JP2003096382A - ガスバリア性コーティング組成物及びガスバリア性フィルム - Google Patents

ガスバリア性コーティング組成物及びガスバリア性フィルム

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JP2003096382A
JP2003096382A JP2001295840A JP2001295840A JP2003096382A JP 2003096382 A JP2003096382 A JP 2003096382A JP 2001295840 A JP2001295840 A JP 2001295840A JP 2001295840 A JP2001295840 A JP 2001295840A JP 2003096382 A JP2003096382 A JP 2003096382A
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polyvinyl alcohol
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coating
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由美子 萩尾
Yuriko Morinaka
祐理子 森中
Yoichi Fukushima
洋一 福島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリビニルアルコール本来の透明性と高いガ
スバリア性を維持し、しかも基材がポリエステルである
場合でも、アンカー層を必要とせずに密着性がよく、か
つ高湿度下であっても密着性を維持でき、高いガスバリ
ア性を有する塗膜を、大量生産でき、しかも保存性に優
れるガスバリア性コーティング組成物を提供する。 【解決手段】 下記A,B,C成分からなり、A成分と
B成分の重量比(A/B)が100/1〜100/10
であるガスバリア性コーティング組成物。 A:アセトアセチル基変性ポリビニルアルコールを含有
するポリビニルアルコール。 B:アジリジン化合物。 C:水、又は低級アルコールを添加した水。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスバリア性に優
れた塗膜を形成するガスバリア性コーティング樹脂組成
物及びそれを用いてガスバリア層を形成したガスバリア
性フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、透明なガスバリア性フィルムとし
ては、ガスバリア性に優れたポリビニルアルコールの溶
液をプラスチックフィルムにコートしたフィルムが知ら
れている。ポリビニルアルコールの塗膜は、プラスチッ
クフィルムからなる基材との密着が不十分であるので、
通常ポリビニルアルコールと基材との間にアンカー層が
設けられて、このアンカー層上にポリビニルアルコール
の塗膜がコートされている。また、ポリビニルアルコー
ルは、湿度依存性が高く、通常2層または3層構成のラ
ミネートフィルムとして、ポリビニルアルコールフィル
ムが湿度の影響を受けないようにしている。
【0003】例えば、特公平5−19580号公報に
は、ポリエステル成形物に、ポリビニルアルコール系樹
脂の溶液をコートするにあたり、アンカーコート層を形
成したガスバリア性成形物が開示されている。
【0004】しかし、上記技術では、ポリエステル成形
物の耐湿性を考慮すると、ポリエステル成形物にアンカ
ーコート層とポリビニルアルコール系樹脂層とが積層さ
れ、さらに、耐湿性を改善するために、一層を追加した
多層構成とする必要があり、その製造工程が増す欠点が
ある。
【0005】一方、アンカーコート層を形成しないガス
バリア性フィルムとして、特開平8−245816号公
報には、ポリオレフィンフィルムの表面処理にポリビニ
ルアルコールと水性アンカー剤とを所定の割合で混合し
た水性コーティング剤を塗布して形成したバリア性ポリ
オレフィンフィルムが開示されており、水性アンカー剤
として、水性イソシアネート、ポリエチレンイミンが記
載されている。
【0006】しかし、上記技術は、ポリオレフィンフィ
ルムにおけるガスバリア性に関するものであり、他のプ
ラスチックフィルムに該技術を適用できるか否かは明確
にされていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みてなされたもので、ポリビニルアルコール
本来の透明性と高いガスバリア性を維持し、しかも基材
がポリエステルである場合でも、アンカー層を必要とせ
ずに密着性がよく、かつ高湿度下であっても密着性を維
持でき、高いガスバリア性を有する塗膜を大量生産で
き、しかも保存性に優れるガスバリア性コーティング組
成物及び該組成物の塗膜を有するガスバリア性フィルム
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記A,B,C成分からなり、A成分とB成分の重量比
(A/B)が100/1〜100/10であることを特
徴とするガスバリア性コーティング組成物を提供するも
のである。
【0009】A:アセトアセチル基変性ポリビニルアル
コールを含有するポリビニルアルコール。 B:アジリジン化合物。 C:水、又は低級アルコールを添加した水。
【0010】また、上記本発明は、A成分が、未変性ポ
リビニルアルコールを含有し、アセトアセチル基変性ポ
リビニルアルコールと未変性ポリビニルアルコールの重
量比(アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール/未
変性ポリビニルアルコール)が10/0〜1/10であ
ること、B成分が、多官能アジリジン化合物であること
をその好ましい態様として含むものである。
【0011】また、本発明は、上記本発明のガスバリア
性コーティング組成物の塗膜を有することを特徴とする
ガスバリア性フィルムを提供するもので、ガスバリア性
コーティング組成物の塗膜がポリエステルの基材上に設
けられていることをその好ましい態様として含むもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のガスバリア性コーティン
グ組成物は、基本的には下記A,B,C成分からなる。
【0013】A:アセトアセチル基変性ポリビニルアル
コールを含有するポリビニルアルコール。 B:アジリジン化合物。 C:水、又は低級アルコールを添加した水。
【0014】A成分としては市販のポリビニルアルコー
ルを用いることができる。A成分として用いるポリビニ
ルアルコールは、従来のガスバリア性コーティング組成
物で用いられるポリビニルアルコールと同様に、重合度
が100〜5000、ケン化度70%以上のものが好ま
しい。重合度が低過ぎると基材に対する密着性が低下し
やすく、重合度が高過ぎると粘度が高くなり過ぎて塗工
性が悪くなりやすい。また、ケン化度が低過ぎるとガス
バリア性が不十分となりやすい。
【0015】A成分はアセトアセチル基変性ポリビニル
アルコールを含有する。ここで、アセトアセチル基変性
ポリビニルアルコールとは、分子内にアセトアセチル基
を有するものをいう。
【0016】アセトアセチル基変性ポリビニルアルコー
ルの製造方法は特に限定されないが、例えば、ポリビニ
ルアルコールとジケテンとを公知の方法で反応して製造
することができる。具体的には、ポリビニルアルコール
を酢酸溶媒中に分散させておき、これにジケテンを添加
する方法、ポリビニルアルコールをジメチルホルムアミ
ド、またはジオキサンなどの溶媒にあらかじめ溶解して
おき、これにジケテンを添加する方法、ポリビニルアル
コールにジケテンガスまたは液状ジケテンを直接接触さ
せる方法、ポリビニルアルコールのアルコール溶剤のケ
ン化スラリーに硫酸などの酸触媒を加えてアセト酢酸エ
ステルをエステル交換させる方法等が挙げられる。
【0017】アセトアセチル基変性ポリビニルアルコー
ルの原料となるポリビニルアルコールとしては、ポリ酢
酸ビニルなどポリビニルエステルの部分又は完全ケン化
物のほか、酢酸ビニルを主体とし、これと他の共重合可
能なモノマー、例えば不飽和カルボン酸またはその部分
又は完全エステル・塩・無水物・アミド・ニトリル、不
飽和スルホン酸又はその塩、炭素数2〜30のα−オレ
フィン、ビニルエーテルなどとの共重合体をケン化した
共重合変性ポリビニルアルコールやポリビニルアルコー
ルをアセタール化、ウレタン化、エーテル化、グラフト
化、リン酸エステル化などした後変性ポリビニルアルコ
ールも用いることができる。
【0018】原料ポリビニルアルコールの平均ケン化度
は、30〜100モル%であることが好ましく、より好
ましくは60〜100モル%、更に好ましくは80〜1
00モル%である。また、平均重合度は、50〜300
0であることが好ましく、より好ましくは200〜30
00、更に好ましくは400〜2600である。
【0019】アセトアセチル基変性量は、0.1〜40
モル%であることが好ましく、より好ましくは0.2〜
20モル%、更に好ましくは1〜10モル%である。
【0020】A成分としては、未変性ポリビニルアルコ
ールを含有してもよい。この場合、塗膜と基材との密着
性の観点より、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコ
ールと未変性ポリビニルアルコールの重量比(アセトア
セチル基変性ポリビニルアルコール/未変性ポリビニル
アルコール)が10/0〜1/10であることが好まし
く、より好ましくは10/3〜1/10である。
【0021】また、例えば、シリル基、アミノ基、疎水
基、イソシアネート基、オキサゾリン基、メチロール
基、ニトリル基、アセトアセチル基、カチオン基、カル
ボキシル基、スルホン基、燐酸基等によるアセトアセチ
ル基変性以外の変性ポリビニルアルコールを含有しても
よい。この場合も、未変性ポリビニルアルコールと同様
の範囲で含有させるのが好ましい。
【0022】B成分として用いる、アジリジン化合物と
は、下記のアジリジン官能基を有する化合物である。
【0023】
【化1】
【0024】アジリジン化合物としては、多官能アジリ
ジン化合物が好ましく、特に3つ以上のアジリジン官能
基を有する多官能アジリジン化合物が、基材との密着性
が良好であり、より好ましい。
【0025】B成分としては、上記のようなアジリジン
化合物の1種又は2種以上を用いることができる。B成
分として特に好ましいのは、下記式で表される2,2−
ビスヒドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−
アジリジニル)プロピオネート]であり、例えば相互薬
工(株)製のTAZM、日本触媒(株)製ケミタイトP
Z−33等が好適に使用できる。
【0026】
【化2】
【0027】C成分中の水(蒸留水)は溶剤であり、更
にこれに低級アルコールを添加して用いることができ、
これにより、塗膜乾燥時のピンホールの発生を防止しや
すくなる。水に添加する低級アルコールとしては、例え
ばメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピル
アルコールなどを挙げることができる。低級アルコール
と水を混合する場合の配合比率は、重量比(低級アルコ
ール/水)で10/90〜50/50であることが好ま
しい。低級アルコールの添加量が少な過ぎると塗膜の乾
燥時にピンホールが発生しやすくなり、逆に低級アルコ
ールの添加量が多過ぎると塗工性が悪くなりやすくな
る。
【0028】次に、上記A,B,C成分の配合比率につ
いて説明する。
【0029】A成分とB成分の配合比率は、重量比(A
/B)で100/1〜100/10であり、保存性の点
で、好ましくは100/1〜100/8である。B成分
は、得られる塗膜に耐湿性を付与し、高湿度下において
も塗膜と基材の密着性を維持しやすくするためのもので
あるが、このB成分の配合量が多過ぎると基材の密着性
が悪くなりやすく、また長期保存においてゲル化が発生
する可能性がある。逆にB成分が少な過ぎると得られる
塗膜の耐水性が低下して、高湿度下において塗膜が剥離
しやすくなる。
【0030】C成分の配合比率は塗工条件などに応じて
適宜選択すれば足るが、得られるガスバリア性コーティ
ング組成物の固形分が1〜20重量%となるようにする
のが好ましく、この範囲で塗工方法等に合わせて適宜選
択することができる。C成分の配合量が多過ぎると必要
な厚みの塗膜が得にくくなり、逆にC成分の配合量が少
な過ぎると塗工性が悪くなりやすい。
【0031】本発明に係るガスバリア性コーティング組
成物は、基本的には、上述のA,B,C成分からなるも
のであるが、これら成分の合計量100重量部に対して
10重量部以下の範囲で、本発明の効果を損わず塗布性
を向上させるために、増粘剤、消泡剤、硬化触媒、濡れ
性改良剤、可塑剤等を添加して用いることができる。
【0032】本発明に係るガスバリア性コーティング組
成物は、基材に塗布され、ガスバリア性の塗膜を形成す
るものである。
【0033】基材への塗布は、例えばディップコート、
スプレーコート、フローコート、ロールコート、バーコ
ート、スピンコート、グラビアコートなど、従来行われ
ている手法で行うことができる。塗膜の厚みは、塗工作
業を繁雑にすることなく、また基材との密着強度を実用
レベルに保ちながら良好なガスバリア性が得られるよう
にする上で、0.2〜7μm、望ましくは0.3〜1.
5μmであることが好ましい。
【0034】塗布後の塗膜の乾燥硬化は、塗膜の表面温
度が50℃以上となる加熱雰囲気下で行うことが好まし
い。この乾燥硬化時の雰囲気温度が低すぎると、得られ
るガスバリア性フィルムを特に高湿度下で保存した場合
に、基材と塗膜の密着力が低下しやすくなる。上記乾燥
硬化時の塗膜表面の温度の上限は、基材の耐熱性にもよ
るが、一般的には120℃程度である。
【0035】基材としては、例えばポリエステル、ポリ
プロピレン、ポリカーボネイトなどの合成樹脂が好まし
く、基材上に本発明のガスバリア性コーティング組成物
による塗膜を形成したフィルム又はシートや、この塗膜
付フィルムやシートにヒートシール層やその他の層を更
に積層したフィルム又はシートは、ガスバリア性の包装
用に好適に用いることができる。特に本発明に係るガス
バリア性コーティング組成物は、包装用途に多用されて
いるポリエステルの基材上に密着性よく塗膜を形成する
ことができ、ガスバリア性包装用途に適したフィルム又
はシートが得やすい利点がある。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。評価は、以下の方法で行った。
【0037】(1)組成物粘度 ブルックフィールド社製デジタル回転粘度計「LV D
V−2t」を用いて、測定した。
【0038】(2)組成物保存性 組成物を1日間室温保存し、状態を目視により評価し
た。状態に変化のないものを○、白濁しているものを
△、ゲル化しているものを×とした。
【0039】(3)塗膜付基材の評価 透明性 塗膜形成前の基材と塗膜付基材を肉眼で比較することで
評価した。両者の透明度にほとんど差が認められなかっ
た場合を○、塗膜付基材の方がやや透明性が劣っている
場合を△とした。
【0040】ガスバリア性 酸素の透過性を、23℃、0%RH雰囲気下で酸素透過
度測定装置(MOCON社製「OX−TRAN 2/2
0」)を用いて測定した。
【0041】密着性 得られた塗膜付基材の塗膜面に、ポリウレタン系接着剤
を用いたドライラミネートにより厚み25μmのCPP
(未延伸ポリプロピレン)フィルムを貼り合わせ、40
℃で養生した後、15mm幅に切断し、CPPフィルム
と塗膜付基材のT形剥離により剥離強度を求めた。剥離
強度が490mN/15mm以下のものを×とし、基材
が破断してしまったもの及び剥離強度が1960mN/
15mm以上となったものを○とした。
【0042】高湿度保存性 密着性の評価と同様のドライラミネートを施したラミネ
ートフィルムを温度40℃、湿度90%RHの雰囲気下
に2週間放置した後、15mm幅に切断し、CPPフィ
ルムと塗膜付基材のT形剥離により剥離強度を求めた。
剥離強度が490mN/15mm以下のものを×とし、
基材が破断してしまったもの及び剥離強度が1960m
N/15mm以上となったものを○とした。
【0043】開封性 密着性の評価と同様のドライラミネートを施したラミネ
ートフィルムを、ヒートシーラーにてCPP同士を貼り
合わせて袋を作成し、温度40℃、湿度90%RHの雰
囲気下に3日間放置した後、開封して、その状態を観察
した。図1(a)の様に開封したものを×とし、図1
(b)の様に開封したものを○とした。
【0044】<実施例1〜6、比較例1〜3>AA−P
VA(A1成分:アセトアセチル基変性PVA:日本合
成化学工業(株)製「Z−200」)と、PVA(A2
成分:未変性PVA:(株)クラレ製「ポバール10
3」)と、C−PVA(A3成分:カルボキシル基変性
PVA:(株)クラレ製「KM−118」)と、アジリ
ジン化合物(B成分:日本触媒(株)製「ケミタイトP
Z−33」)と、IPAとH2O(C成分:イソプロピ
ルアルコールと水)を用い、表1〜表2に示される配合
比率でガスバリア性コーティング樹脂組成物の調製を行
った。
【0045】まず、AA−PVA、PVA、C−PVA
を表1〜表2の配合割合でIPA/H2O=20/80
(重量比)の溶媒に溶解して6重量%溶液とし、このP
VA溶液100gにアジリジン化合物を表1〜表2の配
合割合で加え、1時間撹拌してガスバリア性コーティン
グ組成物を調製した。
【0046】得られたガスバリア性コーティング組成物
を厚み12μmのPET(ポリエステル)フィルム(東
洋紡績(株)製「E5100」)の基材上に約1μmの
厚みでバーコートし、80℃のオーブン中で15秒間乾
燥した。
【0047】評価結果を表1〜表2に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりのもので
あり、次の効果を奏するものである。
【0051】(1)ポリエステルの基材に対しても、ア
ンカー層なしで密着性よくガスバリア性塗膜を形成する
ことができる。しかも、この塗膜は、高湿度下であって
も密着性を維持できる。ポリエステルは包装材料に多用
されていることから、ガスバリア性に富む包装材料が得
やすい。
【0052】(2)透明性及び耐湿性に優れる。
【0053】(3)基材上に乾燥硬化した塗膜を形成す
る際の乾燥条件を緩やかにした場合にも、高湿度下での
保存による基材との密着性の低下を生じにくく、耐熱性
に劣る基材へのガスバリア層の形成が容易となり、また
乾燥硬化時の温度設定が容易となる。
【0054】(4)長期保存においても、ゲル化が発生
せず保存性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】開封性試験の評価方法を説明する図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 洋一 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AA01B AH07B AH07H AK21B AK41A AL06B BA02 CC00B GB15 JD02B JD04 JL11 JN01 YY00B 4J038 CE021 HA156 JA02 JB26 KA06 MA09 NA01 NA04 NA08 NA12 NA26 PA18 PB04 PC08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記A,B,C成分からなり、A成分と
    B成分の重量比(A/B)が100/1〜100/10
    であることを特徴とするガスバリア性コーティング組成
    物。 A:アセトアセチル基変性ポリビニルアルコールを含有
    するポリビニルアルコール。 B:アジリジン化合物。 C:水、又は低級アルコールを添加した水。
  2. 【請求項2】 A成分が、未変性ポリビニルアルコール
    を含有し、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール
    と未変性ポリビニルアルコールの重量比(アセトアセチ
    ル基変性ポリビニルアルコール/未変性ポリビニルアル
    コール)が10/0〜1/10であることを特徴とする
    請求項1に記載のガスバリア性コーティング組成物。
  3. 【請求項3】 B成分が、多官能アジリジン化合物であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のガスバリ
    ア性コーティング組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のガスバ
    リア性コーティング組成物の塗膜を有することを特徴と
    するガスバリア性フィルム。
  5. 【請求項5】 ガスバリア性コーティング組成物の塗膜
    がポリエステルの基材上に設けられていることを特徴と
    する請求項4に記載のガスバリア性フィルム。
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