは、例えば、一般式(7)で示される化合物である。
Figure 2018206561

[式(7)中、R14〜R18は、それぞれ独立に、炭素数が1〜20のアルキル基、R−O−(CH−で表されるアルコキシアルキル基(Rはメチル基又はエチル基を表し、nは1〜4の整数を表す)、又は水素原子を表す。R14〜R18で表されるアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜20、より好ましくは1〜10、更に好ましくは1〜5である。]
第1のイオン液体の含有量は、正極合剤層全量を基準として、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上である。正極合剤層10に含まれるイオン液体の含有量は、正極合剤層全量を基準として、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。
正極合剤層10は、導電剤、結着剤等を更に含有してもよい。
導電剤は、特に限定されないが、黒鉛、アセチレンブラック、カーボンブラック、炭素繊維、カーボンナノチューブ等の炭素材料などであってよい。導電剤は、上述した炭素材料の2種以上の混合物であってもよい。
導電剤の含有量は、正極合剤層全量を基準として、0.1質量%以上、1質量%以上、又は3質量%以上であってよく、15質量%以下、10質量%以下、又は8質量%以下であってよい。
結着剤は、特に限定されないが、4フッ化エチレン、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン、アクリル酸、マレイン酸、エチルメタクリレート、及びメチルメタクリレートからなる群より選ばれる少なくとも1種をモノマ単位として含有するポリマ、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、アクリルゴム等のゴムなどであってよい。結着剤は、好ましくは4フッ化エチレンとフッ化ビニリデンとを構造単位として含有するコポリマ、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとを構造単位として含有するコポリマである。
結着剤の含有量は、正極合剤層全量を基準として、0.5質量%以上、1質量%以上、又は3質量%以上であってよい。結着剤の含有量は、正極合剤層全量を基準として、20質量%以下、15質量%以下、又は10質量%以下であってよい。
第1のイオン液体には電解質塩が溶解されていてもよい。電解質塩は、リチウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩、及びマグネシウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1種であってよい。
電解質塩のアニオン成分は、ハロゲン化物イオン(I、Cl、Br等)、SCN、BF 、BF(CF、BF(C、PF 、ClO 、SbF 、N(SOF) 、N(SOCF 、N(SO 、B(C 、B(O 、C(SOF) 、C(SOCF 、CFCOO、CFSO、CSO、B(O 等であってよい。電解質塩のアニオン成分は、好ましくは、N(SOF) 、N(SOCF 等の上述した式(1)で表されるアニオン成分、PF 、BF 、B(O 、又はClO である。
リチウム塩は、LiPF、LiBF、Li[FSI]、Li[TFSI]、Li[f3C]、Li[BOB]、LiClO、LiBF(CF)、LiBF(C)、LiBF(C)、LiBF(C)、LiC(SOCF、CFSOOLi、CFCOOLi、及びRCOOLi(Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、又はナフチル基である。)からなる群より選ばれる少なくとも1種であってよい。
ナトリウム塩は、NaPF、NaBF、Na[FSI]、Na[TFSI]、Na[f3C]、Na[BOB]、NaClO、NaBF(CF)、NaBF(C)、NaBF(C)、NaBF(C)、NaC(SOCF、CFSOONa、CFCOONa、及びRCOONa(Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、又はナフチル基である。)からなる群より選ばれる少なくとも1種であってよい。
カルシウム塩は、Ca(PF、Ca(BF、Ca[FSI]、Ca[TFSI]、Ca[f3C]、Ca[BOB]、Ca(ClO、Ca[BF(CF)]、Ca[BF(C)]、Ca[BF(C)]、Ca[BF(C)]、Ca[C(SOCF、(CFSOO)Ca、(CFCOO)Ca、及び(RCOO)Ca(Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、又はナフチル基である。)からなる群より選ばれる少なくとも1種であってよい。
マグネシウム塩は、Mg(PF、Mg(BF、Mg[FSI]、Mg[TFSI]、Mg[f3C]、Mg[BOB]、Na(ClO、Mg[BF(CF)]、Mg[BF(C)]、Mg[BF(C)]、Mg[BF(C)]、Mg[C(SOCF、(CFSOMg、(CFCOO)Mg、及び(RCOO)Mg(Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、又はナフチル基である。)からなる群より選ばれる少なくとも1種であってよい。
これらのうち、解離性及び電気化学的安定性の観点から、電解質塩は、好ましくはLiPF、LiBF、Li[FSI]、Li[TFSI]、Li[f3C]、Li[BOB]、LiClO4、LiBF(CF)、LiBF(C)、LiBF(C)、LiBF(C)、LiC(SOCF、CFSOOLi、CFCOOLi、及びRCOOLi(Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、又はナフチル基である。)からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、より好ましくはLi[TFSI]、Li[FSI]、LiPF、LiBF、Li[BOB]、及びLiClO4からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、更に好ましくはLi[TFSI]、及びLi[FSI]からなる群より選ばれる1種である。
正極合剤層10の厚さは、導電率を更に向上させる観点から、10μm以上、15μm以上、又は20μm以上であってよい。正極合剤層10の厚さは、100μm以下、80μm以下、又は70μm以下であってよい。正極合剤層の厚さを100μm以下とすることにより、正極合剤層10の表面近傍及び正極集電体9の表面近傍の正極活物質の充電レベルのばらつきに起因する充放電の偏りを抑制できる。
負極集電体11は、アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス等の金属、それらの合金などであってよい。負極集電体11は、軽量で高い重量エネルギ密度を有するため、好ましくはアルミニウム及びその合金である。負極集電体11は、薄膜への加工のしやすさ及びコストの観点から、好ましくは銅である。
負極集電体11の厚さは、10μm以上100μm以下であってよく、負極全体の体積を小さくする観点から、好ましくは10μm以上50μm以下であり、電池を形成する際に小さな曲率で負極を捲回する観点から、より好ましくは10μm以上20μm以下である。
負極合剤層12は、一実施形態において、負極活物質と第2のイオン液体とを含有する。
負極活物質は、エネルギデバイスの分野で常用されるものを使用できる。負極活物質としては、具体的には、例えば、金属リチウム、チタン酸リチウム(LiTi12)、リチウム合金又はその他の金属化合物、炭素材料、金属錯体、及び有機高分子化合物が挙げられる。負極活物質は、これらの1種単独、又は2種以上の混合物であってよい。炭素材料としては、天然黒鉛(鱗片状黒鉛等)、人造黒鉛等の黒鉛(グラファイト)、非晶質炭素、炭素繊維、及びアセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック等のカーボンブラックなどが挙げられる。負極活物質は、より大きな理論容量(例えば500〜1500Ah/kg)を得る観点から、シリコン、スズ又はこれらの元素を含む化合物(酸化物、窒化物、他の金属との合金)であってもよい。
負極活物質の平均粒径(D50)は、粒径減少に伴う不可逆容量の増加を抑制しつつ、かつ、電解質塩の保持能力を高めたバランスの良い負極を得る観点から、好ましくは1μm以上であり、より好ましくは5μm以上であり、更に好ましくは10μm以上であり、また、好ましくは50μm以下であり、より好ましくは40μm以下であり、更に好ましくは30μm以下である。負極活物質の平均粒径(D50)は、上述した正極活物質の平均粒径(D50)と同様の方法により測定される。
負極活物質の含有量は、負極合剤層全量を基準として、60質量%以上、65質量%以上、又は70質量%以上であってよい。負極活物質の含有量は、負極合剤層全量を基準として、99質量%以下、95質量%以下、又は90質量%以下であってよい。
第2のイオン液体は、第1のイオン液体として説明した上記のイオン液体であってよい。第2のイオン液体は、第1のイオン液体と同一でも異なっていてもよい。
第2のイオン液体の含有量は、負極合剤層全量を基準として、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上である。第2のイオン液体の含有量は、負極合剤層全量を基準として、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。
負極合剤層12は、上述した正極合剤層10に使用できる導電剤、結着剤等を更に含有してもよい。負極合剤層12に含まれる導電剤、結着剤の含有量は、それぞれ上述した正極合剤層10における導電剤又は結着剤の含有量と同様であってよい。
第2のイオン液体には、上述した正極合剤層10に使用できる電解質塩と同様の電解質塩が溶解されていてもよい。
負極合剤層12の厚さは、10μm以上、15μm以上、又は20μm以上であってよい。負極合剤層12の厚さは、100μm以下、80μm以下、又は70μm以下であってよい。
電解質層7は、一実施形態において、ポリマと、酸化物粒子と、リチウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩及びマグネシウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の電解質塩と、第3のイオン液体と、を含有する。
ポリマは、好ましくは、4フッ化エチレン及びフッ化ビニリデンからなる群より選ばれる第1の構造単位を有する。
ポリマは、好ましくは、1種又は2種以上のポリマであり、前記1種又は2種以上のポリマを構成する構造単位の中には、前記第1の構造単位と、ヘキサフルオロプロピレン、アクリル酸、マレイン酸、エチルメタクリレート、及びメチルメタクリレートからなる群より選ばれる第2の構造単位とが含まれていてもよい。すなわち、第1の構造単位及び第2の構造単位は、1種のポリマに含まれてコポリマを構成していてもよく、それぞれ別のポリマに含まれて、第1の構造単位を有する第1のポリマと、第2の構造単位を有する第2のポリマとの少なくとも2種のポリマを構成していてもよい。
ポリマは、具体的には、ポリ4フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとのコポリマなどであってよい。
ポリマの含有量は、電解質層全量を基準として、好ましくは3質量%以上である。ポリマの含有量は、電解質層全量を基準として、好ましくは50質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下である。ポリマの含有量は、電解質層全量を基準として、好ましくは3〜50質量%、又は3〜40質量%である。
本実施形態に係るポリマは、電解質組成物に含まれるイオン液体との親和性に優れるため、イオン液体中の電解質塩を保持する。これにより、電解質組成物に荷重が加えられた際のイオン液体の液漏れが抑制される。
酸化物粒子は、例えば無機酸化物の粒子である。無機酸化物は、例えば、Li、Mg、Al、Si、Ca、Ti、Zr、La、Na、K、Ba、Sr、V、Nb、B、Ge等を構成元素として含む無機酸化物であってよい。酸化物粒子は、好ましくは、SiO、Al、AlOOH、MgO、CaO、ZrO、TiO、LiLaZr12、及びBaTiOからなる群より選ばれる少なくとも1種の粒子である。酸化物粒子は極性を有するため、電解質層7中の電解質の解離を促進し、電池特性を高めることができる。
酸化物粒子は、希土類金属の酸化物であってもよい。酸化物粒子は、具体的には、酸化スカンジウム、酸化イットリウム、酸化ランタン、酸化セリウム、酸化プラセオジム、酸化ネオジム、酸化サマリウム、酸化ユウロビウム、酸化ガドリニウム、酸化テルビウム、酸化ジスプロシウム、酸化ホルミウム、酸化エルビウム、酸化ツリウム、酸化イッテルビウム、酸化ルテチウム等であってよい。
酸化物粒子の比表面積は、2〜380m/gであり、5〜100m/g、10〜80m/g、又は15〜60m/gであってもよい。比表面積が2〜380m/gであると、このような酸化物粒子を含有する電解質組成物を用いた二次電池は、放電特性に優れる傾向にある。同様の観点から、酸化物粒子の比表面積は、5m/g以上、10m/g以上、又は15m/g以上であってもよく、100m/g以下、80m/g以下、又は60m/g以下であってもよい。酸化物粒子の比表面積は、一次粒子及び二次粒子を含む酸化物粒子全体の比表面積を意味し、BET法によって測定される。
酸化物粒子の平均一次粒径(一次粒子の平均粒径)は、導電率を更に向上させる観点から、好ましくは0.005μm(5nm)以上であり、より好ましくは0.01μm(10nm)以上であり、更に好ましくは0.015μm(15nm)以上である。酸化物粒子の平均一次粒径は、電解質層7を薄くする観点から、好ましくは1μm以下であり、より好ましくは0.1μm以下であり、更に好ましくは0.05μm以下である。酸化物粒子の平均一次粒径は、酸化物粒子を透過型電子顕微鏡等によって観察することによって測定できる。
酸化物粒子の平均粒径は、好ましくは0.005μm以上であり、より好ましくは0.01μm以上であり、更に好ましくは0.03μm以上である。酸化物粒子の平均粒径は、好ましくは5μm以下であり、より好ましくは3μm以下であり、更に好ましくは1μm以下である。酸化物粒子の平均粒径は、レーザー回折法により測定され、体積累積粒度分布曲線を小粒径側から描いた場合に、体積累積が50%となる粒子径に対応する。
酸化物粒子の含有量は、電解質層全量を基準として、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは15質量%以上、特に好ましくは20質量%以上であり、また、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下である。
第3のイオン液体は、第1のイオン液体として説明した上記のイオン液体であってよい。第3のイオン液体は、第1のイオン液体及び第2のイオン液体の少なくとも一方と異なるイオン液体であり、好ましくは、第2のイオン液体(負極合剤層12に含まれるイオン液体)と異なるイオン液体である。第3のイオン液体と、第1のイオン液体及び第2のイオン液体の少なくとも一方とでは、アニオン成分が互いに異なっていてもよく、カチオン成分が互いに異なっていてもよく、アニオン成分及びカチオン成分のそれぞれが互いに異なっていてもよい。好ましくは、第3のイオン液体のアニオン成分が、第1のイオン液体のアニオン成分及び第2のイオン液体のアニオン成分の少なくとも一方と異なるアニオン成分であり、より好ましくは第2のイオン液体(負極合剤層12に含まれるイオン液体)のアニオン成分と異なるアニオン成分である。
第3のイオン液体には、上述した正極合剤層10及び負極合剤層12に使用できる電解質塩と同様の電解質塩が溶解されていてよく、リチウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩、及びマグネシウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1種であってよい。第3のイオン液体に溶解される電解質塩は、好ましくは、イミド系リチウム塩、イミド系ナトリウム塩、イミド系カルシウム塩、及びイミド系マグネシウム塩からなる群より選ばれる1種である。
イミド系リチウム塩は、Li[TFSI]、Li[FSI]等であってよい。イミド系ナトリウム塩は、Na[TFSI]、Na[FSI]等であってよい。イミド系カルシウム塩は、Ca[TFSI]、Ca[FSI]等であってよい。イミド系マグネシウム塩は、Mg[TFSI]、Mg[FSI]等であってよい。
第3のイオン液体の単位体積あたりの電解質塩の濃度は、充放電特性を更に向上させる観点から、好ましくは0.5mol/L以上、より好ましくは0.7mol/L以上、更に好ましくは0.8mol/L以上であり、また、好ましくは2.0mol/L以下、より好ましくは1.8mol/L以下、更に好ましくは1.5mol/L以下である。
第3のイオン液体の含有量は、電解質層7を好適に作製する観点から、電解質層全量を基準として、10質量%以上であってよく、80質量%以下であってよい。電解質塩と第3のイオン液体との合計の含有量は、導電率を更に向上させ、二次電池の容量低下を抑制する観点から、電解質層全量を基準として、好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは25質量%以上であり、更に好ましくは40質量%以上である。電解質塩と第3のイオン液体との合計の含有量は、電解質層の強度低下を抑制する観点から、電解質層全量を基準として、好ましくは80質量%以下である。
電解質層7の厚さは、強度を高め安全性を向上させる観点から、好ましくは5μm以上であり、より好ましくは10μm以上である。電解質層7の厚さは、二次電池の内部抵抗を更に低減させる観点及び大電流特性を更に向上させる観点から、好ましくは200μm以下、より好ましくは150μm以下、更に好ましくは100μm以下である。
続いて、上述した二次電池1の製造方法について説明する。二次電池1の製造方法は、正極集電体9上に正極合剤層10を形成して正極6を得る第1の工程と、負極集電体11上に負極合剤層12を形成して負極8を得る第2工程と、正極6と負極8との間に電解質層7を設ける第3の工程と、を有する。
第1の工程では、正極6は、例えば、正極合剤層に用いる材料を分散媒に分散させてスラリ状の正極合剤を得たのち、この正極合剤を正極集電体9に塗布してから分散媒を揮発させることにより得られる。分散媒は、好ましくはN−メチル−2−ピロリドン等の有機溶剤である。正極合剤層10に含まれる電解質塩は、第1のイオン液体に溶解させてから、他の材料とともに分散媒に分散させることができる。
正極合剤層10における正極活物質、導電剤、結着剤、及び電解質塩を溶解した第1のイオン液体の混合比は、例えば、正極活物質:導電剤:結着剤:電解質塩を溶解したイオン液体=69〜82:0.1〜10:1〜12:10〜17(質量比)であってよい。ただし、必ずしもこの範囲に限定されない。
第2の工程では、負極は、上述した正極と同様の方法で得られる。すなわち、負極合剤層12に用いる材料を分散媒に分散させてスラリ状の負極合剤を得たのち、この負極合剤を負極集電体11に塗布してから分散媒を揮発させることにより得られる。
負極合剤層12における負極活物質、導電剤、結着剤、及び電解質塩を溶解したイオン液体の混合比は、例えば、負極活物質:導電剤:結着剤:電解質塩を溶解したイオン液体=69〜82:0.1〜10:1〜12:10〜17(質量比)であってよい。ただし、必ずしもこの範囲に限定されない。
第3の工程では、一実施形態において、電解質層7は、電解質層7に用いる材料を分散媒に分散させてスラリ状の電解質組成物を得た後、これを基材上に塗布してから分散媒を揮発させることによってシート状の電解質層として得られる。分散媒は、好ましくは水、NMP、トルエン等である。この場合、第3の工程では、正極6、電解質層7及び負極8を、例えばラミネートにより積層することで二次電池1が得られる。このとき、電解質層7が、正極6の正極合剤層10側かつ負極8の負極合剤層12側に位置するように、すなわち、正極集電体9、正極合剤層10、電解質層7、負極合剤層12及び負極集電体11がこの順で配置されるように積層する。
第3の工程では、他の実施形態において、電解質層7は、正極6の正極合剤層10側及び負極8の負極合剤層12側の少なくともいずれか一方に塗布により形成され、好ましくは正極6の正極合剤層10側及び負極8の負極合剤層12側の両方に塗布により形成される。この場合、例えば、電解質層7が設けられた正極6と、電解質層7が設けられた負極8とを、電解質層7同士が接するように積層することで、二次電池1が得られる。
正極合剤層10上に電解質層7を形成する方法は、例えば、電解質層7に用いる材料を分散媒に分散させてスラリ状の電解質組成物を得たのち、この電解質組成物を正極合剤層10上にアプリケータを用いて塗布する方法である。分散媒は、好ましくはN−メチル−2−ピロリドン等の有機溶剤である。電解質層7に含まれる電解質塩は、第3のイオン液体に溶解させてから、他の材料とともに分散媒に分散させることができる。
電解質層7を形成するためのスラリにおける酸化物粒子、電解質塩を溶解したイオン液体、ポリマの混合比は、例えば、酸化物粒子:電解質塩を溶解したイオン液体:ポリマ=5〜60:10〜80:5〜50(質量比)であってよい。ただし、必ずしもこの混合比に限定されない。
負極合剤層12に電解質層7を形成する方法は、正極合剤層10に電解質層7を形成する方法と同様の方法であってよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る二次電池について説明する。図4は、第2実施形態に係る二次電池における電極群の一実施形態を示す模式断面図である。図4に示すように、第2実施形態における二次電池が第1実施形態における二次電池と異なる点は、電極群2Bが、バイポーラ電極13を備えている点である。すなわち、電極群2Bは、正極6と、第1の電解質層7と、バイポーラ電極13と、第2の電解質層7と、負極8とをこの順に備えている。
バイポーラ電極13は、バイポーラ電極集電体14と、バイポーラ電極集電体14の負極8側の面(正極面)に設けられた正極合剤層10と、バイポーラ電極集電体14の正極6側の面(負極面)に設けられた負極合剤層12とを備えている。
バイポーラ電極集電体14において、正極面は、好ましくは耐酸化性に優れた材料で形成されていてよく、アルミニウム、ステンレス鋼、チタン等で形成されていてよい。負極活物質として黒鉛又は合金を用いたバイポーラ電極集電体14における負極面は、リチウムと合金を形成しない材料で形成されていてよく、具体的には、ステンレス鋼、ニッケル、鉄、チタン等で形成されていてよい。正極面と負極面に異種の金属を用いる場合、バイポーラ電極集電体14は、異種金属箔を積層させたクラッド材であってよい。ただし、チタン酸リチウムのように、リチウムと合金を形成しない電位で動作する負極8を用いる場合、上述の制限はなくなり、負極面は、正極集電体9と同様の材料であってよい。その場合、バイポーラ電極集電体14は、単一の金属箔であってよい。単一の金属箔としてのバイポーラ電極集電体14は、孔径0.1〜10mmの孔を有するアルミニウム製穿孔箔、エキスパンドメタル、発泡金属板等であってよい。バイポーラ電極集電体14は、上記以外にも、電池の使用中に溶解、酸化等の変化を生じないものであれば、任意の材料で形成されていてよく、また、その形状、製造方法等も制限されない。
バイポーラ電極集電体14の厚さは、10μm以上100μm以下であってよく、正極全体の体積を小さくする観点から、好ましくは10μm以上50μm以下であり、電池を形成する際に小さな曲率でバイポーラ電極を捲回する観点から、より好ましくは10μm以上20μm以下である。
電極群2Bにおいて、正極6における正極合剤層10と、バイポーラ電極13における正極合剤層10には、それぞれ第1のイオン液体が含まれる。これらの第1のイオン液体は、互いに同一でも異なっていてもよいが、好ましくは互いに同一である。負極8における負極合剤層12と、バイポーラ電極13における負極合剤層12には、それぞれ第2のイオン液体が含まれる。これらの第2のイオン液体は、互いに同一でも異なっていてもよいが、好ましくは互いに同一である。電極群2Bにおける2枚の電解質層7には、いずれも第3のイオン液体が含まれる。これらの第3のイオン液体は、互いに同一でも異なっていてもよいが、好ましくは互いに同一である。電極群2Bにおいても、第3のイオン液体は、第1のイオン液体及び第2のイオン液体の少なくとも一方と異なるイオン液体である。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
<電解質層の作製>
乾燥アルゴン雰囲気下で乾燥させたリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(Li[TFSI])を電解質塩として用い、第3のイオン液体であるN,N−ジエチル−N−メチル−N(2−メトキシエチル)アンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(DEME−TFSI)に、電解質塩を1.5mol/Lの濃度で溶解させた(以下、電解質塩を溶解させたイオン液体の組成を表す際に、「リチウム塩の濃度/リチウム塩の種類/イオン液体の種類」のように表記することがある)。次に、酸化物粒子としてのSiO粒子(製品名:AEROSIL OX50、日本アエロジル株式会社製)と、ポリマとしてのフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとのコポリマとを混合した後、分散媒としてのN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を添加し、スラリを作製した。このスラリに、電解質塩を溶解させた第3のイオン液体を添加し、混合した。このとき、電解質塩を溶解させた第3のイオン液体と、酸化物粒子と、ポリマとの質量比は、電解質塩を溶解させた第3のイオン液体:酸化物粒子:ポリマ=43:23:34であった。その後、NMPを更に加えて粘度を調節し、このスラリをポリエチレンテレフタレート製の基材(製品名:テオネックスR−Q51、帝人デュポンフィルム株式会社製、厚さ38μm)上にアプリケータを用いて塗布した。塗布したスラリを80℃で1時間加熱乾燥することにより、分散媒を揮発させて電解質シートを得た。この電解質シートをφ16mmに打ち抜き、電解質層とした。
<正極の作製>
層状型リチウム・ニッケル・マンガン・コバルト複合酸化物(正極活物質)78.5質量部、アセチレンブラック(導電剤、製品名:HS−100、平均粒径48nm、デンカ株式会社製)5質量部、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとのコポリマ溶液(固形分12質量%)2.5質量部と、第1のイオン液体であるN−メチル−N−プロピルピロリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド(Py13−FSI)に電解質塩としてのリチウムビス(フルオロスルホニル)イミド(Li[FSI])を溶解させたイオン液体(1.5M/Li[FSI]/Py13−FSI)を14質量部と、を混合して正極合剤スラリを調製した。この正極合剤スラリを正極集電体(厚さ20μmのアルミニウム箔上に塗工量125g/mで塗工し、80℃で加熱して乾燥させることにより、合剤密度2.7g/cmの正極合剤層を形成した。これをφ15mmに打ち抜き、正極とした。
<負極の作製>
黒鉛1(負極活物質、日立化成株式会社製)78質量部、黒鉛2(日本黒鉛工業株式会社製)2.4質量部、炭素繊維(導電剤、製品名:VGCF−H、昭和電工株式会社製)0.6質量部、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンのコポリマ溶液(固形分12質量%)5質量部、電解質塩を溶解させた第2のイオン液体(1.5M/Li[FSI]/Py13−FSI)14質量部を混合して負極合剤スラリを調製した。この負極合剤スラリを集電体(厚さ10μmの銅箔)上に塗工量60g/mで塗工し、80℃で加熱して乾燥させることにより、合剤密度1.8g/cmの負極合剤層を形成した。これをφ16mmに打ち抜き、負極とした。
<評価用コイン電池の作製>
正極、電解質層、負極を用いて評価用コイン電池を作製した。正極、電解質層、負極をこの順に重ね、CR2032型のコインセル容器内に配置した後、絶縁性のガスケットを介して電池容器上部をかしめて密閉した。
[実施例2]
第1のイオン液体及び第2のイオン液体として、1−エチル−3−メチルイミダゾリジウム−ビス(フルオロスルホニル)イミド(EMI−FSI)を使用した以外は、実施例1と同様にしてコイン型電池を作製した。
[実施例3]
第2のイオン液体として、EMI−FSIを使用した以外は、実施例1と同様にしてコイン型電池を作製した。
[実施例4]
第1のイオン液体として、DEME−TFSIを使用し、第1のイオン液体に溶解させた電解質塩としてLi[TFSI]を使用した(1.5M/Li[TFSI]/DEME−TFSI)以外は、実施例1と同様にしてコイン型電池を作製した。
[比較例1]
第1のイオン液体及び第2のイオン液体として、DEME−TFSIを使用し、第1のイオン液体及び第2のイオン液体に溶解させた電解質塩としてLi[TFSI]を使用した(1.5M/Li[TFSI]/DEME−TFSI)以外は、実施例1と同様にしてコイン型電池を作製した。
<放電特性の評価>
得られた実施例1〜4及び比較例1のコイン型電池について、25℃での放電容量を、充放電装置(東洋システム株式会社製)を用いて以下の充放電条件の下で測定した。
(1)終止電圧4.2V、0.05Cで定電流定電圧(CCCV)充電を行った後、0.05Cで終止電圧2.7Vまで定電流(CC)放電するサイクルを1サイクル行い、放電容量を求めた。なお、Cとは「電流値(A)/電池容量(Ah)」を意味する。
(2)次いで、終止電圧4.2V、0.1Cで定電流定電圧(CCCV)充電を行った後、0.5Cで終止電圧2.7Vまで定電流(CC)放電するサイクルを1サイクル行い、放電容量を求めた。
得られた放電容量から、下記式を用いて放電特性(%)を算出した。放電特性は、その値が大きいほど優れているといえる。放電特性が90%以上であったものをA、90%未満であったものをBとして評価した。得られた結果を表1に示す。
放電特性(%)=(2)で得られた放電容量/(1)で得られた放電容量×100
Figure 2018206561
1…二次電池、6…正極、7…電解質層、8…負極、9…正極集電体、10…正極合剤層、11…負極集電体、12…負極合剤層。

Claims (8)

  1. 正極集電体と、前記正極集電体上に設けられ、正極活物質及び第1のイオン液体を含有する正極合剤層と、を有する正極と、
    負極集電体と、前記負極集電体上に設けられ、負極活物質及び第2のイオン液体を含有する負極合剤層と、を有する負極と、
    前記正極と前記負極との間に設けられた電解質層と、を備え、
    前記電解質層は、
    1種又は2種以上のポリマと、
    酸化物粒子と、
    リチウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩、及びマグネシウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の電解質塩と、
    第3のイオン液体と、を含有し、
    前記第3のイオン液体は、前記第1のイオン液体及び前記第2のイオン液体の少なくとも一方と異なるイオン液体である、二次電池。
  2. 前記第3のイオン液体のアニオン成分は、前記第1のイオン液体のアニオン成分及び前記第2のイオン液体のアニオン成分の少なくとも一方と異なるアニオン成分である、請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記第1のイオン液体、前記第2のイオン液体、及び前記第3のイオン液体は、それぞれ独立に、アニオン成分として、下記一般式(1)で表されるアニオン成分の少なくとも1種を含有する、請求項1又は2に記載の二次電池。
    N(SO2m+1)(SO2n+1 (1)
    [m及びnは、それぞれ独立に0〜5の整数を表す。]
  4. 前記第2のイオン液体は、アニオン成分として、N(SOF) を含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の二次電池。
  5. 前記第1のイオン液体、前記第2のイオン液体、及び前記第3のイオン液体は、それぞれ独立に、カチオン成分として、鎖状四級オニウムカチオン、ピペリジニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン、ピリジニウムカチオン、及びイミダゾリウムカチオンからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の二次電池。
  6. 前記酸化物粒子は、SiO、Al、AlOOH、MgO、CaO、ZrO、TiO、LiLaZr12、及びBaTiOからなる群より選ばれる少なくとも1種の粒子である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の二次電池。
  7. 前記1種又は2種以上のポリマは、4フッ化エチレン及びフッ化ビニリデンからなる群より選ばれる第1の構造単位を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の二次電池。
  8. 前記1種又は2種以上のポリマを構成する構造単位の中に、前記第1の構造単位と、ヘキサフルオロプロピレン、アクリル酸、マレイン酸、エチルメタクリレート、及びメチルメタクリレートからなる群より選ばれる第2の構造単位とが含まれる、請求項7に記載の二次電池。
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