JPH11253506A - 歩行補助器 - Google Patents
歩行補助器Info
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- JPH11253506A JPH11253506A JP10087979A JP8797998A JPH11253506A JP H11253506 A JPH11253506 A JP H11253506A JP 10087979 A JP10087979 A JP 10087979A JP 8797998 A JP8797998 A JP 8797998A JP H11253506 A JPH11253506 A JP H11253506A
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- JP
- Japan
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- frame
- wheel
- pedestrian
- walking aid
- walking
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 歩行障害者が屋外で使用する歩行補助器を提
供することを課題としており、身体を支える機能に優
れ、方向安定性及び操舵性が良好で、障害物を乗り越え
る力が大きく、安全でかつ外観にも優れた歩行補助器を
提供する。 【解決手段】 歩行者の両側から前方を囲むように形成
されたフレーム3と、フレームに軸着されて歩行者の両
側に位置する大径の後輪1と、フレームに操舵機構20
を介して装着されて歩行者の前方に位置する前輪2と、
フレームに回動自在に支持され下端が前記操舵機構に連
結されて上方に延びる操舵軸17と、身体支持枠21と
を備え、身体支持枠21で歩行者の体重を支持するとと
もに、身体支持枠21の操舵軸17まわりの揺動により
前輪2を操舵することを特徴とするものである。後輪1
は前後方向から見て若干下広がりとなる角度で軸着する
のが特に好ましく、それによりこの発明の歩行補助器に
高い安定性を付与できる。
供することを課題としており、身体を支える機能に優
れ、方向安定性及び操舵性が良好で、障害物を乗り越え
る力が大きく、安全でかつ外観にも優れた歩行補助器を
提供する。 【解決手段】 歩行者の両側から前方を囲むように形成
されたフレーム3と、フレームに軸着されて歩行者の両
側に位置する大径の後輪1と、フレームに操舵機構20
を介して装着されて歩行者の前方に位置する前輪2と、
フレームに回動自在に支持され下端が前記操舵機構に連
結されて上方に延びる操舵軸17と、身体支持枠21と
を備え、身体支持枠21で歩行者の体重を支持するとと
もに、身体支持枠21の操舵軸17まわりの揺動により
前輪2を操舵することを特徴とするものである。後輪1
は前後方向から見て若干下広がりとなる角度で軸着する
のが特に好ましく、それによりこの発明の歩行補助器に
高い安定性を付与できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高齢者や下肢に
機能障害がある人が歩行をする際に使用する歩行補助器
に関するものである。
機能障害がある人が歩行をする際に使用する歩行補助器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高齢者や下肢に障害がある人が歩行する
ときに使用する器具には、杖、松葉杖、歩行補助器、車
椅子などがある。歩行補助器と呼ばれているものは、通
常車輪の付いた枠に身体を支えるための肘掛けやハンド
ルが付いたもので、歩行者はその肘掛けやハンドルに体
重を一部預けた状態で歩行を行う。この種の歩行補助器
には、乳母車のような構造で主に道路を歩行するときに
用いられるシルバーカーなどと呼ばれているものと、病
院の廊下などを歩行する際によく用いられるウオーカー
などと呼ばれるものとがある。シルバーカーはハンドル
を手で握って身体を支えているだけであるから、体重を
支える機能はそれほど大きくない。一方ウオーカーは枠
の上端に取り付けた肘掛けに肘を当てて体重を預けるこ
とができるので、歩行を補助する機能はシルバーカーよ
り大きい。
ときに使用する器具には、杖、松葉杖、歩行補助器、車
椅子などがある。歩行補助器と呼ばれているものは、通
常車輪の付いた枠に身体を支えるための肘掛けやハンド
ルが付いたもので、歩行者はその肘掛けやハンドルに体
重を一部預けた状態で歩行を行う。この種の歩行補助器
には、乳母車のような構造で主に道路を歩行するときに
用いられるシルバーカーなどと呼ばれているものと、病
院の廊下などを歩行する際によく用いられるウオーカー
などと呼ばれるものとがある。シルバーカーはハンドル
を手で握って身体を支えているだけであるから、体重を
支える機能はそれほど大きくない。一方ウオーカーは枠
の上端に取り付けた肘掛けに肘を当てて体重を預けるこ
とができるので、歩行を補助する機能はシルバーカーよ
り大きい。
【0003】ウオーカーと呼ばれている歩行補助器に付
いている車輪は、移動方向に首を振るいわゆるキャスタ
ー車輪である。歩行者は歩行補助器に体重を預け、進み
たい方向に向けて身体や足を動かすと、キャスター車輪
がその方向に首を振り、車輪が転動して歩行者は歩行補
助器とともに所望の方向に移動することができる。
いている車輪は、移動方向に首を振るいわゆるキャスタ
ー車輪である。歩行者は歩行補助器に体重を預け、進み
たい方向に向けて身体や足を動かすと、キャスター車輪
がその方向に首を振り、車輪が転動して歩行者は歩行補
助器とともに所望の方向に移動することができる。
【0004】一方、シルバーカーの車輪は、車軸の方向
を固定した車輪またはそのような車輪とキャスター車輪
との組合わせである。通常シルバーカーの車輪は、ウオ
ーカーの車輪より径が大きい。これは道路には段差や凹
凸や小石などの障害物があるので、これらを乗り越えや
すくするためである。
を固定した車輪またはそのような車輪とキャスター車輪
との組合わせである。通常シルバーカーの車輪は、ウオ
ーカーの車輪より径が大きい。これは道路には段差や凹
凸や小石などの障害物があるので、これらを乗り越えや
すくするためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ウオーカーは病院の廊
下などのように、段差や傾斜や障害物のない平坦な路面
を歩行するときには便利であり、歩行者の身体を支持す
る機能に優れているので、足がかなり弱くなった人でも
これを用いて歩行することができる。しかし車輪として
比較的小径のキャスター車輪を用いているため、段差や
小石などの障害物を乗り越える力が小さく、路面が傾斜
していると転倒する危険があり、路面に傾斜や段差があ
ると、車軸が振れて移動方向が定まらず、歩行が非常に
不安定になる。そのためウオーカーは屋外の道路などを
歩行するときに使用することはできず、公園の芝生の上
などを歩行するときに用いることは全く不可能である。
下などのように、段差や傾斜や障害物のない平坦な路面
を歩行するときには便利であり、歩行者の身体を支持す
る機能に優れているので、足がかなり弱くなった人でも
これを用いて歩行することができる。しかし車輪として
比較的小径のキャスター車輪を用いているため、段差や
小石などの障害物を乗り越える力が小さく、路面が傾斜
していると転倒する危険があり、路面に傾斜や段差があ
ると、車軸が振れて移動方向が定まらず、歩行が非常に
不安定になる。そのためウオーカーは屋外の道路などを
歩行するときに使用することはできず、公園の芝生の上
などを歩行するときに用いることは全く不可能である。
【0006】一方、シルバーカーは道路を歩行するとき
に用いることができるが、身体を支持する力が小さいの
で、ある程度足が丈夫な人でなければこれを使用して道
路を歩行するということができない。そこでウオーカー
と同等の身体保持機能を維持しつつ走破性を向上して、
道路等での使用を可能にする構造として、車輪を若干大
径にして前輪をハンドルで操舵できるようにした構造
(特開平8−66439号公報参照)や、前輪を稍大径
にしてフレームに手で握るハンドルを取り付けて移動方
向の振れを抑えることができるようにした構造(特開平
9−135871号公報参照)等が提案されている。
に用いることができるが、身体を支持する力が小さいの
で、ある程度足が丈夫な人でなければこれを使用して道
路を歩行するということができない。そこでウオーカー
と同等の身体保持機能を維持しつつ走破性を向上して、
道路等での使用を可能にする構造として、車輪を若干大
径にして前輪をハンドルで操舵できるようにした構造
(特開平8−66439号公報参照)や、前輪を稍大径
にしてフレームに手で握るハンドルを取り付けて移動方
向の振れを抑えることができるようにした構造(特開平
9−135871号公報参照)等が提案されている。
【0007】この発明は、歩行障害者が屋外で使用する
歩行補助器を提供することを課題としており、身体を支
える機能に優れ、方向安定性及び操舵性が良好で、障害
物を乗り越える力が大きく、安全でかつ外観にも優れた
歩行補助器を提供することを課題としている。
歩行補助器を提供することを課題としており、身体を支
える機能に優れ、方向安定性及び操舵性が良好で、障害
物を乗り越える力が大きく、安全でかつ外観にも優れた
歩行補助器を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の歩行補助器
は、歩行者の両側から前方を囲むように形成されたフレ
ーム3と、フレームに軸着されて歩行者の両側に位置す
る大径の後輪1と、フレームに操舵機構20を介して装
着されて歩行者の前方に位置する前輪2と、フレームに
回動自在に支持され下端が前記操舵機構に連結されて上
方に延びる操舵軸17と、身体支持枠21とを備え、身
体支持枠21で歩行者の体重を支持するとともに、身体
支持枠21の操舵軸17まわりの揺動により前輪2を操
舵することを特徴とするものである。後輪1は前後方向
から見て若干下広がりとなる角度で軸着するのが特に好
ましく、それによりこの発明の歩行補助器に高い安定性
を付与できる。
は、歩行者の両側から前方を囲むように形成されたフレ
ーム3と、フレームに軸着されて歩行者の両側に位置す
る大径の後輪1と、フレームに操舵機構20を介して装
着されて歩行者の前方に位置する前輪2と、フレームに
回動自在に支持され下端が前記操舵機構に連結されて上
方に延びる操舵軸17と、身体支持枠21とを備え、身
体支持枠21で歩行者の体重を支持するとともに、身体
支持枠21の操舵軸17まわりの揺動により前輪2を操
舵することを特徴とするものである。後輪1は前後方向
から見て若干下広がりとなる角度で軸着するのが特に好
ましく、それによりこの発明の歩行補助器に高い安定性
を付与できる。
【0009】請求項3記載の発明は、上記構成の歩行補
助器において、身体支持枠21が上面に歩行者の前腕を
支える略前後方向に延びる凹所27を形成した肘載せ台
26を備え、この肘載せ台26の前方にグリップ28が
設けられていることを特徴とするものである。
助器において、身体支持枠21が上面に歩行者の前腕を
支える略前後方向に延びる凹所27を形成した肘載せ台
26を備え、この肘載せ台26の前方にグリップ28が
設けられていることを特徴とするものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の歩
行補助器において、肘載せ台26は前記凹所27の後端
側に突出する上下動可能なブレーキパッド29を備え、
このブレーキパッドを上方に付勢するバネ34と前輪ま
たは後輪に回転抵抗を与えるブレーキ30とを備え、前
記ブレーキパッド29とブレーキ30とはブレーキパッ
ド29が押し下げられたときに車輪の回転抵抗が解除さ
れるように作動連結されていることを特徴とするもので
ある。
行補助器において、肘載せ台26は前記凹所27の後端
側に突出する上下動可能なブレーキパッド29を備え、
このブレーキパッドを上方に付勢するバネ34と前輪ま
たは後輪に回転抵抗を与えるブレーキ30とを備え、前
記ブレーキパッド29とブレーキ30とはブレーキパッ
ド29が押し下げられたときに車輪の回転抵抗が解除さ
れるように作動連結されていることを特徴とするもので
ある。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
または4記載の歩行補助器において、操舵軸17の傾斜
角を前後方向に調節するチルト機構38と、身体支持枠
21の操舵軸17に対する前後方向の傾斜角を調節する
第2のチルト機構39とを備えたことを特徴とするもの
である。
または4記載の歩行補助器において、操舵軸17の傾斜
角を前後方向に調節するチルト機構38と、身体支持枠
21の操舵軸17に対する前後方向の傾斜角を調節する
第2のチルト機構39とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項1、2、
3、4または5記載の歩行補助器において、両側をフレ
ーム3の両側部分に支持される着脱自在ないし折り畳み
自在な腰掛40を備えたことを特徴とするものである。
3、4または5記載の歩行補助器において、両側をフレ
ーム3の両側部分に支持される着脱自在ないし折り畳み
自在な腰掛40を備えたことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】歩行者は二つの後輪1の略中間位置に立ち、身
体支持枠21に腕を載せるか脇の下を支えるかして体重
を預けた状態で歩行する。前輪2が操舵輪となってお
り、身体支持枠21の方向により前輪が操舵される。前
輪が歩行者の前方に位置しているため、大径の車輪を用
いても歩行者の足などにぶつかることなく操舵が可能で
あり、前輪の径を大きくすることによって段差や小石な
どの障害物に対する走破力を向上させることができると
ともに、走行抵抗も小さくできる。前輪は一輪でも両側
に二輪としてもよく、一輪とすれば操舵機構が簡単にな
り、二輪としたときは安定性が増す。また歩行者の体重
がかかっている身体支持枠21で前輪の向きを決めるの
で、障害物等によって前輪が振られるのを抑えることが
でき、安定した歩行が可能である。
体支持枠21に腕を載せるか脇の下を支えるかして体重
を預けた状態で歩行する。前輪2が操舵輪となってお
り、身体支持枠21の方向により前輪が操舵される。前
輪が歩行者の前方に位置しているため、大径の車輪を用
いても歩行者の足などにぶつかることなく操舵が可能で
あり、前輪の径を大きくすることによって段差や小石な
どの障害物に対する走破力を向上させることができると
ともに、走行抵抗も小さくできる。前輪は一輪でも両側
に二輪としてもよく、一輪とすれば操舵機構が簡単にな
り、二輪としたときは安定性が増す。また歩行者の体重
がかかっている身体支持枠21で前輪の向きを決めるの
で、障害物等によって前輪が振られるのを抑えることが
でき、安定した歩行が可能である。
【0014】身体支持枠に肘を載せる凹所27を形成
し、この凹所に突出するブレーキパッド29を押し下げ
たときに車輪の回転抵抗が解除されるようにすれば、歩
行者はブレーキパッドを押し込んだ若干前屈みの姿勢で
歩行補助器で身体を支えながら歩行することができ、歩
行者の意志と歩行補助器の動きとが合致して使い勝手を
向上させることができる。またブレーキ30を設けるこ
とによって坂道などを歩行するとき、歩行補助器が自然
に走り出すのを防止できる。またチルト機構38、39
を設けることにより、前輪と後輪の間で体重がかかる位
置や、身体支持枠21が身体を支える角度を調整できる
ので、より楽な姿勢で安定に歩行することができる。
し、この凹所に突出するブレーキパッド29を押し下げ
たときに車輪の回転抵抗が解除されるようにすれば、歩
行者はブレーキパッドを押し込んだ若干前屈みの姿勢で
歩行補助器で身体を支えながら歩行することができ、歩
行者の意志と歩行補助器の動きとが合致して使い勝手を
向上させることができる。またブレーキ30を設けるこ
とによって坂道などを歩行するとき、歩行補助器が自然
に走り出すのを防止できる。またチルト機構38、39
を設けることにより、前輪と後輪の間で体重がかかる位
置や、身体支持枠21が身体を支える角度を調整できる
ので、より楽な姿勢で安定に歩行することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1ないし6はこの発明の歩行補
助器の一実施例を示した図である。図の実施例のもので
は、後輪1に大径の車椅子用の車輪を用いており、前輪
2にはシルバーカー用の車輪を用いている。フレーム3
は平面略U字形に屈曲した下パイプ4と上パイプ5及び
これらを繋ぐ後繋ぎ材6と前繋ぎ材7を備えている。後
繋ぎ材6は略垂直で、その中間位置に後輪1が自由回転
可能に軸着されている。後輪1は前後方向から見て若干
下広がりとなる角度で軸着されており、横方向の転倒に
対する安定性が付与されている。後繋ぎ材6は上パイプ
5の上方に延び、その上端には折り畳み可能なハンドル
8が装着されている。このハンドル8は介護者が歩行補
助器を押して移動するときや、歩行者が歩行補助器に出
入りするとき又は腰掛けて休むときに使用する。前繋ぎ
材7はフレームの前方両側部分で下パイプ4と上パイプ
5とを連結している。
助器の一実施例を示した図である。図の実施例のもので
は、後輪1に大径の車椅子用の車輪を用いており、前輪
2にはシルバーカー用の車輪を用いている。フレーム3
は平面略U字形に屈曲した下パイプ4と上パイプ5及び
これらを繋ぐ後繋ぎ材6と前繋ぎ材7を備えている。後
繋ぎ材6は略垂直で、その中間位置に後輪1が自由回転
可能に軸着されている。後輪1は前後方向から見て若干
下広がりとなる角度で軸着されており、横方向の転倒に
対する安定性が付与されている。後繋ぎ材6は上パイプ
5の上方に延び、その上端には折り畳み可能なハンドル
8が装着されている。このハンドル8は介護者が歩行補
助器を押して移動するときや、歩行者が歩行補助器に出
入りするとき又は腰掛けて休むときに使用する。前繋ぎ
材7はフレームの前方両側部分で下パイプ4と上パイプ
5とを連結している。
【0016】下パイプ4は前方部分が前輪2との干渉を
避けるように上方に屈曲しており、その屈曲した前方部
分の内側に左右繋ぎ材9が設けられ、この左右繋ぎ材の
下方に前輪支持枠11が形成されている。図5に示すよ
うに、前輪支持枠11の下端両端に垂直軸まわりに揺動
自在なクランク12が装着され、そのクランクの外側を
向いた端部に前輪2が軸着されている。クランク12の
他方の端部相互は、タイロッド13で連結され、このタ
イロッド13の左右の動きにより、前輪2が操舵される
ようになっている。
避けるように上方に屈曲しており、その屈曲した前方部
分の内側に左右繋ぎ材9が設けられ、この左右繋ぎ材の
下方に前輪支持枠11が形成されている。図5に示すよ
うに、前輪支持枠11の下端両端に垂直軸まわりに揺動
自在なクランク12が装着され、そのクランクの外側を
向いた端部に前輪2が軸着されている。クランク12の
他方の端部相互は、タイロッド13で連結され、このタ
イロッド13の左右の動きにより、前輪2が操舵される
ようになっている。
【0017】上パイプ5の前端と下パイプ4の前端と
は、前輪支持枠11の下端中央を略中心とする円弧ガイ
ド14で連結されており、この円弧ガイド14に沿って
移動かつ固定自在に円弧ブラケット15が固定されてい
る。前記固定は円弧ガイド14と円弧ブラケット15と
をボルトナット16で締結することにより行われる。こ
の円弧ガイドと円弧ブラケットにより、後述する操舵軸
のチルト機構38が構成されている。操舵軸17は伸縮
することができる構造であり、円弧ブラケット15の後
端と前輪支持枠11の下端中央とに回動自在に軸支され
ており、その下端から後方に延びる短いアーム18がタ
イロッド13に連結されている。円弧ブラケット15を
円弧ガイド14に沿って移動させることにより、操舵軸
17の傾斜角が変化し、また操舵軸17を回動すること
によりアーム18が揺動してタイロッド13を左右動さ
せ、前輪2の方向が変化する。
は、前輪支持枠11の下端中央を略中心とする円弧ガイ
ド14で連結されており、この円弧ガイド14に沿って
移動かつ固定自在に円弧ブラケット15が固定されてい
る。前記固定は円弧ガイド14と円弧ブラケット15と
をボルトナット16で締結することにより行われる。こ
の円弧ガイドと円弧ブラケットにより、後述する操舵軸
のチルト機構38が構成されている。操舵軸17は伸縮
することができる構造であり、円弧ブラケット15の後
端と前輪支持枠11の下端中央とに回動自在に軸支され
ており、その下端から後方に延びる短いアーム18がタ
イロッド13に連結されている。円弧ブラケット15を
円弧ガイド14に沿って移動させることにより、操舵軸
17の傾斜角が変化し、また操舵軸17を回動すること
によりアーム18が揺動してタイロッド13を左右動さ
せ、前輪2の方向が変化する。
【0018】操舵軸17はフレーム3より高く上方に延
び、その上端に水平方向のピン19まわりに揺動かつ固
定自在に身体支持枠21が取り付けられている。身体支
持枠21はピン19を中心とする円板状の固定ブラケッ
ト22と固定ブラケットのピン19の上側に固着された
ハンドルパイプ25と、固定ブラケットのピン19の下
側に設けた円弧スリット23を備えている。身体支持枠
の固定は、操舵軸17及びスリット23に挿通したボル
トナット24で締結することによって行われる。
び、その上端に水平方向のピン19まわりに揺動かつ固
定自在に身体支持枠21が取り付けられている。身体支
持枠21はピン19を中心とする円板状の固定ブラケッ
ト22と固定ブラケットのピン19の上側に固着された
ハンドルパイプ25と、固定ブラケットのピン19の下
側に設けた円弧スリット23を備えている。身体支持枠
の固定は、操舵軸17及びスリット23に挿通したボル
トナット24で締結することによって行われる。
【0019】身体支持枠21は強度部材となっているハ
ンドルパイプ25と、その上に装着された肘載せ台26
とで形成されている。肘載せ台26はプラスチック成形
品又は木製で略馬蹄形をしており、その上面両側部分に
は前後方向に細長い凹所27が形成され、この凹所に肘
を載せて歩行者が身体を支えるようになっている。凹所
27の前端には固定のグリップ28が立設され、かつ両
側のグリップの間の部分が前後方向に幅狭いテーブル状
となっている。
ンドルパイプ25と、その上に装着された肘載せ台26
とで形成されている。肘載せ台26はプラスチック成形
品又は木製で略馬蹄形をしており、その上面両側部分に
は前後方向に細長い凹所27が形成され、この凹所に肘
を載せて歩行者が身体を支えるようになっている。凹所
27の前端には固定のグリップ28が立設され、かつ両
側のグリップの間の部分が前後方向に幅狭いテーブル状
となっている。
【0020】凹所27の後端部分には、肘載せ台26を
上下に貫通する開口が設けられており、この開口からブ
レーキパッド29が突出している。図6に示すように、
ブレーキパッド29はハンドルパイプ25に下方に突出
するように固定したレバーブラケット31の下端に支点
ピン32で枢着されたシーソレバー33の後端に取り付
けられており、シーソレバー33の前端は上方に屈曲さ
れ、レバーブラケット31との間に圧縮コイルバネ34
が介装されている。ブレーキパッド29はこの圧縮コイ
ルバネに付勢されて肘載せ台の凹所27から突出してい
る。前輪2の車軸に内装されたキャリパードラムブレー
キ30(図5参照)のブレーキワイヤ37がレバーブラ
ケット31に連結され、ブレーキワイヤのガイドスリー
ブ35がシーソレバー33の上方屈曲部36に連結され
ている。ブレーキパッド29が押されていない状態で
は、圧縮コイルバネ34の付勢力により、ブレーキワイ
ヤ37が引かれ前記キャリパードラムブレーキ30が前
輪に回転抵抗を与える。一方歩行者が肘に体重をかけて
ブレーキパッド29を押し下げると、ガイドスリーブ3
5が引かれることによってブレーキワイヤ37は押し戻
され、ブレーキ30が開放されて前輪2が自由回転可能
になる。
上下に貫通する開口が設けられており、この開口からブ
レーキパッド29が突出している。図6に示すように、
ブレーキパッド29はハンドルパイプ25に下方に突出
するように固定したレバーブラケット31の下端に支点
ピン32で枢着されたシーソレバー33の後端に取り付
けられており、シーソレバー33の前端は上方に屈曲さ
れ、レバーブラケット31との間に圧縮コイルバネ34
が介装されている。ブレーキパッド29はこの圧縮コイ
ルバネに付勢されて肘載せ台の凹所27から突出してい
る。前輪2の車軸に内装されたキャリパードラムブレー
キ30(図5参照)のブレーキワイヤ37がレバーブラ
ケット31に連結され、ブレーキワイヤのガイドスリー
ブ35がシーソレバー33の上方屈曲部36に連結され
ている。ブレーキパッド29が押されていない状態で
は、圧縮コイルバネ34の付勢力により、ブレーキワイ
ヤ37が引かれ前記キャリパードラムブレーキ30が前
輪に回転抵抗を与える。一方歩行者が肘に体重をかけて
ブレーキパッド29を押し下げると、ガイドスリーブ3
5が引かれることによってブレーキワイヤ37は押し戻
され、ブレーキ30が開放されて前輪2が自由回転可能
になる。
【0021】歩行者は開放されたフレームの後側から二
つの後輪の間の位置に入り、肘載せ台の凹所27に肘を
載せて身体を支えた状態で立つ。肘載せ台26に体重を
かけてブレーキパッド29を押し下げ、足を前後に動か
すことによって歩行する。歩行者が上体の向きを変える
と、肘載せ台26が操舵軸17まわりに揺動し、この揺
動により前輪2が向きを変える。歩行者が両足で立って
肘を浮かすようにすれば、前輪にブレーキがかかり、歩
行補助器の停止状態が保持される。歩行者が立つ位置は
チルト機構38により操舵軸17の傾斜を変更すること
によって調整できる。また第2のチルト機構39で操舵
軸17に対する肘載せ台26の角度を調整することによ
り、身体を支えるときの前腕の角度を調整できる。歩行
者はグリップ28を握った状態で肘載せ台の凹所27に
肘を載せているので、上体が安定しかつ肘の方向も安定
するので、前輪の方向も保持できる。
つの後輪の間の位置に入り、肘載せ台の凹所27に肘を
載せて身体を支えた状態で立つ。肘載せ台26に体重を
かけてブレーキパッド29を押し下げ、足を前後に動か
すことによって歩行する。歩行者が上体の向きを変える
と、肘載せ台26が操舵軸17まわりに揺動し、この揺
動により前輪2が向きを変える。歩行者が両足で立って
肘を浮かすようにすれば、前輪にブレーキがかかり、歩
行補助器の停止状態が保持される。歩行者が立つ位置は
チルト機構38により操舵軸17の傾斜を変更すること
によって調整できる。また第2のチルト機構39で操舵
軸17に対する肘載せ台26の角度を調整することによ
り、身体を支えるときの前腕の角度を調整できる。歩行
者はグリップ28を握った状態で肘載せ台の凹所27に
肘を載せているので、上体が安定しかつ肘の方向も安定
するので、前輪の方向も保持できる。
【0022】フレーム3には歩行者が立つ位置の両側部
分の上パイプ5に引っ掛けた状態で折り畳みまたは着脱
自在な腰掛40を取り付けることもできる。図7はこの
ような腰掛の一例を示す模式図で、上パイプに引っ掛け
るフック41を上端に設けた吊布42の下辺に中央部で
上向きに折り畳み可能な座板43の両側縁を連結した構
造である。このような構造の腰掛は使用しないときは折
り畳んでフレームの一方の側に懸吊しておき、使用する
ときに座板43を拡げてフックを反対側の上パイプに掛
け変えることにより腰掛を形成できる。このような腰掛
は歩行者が疲れたときに腰掛けて休むのに使用できる。
このとき前輪2にはブレーキがかかり、歩行補助器が路
面の傾斜により走り出すのを防止できる。
分の上パイプ5に引っ掛けた状態で折り畳みまたは着脱
自在な腰掛40を取り付けることもできる。図7はこの
ような腰掛の一例を示す模式図で、上パイプに引っ掛け
るフック41を上端に設けた吊布42の下辺に中央部で
上向きに折り畳み可能な座板43の両側縁を連結した構
造である。このような構造の腰掛は使用しないときは折
り畳んでフレームの一方の側に懸吊しておき、使用する
ときに座板43を拡げてフックを反対側の上パイプに掛
け変えることにより腰掛を形成できる。このような腰掛
は歩行者が疲れたときに腰掛けて休むのに使用できる。
このとき前輪2にはブレーキがかかり、歩行補助器が路
面の傾斜により走り出すのを防止できる。
【0023】図8には腰掛けて休むときに肘を置くため
の台板44が示されている。台板44には座板43と同
様に、両側部分にハンドル8に引っ掛けるためのフック
45がついている。台板を使用しないときは、フレーム
3の一方側に懸吊してかたづけておく。
の台板44が示されている。台板44には座板43と同
様に、両側部分にハンドル8に引っ掛けるためのフック
45がついている。台板を使用しないときは、フレーム
3の一方側に懸吊してかたづけておく。
【図1】歩行補助器の側面図
【図2】歩行補助器の平面図
【図3】フレームの斜視図
【図4】肘載せ台の斜視図
【図5】操舵装置の斜視図
【図6】ブレーキの操作部を示す拡大図
【図7】腰掛の正面図
【図8】腰掛及び台板の使用状態を示す斜視図
1 後輪 2 前輪 3 フレーム 17 操舵軸 21 身体支持枠 26 肘載せ台 27 凹所 28 グリップ 29 ブレーキパッド 30 キャリパードラムブレーキ 38 チルト機構 39 第2のチルト機構 40 腰掛
Claims (6)
- 【請求項1】 歩行者の両側から前方を囲むように形成
されたフレーム(3)と、フレームに軸着されて歩行者の
両側に位置する大径の後輪(1) と、フレームに操舵機構
(20)を介して装着されて歩行者の前方に位置する前輪
(2) と、フレームに回動自在に支持され下端が前記操舵
機構に連結されて上方に延びる操舵軸(17)と、身体支持
枠(21)とを備え、身体支持枠(21)で歩行者の体重を支持
するとともに、身体支持枠(21)の操舵軸(17)まわりの揺
動により前輪(2) を操舵することを特徴とする、歩行補
助器。 - 【請求項2】 後輪(1) がフレーム(3) の前後方向から
見て若干下広がりとなる角度で軸着されていることを特
徴とする、請求項1記載の歩行補助器。 - 【請求項3】 身体支持枠(21)が上面に歩行者の前腕を
支える略前後方向に延びる凹所(27)を形成した肘載せ台
(26)を備え、この肘載せ台(26)の前方にグリップ(28)が
設けられていることを特徴とする、請求項1又は2記載
の歩行補助器。 - 【請求項4】 肘載せ台(26)は前記凹所(27)の後端側に
突出する上下動可能なブレーキパッド(29)を備え、この
ブレーキパッドを上方に付勢するバネ(34)と前輪または
後輪に回転抵抗を与えるブレーキ(30)とを備え、前記ブ
レーキパッド(29)とブレーキ(30)とはブレーキパッド(2
9)が押し下げられたときに車輪の回転抵抗が解除される
ように作動連結されていることを特徴とする、請求項3
記載の歩行補助器。 - 【請求項5】 操舵軸(17)の傾斜角を前後方向に調節す
るチルト機構(38)と、身体支持枠(21)の操舵軸(17)に対
する前後方向の傾斜角を調節する第2のチルト機構(39)
とを備えた、請求項1、2、3または4記載の歩行補助
器。 - 【請求項6】 両側をフレーム(3) の両側部分に支持さ
れる着脱自在ないし折り畳み自在な腰掛(40)を備えた、
請求項1、2、3、4または5記載の歩行補助器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10087979A JPH11253506A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 歩行補助器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10087979A JPH11253506A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 歩行補助器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11253506A true JPH11253506A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13929954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10087979A Pending JPH11253506A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 歩行補助器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11253506A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1028058C2 (nl) * | 2005-01-18 | 2006-07-19 | Univ Delft Tech | Inrichting voor het bieden van verplaatsingshulp. |
WO2008138107A1 (en) * | 2007-05-11 | 2008-11-20 | Rowanwood Ip Inc. | Mobility assistance device |
JP2017042251A (ja) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 雅治 石塚 | 歩行支援白杖 |
-
1998
- 1998-03-16 JP JP10087979A patent/JPH11253506A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1028058C2 (nl) * | 2005-01-18 | 2006-07-19 | Univ Delft Tech | Inrichting voor het bieden van verplaatsingshulp. |
WO2008138107A1 (en) * | 2007-05-11 | 2008-11-20 | Rowanwood Ip Inc. | Mobility assistance device |
US9375380B2 (en) | 2007-05-11 | 2016-06-28 | Rowanwood Ip Inc. | Mobility assistance device |
JP2017042251A (ja) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 雅治 石塚 | 歩行支援白杖 |
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