JP2003130333A - 火力調節装置 - Google Patents
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Abstract
調節弁3の開度を、ロータリーエンコーダ等の位置セン
サを用いて常に検知すると、開度制御の精度は向上する
が制御装置が複雑になる。また、バーナに供給されるガ
ス量を制御する流量制御弁3の開度を制御する際、それ
ほどの精度は要求されない。 【解決手段】ステッピングモータ34に供給されるパル
ス数で流量調節弁3の開度を制御することとした。な
お、点火装置を作動させるためのマイクロスイッチ5が
オンされるとパルス数と実際の開度とのずれを補正する
ようにした。
Description
れたバーナへのガス供給量を制御して、バーナの点消火
および火力調節を行う火力調節装置に関する。
129580号により、火力調節を行う流量調節機構に
相当するモータ駆動式の電動バルブを各バーナ毎に取り
付けたものが知られている。このものでは、通常のモー
タを使用しており、そのため、モータの回転軸を含めた
駆動系の一部に位置センサを設ける必要がある。そして
その位置センサによって電動バルブの開度を検知しなが
ら開度を調節している。
構では、電動バルブの開度を検知するために位置センサ
を設けなければならない。そして、常に位置センサの出
力信号をサーチしながら電動バルブの開度調節をしなけ
ればならない。そのため、電動バルブの開度制御が極め
て煩雑になるという不具合が生じる。
量調節機構をモータで駆動する際、位置センサによって
常に流量調節機構の開度を監視する必要のない火力調節
装置を提供することを課題とする。
に本発明による火力調節装置は、モータにより駆動され
バーナへガスを供給するガス量を増減制御すると共に閉
弁位置ではガスの供給を停止させる流量調節機構を、流
量調節機構へのガスの供給路を開閉する電磁式の安全弁
の下流側に設けた火力調節装置において、上記モータと
してステッピングモータを用い、ステッピングモータに
供給するパルス数により上記流量調節機構の開度を制御
すると共に、流量調節機構の全閉位置と全開位置との間
における所定位置に点火装置の作動位置を設定し、流量
調節機構の実際の開度が所定位置に達すると点火装置を
作動させると共に上記パルス数から規定される開度と実
際の開度との誤差を補正することを特徴とする。
としてステッピングモータを使用しているので、ステッ
ピングモータに供給するパルス数によって開度を制御す
ることができ、また所定の開度位置でその開度を保持さ
せることができる。ただし、ステッピングモータを用い
た場合には供給したパルス数から想定される開度と実際
の開度とがずれるという脱調というエラーが生じるおそ
れがある。そのため、ステッピングモータを用いる場合
であっても、従来の電動バルブのように、開度を検知す
るセンサを付けるならば装置は簡素化されない。
ることなく、ステッピングモータに供給するパルス数だ
けで開度を制御することとした。ただし、脱調について
は、ガスバーナでは必然的に設定しなければならない点
火装置の作動位置を利用して補正を行うこととした。
して回転するカム板を設け、カム板が所定角度回転する
と作動するマイクロスイッチを取り付け、マイクロスイ
ッチの作動により上記流量調節機構の実際の開度が点火
装置の作動位置に達したことを検知するようにしてもよ
い。
ブルであり、2個のコンロ用バーナBCと1個のグリル
用バーナBGとを備えている。これら各バーナBC,B
Gにはガス供給管GPからガスが供給される。各バーナ
BC,BGには火力調節用のバルブユニット1が各々直
列に接続されている。
Gへのガスの供給路を開閉する電磁式の安全弁2と各バ
ーナBC,BGへ供給されるガスの流量を増減して火力
調節を行う流量調節弁3とから構成されている。
21にソレノイドコイルとばねとを内蔵している。弁体
20はこのばねにより常に閉弁方向に付勢されており、
ソレノイドに通電するとばねの付勢力に抗して弁体20
が開弁方向に駆動され、ガス供給路が開放される。逆に
ソレノイドコイルへの通電が停止すると、ソレノイドコ
イルによる磁力が消滅し、ばねの付勢力により弁体20
が閉弁方向に戻され、ガス供給路が閉鎖される。
2とオリフィス板33とから構成される。更に、図3を
参照して、回転板31はステッピングモータ34の駆動
軸34aに連結された回転軸35によって回転される。
一方、固定板32はバルブユニット1の筐体に固定され
ている。回転板31には回転方向に沿って長穴31aが
開けられており、固定板32には長穴31aの軌跡に沿
って複数の貫通孔32aが形成されている。
とガスは長穴31aを通過することができず、従って、
ガスは各バーナBC,BGへ供給されない。ステッピン
グモータ34を駆動して回転板31を回転させると、長
穴31aが貫通孔32aに順次一致していく。長穴31
aに一致した貫通孔32aはガスが通過する。ただし、
長穴31aは2個の貫通孔32aに一致する長さに形成
されているので、回転板31aを回転させると、長穴3
2aに一致する貫通孔32aの組み合わせが順次切り替
わっていく。
スの供給量を変更する必要がある。そのため、ガス種に
応じた流量になるオリフィス穴33aを形成したオリフ
ィス板33を固定板33の上面にパッキン32bを介し
て重ねている。このように構成しているので、回転板3
1を回転させるとガスが通過するオリフィス穴33aが
順次選択され、オリフィス穴33aによって調節された
量のガスが各バーナBC,BGへと供給される。なお、
ガス種が変更される場合には、オリフィス板33のみを
変更後のガス種に応じて取り替えればよい。
しない制御装置から供給されるパルス信号により回転駆
動される。そして、駆動軸34aの回転角度は供給され
るパルス数に比例する。本発明では駆動軸34aの実際
の回転角度をエンコーダ等を用いて連続して検知するフ
ィードバック制御ではなく、供給するパルス数のみによ
り回転角度を制御するオープンループ制御を行ってい
る。ただし、ガス供給量が所定量に到達すると図示しな
いイグナイタおよび点火電極を備えた点火装置を作動さ
せて各バーナBC,BGに点火する必要があるため、ス
テッピングモータ34の駆動軸34aにカム4を取り付
け、このカム4の近傍に取り付けたマイクロスイッチ5
がカム4によってオンにされると点火装置が作動するよ
うに構成した。
ある(a)に示す状態からステッピングモータ34を駆
動して回転板31を回転させると流量制御弁3は開弁状
態になる。ただし、開弁初期の開度では供給されるガス
量は弱火に相当するガス量でり極めて少量である。その
ような状態で点火装置を作動させても各バーナBC,B
Gに点火させることはできない。そのため、回転板31
を約110°回転させた時点で点火装置を作動させるよ
うにした。回転板31が110°回転すると連動してカ
ム4も110°回転し、(b)に示すように、カム部4
1がマイクロスイッチ5をオンさせる。
火位置側に設定されている。ただし、回転板31を11
0°回転させた状態では、まだ各バーナBC,BGには
点火可能な量のガスは供給されない。点火装置を先行し
て作動させた状態で更に回転板31を回転させ、各バー
ナBC,BGに供給されるガス量を増加させると供給さ
れるガス量が点火可能なガス量を超え、既に作動してい
る点火装置によって点火が行われる。
点火指示が制御装置に対してされると、制御装置はまず
2つのパラメータのNとMとを0にリセットする(S
1)。そして、駆動軸34aを原点になるまで逆転させ
る。原点はマイクロスイッチ5がオフになることにより
検知できる。駆動軸34aを所定時間逆転させ、もしマ
イクロスイッチ5がオフにならない場合には、パラメー
タNをチェックし(S3)、1より小さい値、すなわち
0の場合には再び所定時間駆動軸34aを逆転させる原
点調整を行なうと共に(S4)、パラメータNに1を加
える(S5)。
クロスイッチ5がオフにならない場合にはS3からS6
に進み、原点エラーとしてそれ以上の作動を停止させる
(S6)。マイクロスイッチ5がオフになったことが確
認されると、制御装置はステッピングモータ34に対し
て224パルスを供給し、回転板31を回転させる。な
お、224パルスは中火位置である130°の回転角度
に相当する。
の位置でオンするように設定されている。110°は本
実施の形態では190パルスに相当する。従って、異常
がなければ制御装置が224パルスをすべて出力する前
にマイクロスイッチ5がオンになる。従って、224パ
ルス出力してもマイクロスイッチ5がオンにならないと
きには回転板31に固着等のディスク作動エラーが発生
したとしてそれ以降の制御を中止する(S8,S9)。
一方、マイクロスイッチ5がオンになるとその時点で既
に出力されているパルス数を記憶すると共に、パルス数
が200を超えていれば、直ちに点火動作を中止する程
ではないが回転途中に軽度の脱調等が発生したとして、
パラメータMを1にセットする(S10,S11,S1
2)。
ことは、回転板31が少なくとも110°回転して、流
量調節弁3を通過することのできるガス量が、点火が可
能なガス量に近づいていることを示す。ただし、この時
点では安全弁2が開弁していないのでガスはバーナに供
給されることはない。マイクロスイッチ5がオンになる
と点火装置を作動させ(S13)、更に回転板31を回
転させる。制御装置から出力されるパルス数が224パ
ルスになり、中火位置に到達するとステッピングモータ
34を停止させる(S14)。中火位置になるとその状
態でバーナに供給されるガス量で点火が可能であるの
で、安全弁2を開弁させてバーナへガスを供給し、点火
を行う(S15)。
開始されてから10秒以内に点火が確認されると点火装
置を停止させるが(S16,S17)、10秒以内に着
火を確認できないと、ステップ18(S18)に進む。
上記マイクロスイッチ5がオンになった時点のステップ
数が200を超えていた場合にはステップ12(S1
2)でパラメータMを1にセットした。ステップMが1
にセットされているということは軽度の脱調等のエラー
が発生している場合であり、パラメータMが0のままで
あれば点火装置を停止し安全弁2を閉弁させたあと点火
エラーと判断する(S19,S20,S21)。パラメ
ータMが1にセットされていれば回転板31が中火位置
まで十分に回転していないと判断して、点火装置を停止
し安全弁2を閉弁させたあと、ディスク作動エラーと判
断する(S22,S23,S24)。
る位置を、点火可能位置より閉弁側に設定したので、バ
ルブユニット1に異常が発生していなければ点火操作が
行われると必ずマイクロスイッチ5はオンされる。その
ためマイクロスイッチ5がオンされない場合には異常発
生を検知することができる。また、マイクロスイッチ5
が実際にオンになった時点でのパルス数からその後の制
御におけるパルス数を補正することができる。すなわ
ち、本来190パルスの位置でマイクロスイッチ5がオ
ンすべきであるが、実際にオンした時点でのパルス数と
190パルスとの差を誤差として、点火完了後の制御を
補正することができる。
イッチ5がオフになるので、オン位置のパルス数とオフ
位置のパルス数とからヒステリシスを算出することがで
きる。その算出したヒステリシスは制御装置内に記憶
し、次回制御時に反転時の制御にそのヒステリシスを適
用させる。
の各々に安全弁2を取り付けたので、バーナを休止させ
ている間に安全弁2を閉弁させたままでステッピングモ
ータ34を回転させ、補正値やヒステリシス値を更新す
ることができる。また、このようにバーナを休止させて
いる状態でステッピングモータ34を回転させると、O
リングやその他摺動部の固着を防止することができる。
なお、長時間ステッピングモータ34を回転させていな
い状態で点火操作を行う場合には、回転開始からしばら
くステッピングモータ34に供給するパルス信号の周波
数を低下させ、トルクを増大させることにより、固着対
策を行ってもよい。
と強火との間の火力で長時間調理が行われることがあ
る。この場合には長時間の調理中にマイクロスイッチ5
はオンのままオフにされることがないので、脱調等によ
る誤差が累積されるおそれが生じる。そこで、マイクロ
スイッチ5がオンのままでステッピングモータ34に供
給されたパルス数の累計が所定の値を超えると自動的に
ステッピングモータ34を閉弁側に駆動させ、マイクロ
スイッチ5をオフさせて補正を行い、元の位置に復帰さ
せるようにしてもよい。
34の回転を開始させてからマイクロスイッチ5がオン
になる110°まで回転する間、実際にステッピングモ
ータ34が回転していることを制御装置は検知すること
ができない。そこで、図6に示すように、段部42を形
成し、ステッピングモータ34が回転を開始すると直ち
にマイクロスイッチ5の第1接点がオンになるようにし
てもよい。このマイクロスイッチ5は第1接点と第2接
点とを備え、段部42によって第1接点がオンにされ
(b)、更にカム部41によって第2接点がオンになる
ものである。
1段にして1個のマイクロスイッチ5を用いたが、カム
4を2段にすると共に各カム4に対応させて2個のマイ
クロスイッチ5を取り付け、一方のマイクロスイッチは
中火位置でオンされ、他方のマイクロスイッチは強火位
置でオンされるように構成してもよい。このようにマイ
クロスイッチを2個設けることにより、中火点火と強火
点火を自在に選択できるようにしてもよい。
は、流量調節機構の駆動にステッピングモータを用い、
ステッピングモータに供給するパルス数により流量調節
機構の開度を調節するように構成したので、実施の開度
を常に検知する位置センサ等を設ける必要が無く、その
ため構成が簡素化される。なお、脱調等のエラーに対し
ては、点火装置の作動位置を利用して補正するので、実
際の開度が想定される開度に対して大きくずれることが
ない。
Claims (2)
- 【請求項1】 モータにより駆動されバーナへガスを
供給するガス量を増減制御すると共に閉弁位置ではガス
の供給を停止させる流量調節機構を、流量調節機構への
ガスの供給路を開閉する電磁式の安全弁の下流側に設け
た火力調節装置において、上記モータとしてステッピン
グモータを用い、ステッピングモータに供給するパルス
数により上記流量調節機構の開度を制御すると共に、流
量調節機構の全閉位置と全開位置との間における所定位
置に点火装置の作動位置を設定し、流量調節機構の実際
の開度が所定位置に達すると点火装置を作動させると共
に上記パルス数から規定される開度と実際の開度との誤
差を補正することを特徴とする火力調節装置。 - 【請求項2】 ステッピングモータの回転軸に連動し
て回転するカム板を設け、カム板が所定角度回転すると
作動するマイクロスイッチを取り付け、マイクロスイッ
チの作動により上記流量調節機構の実際の開度が点火装
置の作動位置に達したことを検知するようにしたことを
特徴とする請求項1記載の火力調節装置。
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