JP5226166B2 - 折り曲げ結像光学系 - Google Patents

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Description

本発明は、折り曲げ結像光学系に関し、カメラ、特にデジタルスチルカメラ及び携帯電話や携帯モバイルパソコン等に備えられている撮像装置に好適なレトロフォーカスタイプの撮影光学系に関するものである。
CCD等の電子撮像素子を用いた小型カメラや、携帯端末、携帯電話等への内蔵用の結像光学系では、小型化、特に薄型化の要求が強い。
このような中、特表2000−515255号において、光学系を折り曲げて薄型化する折り曲げ光学系の例が記載されている。
また、折り曲げ光学系自体の例としては、特開2000−292692、特開平10−20191号に、折り曲げ時の条件や折り曲げ要素の位置を述べた例がある。さらに、特開平9−211287号、特開平10−239594号には、折り曲げ要素に用いるプリズムにパワー(屈折力、発散力)を与えた例が記載されている。
発明が解決しようとする課題
しかしながら、これら先行例には、実際に薄型化するに当たっての条件については十分述べられていない。例えば、折り曲げ要素にパワーを持たせない場合は、光学系の構成要素の数が増えてしまい、光学系が長くなったり大型化してしまう。また、プリズムにパワーを持たせる例でも、光学系の小型化、薄型化の観点からパワーを持たせたものではない。
本発明は従来技術のこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型デジタルスチルカメラ、携帯端末等に搭載可能な薄型光学系であって、薄型化のため光軸を曲げ、かつ、折り曲げプリズムにパワーを持たせた折り曲げ結像光学系を提供することである。
課題を解決するための手段
上記目的を達成する本発明の折り曲げ結像光学系は、物体側より順に、負のパワーを持つ第1群と、絞りと、正のパワーを持つ第2群とを備えており、前記第1群中にパワーを持たせた光軸折り曲げ部材を有しており、前記光軸折り曲げ部材は、平面の反射面を有すると共に、光軸に回転対称な曲面によって構成される面を入射面、射出面の少なくとも一方に用いているプリズムからなることを特徴とするものである。
以下、本発明において上記構成をとる理由とその作用について説明する。
本発明では、折り曲げ結像光学系として、
▲1▼光学系の構成をレトロフォーカスタイプにし、
▲2▼折り曲げ要素にパワーを持たせたプリズムを用い、
▲3▼プリズムを絞りより前(第1群)に置く、
ことで、結像光学系の小型化、薄型化を実現するものである。
まず、▲1▼の光学系の構成を負のパワーを持つ第1群と、絞りと、正のパワーを持つ第2群とを備えたレトロフォーカスタイプにすることにより、広角化が図れ、また、第1群を負にしたことによって入射瞳が第1群近傍になり、そのために第1群の径を小さくでき、また、第2群に入射する軸外光線の光線高を低くでき第2群の径も小さくできる。したがって、結像光学系の径の小型化が可能になる。
また、▲2▼については、光軸折り曲げ部材のプリズムにパワーを持たせることにより、レンズとプリズムを別体のもので構成する場合に比べて、レンズ−プリズム間隔がなくなるので全長が短くでき、プリズムがレンズの代わりにもなっているので、レンズ枚数の削減にもなる。
プリズムにパワーを持たせる方法については、反射面は平面のままにして、光軸に回転対称な曲面によって入射面、射出面の少なくとも一方を構成する。反射面を曲面としてパワーを持たせると、回転非対称な収差が発生するため、製作が容易な回転対称光学系では光学性能を出すことができなくなる。
また、▲3▼については、バックフォーカスを確保し、▲1▼のように小型化するためにレトロフォーカスタイプとして、光軸折り曲げ部材のプリズムを第1群中に持ってくることで、系全体の薄型化が可能になる。
また、本発明において、第1群を、物体側から順に、少なくとも1枚の負レンズと、正のパワーを持つ光軸折り曲げ部材のプリズムとから構成することができる。
第1群中のパワー配置として、負レンズと正のパワーを持つプリズムとの負・正とすることにより、諸収差、特に倍率色収差を効果的に補正可能になる。
この場合に、プリズムが次の条件式(1)を満たしていることが望ましい。
(1) 0.01<f/fprism <3
ここで、fは全レンズ系の焦点距離、 fprism はプリズムの焦点距離である。
条件(1)の下限値の0.01以下だと、レンズ要素を追加することが必要になり、厚みやレンズ枚数の削減につながらない。逆に、上限値の3以上になると、それに対応して物体側の負レンズのパワーも強くなる。物体側の負レンズは軸外主光線の高さが高いため、そのパワーが強くなるとディストーションが負に傾き、倍率色収差も大きくなるため、補正がし難くなる。この状態でプリズムの寸法を小さくすると、光軸方向の厚みも減るが、ディストーションが負側になるため、小型化に対しても不利となる。
上記条件は、好ましくは、
(1−1) 0.05<f/fprism <2
さらに好ましくは、
(1−2) 0.1<f/fprism <1
がより適当である。
また、上記プリズムに負のパワーを持たすことができる。
この場合は、第1群の負のパワーをプリズムが担うことができ、第1群の構成枚数を減らすことが可能になる。
そして、そのプリズムを最も物体側に位置させることが可能になり、さらには、第1群をそのプリズムのみから構成することが可能になる。
プリズムを負のパワーを持つようにする場合に、プリズムが次の条件式(2)を満たしていることが望ましい。
(2) −3<f/fprism <−0.05
条件(2)の上限値の−0.05以上であると、パワーが弱いためレンズ要素を追加することが必要になり、厚みやレンズ枚数の削減につながらない。逆に、下限値の−3以下では、プリズムの負のパワーが強くなり、前述のようにディストーションが負に傾き、倍率色収差も大きくなるため補正がし難くなる。プリズムの寸法を小さくし難くなるのも、前述の通りである。
上記条件は、好ましくは、
(2−1) −2.5<f/fprism <−0.1
さらに好ましくは、
(2−2) −2<f/fprism <−0.2
がより適当である。
また、本発明において、プリズムが次の条件式(3)を満たしていることが望ましい。
(3) 0.1<Lep/f<1.5
ここで、fは全レンズ系の焦点距離、Lepは第1群の最も物体側の面からレンズ系全体の入射瞳位置までの距離である。
第1群による絞りの像位置である入射瞳位置が深いと、それだけ物体側レンズへの入射光線高が高くなると共に、第1群に置いたプリズムへの入射光線高も高くなり、プリズムの寸法を小型化することができなくなる。条件式(3)は、この小型化のための入射瞳位置を規定したものである。その上限値の1.5以上では、入射瞳が深くなってゆくのでプリズムの小型化には向かなくなる。下限値の0.1以下では、入射瞳が浅くなり、小型化にはよいが、そのために物体側の負レンズのパワーを強くして軸外光線を強く折り曲げて実現することになる。第1群のパワーが大きくなると、それと対応して第2群のパワーも強くなるので、絞りを挟んで対称性が崩れて光学性能が出し難くなる。
上記条件は、好ましくは、
(3−1) 0.2<Lep/f<1.0
さらに好ましくは、
(3−2) 0.4<Lep/f<0.8
がより適当である。
また、本発明において、プリズムが次の条件式(4)を満たしていることが望ましい。
(4) 0.8<2・Lep/f+1/(FNO・tanω)<3.5
ここで、fは全レンズ系の焦点距離、Lepは第1群の最も物体側の面からレンズ系全体の入射瞳位置までの距離、ωはレンズ系の半画角、FNOはレンズ系のFナンバーである。
各種装置に本発明の結像光学系を組み込む場合、物体側のレンズの外径は小さい方が望ましい。条件式(4)は光学系の仕様から物体側レンズ有効径の大小を推定するパラメータである。上限値の3.5以上では、物体側のレンズへの軸外人射光の光線高が高くなり外径が大きくなる。そのため、同じ第1群に置いたプリズムへの軸外入射光の光線高も同様に大きくなり、プリズム寸法の小型化が難しくなる。下限値の0.8以下では、物体側のレンズの外径が小さくなるが、入射瞳位置の条件(3)で述べたのと同様な理由で、光学性能を出すことが難しくなる。
上記条件は、好ましくは、
(4−1) 1<2・Lep/f+1/(FNO・tanω)<3
さらに好ましくは、
(4−2) 1.4<2・Lep/f+1/(FNO・tanω)<2.3
がより適当である。
また、第1群に少なくとも1面の回転対称非球面を用いることが望ましい。
その場合に、第1群の負のパワーを持つ素子、プリズムの少なくとも1面に回転対称非球面を用いることが望ましい。その回転対称非球面はプリズムに用いることができる。
また、本発明において、次の条件式(5)を満たしていることが望ましい。
(5) 0.08<L1/L2<1
ここで、L1は第1群の最も物体側の面からプリズムの反射面までの軸上の距離、L2はプリズムの反射面から像面までの軸上の距離である。
携帯端末等各種装置に本発明の折り曲げ結像光学系を組み込む場合、厚さ方向の制約がある場合は同様に折り曲げた後の部分の長さや容積も小さくする要求があることが多く、小型モジュール化し難い。折り曲げの縦横比を規定する条件式(5)の上限値の1以上となると、薄型化の意味がなくなる。下限値の0.08以下となると、薄型化は実現できるが、細長くなりすぎ携帯端末等に内蔵するには適さない。
上記条件は、好ましくは、
(5−1) 0.1<L1/L2<0.6
さらに好ましくは、
(5−2) 0.12<L1/L2<0.4
がより適当である。
また、以上のような本発明の結像光学系と、その結像光学系によって形成された物体像を受光する位置に配置された電子撮像素子と、その電子撮像素子によって光電変換された電子信号を処理する処理手段と、操作者がその処理手段に入力したい情報信号を入力するための入力部と、その処理手段からの出力を表示する表示素子と、その処理手段からの出力を記録する記録媒体とを含み、その処理手段は、結像光学系によって電子撮像素子に受光された物体像を表示素子に表示するように構成されている情報処理装置を本発明に基づいて構成することができる。
この場合に、その入力部がキーボードにて構成され、結像光学系と電子撮像素子とが表示素子の周辺部又はキーボードの周辺部に内蔵されているパソコン装置を本発明に基づいて構成することができる。
また、以上のような本発明の結像光学系と、その結像光学系によって形成された物体像を受光する位置に配置された電子撮像素子と、電話信号を送信及び受信するためのアンテナと、電話番号等の信号を入力するための入力部と、その電子撮像素子によって受光された物体像を送信可能な信号に変換する信号処理部とを含んでいる電話装置を本発明に基づいて構成することができる。
また、以上のような本発明の結像光学系と、その結像光学系によって形成された物体像を受光する位置に配置された電子撮像素子と、その電子撮像素子によって光電変換された電子信号を処理する処理手段と、その電子撮像素子で受光された物体像を観察可能に表示する表示素子とを有し、電子撮像素子で受光された物体像の像情報を記録するための記録部材を内蔵又は挿脱するように構成され、その処理手段が、電子撮像素子に受光された物体像を表示素子に表示する表示処理機能と、電子撮像素子に受光された物体像を記録媒体に記録する記録処理機能とを有する電子カメラ装置を本発明に基づいて構成することができる。
以下、本発明の折り曲げ結像光学系の実施例1〜7について説明する。実施例1〜7のレンズ断面図をそれぞれ図1〜図7に示す。各図中、第1群はGF、絞りはS、第2群はGR、光軸折り曲げプリズムはP、ローパスフィルターはLF、赤外カットフィルターはIF、電子撮像素子であるCCDの像面はIで示してある。
何れの実施例においても、光軸の折り曲げ面は撮像素子の撮像面の短辺に平行になるように光軸を折り曲げている。このように折り曲げると、長辺に平行になるように折り曲げる場合に比べてプリズムPを小型化できる。
また、光学系の最も物体側の面(赤外カットフィルター等の平行平面板を除く。)は非球面である。この位置に非球面を配置することにより、軸外光線を比較的大きく折り曲げることで収差発生量を減らすことができる。
以下の実施例1においては、焦点距離f=4.7mm、FナンバーFNO=2.9、画角2ω=61.57°であり、実施例2〜7においては、焦点距離f=4.7mm、FナンバーFNO=2.8、画角2ω=61.57°である。
以下の実施例1〜4は、正パワーを持ったプリズムPを使った例である。
実施例1の折り曲げ結像光学系は、図1に示すように、物体側に凸の負メニスカスレンズと、物体側に凹の負メニスカスレンズに相当し光軸に対して45°の角度で配置された平面の内面反射面を有するプリズムPとからなる負屈折力の第1群GF、開口絞りS、両凸正レンズと、像面側に凸の負メニスカスレンズと、両凹負レンズと、両凸正レンズとからなる正屈折力の第2群GRからなり、一般的な電子撮像モジュールと同様に、その光学系と像面Iの間に光学的ローパスフィルターLF、赤外カットフィルターIFが配置されている。
非球面は、第1群GFの物体側の負メニスカスレンズの物体側の面、第2群GRの最も物体側の両凸正レンズの物体側の面、最も像面側の両凸正レンズの像面側の面の3面に用いられている。
なお、以下の実施例2〜7には、光学的ローパスフィルターは配置されていない。これは、撮像素子の画素の大きさが光学系による分解能と同程度若しくはそれ以下にあるため、通常問題になるモアレが生じ難いためである。したがって、これら実施例では、光学的ローパスフィルターの厚み分のスペースを費やさずにすむ。
実施例2の折り曲げ結像光学系は、図2に示すように、両凹負レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズに相当し光軸に対して45°の角度で配置された平面の内面反射面を有するプリズムPとからなる負屈折力の第1群GF、開口絞りS、両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズの接合レンズと、両凸正レンズとからなる正屈折力の第2群GRからなり、その光学系と像面Iの間に赤外カットフィルターIFが配置されている。
非球面は、第1群GFの両凹負レンズの物体側の面、第2群GRの最も物体側の両凸正レンズの像面側の面、最も像面側の両凸正レンズの物体側の面の3面に用いられている。
実施例3の折り曲げ結像光学系は、図3に示すように、物体側に凸の負メニスカスレンズと、物体側に凹の正メニスカスレンズに相当し光軸に対して45°の角度で配置された平面の内面反射面を有するプリズムPとからなる負屈折力の第1群GF、開口絞りS、両凸正レンズと、両凹負レンズと、両凸正レンズとからなる正屈折力の第2群GRからなり、その光学系と像面Iの間に赤外カットフィルターIFが配置されている。
非球面は、第1群GFの負メニスカスレンズの物体側の面、第2群GRの最も物体側の両凸正レンズの物体側の面、最も像面側の両凸正レンズの像面側の面の3面に用いられている。
実施例4の折り曲げ結像光学系は、図4に示すように、両凹負レンズと、両凸正レンズに相当し光軸に対して45°の角度で配置された平面の内面反射面を有するプリズムPとからなる負屈折力の第1群GF、開口絞りS、両凸正レンズと、両凹負レンズと、両凸正レンズとからなる正屈折力の第2群GRからなり、その光学系と像面Iの間に赤外カットフィルターIFが配置されている。
非球面は、第1群GFの両凹負レンズの物体側の面、第2群GRの最も物体側の両凸正レンズの物体側の面、最も像面側の両凸正レンズの像面側の面の3面に用いられている。
以下の実施例5〜7は、負パワーを持ったプリズムPを使った例である。なお、実施例5は、本願請求項1、2に係る発明で規定する条件式(3−3)の規定範囲から外れたものであるため、以下、参考例として記載する。何れの実施例も、プリズムPは最も物体側に配置されている。このような負パワーを持った要素を最も物体側に持ってくることで、軸外主光線の角度を小さくしている。また、プリズムPの物体側に光学要素がないため(赤外カットフィルターIFを除く)、薄型化に適している。なお、プリズムPの物体側の面は非球面である。この面に非球面を配置することにより、軸外光線を比較的大きく折り曲げることで収差発生量を減らすことができる。
実施例5の折り曲げ結像光学系は、図5に示すように、両凹負レンズに相当し光軸に対して45°の角度で配置された平面の内面反射面を有するプリズムPと、物体側に凸の正メニスカスレンズとからなる負屈折力の第1群GF、開口絞りS、両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズの接合レンズと、両凸正レンズとからなる正屈折力の第2群GRからなり、その光学系と像面Iの間に赤外カットフィルターIFが配置されている。
非球面は、プリズムPの物体側の面(入射面)、第2群GRの最も物体側の両凸正レンズの像面側の面、最も像面側の両凸正レンズの物体側の面の3面に用いられている。
実施例6の折り曲げ結像光学系は、図6に示すように、両凹負レンズに相当し光軸に対して45°の角度で配置された平面の内面反射面を有するプリズムPと、物体側に凸の正メニスカスレンズとからなる負屈折力の第1群GF、開口絞りS、両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズの接合レンズと、両凸正レンズとからなる正屈折力の第2群GRからなり、その光学系と像面Iの間に赤外カットフィルターIFが配置されている。
非球面は、プリズムPの物体側の面(入射面)、第2群GRの最も物体側の両凸正レンズの像面側の面、最も像面側の両凸正レンズの物体側の面の3面に用いられている。
実施例7の折り曲げ結像光学系は、図7に示すように、最も物体側に配置された赤外カットフィルターIF、物体側に凹の負メニスカスレンズに相当し光軸に対して45°の角度で配置された平面の内面反射面を有するプリズムPからなる負屈折力の第1群GF、開口絞りS、両凸正レンズと、両凹負レンズと、像面側に凸の正メニスカスレンズと、両凸正レンズと両凹負レンズの接合レンズとからなる正屈折力の第2群GRからなる。
非球面は、プリズムPの物体側の面(入射面)、第2群GRの最も物体側の両凸正レンズの物体側の面、その後の両凹負レンズの物体側の面の3面に用いられている。
この実施例7の第1群GFはプリズムPのみで構成されており、光軸に沿った光学系の全長は短くなり、プリズムPの前に光学要素(赤外カットフィルターIFを除く)がないため、厚みも薄くできる。
実施例7では、プリズムPにプラスティックを用いている。ガラスを用いたプリズムに比べて成形が容易という利点がある。ただし、プラスティックはガラスに比べて硬度が低く傷つきやすいため、第1群GFの物体側に使用する場合は保護ガラスを使うのが望ましい。実施例7では、一般的には光学系と撮像素子との間に入れる赤外カットフィルターIFを保護ガラスとして物体側に入れて保護ガラスとしている。そのため、光学系と撮像系との間に改めて赤外カットフィルターを入れる必要がなくなり、バックフォーカスを十分取らなくてもよくなり、設計上の自由度が増す。
以下に、上記各実施例の数値データを示すが、記号は上記の外、r1、r2…は各レンズ面の曲率半径、d1、d2…は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。また、“RE”は反射面を示す。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表される。
Figure 0005226166
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4、A6、A8、A10はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。
実施例1
Figure 0005226166
Figure 0005226166
実施例2
Figure 0005226166
Figure 0005226166
実施例3
Figure 0005226166
Figure 0005226166
実施例4
Figure 0005226166
Figure 0005226166
実施例5
Figure 0005226166
Figure 0005226166
実施例6
Figure 0005226166
Figure 0005226166
実施例7
Figure 0005226166
Figure 0005226166
以上の実施例1、5、7の無限遠物点合焦時の収差図をそれぞれ図8、図9、図10に示す。これらの収差図において、SAは球面収差、ASは非点収差、DTは歪曲収差、CCは倍率色収差を示す。図中、“FIY”は像高を表す。
なお、光軸折り曲げプリズムPに負のパワーを持たせる場合、上記実施例とは別に、例えば図11に模式的に示すように、負のパワーを持つ第1群GFを、このプリズムP以外に、2枚以上のレンズを含む構成とすることも可能である。
さて、以上のような本発明の折り曲げ結像光学系は、結像光学系で物体像を形成しその像をCCDや銀塩フィルムといった撮像素子に受光させて撮影を行う撮影装置、とりわけデジタルカメラやビデオカメラ、情報処理装置の例であるパソコン、電話、特に持ち運びに便利な携帯電話等に用いることができる。以下に、その実施形態を例示する。
図12〜図14は、本発明による結像光学系をデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ構成の概念図を示す。図12はデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図、図13は同後方斜視図、図14はデジタルカメラ40の構成を示す断面図である。デジタルカメラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有する撮影光学系41、ファインダー用光路44を有するファインダー光学系43、シャッター45、フラッシュ46、液晶表示モニター47等を含み、カメラ40の上部に配置されたシャッター45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例5の折り曲げ結像光学系を通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成された物体像が、近赤外カットフィルターIFを介してCCD49の撮像面上に形成される。このCCD49で受光された物体像は、処理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、この処理手段51には記録手段52が接続され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、この記録手段52は処理手段51と別体に設けてもよいし、フロッピーディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CCD49に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
さらに、ファインダー用光路44上にはファインダー用対物光学系53が配置してある。このファインダー用対物光学系53によって形成された物体像は、像正立部材であるポロプリズム55の視野枠57上に形成される。このポロプリズム55の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。なお、撮影光学系41及びファインダー用対物光学系53の入射側、接眼光学系59の射出側にそれぞれカバー部材50が配置されている。
このように構成されたデジタルカメラ40は、撮影光学系41が広画角であり、収差が良好で、明るく、フィルター等が配置できるバックフォーカスの大きな光学系であるので、高性能・低コスト化が実現できる。
なお、図14の例では、カバー部材50として平行平面板を配置しているが、パワーを持ったレンズを用いてもよい。
次に、本発明の結像光学系が対物光学系として内蔵された情報処理装置の一例であるパソコンが図15〜図17に示される。図15はパソコン300のカバーを開いた前方斜視図、図16はパソコン300の撮影光学系303の断面図、図17は図15の状態の側面図である。図15〜図17に示されるように、パソコン300は、外部から繰作者が情報を入力するためのキーボード301と、図示を省略した情報処理手段や記録手段と、情報を操作者に表示するモニター302と、操作者自身や周辺の像を撮影するための撮影光学系303とを有している。ここで、モニター302は、図示しないバックライトにより背面から照明する透過型液晶表示素子や、前面からの光を反射して表示する反射型液晶表示素子や、CRTディスプレイ等であってよい。また、図中、撮影光学系303は、モニター302の右上に内蔵されているが、その場所に限らず、モニター302の周囲や、キーボード301の周囲のどこであってもよい。
この撮影光学系303は、撮影光路304上に、本発明による例えば実施例5の折り曲げ結像光学系からなる対物レンズ112と、像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらはパソコン300に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上には近赤外カットフィルターIFが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物レンズ112の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端(図示略)には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。
撮像素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、パソコン300の処理手段に入力され、電子画像としてモニター302に表示される、図15には、その一例として、操作者の撮影された画像305が示されている。また、この画像305は、処理手段を介し、インターネットや電話を介して、遠隔地から通信相手のパソコンに表示されることも可能である。
次に、本発明の結像光学系が撮影光学系として内蔵された情報処理装置の一例である電話、特に持ち運びに便利な携帯電話が図18に示される。図18(a)は携帯電話400の正面図、図18(b)は側面図、図18(c)は撮影光学系405の断面図である。図18(a)〜(c)に示されるように、携帯電話400は、操作者の声を情報として入力するマイク部401と、通話相手の声を出力するスピーカ部402と、操作者が情報を入力する入力ダイアル403と、操作者自身や通話相手等の撮影像と電話番号等の情報を表示するモニター404と、撮影光学系405と、通信電波の送信と受信を行うアンテナ406と、画像情報や通信情報、入力信号等の処理を行う処理手段(図示せず)とを有している。ここで、モニター404は液晶表示素子である。また、図中、各構成の配置位置は、特にこれらに限られない。この撮影光学系405は、撮影光路407上に配置された本発明による例えば実施例5の折り曲げ結像光学系からなる対物レンズ112と、物体像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらは、携帯電話400に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上には近赤外カットフィルターIFが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物レンズ112の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端(図示略)には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。
撮影素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、図示していない処理手段に入力され、電子画像としてモニター404に、又は、通信相手のモニターに、又は、両方に表示される。また、通信相手に画像を送信する場合、撮像素子チップ162で受光された物体像の情報を、送信可能な信号へと変換する信号処理機能が処理手段には含まれている。
以上の本発明の折り曲げ結像光学系は例えば次のように構成することができる。
〔1〕 物体側より順に、負のパワーを持つ第1群と、絞りと、正のパワーを持つ第2群とを備えており、
前記第1群中にパワーを持たせた光軸折り曲げ部材を有しており、
前記光軸折り曲げ部材は、平面の反射面を有すると共に、光軸に回転対称な曲面によって構成される面を入射面、射出面の少なくとも一方に用いているプリズムからなることを特徴とする折り曲げ結像光学系。
〔2〕 前記第1群は、物体側から順に、少なくとも1枚の負レンズと、正のパワーを持つ前記プリズムとからなることを特徴とする上記1記載の折り曲げ結像光学系。
〔3〕 前記プリズムが次の条件式(1)を満たしていることを特徴とする上記2記載の折り曲げ結像光学系。
(1) 0.01<f/fprism <3
ここで、fは全レンズ系の焦点距離、fprism はプリズムの焦点距離である。
〔4〕 前記プリズムは負のパワーを持つことを特徴とする上記1記載の折り曲げ結像光学系。
〔5〕 前記プリズムは最も物体側に位置することを特徴とする上記4記載の折り曲げ結像光学系。
〔6〕 前記第1群は前記プリズムのみからなることを特徴とする上記5記載の折り曲げ結像光学系。
〔7〕 前記プリズムが次の条件式(2)を満たしていることを特徴とする上記4から6の何れか1項記載の折り曲げ結像光学系。
(2) −3<f/fprism <−0.05
ここで、fは全レンズ系の焦点距離、fprism はプリズムの焦点距離である。
〔8〕 前記プリズムが次の条件式(3)を満たしていることを特徴とする上記1から7の何れか1項記載の折り曲げ結像光学系。
(3) 0.1<Lep/f<1.5
ここで、fは全レンズ系の焦点距離、Lepは第1群の最も物体側の面からレンズ系全体の入射瞳位置までの距離である。
〔9〕 前記プリズムが次の条件式(4)を満たしていることを特徴とする上記1から7の何れか1項記載の折り曲げ結像光学系。
(4) 0・8<2・Lep/f+1/(FNO・tanω)<3.5
ここで、fは全レンズ系の焦点距離、Lepは第1群の最も物体側の面からレンズ系全体の入射瞳位置までの距離、ωはレンズ系の半画角、FNOはレンズ系のFナンバーである。
〔10〕 前記第1群に少なくとも1面の回転対称非球面を用いていることを特徴とする上記1から7の何れか1項記載の折り曲げ結像光学系。
〔11〕 前記第1群の負のパワーを持つ素子の少なくとも1面に回転対称非球面を用いていることを特徴とする上記10記載の折り曲げ結像光学系。
〔12〕 前記回転対称非球面は前記プリズムに用いられていることを特徴とする上記11記載の折り曲げ結像光学系。
〔13〕 次の条件式(5)を満たしていることを特徴とする上記1から7の何れか1項記載の折り曲げ結像光学系。
(5) 0.08<L1/L2<1
ここで、L1は第1群の最も物体側の面からプリズムの反射面までの軸上の距離、L2はプリズムの反射面から像面までの軸上の距離である。
〔14〕 上記1から13の何れか1項記載の折り曲げ結像光学系と、前記折り曲げ結像光学系によって形成された物体像を受光する位置に配置された電子撮像素子と、前記電子撮像素子によって光電変換された電子信号を処理する処理手段と、操作者が前記処理手段に入力したい情報信号を入力するための入力部と、前記処理手段からの出力を表示する表示素子と、前記処理手段からの出力を記録する記録媒体とを含み、
前記処理手段は、前記折り曲げ結像光学系によって前記電子撮像素子に受光された物体像を前記表示素子に表示するように構成されていることを特徴とする情報処理装置。
〔15〕 上記14において、
前記入力部がキーボードにて構成され、前記折り曲げ結像光学系と前記電子撮像素子とが前記表示素子の周辺部又は前記キーボードの周辺部に内蔵されていることを特徴とするパソコン装置。
〔16〕 上記1から13の何れか1項記載の折り曲げ結像光学系と、前記折り曲げ結像光学系によって形成された物体像を受光する位置に配置された電子撮像素子と、電話信号を送信及び受信するためのアンテナと、電話番号等の信号を入力するための入力部と、前記電子撮像素子によって受光された物体像を送信可能な信号に変換する信号処理部とを含んでいることを特徴とする電話装置。
〔17〕 上記1から13の何れか1項記載の折り曲げ結像光学系と、前記折り曲げ結像光学系によって形成された物体像を受光する位置に配置された電子撮像素子と、前記電子撮像素子によって光電変換された電子信号を処理する処理手段と、前記電子撮像素子で受光された物体像を観察可能に表示する表示素子とを有し、前記電子撮像素子で受光された物体像の像情報を記録するための記録部材を内蔵又は挿脱するように構成され、前記処理手段が、前記電子撮像素子に受光された物体像を前記表示素子に表示する表示処理機能と、前記電子撮像素子に受光された物体像を前記記録媒体に記録する記録処理機能とを有することを特徴とする電子カメラ装置。
発明の効果
本発明によると、薄型化のため光軸を曲げ、かつ、折り曲げプリズムにパワーを持たせているので、小型デジタルスチルカメラ、携帯端末等に搭載可能な薄型の折り曲げ結像光学系を提供することができる。
本発明の折り曲げ結像光学系の実施例1のレンズ断面図である。 本発明の折り曲げ結像光学系の実施例2のレンズ断面図である。 本発明の折り曲げ結像光学系の実施例3のレンズ断面図である。 本発明の折り曲げ結像光学系の実施例4のレンズ断面図である。 本発明の折り曲げ結像光学系の実施例5のレンズ断面図である。 本発明の折り曲げ結像光学系の実施例6のレンズ断面図である。 本発明の折り曲げ結像光学系の実施例7のレンズ断面図である。 実施例1の収差図である。 実施例5の収差図である。 実施例7の収差図である。 本発明の折り曲げ結像光学系の第1群をプリズム以外に2枚以上のレンズを含む構成とする場合の模式図である。 本発明による折り曲げ結像光学系を組み込んだデジタルカメラの外観を示す前方斜視図である。 図12のデジタルカメラの後方斜視図である。 図12のデジタルカメラの断面図である。 本発明による折り曲げ結像光学系を対物光学系として組み込れたパソコンのカバーを開いた前方斜視図である。 パソコンの撮影光学系の断面図である。 図15の状態の側面図である。 本発明による折り曲げ結像光学系をを対物光学系として組み込れた携帯電話の正面図、側面図、その撮影光学系の断面図である。
GF…第1群
GR…第2群
P…光路折り曲げプリズム
S…開口絞り
IF…赤外カットフィルター
LF…ローパスフィルター
I…像面
E…観察者眼球
40…デジタルカメラ
41…撮影光学系
42…撮影用光路
43…ファインダー光学系
44…ファインダー用光路
45…シャッター
46…フラッシュ
47…液晶表示モニター
49…CCD
50…カバー部材
51…処理手段
52…記録手段
53…ファインダー用対物光学系
55…ポロプリズム
57…視野枠
59…接眼光学系
112…対物レンズ
113…鏡枠
114…カバーガラス
160…撮像ユニット
162…撮像素子チップ
166…端子
300…パソコン
301…キーボード
302…モニター
303…撮影光学系
304…撮影光路
305…画像
400…携帯電話
401…マイク部
402…スピーカ部
403…入力ダイアル
404…モニター
405…撮影光学系
406…アンテナ
407…撮影光路

Claims (7)

  1. 物体側より順に、実質的に、負のパワーを持つ第1群と、絞りと、正のパワーを持つ第2群からなり、
    前記第1群中にパワーを持たせた光軸折り曲げ部材を有しており、
    前記光軸折り曲げ部材は、平面の反射面を有すると共に、光軸に回転対称な曲面によって構成される面を入射面、射出面の少なくとも一方に用いているプリズムからなり、
    前記プリズムが次の条件式(3−3)を満たしていることを特徴とする折り曲げ結像光学系。
    (3−3) 0.1<Lep/f≦0.689
    ここで、fは全レンズ系の焦点距離、Lepは第1群の最も物体側の面からレンズ系全体の入射瞳位置までの距離である。
  2. 物体側より順に、実質的に、負のパワーを持つ第1群と、絞りと、正のパワーを持つ第2群からなり、
    前記第1群が有している光軸折り曲げ部材は、平面の反射面を有すると共に、入射面、射出面のうち一方が正のパワー、もう一方が負のパワーを持ち、その少なくとも一方が光軸に回転対称な曲面によって構成されるプリズムからなり、
    前記プリズムが次の条件式(3−3)を満たしていることを特徴とする折り曲げ結像光学系。
    (3−3) 0.1<Lep/f≦0.689
    ここで、fは全レンズ系の焦点距離、Lepは第1群の最も物体側の面からレンズ系全体の入射瞳位置までの距離である。
  3. 前記第1群は、物体側から順に、少なくとも1枚の負レンズと、正のパワーを持つ前記プリズムとからなることを特徴とする請求項1または2記載の折り曲げ結像光学系。
  4. 前記プリズムは負のパワーを持つことを特徴とする請求項1または2記載の折り曲げ結像光学系。
  5. 全レンズ系の焦点距離をf、前記プリズムの焦点距離をfprism としたとき、前記プリ
    ズムが以下の条件式を満足する請求項記載の折り曲げ結像光学系。
    (1) 0.01<f/fprism <3
  6. 全レンズ系の焦点距離をf、前記プリズムの焦点距離をfprism としたとき、前記プリズムが以下の条件式を満足する請求項記載の折り曲げ結像光学系。
    (2) −3<f/fprism <−0.05
  7. 前記光軸折り曲げ部材が有する前記平面の反射面が1面のみであることを特徴とする請求項1からの何れか1項記載の折り曲げ結像光学系。
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