JP2003098430A - 折り曲げ結像光学系 - Google Patents
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Abstract
型光学系であって、薄型化のため光軸を曲げかつ折り曲
げプリズムにパワーを持たせた折り曲げ結像光学系。 【解決手段】 負のパワーを持つ第1群GFと、絞りS
と、正のパワーを持つ第2群GRとを備えており、第1
群GF中にパワーを持たせた光軸折り曲げ部材を有して
おり、その光軸折り曲げ部材は、平面の反射面を有する
と共に、光軸に回転対称な曲面によって構成される面を
入射面、射出面の少なくとも一方に用いているプリズム
Pからなる折り曲げ結像光学系。
Description
系に関し、カメラ、特にデジタルスチルカメラ及び携帯
電話や携帯モバイルパソコン等に備えられている撮像装
置に好適なレトロフォーカスタイプの撮影光学系に関す
るものである。
メラや、携帯端末、携帯電話等への内蔵用の結像光学系
では、小型化、特に薄型化の要求が強い。
5号において、光学系を折り曲げて薄型化する折り曲げ
光学系の例が記載されている。
特開2000−292692、特開平10−20191
号に、折り曲げ時の条件や折り曲げ要素の位置を述べた
例がある。さらに、特開平9−211287号、特開平
10−239594号には、折り曲げ要素に用いるプリ
ズムにパワー(屈折力、発散力)を与えた例が記載され
ている。
先行例には、実際に薄型化するに当たっての条件につい
ては十分述べられていない。例えば、折り曲げ要素にパ
ワーを持たせない場合は、光学系の構成要素の数が増え
てしまい、光学系が長くなったり大型化してしまう。ま
た、プリズムにパワーを持たせる例でも、光学系の小型
化、薄型化の観点からパワーを持たせたものではない。
てなされたものであり、その目的は、小型デジタルスチ
ルカメラ、携帯端末等に搭載可能な薄型光学系であっ
て、薄型化のため光軸を曲げ、かつ、折り曲げプリズム
にパワーを持たせた折り曲げ結像光学系を提供すること
である。
明の折り曲げ結像光学系は、物体側より順に、負のパワ
ーを持つ第1群と、絞りと、正のパワーを持つ第2群と
を備えており、前記第1群中にパワーを持たせた光軸折
り曲げ部材を有しており、前記光軸折り曲げ部材は、平
面の反射面を有すると共に、光軸に回転対称な曲面によ
って構成される面を入射面、射出面の少なくとも一方に
用いているプリズムからなることを特徴とするものであ
る。
とその作用について説明する。
ある。
つ第1群と、絞りと、正のパワーを持つ第2群とを備え
たレトロフォーカスタイプにすることにより、広角化が
図れ、また、第1群を負にしたことによって入射瞳が第
1群近傍になり、そのために第1群の径を小さくでき、
また、第2群に入射する軸外光線の光線高を低くでき第
2群の径も小さくできる。したがって、結像光学系の径
の小型化が可能になる。
プリズムにパワーを持たせることにより、レンズとプリ
ズムを別体のもので構成する場合に比べて、レンズ−プ
リズム間隔がなくなるので全長が短くでき、プリズムが
レンズの代わりにもなっているので、レンズ枚数の削減
にもなる。
は、反射面は平面のままにして、光軸に回転対称な曲面
によって入射面、射出面の少なくとも一方を構成する。
反射面を曲面としてパワーを持たせると、回転非対称な
収差が発生するため、製作が容易な回転対称光学系では
光学性能を出すことができなくなる。
確保し、のように小型化するためにレトロフォーカス
タイプとして、光軸折り曲げ部材のプリズムを第1群中
に持ってくることで、系全体の薄型化が可能になる。
から順に、少なくとも1枚の負レンズと、正のパワーを
持つ光軸折り曲げ部材のプリズムとから構成することが
できる。
正のパワーを持つプリズムとの負・正とすることによ
り、諸収差、特に倍率色収差を効果的に補正可能にな
る。
を満たしていることが望ましい。
ムの焦点距離である。
レンズ要素を追加することが必要になり、厚みやレンズ
枚数の削減につながらない。逆に、上限値の3以上にな
ると、それに対応して物体側の負レンズのパワーも強く
なる。物体側の負レンズは軸外主光線の高さが高いた
め、そのパワーが強くなるとディストーションが負に傾
き、倍率色収差も大きくなるため、補正がし難くなる。
この状態でプリズムの寸法を小さくすると、光軸方向の
厚みも減るが、ディストーションが負側になるため、小
型化に対しても不利となる。
ことができる。
ムが担うことができ、第1群の構成枚数を減らすことが
可能になる。
させることが可能になり、さらには、第1群をそのプリ
ズムのみから構成することが可能になる。
合に、プリズムが次の条件式(2)を満たしていること
が望ましい。
が弱いためレンズ要素を追加することが必要になり、厚
みやレンズ枚数の削減につながらない。逆に、下限値の
−3以下では、プリズムの負のパワーが強くなり、前述
のようにディストーションが負に傾き、倍率色収差も大
きくなるため補正がし難くなる。プリズムの寸法を小さ
くし難くなるのも、前述の通りである。
件式(3)を満たしていることが望ましい。
も物体側の面からレンズ系全体の入射瞳位置までの距離
である。
置が深いと、それだけ物体側レンズへの入射光線高が高
くなると共に、第1群に置いたプリズムへの入射光線高
も高くなり、プリズムの寸法を小型化することができな
くなる。条件式(3)は、この小型化のための入射瞳位
置を規定したものである。その上限値の1.5以上で
は、入射瞳が深くなってゆくのでプリズムの小型化には
向かなくなる。下限値の0.1以下では、入射瞳が浅く
なり、小型化にはよいが、そのために物体側の負レンズ
のパワーを強くして軸外光線を強く折り曲げて実現する
ことになる。第1群のパワーが大きくなると、それと対
応して第2群のパワーも強くなるので、絞りを挟んで対
称性が崩れて光学性能が出し難くなる。
件式(4)を満たしていることが望ましい。
(FNO・tanω)<3.5 ここで、fは全レンズ系の焦点距離、Lepは第1群の最
も物体側の面からレンズ系全体の入射瞳位置までの距
離、ωはレンズ系の半画角、FNOはレンズ系のFナンバ
ーである。
場合、物体側のレンズの外径は小さい方が望ましい。条
件式(4)は光学系の仕様から物体側レンズ有効径の大
小を推定するパラメータである。上限値の3.5以上で
は、物体側のレンズへの軸外入射光の光線高が高くなり
外径が大きくなる。そのため、同じ第1群に置いたプリ
ズムへの軸外入射光の光線高も同様に大きくなり、プリ
ズム寸法の小型化が難しくなる。下限値の0.8以下で
は、物体側のレンズの外径が小さくなるが、入射瞳位置
の条件(3)で述べたのと同様な理由で、光学性能を出
すことが難しくなる。
ω)<3 さらに好ましくは、 (4−2) 1.4<2・Lep/f+1/(FNO・ta
nω)<2.3 がより適当である。
非球面を用いることが望ましい。
子、プリズムの少なくとも1面に回転対称非球面を用い
ることが望ましい。その回転対称非球面はプリズムに用
いることができる。
を満たしていることが望ましい。
反射面までの軸上の距離、L2はプリズムの反射面から
像面までの軸上の距離である。
像光学系を組み込む場合、厚さ方向の制約がある場合は
同様に折り曲げた後の部分の長さや容積も小さくする要
求があることが多く、小型モジュール化し難い。折り曲
げの縦横比を規定する条件式(5)の上限値の1以上と
なると、薄型化の意味がなくなる。下限値の0.08以
下となると、薄型化は実現できるが、細長くなりすぎ携
帯端末等に内蔵するには適さない。
と、その結像光学系によって形成された物体像を受光す
る位置に配置された電子撮像素子と、その電子撮像素子
によって光電変換された電子信号を処理する処理手段
と、操作者がその処理手段に入力したい情報信号を入力
するための入力部と、その処理手段からの出力を表示す
る表示素子と、その処理手段からの出力を記録する記録
媒体とを含み、その処理手段は、結像光学系によって電
子撮像素子に受光された物体像を表示素子に表示するよ
うに構成されている情報処理装置を本発明に基づいて構
成することができる。
構成され、結像光学系と電子撮像素子とが表示素子の周
辺部又はキーボードの周辺部に内蔵されているパソコン
装置を本発明に基づいて構成することができる。
と、その結像光学系によって形成された物体像を受光す
る位置に配置された電子撮像素子と、電話信号を送信及
び受信するためのアンテナと、電話番号等の信号を入力
するための入力部と、その電子撮像素子によって受光さ
れた物体像を送信可能な信号に変換する信号処理部とを
含んでいる電話装置を本発明に基づいて構成することが
できる。
と、その結像光学系によって形成された物体像を受光す
る位置に配置された電子撮像素子と、その電子撮像素子
によって光電変換された電子信号を処理する処理手段
と、その電子撮像素子で受光された物体像を観察可能に
表示する表示素子とを有し、電子撮像素子で受光された
物体像の像情報を記録するための記録部材を内蔵又は挿
脱するように構成され、その処理手段が、電子撮像素子
に受光された物体像を表示素子に表示する表示処理機能
と、電子撮像素子に受光された物体像を記録媒体に記録
する記録処理機能とを有する電子カメラ装置を本発明に
基づいて構成することができる。
系の実施例1〜7について説明する。実施例1〜7のレ
ンズ断面図をそれぞれ図1〜図7に示す。各図中、第1
群はGF、絞りはS、第2群はGR、光軸折り曲げプリ
ズムはP、ローパスフィルターはLF、赤外カットフィ
ルターはIF、電子撮像素子であるCCDの像面はIで
示してある。
面は撮像素子の撮像面の短辺に平行になるように光軸を
折り曲げている。このように折り曲げると、長辺に平行
になるように折り曲げる場合に比べてプリズムPを小型
化できる。
トフィルター等の平行平面板を除く。)は非球面であ
る。この位置に非球面を配置することにより、軸外光線
を比較的大きく折り曲げることで収差発生量を減らすこ
とができる。
4.7mm、FナンバーFNO=2.9、画角2ω=6
1.57°であり、実施例2〜7においては、焦点距離
f=4.7mm、FナンバーFNO=2.8、画角2ω=
61.57°である。
プリズムPを使った例である。
示すように、物体側に凸の負メニスカスレンズと、物体
側に凹の負メニスカスレンズに相当し光軸に対して45
°の角度で配置された平面の内面反射面を有するプリズ
ムPとからなる負屈折力の第1群GF、開口絞りS、両
凸正レンズと、像面側に凸の負メニスカスレンズと、両
凹負レンズと、両凸正レンズとからなる正屈折力の第2
群GRからなり、一般的な電子撮像モジュールと同様
に、その光学系と像面Iの間に光学的ローパスフィルタ
ーLF、赤外カットフィルターIFが配置されている。
カスレンズの物体側の面、第2群GRの最も物体側の両
凸正レンズの物体側の面、最も像面側の両凸正レンズの
像面側の面の3面に用いられている。
ーパスフィルターは配置されていない。これは、撮像素
子の画素の大きさが光学系による分解能と同程度若しく
はそれ以下にあるため、通常問題になるモアレが生じ難
いためである。したがって、これら実施例では、光学的
ローパスフィルターの厚み分のスペースを費やさずにす
む。
示すように、両凹負レンズと、物体側に凸の正メニスカ
スレンズに相当し光軸に対して45°の角度で配置され
た平面の内面反射面を有するプリズムPとからなる負屈
折力の第1群GF、開口絞りS、両凸正レンズと、両凸
正レンズと両凹負レンズの接合レンズと、両凸正レンズ
とからなる正屈折力の第2群GRからなり、その光学系
と像面Iの間に赤外カットフィルターIFが配置されて
いる。
体側の面、第2群GRの最も物体側の両凸正レンズの像
面側の面、最も像面側の両凸正レンズの物体側の面の3
面に用いられている。
示すように、物体側に凸の負メニスカスレンズと、物体
側に凹の正メニスカスレンズに相当し光軸に対して45
°の角度で配置された平面の内面反射面を有するプリズ
ムPとからなる負屈折力の第1群GF、開口絞りS、両
凸正レンズと、両凹負レンズと、両凸正レンズとからな
る正屈折力の第2群GRからなり、その光学系と像面I
の間に赤外カットフィルターIFが配置されている。
ズの物体側の面、第2群GRの最も物体側の両凸正レン
ズの物体側の面、最も像面側の両凸正レンズの像面側の
面の3面に用いられている。
示すように、両凹負レンズと、両凸正レンズに相当し光
軸に対して45°の角度で配置された平面の内面反射面
を有するプリズムPとからなる負屈折力の第1群GF、
開口絞りS、両凸正レンズと、両凹負レンズと、両凸正
レンズとからなる正屈折力の第2群GRからなり、その
光学系と像面Iの間に赤外カットフィルターIFが配置
されている。
体側の面、第2群GRの最も物体側の両凸正レンズの物
体側の面、最も像面側の両凸正レンズの像面側の面の3
面に用いられている。
プリズムPを使った例である。何れの実施例も、プリズ
ムPは最も物体側に配置されている。このような負パワ
ーを持った要素を最も物体側に持ってくることで、軸外
主光線の角度を小さくしている。また、プリズムPの物
体側に光学要素がないため(赤外カットフィルターIF
を除く)、薄型化に適している。なお、プリズムPの物
体側の面は非球面である。この面に非球面を配置するこ
とにより、軸外光線を比較的大きく折り曲げることで収
差発生量を減らすことができる。
示すように、両凹負レンズに相当し光軸に対して45°
の角度で配置された平面の内面反射面を有するプリズム
Pと、物体側に凸の正メニスカスレンズとからなる負屈
折力の第1群GF、開口絞りS、両凸正レンズと、両凸
正レンズと両凹負レンズの接合レンズと、両凸正レンズ
とからなる正屈折力の第2群GRからなり、その光学系
と像面Iの間に赤外カットフィルターIFが配置されて
いる。
面)、第2群GRの最も物体側の両凸正レンズの像面側
の面、最も像面側の両凸正レンズの物体側の面の3面に
用いられている。
示すように、両凹負レンズに相当し光軸に対して45°
の角度で配置された平面の内面反射面を有するプリズム
Pと、物体側に凸の正メニスカスレンズとからなる負屈
折力の第1群GF、開口絞りS、両凸正レンズと、両凸
正レンズと両凹負レンズの接合レンズと、両凸正レンズ
とからなる正屈折力の第2群GRからなり、その光学系
と像面Iの間に赤外カットフィルターIFが配置されて
いる。
面)、第2群GRの最も物体側の両凸正レンズの像面側
の面、最も像面側の両凸正レンズの物体側の面の3面に
用いられている。
示すように、最も物体側に配置された赤外カットフィル
ターIF、物体側に凹の負メニスカスレンズに相当し光
軸に対して45°の角度で配置された平面の内面反射面
を有するプリズムPからなる負屈折力の第1群GF、開
口絞りS、両凸正レンズと、両凹負レンズと、像面側に
凸の正メニスカスレンズと、両凸正レンズと両凹負レン
ズの接合レンズとからなる正屈折力の第2群GRからな
る。
面)、第2群GRの最も物体側の両凸正レンズの物体側
の面、その後の両凹負レンズの物体側の面の3面に用い
られている。
みで構成されており、光軸に沿った光学系の全長は短く
なり、プリズムPの前に光学要素(赤外カットフィルタ
ーIFを除く)がないため、厚みも薄くできる。
クを用いている。ガラスを用いたプリズムに比べて成形
が容易という利点がある。ただし、プラスティックはガ
ラスに比べて硬度が低く傷つきやすいため、第1群GF
の物体側に使用する場合は保護ガラスを使うのが望まし
い。実施例7では、一般的には光学系と撮像素子との間
に入れる赤外カットフィルターIFを保護ガラスとして
物体側に入れて保護ガラスとしている。そのため、光学
系と撮像系との間に改めて赤外カットフィルターを入れ
る必要がなくなり、バックフォーカスを十分取らなくて
もよくなり、設計上の自由度が増す。
が、記号は上記の外、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率
半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2
…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズ
のアッベ数である。また、“RE”は反射面を示す。な
お、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸と
し、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表
される。
A8、A10 はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面
係数である。
時の収差図をそれぞれ図8、図9、図10に示す。これ
らの収差図において、SAは球面収差、ASは非点収
差、DTは歪曲収差、CCは倍率色収差を示す。図中、
“FIY”は像高を表す。
ーを持たせる場合、上記実施例とは別に、例えば図11
に模式的に示すように、負のパワーを持つ第1群GF
を、このプリズムP以外に、2枚以上のレンズを含む構
成とすることも可能である。
光学系は、結像光学系で物体像を形成しその像をCCD
や銀塩フィルムといった撮像素子に受光させて撮影を行
う撮影装置、とりわけデジタルカメラやビデオカメラ、
情報処理装置の例であるパソコン、電話、特に持ち運び
に便利な携帯電話等に用いることができる。以下に、そ
の実施形態を例示する。
系をデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ構成
の概念図を示す。図12はデジタルカメラ40の外観を
示す前方斜視図、図13は同後方斜視図、図14はデジ
タルカメラ40の構成を示す断面図である。デジタルカ
メラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有する撮
影光学系41、ファインダー用光路44を有するファイ
ンダー光学系43、シャッター45、フラッシュ46、
液晶表示モニター47等を含み、カメラ40の上部に配
置されたシャッター45を押圧すると、それに連動して
撮影光学系41、例えば実施例5の折り曲げ結像光学系
を通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成
された物体像が、近赤外カットフィルターIFを介して
CCD49の撮像面上に形成される。このCCD49で
受光された物体像は、処理手段51を介し、電子画像と
してカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表
示される。また、この処理手段51には記録手段52が
接続され、撮影された電子画像を記録することもでき
る。なお、この記録手段52は処理手段51と別体に設
けてもよいし、フロッピー(登録商標)ディスクやメモ
リーカード、MO等により電子的に記録書込を行うよう
に構成してもよい。また、CCD49に代わって銀塩フ
ィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
ァインダー用対物光学系53が配置してある。このファ
インダー用対物光学系53によって形成された物体像
は、像正立部材であるポロプリズム55の視野枠57上
に形成される。このポリプリズム55の後方には、正立
正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が
配置されている。なお、撮影光学系41及びファインダ
ー用対物光学系53の入射側、接眼光学系59の射出側
にそれぞれカバー部材50が配置されている。
は、撮影光学系41が広画角であり、収差が良好で、明
るく、フィルター等が配置できるバックフォーカスの大
きな光学系であるので、高性能・低コスト化が実現でき
る。
して平行平面板を配置しているが、パワーを持ったレン
ズを用いてもよい。
して内蔵された情報処理装置の一例であるパソコンが図
15〜図17に示される。図15はパソコン300のカ
バーを開いた前方斜視図、図16はパソコン300の撮
影光学系303の断面図、図17は図15の状態の側面
図である。図15〜図17に示されるように、パソコン
300は、外部から繰作者が情報を入力するためのキー
ボード301と、図示を省略した情報処理手段や記録手
段と、情報を操作者に表示するモニター302と、操作
者自身や周辺の像を撮影するための撮影光学系303と
を有している。ここで、モニター302は、図示しない
バックライトにより背面から照明する透過型液晶表示素
子や、前面からの光を反射して表示する反射型液晶表示
素子や、CRTディスプレイ等であってよい。また、図
中、撮影光学系303は、モニター302の右上に内蔵
されているが、その場所に限らず、モニター302の周
囲や、キーボード301の周囲のどこであってもよい。
上に、本発明による例えば実施例5の折り曲げ結像光学
系からなる対物レンズ112と、像を受光する撮像素子
チップ162とを有している。これらはパソコン300
に内蔵されている。
外カットフィルターIFが付加的に貼り付けられて撮像
ユニット160として一体に形成され、対物レンズ11
2の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り
付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素
子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であ
り、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端
(図示略)には、対物レンズ112を保護するためのカ
バーガラス114が配置されている。
は、端子166を介して、パソコン300の処理手段に
入力され、電子画像としてモニター302に表示され
る、図15には、その一例として、操作者の撮影された
画像305が示されている。また、この画像305は、
処理手段を介し、インターネットや電話を介して、遠隔
地から通信相手のパソコンに表示されることも可能であ
る。
して内蔵された情報処理装置の一例である電話、特に持
ち運びに便利な携帯電話が図18に示される。図18
(a)は携帯電話400の正面図、図18(b)は側面
図、図18(c)は撮影光学系405の断面図である。
図18(a)〜(c)に示されるように、携帯電話40
0は、操作者の声を情報として入力するマイク部401
と、通話相手の声を出力するスピーカ部402と、操作
者が情報を入力する入力ダイアル403と、操作者自身
や通話相手等の撮影像と電話番号等の情報を表示するモ
ニター404と、撮影光学系405と、通信電波の送信
と受信を行うアンテナ406と、画像情報や通信情報、
入力信号等の処理を行う処理手段(図示せず)とを有し
ている。ここで、モニター404は液晶表示素子であ
る。また、図中、各構成の配置位置は、特にこれらに限
られない。この撮影光学系405は、撮影光路407上
に配置された本発明による例えば実施例5の折り曲げ結
像光学系からなる対物レンズ112と、物体像を受光す
る撮像素子チップ162とを有している。これらは、携
帯電話400に内蔵されている。
外カットフィルターIFが付加的に貼り付けられて撮像
ユニット160として一体に形成され、対物レンズ11
2の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り
付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素
子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であ
り、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端
(図示略)には、対物レンズ112を保護するためのカ
バーガラス114が配置されている。
は、端子166を介して、図示していない処理手段に入
力され、電子画像としてモニター404に、又は、通信
相手のモニターに、又は、両方に表示される。また、通
信相手に画像を送信する場合、撮像素子チップ162で
受光された物体像の情報を、送信可能な信号へと変換す
る信号処理機能が処理手段には含まれている。
ば次のように構成することができる。
つ第1群と、絞りと、正のパワーを持つ第2群とを備え
ており、前記第1群中にパワーを持たせた光軸折り曲げ
部材を有しており、前記光軸折り曲げ部材は、平面の反
射面を有すると共に、光軸に回転対称な曲面によって構
成される面を入射面、射出面の少なくとも一方に用いて
いるプリズムからなることを特徴とする折り曲げ結像光
学系。
少なくとも1枚の負レンズと、正のパワーを持つ前記プ
リズムとからなることを特徴とする上記1記載の折り曲
げ結像光学系。
を満たしていることを特徴とする上記2記載の折り曲げ
結像光学系。
ムの焦点距離である。
ことを特徴とする上記1記載の折り曲げ結像光学系。
することを特徴とする上記4記載の折り曲げ結像光学
系。
らなることを特徴とする上記5記載の折り曲げ結像光学
系。
を満たしていることを特徴とする上記4から6の何れか
1項記載の折り曲げ結像光学系。
ムの焦点距離である。
を満たしていることを特徴とする上記1から7の何れか
1項記載の折り曲げ結像光学系。
も物体側の面からレンズ系全体の入射瞳位置までの距離
である。
を満たしていることを特徴とする上記1から7の何れか
1項記載の折り曲げ結像光学系。
(FNO・tanω)<3.5 ここで、fは全レンズ系の焦点距離、Lepは第1群の最
も物体側の面からレンズ系全体の入射瞳位置までの距
離、ωはレンズ系の半画角、FNOはレンズ系のFナンバ
ーである。
回転対称非球面を用いていることを特徴とする上記1か
ら7の何れか1項記載の折り曲げ結像光学系。
素子の少なくとも1面に回転対称非球面を用いているこ
とを特徴とする上記10記載の折り曲げ結像光学系。
ズムに用いられていることを特徴とする上記11記載の
折り曲げ結像光学系。
ることを特徴とする上記1から7の何れか1項記載の折
り曲げ結像光学系。
反射面までの軸上の距離、L2はプリズムの反射面から
像面までの軸上の距離である。
載の折り曲げ結像光学系と、前記折り曲げ結像光学系に
よって形成された物体像を受光する位置に配置された電
子撮像素子と、前記電子撮像素子によって光電変換され
た電子信号を処理する処理手段と、操作者が前記処理手
段に入力したい情報信号を入力するための入力部と、前
記処理手段からの出力を表示する表示素子と、前記処理
手段からの出力を記録する記録媒体とを含み、前記処理
手段は、前記折り曲げ結像光学系によって前記電子撮像
素子に受光された物体像を前記表示素子に表示するよう
に構成されていることを特徴とする情報処理装置。
がキーボードにて構成され、前記折り曲げ結像光学系と
前記電子撮像素子とが前記表示素子の周辺部又は前記キ
ーボードの周辺部に内蔵されていることを特徴とするパ
ソコン装置。
載の折り曲げ結像光学系と、前記折り曲げ結像光学系に
よって形成された物体像を受光する位置に配置された電
子撮像素子と、電話信号を送信及び受信するためのアン
テナと、電話番号等の信号を入力するための入力部と、
前記電子撮像素子によって受光された物体像を送信可能
な信号に変換する信号処理部とを含んでいることを特徴
とする電話装置。
載の折り曲げ結像光学系と、前記折り曲げ結像光学系に
よって形成された物体像を受光する位置に配置された電
子撮像素子と、前記電子撮像素子によって光電変換され
た電子信号を処理する処理手段と、前記電子撮像素子で
受光された物体像を観察可能に表示する表示素子とを有
し、前記電子撮像素子で受光された物体像の像情報を記
録するための記録部材を内蔵又は挿脱するように構成さ
れ、前記処理手段が、前記電子撮像素子に受光された物
体像を前記表示素子に表示する表示処理機能と、前記電
子撮像素子に受光された物体像を前記記録媒体に記録す
る記録処理機能とを有することを特徴とする電子カメラ
装置。
げ、かつ、折り曲げプリズムにパワーを持たせているの
で、小型デジタルスチルカメラ、携帯端末等に搭載可能
な薄型の折り曲げ結像光学系を提供することができる。
ズ断面図である。
ズ断面図である。
ズ断面図である。
ズ断面図である。
ズ断面図である。
ズ断面図である。
ズ断面図である。
ズム以外に2枚以上のレンズを含む構成とする場合の模
式図である。
だデジタルカメラの外観を示す前方斜視図である。
る。
系として組み込れたパソコンのカバーを開いた前方斜視
図である。
学系として組み込れた携帯電話の正面図、側面図、その
撮影光学系の断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 物体側より順に、負のパワーを持つ第1
群と、絞りと、正のパワーを持つ第2群とを備えてお
り、 前記第1群中にパワーを持たせた光軸折り曲げ部材を有
しており、 前記光軸折り曲げ部材は、平面の反射面を有すると共
に、光軸に回転対称な曲面によって構成される面を入射
面、射出面の少なくとも一方に用いているプリズムから
なることを特徴とする折り曲げ結像光学系。 - 【請求項2】 前記第1群は、物体側から順に、少なく
とも1枚の負レンズと、正のパワーを持つ前記プリズム
とからなることを特徴とする請求項1記載の折り曲げ結
像光学系。 - 【請求項3】 前記プリズムは負のパワーを持つことを
特徴とする請求項1記載の折り曲げ結像光学系。
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