JP2007033819A - 撮像光学系、撮像レンズ装置及びデジタル機器 - Google Patents

撮像光学系、撮像レンズ装置及びデジタル機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 反射プリズムの射出面の形状を最適化することで、コンパクト化を図りつつ不要光束による画質劣化を抑止する。
【解決手段】 撮像光学系100は、入射光を略90度屈曲して反射する入射側プリズム101と像面側プリズム102とを備える。像面側プリズム102の射出面102bには、撮像素子105が配置されている。入射側プリズム101の射出面101bは、凸面とされている。これにより、前記射出面101bで反射される不要光束(迷光)自体が少なくなり、また射出面101b及び反射面101cで反射された不要光束は拡散され、撮像素子105の受光面へ向かう不要光束は極めて少なくなり、前記不要光束によるゴースト等の発生が抑止されるようになる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像光学系と、その撮像光学系を備える撮像レンズ装置及びその撮像レンズ装置を搭載したデジタル機器に関する。
近年、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラあるいは、カメラ付き携帯電話機や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)等のデジタル機器の普及が目覚しく、これらに搭載される撮像素子の高画素化・高機能化が急速に進んでいる。このため、高画素化等がなされた撮像素子の性能を十分に活かすため、該撮像素子に被写体の光像を導く撮像光学系にも高い光学性能が要求されている。
また、前記各デジタル機器は、携帯性も要求されるものであり、該デジタル機器の小型化の一手段として撮像光学系のコンパクト化が考えられる。従来では、撮像光学系のコンパクト化の手段として、例えば撮像光学系の沈胴構造が採用されている。しかしながら、沈胴構造の撮像光学系にあっては、鏡胴の構成が複雑化し、コストアップを招来することとなるとともに、特に機器の電源オン後にレンズを繰り出すようにした場合には、撮影準備が完了するために所定の時間を要するため、その間に撮像したい対象があっても、シャッターチャンスを逃すという問題もある。
撮像光学系のコンパクト化を図る他の手段として、撮像光学系の光路上に反射面を設ける技術が知られており、この種の撮像光学系につき、例えば下記特許文献1〜4において種々の提案がなされている。特許文献1には、プリズムやミラーを用いて光軸を90度折り曲げ、薄型化を実現する技術が開示されている。しかし、プリズムやミラーは、光学的なパワーを具備せずガラス平板や空気間隔と等価であるので、光学性能に寄与しない部品(プリズムやミラー)を余分に要することから部品点数が増え、コストアップを招来するという問題がある。
この問題を解決するために、プリズムの入射面或いは射出面に光学的パワーを具備させた撮像光学系が提案されている。例えば特許文献2及び特許文献3には、光軸を90度折り曲げるプリズムを有し、該プリズムの入射面(物体側面)を凹面として負の光学的パワーを具備させた撮像光学系が開示されている。なお、これらの撮像光学系では、プリズムの射出面は平面とされている。さらに特許文献4には、プリズムの入射面を凸面として正の光学的パワーを具備させると共にプリズムの射出面を凹面として負の光学的パワーを具備させた撮像光学系が開示されている。
特開2004−163477号公報 特開2004−264343号公報 特開2004−264585号公報 特開2004−212737号公報
上記特許文献2〜4に開示された撮像光学系のように、光学的パワーを具備するプリズムを用いることで、撮像光学系の薄型化が図れると共に、部品点数の増加やコストアップを抑止できる。しかしながら、特許文献2〜4に開示された態様でプリズムに光学的パワーを施与した場合、後記で図3、図4に基づき詳述するが、プリズムに不可避的に入射する不要光束(迷光)がプリズムの射出面及び反射面で反射された上で光軸上の光束に混じって像面方向へ向かってしまい、これが撮像素子に入射してゴースト等を発生させ画質を劣化させる要因となる場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、コストアップを抑制しつつ、高い光学性能を有し且つコンパクトな撮像光学系、特に反射プリズムの射出面の形状を最適化することで、コンパクト化を図りつつ不要光束による画質劣化を抑止した、薄型の携帯電話機や携帯情報端末へ好適に搭載可能な撮像光学系、撮像レンズ装置及びその撮像レンズ装置を搭載したデジタル機器を提供することを目的とする。
請求項1にかかる撮像光学系は、入射光を略90度屈曲して反射する反射プリズムを有する撮像光学系であって、前記反射プリズムの射出面が凸面とされていることを特徴とする。
請求項2にかかる撮像光学系は、請求項1において、前記反射プリズムの射出面の曲率半径CRと、前記反射プリズムの入射面から射出面までの軸上主光線の物理長Lとの関係が、次式の関係を満たすものとされていることを特徴とする。
−10<CR/L<−0.3
請求項3にかかる撮像光学系は、請求項1又は2において、前記反射プリズムが、光路上最も被写体側に配置され、その入射面が凹面とされていることを特徴とする。
請求項4にかかる撮像光学系は、請求項1〜3のいずれかにおいて、入射光を略90度屈曲して反射する複数の反射プリズムを備え、光路上被写体側に配置された反射プリズムの入射面と前記撮像素子側に配置された反射プリズムの射出面とが略平行となるように配置されていることを特徴とする。
請求項5にかかる撮像光学系は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記反射プリズムの射出面が非球面とされていることを特徴とする。
請求項6にかかる撮像光学系は、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記反射プリズムは、プラスチック材料に無機微粒子を分散配合してなる部材により構成されていることを特徴とする。
請求項7にかかる撮像レンズ装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の撮像光学系を用い、該撮像光学系が、所定の結像面上に被写体の光学像を形成可能な構成とされていることを特徴とする。
請求項8にかかるデジタル機器は、請求項7記載の撮像レンズ装置と、光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、前記撮像レンズ装置及び撮像素子に被写体の静止画撮影及び動画撮影の少なくとも一方の撮影を行わせる制御部とを具備し、前記撮像レンズ装置の撮像光学系が、前記撮像素子の受光面上に被写体の光学像を形成可能に組み付けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、反射プリズムの射出面が凸面とされていることから、反射プリズムの射出面で反射される不要光束(迷光)自体が少なくなり、また反射プリズムの射出面及び反射面で反射された不要光束は拡散され、像面方向へ向かう不要光束は極めて少なくなる。従って、撮像光学系のコンパクト化を図りつつ不要光束による画質劣化を抑止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、反射プリズムの射出面の曲率半径CRと、前記反射プリズムの入射面から射出面までの軸上主光線の物理長Lとの関係が最適化されるので、像面方向へ向かう不要光束を一層少なくすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、反射プリズムに反射の機能のみならずレンズの機能をも具備させているために、これらの機能を別個の光学素子で実現する構成に比して、部品点数を低減することができ、撮像光学系をよりコンパクト化することができる。また、入射面が凹面とされていることから、像面側において所定の光線幅を得るためのプリズムサイズを小さくでき、これにより撮像光学系の一層のコンパクト化を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、複数の反射プリズムが、光路上被写体側に配置された反射プリズムの入射面と他方の反射プリズムの射出面とが略平行となるように配置して撮像光学系が構成されているので、光路を折り曲げることにより、薄型の撮像光学系を実現することが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、反射プリズムの射出面が非球面とされているので、光学設計の自由度が増し、撮像光学系のコンパクト化が図り易くなると共に、非点収差・歪曲収差の十分な補正が行える。
請求項6に記載の発明によれば、反射プリズムが、プラスチック材料に無機微粒子を分散配合してなる部材により構成されているので、温度変化による反射プリズムの屈折率変化が小さくなり、撮像光学系の像点位置を安定化させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6のいずれかに記載の撮像光学系を備え、所定の結像面上に被写体の光学像を形成する撮像レンズ装置を構成したので、例えば携帯電話機や携帯情報端末等に搭載可能なコンパクトで、高精細な撮像レンズ装置を提供することが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項7に記載の撮像レンズ装置と、撮像素子とを含み、被写体の静止画撮影及び動画撮影の少なくとも一方の撮影を行わせる制御部を含むようデジタル機器を構成したので、コンパクトで、高精細な携帯電話機や携帯情報端末等のデジタル機器を実現し得る。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき説明する。
<撮像光学系の構成の説明>
図1は、本発明にかかる撮像光学系100の構成を模式的に示す図である。この撮像光学系100は、光学像を電気的な信号に変換する撮像素子105の受光面上に被写体Hの光学像を形成するものであって、入射光をそれぞれ所定の角度(略90度)だけ屈曲して反射する2個の反射プリズム、すなわち光路上被写体H側に配置された被写体側反射プリズム101(ここでの説明において「入射側プリズム101」という)と、光路上撮像素子105側に配置された撮像素子側プリズム102(ここでの説明において「像面側プリズム102」という)とが備えられている。なお、入射側プリズム101と像面側プリズム102との間には、必要に応じてフォーカシング用のレンズ103、光学絞り104が配置される。
そして、前記入射側プリズム101の入射面101aと、像面側プリズム102の射出面102bとが、略平行となるように配置されている。つまり、被写体Hから撮像素子105までの光軸AXは、入射側プリズム101及び像面側プリズム102の反射面101c、102cによりそれぞれ90度折り曲げられたものとされている。このような撮像光学系100は、各種デジタル機器(例えば携帯電話等)の筐体BD内に収容される。
なお、図1に示した撮像光学系100は、2個の反射プリズムを用い、入射光を略90度×2回だけ屈曲させて、入射側プリズム101の入射面101aと、像面側プリズム102の射出面102bとが略平行となるような光学系とした例を示しているが、3個以上の反射プリズムを用い、筐体BD内で二次元的、三次元的な光路を形成し、結果として前記入射面101aと射出面102bとが略平行となる光学系、或いは略平行とはならない光学系としても良い。
また、図2に示す撮像光学系100Aのように、入射側プリズム101のみを、光路上最も被写体H側に配置する構成としても良い。このような撮像光学系100Aにおいては、被写体Hから撮像素子105までの光軸AXは、入射側プリズム101の反射面101cにて略90度折り曲げられたものとなる。
或いは、図3に示す撮像光学系100Bのように、像面側プリズム102のみを撮像素子105の受光面に配置する構成としても良い。このような撮像光学系100Bおいては、被写体Hから撮像素子105までの光軸AXは、入射レンズ107を経て、像面側プリズム102の反射面102cにて略90度折り曲げられたものとなる。このように本発明においては、種々の光学構成が採用可能であるが、以下の実施形態の説明では、図1に示した撮像光学系100を中心にして説明する。
前記撮像素子105は、前記撮像光学系100により結像された被写体Hの光像の光量に応じて、R、G、B各成分の画像信号に光電変換して所定の画像処理回路へ出力するものである。例えば撮像素子105としては、CCD(Charge Coupled Device)が2次元状に配置されたエリアセンサの各CCDの表面に、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタが市松模様状に貼り付けられた、いわゆるベイヤー方式と呼ばれる単板式カラーエリアセンサで構成されたものを用いることができる。このようなCCDイメージセンサの他、CMOSイメージセンサ、VMISイメージセンサ等も用いることができる。
ここで、撮像素子105が長辺と短辺とを有する矩形状のものである場合、その屈曲方向としては、撮像素子105の短辺方向(図1に矢印aを付している幅方向が短辺方向)に光線を屈曲させるようにすることが好ましい。撮像素子105の長辺方向に光線を屈曲することでも相応に撮像光学系100の薄型化を達成することができるが、撮像素子105の短辺方向に光線を屈曲する方がより撮像光学系100の薄型化を達成することができる。
このような撮像光学系100において、本発明では、反射プリズムの射出面が凸面とされる。例えば、図1に示した撮像光学系100では、入射側プリズム101の射出面101bが凸面とされる。図2に示した撮像光学系100Aにおいても同様である。また、図3に示した撮像光学系100Cでは、像面側プリズム102の射出面102bが凸面とされる。
射出面102bを凸面にする意義について、図4及び図5に基づいて説明する。先ず、図4(a)は、入射面1011a、射出面1011b及び反射面1011cを有する反射プリズム1011であって、射出面1011bが光学的パワーを有さない平面とされた反射プリズム1011を示す断面図である。被写体Hの光束は、光軸AXに沿って入射面1011aへ入射し、反射面1011cで反射され、射出面1011bをそのまま透過して撮像素子105まで導かれる。しかし、入射面1011aへ入射する光束の中には、反射面1011cへ直接向わず、射出面1011bの方向へ向かう不要光束(迷光)Pが存在する。
この不要光束Pは、平面である射出面1011bにて全反射され、反射面1011cで反射された後、拡散することなく射出面1011bから放射される。このような不要光束Pは、反射面1011cにて90度屈曲された光軸AXに沿って像面方向へ導かれ、撮像素子105に入射されてしまう。従って、前記不要光束Pの成分が、撮像素子105により撮像される画像にゴーストとして表出してしまい、画質を劣化させてしまうという問題がある。
次に、図4(b)は、入射面1012a、射出面1012b及び反射面1012cを有する反射プリズム1012であって、射出面1012bが凹面とされた反射プリズム1012を示す断面図である。この場合、反射面1012cへ直接向わず、射出面1012bの方向へ向かう不要光束Pは、凹面である射出面1012bで反射され、さらに反射面1012cで反射された後、射出面1012bからある程度拡散された状態で放射される。このように、射出面1012bが凹面とされている場合、不要光束Pはある程度拡散されるものの、同様に光軸AXに沿って像面方向へ導かれてしまう。しかも、射出面1012bが凹面であることから、比喩的に言うと不要光束Pを迎えにいく態様となり、入射面1012aから入射し直接射出面1012bで反射される不要光束Pの量が多くなることから、ゴーストが表出し易くなる。
これに対し、図5は、本発明にかかる反射プリズム(入射側プリズム101)であって、射出面101bが凸面とされた入射側プリズム101を示す断面図である。この場合、射出面101bが凸面とされていることから、凹面の場合とは逆に、比喩的に言うと懐が深い態様となる。すなわち、反射面101cへ直接向わず、射出面101bの方向へ向かう不要光束Pは、射出面101bが凸面とされていることから、その絶対量が少なくなる。つまり、図4(b)のように射出面1012bが凹面であると、射出面1012bの略全面が不要光束Pの反射面となってしまうが、図5のように射出面101bが凸面であると、凸面の曲率等にもよるが、射出面101bの下側部分だけが不要光束Pの反射面となるに過ぎない。
さらに、射出面101bで反射された不要光束Pは、大きく拡散し、光軸AXに沿って像面方向へ導かれる度合いは極めて少なくなる。例えば、図5に示すように、射出面101bの中央部付近で反射された光束P31と、それよりも下側で反射された光束P32とは、共に反射面101cで反射されるが、大きく拡散された状態で射出面101bから射出される。また、射出面101bの下部付近で反射された光束P33は、反射面101cで反射された後、さらに射出面101bでも反射され、入射面101aに向かうこととなる。このように、射出面101bが凸面とされていることで、射出面101bで反射される不要光束P自体が少なくなると共に、この不要光束Pは大きく拡散されることから、撮像素子15へ入射される不要光束成分はごく僅かとなり、これにより画質の劣化が抑止されるものである。
前記射出面101bは、凸面とされていれば良いが、図6に示すように、入射側プリズム101の射出面101bの曲率半径CRと、入射側プリズム101の入射面101aから射出面101bまでの軸上主光線の物理長Lとの関係が、次の(1)式の関係を満たすものとされていることが望ましい。
−10<CR/L<−0.3 ・・・(1)
上記(1)式の関係を満たすことで、入射側プリズム101の射出面101bの曲率半径CRと、軸上主光線の物理長Lとの関係が最適化されるので、像面方向へ向かう不要光束を一層少なくすることができる。上記(1)式の上限を超えると、射出面101bの曲率が大きくなりすぎて、収差が大きくなる。また、下限を下回ると曲率が小さくなりすぎて平面に近くなり、ゴーストが発生し易くなる。前記曲率半径CRと軸上主光線の物理長Lとの関係は、次の(1−1)式の関係を満たすものとされていることがより望ましい。
−5<CR/L<−0.5 ・・・(1−1)
また、射出面101bの凸面は、球面であっても良いが、非球面とされていることが望ましい。射出面101bを非球面とすることで、光学設計の自由度が増し撮像光学系のコンパクト化を図ることができると共に、非点収差・歪曲収差の十分な補正が行える。また、撮像素子105に対する光像の入射角調整の自由度が高まり、広角端と望遠端とにおける撮像素子105への入射角差を小さくし、周辺部まで光量落ちの少ない画像を得ることができるようになる。
続いて、上記撮像光学系100の好ましい光学的構成について説明する。先ず、像面側プリズム102の射出面102bと撮像素子105との望ましい配置関係について説明する。撮像光学系100自体の矢印A方向のサイズは、フォーカシング用のレンズ103の移動方向や幅員を必要とする撮像素子105を含む撮像素子ホルダ(図略)の配置方向を筐体BDの厚肉方向とすることで薄型化が可能であるが、像面側プリズム102の射出面102b(当該射出面102bは平面とする)に撮像素子105を対向配置し、これを筐体BD内に収容する場合、前記筐体BDの薄型化を図るには、像面側プリズム102の射出面102bと撮像素子105との距離も可及的に短縮することが望ましい。
いま、像面側プリズム102の射出面102bと撮像素子105の受光面との距離をdとし(両者間に光学部品が介在されている場合も含む物理距離とする)、当該撮像光学系100の光路折り曲げ面内(図1における紙面が相当する)における撮像素子105の受光面の高さをa(例えば撮像素子105の短辺方向)と定義するとき、次の(2)式の関係を満たすよう、像面側プリズム102の射出面102bと撮像素子105との配置関係を設定することが、筐体BDの薄型化を図る観点からは望ましい。
0.0≦d/a<1.0 ・・・(2)
上記(2)式において、d/aが1.0以上となると、像面側プリズム102の射出面102bと撮像素子105との距離dが大きくなりすぎて、筐体BDの薄型化には不向きとなる。すなわち、距離dが大きいということは、そのような環境において撮像素子105の受光面に結像させるには像面側プリズム102のサイズも大きなものとなることから、全体として撮像光学系100が大型化(厚肉化)することとなる。
一方、d/a=0として、像面側プリズム102の射出面102bと撮像素子105の受光面とを密着させる態様は、矢印A方向のサイズの極小化を図り得る態様であり、薄型化という観点からは望ましい態様である。しかし、前記射出面102bと撮像素子105の受光面とが接触することから組み付けの困難性が招来され、また射出面102bと撮像素子105の受光面との間における面間反射によるゴーストの発生が懸念される。このような不都合を解消するため、d/aの下限値は0.1以上とすることが望ましい。
前記入射側プリズム101の射出面101bを上述の通り凸面とする他、入射側プリズム101の入射面101a、像面側プリズム102の入射面102a及び射出面102bのいずれか一面又は二面、若しくは全ての面が、光学的パワーを有する構成とすることが好ましい。これらの構成によれば、前記入射面101a、102a又は射出面102bがレンズ機能面として活用されるので、その分だけ別個の光学素子の使用を省くことができ、撮像光学系100のコンパクト化を図ることができるようになる。
ここで、入射側プリズム101が光路上最も被写体H側に配置され、光学絞り104が入射側プリズム101の射出面101b側に位置している場合において、入射側プリズム101の入射面101aが、負の光学的パワーを有する構成(凹面)とすれば、次のような利点がある。図7は、入射側プリズム101(101’)と光線との関係を示す光路図である。いま、入射側プリズム101(101’)から所定の光線幅BTを射出させる場合、プリズム自体を小型化するためには、プリズム内の最も周辺側を通過する光線opについて、その射出光線op−outが光軸AXと平行に近いことが望ましい。
すなわち、図7(a)の入射側プリズム101’のように、入射面101a’が平面である場合、この入射面101a’へ入射する光線のうち最も周辺側の角度θ1を持った入射光線op−inの光線角度を、光軸AXに対して小さくすることができず、結果として出射光線op−outは光軸AXに対して傾き角を持った状態で射出される。従って、所定の光線幅BTを得るためには、前記傾き角を考慮して、入射面101a’及び射出面101b’を大きくする必要があり、このためプリズムのサイズを大きくせねばならない。
一方、図7(b)の入射側プリズム101のように、入射面101aが負の光学的パワー(凹面)とされている場合、この入射面101aへ入射する光線のうち最も周辺側の角度θ2を持った入射光線op−inの光線角度は、光軸AXに対して小さくなり、結果として出射光線op−outは光軸AXに対して平行に近い状態で射出される。従って、所定の光線幅BTを得るためのプリズムのサイズを、図7(a)の場合に比べて大幅に小さくすることができ、ひいては撮像光学系100もコンパクト化できるようになる。
続いて、図1に示す撮像光学系100のように、入射側プリズム101の入射面101aより光路上被写体H側や、像面側プリズム102の射出面102bより光路上像側(撮像素子105側)には、屈折力(光学的パワー)を有する光学素子を配置せず、入射側プリズム101の入射面101aと像面側プリズム102の射出面102bとの間の光路上にのみ屈折力を有する光学素子を配置する構成とすることが望ましい。これにより、入射側プリズム101の入射面101aより光路上被写体H側等に屈折力を有する光学素子を配置する場合に比して、撮像光学系100の厚み(矢印A方向のサイズ)を薄くすることができ、撮像光学系100の大型化を抑制することができる。
また、前記撮像光学系100において、入射側プリズム101及び像面側プリズム102の間に、レンズ又はレンズ群を配置することが望ましい。これは、該レンズにより像面湾曲や収差等の補正を行うことができ、撮像光学系100の光学性能を向上することができるからである。なお、前記のようなレンズ等を配置する場合に、このレンズとして反射プリズムより矢印Aの方向に小さいレンズを採用することで、該レンズの搭載による矢印Aの方向の大型化の問題は発生しない。
そして、このレンズ又はレンズ群を光軸方向(入射側プリズム101の入射面101aと略平行な方向)に駆動してフォーカシングを行うように構成するのが好ましい。これは、反射プリズムを含む撮像光学系全体を光軸方向に駆動するように構成した場合、駆動対象物の重量増加によりモータの大型化を招来したり、前記駆動による光軸のずれが発生したり、撮像光学系の各光学素子の保持機構が複雑となるからであり、2つの反射プリズムの間にレンズ又はレンズ群を配置することで、反射プリズムや光学絞りを固定することができるとともに、このレンズ又はレンズ群を光軸方向に駆動するようにすることで、モータの大型化、光軸のずれの発生、前記保持機構の複雑化の問題を解消することができる。
図1に示す撮像光学系100においては、上述のような要請を満たすため、入射側プリズム101及び像面側プリズム102の間にフォーカシング用のレンズ103が配置されているものである。すなわち、このフォーカシング用のレンズ103が、入射側プリズム101の入射面101aと平行な方向に移動されることで、フォーカシングが行われる構成とされている。
なお、前記撮像光学系100において、入射側プリズム101及び像面側プリズム102やレンズ103の製造の容易性の点から、撮像光学系100の各光学面は、光軸AXを中心に軸対称な面(回転対称面)とすることが好ましい。軸非対称な光学系は、製造難易度を上げるばかりでなく、組み込み時の評価や、調整に対しても難易度を押し上げるために、コストが高くなるために望ましくない。逆に、コストが高くなることを許容するならば、軸非対称な面を反射面に用いることも可能である。
ところで、撮像素子105として、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサを用いる場合、赤外線成分がノイズとなり出力画像を劣化させる場合がある。このため、赤外線成分を撮像素子105に入射させないよう、従来から赤外線カットフィルタ等を撮像光学系の適宜な箇所に配置する対策が講じられている。しかし、このような赤外線カット機能を有する光学部品が別途必要となることから、撮像光学系のコンパクト化、部品点数の抑制の阻害要因となっていた。
そこで、像面側プリズム102自体に、入射光に含まれる赤外線成分を減少乃至は除去する赤外線カット機能を具備させることが望ましい。図8は、赤外線カット機能を具備させた像面側プリズム102の例を示す断面図である。図8(a)は、像面側プリズム102の射出面102bに、赤外線反射膜102dを一体的に設けた例を示している。これにより、入射光に含まれる赤外線成分は赤外線反射膜102dにて反射され、撮像素子105に入射されないようになる。このような赤外線反射膜102dとしては、例えば赤外波長の光を反射させる誘電体多層膜のコーティング層が好適である。なお、このような赤外線反射膜102dを、像面側プリズム102の入射面102aに設けるようにしても良い。
また図8(b)は、像面側プリズム102の反射面102cに、赤外線吸収膜102eを一体的に設けた例を示している。これにより、入射光に含まれる赤外線成分は赤外線吸収膜102eにて吸収され、撮像素子105に入射されないようになる。このような赤外線吸収膜102eとしては、例えば赤外波長の光を吸収させる誘電体多層膜のコーティング層が好適である。なお、このような赤外線吸収膜102eに代えて、赤外線透過膜を反射面102cに設け、赤外線成分のみを像面側プリズム102から放射させるようにしても良い。
続いて、入射側プリズム101及び像面側プリズム102の材質並びに製法について説明する。これらプリズムの材質については特に制限はなく、所定の光透過率や屈折率などを備えている光学材料であれば良く、各種ガラス材料や樹脂(プラスチック)材料を用いることができる。しかし、プラスチック材料を用いれば、軽量で、且つインジェクションモールド等により大量生産が可能であることから、ガラス材料で作製する場合に比して、コストの抑制や撮像光学系100の軽量化の面で有利である。さらに、上述のように入射面及び/又は射出面に屈折力を具備する反射プリズムを作成する場合、ガラス材料によれば研磨工程を経て作製する必要があるが、プラスチック材料の場合は型枠等を用いて容易に作製することができるという利点もある。
但し、インジェクションモールドによると、成型後に若干の熱収縮が避けられないため、高い精度が要求される光学部品の場合は、かえって製造難易度が高くなる場合がある。ところで、高い精度を要求される度合いは、像面側プリズム102よりも入射側プリズム101の方が高い。これは、像面側プリズム102の方が撮像素子105に近く、比較的誤差感度が小さいからである。従って、少なくとも像面側プリズム102をプラスチック材料で構成し、要求される精度に応じて入射側プリズム101をプラスチック材料とするか或いはガラス材料とするかの選択を行うことが望ましい。なお、ガラスモールドレンズを用いる場合は、成形金型の消耗をできるだけ防ぐために、ガラス転移点(Tg)が400℃以下のガラス材料を使用するのが望ましい。
ここで、入射側プリズム101及び/又は像面側プリズム102をプラスチック材料で構成する場合、そのプラスチック材料として、例えばポリカーボネイトやPMMA等の各種光学プラスチック材料を用いることができる。この中でも、吸水率が0.01%以下のプラスチック材料を選択することが望ましい。プラスチック材料には、空気中の水分と結合する吸湿作用があり、このような吸湿が生じると、設計値通りにプリズムを製作しても吸湿により屈折率等の光学特性が変化する場合がある。従って、吸水率が0.01%以下のプラスチック材料を用いることで、吸湿の影響を受けない撮像光学系100を構築できるようになる。このようなプラスチック材料としては、例えばZEONEX(日本ゼオン株式会社商品名)を用いることができる。
ところで、プラスチック材料は温度変化時の屈折率変化が大きいため、撮像光学系100を構成するプリズム及びレンズの全てをプラスチックレンズで構成すると、周囲温度が変化した際に、撮像光学系100の像点位置が変動してしまうという懸念がある。このような像点位置変動が無視できない仕様の撮像ユニットにおいては、ガラス材料にて形成されるレンズ(例えばガラスモールドレンズ)とプラスチックレンズとを混在させ、且つ複数のプリズム及びレンズ間で温度変化時の像点位置変動をある程度相殺するような屈折力配分とすることで、この温度特性の問題を軽減することができる。
或いは、温度変化時の屈折率変化が小さいプラスチック複合部材にて、入射側プリズム101、像面側プリズム102及びその他の光学レンズを構成することが望ましい。このようなプラスチック複合部材として、プラスチック材料中に無機微粒子を分散配合してなる部材を用いることができる。
一般に、透明なプラスチック材料に微粒子を混合させると、光の散乱が生じ透過率が低下するため、光学材料として使用することは困難であったが、微粒子の大きさを透過光束の波長より小さくすることにより、散乱が実質的に発生しないようにできる。プラスチック材料は温度が上昇することにより屈折率が低下してしまうが、無機粒子は温度が上昇すると屈折率が上昇する。そこで、これらの温度依存性を利用して互いに打ち消しあうように作用させることにより、屈折率変化がほとんど生じないようにすることができる。具体的には、母材となるプラスチック材料に最大長が20ナノメートル以下の無機粒子を分散させることにより、屈折率の温度依存性のきわめて低いプラスチック材料となる。例えばアクリル樹脂に酸化ニオブ(Nb)の微粒子を分散させることで、温度変化による屈折率変化を小さくすることができる。上記撮像光学系100において、入射側プリズム101、像面側プリズム102及びフォーカシング用のレンズ103として、このような無機粒子を分散配合させたプラスチック複合部材を用いることにより、撮像レンズ全系の温度変化時の像点位置変動を小さく抑えることが可能となる。
ここで、屈折率の温度変化について詳細に説明する。屈折率の温度変化Aは、ローレンツ・ローレンツの式に基づいて、屈折率nを温度tで微分することにより、下記(3)式にて表される。
Figure 2007033819
ただし、α:線膨張係数、[R]:分子屈折
プラスチック材料の場合は、一般に上記(3)式中第1項に比べ第2項の寄与が小さく、ほぼ無視できる。例えば、PMMA樹脂の場合、線膨張係数αは7×10−5であり、上記式に代入すると、A=−1.2×10−4[/℃]となり、実測値と概ね一致する。 具体的には、従来は−1.2×10−4[/℃]程度であった屈折率の温度変化Aを、絶対値で8×10−5[/℃]未満に抑えることが好ましい。好ましくは絶対値で6×10−5[/℃]未満にすることが好ましい。本実施形態で適用可能なプラスチック材料の屈折率の温度変化A(=dn/dT)を表1に示す。
Figure 2007033819
また、本実施形態で適用可能な無機材料の屈折率の温度変化A ( = d n / d T ) は、プラスチック材料と符号の向きが変わる。これを表2 に示す。
Figure 2007033819
次に、入射側プリズム101及び/又は像面側プリズム102を製造する方法としては、例えば所定のプリズムに光学的パワーを有するレンズを接合する方法、プリズムを曲面研磨する方法、インジェクションモールド或いはガラスモールドによる方法などを例示することができる。但し、プリズムにレンズを接合する方法やプリズムを曲面研磨する方法は、反射面と前記レンズ又は曲面との位置関係や傾きなどを調整するために手間のかかる調芯を行う必要があり、製造難易度が比較的高くなってしまう。これに比べ、樹脂(プラスチック)材料を用いたインジェクションモールドは、前述の通り量産性に優れるため、好ましい製造方法の一つである。
上記インジェクションモールドにて製造されたプリズムを採用する場合、次の点に留意することが望ましい。インジェクションモールドを行う場合、樹脂を金型に注入するためのゲートが必要となる。そのようなゲートはプリズムのどの面に対向させても良いが、プリズムにおいて光の入射、出射及び反射が行われない面に配置することが望ましい。これは、一般にゲート付近は樹脂流の痕跡が残留するなどして複屈折が発生し易く、光学特性に影響を与える可能性があることから、仮に複屈折が発生してもその影響を低減できるからである。
図9は、図1に示した撮像光学系100を立体的に描いた斜視図である(図示簡略化のため、射出面101bは平面で描いている)。図9に基づいて、上記の望ましい構成を説明すると、入射側プリズム101をインジェクションモールドで形成する場合においては、金型注入用のゲートを、入射面101a、射出面101b及び反射面101cには配置せず、これらの面の側面である不使用面101mに配置する。この場合、通常ゲートは断面長方形の角柱状を呈していることから、そのような角柱状のゲート痕Ge1(入射面101aと広幅面が平行なゲート痕Ge1)が前記不使用面101mに残存するようになる(このゲート痕Ge1は誇張して描いている)。このようにゲートを配置すると、当該ゲート近傍で複屈折が発生したとしても、入射側プリズム101の有効使用領域pw1(図中のハッチング部位;光線が通過可能な領域)に与える影響を低減することができる。
像面側プリズム102も同様に、金型注入用のゲートを、入射面102a、射出面102b及び反射面102cには配置せず、これらの面の側面である不使用面102mに配置する。この場合、角柱状のゲート痕Ge2(反射面102cと広幅面が平行なゲート痕Ge2)が前記不使用面102mに残存するようになるが、同様に当該ゲート近傍で複屈折が発生したとしても、像面側プリズム102の有効使用領域pw2(図中のハッチング部位)に与える影響を低減することができる。
インジェクションモールドを行った後、その成型品(この場合はプリズム)を金型から取り出すときに、イジェクトピンで当該成型品を押圧する手法が汎用されている。このようなイジェクトピンの当接部位には、やはり痕跡が残り、この部分においても光学特性が乱れる場合がある。そこで図9に示す例では、入射側プリズム101については、その入射面101aにおける不使用領域に対応する部位にイジェクトピンを配置し、前記不使用領域にピン痕跡ep1が現れるようにしている。また像面側プリズム102については、その反射面102cにおける不使用領域に対応する部位にイジェクトピンを配置し、前記不使用領域にピン痕跡ep2が現れるようにしている。なお、前記ピン痕跡ep1、ep2が、それぞれ不使用面101m、102mと対向する反対側の不使用面101n、102nに現れるよう、イジェクトピンを配置するようにしても勿論良い。
さらに、この撮像光学系100のように、光学絞り104が入射側プリズム101と像面側プリズム102との間に配置されている場合において(図1参照)、組み付け時において、図9に示すように、入射側プリズム101及び像面側プリズム102のゲート痕Ge1、Ge2が同じ方向に存在するように、ゲート方向を調整することが望ましい。この点を、図10に基づいて説明する。
図10は、図9に示した撮像光学系100についての、模式的な光路図である。図示するように、入射側プリズム101及び像面側プリズム102についてのゲート痕Ge1、Ge2は、同方向に存在するそれぞれの不使用面101m、102mに形成されている。なお、この不使用面101m、102mに対向するもう一方の不使用面101n、102nは、ゲート痕Ge1、Ge2が存在しないフラット面(形状的に安定した面)でもあることから、入射側プリズム101及び像面側プリズム102共通のプリズム保持部材106(筐体BDのフレーム部材等に相当)に固定されている。これにより、プリズムの高精度な組み付けが行えるようになる。
ゲート痕Ge1、Ge2をそれぞれの不使用面101m、102mに設けることで、複屈折等の影響を低減できるとはいえ、完全にその影響を取り除くことは難しい。このような、ゲート痕Ge1、Ge2近傍の光学特性に影響を与えるような領域を、図10においてそれぞれゲート影響領域Ge1m、Ge2mとして示している(図中のハッチング部位が相当する)。
ところで、光学絞り104が入射側プリズム101と像面側プリズム102との間に配置されている場合、該光学絞り104の前後で光像が反転するようになる。いま、入射側プリズム101の入射面101aのゲート痕Ge1側から入射する光線opの光路を考える。入射側プリズム101内において、光線opはゲート影響領域Ge1mを通過することから複屈折率等の影響を受けてしまう。しかし、光学絞り104を通過すると光線opはゲート痕Ge1側から離間する方向に屈折する。そして、像面側プリズム102に入射すると、ゲート影響領域Ge2mから離れた領域を通過するようになる。従って、光線opは、入射側プリズム101及び像面側プリズム102のゲート影響領域Ge1m、Ge2mを重畳的に通過するようなことはなく、残存複屈折の影響は分散され、画面の片側だけ複屈折等の影響が偏在するような不具合は発生しなくなる。
上述したような樹脂材料を用いたインジェクションモールド法は、量産化に適し、また反射プリズムの入射面や射出面に高精度な凹面等を形成できるという利点があるが、樹脂材料を用いる関係上、高い屈折率を有する反射プリズムを製作することはできない。そこで、高精度で高屈折率のプリズムが求められる場合は、高屈折率のガラス素材をプリズム形状の金型を用いて加熱加圧するガラスモールド法により製作することが望ましい。高屈折率のプリズムを適用すると、光路長の短縮化や屈折面における収差の発生の低減化を図ることができ、これにより撮像光学系100の小型化、レンズ枚数の削減が可能となり、コンパクト化に有利となる。
図11は、本発明にかかる撮像光学系の、他の実施形態の構成を模式的に示す図である。この撮像光学系は、ズーミング(変倍)動作が可能とされた変倍光学系110についてのものである。この変倍光学系110は、先に図1に示した撮像光学系100と同様に、光学像を電気的な信号に変換する撮像素子105の受光面上に被写体Hの光学像を形成するものであって、同様に2個の反射プリズム、すなわち光路上被写体H側に配置された入射側プリズム101と、光路上撮像素子105側に配置された像面側プリズム102とが備えられている。そして、入射側プリズム101と像面側プリズム102との間には、光学絞り104に加え、変倍動作並びにフォーカシング動作を行うためのレンズ群113が配置されている点で、先の撮像光学系100と相違している。
前記レンズ群113は、それぞれ図中の矢印B1,B2方向へ移動自在とされた変倍レンズ1131、1132から構成されている。つまり、前記変倍レンズ1131、1132は、これらレンズ群の光軸方向(入射側プリズム101の入射面101aと略平行な方向)に駆動してズーミングが行われる。これは、反射プリズムを含む変倍光学系全体を光軸方向に駆動するように構成した場合、光学系全体の厚みが変化することになり薄型化に課題が出たり、駆動対象物の重量増加により駆動用モータの大型化を招来したりするからである。さらに、前記駆動による光軸のずれが発生したり、変倍光学系の各光学素子の保持機構が複雑になったりする課題もある。2つの反射プリズムの間にレンズ群を配置し、このレンズ群を光軸方向に駆動するようにすることで、反射プリズムや光学絞りを固定できるとともに、駆動用モータの大型化、光軸のずれの発生、前記保持機構の複雑化の問題を解消することができる。
一般にズーミングには、バリエータとコンペンセータとの2つのレンズ群の移動が必要である。したがって、良好な変倍を行うためには、2つのプリズム間に少なくとも2つのレンズ群が必要で、さらに2つとも光軸方向に移動することが望ましい。光軸方向に移動させることで、変倍に際して光学系の厚みを変化させないので、携帯電話機や携帯情報端末への搭載が可能な薄型で、コンパクトな変倍光学系が実現できる。また2つのレンズ群を移動させることにより、1つのレンズ群を移動させる構成に比べ各レンズ群の移動距離を抑えることが可能となり、光学系をコンパクト化することができる。しかし、光学式ズーム光学系のようにズーム解を適切に調整すれば、変倍時に移動するレンズ群を1つにすることも可能である。
図11に示す変倍光学系110においては、上述のような要請を満たすため、入射側プリズム101及び像面側プリズム102の間に変倍レンズ1131、1132が配置されているものである。すなわち、これら変倍レンズ1131、1132が、入射側プリズム101の入射面101aと平行な方向(図中の矢印B1,B2方向)にそれぞれ移動されることで、ズーミングが行われる構成とされている。
このような変倍光学系110においても、先に図1に示した撮像光学系100と同様に、入射側プリズム101の射出面101bが凸面とされる。また、上記(1)式、(2)式の関係を満たすものとすることが望ましい。この他、上述した反射プリズムについてのゲート痕の配置、好ましい光学配置(反射プリズムへの光学的パワーの施与等)についてもそのまま適用することができる。
<撮像光学系を組み込んだデジタル機器の説明>
次に、以上説明したような撮像光学系100(変倍光学系110)が組み込まれたデジタル機器について説明する。図12は、本発明に係るデジタル機器の一実施形態を示す、カメラ付携帯電話機200(220)の外観構成図である。なお、本発明において、デジタル機器としては、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、デジタルビデオユニット、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、モバイルコンピュータ、又はこれらの周辺機器(マウス、スキャナ、プリンタ等)を含むものとする。デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラは、被写体の映像を光学的に取り込んだ後、その映像につき半導体素子を使って電気信号に変換し、デジタルデータとしてフラッシュメモリ等の記憶媒体に記憶する撮像レンズ装置である。更に本発明では、被写体の静止又は動きのある映像を光学的に取り込む、コンパクトな撮像レンズ装置を内蔵する仕様を備えた携帯電話機、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、モバイルコンピュータ、又はこれらの周辺機器も含んでいる。
図12(a)は、携帯電話機200の操作面を、図12(b)は、操作面の裏面、つまり背面を示している。携帯電話機200には、上部にアンテナ201、操作面には図の上下方向に長辺Lt1を有する長方形のディスプレイ202、画像撮影モードの起動及び静止画と動画撮影の切り替えを行う画像切替ボタン203、シャッターボタン204及びダイヤルボタン205が備えられている。
なお、図12(c)に示すように、変倍光学系が組み込まれる携帯電話機220の場合は、その操作面に変倍(ズーミング)を制御する変倍ボタン210が備えられている。変倍ボタン210は、その上端部分に望遠を表す「T」の印字が、下端部分に広角を表す「W」の印字がされ、印字位置が押下されることで、それぞれの変倍動作が指示可能な2接点式のスイッチ等で構成されている。
携帯電話機200には、本発明に係る撮像光学系100によって構成された撮像レンズ装置(カメラ)206及びCCD等の撮像素子105が内装され、その撮像レンズ装置206の被写体光が入射される撮影レンズ207が背面に露出している。なお、該撮影レンズ207の裏面には、入射側プリズム101の入射面101aが配置されている。つまり、撮像レンズ装置206の被写体光入射面とディスプレイ202とは、携帯電話機200の表裏面(背面と操作面)にそれぞれ配置されている。これにより、撮像レンズ装置206により取得される画像をディスプレイ202で表示させながら撮像を行うことができるようになる。
ここで、撮像素子105は、撮像エリアの縦横比が例えば4:3の長方形を呈するものが用いられている。汎用型の撮像素子は、一般的にこのような長方形であるが、このような撮像素子105を備える撮像レンズ装置206の携帯電話機200への組み込み形態は、前記長方形のディスプレイ202との関係において、図12に示すような態様とすることが望ましい。
すなわち、ディスプレイ202が図12(a)の上下方向に長辺Lt1を有している場合、撮像素子105もまた、図12(b)の上下方向にその長辺Lt2を有する組み込み構成とすることが望ましい。換言すると、ディスプレイ202の長辺Lt1と撮像素子105の長辺Lt2とが平行方向(同一方向)になるように組み付けられることが望ましい。これにより、撮影時に、撮影レンズ207から入射され長方形の撮像エリアを持つ撮像素子105上に結像された被写体光像は、長方形のディスプレイ202上に有効に表示されるようになる。
つまり、ディスプレイ202の長辺Lt1と撮像素子105の長辺Lt2とが平行方向に配置されていると、撮像素子105により取得された画像の長辺方向と、表示画像の長辺方向とが一致することから、ディスプレイ202の表示エリアを有効に活用した表示が行え、画像を大きく表示させることができる。すなわち、ディスプレイ202の面積を最大に生かした表示が可能となり、撮影時の構図の確認等に有利である。図12(c)に示す、変倍光学系が組み込まれた携帯電話機220の場合でも同じである。
上記撮像レンズ装置206は、被写体の光学像を形成する撮像光学系100以外に光学的ローパスフィルタ等に相当する平行平面板を備えていてもよい。光学的ローパスフィルタとして、例えば所定の結晶軸方向が調整された水晶等を材料とする複屈折型ローパスフィルタや、必要とされる光学的な遮断周波数特性を回折効果により実現する位相型ローパスフィルタ等が適用可能である。
なお、光学的ローパスフィルタは必ずしも備える必要はなく、また、光学的ローパスフィルタに代えて、撮像素子105の画像信号に含まれるノイズを低減するために赤外線カットフィルタを搭載する(この場合、上述のように反射プリズムに赤外線カット機能を具備させることが望ましい)ようにしてもよい。さらに、光学的ローパスフィルタの表面に赤外線反射コートを施して、両方のフィルター機能を一つで実現してもよい。
以上の通り構成された携帯電話機200の撮像動作について説明する。静止画を撮影するときは、まず、画像切替ボタン203を押すことで、画像撮影モードを起動する。ここでは、画像切替ボタン203を一度押すことで、静止画撮影モードに切り替わる。静止画撮影モードが起動されると、撮像レンズ装置206を通して被写体の像がCCD等の撮像素子105で周期的に繰り返し撮像され、表示用メモリに転送された後に、ディスプレイ202に導かれる。ディスプレイ202を覗くことで、主被写体をその画面中の所望の位置に収まるように調整することができる。この状態でシャッターボタン204を押すことで、静止画像を得ることができる。すなわち、静止画用のメモリに画像データが格納される。
また、動画撮影を行う場合には、画像切替ボタン203を一度押すことで静止画撮影モードを起動した後、もう一度画像切替ボタン203を押して動画撮影モードに切り替える。後は静止画撮影のときと同様にして、ディスプレイ202を覗き、撮像レンズ装置206を通して得た被写体の像が、その画面中の所望の位置に収まるように調整する。この状態でシャッターボタン204を押すことで、動画撮影が開始される。そして、もう一度シャッターボタン204を押すことで、動画撮影は終了する。動画像は、ディスプレイ202のための表示メモリに導かれると共に、動画像用のメモリに導かれて格納される。
一方、図12(c)に示す変倍光学系が組み込まれた携帯電話機220の場合、上記の動作に加えて、例えば被写体が撮影者から離れた位置にある、あるいは近くの被写体を拡大したいためズーム撮影を行うときには、変倍ボタン210の上端「T」の印字部分を押すと、その状態が検出され、押している時間に応じて変倍のためのレンズ駆動が実行されて、連続的にズーミングが行われる。また、ズーミングし過ぎた場合など、被写体の拡大率を下げたい場合には、変倍ボタン210の下端「W」の印字部分を押すことで、その状態が検出され、押している時間に応じて連続的に変倍が行われる。このようにして、撮影者から離れた被写体であっても、変倍ボタン210を用いてその拡大率を調節することができる。そして、通常の等倍撮影と同様、主被写体がその画面中の所望の位置に収まるように調整し、シャッターボタン204を押すことで、拡大された静止画像を得ることができる。
また、動画撮影を行う場合にも、変倍ボタン210を用いて被写体像の拡大率を調節することができる。すなわち、シャッターボタン204を押すことで動画撮影が開始されるが、この撮影中、変倍ボタン210により、被写体の拡大率を随時変えることも可能である。ここで、もう一度シャッターボタン204を押すことで、動画撮影は終了する。
なお、この携帯電話機220において、変倍ボタン210はこの実施形態に限られることなく、既設のダイヤルボタン205を利用するようにしてもよいし、また、ダイヤルボタン設置面に回転軸を持つような回転式のダイヤル等、拡大と縮小の2方向の変倍を可能とする機能を備える態様としたものでもよい。
上記実施形態においては、ディスプレイ202の長辺Lt1と撮像素子105の長辺Lt2とが、図8の上下方向に揃って平行であるとしたが、それに限られることなく、例えば図8の左右方向など、ある一方向に揃って平行であることが望ましい。この場合にも、ディスプレイ202の面積を最大に生かした表示が可能となるので、撮影時の構図の確認等が有効に行える。
このことは、上記のような携帯電話機200(220)のほか、同様に表示素子としてのディスプレイを備える各種デジタル機器においても同様であり、例えば折り畳み式の携帯電話機や、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、モバイルコンピュータ、又はこれらの周辺機器においても同様である。
図13は、折り畳み式の携帯電話機300の外観構成図であり、図13(a)は、携帯電話機300の操作面を、図13(b)は、操作面の裏面、つまり背面を示している。この携帯電話機300は、第1の筐体310と第2の筐体320とがヒンジ330によって連結された折り畳み可能な構造であって、第1の筐体310の操作面には上下方向に長いディスプレイ311が備えられている。また第2の筐体320には、操作部としてのキー入力部321が設けられている。
このような携帯電話機300において、第1の筐体310には、上述の撮像光学系100(または変倍光学系110)によって構成された撮像レンズ装置206及び撮像素子105が内装され、その撮像レンズ装置206の撮影レンズ207が背面に露出している。つまり、撮像レンズ装置206の被写体光入射面とディスプレイ311とは、第1の筐体310の表裏面(背面と操作面)にそれぞれ配置されている。これにより、撮像レンズ装置206により取得される画像をディスプレイ311で表示させながら撮像を行うことができるようになる。そして、ディスプレイ311の長辺Lt1と撮像素子105の長辺Lt2とが平行方向(同一方向)になるように組み付けられている。このような構成によっても、撮影時に、撮影レンズ207から入射され長方形の撮像エリアを持つ撮像素子105上に結像された被写体光像を、長方形のディスプレイ311上に有効に表示させることができる。
また図14は、携帯情報端末機400の外観構成図であり、図14(a)は、携帯情報端末機400の操作面を、図14(b)は背面を示している。この携帯情報端末機400の操作面には、左右方向に長いディスプレイ401と、操作部としてのキー入力部402とが設けられている。
このような携帯情報端末機400において、上述の撮像光学系100(または変倍光学系110)によって構成された撮像レンズ装置206及び撮像素子105が内装され、その撮像レンズ装置206の撮影レンズ207が背面に露出している。つまり、撮像レンズ装置206の被写体光入射面とディスプレイ401とは、当該携帯情報端末機400の表裏面(背面と操作面)にそれぞれ配置されている。これにより、撮像レンズ装置206により取得される画像をディスプレイ401で表示させながら撮像を行うことができるようになる。そして、ディスプレイ401の長辺Lt1と撮像素子105の長辺Lt2とが平行方向(この場合水平方向)になるように組み付けられている。このような構成によっても、撮影時に、撮影レンズ207から入射され長方形の撮像エリアを持つ撮像素子105上に結像された被写体光像を、長方形のディスプレイ401上に有効に表示させることができる。
以下本明細書においては、レンズについて、「凹」、「凸」又は「メニスカス」という術語を用いるが、これらは光軸近傍(レンズの中心付近)でのレンズ形状を表しているものであり、レンズ全体又はレンズの端付近の形状を表しているのではない。このことは、球面レンズでは問題にならないが、非球面レンズでは一般に、レンズの中心付近と端付近での形状が異なるので注意が必要である。非球面レンズとは、放物面、楕円面、双曲面、4次曲面等の面を有するレンズである。
また、本明細書を通じて、単レンズ及び接合レンズを構成している各単レンズの光学的パワーは、単レンズのレンズ面の両側が空気との界面を備えている、つまりその単レンズが単独で存在しているときのパワーを指すものとする。
<撮像光学系のより具体的な実施形態の説明>
以下、図1に示したような撮像光学系100、すなわち図12〜図14に示したようなカメラ付携帯電話機200、300或いは携帯情報端末機400に搭載される撮像レンズ装置206を構成する撮像光学系100の具体的構成を、図面を参照しつつ説明する。
[実施形態1]
図15は、実施形態1の撮像光学系51Aの構成を示す、光軸(AX)を縦断した断面図である。この図15は、無限遠に合焦させた状態における光学素子の配置を示している。また、この図15(及び図16〜図29)には、物体側から入射した光の進む経路(光路)の概略も示してあり、その光路の中心線が光軸(AX)である。
本実施形態の撮像光学系51Aは、光路上物体側から順に、全体として正の光学的パワーを有する接合型の第1反射プリズム(PR1;図1における入射側プリズム101が相当)、両凸の正レンズからなる第1レンズ(L1)(正の光学的パワーを有するレンズ)、物体側に凸の正メニスカスレンズからなる第2レンズ(L2)、及び全体として正の光学的パワーを有する接合レンズからなる第3レンズ(L3)を有して構成されている。そして、前記第1反射プリズム(PR1)と第1レンズ(L1)との間には、光学絞り(ST)と平行平面板(PL)が配置されている。また、第3レンズ(L3)の像側には、撮像素子(SR)が配置されている。この撮像素子(SR)は、縦横比が例えば3:4の撮像素子である。
上記第1反射プリズム(PR1)は、入射面(S1)が負の光学的パワーを、射出面(S3)が正の光学的パワーを有しており、入射面(S1)と射出面(S3)との間の光路上に平面状の反射面(S2)を備えている。すなわち、第1反射プリズム(PR1)は、入射面(S1)及び射出面(S3)が平板であるプリズム(P10)の入射面(S1)に凹レンズ(PR11)が、射出面(S3)に凸レンズ(PR12)が接合されてなる。また、第3レンズ(L3)は、両面が平板の光学素子(L30)の入射面側に凹レンズ(L31)を、射出面側にも凹レンズ(L32)を接合したレンズである。この撮像光学系51Aは、入射光を第1反射プリズム(PR1)にて略90度に屈曲して、撮像素子(SR)に導くものである。
一方、図16は、実施形態1の他の撮像光学系51Bの構成を示す、光軸(AX)を縦断した断面図である。この撮像光学系51Bは、前記撮像光学系51Aの第3レンズ(L3)に代えて、接合レンズ(L3)と等価な光学特性を有する接合型の第2反射プリズム(PR2;図1における像面側プリズム102が相当)を用いたものである。この第2反射プリズム(PR2)は、入射面(S4)及び射出面(S6)が負の光学的パワーを有しており、入射面(S4)と射出面(S6)との間の光路上に平面状の反射面(S5)を備えている。なお、第2反射プリズム(PR2)は、その入射面(S4)及び射出面(S6)が平板であるプリズム(P10)の入射面(S4)に凹レンズ(PR11)が、射出面(S6)に凸レンズ(PR12)が接合されてなる。
この撮像光学系51Bは、入射光を第1反射プリズム(PR1)にて略90度に屈曲し、さらに第2反射プリズム(PR2)にて略90度に屈曲して撮像素子(SR)に導くものである。なお、図中に付している矢印Aの方向は、図12に示した携帯電話機200の表裏方向に対応する。
第1反射プリズム(PR1)、第3レンズ(L3)若しくは第2反射プリズム(PR2)、及び光学絞り(ST)は固定されており、無限遠合焦状態から近接距離合焦状態にフォーカシングを行うとき、第1、第2レンズ(L1、L2)は、図15、図16の矢印Bの方向に移動する。
図17は、図15における第1反射プリズム(PR1)、図16における第1反射プリズム(PR1)及び第2反射プリズム(PR2)を、それぞれ当該反射プリズムと略等価な機能を有するレンズ(LP1及びLP2)に置換して構成した撮像光学系51A(51B)の構成を示す図である。また、図17に示した番号ri(i=1,2,3,・・・)は、物体側から数えたときのi番目のレンズ面であり、riに*が付された面は非球面である。なお、接合レンズにおけるレンズ枚数は、接合レンズ全体で1枚ではなく、接合レンズを構成する単レンズの枚数で表している。例えば、3枚の単レンズで構成される接合レンズのレンズ枚数は、1枚ではなく3枚と数えている。
このような構成の下で、図17の物体側(被写体側)から入射した光線は、図15に示した撮像光学系51Aの場合、第1反射プリズム(PR1)の入射面S1に入射して反射面S2で略90度に屈曲して反射された後、平行平面板(PL)、第1レンズ(L1)、第2レンズ(L2)及び第3レンズ(L3)を順次通過して撮像素子(SR)の撮像面に光学像を形成する。なお、前記平行平面板(PL)は、光学的ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ、撮像素子のカバーガラス等に相当するものである。一方、図16に示した撮像光学系51Bの場合、第2レンズ(L2)を通過した入射光は第2反射プリズム(PR2)の入射面S4へ入射され、その反射面S5で略90度に屈曲して反射された後、射出面S6から射出し、撮像素子(SR)の撮像面に光学像を形成するものである。
そして、撮像素子(SR)において、前記光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理や画像圧縮処理等が施されて、デジタル映像信号として図12〜図14に示すような携帯電話機200、300や携帯情報端末機400等のメモリに記録されたり、有線あるいは無線により他のデジタル機器に伝送されたりする。なお、撮像光学系、特に第1反射プリズム(PR1)の汚損を防止するため、第1反射プリズム(PR1)の入射面より被写体側の位置にカバーガラスを設けるようにしても良い。
以下、図面を参照しながら、実施形態1と同様にして、実施形態2以下のレンズ構成を順に説明していく。このとき、図18以下の符号の意味は上記図15〜図17と同様と同様である。ただし、同じ符号が付けられているものは同質であるというだけであり、全く同一のものであるという意味ではない。例えば、図15及び図18において第1反射プリズムには同じ符号(PR1)が付けられているが、これらが同一であるという意味ではない。
[実施形態2]
図18は、実施形態2の撮像光学系52の構成を示す、光軸(AX)を縦断した断面図である。この実施形態2の撮像光学系52は、光路上物体側から順に、全体として正の光学的パワーを持つ第1反射プリズム(PR1)、光量を調節するための光学絞り(ST)、平行平面板(PL)、両凸の正レンズからなる第1レンズ(L1)、物体側に凸の正メニスカスレンズからなる第2レンズ(L2)、及び物体側に凸の正メニスカスレンズからなる第3レンズ(L3)を有して構成されている。そして、第3レンズ(L3)の像側には、撮像素子(SR)が配置されている。
第1反射プリズム(PR1)は、入射面(S1)が負の光学的パワーを、射出面(S3)が正の光学的パワーを有しており、入射面(S1)と射出面(S3)との間の光路上に平面状の反射面(S2)を備えている。すなわち、第1反射プリズム(PR1)は、入射面(S1)及び射出面(S3)が平板であるプリズム(P10)の入射面(S1)に凹レンズ(PR11)が、射出面(S3)に凸レンズ(PR12)が接合されてなる。この撮像光学系52は、図15に示した撮像光学系51Aと同様に、入射光を第1反射プリズム(PR1)にて略90度に屈曲して、撮像素子(SR)に導くものである。
第1反射プリズム(PR1)、第3レンズ(L3)、及び光学絞り(ST)は固定されており、無限遠合焦状態から近接距離合焦状態にフォーカシングを行うとき、第1、第2レンズ(L1、L2)は、図18の矢印Bの方向に移動する。なお図19は、図18における第1反射プリズム(PR1)を、該反射プリズムと略等価な機能を有するレンズ(LP1)に置換して構成した撮像光学系52の構成を示す図である。
[実施形態3]
図20は、実施形態3の撮像光学系53の構成を示す、光軸(AX)を縦断した断面図である。この実施形態3の撮像光学系53は、光路上物体側から順に、全体として正の光学的パワーを持つ第1反射プリズム(PR1)、光量を調節するための光学絞り(ST)、両面凸の正レンズからなる第1レンズ(L1)、両面凹の負レンズからなる第2レンズ(L2)、全体として正の光学的パワーを持つ第2反射プリズム(PR2)を有してなる。第2反射プリズム(PR2)の射出面側には、平行平面板(PL)及び撮像素子(SR)が配置されている。
第1反射プリズム(PR1)は、入射面S1が負の光学的パワーを、射出面S3が正の光学的パワーを有しており、入射面S1と射出面S3との間の光路上に平面状の反射面S2が備えられている。また、第2反射プリズム(PR2)は、入射面S4が正の光学的パワーを、射出面S6が負の光学的パワーを有しており、入射面S4と射出面S6との間の光路上に平面状の反射面S5が備えられている。第1反射プリズム(PR1)及び第2反射プリズム(PR2)に設けられた反射面S2、S5は、本実施形態では、それぞれ入射光を略90度に屈曲して、第1レンズ(L1)又は平行平面板(PL)に向かって反射する。
第1、第2反射プリズム(PR1、PR2)及び光学絞り(ST)は固定されており、無限遠合焦状態から近接距離合焦状態にフォーカシングを行うとき、第1、第2レンズ(L1、L2)は、図20の矢印Bの方向に移動する。図21に、図20における第1、第2反射プリズム(PR1、PR2)を、これら反射プリズムと略等価な機能を有するレンズ(LP1、LP2)に置換して構成した撮像光学系53の構成を示す。
[実施形態4]
図22は、実施形態4の撮像光学系54の構成を示す、光軸(AX)を縦断した断面図である。この実施形態4の撮像光学系54は、光路上物体側から順に、光量を調節するための光学絞り(ST)、全体として正の光学的パワーを持つ第1反射プリズム(PR1)、像側に凸の負メニスカスレンズからなる第1レンズ(L1)、全体として正の光学的パワーを持つ第2反射プリズム(PR2)を有してなる。
第1反射プリズム(PR1)は、入射面S1が正の光学的パワーを、射出面S3も正の光学的パワーを有しており、入射面S1と射出面S3との間の光路上に平面状の反射面S2が備えられている。また、第2反射プリズム(PR2)は、入射面S4が正の光学的パワーを、射出面S6が負の光学的パワーを有しており、入射面S4と射出面S6との間の光路上に平面状の反射面S5が備えられている。第1反射プリズム(PR1)及び第2反射プリズム(PR2)に設けられた反射面S2、S5は、それぞれ入射光を略90度に屈曲して、第1レンズ(L1)又は平行平面板(PL)に向かって反射する。
光学絞り(ST)及び第1、第2反射プリズム(PR1、PR2)は固定されており、無限遠合焦状態から近接距離合焦状態にフォーカシングを行うとき、第1レンズ(L1)は、図22の矢印Cの方向に移動する。図23に、図22における第1、第2反射プリズム(PR1、PR2)を、これら反射プリズムと略等価な機能を有するレンズ(LP1、LP2)に置換して構成した撮像光学系54の構成を示す。
[実施形態5]
図24は、実施形態5の撮像光学系55の構成を示す、光軸(AX)を縦断した断面図である。この実施形態5の撮像光学系55は、光路上物体側から順に、全体として正の光学的パワーを持つ第1反射プリズム(PR1)、光量を調節するための光学絞り(ST)、両面凸の正レンズからなる第1レンズ(L1)、像側に凸の負メニスカスレンズからなる第2レンズ(L2)、全体として正の光学的パワーを持つ第2反射プリズム(PR2)を有してなる。第1レンズ(L1)と第2レンズ(L2)とは、互いに接合された接合レンズである。
第1反射プリズム(PR1)は、入射面S1が負の光学的パワーを、射出面S3は正の光学的パワーを有しており、入射面S1と射出面S3との間の光路上に平面状の反射面S2が備えられている。また、第2反射プリズム(PR2)は、入射面S4が正の光学的パワーを、射出面S6が負の光学的パワーを有しており、入射面S4と射出面S6との間の光路上に平面状の反射面S5が備えられている。第1反射プリズム(PR1)及び第2反射プリズム(PR2)に設けられた反射面S2、S5は、それぞれ入射光を略90度に屈曲して、第1レンズ(L1)又は平行平面板(PL)に向かって反射する。
第1、第2反射プリズム(PR1、PR2)及び光学絞り(ST)は固定されており、無限遠合焦状態から近接距離合焦状態にフォーカシングを行うとき、第1、第2レンズ(L1、L2)は、図24の矢印Bの方向に移動する。図25に、図24における第1、第2反射プリズム(PR1、PR2)を、これら反射プリズムと略等価な機能を有するレンズ(LP1、LP2)に置換して構成した撮像光学系55の構成を示す。
以下、上記実施形態に係る撮像光学系51〜55を、コンストラクション(構成)データ、収差図等を挙げて、さらに具体的に説明する。
実施形態1(実施例1)の撮像光学系51A、51Bにおける、各レンズのコンストラクションデータを表3、表4に示す。
Figure 2007033819
Figure 2007033819
表3に示したものは、左から順に、各光学面の番号、各面の曲率半径(単位はmm)、無限遠合焦状態及び近接距離合焦状態における光軸上での各光学面の間隔(軸上面間隔、単位はmm)、各レンズの屈折率、そしてアッベ数である。軸上面間隔は、対向する一対の面(光学面、撮像面を含む)間の領域に存在する媒質が空気であるとして換算した距離である。軸上面間隔における近接距離合焦状態の空欄は、左の無限遠合焦状態の値と同じであることを表している。ここで、各光学面の番号ri(i=1,2,3,…)は、図17に示したように、図15、図16の光路図と略等価な光路図において、光路上の物体側から数えてi番目の光学面であり、riに*が付された面は非球面(非球面形状の屈折光学面または非球面と等価な屈折作用を有する面)である。なお、光学絞り(ST)、平行平面板(PL)の両面、そして撮像素子(SR)の受光面の各面は平面であるために、それらの曲率半径は∞である。
光学面の非球面形状は、面頂点を原点とし、物体から撮像素子に向かう向きをz軸の正の向きとするローカルな直交座標系(x,y,z)を用いた下記(4)式で定義する。
Figure 2007033819
ただし、z:高さhの位置でのz軸方向の変位量(面頂点基準)
h:z軸に対して垂直な方向の高さ(h2=x2+y2
c:近軸曲率(=1/曲率半径)
A,B,C,D:それぞれ4,6,8,10次の非球面係数
k:円錐係数
である。上記(4)式から分かるように、表3に示した非球面レンズに対する曲率半径は、レンズの面頂点付近の値を示している。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、本実施例1における全光学系の球面収差(LONGITUDINAL SPHERICAL ABERRATION)、非点収差(ASTIGMATISM)そして歪曲収差(DISTORTION)を、図30の左側から順に示す。この図において、上段は無限遠合焦状態における各収差、下段は近接距離合焦状態における各収差を表している。また、球面収差は焦点位置のずれをmm単位で表しており、歪曲収差の横軸は歪量を全体に対する%で表している。球面収差の縦軸は、入射高で規格化した値で示してあるが、非点収差と歪曲収差の縦軸は像の高さ(像高、単位mm)で表している。
さらに球面収差の図には、破線で赤色(波長656.28nm)、実線で黄色(いわゆるd線;波長587.56nm)、そして二点鎖線で青色(波長435.84nm)と、波長の異なる3つの光を用いた場合の収差をそれぞれ示してある。また、非点収差の図中、破線(T)は、タンジェンシャル(メリディオナル)像面を近軸像面からの光軸(AX)方向のずれ量(横軸、単位mm)で表したものであり、実線(S)は、サジタル(ラディアル)像面を近軸像面からの光軸(AX)方向のずれ量(横軸、単位mm)で表したものである。さらに、非点収差及び歪曲収差の図は、上記黄線(d線)を用いた場合の結果である。
この図30から分かるように、本実施例1の撮像光学系51A、51Bは、無限遠合焦状態及び近接距離合焦状態のいずれにおいても、球面収差、非点収差及び歪曲収差が十分に抑えられており、優れた光学特性を示している。また、この実施例1における無限遠合焦状態での焦点距離(単位mm)、F値及び最大像高を、表13にそれぞれ示す。これらの表から、本発明では、明るい光学系が実現できていることがわかる。
次に、実施形態2(実施例2)の撮像光学系52における、各レンズのコンストラクションデータを表5、表6に示す。
Figure 2007033819
Figure 2007033819
実施形態3(実施例3)の撮像光学系53における、各レンズのコンストラクションデータを表7、表8に示す。
Figure 2007033819
Figure 2007033819
実施形態4(実施例4)の撮像光学系54における、各レンズのコンストラクションデータを表9、表10に示す。
Figure 2007033819
Figure 2007033819
実施形態5(実施例5)の撮像光学系55における、各レンズのコンストラクションデータを表11、表12に示す。
Figure 2007033819
Figure 2007033819
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、本実施例2〜5の全光学系の球面収差、非点収差そして歪曲収差を、図31〜図34の左側から順に示す。いずれの実施例における撮像光学系52〜55も、無限遠合焦状態及び近接距離合焦状態のいずれにおいても、球面収差、非点収差及び歪曲収差が十分に抑えられており、優れた光学特性を示している。また、この実施例2〜5における無限遠合焦状態における焦点距離(単位mm)及びF値を、表13にそれぞれ示す。これらの表から、実施例1同様、明るい光学系が実現できていることがわかる。
Figure 2007033819
<変倍光学系のより具体的な実施形態の説明>
続いて、図11に示したような変倍光学系110、すなわち図12〜図14に示したようなカメラ付携帯電話機200、300或いは携帯情報端末機400に搭載される撮像レンズ装置206を構成する変倍光学系110の具体的構成を、図面を参照しつつ説明する。
[実施形態6]
図26は、実施形態6の変倍光学系56におけるレンズ群の配列を示す、光軸(AX)を縦断した断面図である。この図26は、無限遠に合焦させた状態における光学素子の配置を示している。また、この図26(及び図27〜図29)には、物体側から入射した光の進む経路(光路)の概略も示してあり、その光路の中心線が光軸(AX)である。
本実施形態の変倍光学系56は、光路上物体側から順に、全体として負の光学的パワーを有する第1反射プリズム(PR1;図11における入射側プリズム101が相当)から成る第1レンズ群(Gr1)、両凹の負レンズ(L1)(負の光学的パワーを有するレンズ)と両凸の正レンズ(正の光学的パワーを有するレンズ)(L2)との接合レンズから成り、全体として負の光学的パワーを有する第2レンズ群(Gr2)、光学絞り(ST)を備え、全体として正の光学的パワーを有し、物体側に凸の負メニスカスレンズ(L3)と両凸の正レンズである第4レンズ(L4)との接合レンズ、及び物体側に凸の正メニスカスレンズ(L5)から構成される第3レンズ群(Gr3)、そして正の光学的パワーを有する第2反射プリズム(PR2;図11における像面側プリズム102が相当)から成る第4レンズ群(Gr4)を有して構成される。ここで、第2及び第3レンズ群(Gr2,Gr3)の光軸は、前記2つの反射プリズム(PR1,PR2)間の光路の中心線(AX)と一致するように備えられている。さらに、第2反射プリズム(PR2)の像側には、平行平面板(PL)及び撮像素子(SR)が配置されている。この撮像素子(SR)は、縦横比が例えば3:4の撮像素子である。
また、第1反射プリズム(PR1)は、入射面(S1)が負の光学的パワーを、射出面(S3)が正の光学的パワーを有しており、入射面(S1)と射出面(S3)との間の光路上に平面状の反射面(S2)を備えている。また、第2反射プリズム(PR2)は、入射面(S4)が正の光学的パワーを、射出面(S6)が負の光学的パワーを有しており、入射面(S4)と射出面(S6)との間の光路上に平面状の反射面(S5)を備えている。第1反射プリズム(PR1)及び第2反射プリズム(PR2)に設けられた反射面(S2,S5)は、本実施形態では、入射光を略90度に屈曲して、それぞれ第2レンズ群(Gr2)又は平行平面板(PL)に向かって反射させるものである。
図26に示す変倍光学系56は、撮像素子(SR)の短辺方向に光線を屈曲した変倍光学系を示すものである。つまり、図26における左右(横)方向が、撮像素子(SR)の短辺方向である。また、矢印Aの方向は、図12に示した携帯電話機200の表裏方向に対応する。
図27は、図26における第1反射プリズム(PR1)及び第2反射プリズム(PR2)を、それぞれ当該反射プリズムと略等価な機能を有するレンズ(LP1及びLP2)に置換して構成した変倍光学系56の構成を示す図である。また、図27に示した番号ri(i=1,2,3,・・・)は、物体側から数えたときのi番目のレンズ面であり、riに*が付された面は非球面である。ここで、接合レンズにおけるレンズ枚数は、接合レンズ全体で1枚ではなく、接合レンズを構成する単レンズの枚数で表している。例えば、3枚の単レンズで構成される接合レンズのレンズ枚数は、1枚ではなく3枚と数えている。
このような構成の下で、図26の物体側(被写体側)から入射した光線は、第1反射プリズム(PR1)の入射面(S1)に入射し、続いて反射面(S2)で略90度に屈曲された後、射出面(S3)から射出され、第2レンズ群(Gr2)及び第3レンズ群(Gr3)を通過し、第2反射プリズム(PR2)の入射面(S4)に入射する。そして、この入射光は、反射面(S5)で略90度に屈曲された後、射出面(S6)から射出され、そこで物体の光学像を形成する。この光学像は、第2反射プリズム(PR2)に隣り合って配置された平行平面板(PL)を通過する。このとき、光学像は、撮像素子(SR)において電気的な信号に変換される際に発生する、いわゆる折り返しノイズが最小化されるように修正される。この平行平面板(PL)は、光学的ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ、撮像素子のカバーガラス等に相当するものである。
そして、撮像素子(SR)において、平行平面板(PL)において修正された光学像が電気的な信号に変換される。この電気信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理や画像圧縮処理等が施されて、デジタル映像信号として図12〜図14に示すような携帯電話機200、300や携帯情報端末機400等のメモリに記録されたり、有線あるいは無線により他のデジタル機器に伝送されたりする。
以下、焦点距離が最も短い、すなわち画角が最も大きい広角端(W)と、焦点距離が最も長い、すなわち画角が最も小さい望遠端(T)との真中を中間点(M)という。
図26のようなレンズ構成の実施形態6では、図27に示したように広角端(W)から望遠端(T)への変倍時に、第1及び第2反射プリズム(PR1,PR2)は固定されている。そして、第2レンズ群(Gr2)は像側に凸のUターン形状を描くように移動し、中間点(M)付近で最も像側に近づく。また、第3レンズ群(Gr3)は物体側に略直線的に移動する。このとき、第2レンズ群(Gr2)及び第3レンズ群(Gr3)は共に、当該レンズ群の光軸方向へ移動し、変倍動作を行う。ただし、これらレンズ群の移動の向きや移動量等は、当該レンズ群の光学的パワー等に依存して変わり得るものである。
また、無限遠合焦状態から近接距離合焦状態にフォーカシングを行うときは、第1及び第2反射プリズム(PR1,PR2)は固定されており、少なくとも第2レンズ群(Gr2)及び第3レンズ群(Gr3)のいずれか一方のレンズ群を光軸と平行(図26の矢印B)の方向に移動すると、全体の厚み(図26の矢印Aの方向)を変化させずに合焦できるので望ましい。
[実施形態7]
図28は、実施形態7の変倍光学系57におけるレンズ群の配列を示す、光軸(AX)を縦断した断面図である。この図28は、無限遠に合焦させた状態における光学素子の配置を示している。
本実施形態の変倍光学系57は、光路上物体側から順に、負の光学的パワーを有する第1反射プリズム(PR1)、及び全体として負の光学的パワーを有する両凹の負レンズ(L1)と両凸の正レンズ(L2)との接合レンズから成る第1レンズ群(Gr1)、光学絞り(ST)を備え、物体側に凸の負メニスカスレンズ(L3)と両凸の正レンズ(L4)との接合レンズから成り、全体として負の光学的パワーを有する第2レンズ群(Gr2)、物体側に凸の正メニスカスレンズ(L5)から構成される第3レンズ群(Gr3)、そして正の光学的パワーを有する第2反射プリズム(PR2)から成る第4レンズ群(Gr4)を有して構成される。ここで、第2及び第3レンズ群(Gr2,Gr3)の光軸は、前記2つの反射プリズム(PR1,PR2)間の光路の中心線(AX)と一致するように備えられている。さらに、第2反射プリズム(PR2)の像側には、平行平面板(PL)及び撮像素子(SR)が配置されている。
また、第1反射プリズム(PR1)は、入射面(S1)が負の光学的パワーを、射出面(S3)が正の光学的パワーを有しており、入射面(S1)と射出面(S3)との間の光路上に平面状の反射面(S2)を備えている。また、第2反射プリズム(PR2)は、入射面(S4)と射出面(S6)とが共に正の光学的パワーを有しており、入射面(S4)と射出面(S6)との間の光路上に平面状の反射面(S5)を備えている。第1反射プリズム(PR1)及び第2反射プリズム(PR2)に設けられた反射面(S2,S5)は、本実施形態では、入射光を略90度に屈曲して、それぞれ第2レンズ群(Gr2)又は平行平面板(PL)に向かって反射するものである。
図28に示す変倍光学系57は、図26と同様、撮像素子(SR)の短辺方向に光線を屈曲した変倍光学系を示すものである。また、矢印Aの方向は、図12に示した携帯電話機200の表裏方向に対応する。
図29は、図28における第1反射プリズム(PR1)及び第2反射プリズム(PR2)を、それぞれ当該反射プリズムと略等価な機能を有するレンズに置換して構成した変倍光学系57の構成を示す図である。
このような構成の下で、図28の物体側から入射した光線は、第1反射プリズム(PR1)の反射面(S2)で略90度に屈曲された後、第2レンズ群(Gr2)及び第3レンズ群(Gr3)を通過し、第2反射プリズム(PR2)の反射面(S5)で略90度に屈曲され、撮像素子(SR)の受光面に被写体の光学像を形成する。
図28のようなレンズ構成の実施形態7では、図29に示したように広角端(W)から望遠端(T)への変倍時に、第1及び第2反射プリズム(PR1,PR2)は固定されている。そして、第2レンズ群(Gr2)は物体側に略直線的に移動し、第3レンズ群(Gr3)も第2レンズ群(Gr2)との間隔を変化させながら物体側に移動する。このとき、第2レンズ群(Gr2)及び第3レンズ群(Gr3)は共に、当該レンズ群の光軸方向へ移動し、変倍動作を行う。
また、無限遠合焦状態から近接距離合焦状態にフォーカシングを行うときは、第1及び第2反射プリズム(PR1,PR2)は固定されており、少なくとも第2レンズ群(Gr2)及び第3レンズ群(Gr3)のいずれか一方のレンズ群を光軸と平行(図28の矢印B)の方向に移動すると、全体の厚み(図28の矢印Aの方向)を変化させずに合焦できるので望ましい。
以下、上記実施形態6、7に係る変倍光学系56、57を、コンストラクション(構成)データ、収差図等を挙げて、さらに具体的に説明する。
実施形態6(実施例6)の変倍光学系56における、各レンズのコンストラクションデータを表14及び表15に示す。
Figure 2007033819
Figure 2007033819
表14に示したものは、左から順に、各レンズ面の番号、各面の曲率半径(単位はmm)、広角端(W)、中間点(M)及び望遠端(T)における、無限遠合焦状態での光軸上の各レンズ面の間隔(軸上面間隔)(単位はmm)、各レンズの屈折率、そしてアッべ数である。軸上面間隔M、Tの空欄は、左のW欄の値と同じであることを表している。また、軸上面間隔は、対向する一対の面(光学面、撮像面を含む)間の領域に存在する媒質が空気であるとして換算した距離である。ここで、各レンズ面の番号ri(i=1,2,3,・・・)は、図27にも示したように、物体側から数えてi番目のレンズ面であり、riに*が付された面は非球面(非球面形状の屈折光学面または非球面と等価な屈折作用を有する面)である。
この表14からわかるように、この実施例4では、最も物体側のレンズ(LP1)の両面、第5レンズ(L5)の両面、及び最も像側のレンズ(LP2)の両面が非球面である。また、光学絞り(ST)、平行平面板(PL)の両面、そして撮像素子(SR)の受光面の各面は平面であるために、それらの曲率半径は無限大(∞)である。
光学素子の非球面形状は、面頂点を原点とし、物体から撮像素子に向かう向きをz軸の正の向きとするローカルな直交座標系(x,y,z)を用いた下記(5)式で定義する。
Figure 2007033819
ただし、
z:高さhの位置でのz軸方向の変位量(面頂点基準)
h:z軸に対して垂直な方向の高さ(h=x+y
c:近軸曲率(=1/曲率半径)
A,B,C,D,E:それぞれ4,6,8,10,12次の非球面係数
k:円錐係数
である。表10に、円錐係数kと非球面係数A,B,C,D,Eの値を示す。また、上記(5)式から分かるように、表14に示した非球面レンズに対する曲率半径は、レンズの面頂点付近の値を示している。
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、本実施例6の全光学系(第1、第2、第3及び第4レンズ群を合わせたもの)の、無限遠合焦状態における球面収差(LONGITUDINAL SPHERICAL ABERRATION)、非点収差(ASTIGMATISM)そして歪曲収差(DISTORTION)を、図35の左側から順に示す。この図において、上段は広角端(W)、中段は中間点(M)、下段は望遠端(T)における各収差を表している。また、球面収差と非点収差の横軸は焦点位置のずれをmm単位で表しており、歪曲収差の横軸は歪量を全体に対する%で表している。球面収差の縦軸は、入射高で規格化した値で示してあるが、非点収差と歪曲収差の縦軸は像の高さ(像高、単位mm)で表してある。
さらに球面収差の図には、一点鎖線で赤色(波長656.27nm)、実線で黄色(いわゆるd線;波長587.56nm)、そして破線で青色(波長435.83nm)と、波長の異なる3つの光を用いた場合の収差がそれぞれ示してある。また、非点収差の図中、符号SとTはそれぞれサジタル(ラディアル)面、タンジェンシャル(メリディオナル)面における結果を表している。さらに、非点収差及び歪曲収差の図は、上記黄線(d線)を用いた場合の結果である。
この図35からわかるように、本実施例4のレンズ群は、広角端(W)、中間点(M)及び望遠端(T)のいずれにおいても、球面収差、非点収差及び歪曲収差が十分に抑えられており、優れた光学特性を示している。また、この実施例4における広角端(W)、中間点(M)及び望遠端(T)における焦点距離(mm)及びF値を、表18及び表19にそれぞれ示す。これらの表から、本発明では、短焦点で明るい光学系が実現できていることがわかる。
次に、実施形態7(実施例7)の変倍光学系57における、各レンズのコンストラクションデータを表16及び表17に示す。これらの表からわかるように、この実施例7では、最も物体側のレンズ(LP1)の両面、第2レンズ(L2)の像側の面、第3レンズ(L3)の物体側の面、第5レンズ(L5)の両面、及び最も像側のレンズ(LP2)の両面が非球面である。
Figure 2007033819
Figure 2007033819
以上のようなレンズ配置、構成のもとでの、本実施例7の全光学系の球面収差、非点収差、そして歪曲収差を図36に示す。図36は、無限遠合焦状態における各収差である。この実施例7におけるレンズ群も、広角端(W)、中間点(M)及び望遠端(T)のいずれにおいても、球面収差、非点収差及び歪曲収差が十分に抑えられており、優れた光学特性を示している。
また、この実施例7における広角端(W)、中間点(M)及び望遠端(T)における焦点距離(mm)及びF値を、表18及び表19にそれぞれ示す。これらの表から、実施例6同様、明るい光学系が実現できていることがわかる。
Figure 2007033819
Figure 2007033819
上記実施例1〜7における入射側プリズム(PR1)の射出面(S3)の曲率半径CRと、入射側プリズム101の入射面(S1)から射出面(S3)までの軸上主光線の物理長Lとの関係(上記(1)式参照)を、表20に示しておく。
Figure 2007033819
以上説明したように、上記実施形態1〜7に係る撮像光学系51(51A、51B)〜55、変倍光学系56、57は、いずれも第1反射プリズム(PR1)の射出面(S3)が凸面とされているので、射出面(S3)で反射される不要光束(迷光)自体が少なくなり、また射出面(S3)及び反射面(S2)で反射された不要光束は拡散され、撮像素子(SR)の受光面へ向かう不要光束は極めて少なくなる。従って、撮像光学系51(51A、51B)〜55、変倍光学系56、57のコンパクト化を図りつつ不要光束による画質劣化を抑止することができる。
また、撮像光学系51(51A、51B)〜55、変倍光学系56、57は小型・軽量であるため、デジタル機器、とりわけ携帯電話機200等の携帯機器に搭載するのに好適である。さらに、このような撮像光学系及び変倍光学系は、高画素の撮像素子(200万画素クラス以上の撮像素子)にも対応可能な高い光学性能を有しているので、補間を必要とする電子ズーム方式に対しても高い優位性を保っている。
本発明にかかる撮像光学系の構成を模式的に示す図であり、2個の反射プリズムを用いた撮像光学系を示す図である。 本発明にかかる撮像光学系の構成を模式的に示す図であり、1個の反射プリズムを被写体側に配置した撮像光学系を示す図である。 本発明にかかる撮像光学系の構成を模式的に示す図であり、1個の反射プリズムを撮像素子側に配置した撮像光学系を示す図である。 従来の反射プリズムにおける不要光束の光路を示す光路図であって、(a)は射出面が平面とされた反射プリズム、(b)は射出面が凹面とされた反射プリズムについての光路図である。 射出面が凸面とされた本発明に係る反射プリズムにおける不要光束の光路を示す光路図である。 本発明に係る反射プリズムの好ましい構成を説明するための模式図である。 入射側プリズムと光線との関係を示す光路図であり、(a)は光学的パワーを有していないプリズム、(b)は光学的パワーを有するプリズムについての光路図をそれぞれ示している。 赤外線カット機能を具備させた像面側プリズムを示す断面図であり、(a)は像面側プリズムの射出面に赤外線反射膜を一体的に設けた例、(b)は像面側プリズムの反射面に赤外線吸収膜を一体的に設けた例をそれぞれ示している。 図1に示した撮像光学系を立体的に描いた斜視図である。 図9に示した撮像光学系についての、模式的な光路図である。 本発明にかかる撮像光学系の他の実施形態である変倍光学系の構成を模式的に示す図である。 本発明に係る撮像光学系(変倍光学系)を搭載したカメラ付携帯電話機の外観構成図であって、(a)は、その操作面を示す外観構成図、(b)は、操作面の裏面を示す外観構成図、(c)は変倍光学系を備える場合の外観構成図である。 折り畳み式のカメラ付携帯電話機の外観構成図であって、(a)は、その操作面を示す外観構成図、(b)は、操作面の裏面を示す外観構成図である。 携帯情報端末機の外観構成図であって、(a)は、その操作面を示す外観構成図、(b)は、操作面の裏面を示す外観構成図である。 本発明に係る撮像光学系の実施形態1における無限遠に合焦させた状態の光学素子の配置を示す図である。 本発明に係る撮像光学系の実施形態1の変形態様における無限遠に合焦させた状態の光学素子の配置を示す図である。 図15、図16における反射プリズムを、該反射プリズムと略等価な機能を有するレンズに置換して構成した撮像光学系の構成を示す図である。 本発明に係る撮像光学系の実施形態2における無限遠に合焦させた状態の光学素子の配置を示す図である。 図18における反射プリズムを、該反射プリズムと略等価な機能を有するレンズに置換して構成した撮像光学系の構成を示す図である。 本発明に係る撮像光学系の実施形態3における無限遠に合焦させた状態の光学素子の配置を示す図である。 図20における反射プリズムを、該反射プリズムと略等価な機能を有するレンズに置換して構成した撮像光学系の構成を示す図である。 本発明に係る撮像光学系の実施形態4における無限遠に合焦させた状態の光学素子の配置を示す図である。 図22における反射プリズムを、該反射プリズムと略等価な機能を有するレンズに置換して構成した撮像光学系の構成を示す図である。 本発明に係る撮像光学系の実施形態5における無限遠に合焦させた状態の光学素子の配置を示す図である。 図24における反射プリズムを、該反射プリズムと略等価な機能を有するレンズに置換して構成した撮像光学系の構成を示す図である。 本発明に係る撮像光学系(変倍光学系)の実施形態6における光軸を縦断した断面図である。 図26における反射プリズムを、該反射プリズムと略等価な機能を有するレンズに置換して構成した変倍光学系の光軸を縦断した断面図である。 本発明に係る撮像光学系(変倍光学系)の実施形態7における光軸を縦断した断面図である。 図28における反射プリズムを、該反射プリズムと略等価な機能を有するレンズに置換して構成した変倍光学系の光軸を縦断した断面図である。 実施例1の撮像光学系におけるレンズ群の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す収差図である。 実施例2の撮像光学系におけるレンズ群の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す収差図である。 実施例3の撮像光学系におけるレンズ群の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す収差図である。 実施例4の撮像光学系におけるレンズ群の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す収差図である。 実施例5の撮像光学系におけるレンズ群の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す収差図である。 実施例6の変倍光学系におけるレンズ群の、無限遠合焦状態での球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す収差図である。 実施例7の変倍光学系におけるレンズ群の、無限遠合焦状態での球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す収差図である。
符号の説明
100、51〜55 撮像光学系
110、55、56 変倍光学系
101 入射側プリズム(反射プリズム)
101a 入射側プリズムの入射面
101b 入射側プリズムの射出面
101c 入射側プリズムの反射面
102 像面側プリズム
102a 像面側プリズムの入射面
102b 像面側プリズムの射出面
102c 像面側プリズムの反射面
103 フォーカシング用のレンズ
104、ST 光学絞り
105、SR 撮像素子
200 携帯電話機
206 撮像レンズ装置(カメラ)
300 折り畳み式携帯電話機
400 携帯情報端末機
PR1 第1反射プリズム
PR2 第2反射プリズム
PL 平行平面板
AX 光軸
H 被写体

Claims (8)

  1. 入射光を略90度屈曲して反射する反射プリズムを有する撮像光学系であって、
    前記反射プリズムの射出面が凸面とされていることを特徴とする撮像光学系。
  2. 前記反射プリズムの射出面の曲率半径CRと、前記反射プリズムの入射面から射出面までの軸上主光線の物理長Lとの関係が、次式の関係を満たすものとされていることを特徴とする請求項1に記載の撮像光学系。
    −10<CR/L<−0.3
  3. 前記反射プリズムが、光路上最も被写体側に配置され、その入射面が凹面とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像光学系。
  4. 入射光を略90度屈曲して反射する複数の反射プリズムを備え、光路上被写体側に配置された反射プリズムの入射面と前記撮像素子側に配置された反射プリズムの射出面とが略平行となるように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の撮像光学系。
  5. 前記反射プリズムの射出面が非球面とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の撮像光学系。
  6. 前記反射プリズムは、プラスチック材料に無機微粒子を分散配合してなる部材により構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の撮像光学系。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の撮像光学系を用い、該撮像光学系が、所定の結像面上に被写体の光学像を形成可能な構成とされていることを特徴とする撮像レンズ装置。
  8. 請求項7記載の撮像レンズ装置と、光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、前記撮像レンズ装置及び撮像素子に被写体の静止画撮影及び動画撮影の少なくとも一方の撮影を行わせる制御部とを具備し、
    前記撮像レンズ装置の撮像光学系が、前記撮像素子の受光面上に被写体の光学像を形成可能に組み付けられていることを特徴とするデジタル機器。
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