JP2012068355A - 撮像光学系及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

撮像光学系及びそれを有する撮像装置 Download PDF

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    • G02B9/34Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or - having four components only

Abstract

【課題】光学系の全長が短縮可能であり、最終レンズ面有効径を小さくしたときの諸収差を良好に補正したレンズを提供する。
【解決手段】物体側より順に、絞り、両凸面形状の正の屈折力の第1レンズ、像側に凹面を向けた負の屈折力の第2レンズ、像面側に凸面を向けた正の屈折力の第3レンズ、負の屈折力の第4レンズを備え、条件式「0.6<d5/(d5+d6)<0.8」を満足することを特徴としている。ここで、d5は第2レンズと第3レンズの間の光軸上の空気間隔、d6は第3レンズの厚さ、である。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像光学系及びそれを有する撮像装置に関するものである。
近年、携帯電話や携帯端末機、あるいはノートパソコン等の薄型化に伴い、光学系の光軸方向の長さを極限まで薄型化したカメラモジュールが求められている。この要求に応えるために、非球面レンズ2〜3枚程度で構成された短焦点の光学系が数多く提案されている。
また、近年、撮像素子の技術進歩と市場のニーズの高まりから、小型でありながら高画素、広角、低価格のカメラモジュールが求められている。結像性能を高めながら、光学系全長の短縮を図った光学系として、レンズ枚数を4枚としたものが提案されている。
例えば、特許文献1の撮影レンズ及び特許文献2の撮像レンズは、レンズを4枚使用し、小型でありながら高画素化に対する解像度を高めるために色収差を良好に補正している。
特開2008−268946号公報 特開2008−185880号公報
しかしながら、従来の構成において更に光軸方向の全長短縮を行った場合、諸収差の影響、特にコマ収差の影響が大きくなり高解像力を満足できなくなる。また、小型化のために最終レンズ面の有効径を小さくした場合においても、諸収差の影響、特にコマ収差の影響が大きくなり高解像力を満足できなくなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光学系の全長を短縮し、最終レンズ面有効径を小さくしたときであっても、諸収差を良好に補正した撮像光学系及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の撮像光学系は、物体側より順に、絞り、両凸面形状の正の屈折力の第1レンズ、像側に凹面を向けた負の屈折力の第2レンズ、像面側に凸面を向けた正の屈折力の第3レンズ、負の屈折力の第4レンズを備え、次の条件式(1)を満足することを特徴としている。
0.6<d5/(d5+d6)<0.8 (1)
ここで、
d5は第2レンズと第3レンズの間の光軸上の空気間隔、
d6は第3レンズの厚さ、
である。
本発明の撮像光学系においては、次の条件式(2)を満足することが好ましい。
2<(r6+r7)/(r6−r7)<3 (2)
ここで、
r6は第3レンズの物体側の面の近軸曲率半径、
r7は第3レンズの像側の面の近軸曲率半径、
である。
本発明の撮像光学系においては、次の条件式(3)を満足することが好ましい。
0.33<BF/TTL<0.50 (3)
ここで、
BFはレンズ最終面から近軸像面までの距離、
TTLは撮像光学系の光学全長、
である。
本発明の撮像光学系においては、次の条件式(4)を満足することが好ましい。
40°<θ<60° (4)
ここで、
θはレンズの有効径内における光軸に垂直な線と最終レンズの像側面の接線との成す角の最大値である。
本発明の撮像光学系においては、次の条件式(5)を満足することが好ましい。
0.29<ΣdL/f<0.49 (5)
ここで、
ΣdLは第1レンズから第4レンズまでのレンズ総厚、
fは撮像光学系の焦点距離、
である。
本発明の撮像光学系においては、第2レンズは、像側に凹面を向けたメニスカスレンズであることが好ましい。
本発明の撮像光学系においては、次の条件式(6)を満足することが好ましい。
1<(r4+r5)/(r4−r5)<1.8 (6)
ここで、
r4は第2レンズの物体側の面の近軸曲率半径、
r5は第2レンズの像側の面の近軸曲率半径、
である。
本発明の撮像光学系においては、次の条件式(7)を満足することが好ましい。
−0.7<(r2+r3)/(r2−r3)<−0.1 (7)
ここで、
r2は第1レンズの物体側の面の近軸曲率半径、
r3は第1レンズの像側の面の近軸曲率半径、
である。
本発明の撮像光学系においては、次の条件式(8)を満足することが好ましい。
0.1 <(r8+r9)/(r8−r9)< 0.75 (8)
ここで、
r8は第4レンズの物体側の面の近軸曲率半径、
r9は第4レンズの像側の面の近軸曲率半径、
である。
本発明の撮像光学系においては、次の条件式(9)を満足することが好ましい。
0.6<f1/f<0.67 (9)
ここで、
f1は第1レンズの焦点距離、
fは撮像光学系の全系の焦点距離、
である。
本発明の撮像光学系においては、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、及び第4レンズは樹脂により形成されていることが好ましい。
本発明の撮像装置は、上述のいずれかの撮像光学系と、撮像面を有する電子撮像素子と、を備え、撮像光学系はオートフォーカス機構を一体化したことを特徴としている。
本発明の撮像装置は、撮像光学系と電子撮像素子を一体化したことを特徴としている。
本発明にかかる撮像光学系及びそれを用いた撮像装置は、光学系の全長が短縮可能であり、最終レンズ面有効径を小さくしたときであっても、諸収差を良好に補正することができる、という効果を奏する。
本発明の実施例1にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図である。 実施例1にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。 本発明の実施例2にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図である。 実施例2にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。 本発明の実施例3にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図である。 実施例3にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。 本発明の実施例4にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図である。 実施例4にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。 本発明による撮像光学系を組み込んだデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図である。 デジタルカメラ40の後方斜視図である。 デジタルカメラ40の光学構成を示す断面図である。 本発明の撮像光学系が対物光学系として内蔵された情報処理装置の一例であるパソコン300のカバーを開いた状態の前方斜視図である。 パソコン300の撮影光学系303の断面図である。 パソコン300の側面図である。 本発明の撮像光学系が撮影光学系として内蔵された情報処理装置の一例である携帯電話を示す図であり、(a)は携帯電話400の正面図、(b)は側面図、(c)は撮影光学系405の断面図である。
まず、実施例の説明に先立ち、本実施形態の結像光学系の作用効果について説明する。
本実施形態の撮像光学系は、物体側より順に、絞り、両凸面形状の正の屈折力の第1レンズ、像側に凹面を向けた負の屈折力の第2レンズ、像面側に凸面を向けた正の屈折力の第3レンズ、負の屈折力の第4レンズを備え、次の条件式(1)を満足することを特徴としている。
0.6<d5/(d5+d6)<0.8 (1)
ここで、
d5は第2レンズと第3レンズの間の光軸上の空気間隔、
d6は第3レンズの厚さ、
である。
本実施形態の撮像光学系では、最も物体側に絞りを配置することで、射出瞳を像面から離すことができる。その結果、撮像素子周辺部に入射する軸外主光線の角度が小さくなるため、撮像素子周辺部の周辺光量低下を回避することが可能となる。
また、レンズ構成においては主点の位置を光学系の物体側に配置する(位置させる)ことで、焦点距離に対して全長を十分に小さくすることが可能となるので、全長短縮が実現できる。
条件式(1)は、第2レンズと第3レンズの関係について規定している。条件式(1)を満足することにより、高次の像面湾曲、歪曲収差、及びコマ収差を良好に補正できる。
条件式(1)の下限を下回ると、第2レンズと第3レンズでの軸外光束の光線高の差が小さくなるので、第3レンズで収差補正を十分に行なうことが困難となる。特に、第3レンズは高次の像面湾曲や歪曲収差の補正を担っているため、これらの収差補正が困難になってしまう。
条件式(1)の上限を上回ると第2レンズと第3レンズの間が広がることで軸外光束の光線高の差が大きくなるが、光束が細くなった状態で第3レンズに入射するため、コマ収差の補正が困難になる。
さらに、条件式(1)に代えて以下の条件式(1’)を満足すると良い。
0.6<d5/(d5+d6)<0.7 (1’)
さらに、条件式(1)に代えて以下の条件式(1”)を満足するとなお良い。
0.61<d5/(d5+d6)<0.68 (1”)
本実施形態の撮像光学系は、次の条件式(2)を満足することが好ましい。
2<(r6+r7)/(r6−r7)<3 (2)
ここで、
r6は第3レンズの物体側の面の近軸曲率半径、
r7は第3レンズの像側の面の近軸曲率半径、
である。
条件式(2)を満足することで、第3レンズの物体側及び像側の面への光線の入射角度を小さく抑えることができるので、コマ収差を良好に補正できる。さらに、光学系のテレセントリック性を保ちつつ短縮化を実現できる。
条件式(2)の上限値を上回った場合、第3レンズの物体側及び像側の近軸曲率半径が大きくなりすぎる。この場合、軸外光束の第3レンズの物体側及び像側の面に対する軸外光線の入射角が大きくなるため、コマ収差補正が困難になる。
条件式(2)の下限値を下回った場合、第3レンズの像側の近軸曲率半径が小さくなりすぎることで、第3レンズからの軸外光線の射出角が小さくなる。このため、光学系の全長の短縮化とテレセントリック性の確保との両立が困難になる。
さらに、条件式(2)に代えて以下の条件式(2’)を満足すると良い。
2<(r6+r7)/(r6−r7)<2.8 (2’)
さらに、条件式(2)に代えて以下の条件式(2”)を満足するとなお良い。
2<(r6+r7)/(r6−r7)<2.6 (2”)
本実施形態の撮像光学系は、次の条件式(3)を満足することが好ましい。
0.33<BF/TTL<0.50 (3)
ここで、
BFはレンズ最終面から近軸像面での距離、
TTLは撮像光学系の光学全長、
である。
条件式(3)を満足することで、最終レンズ面の有効径を小さくした際に、センサへ入射する軸外主光線の入射角度を抑えることができるので、周辺光量の低下を回避できる。
条件式(3)の下限値を下回った場合、センサへ入射する軸外主光線の入射角度が大きくなるので周辺光量が低下してしまう。
条件式(3)の上限値を上回った場合、BF(バックフォーカス)が長くなる。このため、センサへ入射する軸外主光線の入射角度は小さくなるが、光学系全長の短縮化が難しくなる。なお、BF、TTLは空気換算した長さ(距離)ではなく、実際の(物理的な)長さである。
さらに、条件式(3)に代えて以下の条件式(3’)を満足すると良い。
0.33<BF/TTL<0.45 (3’)
さらに、条件式(3)に代えて以下の条件式(3”)を満足するとなお良い。
0.33<BF/TTL<0.4 (3”)
本実施形態の撮像光学系は、次の条件式(4)を満足することが好ましい。
40°<θ<60° (4)
ここで、
θはレンズの有効径内における光軸に垂直な線と最終レンズの像側面の接線との成す角の最大値である。
条件式(4)を満足することで、最終レンズ面の有効径を小さくした際に、センサへ入射する軸外主光線の入射角度を抑え、周辺光量の低下を回避できる。
条件式(4)の下限値を下回った場合、有効径を小さくした際にセンサへ入射する軸外主光線の入射角度を抑えることが困難になる。
条件式(4)の上限値を上回るとセンサへ入射する軸外主光線の入射角度は小さくなるが、レンズ製造が困難になる。
さらに、条件式(4)に代えて以下の条件式(4’)を満足すると良い。
42°<θ<58° (4’)
さらに、条件式(4)に代えて以下の条件式(4”)を満足するとなお良い。
42°<θ<56° (4”)
本実施形態の撮像光学系は、次の条件式(5)を満足することが好ましい。
0.29<ΣdL/f<0.49 (5)
ここで、
ΣdLは第1レンズから第4レンズまでのレンズ総厚、
fは撮像光学系の焦点距離、
である。
条件式(5)を満足することで、レンズの厚みを適切な薄さにして空気間隔を広く取ることができる。この場合、レンズの面形状に自由度を与えることができるので、収差を抑えながら光学系の短縮化を実現できる。
条件式(5)の下限値を下回ってしまうと、レンズの厚みが薄くなりすぎことから、面形状を変えても収差補正の効果を得ることが困難になる。さらに、レンズの製造も困難になる。
条件式(5)の上限値を上回ってしまうと、レンズの厚みが厚くなるので、面形状を大きく変えなくても比較的良好に収差補正を行えるようになるが、全長が伸びてしまうため光学系の短縮化が難しくなる。
さらに、条件式(5)に代えて以下の条件式(5’)を満足すると良い。
0.35<ΣdL/f<0.49 (5’)
さらに、条件式(5)に代えて以下の条件式(5”)を満足するとなお良い。
0.39<ΣdL/f<0.49 (5”)
本実施形態の撮像光学系において、第2レンズは、像側に凹面を向けたメニスカスレンズであることが好ましい。
第2レンズを像側に凹面を向けたメニスカス形状にすることで、軸外光線の射出角度が大きくなる。そのため、それぞれの像高での光線を分離させることができるので、コマ収差や像面湾曲などの軸外収差を良好に補正することができる。
本実施形態の撮像光学系は、次の条件式(6)を満足することが好ましい。
1<(r4+r5)/(r4−r5)<1.8 (6)
ここで、
r4は第2レンズの物体側の面の近軸曲率半径、
r5は第2レンズの像側の面の近軸曲率半径、
である。
条件式(6)は第2レンズの形状に関する式である
条件式(6)の上限値を上回ると、第2レンズの像側の面の近軸曲率半径が大きくなるので、第2レンズから射出する軸外光線の射出角度が小さくなる。その結果、コマ収差の補正が困難になる。
条件式(6)の下限値を下回ると、第2レンズの像側の面の近軸曲率半径が小さくなるので、第2レンズから射出する軸外光線の射出角度が大きくなる。その結果、光学系の短縮化とテレセントリック性の確保との両立が困難になる。
さらに、条件式(6)に代えて以下の条件式(6’)を満足すると良い。
1.2<(r4+r5)/(r4−r5)<1.75 (6’)
さらに、条件式(6)に代えて以下の条件式(6”)を満足するとなお良い。
1.3<(r4+r5)/(r4−r5)<1.7 (6”)
本実施形態の撮像光学系は、次の条件式(7)を満足することが好ましい。
−0.7<(r2+r3)/(r2−r3)<−0.1 (7)
ここで、
r2は第1レンズの物体側の面の近軸曲率半径、
r3は第1レンズの像側の面の近軸曲率半径、
である。
条件式(7)は第1レンズの形状に関する式である。
条件式(7)の下限値を下回ると、第1レンズの物体側の近軸曲率半径が小さくなる。この場合、第1レンズの物体側の面へ入射する軸外光線の入射角度は大きくなるので、コマ収差の補正が困難になる。
条件式(7)の上限値を上回ると、第1レンズの物体側の近軸曲率半径が大きくなる。この場合、逆に像側の近軸曲率半径が小さくなることで、光学系全体に主点の位置を物体側に寄せることが難しくなる。結果的に光学系全体の短縮化が困難になる。
さらに、条件式(7)に代えて以下の条件式(7’)を満足すると良い。
−0.7<(r2+r3)/(r2−r3)<−0.2 (7’)
さらに、条件式(7)に代えて以下の条件式(7”)を満足するとなお良い。
−0.67<(r2+r3)/(r2−r3)<−0.4 (7”)
本実施形態の撮像光学系は、次の条件式(8)を満足することが好ましい。
0.1<(r8+r9)/(r8−r9)<0.75 (8)
ここで、
r8は第4レンズの物体側の面の近軸曲率半径、
r9は第4レンズの像側の面の近軸曲率半径、
である。
条件式(8)を満足することで、第4レンズ像側の面からの軸外光線の射出角度を抑え、周辺光量低下を回避できる。
条件式(8)の上限値を上回った場合、第4レンズの物体側の近軸曲率半径が大きくなりすぎる。すると、第4レンズの物体側に入射する軸外光線の入射角度が大きくなるので、コマ収差が発生しやすくなってしまう。この場合、最終レンズ面(第4レンズの像側レンズ面)の有効径を小さくすると、この面でのコマ収差の補正が困難になるので、高性能を維持することができない。
条件式(8)の下限値を下回った場合、第4レンズの物体側の負の近軸曲率半径が小さくなりすぎることで、第4レンズの主点の位置が物体側によってしまう。そのため、光学系全体の短縮化が困難になる。
さらに、条件式(8)に代えて以下の条件式(8’)を満足すると良い。
0.1<(r8+r9)/(r8−r9)<0.65 (8’)
さらに、条件式(8)に代えて以下の条件式(8”)を満足するとなお良い。
0.2<(r8+r9)/(r8−r9)<0.6 (8”)
本実施形態の撮像光学系は、次の条件式(9)を満足することが好ましい。
0.6<f1/f<0.67 (9)
ここで、
f1は第1レンズの焦点距離、
fは撮像光学系の全系の焦点距離、
である。
条件式(9)を満足することで、撮像光学系の全長を短くし、良好な収差補正をすることができる。
条件式(9)の上限値を上回った場合、第1レンズの屈折力は強くなってしまう。この場合、諸収差、特にマージナル光線高が高いために球面収差の劣化が顕著になる。また全体の屈折力が第1レンズに集中するため、第1レンズの製造誤差感度は大きくなる。よって、上限値を上回るのは好ましくない。
条件式(9)の下限値を下回った場合第1レンズの屈折力は弱くなってしまう。この場合、主点の位置を光学系の物体側に配置するのが困難になるため、全長の短縮が困難になってしまう。
本実施形態の撮像光学系において、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、及び第4レンズは樹脂により形成されていることが好ましい。
樹脂を用いることにより安価な撮像レンズを提供することができる。
本実施形態の撮像装置は、上述のいずれかの撮像光学系と、撮像面を有する電子撮像素子と、を備え、撮像光学系はオートフォーカス機構を一体化したことを特徴としている。
オートフォーカス機構を搭載することによって、あらゆる被写体距離において合焦することができる。
本実施形態の撮像装置は、撮像光学系と電子撮像素子を一体化したことを特徴としている。
撮像素子を一体化することで、撮像光学系による光学像を電気信号化することができる。
なお、後述する実施例では、絞りは第1レンズの像側の面よりも物体側、より具体的には、第1レンズの物体側の面と像側の面の間に位置している。このような絞りの位置も、「最も物体側に絞りを配置する」に含まれるものとする。
以下に、本発明にかかる結像光学系及び電子撮像装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
次に、本発明の実施例1にかかる撮像光学系について説明する。図1は本発明の実施例1にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図である。
図2は実施例1にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時における球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す図である。また、FIYは像高を示している。なお、収差図における記号は、後述の実施例においても共通である。
実施例1の撮像光学系は、図1に示すように、物体側より順に、明るさ(開口)絞りSと、両凸正レンズL1と、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL2と、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、両凹負レンズL4と、で構成されており、全体で正の屈折力を有する。
なお、以下全ての実施例において、レンズ断面図中、LPFはローパスフィルタ、CGはカバーガラス、Iは電子撮像素子の撮像面を示している。
非球面は、両凸正レンズL1の両面と、負メニスカスレンズL2の両面と、正メニスカスレンズL3の両面と、両凹負レンズL4の両面と、の8面に設けられている。
次に、本発明の実施例2にかかる撮像光学系について説明する。図3は本発明の実施例2にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図である。
図4は実施例2にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。
実施例2の撮像光学系は、図3に示すように、物体側より順に、明るさ(開口)絞りSと、両凸正レンズL1と、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL2と、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、両凹負レンズL4と、で構成されており、全体で正の屈折力を有する。
非球面は、両凸正レンズL1の両面と、負メニスカスレンズL2の両面と、正メニスカスレンズL3の両面と、両凹負レンズL4の両面と、の8面に設けられている。
次に、本発明の実施例3にかかる撮像光学系について説明する。図5は本発明の実施例3にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図である。
図6は実施例3にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。
実施例3の撮像光学系は、図5に示すように、物体側より順に、明るさ(開口)絞りSと、両凸正レンズL1と、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL2と、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、両凹負レンズL4と、で構成されており、全体で正の屈折力を有する。
非球面は、両凸正レンズL1の両面と、負メニスカスレンズL2の両面と、正メニスカスレンズL3の両面と、両凹負レンズL4の両面と、の8面に設けられている。
次に、本発明の実施例4にかかる撮像光学系について説明する。図7は本発明の実施例4にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図である。
図8は実施例4にかかる撮像光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。
実施例4の撮像光学系は、図7に示すように、物体側より順に、明るさ(開口)絞りSと、両凸正レンズL1と、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL2と、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、両凹負レンズL4と、で構成されており、全体で正の屈折力を有する。
非球面は、両凸正レンズL1の両面と、負メニスカスレンズL2の両面と、正メニスカスレンズL3の両面と、両凹負レンズL4の両面と、の8面に設けられている。
次に、上記各実施例の撮像光学系を構成する光学部材の数値データを掲げる。なお、各実施例の数値データにおいて、r1、r2、…は各レンズ面の近軸曲率半径、d1、d2、…は各レンズの肉厚又は空気間隔、nd1、nd2、…は各レンズのd線での屈折率、νd1、νd2、…は各レンズのアッべ数、Fno.はFナンバー、fは全系焦点距離、D0は物体から第1面までの距離をそれぞれ表している。また、*は非球面を示している。また、BF(バックフォーカス)は、空気換算していない距離である。
また、非球面形状は、光軸方向をz、光軸に直交する方向をyにとり、円錐係数をK、非球面係数をA4、A6、A8、A10としたとき、次の式(I)で表される。
z=(y/r)/[1+{1−(1+K)(y/r)1/2]+A4y+A6y+A8y+A10y10 ・・・(I)
また、eは10のべき乗を表している。なお、これら諸元値の記号は後述の実施例の数値データにおいても共通である。
数値実施例1
単位mm

面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ -0.15
2* 1.646 0.53 1.53368 55.90
3* -8.330 0.05
4* 10.593 0.35 1.61421 25.60
5* 2.267 0.80
6* -2.257 0.48 1.53368 55.90
7* -0.833 0.10
8* -4.983 0.57 1.53368 55.90
9* 1.485 0.80
10 ∞ 0.30 1.51633 64.14
11 ∞ 0.10
12 ∞ 0.40 1.52550 62.50
13 ∞ 0.16
像面(撮像面)∞
非球面データ
第2面
k=-0.029
A4=-4.96088e-03,A6=-2.12305e-02,A8=-4.11858e-02,A10=1.63959e-02,A12=-2.68626e-02,A14=-6.01198e-02
第3面
k=-0.776
A4=-3.69433e-02,A6=-4.04058e-02,A8=-3.45728e-02,A10=7.93270e-02,A12=-2.39612e-02
,A14=1.36698e-02
第4面
k=45.876
A4=-2.72068e-02,A6=-3.89683e-02,A8=3.96242e-02,A10=8.18005e-02,A12=1.43759e-01,
A14=-1.77875e-01
第5面
k=-1.376
A4=5.47671e-02,A6=7.01884e-03,A8=-3.51228e-02,A10=1.65287e-01,A12=1.55254e-02,
A14=-4.13544e-01
第6面
k=1.042
A4=-8.36153e-02,A6=1.10750e-02,A8=-1.37440e-02,A10=4.58138e-03,A12=3.16333e-02,
A14=-6.39653e-02
第7面
k=-3.283
A4=-1.64893e-01,A6=7.81761e-02,A8=-5.64912e-03,A10=9.85034e-03,A12=-2.35082e-03,
A14=-1.67209e-03
第8面
k=-1.128
A4=-5.66426e-03,A6=-1.29375e-02,A8=8.54575e-03,A10=-1.74327e-03,A12=2.73684e-04,
A14=-4.14068e-05
第9面
k=-13.339
A4=-7.78939e-02,A6=2.26253e-02,A8=-7.59608e-03,A10=1.54265e-03,A12=-2.34215e-04,
A14=1.84758e-05
全長 (in air) 4.64
BF 1.76
焦点距離 3.96
ΣdL 1.93
数値実施例2
単位mm

面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ -0.17
2* 1.758 0.69 1.53368 55.90
3* -7.326 0.05
4* 9.400 0.35 1.61421 25.60
5* 2.029 0.90
6* -2.781 0.45 1.53368 55.90
7* -0.977 0.36
8* -3.216 0.38 1.53368 55.90
9* 2.055 0.82
10 ∞ 0.30 1.51633 64.14
11 ∞ 0.10
12 ∞ 0.40 1.52550 62.50
13 ∞ 0.09
像面(撮像面)∞
非球面データ
第2面
k=-0.201
A4=-1.28866e-02,A6=-3.47720e-03,A8=-3.24761e-02,A10=3.19247e-02,A12=8.02252e-03,
A14=-3.41915e-02
第3面
k=0.889
A4=-2.11824e-02,A6=1.31154e-02,A8=-2.90963e-02,A10=1.07345e-01,A12=6.71853e-03,
A14=-7.87256e-02
第4面
k=-0.143
A4=-2.91966e-02,A6=-6.82619e-03,A8=6.70017e-02,A10=5.37757e-02,A12=1.08429e-01,
A14=-1.63830e-01
第5面
k=-3.334
A4=3.59799e-02,A6=1.11407e-02,A8=-6.04249e-02,A10=1.48819e-01,A12=3.46020e-02,
A14=-9.03667e-02
第6面
k=-0.351
A4=-7.45371e-02,A6=2.95904e-02,A8=1.64954e-02,A10=-2.07768e-02,A12=3.10119e-03,
A14=1.91666e-04
第7面
k=-2.985
A4=-1.20044e-01,A6=6.16549e-02,A8=-8.76365e-03,A10=1.38155e-02,A12=-5.04586e-04,
A14=-2.25580e-03
第8面
k=-0.752
A4=-8.58311e-04,A6=-1.26174e-02,A8=8.14929e-03,A10=-1.80902e-03,A12=2.84880e-04,
A14=-3.17689e-05
第9面
k=-18.502
A4=-7.38668e-02,A6=2.21581e-02,A8=-7.80092e-03,A10=1.62771e-03,A12=-1.87294e-04,
A14=7.70351e-06
全長 (in air) 4.89
BF 1.71
焦点距離 4.36
ΣdL 1.87
数値実施例3
単位mm

面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ -0.18
2* 1.746 0.71 1.53368 55.90
3* -7.202 0.05
4* 9.066 0.35 1.61421 25.60
5* 2.030 0.88
6* -2.472 0.47 1.53368 55.90
7* -0.970 0.36
8* -3.314 0.39 1.53368 55.90
9* 2.052 0.82
10 ∞ 0.30 1.51633 64.14
11 ∞ 0.10
12 ∞ 0.40 1.52550 62.50
13 ∞ 0.09
像面(撮像面)∞
非球面データ
第2面
k=-0.149
A4=-1.42769e-02,A6=-3.17457e-03,A8=-3.65727e-02,A10=2.50473e-02,A12=1.85103e-03,
A14=-3.17503e-02
第3面
k=12.344
A4=-2.50441e-02,A6=-4.00530e-03,A8=-4.20030e-02,A10=9.34805e-02,A12=9.21729e-03,
A14=-8.63473e-02
第4面
k=-23.010
A4=-3.29531e-02,A6=-1.55123e-02,A8=5.42818e-02,A10=4.40793e-02,A12=1.03169e-01,
A14=-1.65748e-01
第5面
k=-3.252
A4=3.68465e-02,A6=1.18067e-02,A8=-5.91999e-02,A10=1.47660e-01,A12=3.05166e-02,
A14=-9.61193e-02
第6面
k=-0.285
A4=-7.48252e-02,A6=2.85224e-02,A8=1.61827e-02,A10=-2.07776e-02,A12=3.20637e-03,
A14=3.53698e-04
第7面
k=-3.010
A4=-1.20917e-01,A6=6.16599e-02,A8=-8.74979e-03,A10=1.38125e-02,A12=-5.14150e-04,
A14=-2.26437e-03
第8面
k=-0.637
A4=-1.23934e-03,A6=-1.28362e-02,A8=8.11215e-03,A10=-1.81316e-03,A12=2.85386e-04,
A14=-3.11374e-05
第9面
k=-18.704
A4=-7.64594e-02,A6=2.21797e-02,A8=-7.78607e-03,A10=1.63118e-03,A12=-1.86249e-04,
A14=7.85636e-06
全長 (in air) 4.92
BF 1.71
焦点距離 4.42
ΣdL 1.92
数値実施例4
単位mm

面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1(絞り) ∞ -0.15
2* 1.643 0.58 1.53368 55.90
3* -6.920 0.05
4* 11.636 0.35 1.61421 25.60
5* 2.165 0.83
6* -2.312 0.44 1.53368 55.90
7* -0.826 0.14
8* -4.818 0.56 1.53368 55.90
9* 1.351 0.80
10 ∞ 0.30 1.51633 64.14
11 ∞ 0.10
12 ∞ 0.40 1.52550 62.50
13 ∞ 0.018
像面(撮像面)∞
非球面データ
第2面
k=-0.300
A4=-1.41478e-02,A6=-4.30498e-02,A8=-6.20290e-02,A10=1.23895e-02,A12=1.30949e-03,
A14=3.28896e-02
第3面
k=30.668
A4=-4.52290e-02,A6=-6.12369e-02,A8=-6.13748e-02,A10=8.19403e-02,A12=9.13529e-02,
A14=4.10486e-01
第4面
k=0.026
A4=-3.29130e-02,A6=-4.99091e-02,A8=5.93086e-02,A10=1.62547e-01,A12=2.54990e-01,
A14=-1.24494e-01
第5面
k=-2.054
A4=4.80952e-02,A6=-4.84885e-04,A8=-3.74190e-02,A10=1.83169e-01,A12=9.61754e-02,
A14=-1.86825e-01
第6面
k=0.670
A4=-7.85923e-02,A6=2.23954e-02,A8=-1.29784e-02,A10=-2.49203e-03,A12=2.80051e-02,
A14=-5.81167e-02
第7面
k=-3.250
A4=-1.62210e-01,A6=7.82087e-02,A8=-8.21294e-03,A10=7.86795e-03,A12=-3.45497e-03,
A14=-2.30197e-03
第8面
k=0.472
A4=-8.23469e-03,A6=-1.21244e-02,A8=8.70248e-03,A10=-1.73017e-03,A12=2.66096e-04,
A14=-4.87987e-05
第9面
k=-12.600
A4=-7.45169e-02,A6=2.16041e-02,A8=-7.44833e-03,A10=1.59104e-03,A12=-2.30646e-04,
A14=1.77307e-05
全長 (in air) 4.568
BF 1.618
焦点距離 3.96
ΣdL 1.93
次に、各実施例における条件式の値を掲げる。
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4
(1) 0.62 0.67 0.65 0.65
(2) 2.17 2.08 2.29 2.11
(3) 0.38 0.35 0.35 0.35
(4) 48.70° 54.80° 53.40° 44.30°
(5) 0.49 0.43 0.43 0.49
(6) 1.54 1.55 1.58 1.46
(7) -0.67 -0.61 -0.61 -0.62
(8) 0.54 0.22 0.24 0.56
(9) 0.66 0.63 0.61 0.64
さて、以上のような本発明の撮像光学系は、物体の像をCCDやCMOSなどの電子撮像素子で撮影する撮影装置、とりわけデジタルカメラやビデオカメラ、情報処理装置の例であるパソコン、電話、携帯端末、特に持ち運びに便利な携帯電話等に用いることができる。以下に、その実施形態を例示する。
図9〜図11に本発明による撮像光学系をデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ構成の概念図を示す。図9はデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図、図10は同後方斜視図、図11はデジタルカメラ40の光学構成を示す断面図である。
デジタルカメラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有する撮影光学系41、ファインダー用光路44を有するファインダー光学系43、シャッター45、フラッシュ46、液晶表示モニター47等を含む。そして、撮影者が、カメラ40の上部に配置されたシャッター45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例1の撮像光学系48を通して撮影が行われる。
撮影光学系41によって形成された物体像は、CCD49の撮像面上に形成される。このCCD49で受光された物体像は、画像処理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、この画像処理手段51にはメモリ等が配置され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、このメモリは画像処理手段51と別体に設けてもよいし、フレキシブルディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。
さらに、ファインダー用光路44上には、ファインダー用対物光学系53が配置されている。このファインダー用対物光学系53は、カバーレンズ54、第1プリズム10、開口絞り2、第2プリズム20、フォーカス用レンズ66からなる。このファインダー用対物光学系53によって、結像面67上に物体像が形成される。この物体像は、像正立部材であるポロプリズム55の視野枠57上に形成される。このポロプリズム55の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。
このように構成されたデジタルカメラ40によれば、撮影光学系41の構成枚数を少なくした小型化・薄型化の撮像光学系を有する電子撮像装置が実現できる。なお、本発明は、上述した沈胴式のデジタルカメラに限られず、屈曲光学系を採用する折り曲げ式のデジタルカメラにも適用できる。
次に、本発明の撮像光学系が対物光学系として内蔵された情報処理装置の一例であるパソコンを図12〜図14に示す。図12はパソコン300のカバーを開いた状態の前方斜視図、図13はパソコン300の撮影光学系303の断面図、図14は図12の側面図である。図12〜図14に示されるように、パソコン300は、キーボード301と、情報処理手段や記録手段と、モニター302と、撮影光学系303とを有している。
ここで、キーボード301は、外部から操作者が情報を入力するためのものである。情報処理手段や記録手段は、図示を省略している。モニター302は、情報を操作者に表示するためのものである。撮影光学系303は、操作者自身や周辺の像を撮影するためのものである。モニター302は、液晶表示素子やCRTディスプレイ等であってよい。液晶表示素子としては、図示しないバックライトにより背面から照明する透過型液晶表示素子や、前面からの光を反射して表示する反射型液晶表示素子がある。また、図中、撮影光学系303は、モニター302の右上に内蔵されているが、その場所に限らず、モニター302の周囲や、キーボード301の周囲のどこであってもよい。
この撮影光学系303は、撮影光路304上に、例えば実施例1の撮像光学系からなる対物光学系100と、像を受光する電子撮像素子チップ162とを有している。これらはパソコン300に内蔵されている。
鏡枠の先端には、対物光学系100を保護するためのカバーガラス102が配置されている。
電子撮像素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、パソコン300の処理手段に入力される。そして、最終的に、物体像は電子画像としてモニター302に表示される。図12には、その一例として、操作者が撮影した画像305が示されている。また、この画像305は、処理手段を介し、遠隔地から通信相手のパソコンに表示されることも可能である。遠隔地への画像伝達は、インターネットや電話を利用する。
次に、本発明の撮像光学系が撮影光学系として内蔵された情報処理装置の一例である電話、特に持ち運びに便利な携帯電話を図15に示す。図15(a)は携帯電話400の正面図、図15(b)は側面図、図15(c)は撮影光学系405の断面図である。図15(a)〜(c)に示されるように、携帯電話400は、マイク部401と、スピーカ部402と、入力ダイアル403と、モニター404と、撮影光学系405と、アンテナ406と、処理手段とを有している。
ここで、マイク部401は、操作者の声を情報として入力するためのものである。スピーカ部402は、通話相手の声を出力するためのものである。入力ダイアル403は、操作者が情報を入力するためのものである。モニター404は、操作者自身や通話相手等の撮影像や、電話番号等の情報を表示するためのものである。アンテナ406は、通信電波の送信と受信を行うためのものである。処理手段(不図示)は、画像情報や通信情報、入力信号等の処理を行ためのものである。
ここで、モニター404は液晶表示素子である。また、図中、各構成の配置位置、特にこれらに限られない。この撮影光学系405は、撮影光路407上に配された対物光学系100と、物体像を受光する電子撮像素子チップ162とを有している。対物光学系100としては、例えば実施例1の撮像光学系が用いられる。これらは、携帯電話400に内蔵されている。
鏡枠の先端には、対物光学系100を保護するためのカバーガラス102が配置されている。
電子撮影素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、図示していない画像処理手段に入力される。そして、最終的に物体像は、電子画像としてモニター404に、又は、通信相手のモニターに、又は、両方に表示される。また、処理手段には信号処理機能が含まれている。通信相手に画像を送信する場合、この機能により、電子撮像素子チップ162で受光された物体像の情報を、送信可能な信号へと変換する。
なお、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変形例をとることができる。
以上のように、本発明に係る撮像光学系及びそれを用いた撮像装置は、光学系の全長を短縮し、最終レンズ面有効径を小さくしたときも諸収差を良好に補正できることを求められるレンズに有用である。
L1〜L4 各レンズ
LPF ローパスフィルタ
CG カバーガラス
I 撮像面
E 観察者の眼球
40 デジタルカメラ
41 撮影光学系
42 撮影用光路
43 ファインダー光学系
44 ファインダー用光路
45 シャッター
46 フラッシュ
47 液晶表示モニター
48 撮像光学系
49 CCD
50 撮像面
51 処理手段
53 ファインダー用対物光学系
55 ポロプリズム
57 視野枠
59 接眼光学系
66 フォーカス用レンズ
67 結像面
100 対物光学系
102 カバーガラス
162 電子撮像素子チップ
166 端子
300 パソコン
301 キーボード
302 モニター
303 撮影光学系
304 撮影光路
305 画像
400 携帯電話
401 マイク部
402 スピーカ部
403 入力ダイアル
404 モニター
405 撮影光学系
406 アンテナ
407 撮影光路

Claims (13)

  1. 物体側より順に、絞り、両凸面形状の正の屈折力の第1レンズ、像側に凹面を向けた負の屈折力の第2レンズ、像面側に凸面を向けた正の屈折力の第3レンズ、負の屈折力の第4レンズを備え、次の条件式(1)を満足することを特徴とする撮像光学系。
    0.6<d5/(d5+d6)<0.8 (1)
    ここで、
    d5は前記第2レンズと前記第3レンズの間の光軸上の空気間隔、
    d6は前記第3レンズの厚さ、
    である。
  2. 次の条件式(2)を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮像光学系。
    2<(r6+r7)/(r6−r7)<3 (2)
    ここで、
    r6は第3レンズの物体側の面の近軸曲率半径、
    r7は第3レンズの像側の面の近軸曲率半径、
    である。
  3. 次の条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像光学系。
    0.33<BF/TTL<0.50 (3)
    ここで、
    BFはレンズ最終面から近軸像面での距離、
    TTLは前記撮像光学系の光学全長、
    である。
  4. 次の条件式(4)を満足することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮像光学系。
    40°<θ<60° (4)
    ここで、
    θはレンズの有効径内における光軸に垂直な線と最終レンズの像側面の接線との成す角の最大値である。
  5. 次の条件式(5)を満足することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の撮像光学系。
    0.29<ΣdL/f<0.49 (5)
    ここで、
    ΣdLは前記第1レンズから前記第4レンズまでのレンズ総厚、
    fは前記撮像光学系の焦点距離、
    である。
  6. 前記第2レンズは、像側に凹面を向けたメニスカスレンズであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の撮像光学系。
  7. 次の条件式(6)を満足することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の撮像光学系。
    1<(r4+r5)/(r4−r5)<1.8 (6)
    ここで、
    r4は前記第2レンズの物体側の面の近軸曲率半径、
    r5は前記第2レンズの像側の面の近軸曲率半径、
    である。
  8. 次の条件式(7)を満足することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の撮像光学系。
    −0.7<(r2+r3)/(r2−r3)<−0.1 (7)
    ここで、
    r2は前記第1レンズの物体側の面の近軸曲率半径、
    r3は前記第1レンズの像側の面の近軸曲率半径、
    である。
  9. 次の条件式(8)を満足することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の撮像光学系。
    0.1 <(r8+r9)/(r8−r9)< 0.75 (8)
    ここで、
    r8は前記第4レンズの物体側の面の近軸曲率半径、
    r9は前記第4レンズの像側の面の近軸曲率半径、
    である。
  10. 次の条件式(9)を満足することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の撮像光学系。
    0.6<f1/f<0.67 (9)
    ここで、
    f1は前記第1レンズの焦点距離、
    fは前記撮像光学系の全系の焦点距離、
    である。
  11. 前記第1レンズ、前記第2レンズ、前記第3レンズ、及び前記第4レンズは樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の撮像光学系。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の撮像光学系と、
    撮像面を有する電子撮像素子と、を備え、
    前記撮像光学系はオートフォーカス機構を一体化したことを特徴とする撮像装置。
  13. 前記撮像光学系と前記電子撮像素子を一体化したことを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
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