JP2003126174A - 車椅子の転倒防止装置 - Google Patents

車椅子の転倒防止装置

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JP2003126174A
JP2003126174A JP2001325487A JP2001325487A JP2003126174A JP 2003126174 A JP2003126174 A JP 2003126174A JP 2001325487 A JP2001325487 A JP 2001325487A JP 2001325487 A JP2001325487 A JP 2001325487A JP 2003126174 A JP2003126174 A JP 2003126174A
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Japan
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wheelchair
fall
bracket
fall preventing
caregiver
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JP2001325487A
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Ryuichi Saruta
隆一 猿田
Masayo Okada
雅代 岡田
Mikako Kawamura
美香子 河村
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YSgear Co Ltd
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YSgear Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自操式車椅子における先行技術の転倒防止構
成は、ティッピングレバーに後方へ延びる転倒防止バー
を設けたものであるため、転倒防止バーは、常にティッ
ピングレバーの後方へ延びた状態となり、車椅子の介助
者に邪魔になる。この転倒防止バーを短くすると転倒防
止効果が薄れるという問題がある。本発明はこのような
点に鑑みて、介助者の邪魔にならず、車椅子への安定し
た取り付けができる転倒防止装置を提供するものであ
る。 【解決手段】 ブラケットに回動可能に取り付けた取り
付け軸部とこの取り付け軸部から斜め下方に延びた支え
脚部とを形成する転倒防止脚を備え、ブラケットは、車
椅子のバックパイプとティッピングレバーとに渡って取
り付ける取り付け部を有し、支え脚部が、取り付け軸部
よりも後方位置となる転倒防止位置と取り付け軸部より
も前方位置となる収納位置とに回動可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子が後方へ転
倒するのを防止する車椅子の転倒防止装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、車椅子は、車体の一部である縦
方向の車軸支持パイプに車椅子の走行操作を行う主車輪
の車軸が取り付けられ、この主車輪の外側に取り付けた
ホイールを車椅子に乗った人が操作する。また、車椅子
の上部後方に設けたグリップ(ハンドルともいう)によ
って車椅子の介助者が車椅子の走行を補助できるように
なっている。 【0003】このような車椅子において、車椅子の重心
を前寄りに設定すると、主車輪とその前方に取り付けた
キャスターとによって車椅子を安定に接地できるが、重
心が前寄りになるほど、段差部を乗り越える際、グリッ
プによって車椅子を持ち上げる荷重が大きく、持ち上げ
に苦労する。また、車椅子の重心を主車輪の車軸上に設
定すると不安定となり、後方ヘの転倒が心配である。こ
れらを考慮して、一般的に、車椅子の重心を主車輪の車
軸よりも若干前方に設定している。 【0004】この場合も、前上がりの傾斜道の走行や、
急にスタートしたとき等には、後方へ転倒する虞がある
ので、転倒防止装置を設ける考えもある。その機構は、
車椅子の左右側の下後部には、車椅子の介助者が足を掛
けて車椅子の前部を持ち上げ易いように、後方へ水平状
態に延びたティッピングレバーが設けられており、この
ティッピングレバー内に挿入して、このティッピングレ
バーから後方へ延びる転倒防止バーをこのティッピング
レバーにネジで固定している。この転倒防止バーは、後
端を下方へ折り曲げた形状をなし、車椅子が後方へ傾い
たときにこの転倒防止バーの後端が接地して転倒を防止
する構成である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このような転倒防止バ
ーは、常にティッピングレバーの後方へ延びた状態とな
るため、車椅子の介助者に邪魔になる。一方、この転倒
防止バーを短くすると、転倒防止効果が薄れるという問
題がある。本発明は、このような点に鑑み、介助者によ
る平地での車椅子の通常使用時には介助者の邪魔になら
ない状態を保ち、車椅子を停止した状態や、前上がりの
傾斜道の走行、或いは介助者なしの使用では、車椅子の
後方への転倒が防止できる装置を提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の車椅子の転倒防
止装置は、ブラケットと、このブラケットに回動可能に
取り付けた取り付け軸部とこの取り付け軸部から斜め下
方に延びた支え脚部とを形成する転倒防止脚を備え、前
記ブラケットは、車椅子のバックパイプと前記ティッピ
ングレバーとに渡って取り付ける取り付け部を有し、前
記支え脚部が、前記取り付け軸部よりも後方位置となる
転倒防止位置と前記取り付け軸部よりも前方位置となる
収納位置とに回動可能である構成である。 【0007】これによって、ブラケットは車椅子のバッ
クパイプとティッピングレバーとに渡って取り付けるた
め、安定した取り付けが達成できる。また、ブラケット
は、バックパイプとティッピングレバーの内側において
バックパイプとティッピングレバーをそれぞれ固定具を
介してネジで固定することによって、必要性に応じて着
脱できる。また、既製の車椅子にも簡単に取り付けでき
ると共に、介助者による操作が容易となり、支え脚部を
取り付け軸部よりも前方位置となる収納位置に回動させ
ることによって、介助者の邪魔にならない状態を保つこ
とができる。 【0008】 【発明の実施の形態】次に、本願発明の実施形態につい
て説明する。図1乃び図2は本発明の車椅子の転倒防止
装置の実施形態を示す。図1は本発明の転倒防止装置を
備えた車椅子の右側部分の概略説明図、図2は本発明の
転倒防止装置を備えた車椅子の右側部分を上から見た説
明図である。 【0009】以下、本発明の実施形態を図に基づいて説
明する。1は一般の自操式車椅子であり、パイプフレー
ム8の結合で構成された車体2の両側には、車軸32に
よって回転自在に主車輪3が取り付けられ、主車輪3の
内側には、アームレスト4間に座席を形成するシート6
と、シート6から車体2の後上部に形成したグリップ5
にかけて形成したバックレスト7が設けている。この他
に、車椅子1の前面側左右に上下に延びるフレーム8の
下部に設けたフットレスト9と、主車輪3の前方にあっ
て車体2の縦フレームに回転自在に取り付けたキャスタ
ー10を備え、車椅子1に乗った人が車輪3の外側に間
隔を存して取り付けられたホイール11を握って操作す
ることによって、車椅子1を前進、後退、回転などの操
作ができる構成である。 【0010】車輪3は、外周にタイヤを取り付けるリム
31と、車体2の一部を構成するパイプで作られたバッ
クパイプ8Bに取り付けられる車軸32に、ベアリング
によって回転自在に取り付けた軸受け部33と、軸受け
部33とリム31とに渡るスポーク35を備える。この
車椅子1は、一般に市場に出回っている形態の車椅子の
構成であり、この他に、ブレーキ装置12、車椅子1に
乗った人のふくらはぎを支えるレッグレスト13等が備
えられている。8Aは、バックパイプ8Bの下部に交差
して後方に延びた横方向バーであり、車体2の一部を構
成するパイプで作られた車体2の左右側の下部に設けら
れ、その後端部に車椅子1の介助者が足を掛けることが
できるティッピングレバー8Cを構成する。 【0011】本発明は、この様な車椅子1用として効果
ある転倒防止装置20を提供するものである。以下、こ
の車椅子の転倒防止装置20について説明する。21
は、バックパイプ8Bとその下部に交差して後方に延び
たティッピングレバー8Cとに渡ってそれぞれ固定具2
2、23を介してボルトネジ28A、28Bにて着脱自
在に取り付けたブラケットである。ブラケット21は、
バックパイプ8Bとティッピングレバー8Cの内側に位
置するように取り付けられている。24はブラケット2
1に取り付けた転倒防止脚である。転倒防止脚24は、
取り付け具26によってブラケット21に回動可能に取
り付けた取り付け軸部240と、この取り付け軸部24
0から斜め下方に延びた支え脚部241を形成してい
る。この構成によって、支え脚部241が、取り付け軸
部240よりも後方位置となる転倒防止位置(図1の実
線位置)と、取り付け軸部240よりも前方位置となる
収納位置(図1の二点鎖線位置)とをとることができ
る。 【0012】ブラケット21をバックパイプ8Bとティ
ッピングレバー8Cへ取り付ける構成は、図1に示すよ
うに同一構成とすることによって、固定具22、23と
ボルトネジ28A、28Bによる取り付け部材の共通化
ができる。ブラケット21には、ボルトネジ28A、2
8Bが貫通する孔を長孔等で形成して融通性を持たせる
ことによって、車種の異なる既存の車椅子へも容易に適
用できる。 【0013】転倒防止脚24は、支え脚部241はその
一部を構成するように下端に回転自在に回転輪25を設
けている。27は、車椅子1の介助者が足で蹴って、転
倒防止脚24を転倒防止位置と収納位置とに回動させる
ことができるようにするレバーであり、転倒防止脚24
と一体化されている。転倒防止脚24、回転輪25及び
レバー27の収納位置は、図1でそれぞれ24A、25
A及び27Aで示す。 【0014】前上がりの傾斜道の走行や介助者なしの使
用では、車椅子1が僅かに後方に傾いたとき、転倒防止
脚24が接地すると、安定した走行がし難い。このた
め、転倒防止脚24は、地面29に対する回転輪25の
位置が、収納位置よりも転倒防止位置が高くなるよう構
成している。その具体的構成は、取り付け軸部240を
垂直支持ではなく上部が前方へ傾斜した状態でブラケッ
ト21に回動可能に取り付けている。これによって、支
え脚部241を長くして車椅子1の後方位置で接地する
ようにしても、収納位置における回転輪25と地面29
との間隔H1に対して、転倒防止位置において回転輪2
5が地面29から所定の高さH2に維持できることにな
り、H1<H2によって、転倒防止位置において車椅子
1が僅かに後方に傾いても、回転輪25が接地せず、走
行の容易性が得られる。もし走行中に回転輪25が接地
しても、その回転によって抵抗が少ない状態を保てる。 【0015】上記のように、転倒防止脚24がティッピ
ングレバー8Cの内側に位置するため、ティッピングレ
バー8Cの内側を通って転倒防止位置と収納位置とに回
動させることが容易である。また、従前どおり、ティッ
ピングレバーも使用することが可能である。また、H1
<H2によって、転倒防止位置において車椅子1が僅か
に後方に傾いても、回転輪25が接地せず、走行の容易
性が得られる。 【0016】転倒防止脚24を転倒防止位置と収納位置
とに安定的に保持するためには、種々の構成が考えられ
るが、その一つとして、バネで取り付け軸部240へ向
けて押されたボールを取り付け具26に設け、取り付け
軸部240には転倒防止位置と収納位置においてこのボ
ールが嵌る凹部をそれぞれ形成して、これらによってラ
ッチ機構を構成することによって容易に達成できる。即
ち、転倒防止位置と収納位置においては、このボールが
凹部に嵌ってそれらの状態を維持し、転倒防止位置から
収納位置へ、また収納位置から転倒防止位置への回動
は、このバネ力に抗した作用力を転倒防止脚24に与え
ることによってボールが凹部から外れて転倒防止脚24
の回動が得られる。このため、適度のバネ力のバネを使
用することによって、転倒防止位置と収納位置で仮保持
ができ、使用上での安定度が増す。 【0017】支え脚部241の長さは、主車輪3の直径
によって設定される。このため、主車輪3の直径が小さ
くなるに従って支え脚部241の長さは短くなり、回転
輪25の位置も、251、252のようになる。また、
支え脚部241の長さを調節可能に構成することによっ
て、転倒防止位置も調節できる。この場合、回転輪25
の位置を251、252のように調節できるように構成
する。 【0018】上記の転倒防止装置20は、車椅子1の左
右側に対称的に配置されることによって、車椅子1の転
倒防止を安定的に達成できる。 【0019】本発明は、上記実施形態に限定されず、本
発明の技術的範囲を逸脱しないかぎり種々の変更が考え
られ、それに係る種々の実施形態を包含するものであ
る。 【0020】 【発明の効果】本発明によって、ブラケットは車椅子の
バックパイプとティッピングレバーとに渡って取り付け
るため、安定した取り付けが達成できる。また、ブラケ
ットは、バックパイプとティッピングレバーの内側にお
いてバックパイプとティッピングレバーをそれぞれ固定
具を介してネジで固定することによって、必要性に応じ
て着脱できる。また、既製の車椅子にも簡単に取り付け
できると共に、介助者による操作が容易となり、支え脚
部を取り付け軸部よりも前方位置となる収納位置に回動
させることによって、介助者の邪魔にならない状態を保
つことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の転倒防止装置を備えた車椅子の右側部
分の概略説明図である。 【図2】本発明の転倒防止装置を備えた車椅子の右側部
分を上から見た説明図である。 【符号の説明】 1……車椅子 2……車体 3……主車輪 11……ホイール 20……転倒防止装置 21……ブラケット 24……転倒防止脚 240……取り付け軸部 241……支え脚部 25……回転輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 美香子 静岡県浜松市新橋町1103 株式会社ワイズ ギア内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ブラケットと、このブラケットに回動可
    能に取り付けた取り付け軸部とこの取り付け軸部から斜
    め下方に延びた支え脚部とを形成する転倒防止脚を備
    え、前記ブラケットは、車椅子のバックパイプと前記テ
    ィッピングレバーとに渡って取り付ける取り付け部を有
    し、前記支え脚部が、前記取り付け軸部よりも後方位置
    となる転倒防止位置と前記取り付け軸部よりも前方位置
    となる収納位置とに回動可能であることを特徴とする車
    椅子用転倒防止装置。
JP2001325487A 2001-10-23 2001-10-23 車椅子の転倒防止装置 Pending JP2003126174A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2005100261B4 (en) * 2005-03-27 2005-08-18 Zhang, Dongning Mr Mobility solution
JP2006175131A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Matsunaga Seisakusho:Kk 車椅子用の折り畳み式転倒防止装置
WO2007052791A1 (ja) * 2005-11-07 2007-05-10 Seiwa Kogyo Co., Ltd. 旋回規制装置および車椅子

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