JP2002011824A - ガスバリアフィルム積層体 - Google Patents

ガスバリアフィルム積層体

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JP2002011824A
JP2002011824A JP2000198712A JP2000198712A JP2002011824A JP 2002011824 A JP2002011824 A JP 2002011824A JP 2000198712 A JP2000198712 A JP 2000198712A JP 2000198712 A JP2000198712 A JP 2000198712A JP 2002011824 A JP2002011824 A JP 2002011824A
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gas barrier
barrier film
polyvinyl acetal
film laminate
acetal resin
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JP2000198712A
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Riri Kitahara
吏里 北原
Kenji Hayashi
建二 林
Tsunenori Komori
常範 小森
Ryukichi Matsuo
龍吉 松尾
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、優れたガスバリア性を有し、内容
物が透視可能で且つ金属探知器が使用でき、また温湿度
依存性が抑制され、加工適性にも優れ、更に環境負荷が
少なく、低コストのガスバリアフィルム積層体を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】本発明は、プラスチック材料からなる基材
の片面もしくは両面に、ポリビニルアセタール樹脂とイ
ソシアネート化合物を主成分とするアンカーコート層
と、化学式M2O・nSiO2(Mは、リチウムまたはリ
チウムを含む複数のアルカリ金属を表し、nは、モル比
で1〜20の範囲を満たす数値である。)で表わされる
アルカリ金属ポリシリケートを主成分とするガスバリア
性被膜とをこの順に積層してなることを特徴とするガス
バリアフィルム積層体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品及び医薬品や
電子部材等の非食品等の包装分野に用いられる包装用の
ガスバリアフィルム積層体に係わり、さらに詳しくは、
特に高いガスバリア性を持つことで、大気中の酸素や水
蒸気から内容物を遮断し、その内容物の劣化・変質を抑
制するガスバリアフィルム積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、食品や非食品等の包装に用いられ
る包装材料は、内容物の変質を抑制しそれらの機能や性
質を保持するために、包装材料を透過する酸素、水蒸
気、その他内容物を変質させる気体を遮断する必要があ
り、これらの気体(ガス)を遮断するガスバリア性を備
えることが求められている。
【0003】そのため、従来ガスバリア性の包装材料と
しては、アルミ等の金属からなる金属箔やそれらの蒸着
フィルム、ポリビニルアルコールとエチレンビニル共重
合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル等の
樹脂フィルム、あるいはこれらの樹脂をコーティングし
たプラスチックフィルム、更に酸化珪素や酸化アルミニ
ウム等の無機酸化物を蒸着したセラミック蒸着フィルム
等が主に用いられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとうる課題】しかしながら、金属箔
や金属蒸着フィルムは、ガスバリア性に優れれるが、包
装材料を透視して内容物が確認できないこと、検査の際
金属探知器が使用できないこと、使用後の廃棄の際は不
燃物として処理しなければならないこと等の問題があ
る。また、ガスバリア性樹脂フィルムやそれらをコーテ
ィングしたフィルムは、温湿度依存性が大きく、高度な
ガスバリア性を維持できないこと、更に塩化ビニリデン
やポリアクリロニトリル等は廃棄、焼却の際に有害物質
の原料となりうる恐れがある等の問題がある。また、セ
ラミック蒸着フィルム等は、蒸着層がセラミックの故に
可撓性に欠け、加工適性に十分注意しなければならない
ことや、加工機が高額なためコストが高くなる等の問題
がある。つまり、現在主として用いられているガスバリ
ア性包装材料は、上記の様な各種問題を持っている。
【0005】本発明は、従来技術の上記課題を解決しよ
うとするものであり、優れたガスバリア性を有し、内容
物が透視可能で且つ金属探知器が使用でき、また温湿度
依存性が抑制され、加工適性にも優れ、更に環境負荷が
少なく、低コストのガスバリアフィルム積層体を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためのもので、請求項1記載の発明は、プラスチ
ック材料からなる基材の片面もしくは両面に、ポリビニ
ルアセタール樹脂とイソシアネート化合物を主成分とす
るアンカーコート層と、化学式M2O・nSiO2(M
は、リチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ金属
を表し、nは、モル比で1〜20の範囲を満たす数値で
ある。)で表わされるアルカリ金属ポリシリケートを主
成分とするガスバリア性被膜とをこの順に積層してなる
ことを特徴とするガスバリアフィルム積層体である。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のガスバリアフィルム積層体において、前記ポリビニ
ルアセタール樹脂のアセタール化度が70mol%以上
であることを特徴とする。
【0008】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
又は2記載のガスバリアフィルム積層体において、前記
ポリビニルアセタール樹脂がアセトアルデヒドおよびブ
チルアルデヒドの共縮合からなることを特徴とする。
【0009】〈作用〉本発明のガスバリアフィルム積層
体は、プラスチック基材上にアンカーコート層とガスバ
リア性被膜層を順次積層した構成からなるもので、ガス
バリア性被膜層が、化学式M2O・nSiO2(Mは、リ
チウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ金属を表
し、nは、モル比で1〜20の範囲を満たす数値であ
る。)で表されるアルカリ金属ポリシリケートを主成分
からなるため高いガスバリア性を発現する。更に、基材
上にポリビニルアセタール樹脂とイソシアネート化合物
を主成分とするアンカーコート層を設けることで、均一
に上記ガスバリア性被膜層をコーティングすることがで
き、基材との密着性もよく、可撓性も保持し、ガスバリ
ア性に優れた、実用性の高い包装材料を提供することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のガスバアリフィル
ム積層体を図面を用いて更に詳細に説明する。図1は、
本発明のガスバアリフィルム積層体の一例としての構成
を示した断面図である。
【0011】まず、図1に示すように、本発明の一例と
してのガスバアリフィルム積層体は、プラスチック材料
からなるフィルム基材1の片面上に、ポリビニルアセタ
ール樹脂とイソシアネート化合物を主成分とするアンカ
ーコート層2、更に化学式M 2O・nSiO2(Mは、リ
チウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ金属を表
し、nは、モル比で1〜20の範囲を満たす数値であ
る。)で表わされるアルカリ金属ポリシリケートを主成
分とするガスバリア性被膜層3が順次積層された構成か
らなるものである。
【0012】本発明で使用されるプラスチック材料から
なるフィルム基材1は、透明であることが好ましく、例
えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチ
レンナフタレート(PEN)などのポリエステルフィル
ム、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン
フィルム、ポリスチレンフィルム、66−ナイロン等の
ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ
アクリルニトリルフィルム、ポリイミドフィルム等のエ
ンプラフィルム等が用いられ、延伸、未延伸のどちらで
も良く、また機械強度や寸法安定性を有するものが望ま
しい。特に、これらの中で二軸方向に任意に延伸された
フィルムが好ましく用いられ、更に包装材料に使用する
場合は、価格面、防湿性、充填適正、風合、廃棄性を考
慮すると二軸延伸ポリプロピレンフィルムがより好まし
い。
【0013】上記基材に周知の種々の添加剤、例えば帯
電防止剤、可塑剤、滑剤、酸化防止剤、安定剤などを添
加することもできる。また、基材上に積層する被膜層と
の密着性を良くするために、基材の表面にコロナ処理、
プラズマ処理、オゾン処理などの前処理を施しておいて
も良く、更に薬品処理、溶剤処理を施すこともできる。
【0014】基材の厚さは特に制限を受けるものでない
が、包装材料としての適性、アンカーコート層及びガス
バリア性被膜層やその他の積層する場合の加工性を考慮
すると、実用的には3〜200μmの範囲で、用途によ
っては6〜30μmの範囲がより好ましい。
【0015】本発明におけるアンカーコート層2は、プ
ラスチック材料からなる基材1上に設けられるガスバリ
ア性被膜層3の均一な被膜形成が可能となり、それによ
って高いガスバリア性の発現や、基材とガスバリア性被
膜層との密着性を高めることを目的に設けられるもので
ある。
【0016】本発明のガスバリアフィルム積層体におけ
るアンカーコート層2は、ポリビニルアセタール樹脂と
イソシアネート化合物を主成分とすることを特徴とする
ものである。塗膜構成全成分に対して、上記ポリビニル
アセタール樹脂とイソシアネート化合物が重量比で50
%以上含有することが必要で、その他の成分としてアン
カーコート層の透明性を損なわない範囲内で、必要に応
じて各種の添加剤が添加できる。
【0017】上記ポリビニルアセタール樹脂は、ポリビ
ニルアルコール(あるいはそのエステルの部分ケン化
物)の水酸基とアルデヒドを縮合させてアセタール化し
たもので、その主骨格がアセタール基、アセチル基、水
酸基からなるために、耐薬品性、特に耐アルカリ性に優
れており、ガスバリア性被膜の主成分であるアルカリ金
属ポリシリケートのアルカリ成分に犯され難い。また、
水酸基は水系のガスバリア性被膜を形成する主成分から
なる溶液と、アセタール基はプラスチック基材と馴染み
やすい為、基材およびガスバリア性被膜層のどちらに対
しても高い濡れ性を示す。さらに、ポリビニルアセター
ル樹脂とイソシアネート基をもつイソシアネート化合物
とを混合することにより、基材およびガスバリア性被膜
層の両方に高い密着性を付与することができる。
【0018】また、本発明において用いられるポリビニ
ルアセタール樹脂のアセタール化度が70mol%以上
であることを特徴とするものである。ポリビニルアセタ
ール樹脂とイソシアネート化合物とを混合させるための
溶媒は、イソシアネート化合物が容易に溶媒または溶媒
中の水分と反応せずに、かつ容易に溶解するエステル系
や芳香族系溶媒が望ましい。これらの溶媒との相溶性を
良くするために、ポリビニルアセタール樹脂のアセター
ル化度を70mol%以上にすることにより、非極性の
溶媒にもよく溶け、イソシアネート化合物ともよく混合
し、またポットライフも長くなる。
【0019】また、ポリビニルアセタール樹脂のガラス
転移点は30℃以上が好ましい。30℃以下であるとガ
スバリア性被膜層の乾燥時にアンカーコート層が軟化し
て、ガスバリア性被膜層にクラックが生じて、ガスバリ
ア性を発現しない恐れがある。従って、ガスバリア性被
膜層の乾燥温度を考えると、ガラス転移点は60℃以
上、さらには90℃以上がさらに好ましい。
【0020】また、本発明のガスバリアフィルム積層体
におけるポリビニルアセタール樹脂がアセトアルデヒド
およびブチルアルデヒドの共縮合からなることを特徴と
するものである。上述したように、ポリビニルアセター
ル樹脂のガラス転移点は高いほどガスバリア性被膜層の
乾燥時にクラックが入り難いが、逆にアンカーコート層
が硬すぎて凝集破壊を起こし、基材との密着性が低下す
る。凝集破壊を起こさず、密着性が低下しないで、かつ
高いガラス転移点を持つポリビニルアセタール樹脂は、
アセトアルデヒドおよびブチルアルデヒドの共縮合から
なるものがより好ましい。アセトアルデヒドとブチルア
ルデヒドの2つのアルデヒドを用いることにより、アセ
トアルデヒドの高い耐熱性や、活性水酸基による高い密
着性が得られる。
【0021】次ぎに、ポリビニルアセタール樹脂の製法
について説明する。その製法は、ポリ酢酸ビニルを酸触
媒下でケン化し、ケン化の初期にアルデヒド溶液を加え
る一段法と、ポリビニルアルコールを一度分解し、その
溶液にアルデヒド、水、アルコールを加え酸触媒下、ア
ルデヒドと反応させる二段法とがあるが、本発明で使用
されるポリビニルアセタール樹脂は、そのどちらによる
製造法でもよい。また、重合度については汎用ポリビニ
ルアセタールの重合度で良く、特に限定されるものでは
ない。
【0022】一方、本発明で用いられるイソシアネート
化合物は、一般に芳香族を骨格に持つTDI系(トリレ
ンジイソシアネート)、MDI系(ジフェニルメタンジ
イソシアネート)、NDI系(1,5−ナフタレンジイ
ソシアネート)およびXDI系(キシリレンジイソシア
ネート)と、脂肪族を骨格に持つ、HDI系(ヘキサメ
チレンジイソシアネート)IPDI系(イソホロンジイ
ソシアネート)、H6XDI系(水添XDI)等が上げ
られるが、これらのどれを用いても良いし、2種類以上
を混合して用いても良い。また、イソシアネート重合反
応で得られるウレチジオンやイソシアヌレートを用いて
も良いし、また取り扱い易くするためにトリメチロール
プロパン等と付加反応させて得られる付加体でもよい。
イソシアネート化合物は極めて反応性が高く、種々の官
能基と反応する。アルコールのOH基と反応してできる
ウレタン結合、アミノ基と結合してできるウレア結合、
水と結合してできるアミン結合など活性水素と反応する
ことが知られている。ポリビニルアセタール樹脂とイソ
シアネート化合物とを混合することによりイソシアネー
ト基はポリビニルアセタール樹脂中のOHと反応し、3
次元的なネットワークを形成することで密着性、耐アル
カリ性、耐熱性をさらに上げることができるが、これら
の官能基はガスバリア性被膜を形成する複合物にも含ま
れているため、ガスバリア性被膜剤と反応し、濡れ性お
よび密着性を高めることが可能である。
【0023】ポリビニルアセタール樹脂とイソシアネー
ト化合物との混合方法については、周知の方法が使用で
き、特に限定しない。また、配合比についても特に制限
されるものでないが、イソシアネート化合物が少なすぎ
るとガスバリア性被膜のはじきや、硬化不良を引き起こ
す場合があるため、好ましくは重量比でポリビニルアセ
タール1に対しイソシアネート化合物0.1〜2の割合
で混合するのが望ましい。
【0024】アンカーコート層としての性質をより向上
させる目的で添加剤を添加することができる。主鎖にエ
ステル結合を持たないウレタン結合およびウレア結合を
少なくとも1つ以上有する有機高分子を添加し、用途に
応じてポリビニルアセタール樹脂の改質を行うこともで
きる。添加剤としては、例えば、アクリルおよびメタク
リル系ポリオールなどのポリオールとイソシアネート基
を持つイソシアネート化合物、またはアミノ基を持つア
ミン樹脂とエポキシ基およびグリシル基を持つエポキシ
化合物などを反応させてウレタン結合を形成させた物
や、イソシアネート化合物と水または酢酸エチル等の溶
剤、またはアミノ基をもつアミン樹脂との反応によりウ
レア結合を形成させた物でも良い。またイソシアネート
化合物の硬化触媒である、トリエチルジアミン等のアミ
ンモノマーやアミン系シランカップリング剤、ポリエチ
レンイミン等のアミンポリマーなどのアミン化合物化合
物、または酢酸、カプロン酸、オクチル酸、ミリスチン
酸等のアルキルカルボン酸のアルカリ金属塩、上記アル
キルカルボン酸のスズ、亜鉛、鉛などの金属塩等、チタ
ンテトラブチレートなどのチタン触媒で、これらを添加
しても全くかまわない。また、濡れ性および密着をあげ
る目的で、アニオン系活性剤、カチオン系活性剤、非イ
オン系活性剤、両性活性剤等の界面活性剤や、シリカ、
カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム、アルミナ、酸
化チタン、水酸化アルミニウム、カーボンブラック等の
無機粒子、架橋ポリスチレン、架橋アクリル粒子などの
有機粒子、シランカップリング剤やチタンカップリング
剤などを用いてもよい。これら周知の添加剤を単体また
はいくつかの組み合わせで任意の割合において加えても
良い。さらに、アンカーコート層に濡れ性、密着性を向
上させるためにコロナ処理、プラズマ処理、オゾン処理
などを施しておいても良い。
【0025】また、アンカーコート層の厚さは特に制限
されるものではないが、厚さが0.001μm以下では
密着性や被膜形成性が得られず、5μm以上ではコスト
面から好ましくない。一般的には0.005〜1μmの
範囲が実用的でより好ましい。アンカーコート層の形成
方法としては、通常のコーティング方法を用いることが
できる。例えばディッピング、ロールコート、グラビア
コート、リバースコート、エアナイフコート、コンマコ
ート、ダイコート、スクリーン印刷法、スプレーコー
ト、グラビアオフセット法等が挙げられる。また、乾燥
方法は、熱風乾燥、UV乾燥、熱ロール乾燥、赤外線照
射など一般的に公知の乾燥方法等挙げられるが、特に限
定されるものではない。
【0026】次に、本発明のガスバリアフィルム積層体
におけるガスバリア性被膜層は、化学式M2O・nSi
2(Mは、リチウムまたはリチウムを含む複数のアル
カリ金属を表し、nは、モル比で1〜20の範囲を満た
す数値である。)で表わされるアルカリ金属ポリシリケ
ートを主成分とする層からなることを特徴とするもので
ある。スバリア性被膜層は、高度なガスバリア性を付与
し、温度依存性や湿度劣化を抑制することを目的とす
る。
【0027】上記アルカリ金属ポリシリケートの必須成
分であるリチウムポリシリケートは、化学式Li2O・
nSiO2(nはモル比)で表され、その溶液は水を溶
媒とし、一般に水ガラスと呼ばれるアルカリシリケート
水溶液である。リチウム以外で1A族に属するアルカリ
金属として、工業的には比較的安価なナトリウムやカリ
ウムなどが一般的に多く使用されるが、リチウムを含ま
ない単独または複数のアルカリ金属で構成されるアルカ
リシリケート水溶液で形成される被膜では、高温高湿下
で安定した高度なガスバリア性機能は得られない。例え
ば、ナトリウム系ではガスバリア性が発現せず、カリウ
ム系ではガスバリア性を発現するものの湿度依存性があ
るため高湿下でガスバリア性が低下してしまい実用性が
ない。
【0028】リチウムポリシリケートが、特に酸素バリ
ア性を向上させる材料として有用であることは以前より
知られている。しかし、リチウムポリシリケート単体で
プラスチックフィルム上に被膜を形成すると、化学式L
2O・nSiO2で表されるモル比が、n≦5の範囲を
満たすリチウムポリシリケートでないと被膜の形成がで
きない。また、上記条件を満たすリチウムポリシリケー
ト被膜であっても、成膜時の乾燥による急激な収縮と被
膜自体が柔軟性に欠けるため、低温で長時間ゆっくりと
乾燥させなければ柔軟なプラスチック基材に追従できず
に、クラック(ひび割れ)などが生じて酸素バリア性が
低下してしまう。
【0029】従って、リチウムポリシリケートに成膜
性、柔軟性を付与するために水溶性高分子を混合するこ
とが好ましい。水溶性高分子を混合することによって、
温湿度依存性を抑制した非常に高い酸素バリア性を持つ
ようなる。用いられる水溶性高分子としては、ポリビニ
ルアルコールまたはその誘導体や、ポリエチレンイミン
またはその誘導体、エチレン−ビニルアルコール共重合
体、澱粉、セルロース類の糖類、ポリアクリル酸やポリ
メタクリル酸またはそれらの共重合体等が挙げられる。
さらに、酸化ケイ素被膜の緻密化を促進させるために、
窒素化合物、特にリチウムポリシリケートとの相溶性、
柔軟性を考慮してアミノ基含有シランカップリング剤を
含むアミン類と混合することが好ましい。アミノ基含有
シランカップリング剤を含むアミン類と混合すると、非
常に高い水蒸気バリア性を発現するようになる。
【0030】ガスバリア性被膜層3の形成方法として
は、アンカーコート層の場合と同様のコーティング方法
を用いることができる。例えば、ディッピング、ロール
コート、グラビアコート、リバースコート、エアナイフ
コート、コンマコート、ダイコート、スクリーン印刷
法、スプレーコート、グラビアオフセット法等を用いる
ことができる。これらの塗工方式を用いて基材の片面も
しくは両面に塗布する。この場合、前記アンカーコート
層とガスバリア性被膜層を別々に別工程で設けいてもよ
いが、多色のグラビア印刷機等を用いてアンカーコート
層とガスバリア性被膜層の両層を同時に形成することも
できる。コストの面を考慮すること、同時に形成した方
がより好ましい。乾燥方法は、熱風乾燥、熱ロール乾
燥、赤外線照射など挙げられるが、特に限定されるもの
ではない。
【0031】更に、ガスバリア性被膜層上に、例えば印
刷層やヒートシール層等を積層することも可能である。
印刷層としては、包装袋などとして実用的に用いるため
に形成されるものであり、ウレタン系、アクリル系、ニ
トロセルロース系、ゴム系等の従来から公知のインキバ
インダー樹脂に各種顔料、耐候顔料及び可塑剤、乾燥
剤、安定剤等の添加剤などが添加されてなるインキによ
り、文字、絵柄等が形成される。形成方法としては、例
えばオフセット印刷法、グラビア印刷法、シルクスクリ
ーン印刷法等の周知の印刷方式や、ロールコート、グラ
ビアコート等の周知の塗布方式を用いることができる。
印刷層の厚さは、0.1〜2.0μmの範囲で適宜選択
される。
【0032】また、印刷層を積層する時に多色の印刷機
を用いる場合、先にアンカーコート層及びガスバリア性
被膜層を設けた後、そのまま同じ印刷機を用いて印刷層
を設けることもできる。
【0033】また、ヒートシール層として、袋状包装体
などを形成する際の接着部に利用されるものであり、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチ
レン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体及びそれらの金属架橋物等の樹脂が用いられる。ヒー
トシール層の厚さは、一般的には15〜200μmの範
囲で用途によって適宜選択される。
【0034】ヒートシール層の形成方法としては、上記
樹脂からなるフィルム状のものを2液硬化型ウレタン系
接着剤を用いて貼り合わせるドライラミネート法、無溶
剤接着剤を用いて貼り合わせるノンソルベントドライラ
ミネート法、また上記樹脂を加熱溶融させカーテン状に
押し出し貼り合わせるエキストルージョンラミネート法
等の公知の積層方法により形成することができる。
【0035】
【実施例】本発明のガスバリア性積層体を具体的な実施
例を挙げて更に説明するが、これらに限定されるもので
はない。
【0036】〈アンカーコート液の調整〉 1) ポリビニルアセタール樹脂(積水化学工業(株)
製、商品名「エスレックBH−1」、アセタール化度6
5±3mol%、ブチルアルデヒドを使用)にイソシア
ネート化合物(武田薬品工業(株)製イソシアネート、
商品名「D204EA」)を、当量換算で2:1の割合
で混合し、固形分が5wt%になるようにメチルエチル
ケトンで希釈してアンカーコート液1を得た。
【0037】2) ポリビニルアセタール樹脂(積水化
学工業(株)製、商品名「 BH−S」アセタール化度
70mol%以上、ブチルアルデヒドを使用)にイソシ
アネート化合物(武田薬品工業(株)製イソシアネート
商品名「D204EA」)を、当量換算で2:1の割合
で混合し、固形分が5wt%になるように酢酸エチルで
希釈してアンカーコート液2を得た。
【0038】3)アンカーコート液2において、ポリビ
ニルアセタール樹脂(積水化学工業(株)製、商品名
「エスレックKS−1」、アセタール化度70mol%
以上、アセトアルデヒドとブチルアルデヒドの両方を使
用)が異なる以外はアンカーコート液2と同様であるア
ンカーコート液3。
【0039】4)アンカーコート液2において、イソシ
アネート化合物を混合しない以外はアンカーコート液2
と同様であるアンカーコート液4。
【0040】〈ガスバリア性被膜液の調整〉 A)リチウムシリケート水溶液( Li2O・nSiO
2、n=約5モル比)の固形分調整した水溶液に、窒素
化合物としてシランカップリング剤(チッソ(株)製、
商品名「サイラエースS320」、N−(2−アミノエ
チル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン)を溶解
した水溶液と、水溶性高分子としてシラン変性ポリビニ
ルアルコール((株)クラレ製、商品名「R−210
5」、ケン化度約98.5mol%)を溶解した水溶液
をSiO2/シランカップリング剤加水分解物/水溶性
高分子の混合割合が重量換算で85/10/5になるよ
うに加えて攪拌し、複合液からなるガスバリア性被膜液
Aを得た。
【0041】〈実施例1〉基材1として、厚さ20μm
の2軸延伸ポリプロピレンフィルム(東洋紡(株)製商品
名「P2102」)のコロナ放電処理面に、アンカーコ
ート層2として固形分が5w%のアンカーコート液1を
ワイヤーバー#3を使用して、厚さが0.5μmになる
ように調節して塗布し、オーブン中80℃で、20秒間
乾燥させた。次いで、ガスバリア性被膜層3としてガス
バリア性被膜A液をワイヤーバー#5を使用して、厚さ
が0.5μmになるように調整して塗布し、オーブン中
70℃で、1分間乾燥させて、本発明のガスバリアフィ
ルム積層体を得た。
【0042】〈実施例2〉実施例1においてアンカーコ
ート液2を用いた以外は実施例1と同様に本発明のガス
バリアフィルム積層体を得た。
【0043】〈実施例3〉実施例1においてアンカーコ
ート液3を用いた以外は実施例1と同様に本発明のガス
バリアフィルム積層体を得た。
【0044】〈比較例1〉実施例1において、アンカー
コート層を設けない以外は実施例1と同様に比較のため
のガスバリアフィルム積層体を得た。
【0045】〈比較例2〉実施例1において、アンカー
コート液4を用いた以外は実施例1と同様に比較のため
のスバリアフィルム積層体を得た。
【0046】実施例及び比較例で得られた各積層体につ
いて、(1)ガスバリア被膜形成状態、(2)ガスバリ
ア被膜外観状態、(3)酸素透過率(cc/m2・da
y・atm)、(4)テープ密着性について各々下記に
示した評価方法に基づいてを評価した。その結果を表1
に示した。
【0047】〈評価方法〉 (1) ガスバリア被膜形成状態 ガスバリア被膜の塗布から乾燥ユニットに進入するまで
の時間を5秒間とり、乾燥前の液状塗膜を観察した。下
記に示す3段階評価を行った。 1:全面に液状塗膜が動き、水玉状に凝集してはじく。 2:部分的に液状塗膜が動き、塗膜ムラやピンホールが
発生する。 3:完全に塗膜形成する。
【0048】(2)ガスバリア被膜外観状態 ガスバリア被膜乾燥後の被膜の状態を目視により観察し
た。下記に示す3段階評価を行った。 1:全面にクラックがはっきりと無数にはいっている。 2:部分的にクラックが薄く入っている。 3:目視ではクラックが観測できない。
【0049】(3)酸素透過度 酸素透過度透過度測定装置(モサンコントロール社製O
XTRAN―10/50A)を用いて、コート面を酸素
側に向け30℃100%RH雰囲気下で測定した。
【0050】(4)テープ密着性 各積層体のコーティング面にセロテープ(登録商標)を
貼り、その後剥がし、各層が剥がれないかどうか目視で
観察した。
【0051】
【表1】
【0052】表1示した結果から明らかに、実施例1で
は、ポリビニルアセタール樹脂とイソシアネート化合物
よりなるアンカーコート層が存在するため、ガスバリア
性被膜を形成し密着もある。また実施例2で用いたポリ
ビニルアセタール樹脂はアセタール化度70mol%以
上であるために酢酸エチルに溶ける。このため、イソシ
アネート化合物と混合した際のポットライフが長く液が
安定なために均一なガスバリア性被膜が形成され、メチ
ルエチルケトン溶媒を用いた実施例1より低い酸素透過
度を示した。更に実施例3では、ポリビニルアセタール
樹脂がアセトアルデヒドとブチルアルデヒドとの共縮合
によって形成され ているために、他の物よりガラス転
移点が高く、最も低い酸素透過度を実現している。ま
た、ガラス転移点が高くとも密着は低下していない。こ
れに対して、比較例1ではアンカーコート層が存在しな
いためにガスバリア性被膜液は、基材の2軸延伸ポリプ
ロピレン(0PP)フィルムに濡れずに塗膜を形成しな
い。また、比較例2ではイソシアネート化合物が添加さ
れていないためにやはりガスバリア性被膜液をはじき塗
膜を形成しない。
【0053】
【発明の効果】以上述べた様に本発明によれば、化学式
2O・nSiO2(Mは、リチウムまたはリチウムを含
む複数のアルカリ金属、nは、モル比で1〜20の範囲
を満たす数値)で表されるアルカリ金属シリケートを主
成分とするガスバリア性被膜をプラスチックフィルムに
塗布するにあたり、基材にポリビニルアセタール樹脂と
イソシアネート化合物を主成分とするアンカーコート層
を設けることで、包装材料として実用性のあるガスバリ
アフィルム積層体が得られる。
【0054】本発明のガスバリアフィルム積層体は、優
れたガスバリア性を有し、内容物が透視可能で且つ金属
探知器が使用でき、また温湿度依存性が抑制され、加工
適性にも優れ、更に環境負荷の少ない、低コストのガス
バリア性積層体を提供できる。従って、食品、及び医薬
品や電子部材等の非食品等広い範囲の分野の包装材料と
して好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチックフィルム積層体の構成を
模式的に示した断面図。
【符号の説明】
1……ガスバリア性被膜層 2……アンカーコート層 3……プラクチックフィルム基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 龍吉 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AA03C AA17C AA20C AA33C AK01A AK07 AK23B AK51B BA03 BA10A BA10C BA13 CC00B EH46 GB15 GB23 GB41 GB66 JD02C JD03 JD04 JL01 JL11B JN01 YY00B 4J034 BA03 GA33 GA44 HA01 HA07 HC03 HC12 HC13 HC17 HC22 JA02 QA07 QC08 RA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック材料からなる基材の片面もし
    くは両面に、ポリビニルアセタール樹脂とイソシアネー
    ト化合物を主成分とするアンカーコート層と、化学式M
    2O・nSiO2(Mは、リチウムまたはリチウムを含む
    複数のアルカリ金属を表し、nは、モル比で1〜20の
    範囲を満たす数値である。)で表わされるアルカリ金属
    ポリシリケートを主成分とするガスバリア性被膜とを順
    次積層してなることを特徴とするガスバリアフィルム積
    層体。
  2. 【請求項2】前記ポリビニルアセタール樹脂のアセター
    ル化度が70mol%以上であることを特徴とする請求
    項1記載のガスバリアフィルム積層体。
  3. 【請求項3】前記ポリビニルアセタール樹脂がアセトア
    ルデヒドおよびブチルアルデヒドの共縮合からなること
    を特徴とする請求項1又は2記載のガスバリアフィルム
    積層体。
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