JP2003105226A - ブラックマトリックス用着色材料及び該ブラックマトリックス用着色材料を含むブラックマトリックス用着色組成物並びにカラーフィルター - Google Patents

ブラックマトリックス用着色材料及び該ブラックマトリックス用着色材料を含むブラックマトリックス用着色組成物並びにカラーフィルター

Info

Publication number
JP2003105226A
JP2003105226A JP2001299386A JP2001299386A JP2003105226A JP 2003105226 A JP2003105226 A JP 2003105226A JP 2001299386 A JP2001299386 A JP 2001299386A JP 2001299386 A JP2001299386 A JP 2001299386A JP 2003105226 A JP2003105226 A JP 2003105226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black matrix
coloring material
value
coloring
white inorganic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001299386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4877444B2 (ja
Inventor
Hiroko Morii
弘子 森井
Keisuke Iwasaki
敬介 岩崎
Kazuyuki Hayashi
一之 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toda Kogyo Corp
Original Assignee
Toda Kogyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toda Kogyo Corp filed Critical Toda Kogyo Corp
Priority to JP2001299386A priority Critical patent/JP4877444B2/ja
Publication of JP2003105226A publication Critical patent/JP2003105226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4877444B2 publication Critical patent/JP4877444B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、シャープな粒度分布及び高い電気
抵抗値を有すると共に、遮光性及び耐光性に優れたブラ
ックマトリックス用着色材料及びブラックマトリックス
用着色組成物並びにカラーフィルターを提供する。 【解決手段】 白色無機粒子の粒子表面が糊剤によって
被覆されていると共に該被覆に黒色有機顔料及び/又は
カーボンブラックが付着している平均粒子径0.001
〜1.0μmの複合粒子粉末からなり、前記有機顔料及
び/又はカーボンブラックの全付着量が前記白色無機粒
子100重量部に対して1〜500重量部であるブラッ
クマトリックス用着色材料及び該ブラックマトリックス
用着色材料を含むブラックマトリックス用着色組成物並
びにカラーフィルターである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャープな粒度分布及
び高い電気抵抗値を有すると共に、遮光性及び耐光性に
優れたブラックマトリックス用着色材料を提供する。
【0002】
【従来の技術】現在の情報化社会において、パーソナル
コンピュータを始めとした各種情報機器がビジネス用、
個人・家庭用を問わず普及しており、その端末には必ず
ディスプレイが組み込まれている。殊に、携帯型の情報
機器は、軽量、省スペースが要求されることから、液晶
表示素子(LCD)が用いられていると共に、カラー化
が進んでいる。
【0003】カラー液晶表示素子(LCD)は、ガラス
基板上に、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色又は
C(シアン)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)の3原
色を規則的に配列したカラーフィルター層と遮光用のブ
ラックマトリックス層を形成することにより得られる。
【0004】ブラックマトリックス層は、1)画素以外
の部分でのバックライトの光を遮り、表示コントラスト
を向上する、2)隣接する各画素の混色を防止し、色純
度の低下を防ぐ、3)光電流によるTFTの動作不全を
防止する、4)表示面への背景光の映り込みによるコン
トラストの低下を防ぐ、等の目的のために設けられてい
る。
【0005】近年の液晶表示素子(LCD)の高画質化
に伴い、ブラックマトリックス層にもより高性能化が求
められており、上記目的を達成するために、高い遮光
率、低反射率及びファインパターン性が要求されてい
る。
【0006】従来より、ブラックマトリックス材料とし
て、クロム系材料を用いた金属薄膜が用いられている
が、近年、環境汚染等の問題から、カーボンブラックを
樹脂中に配合した黒色樹脂膜が実用化されている(特開
平6−9915号公報等)。
【0007】しかしながら、カーボンブラックを用いた
ブラックマトリックスは、反射率が低いという点では優
れているが、一般にカーボンブラックは導電性を有して
いるため、これを用いたブラックマトリックスは、高抵
抗であることが要求されるSTN方式やMIN方式の液
晶パネルには適さない。
【0008】ブラックマトリックスの遮光性を確保しな
がら、電気抵抗の低減を抑制するため技術として、カー
ボンブラックとともにペリレン系黒色顔料を配合するこ
とが行われている(特開平10−219167)。
【0009】また、カーボンブラックは一般に、微粒子
であることに起因して、通常は凝集体として挙動するた
め、樹脂中に配合した場合、均一に分散させることが困
難であり、遮光性が低下する傾向にあるため、優れた分
散性を有するブラックマトリックス用着色材料が要求さ
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】シャープな粒度分布及
び高い電気抵抗値を有すると共に、遮光性及び耐光性に
優れたブラックマトリックス用着色材料は、現在最も要
求されているところであるが、未だ得られていない。
【0011】即ち、前出特開平10−219167号公
報には、樹脂中にカーボンブラックと共にペリレン系黒
色顔料を配合したブラックマトリックス層用インキが記
載されているが、カーボンブラック及びペリレンブラッ
ク系黒色顔料の粒度分布が広く、分散性が十分とは言い
難いため、十分な遮光性を得ることが困難である。
【0012】なお、特開平11−323174号公報に
は、黒色酸化鉄粒子粉末又は黒色含水酸化鉄粒子粉末の
粒子表面にアルコキシシランから生成するオルガノシラ
ン化合物が被覆されており、該オルガノシラン化合物被
覆にカーボンブラックが付着している鉄系黒色複合粒子
粉末が記載されているが、黒色の芯粒子に黒色のカーボ
ンブラックを固着させる技術である。
【0013】そこで、本発明は、シャープな粒度分布及
び高い電気抵抗値を有すると共に、遮光性及び耐光性に
優れたブラックマトリックス用着色材料を得ることを技
術的課題とする。
【0014】
【課題を解決する為の手段】前記技術的課題は、次の通
りの本発明によって達成できる。
【0015】即ち、本発明は、白色無機粒子の粒子表面
が糊剤によって被覆されていると共に該被覆に有機顔料
及び/又はカーボンブラックが付着している平均粒子径
0.001〜1.0μmの複合粒子粉末からなり、前記
有機顔料及び/又はカーボンブラックの全付着量が前記
白色無機粒子100重量部に対して1〜500重量部で
あることを特徴とするブラックマトリックス用着色材料
である(本発明1)。
【0016】また、本発明は、本発明1の白色無機粒子
の粒子表面が、あらかじめアルミニウムの水酸化物、ア
ルミニウムの酸化物、ケイ素の水酸化物及びケイ素の酸
化物より選ばれる少なくとも一種からなる中間被覆物に
よって被覆されていることを特徴とするブラックマトリ
ックス用着色材料である(本発明2)。
【0017】また、本発明は、本発明1又は本発明2の
ブラックマトリックス用着色材料を含むブラックマトリ
ックス用着色組成物である(本発明3)。
【0018】また、本発明は、本発明1又は本発明2の
ブラックマトリックス用着色材料を含むカラーフィルタ
ーである(本発明4)。
【0019】本発明の構成をより詳しく説明すれば次の
通りである。
【0020】先ず、本発明に係るブラックマトリックス
用着色材料について述べる。
【0021】本発明に係るブラックマトリックス用着色
材料は、芯粒子である白色無機粒子の粒子表面に、糊剤
が被覆されており、該糊剤被覆に有機顔料及び/又はカ
ーボンブラック(以下、「有機顔料等」という。)が付
着している平均粒子径0.001〜1.0μmの複合粒
子からなる。
【0022】本発明における白色無機粒子としては、二
酸化チタン、酸化亜鉛等の白色顔料、シリカ粉、ホワイ
トカーボン、微粉ケイ酸、珪藻土等のシリカ微粒子並び
にクレー、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナホ
ワイト、タルク及び透明性酸化チタン等の体質顔料が挙
げられる。得られるブラックマトリックス用着色材料の
黒色度を考慮すれば、体質顔料が好ましい。
【0023】白色無機粒子の粒子形状は、球状、粒状、
多面体状、針状、紡錘状、米粒状、フレーク状、鱗片状
及び板状等のいずれの形状であってもよい。
【0024】白色無機粒子の粒子サイズは、平均粒子径
が0.0009〜0.99μm、好ましくは0.001
4〜0.49μm、より好ましくは0.0019〜0.
19μmである
【0025】平均粒子径が0.99μmを超える場合に
は、得られるブラックマトリックス用着色材料が粗大粒
子となり、着色力が低下するため好ましくない。
【0026】本発明における白色無機粒子粉末の粒子径
の幾何標準偏差値は2.0以下が好ましく、より好まし
くは1.8以下、更に好ましくは1.5以下である。
2.0を超える場合には、得られるブラックマトリック
ス用着色材料の粒度分布もまた広いものとなり、分散性
が低下する。工業的な生産性を考慮すれば、白色無機粒
子粉末の粒子径の幾何標準偏差値の下限値は1.01で
ある。
【0027】白色無機粒子のBET比表面積値は0.5
/g以上である。BET比表面積値が0.5m
g未満の場合には、白色無機粒子が粗大であったり、粒
子及び粒子相互間で焼結が生じた粒子となっており、得
られるブラックマトリックス用着色材料は粗大粒子とな
り着色力が低下する。ブラックマトリックス用着色材料
の着色力を考慮すると、BET比表面積値は、好ましく
は1.0m/g以上、より好ましくは1.5m/g
以上である。白色無機粒子の粒子表面への糊剤による均
一な被覆処理及び有機顔料等による均一な付着処理を考
慮すると、その上限値は500m/gであり、好まし
くは400m/g、より好ましくは300m/gで
ある。
【0028】本発明における白色無機粒子の色相は、L
値が70.00以上であり、より好ましくは75.0
0以上であり、C値が18.00以下、好ましくは1
5.00以下、より好ましくは12.00以下である。
値、C値が上記範囲外の場合には、色相が白色を
呈しているとは言い難く、本発明の目的とするブラック
マトリックス用着色材料を得ることが困難となる。
【0029】本発明における白色無機粒子の隠蔽力は、
600cm/g未満が好ましい。得られるブラックマ
トリックス用着色材料の透明性を考慮すれば、隠蔽力は
500cm/g以下がより好ましく、更に好ましくは
400cm/g以下である。
【0030】白色無機粒子の耐光性は、後述する評価方
法により、ΔE値の下限値は通常5.0を超え、上限
値は12.0、好ましくは11.0、より好ましくは1
0.0である。
【0031】本発明における糊剤としては、白色無機粒
子の粒子表面へ有機顔料等を付着できるものであれば何
を用いてもよく、好ましくはアルコキシシラン、フルオ
ロアルキルシラン、ポリシロキサン等の有機ケイ素化合
物、シラン系、チタネート系、アルミネート系及びジル
コネート系の各種カップリング剤、オリゴマー又は高分
子化合物の一種又は二種以上である。白色無機粒子の粒
子表面への有機顔料等の付着強度を考慮すれば、より好
ましくはアルコキシシラン、フルオロアルキルシラン、
ポリシロキサン等の有機ケイ素化合物、シラン系、チタ
ネート系、アルミネート系及びジルコネート系の各種カ
ップリング剤である。
【0032】殊に、芯粒子粉末としてシリカ微粒子を用
いた場合には、糊剤としては、有機ケイ素化合物もしく
はシラン系カップリング剤を用いることが好ましい。
【0033】本発明における有機ケイ素化合物として
は、化1で表わされるアルコキシシランから生成するオ
ルガノシラン化合物、化2で表わされるポリシロキサ
ン、化3で表わされる変成ポリシロキサン、化4で表わ
される末端変成ポリシロキサン並びに化5で表されるフ
ルオロアルキルシラン又はこれらの混合物を用いること
ができる。
【0034】
【化1】
【0035】アルコキシシランとしては、具体的には、
メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエトキ
シシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリメト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニル
ジメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、デ
シルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0036】白色無機粒子の粒子表面への有機顔料等の
付着強度を考慮すると、メチルトリエトキシシラン、メ
チルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、
イソブチルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシ
シランから生成するオルガノシラン化合物がより好まし
く、最も好ましくはメチルトリエトキシシラン、メチル
トリメトキシシラン及びフェニルトリエトキシシランか
ら生成するオルガノシラン化合物である。
【0037】
【化2】
【0038】
【化3】
【0039】
【化4】
【0040】白色無機粒子の粒子表面への有機顔料等の
付着強度を考慮すると、メチルハイドロジェンシロキサ
ン単位を有するポリシロキサン、ポリエーテル変成ポリ
シロキサン及び末端がカルボン酸で変成された末端カル
ボン酸変成ポリシロキサンが好ましい。
【0041】
【化5】
【0042】フルオロアルキルシランとしては、具体的
には、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリ
デカフルオロオクチルトリメトキシシラン、ヘプタデカ
フルオロデシルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルロ
デシルメチルジメトキシシラン、トリフルオロプロピル
エトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリエトキ
シシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリエトキシシラ
ン等が挙げられる。
【0043】白色無機粒子の粒子表面への有機顔料等の
付着強度を考慮すると、トリフルオロプロピルトリメト
キシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシ
ラン、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシランか
ら生成するフッ素含有オルガノシラン化合物が好まし
く、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリデ
カフルオロオクチルトリメトキシシランから生成するフ
ッ素含有オルガノシラン化合物が最も好ましい。
【0044】カップリング剤のうち、シラン系カップリ
ング剤としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ
−クロロプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0045】チタネート系カップリング剤としては、イ
ソプロピルトリステアロイルチタネート、イソプロピル
トリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、
イソプロピルトリ(N−アミノエチル・アミノエチル)
チタネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスフ
ェイト)チタネート、テトラ(2−2−ジアリルオキシ
メチル−1−ブチル)ビス(ジトリデシル)ホスフェイ
トチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)
オキシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパイロ
ホスフェート)エチレンチタネート等が挙げられる。
【0046】アルミネート系カップリング剤としては、
アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート、ア
ルミニウムジイソプロボキシモノエチルアセトアセテー
ト、アルミニウムトリスエチルアセトアセテート、アル
ミニウムトリスアセチルアセトネート等が挙げられる。
【0047】ジルコネート系カップリング剤としては、
ジルコニウムテトラキスアセチルアセトネート、ジルコ
ニウムジブトキシビスアセチルアセトネート、ジルコニ
ウムテトラキスエチルアセトアセテート、ジルコニウム
トリブトキシモノエチルアセトアセテート、ジルコニウ
ムトリブトキシアセチルアセトネート等が挙げられる。
【0048】オリゴマーとしては、分子量300以上、
10,000未満のものが好ましく、高分子化合物とし
ては、分子量10,000以上、100,000程度の
ものが好ましい。白色無機粒子への均一な被覆処理を考
慮すれば、液状、もしくは、水又は各種溶剤に可溶なオ
リゴマー又は高分子化合物が好ましい。
【0049】糊剤の被覆量は、糊剤被覆白色無機粒子に
対してC換算で0.01〜15.0重量%が好ましく、
より好ましくは0.02〜12.5重量%、最も好まし
くは0.03〜10.0重量%である。
【0050】0.01重量%未満の場合には、白色無機
粒子100重量部に対して1重量部以上の有機顔料等を
付着させることが困難である。15.0重量%を超える
場合には、白色無機粒子100重量部に対して有機顔料
等を1〜500重量部付着させることができるため、必
要以上に被覆する意味がない。
【0051】本発明における有機顔料としては、アニリ
ンブラック、ペリレンブラック等の黒色の有機顔料を用
いることができる。本発明におけるカーボンブラックと
しては、ファーネスブラック、チャンネルブラック、ア
セチレンブラック等のカーボンブラックを用いることが
できるが、樹脂表面にグラフトし、電気的に絶縁性とし
た絶縁性カーボンブラックが好ましい。
【0052】なお、ブラックマトリックス用着色材料の
黒色をより鮮明にするために他の有機顔料を併用しても
よい。例えば、無金属フタロシアニンブルー、フタロシ
アニンブルー、ファストスカイブルー等のフタロシアニ
ン系顔料からなる青色系有機顔料を使用することができ
る。
【0053】有機顔料及びカーボンブラックの全付着量
は、白色無機粒子100重量部に対して1〜500重量
部である。
【0054】1重量部未満の場合及び500重量部を超
える場合には、本発明の目的とするブラックマトリック
ス用着色材料を得ることが困難となる。好ましくは3〜
400重量部であり、より好ましくは5〜300重量部
である。
【0055】本発明に係るブラックマトリックス用着色
材料の粒子形状や粒子サイズは、芯粒子である白色無機
粒子の粒子形状や粒子サイズに大きく依存し、芯粒子に
相似する粒子形態を有している。
【0056】即ち、本発明に係るブラックマトリックス
用着色材料は、平均粒子径が0.001〜1.0μm、
好ましくは、0.0015〜0.5μm、より好ましく
は0.002〜0.2μmである。
【0057】本発明に係るブラックマトリックス用着色
材料の平均粒子径が1.0μmを超える場合には、粒子
サイズが大きすぎるため、着色力が低下する。平均粒子
径が0.001μm未満の場合には、ビヒクル中への分
散が困難となる場合がある。
【0058】ブラックマトリックス用着色材料の粒子径
の幾何標準偏差値は2.0以下であることが好ましく、
より好ましくは1.8以下、更に好ましくは1.5以下
である。2.0を超える場合には、粒度分布が広すぎる
ため、分散性が低下する。工業的な生産性を考慮すれ
ば、ブラックマトリックス用着色材料の粒子径の幾何標
準偏差値の下限値は1.01である。
【0059】本発明に係るブラックマトリックス用着色
材料のBET比表面積値は、1.0〜500m/gで
あり、好ましくは1.5〜400m/g、より好まし
くは2.0〜300m/gである。BET比表面積値
が1.0m/g未満の場合には、粒子が粗大であった
り、粒子及び粒子相互間で焼結が生じた粒子となってお
り、着色力が低下する。
【0060】本発明に係るブラックマトリックス用着色
材料の体積固有抵抗値は、5.0×10Ω・cm以上
であることが好ましく、より好ましくは7.5×10
Ω・cm以上、更により好ましくは1.0×10Ω・
cm以上である。体積固有抵抗値が5.0×10Ω・
cm未満の場合には、高い電気抵抗値を有するブラック
マトリックスを得ることが困難となる。
【0061】本発明に係るブラックマトリックス用着色
材料の黒色度は、上限値がL値で30.0が好まし
く、より好ましくはL値が29.0、更により好まし
くはL 値が28.0である。L値が30.0を超え
る場合には、明度が高くなり、黒色度が十分とは言えな
い。ブラックマトリックス用着色材料の黒色度の下限値
は、L値が15.0である。
【0062】本発明に係るブラックマトリックス用着色
材料の有機顔料等の脱離の程度は、後出評価方法におけ
る目視観察において、5又は4が好ましく、より好まし
くは5である。有機顔料等の脱離の程度が3以下の場合
には、脱離した有機顔料等によりビヒクル中での均一な
分散が阻害される場合があるとともに、脱離した部分の
白色無機粒子の色相が粒子表面に現れるため、均一な色
相を得ることが困難となる。
【0063】本発明に係るブラックマトリックス用着色
材料の着色力は、後述する評価方法により110%以上
が好ましく、115%以上がより好ましく、最も好まし
くは120%以上である。
【0064】本発明に係るブラックマトリックス用着色
材料の隠蔽力は、700cm/g以上が好ましく、よ
り好ましくは850cm/g以上であり、さらに好ま
しくは1000cm/g以上である。
【0065】本発明に係るブラックマトリックス用着色
材料の耐光性は、後述する評価方法において、ΔE
で5.0以下が好ましく、より好ましくは4.0以下で
ある。
【0066】なお、本発明に係るブラックマトリックス
用着色材料は、芯粒子である白色無機粒子の粒子表面に
有機顔料等からなる付着層を複数設けてもよい。例え
ば、白色無機粒子の粒子表面が糊剤で被覆され、該被覆
に有機顔料等が付着している付着層が形成され、更に、
第一付着層の表面に糊剤が被覆され、当該被覆に有機顔
料等が付着している付着層が形成されている形態をい
う。必要に応じて、同様にして、更に、付着層を形成し
てもよい。
【0067】複数の付着層を有するブラックマトリック
ス用着色材料においては、各付着層における有機顔料等
の付着量は、所望の特性に応じて前記有機顔料等全体で
の付着量が前記上限値を超えない範囲で適量を付着させ
ればよい。
【0068】本発明に係るブラックマトリックス用着色
材料は、必要により、白色無機粒子の粒子表面をあらか
じめ、アルミニウムの水酸化物、アルミニウムの酸化
物、ケイ素の水酸化物及びケイ素の酸化物より選ばれる
少なくとも1種からなる中間被覆物で被覆しておいても
よく、中間被覆物で被覆しない場合に比べ、白色無機粒
子の粒子表面からの有機顔料等の脱離をより低減するこ
とができるとともに、耐光性が向上する。
【0069】中間被覆物による被覆量は、中間被覆物が
被覆された白色無機粒子に対してAl換算、SiO
算又はAl換算量とSiO換算量との総和で0.01
〜20重量%が好ましい。
【0070】0.01重量%未満である場合には、有機
顔料等の脱離量の低減効果及び耐光性向上効果が得られ
ない。0.01〜20重量%の被覆量により、有機顔料
等の脱離量の低減効果及び耐光性向上が十分に得られる
ので、20重量%を超えて必要以上に被覆する意味がな
い。
【0071】中間被覆物で被覆されている本発明に係る
ブラックマトリックス用着色材料は、中間被覆物で被覆
されていない本発明に係るブラックマトリックス用着色
材料の場合とほぼ同程度の粒子サイズ、BET比表面積
値、黒色度、着色力及び隠蔽力を有している。また、有
機顔料等の脱離の程度及び耐光性は中間被覆物を被覆す
ることによって向上し、脱離の程度は5が好ましく、耐
光性はΔE値で4.0以下が好ましく、より好ましく
は3.0以下である。
【0072】次に、本発明に係るブラックマトリックス
用着色材料を用いたブラックマトリクス用着色組成物に
ついて述べる。
【0073】本発明に係るブラックマトリックス用着色
組成物は、本発明に係るブラックマトリックス用着色材
料、バインダー樹脂及び溶剤から構成される。また、殊
に、感光性の着色組成物とした場合には、前記に加え
て、分散剤、反応性希釈剤であるモノマー及び重合開始
剤等から構成される。
【0074】前記ブラックマトリックス用着色組成物に
おける有機顔料等の配合割合は、バインダー樹脂(感光
性着色組成物の場合はバインダー樹脂及びモノマー)1
00重量部に対して5〜1000重量部の範囲で使用す
ることができる。得られるブラックマトリックスの遮光
性を考慮すれば、好ましくは10〜750重量部が好ま
しく、より好ましくは15〜500重量部である。
【0075】バインダー樹脂としては、カラーフィルタ
ーの製造工程における加熱処理に耐えるものであれば、
特に限定されるものではなく、熱硬化性樹脂、熱可塑性
樹脂等、通常ブラックマトリックス用着色組成物に用い
られる樹脂を用いることができる。
【0076】熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂としては、
ブチラール樹脂、スチレン−マレイン酸共重合樹脂、塩
素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリビニルアルコール、ポリウレタン系樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、ア
ルキッド樹脂、スチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴム系
樹脂、エポキシ樹脂、セルロース系樹脂、ポリブタジエ
ン、ポリイミド樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン
樹脂、尿素樹脂等を用いることができる。
【0077】溶剤としては、シクロヘキサノン等の脂環
族炭化水素系溶剤、ジエチレングリコールジメチルエー
テル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテ
ル系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル等のエ
ステル系溶剤、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、ブタノール等のアルコール系溶剤、メチル
セロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ系溶剤、
イソブチルケトン、メチルエチルケトン、アセトン等の
ケトン系溶剤、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等
の芳香族炭化水素系溶剤、ミネラルスピリット等の石油
系溶剤、セロソルブアセテート等を単独あるいは混合し
て用いることができる。
【0078】分散剤としては、ラウリル硫酸アンモニウ
ム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタ
ノールアミン等のアニオン性界面活性剤、ステアリルア
ミンアセテート、ラウリルトリメチルアンモニウムクロ
ライド等のカチオン性界面活性剤、ラウリルジメチルア
ミンオキサイド、ラウリルカルボキシメチルヒドロキシ
エチルイミダゾリウムベタイン等の両性界面活性剤、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレ
ンステアリルエーテル、ソルビタンモノステアレート等
の非イオン性界面活性剤の1種又は2種以上を用いるこ
とができる。
【0079】反応性希釈剤であるモノマーとしては、重
合することにより塗膜を形成するモノマー又は/及びオ
リゴマーを用いることができる。
【0080】上記モノマー及びオリゴマーとしては、ア
クリル酸、メタクリル酸、2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ビニ
ルアセテート、N−ヒドロキシメチルアクリルアミド、
N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリル
アミド、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリ
エチレングリコールジメタクリレート、メチレンビスア
クリルアミド、1,3,5−トリアクリロイル−1,
3,5−トリアザシクロヘキサン、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、スチレン、酢酸ビニル、アクリル
酸、メタクリル酸エステル、アクリロニトリル等を用い
ることができる。
【0081】重合開始剤としては、2−トリクロロメチ
ル−5−スチリル−1,3,4−オキサジアゾール等の
ハロメチルオキサジアゾール、2,4,6−トリ(トリ
クロロメチル)トリアジン等のトリアジン系化合物、ア
ゾビスイソブチロニトリル、ベンゾジンアルキルエーテ
ル、チオアクリドン、ベンジル及びN−(アルキルスル
ホニルオキシ)−1,8−ナフタレンジカルボキシイミ
ド等の光分解型重合開始剤、ベンゾフェノン、アントラ
キノン及び9−フェニルアクリジン等の水素移動型重合
開始剤及びベンズアンスロン/トリエタノールアミン、
メチレンブルー/ベンゼンスルフィン酸塩、トリアリル
イミダゾリル二量体/ミヒラーズケトン及び四塩化炭素
/マンガンカルボニル等の電子移動型複合系重合開始剤
等を用いることができる。
【0082】本発明に係るブラックマトリック用着色材
料を用いて得られたブラックマトリックス層は、光沢度
が75%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは
85%以上であり、光学濃度が2.4以上、好ましくは
2.5以上であり、体積固有抵抗値が1×10Ω・c
m以上、好ましくは5.0×10Ω・cm以上であ
り、耐光性ΔE値は5.0以下が好ましく、より好ま
しくは4.0以下である。
【0083】次に、本発明に係るブラックマトリックス
用着色材料を用いたカラーフィルターについて述べる。
【0084】本発明におけるカラーフィルターは、透明
基板上に形成されたブラックマトリックス層、カラー表
示用のR(赤)、G(緑)、B(青)からなる着色層及
び透明導電膜(ITO)から構成される。なお、必要に
応じて着色層上に透明保護膜を形成してもよい。また、
横電界によって液晶を駆動する方式の表示装置の場合に
は、ITO透明導電膜を省略することもできる。
【0085】本発明に係るカラーフィルターは、各色の
透過領域において、光透過率が70%以上であり、好ま
しくは72%以上、より好ましくは74%以上を有して
いる。
【0086】次に、本発明に係るブラックマトリックス
用着色材料の製造法について述べる。
【0087】本発明に係るブラックマトリックス用着色
材料は、白色無機粒子と糊剤とを混合し、白色無機粒子
の粒子表面を糊剤によって被覆し、次いで、糊剤によっ
て被覆された白色無機粒子と有機顔料等を混合すること
によって得ることができる。
【0088】本発明に係るブラックマトリックス用着色
材料の粒子表面への糊剤による被覆は、白色無機粒子と
糊剤又は糊剤の溶液とを機械的に混合攪拌したり、白色
無機粒子に糊剤の溶液又は糊剤を噴霧しながら機械的に
混合攪拌すればよい。添加した糊剤は、ほぼ全量が白色
無機粒子の粒子表面に被覆される。
【0089】なお、糊剤としてアルコキシシラン又はフ
ルオロアルキルシランを用いた場合、被覆されたアルコ
キシシラン又はフルオロアルキルシランは、その一部が
被覆工程を経ることによって生成する、アルコキシシラ
ンから生成するオルガノシラン化合物又はフルオロアル
キルシランから生成するフッ素含有オルガノシラン化合
物として被覆されていてもよい。この場合においてもそ
の後の有機顔料等の付着に影響することはない。
【0090】糊剤を均一に白色無機粒子の粒子表面に被
覆するためには、白色無機粒子の凝集をあらかじめ粉砕
機を用いて解きほぐしておくことが好ましい。
【0091】白色無機粒子と糊剤との混合攪拌、有機顔
料等と粒子表面に糊剤が被覆されている白色無機粒子と
の混合攪拌をするための機器としては、粉体層にせん断
力を加えることのできる装置が好ましく、殊に、せん
断、へらなで及び圧縮が同時に行える装置、例えば、ホ
イール型混練機、ボール型混練機、ブレード型混練機、
ロール型混練機を用いることができ、ホイール型混練機
がより効果的に使用できる。
【0092】前記ホイール型混練機としては、エッジラ
ンナー(「ミックスマラー」、「シンプソンミル」、
「サンドミル」と同義語である)、マルチマル、ストッ
ツミル、ウエットパンミル、コナーミル、リングマラー
等があり、好ましくはエッジランナー、マルチマル、ス
トッツミル、ウエットパンミル、リングマラーであり、
より好ましくはエッジランナーである。前記ボール型混
練機としては、振動ミル等がある。前記ブレード型混練
機としては、ヘンシェルミキサー、プラネタリーミキサ
ー、ナウターミキサー等がある。前記ロール型混練機と
しては、エクストルーダー等がある。
【0093】白色無機粒子と糊剤との混合攪拌時におけ
る条件は、白色無機粒子の粒子表面に糊剤ができるだけ
均一に被覆されるように、線荷重は19.6〜1960
N/cm(2〜200Kg/cm)、好ましくは98〜
1470N/cm(10〜150Kg/cm)、より好
ましくは147〜980N/cm(15〜100Kg/
cm)、処理時間は5分〜24時間、好ましくは10分
〜20時間の範囲で処理条件を適宜調整すればよい。な
お、撹拌速度は2〜2000rpm、好ましくは5〜1
000rpm、より好ましくは10〜800rpmの範
囲で処理条件を適宜調整すればよい。
【0094】糊剤の添加量は、白色無機粒子100重量
部に対して0.15〜45重量部が好ましい。0.15
〜45重量部の添加量により、白色無機粒子100重量
部に対して有機顔料等を1〜500重量部付着させるこ
とができる。
【0095】白色無機粒子の粒子表面に糊剤を被覆した
後、有機顔料等を添加し、混合攪拌して糊剤被覆に有機
顔料等を付着させる。必要により更に、乾燥乃至加熱処
理を行ってもよい。
【0096】有機顔料等は、少量ずつを時間をかけなが
ら、殊に5分〜24時間、好ましくは5分〜20時間程
度をかけて添加するか、若しくは、白色無機粒子100
重量部に対して5〜25重量部の有機顔料等を、所望の
添加量となるまで分割して添加することが好ましい。
【0097】混合攪拌時における条件は、有機顔料等が
均一に付着するように、線荷重は19.6〜1960N
/cm(2〜200Kg/cm)、好ましくは98〜1
470N/cm(10〜150Kg/cm)、より好ま
しくは147〜980N/cm(15〜100Kg/c
m)、処理時間は5分〜24時間、好ましくは10分〜
20時間の範囲で処理条件を適宜調整すればよい。な
お、撹拌速度は2〜2000rpm、好ましくは5〜1
000rpm、より好ましくは10〜800rpmの範
囲で処理条件を適宜調整すればよい。
【0098】有機顔料等の添加量は、白色無機粒子10
0重量部に対して1〜500重量部であり、好ましくは
3〜400重量部、より好ましくは5〜300重量部で
ある。有機顔料等の添加量が上記範囲外の場合には、目
的とするブラックマトリックス用着色材料が得られな
い。
【0099】乾燥乃至加熱処理を行う場合の加熱温度
は、通常40〜150℃が好ましく、より好ましくは6
0〜120℃であり、加熱時間は、10分〜12時間が
好ましく、30分〜3時間がより好ましい。
【0100】なお、糊剤としてアルコキシシラン及びフ
ルオロアルキルシランを用いた場合には、これらの工程
を経ることにより、最終的にはアルコキシシランから生
成するオルガノシラン化合物又はフルオロアルキルシラ
ンから生成するフッ素含有オルガノシラン化合物となっ
て被覆されている。
【0101】白色無機粒子は、必要により、糊剤との混
合撹拌に先立って、あらかじめ、アルミニウムの水酸化
物、アルミニウムの酸化物、ケイ素の水酸化物及びケイ
素の酸化物より選ばれる少なくとも一種からなる中間被
覆物で被覆しておいてもよい。
【0102】中間被覆物による被覆は、白色無機粒子を
分散して得られる水懸濁液に、アルミニウム化合物、ケ
イ素化合物又は当該両化合物を添加して混合攪拌するこ
とにより、又は、必要により、混合攪拌後にpH値を調
整することにより、前記白色無機粒子の粒子表面を、ア
ルミニウムの水酸化物、アルミニウムの酸化物、ケイ素
の水酸化物及びケイ素の酸化物より選ばれる少なくとも
一種からなる中間被覆物で被覆し、次いで、濾別、水
洗、乾燥、粉砕する。必要により、更に、脱気・圧密処
理等を施してもよい。
【0103】アルミニウム化合物としては、酢酸アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸ア
ルミニウム等のアルミニウム塩や、アルミン酸ナトリウ
ム等のアルミン酸アルカリ塩等が使用できる。
【0104】ケイ素化合物としては、3号水ガラス、オ
ルトケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム等が使用
できる。
【0105】次に、本発明に係るブラックマトリックス
用着色組成物の製造法について述べる。
【0106】本発明に係るブラックマトリックス用着色
組成物は、まず、本発明に係るブラックマトリックス用
着色材料、バインダー樹脂、溶剤及び分散剤とを混合・
分散する。次いで、得られた混練物に、反応性希釈剤で
あるモノマー又は/及びオリゴマーと重合開始剤及び溶
剤を添加し、更に混練を行うことによって得ることがで
きる。混合・分散方法としては、ボールミル、エッジラ
ンナー、2本又は3本ロールミル、エクストルーダー及
び高速度衝撃ミル等を用いることができる。
【0107】次に、本発明に係るカラーフィルターの製
造法について述べる。
【0108】本発明に係るカラーフィルターは、透明基
板上にブラックマトリックスを形成し、次いで、カラー
表示用のR(赤)、G(緑)、B(青)からなる着色層
を形成し、必要に応じて着色層状上に透明保護膜を形成
した後、透明導電膜を形成することにより得られる。
【0109】カラーフィルターの透明基板としては、ノ
ンアルカリガラス、ソーダライムガラス、低アルカリガ
ラス、石英ガラス等のガラス基板や、ポリエーテル、ポ
リスルホン、ポリアクリレート、ポリアリレート等のフ
ィルムを用いることができる。
【0110】ブラックマトリックス層は、上記透明基板
上にブラックマトリックス用着色組成物を印刷すること
により得ることができる。
【0111】ブラックマトリックス層を印刷・形成する
方法としては、凸版印刷、平版印刷、凹版印刷、グラビ
ア印刷、スクリーン印刷、電着塗装、電子印刷、熱転写
等が挙げられる。
【0112】カラーフィルターの製造において着色層の
形成は、常法に従って行えばよく、例えば、エッチング
法又は転写法等の顔料分散法、インクジェット法、印刷
法、電着法等によって作製することができる。
【0113】例えば、顔料分散法であれば、ブラックマ
トリックスを形成した透明基板上に、着色組成物を塗布
し、露光、現像、焼き付け工程を繰り返すことによっ
て、R、G、Bの着色パターンを形成する。
【0114】
【発明の実施の形態】本発明の代表的な実施の形態は、
次の通りである。
【0115】粒子の平均粒子径は、いずれも電子顕微鏡
写真に示される粒子350個の粒子径をそれぞれ測定
し、その平均値で示した。
【0116】粒子の粒子径の粒度分布は、下記の方法に
より求めた幾何標準偏差値で示した。
【0117】即ち、上記拡大写真に示される粒子の粒子
径を測定した値を、その測定値から計算して求めた粒子
の実際の粒子径と個数から統計学的手法に従って対数正
規確率紙上に横軸に粒子径を、縦軸に所定の粒子径区間
のそれぞれに属する粒子の累積個数(積算フルイ下)を
百分率でプロットする。そして、このグラフから粒子の
個数が50%及び84.13%のそれぞれに相当する粒
子径の値を読みとり、幾何標準偏差値=積算フルイ下8
4.13%における粒子径/積算フルイ下50%におけ
る粒子径(幾何平均径)に従って算出した値で示した。
幾何標準偏差値が1に近いほど、粒子の粒子径の粒度分
布が優れていることを意味する。
【0118】比表面積値は、BET法により測定した値
で示した。
【0119】中間被覆物によって被覆された白色無機粒
子末の粒子表面に存在するAl量及びSi量は、「蛍光
X線分析装置3063M型」(理学電機工業株式会社
製)を使用し、JIS K0119の「けい光X線分析
通則」に従って測定した。
【0120】また、白色無機粒子の粒子表面に被覆され
ている糊剤の被覆量及び本発明に係るブラックマトリッ
クス用着色材料に付着している有機顔料等の被覆量は、
「堀場金属炭素・硫黄分析装置EMIA−2200型」
(株式会社堀場製作所製)を用いて炭素量を測定するこ
とにより求めた。
【0121】ブラックマトリックス用着色材料からの有
機顔料等の脱離の程度は、下記方法によって目視により
5段階で評価した。5がブラックマトリックス用着色材
料の粒子表面からの有機顔料等の脱離量が少ないことを
示す。
【0122】被測定粒子粉末2gとエタノール20ml
を50mlの三角フラスコに入れ、60分間超音波分散
を行った後、回転数10,000rpmで15分間遠心
分離を行い、被測定粒子粉末と溶剤部分とを分離した。
得られた被測定粒子粉末を80℃で1時間乾燥させ、電
子顕微鏡写真(×50,000)に示される視野の中に
存在する、脱離して再凝集した有機顔料等の個数を目視
で観察し、白色無機粒子と有機顔料等を、糊剤を介さず
単に混合しただけの混合粒子粉末の電子顕微鏡写真(×
50,000)と比較して5段階で評価した。
【0123】1:白色無機粒子と有機顔料等を、糊剤を
介さず単に混合した場合と同程度。 2:ブラックマトリックス用着色材料100個当たりに
30個以上50個未満。 3:ブラックマトリックス用着色材料100個当たりに
10個以上30個未満。 4:ブラックマトリックス用着色材料100個当たりに
5個以上10個程度。 5:ブラックマトリックス用着色材料100個当たりに
5個未満。
【0124】白色無機粒子、有機顔料、カーボンブラッ
ク及びブラックマトリックス用着色材料の色相は、試料
0.5gとヒマシ油0.5mlとをフーバー式マーラー
で練ってペースト状とし、このペーストにクリアラッカ
ー4.5gを加え、混練、塗料化してキャストコート紙
上に150μm(6mil)のアプリケーターを用いて
塗布した塗布片(塗膜厚み:約30μm)を作製し、該
塗布片について、「多光源分光測色計MSC−IS−2
D」(スガ試験機株式会社製)を用いて測定を行い、J
IS Z 8929に定めるところに従って表色指数
(L値、a値、b値)で示した。なお、C値は
彩度を表し、下記数1に従って求めることができる。
【0125】
【数1】C値=((a値)+(b値)
1/2
【0126】ブラックマトリックス用着色材料の着色力
は、まず下記に示す方法に従って作製した原色エナメル
と展色エナメルのそれぞれを、キャストコート紙上に1
50μm(6mil)のアプリケーターを用いて塗布し
て塗布片を作製し、該塗布片について、「多光源分光測
色計MSC−IS−2D」(スガ試験機株式会社製)を
用いてL値を測色し、その差をΔL値とした。
【0127】次いで、ブラックマトリックス用着色材料
の標準試料として、ブラックマトリックス用着色材料と
同様の割合で有機顔料等と白色無機粒子とを単に混合し
た混合顔料を用いて、上記と同様にして原色エナメルと
展色エナメルの塗布片を作製し、各塗布片のL値を測
色し、その差をΔLs値とした。
【0128】得られたブラックマトリックス用着色材料
のΔL値と標準試料のΔLs値を用いて下記数2に
従って算出した値を着色力(%)として示した。
【0129】
【数2】着色力(%)=100+{(ΔLs値−ΔL
値)×10}
【0130】原色エナメルの作製:上記試料粉体10g
とアミノアルキッド樹脂16g及びシンナー6gとを配
合して3mmφガラスビーズ90gと共に140mlの
ガラスビンに添加し、次いで、ペイントシェーカーで4
5分間混合分散した後、アミノアルキッド樹脂50gを
追加し、更に5分間ペイントシェーカーで分散させて、
原色エナメルを作製した。
【0131】展色エナメルの作製:上記原色エナメル1
2gとアミラックホワイト(二酸化チタン分散アミノア
ルキッド樹脂)40gとを配合し、ペイントシェーカー
で15分間混合分散して、展色エナメルを作製した。
【0132】白色無機粒子、有機顔料、カーボンブラッ
ク及びブラックマトリックス用着色材料の隠蔽力は、上
記で得られた原色エナメルを用いて、JIS K 51
018.2のクリプトメーター法に従って得られた値で
示した。
【0133】白色無機粒子、有機顔料、カーボンブラッ
ク及びブラックマトリックス用着色材料の耐光性は、前
述の着色力を測定するために作製した原色エナメルを、
冷間圧延鋼板(0.8mm×70mm×150mm)
(JIS G−3141)に150μmの厚みで塗布、
乾燥して塗膜を形成し、得られた測定用塗布片の半分を
金属製フォイルで覆い、「アイ スーパーUVテスタ
ー」(SUV−W13(岩崎電気株式会社製))を用い
て、紫外線を照射強度100mW/cmで6時間連続
照射した後、金属製フォイルで覆うことによって紫外線
が照射されなかった部分と紫外線照射した部分との色相
(L値、a値、b値)をそれぞれ測定し、紫外線
が照射されなかった部分の測定値を基準に、下記数3に
従って算出したΔE値によって示した。
【0134】
【数3】ΔE値=((ΔL値)+(Δa値)
+(Δb値)1/2 ΔL値: 比較する試料の紫外線照射有無のL値の
差 Δa値: 比較する試料の紫外線照射有無のa値の
差 Δb値: 比較する試料の紫外線照射有無のb値の
【0135】有機顔料、カーボンブラック及びブラック
マトリックス用着色材料の各粒子粉末の体積固有抵抗値
は、まず、粒子粉末0.5gを測り取り、KBr錠剤成
形器(株式会社島津製作所)を用いて、1.372×1
Pa(140Kg/cm )の圧力で加圧成形を行
い、円柱状の被測定試料を作製した。
【0136】次いで、被測定試料を温度25℃、相対温
度60%の環境下に12時間以上暴露した後、この被測
定試料をステンレス電極の間にセットし、電気抵抗測定
装置(model 4329A 横河北辰電気株式会社
製)で15Vの電圧を印加して抵抗値R(Ω)を測定し
た。
【0137】次いで、被測定(円柱状)試料の上面の面
積A(cm)と厚みt(cm)を測定し、下記数4
にそれぞれの測定値を挿入して、体積固有抵抗値(Ω・
cm)を求めた。
【0138】
【数4】 体積固有抵抗値(Ω・cm)=R×(A/t
【0139】ブラックマトリックス用着色組成物の光学
濃度は、後述する処方によって調製したブラックマトリ
ックス用着色組成物をノンアルカリガラス基板上に印刷
し、得られたブラックマトリックス層の550nmにお
ける光透過率を、「自記光電分光光度計UV−210
0」(株式会社島津製作所製)を用いて測定し、下記数
5に従って光学濃度OD値を算出した。
【0140】
【数5】OD値=log(1/T) T:550nmにおける光透過率(%)
【0141】ブラックマトリックス層の光沢度は、前記
測定用塗布片を「グロスメーターUGV−5D」(スガ
試験機株式会社製)を用いて入射角60°の時の光沢度
で示した。光沢度が高いほど、ブラックマトリックス用
着色材料を配合したブラックマトリックス用着色組成物
の分散性が優れていることを示す。
【0142】ブラックマトリックス層の耐光性は、前述
のノンアルカリ基板上に形成したブラックマトリックス
層の半分を金属製フォイルで覆い、「アイ スーパーU
Vテスター」(SUV−W13(岩崎電気株式会社
製))を用いて、紫外線を照射強度100mW/cm
で6時間連続照射した後、金属製フォイルで覆うことに
よって紫外線が照射されなかった部分と紫外線照射した
部分との色相(L値、a 値、b値)をそれぞれ測
定し、紫外線が照射されなかった部分の測定値を基準
に、前記数3に従って算出したΔE値によって示し
た。
【0143】ブラックマトリックス層の電気抵抗値は、
後述する処方によって調製したブラックマトリックス用
着色組成物をクリアフィルム上に150μm(6mi
l)のアプリケーターを用いて塗布して塗布片を作製
し、被測定塗布膜を温度25℃、相対湿度60%の環境
下に12時間以上暴露した後、幅6.5mmの金属製の
電極に、幅6mmにスリットした塗布膜を、塗布面が金
属製電極に接触するように置き、その両端に各170g
のおもりを付け、電極に塗布膜を密着させた後、電極間
に500Vの直流電圧をかけて電気抵抗値を測定した。
【0144】カラーフィルターの光透過率は、後述する
方法によって作製したカラーフィルターを用いて、62
0nm、550nm及び460nmの各波長の光透過率
を、「自記光電分光光度計UV−2100」(株式会社
島津製作所製)を用いて測定した。
【0145】<ブラックマトリックス用着色材料の製造
>図1の電子顕微鏡写真(×50,000)に示すシリ
カ粒子粉末(粒子形状:球状、平均粒子径0.022μ
m、BET比表面積値193.8m/g、幾何標準偏
差値1.22、L値92.4、a値0.2、b
0.4、C値0.4、隠蔽力10cm/g、耐光性
8.14)7.0kgに、メチルハイドロジェンポリシ
ロキサン(商品名:TSF484:GE東芝シリコーン
株式会社製)350gを、エッジランナーを稼動させな
がらシリカ粒子粉末に添加し、588N/cm(60K
g/cm)の線荷重で30分間混合攪拌を行った。な
お、このときの攪拌速度は22rpmで行った。
【0146】次に、図2の電子顕微鏡写真(×50,0
00)に示す有機顔料C−2(種類:アニリンブラッ
ク、粒子形状:棒状、平均粒子径0.31μm、BET
比表面積値56.8m/g、L値16.20、a
値−1.03、b値0.46、隠蔽力210cm
g、体積固有抵抗値3.6×1011Ω・cm、耐光性
ΔE値15.21)7.0kgを、エッジランナーを
稼動させながら30分間かけて添加し、更に588N/
cm(60Kg/cm)の線荷重で120分間混合攪拌
を行い、メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆に有
機顔料C−2を付着させた後、乾燥機を用いて80℃で
60分間乾燥を行い、ブラックマトリックス用着色材料
を得た。なお、このときの攪拌速度は22rpmで行っ
た。
【0147】得られたブラックマトリックス用着色材料
は、平均粒子径が0.026μmの粒状粒子であった。
BET比表面積値は120.1m/g、粒子径の幾何
標準偏差値は1.23、色相のうちL値は23.4
8、a値は−0.25、b値は0.52であり、着
色力は156%、隠蔽力は2,470cm/g、体積
固有抵抗値は2.2×1011Ω・cm、耐光性ΔE
値は1.98、有機顔料の脱離の程度は5であり、メチ
ルハイドロジェンポリシロキサンの被覆量はC換算で
2.02重量%であった。付着している有機顔料C−2
量はC換算で40.81重量%(シリカ粒子粉末100
重量部に対して100重量部に相当する)であった。
【0148】得られたブラックマトリックス用着色材料
の電子顕微鏡写真の観察結果を図3に示す。電子顕微鏡
観察の結果、添加した有機顔料C−2の粒子がほとんど
認められないことから、有機顔料C−2のほぼ全量がメ
チルハイドロジェンポリシロキサン被覆に付着している
ことが認められた。また、有機顔料C−2は添加時の粒
子形状及び粒子サイズを維持しておらず、芯粒子よりも
はるかに微細化された状態で芯粒子の粒子表面に付着層
を形成していることが認められた。
【0149】<ブラックマトリックス用着色組成物の製
造>前記ブラックマトリックス用着色材料、メチルメタ
クリレート/メタクリル酸共重合体及びシクロヘキサノ
ンを下記組成割合で3本ロールミルを用いて混練した。
【0150】 ブラックマトリックス用着色材料 10.0重量部、 メチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 10.0重量部、 カチオン性高分子分散剤(ソルスパース24000) 2.5重量部、 シクロヘキサノン 12.5重量部。
【0151】得られた混練物に、プロピレングリコール
モノメチルエーテルアセテートを下記組成割合で添加
し、サンドグラインダーを用いて分散した。
【0152】 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 16.5重量部、
【0153】得られた混練物を1μmのグラスフィルタ
ーで濾過した。
【0154】次いで、ジペンタエリストールペンタアク
リレート、2,4,6−トリ(トリクロロメチル)トリ
アジン、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル
アセテートを下記組成割合で添加して、カラーフィルタ
ー用着色組成物を得た。
【0155】 ジペンタエリスリトールペンタアクリレート 10.0重量部、 2,4,6−トリ(トリクロロメチル)トリアジン 1.0重量部、 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 37.5重量部。
【0156】前記ブラックマトリックス用着色組成物を
ノンアルカリガラス基板上に塗布し、60℃で乾燥を行
い、次いで超高圧水銀灯250Wを用い、400mJ/
cmの光量で露光を行った。得られたブラックマトリ
ックス層の光学濃度は2.5であり、光沢度が94%、
耐光性ΔEが1.97であった。
【0157】次に、前記ブラックマトリックス用着色組
成物をクリアベースフィルムに150μm(6mil)
の厚みで塗布、乾燥して電気抵抗値測定用塗膜を得た。
得られた塗膜の電気抵抗値は8.7×1011Ω/sq
であった。
【0158】<カラーフィルターの作製>上記で得られ
たブラックマトリックス用着色組成物を、ノンアルカリ
ガラス基板上に塗布し、60℃で乾燥を行った後、スト
ライプ状のパターンを有するフォトマスクを掛け、超高
圧水銀灯250Wを用い、400mJ/cmの光量で
露光を行った。次いで、現像液で未露光部分を洗い流し
た後乾燥させ、膜厚1.0μmのブラックマトリックス
のパターンを形成した。
【0159】得られたブラックマトリックス層が形成さ
れた透明基板上に、後述する組成のR(赤)、G
(緑)、B(青)の各色着組成物を用いてブラックマト
リックス層を形成した場合と同様の操作を繰り返し、ス
トライプ状のR(赤)、G(緑)、B(青)パターンを
有するカラーフィルターを得た。
【0160】 赤(緑、青)色有機顔料 10.0重量部、 メチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 10.0重量部、 カチオン性高分子分散剤(ソルスパース24000) 2.5重量部、 シクロヘキサノン 12.5重量部、 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 16.5重量部、 ジペンタエリスリトールペンタアクリレート 10.0重量部、 2,4,6−トリ(トリクロロメチル)トリアジン 1.0重量部、 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 54.0重量部。
【0161】得られたカラーフィルターの透過率は、波
長620nmが79.4%、波長550nmが81.3
%、波長460nmが78.5%であった。
【0162】
【作用】本発明において最も重要な点は、白色無機粒子
の粒子表面が糊剤によって被覆されていると共に、該被
覆に有機顔料及び/又はカーボンブラックが付着してい
るカラーフィルター用着色材は、シャープな粒度分布及
び高い電気抵抗値を有すると共に、遮光性及び耐光性に
優れているという事実である。
【0163】本発明において、シャープな粒度分布を有
するブラックマトリックス用着色材料が得られる理由と
して、本発明者は、芯粒子としてシャープな粒度分布を
有する白色無機粒子粉末を用いたこと、及び、付着させ
る有機顔料等が微細な状態で均一に付着しているためと
考えている。
【0164】本発明に係るブラックマトリック用着色材
料の耐光性が優れている理由として、本発明者は、比較
的耐光性に優れている芯粒子の粒子表面に、耐光性に優
れた糊剤を介して染料と比べて格段に耐光性に優れてい
る有機顔料等を付着させたことによるものと推定してい
る。
【0165】また、本発明に係るブラックマトリックス
用着色材料を用いて得られたブラックマトリックス用着
色組成物は、高い光学濃度と電気抵抗値及び優れた分散
性を有しているという事実である。
【0166】本発明に係るブラックマトリックス用着色
組成物が優れた分散性を有する理由として、本発明者
は、芯粒子の粒子表面からの有機顔料等の脱離が抑制さ
れた本発明に係るブラックマトリックス用着色材料を用
いたことにより、ブラックマトリックス用着色組成物の
製造時におけるビヒクル中への分散が、脱離した有機顔
料等によって阻害されることがないためと考えている。
【0167】本発明に係るブラックマトリックス用着色
組成物が高い光学濃度を有する理由として、本発明者
は、高い黒色度を有する本発明に係るブラックマトリッ
クス用着色材料を用いたためと考えている。また、通常
はビヒクル中で自己凝集又は結晶成長を起こして大粒子
として挙動する有機顔料等が、本発明に係るブラックマ
トリックス用着色材料の場合は、芯粒子の粒子表面に微
細な状態で均一に付着していることによって、大粒子化
することなくビヒクル中に存在することができるためと
考えている。
【0168】
【実施例】次に、実施例及び比較例を示す。
【0169】芯粒子1〜3:芯粒子粉末として表1に示
す特性を有する白色無機粒子を用意した。
【0170】
【表1】
【0171】芯粒子4:芯粒子1のシリカ粒子粉末20
kgと水150lとを用いて、シリカ粒子粉末を含むス
ラリーを得た。得られたシリカ粒子粉末を含む再分散ス
ラリーのpH値を、水酸化ナトリウム水溶液を用いて1
0.5に調整した後、該スラリーに水を加えスラリー濃
度を98g/lに調整した。このスラリー150lを加
熱して60℃とし、このスラリー中に1.0mol/l
のアルミン酸ナトリウム溶液2722ml(シリカ粒子
粉末に対してAl換算で0.5重量%に相当する)を加
え、30分間保持した後、酢酸を用いてpH値を7.5
に調整した。この状態で30分間保持した後、濾過、水
洗、乾燥、粉砕して粒子表面がアルミニウムの水酸化物
により被覆されているシリカ粒子粉末を得た。
【0172】このときの製造条件を表2に、得られた表
面処理済みシリカ粒子粉末の諸特性を表3に示す。
【0173】芯粒子5、6 芯粒子2〜5の各白色無機粒子を用い、表面被覆物の種
類及び量を種々変化させた以外は、前記芯粒子6と同様
にして粒子表面が被覆物で被覆されている白色無機粒子
を得た。
【0174】このときの製造条件を表2に、得られた表
面処理済み白色無機粒子の諸特性を表3に示す。
【0175】
【表2】
【0176】
【表3】
【0177】尚、表面処理工程における被覆物の種類の
Aはアルミニウムの水酸化物であり、Sはケイ素の酸化
物を表わす。
【0178】有機顔料、カーボンブラック:有機顔料と
して表4に示す諸特性を有する有機顔料及びカーボンブ
ラックを用意した。
【0179】
【表4】
【0180】実施例1〜11、比較例1〜6:糊剤によ
る被覆工程における添加物の種類、添加量、エッジラン
ナー処理の線荷重及び時間、有機顔料等の付着工程にお
ける有機顔料等の種類、添加量、エッジランナー処理の
線荷重及び時間を種々変化させた以外は、前記発明の実
施の形態と同様にしてブラックマトリックス用着色材料
を得た。
【0181】このときの製造条件を表5に、得られたブ
ラックマトリックス用着色材料の諸特性を表6に示す。
【0182】なお、実施例1〜3では、芯粒子100.
0重量部に対して、各有機顔料100.0重量部を2
0.0重量部づつ5回に分けて添加した。実施例4及び
5では、芯粒子粉末100.0重量部に対して、各有機
顔料をあらかじめヘンシェルミキサー等で混合した後、
該混合顔料100.0重量部を100分かけて添加し
た。実施例4では、芯粒子粉末100.0重量部に対し
て、各有機顔料をあらかじめヘンシェルミキサー等で混
合した後、該混合顔料150.0重量部を150分かけ
て添加した。実施例7〜9では、芯粒子粉末100.0
重量部に対して、各有機顔料を15.0重量部づつ10
回に分けて添加した。実施例10及び11では、芯粒子
100.0重量部に対して、各有機顔料200.0重量
部を200分かけて添加した。
【0183】
【表5】
【0184】
【表6】
【0185】<ブラックマトリックス用着色組成物> 実施例12〜22、比較例7〜15:ブラックマトリッ
クス用着色材料の種類を種々変化させた以外は、前記発
明の実施の形態と同様にしてブラックマトリックス用着
色組成物を得た。
【0186】このときの製造条件及び得られたブラック
マトリックス層の諸特性を表7に示す。
【0187】
【表7】
【0188】<カラーフィルター> 実施例23〜33、比較例16〜24:ブラックマトリ
ックス用着色組成物の種類を種々変化させた以外は、前
記発明の実施の形態と同様にしてカラーフィルターを得
た。
【0189】用いた有機顔料を表8に、このときの製造
条件及び得られたカラーフィルターの諸特性を表9に示
す。
【0190】
【表8】
【0191】
【表9】
【0192】
【発明の効果】本発明に係るブラックマトリックス用着
色材料は、シャープな粒度分布及び高い電気抵抗値を有
すると共に、遮光性及び耐光性に優れているのでブラッ
クマトリックス用着色材料として好適である。
【0193】本発明におけるブラックマトリックス用着
色組成物は、前記ブラックマトリックス用着色材料を用
いたことにより、高い光学濃度と電気抵抗値及び優れた
分散性を有しているので、ブラックマトリックス用着色
組成物として好適である
【0194】本発明におけるカラーフィルターは、高い
電気抵抗値を有すると共に、遮光性及び耐光性に優れた
ブラックマトリックスを用いているので、カラーフィル
ターとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態で用いたシリカ粒子の電子
顕微鏡写真である(×50,000)。
【図2】 発明の実施の形態で用いた有機顔料C−2の
電子顕微鏡写真である(×50,000)。
【図3】 発明の実施の形態で得られたブラックマトリ
ックス用着色材料の電子顕微鏡写真である(×50,0
00)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 500 G02F 1/1335 500 505 505 G03F 7/004 505 G03F 7/004 505 Fターム(参考) 2H025 AB13 AB17 AC01 AD01 BC32 BC42 CA28 CB13 CB14 CC11 CC20 2H042 AA09 AA26 2H048 BA02 BA11 BA45 BA47 BB01 BB02 BB42 2H091 FA02Y FA35Y FB04 FB13 FC10 FD04 LA30 4J037 AA09 AA10 AA11 AA18 AA22 AA25 CA02 CB23 CB26 CB28 CC28 EE04 EE43 EE44 FF05 FF11 FF22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色無機粒子の粒子表面が糊剤によって
    被覆されていると共に該被覆に有機顔料及び/又はカー
    ボンブラックが付着している平均粒子径0.001〜
    1.0μmの複合粒子粉末からなり、前記有機顔料及び
    /又はカーボンブラックの全付着量が前記白色無機粒子
    100重量部に対して1〜500重量部であることを特
    徴とするブラックマトリックス用着色材料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の白色無機粒子の粒子表面
    が、あらかじめアルミニウムの水酸化物、アルミニウム
    の酸化物、ケイ素の水酸化物及びケイ素の酸化物より選
    ばれる少なくとも一種からなる中間被覆物によって被覆
    されていることを特徴とするブラックマトリックス用着
    色材料。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のブラック
    マトリックス用着色材料を含むブラックマトリックス用
    着色組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載のブラック
    マトリックス用着色材料を含むカラーフィルター。
JP2001299386A 2001-09-28 2001-09-28 ブラックマトリックス用着色材料及び該ブラックマトリックス用着色材料を含むブラックマトリックス用着色組成物並びにカラーフィルター Expired - Lifetime JP4877444B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001299386A JP4877444B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 ブラックマトリックス用着色材料及び該ブラックマトリックス用着色材料を含むブラックマトリックス用着色組成物並びにカラーフィルター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001299386A JP4877444B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 ブラックマトリックス用着色材料及び該ブラックマトリックス用着色材料を含むブラックマトリックス用着色組成物並びにカラーフィルター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003105226A true JP2003105226A (ja) 2003-04-09
JP4877444B2 JP4877444B2 (ja) 2012-02-15

Family

ID=19120147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001299386A Expired - Lifetime JP4877444B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 ブラックマトリックス用着色材料及び該ブラックマトリックス用着色材料を含むブラックマトリックス用着色組成物並びにカラーフィルター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4877444B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163233A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ基板及びその製造方法
WO2006090590A1 (ja) * 2005-02-24 2006-08-31 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. 遮光層形成用感光性樹脂組成物ならびに遮光層およびカラーフィルタ
JP2007133070A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Tamura Kaken Co Ltd レジストインク、プリント配線板及びレジストインクの製造方法
JP2007161872A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Toyo Ink Mfg Co Ltd 着色組成物およびカラーフィルタ
JP2007262237A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Toda Kogyo Corp 黒色複合粒子粉末
WO2008133312A1 (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 Asahi Glass Company, Limited 感光性組成物、隔壁、ブラックマトリックス、カラーフィルタの製造方法
JP2010235831A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Toda Kogyo Corp 黒色複合粒子粉末及びその製造方法、並びに該黒色複合粒子粉末を用いた塗料、樹脂組成物及び光学材料
JP2012068613A (ja) * 2010-08-27 2012-04-05 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 黒色樹脂組成物及びブラックマトリクス
JP2013015828A (ja) * 2011-06-08 2013-01-24 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd カラーフィルター、顔料の製造方法、顔料、高濃度顔料着色組成物、顔料着色剤、カラーフィルターの形成方法及びカラーディスプレー
WO2018181311A1 (ja) * 2017-03-29 2018-10-04 東レ株式会社 ネガ型感光性樹脂組成物、硬化膜、硬化膜を具備する素子及び有機elディスプレイ、並びにその製造方法
CN109844035A (zh) * 2016-10-07 2019-06-04 M技术株式会社 有机颜料组合物的制造方法、涂膜的制造方法及涂膜的亮度的评价方法
JP2020514496A (ja) * 2017-12-14 2020-05-21 エルジー・ケム・リミテッド フォルダブルディスプレイの紫外線硬化型ブラックインク組成物及びそれを用いたベゼルパターンの形成方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11323174A (ja) * 1997-10-31 1999-11-26 Toda Kogyo Corp 鉄系黒色複合粒子粉末及びその製造法、該鉄系黒色複合粒子粉末を用いた塗料並びに該鉄系黒色複合粒子粉末で着色したゴム・樹脂組成物
JP2000351914A (ja) * 1999-04-07 2000-12-19 Toda Kogyo Corp 鉄系黒色複合粒子粉末及びその製造法、該鉄系黒色複合粒子粉末を用いた塗料並びに該鉄系黒色複合粒子粉末で着色したゴム・樹脂組成物
JP2001011339A (ja) * 1999-04-26 2001-01-16 Toda Kogyo Corp 鉄系黒色複合顔料及びその製造法、該鉄系黒色複合顔料を用いた塗料並びに該鉄系黒色複合顔料で着色したゴム・樹脂組成物
JP2002338846A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Toda Kogyo Corp 黒色複合充填材料及び該黒色複合充填材料を用いたトレッドゴム組成物
JP2002356625A (ja) * 2000-09-01 2002-12-13 Toda Kogyo Corp 有機無機複合粒子粉末及びその製造法、該有機無機複合粒子粉末からなる有機無機複合顔料並びに該有機無機複合顔料を用いた塗料及び樹脂組成物、該有機無機複合顔料を含む顔料分散体及びマスターバッチペレット

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11323174A (ja) * 1997-10-31 1999-11-26 Toda Kogyo Corp 鉄系黒色複合粒子粉末及びその製造法、該鉄系黒色複合粒子粉末を用いた塗料並びに該鉄系黒色複合粒子粉末で着色したゴム・樹脂組成物
JP2000351914A (ja) * 1999-04-07 2000-12-19 Toda Kogyo Corp 鉄系黒色複合粒子粉末及びその製造法、該鉄系黒色複合粒子粉末を用いた塗料並びに該鉄系黒色複合粒子粉末で着色したゴム・樹脂組成物
JP2001011339A (ja) * 1999-04-26 2001-01-16 Toda Kogyo Corp 鉄系黒色複合顔料及びその製造法、該鉄系黒色複合顔料を用いた塗料並びに該鉄系黒色複合顔料で着色したゴム・樹脂組成物
JP2002356625A (ja) * 2000-09-01 2002-12-13 Toda Kogyo Corp 有機無機複合粒子粉末及びその製造法、該有機無機複合粒子粉末からなる有機無機複合顔料並びに該有機無機複合顔料を用いた塗料及び樹脂組成物、該有機無機複合顔料を含む顔料分散体及びマスターバッチペレット
JP2002338846A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Toda Kogyo Corp 黒色複合充填材料及び該黒色複合充填材料を用いたトレッドゴム組成物

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163233A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ基板及びその製造方法
WO2006090590A1 (ja) * 2005-02-24 2006-08-31 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. 遮光層形成用感光性樹脂組成物ならびに遮光層およびカラーフィルタ
JP2006235153A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 遮光層形成用感光性樹脂組成物ならびに遮光層およびカラーフィルタ
CN101128774B (zh) * 2005-02-24 2011-07-20 东京应化工业株式会社 遮光层形成用感光性树脂组合物以及遮光层及滤色片
KR100919148B1 (ko) * 2005-02-24 2009-09-28 도오꾜오까고오교 가부시끼가이샤 차광층 형성용 감광성 수지 조성물 그리고 차광층 및 컬러필터
JP2007133070A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Tamura Kaken Co Ltd レジストインク、プリント配線板及びレジストインクの製造方法
JP2007161872A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Toyo Ink Mfg Co Ltd 着色組成物およびカラーフィルタ
JP2007262237A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Toda Kogyo Corp 黒色複合粒子粉末
JPWO2008133312A1 (ja) * 2007-04-25 2010-07-29 旭硝子株式会社 感光性組成物、隔壁、ブラックマトリックス、カラーフィルタの製造方法
WO2008133312A1 (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 Asahi Glass Company, Limited 感光性組成物、隔壁、ブラックマトリックス、カラーフィルタの製造方法
JP5126222B2 (ja) * 2007-04-25 2013-01-23 旭硝子株式会社 感光性組成物、隔壁、ブラックマトリックス、カラーフィルタの製造方法
JP2010235831A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Toda Kogyo Corp 黒色複合粒子粉末及びその製造方法、並びに該黒色複合粒子粉末を用いた塗料、樹脂組成物及び光学材料
JP2012068613A (ja) * 2010-08-27 2012-04-05 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 黒色樹脂組成物及びブラックマトリクス
JP2013015828A (ja) * 2011-06-08 2013-01-24 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd カラーフィルター、顔料の製造方法、顔料、高濃度顔料着色組成物、顔料着色剤、カラーフィルターの形成方法及びカラーディスプレー
CN109844035A (zh) * 2016-10-07 2019-06-04 M技术株式会社 有机颜料组合物的制造方法、涂膜的制造方法及涂膜的亮度的评价方法
EP3524645A4 (en) * 2016-10-07 2020-07-01 M. Technique Co., Ltd. METHOD FOR PRODUCING ORGANIC PIGMENT COMPOSITION, METHOD FOR PRODUCING COATING FILM, AND METHOD FOR EVALUATING BRIGHTNESS OF COATING FILM
US11613693B2 (en) 2016-10-07 2023-03-28 M. Technique Co., Ltd. Method of producing organic pigment composition, method of producing coating film, and method of evaluating luminance of coating film
WO2018181311A1 (ja) * 2017-03-29 2018-10-04 東レ株式会社 ネガ型感光性樹脂組成物、硬化膜、硬化膜を具備する素子及び有機elディスプレイ、並びにその製造方法
JP2020514496A (ja) * 2017-12-14 2020-05-21 エルジー・ケム・リミテッド フォルダブルディスプレイの紫外線硬化型ブラックインク組成物及びそれを用いたベゼルパターンの形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4877444B2 (ja) 2012-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101056605B1 (ko) 투명 착색 조성물 및 컬러 필터
JP4178375B2 (ja) 路面標示材料用着色材及び該路面標示材料用着色材を用いた路面標示材料
JP4296378B2 (ja) カラーフィルター用着色材及び該カラーフィルター用着色材を含むカラーフィルター用着色組成物並びにカラーフィルター
KR101094836B1 (ko) 코팅 조성물, 그 도막, 반사 방지막 및 화상 표시 장치
JP2003055591A (ja) インクジェット用インクの着色材及びインクジェット用インク並びに水性顔料分散体、有機無機複合粒子粉末
US8303861B2 (en) Colored composite microparticles, process for producing the colored composite microparticles, colorant, color filter and ink for ink-jet printing
JP2003105226A (ja) ブラックマトリックス用着色材料及び該ブラックマトリックス用着色材料を含むブラックマトリックス用着色組成物並びにカラーフィルター
KR101800344B1 (ko) 흑색막, 흑색막이 있는 기재 및 화상 표시 장치, 및 흑색 수지 조성물 및 흑색 재료 분산액
CN105026963A (zh) 黑矩阵基板
WO2006016729A1 (en) Composition for functional coatings, film formed therefrom and method for forming the composition and the film
US7094814B2 (en) Coloring composition for color filter containing colorant and color filter using the same
JP4766223B2 (ja) 透明着色組成物及びカラーフィルター
JP2008150428A (ja) ブラックマトリックス用着色材及び該ブラックマトリックス用着色材を含有するブラックマトリックス用着色組成物並びにカラーフィルター
JP4706820B2 (ja) ブラックマトリックス用黒色着色材料、ブラックマトリックス用黒色組成物、ブラックマトリックス並びにカラーフィルター
JP4355911B2 (ja) ブラックマトリックス用着色材料及び該ブラックマトリックス用着色材料を含むブラックマトリックス用着色組成物並びにカラーフィルター
JP2003327866A (ja) インクジェット用インクの黒色着色材及びインクジェット用インク並びに水性顔料分散体
JP4862977B2 (ja) 微細な緑色系顔料並びに該微細な緑色系顔料を用いた塗料及び樹脂組成物
JP5093442B2 (ja) カラーフィルター用着色材及び該カラーフィルター用着色材を含有するカラーフィルター用着色組成物並びにカラーフィルター
JP2003147228A (ja) 黒色複合粒子粉末及び該黒色複合粒子粉末を含有する塗料及び樹脂組成物
JP2003129002A (ja) 粉体塗料用着色顔料及び粉体塗料
JP5234253B2 (ja) 路面標示材料用着色材及び該路面標示材料用着色材を用いた路面標示材料
JP2009242722A (ja) 有色微細着色材及び該有色微細着色材を含有するカラーフィルター用透明着色組成物並びにカラーフィルター
JP2005148233A (ja) ブラックマトリックス用黒色着色材料、ブラックマトリックス用着色組成物、ブラックマトリックス並びにカラーフィルター
JP4438923B2 (ja) 有色微細粒子粉末及び該有色微細粒子粉末を含有する分散体並びに有色微細粒子粉末の製造法
JP2009149779A (ja) 有色微小着色材及び該有色微小着色材を含有するカラーフィルター用透明着色組成物並びにカラーフィルター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4877444

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250