JP4206696B2 - ガスバリアフィルム積層体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品及び医薬品や電子部材等の非食品等の包装分野に用いられる包装用の積層体に関するもので、特に高いガスバリア性を持つことで、大気中の酸素や水蒸気から内容物を遮断し劣化・変質を抑制するプラスチックフィルム積層体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、食品及び医薬品や電子部材等の非食品等の包装に用いられる包装材料は内容物の変質を抑制し、それらの機能や性質を保持するために、包装材料を透過する酸素、水蒸気、その他内容物を変質させる気体による影響を防止する必要があり、これら気体(ガス)を遮断するガスバリア性を備えることが求められている。
【0003】
そのため、従来のガスバリア層としては、アルミ等の金属からなる金属箔やそれら金属蒸着フィルム、ポリビニルアルコールとエチレンビニル共重合体やポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル等の樹脂フィルムや、あるいはこれらの樹脂をコーティングしたプラスチックフィルム等が主に用いられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとうる課題】
しかしながら、金属箔や金属蒸着フィルムはガスバリア性に優れるが、包装材料を透視して内容物が確認できない、検査の際に金属探知器が使用できない、使用後の廃棄の際は不燃物として処理しなければならない等の問題がある。またガスバリア性樹脂フィルムやそれらをコーティングしたフィルムは、温湿度依存性が大きく、高度なガスバリア性を維持できない、更に塩化ビニリデンやポリアクリロニトリル等は、廃棄・焼却の際に有害物質の原料となりうる可能性があるなどの問題がある。つまり現在、主として用いられているガスバリア包材は一長一短があって、各種問題を持っていると言える。
【0005】
このような課題を解決する技術として、金属アルコキシド或いは金属アルコキシド加水分解物と、水酸基を有する水溶性高分子との複合被膜を設けてなるガスバリア包材が提案されている(特開平6−192454)。このガスバリア包材は、ある程度の可撓性を有し、環境にやさしく、またコーティングにより製造されるため、安価に生産可能である。
【0006】
しかし、該ガスバリア包材の被膜は金属アルコキシド加水分解物と、水酸基を有する水溶性高分子との水素結合からなり、耐水性が低く、ボイルおよびレトルト殺菌のような処理が必要な包材に用いると、被膜層が膨潤、溶解して使用することはできない。
【0007】
本発明は、以上のような従来技術の課題を解決しようとするものであり、透明性に優れるため、内容物が透視可能で且つ金属探知器が使用でき、環境を破壊するような原因物質を使用しないことは無論のこと、高温高湿下での高いガスバリア性を持ち、ボイル、レトルト殺菌包材としての使用も可能な、包装材料として最適なガスバリア包材を提供することを目的とする。
【0008】
本発明の請求項1に係る発明は、レトルト殺菌包材として使用するガスバリア性被膜層が形成されたガスバリアフィルム積層体であって、プラスチック材料からなる基材の片面もしくは両面に、1種類以上の金属アルコキシドあるいはその加水分解物と水酸基を有する水溶性高分子、ポリ(メタ)アクリル酸を混合して得られるガスバリア性被膜層が200℃〜240℃の範囲の高温にて該被膜層のエステル結合を促進させながら乾燥させることにより形成されているガスバリアフィルム積層体であって、前記金属アルコキシドが、テトラエトキシシランであることを特徴とするガスバリアフィルム積層体である。
【0010】
本発明の請求項2に係る発明は、上記請求項1に係るガスバリアフィルム積層体において、前記水酸基を有する水溶性高分子がポリビニルアルコールであることを特徴とするガスバリアフィルム積層体である。
【0011】
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項1又は請求項2に係るガスバリアフィルム積層体において、前記ポリ(メタ)アクリル酸の添加量(重量比)が金属アルコキシドあるいは金属アルコキシドの加水分解物を金属酸化物に換算したとき、金属酸化物100に対してポリ(メタ)アクリル酸の重量比率が、1から20であることを特徴とするガスバリアフィルム積層体である。
【0012】
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項1乃至請求項3のいずれか1項に係るガスバリアフィルム積層体において、前記ガスバリア性被膜層側にヒートシール層を設けることを特徴とするガスバリアフィルム積層体である。
【0013】
本発明の請求項5に係る発明は、レトルト殺菌包材として使用するガスバリア性被膜層が形成されたガスバリアフィルム積層体の製造方法であって、プラスチック材料からなる基材の片面もしくは両面に、1種類以上の金属アルコキシドあるいはその加水分解物と水酸基を有する水溶性高分子、ポリ(メタ)アクリル酸を混合してなるコーティング剤を塗布してガスバリア性被膜層を形成した後、該ガスバリア性被膜層を200℃〜240℃の範囲の高温にて加熱し、該被膜層のエステル結合を促進させながら乾燥させることにより、レトルト殺菌処理において高ガスバリア性及び密着性と、高耐湿性及び高耐水性とを有するガスバリア性被膜層を形成するガスバリアフィルム積層体の製造方法において、前記ポリ(メタ)アクリル酸の添加量(重量比)が、全コーティング剤中の固形分100に対して0.5〜20であることを特徴とするガスバリアフィルム積層体の製造方法である。
【0016】
【作用】
本発明によれば、プラスチック材料からなる基材の片面もしくは両面に、1種類以上の金属アルコキシドあるいはその加水分解物と水酸基を有する水溶性高分子、ポリ(メタ)アクリル酸を混合したガスバリア性被膜層を設けることで、ガスバリア性を発現し、前記金属アルコキシドにテトラエトキシシランを、また水酸基を有する高分子にポリビニルアルコールを用いると、さらに高いガスバリア性を発現する。
【0017】
さらに、前記ポリ(メタ)アクリル酸の添加量(重量比)が金属アルコキシドあるいは金属アルコキシドの加水分解物を金属酸化物に換算したとき、金属酸化物100に対してポリ(メタ)アクリル酸の重量比率が、1から20であれば、安定したバリア性および密着性を示し、ガスバリア性被膜層を加熱乾燥して製造する場合、特に加熱乾燥温度が200℃以上の高温で行われれば、耐湿性、耐水性が向上する。
【0018】
ガスバリア性被膜層側にヒートシール層を設けて、より実用的な包装材料として評価しても、レトルト殺菌処理のような過酷な条件にも、ガスバリア性および密着性が劣化することなく、可撓性に関しても非常に優れた適性をもち、透明性に関しても何の問題もない、実用性の高い包装材を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明を、図面を用いて更に詳細に説明すれば、図1は、本発明のガスバリアフィルム積層体を説明する断面図である。
【0020】
まず図1に示す本発明のガスバリアフィルム積層体は、図示するように、基材1と、ガスバリア性被膜層2から構成され、基材1はプラスチック材料からなる基材であり、その上にガスバリア性被膜層2が積層されている。
【0021】
上述した基材1はプラスチック材料からなり、好ましくは透明であることである。例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステルフィルム、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、66−ナイロン等のポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリイミドフィルム等のエンプラフィルム等が用いられ、延伸、未延伸のどちらでも良く、また機械強度や寸法安定性を有するものが良い。これらをフィルム状に加工して用いられる。特にこれらの中で二軸方向に任意に延伸されたフィルムが好ましく用いられ、更に包装材料に使用する場合、価格面、防湿性、充填適性、風合い、廃棄性を考慮すると、二軸延伸ポリアミドフィルム、ポリエステルフィルムが好ましいが、中でもポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)などのポリエステルフィルムがより好ましい。
【0022】
また、この基材1の表面に、周知の種々の添加剤や安定剤、例えば、帯電防止剤、可塑剤、滑剤、酸化防止剤などが使用されていても良く、各種膜との密着性を良くするために、前処理としてコロナ処理、プラズマ処理、オゾン処理などを施しておいても良く、更に薬品処理、溶剤処理を施しても良い。
【0023】
さらに、基材1上に設けられるガスバリア性被膜層2の濡れ性、密着性、被膜の均一形成性を考慮して、包材用途によっては、基材1の表面に、これら被膜層2に適応したアンカーコート剤を湿式コーティング方式等によりコーティングしてアンカーコート層を設けてもかまわない。
【0024】
アンカーコート剤として、前記ガスバリア性被膜層2に適応した種々の材料が使用できるが、例えば、ポリエチレンイミンまたはその誘導体、シランカップリング剤や有機チタネート、ポリアクリル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、エポキシ系、イソシアネート系、ポリアミド系などの樹脂、あるいはポリオレフィン系エマルジョンあるいは界面活性剤などを含んだアンカーコート剤がある。
【0025】
さらに、基材1の表面には、酸化ケイ素、酸化アルミ(アルミナ)などの無機化合物のセラミック系蒸着層や、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化バリウム等の非導電性(絶縁性)の無機化合物によるガスバリア性蒸着層を設けることは、ガスバリア性被膜層2の形成時における基材1の濡れ性や密着性を向上させるものである。
【0026】
さらには基材1の表面に、非導電性(絶縁性)の無機化合物による前記ガスバリア性蒸着層を設けることは、包装材料として基材1にガスバリア性を向上させるために金属箔や金属蒸着層によるガスバリア性層を設けた場合に生じる、例えば、包装材料を透視して内容物が確認できない、検査の際に金属探知器が使用できない、使用後の廃棄の際は不燃物として処理しなければならない等の不都合を解消しつつ、ガスバリア性被膜層2と前記非導電性(絶縁性)蒸着層との相乗効果によるガスバリア機能を向上させるものである。
【0027】
基材1の厚さは特に制限を受けるものでないが、包装材料としての適性、他の層を積層する場合もあること、ガスバリア性被膜層2を形成する場合の加工性を考慮すると、実用的には3〜200μmの範囲で、一般には6〜30μmとすることがより好ましい。
【0028】
本発明の積層体におけるガスバリア性被膜層2は、プラスチック材料からなる基材1の片面もしくは両面に、1種類以上の金属アルコキシドあるいはその加水分解物と水酸基を有する水溶性高分子、ポリ(メタ)アクリル酸を混合した樹脂により被膜層を形成したものでなければならない。
【0029】
金属アルコキシドは、加水分解後縮合し、ガラスなどのセラミック膜を形成することは周知の事実である。しかし金属酸化物は硬く、さらに縮合時の体積縮小による歪みによりクラックが入りやすいため、フィルム上に薄く透明で均一な縮合体被膜を形成することは非常に困難である。そこで、高分子を添加する事によって構造体に柔軟性を付与し、クラックを防止して造膜する事ができる。
【0030】
しかし高分子の添加は目視では均一でも、微視的には金属酸化物と高分子部分とに分離している事が多く、バリア性包材ではバリアの孔になりやすい。そこで水酸基をもつ高分子を添加する事により、高分子の水酸基と金属アルコキシドの加水分解物の水酸基との強い水素結合を利用して、金属酸化物が、縮合に際し、高分子との間に上手く分散して、セラミックに近い高いバリア性を発現する。
【0031】
金属アルコキシドあるいは金属アルコキシドの加水分解物を金属酸化物に換算したときの金属酸化物と水溶性高分子との重量比は、塗膜の形成性およびガスバリア性を考慮すると、20:80〜95:5であることが好ましい。20:80より金属酸化物が少ないと水溶性高分子の性質が強く出てしまい、金属酸化物によるバリア性は発現しない。逆に水溶性高分子が95:5より少ないと金属酸化物は造膜せずクラックを生じる。
【0032】
本発明の積層体のガスバリア性被膜層2を形成するコーティング液に用いられる金属アルコキシド(金属酸化物)は、テトラエトキシシラン、トリイソプロポキシアルミニウムなどの一般式M(OR)n(M;Si、Ti、Al、Zr等の金属、R;CH3,CH5等のアルキル基)で表せるものである。中でも、テトラエトキシシランが加水分解後、水系の溶媒中において比較的安定であるため好ましい。
【0033】
前記コーティング液に用いられる水酸基を有する水溶性高分子とは、ポリビニルアルコール、でんぷん、セルロース類が好ましい。特にポリビニルアルコール(以下PVA)を、本発明の積層体のガスバリア性被膜層2を形成するコーティング剤に用いた場合にガスバリア性が最も優れる。なぜならPVAはモノマー単位中に最も多く水酸基を含む高分子であるため、加水分解後の金属アルコキシドの水酸基と非常に強固な水素結合を行う。ここで言うPVAとは、一般にポリ酢酸ビニルをケン化して得られるもので、酢酸基が数十%残存している、所謂部分ケン化PVAから、酢酸基が数%しか残存していない完全ケン化PVAまでを含む。PVAの分子量は重合度が300〜数千まで多種あるが、どの分子量のものを用いても効果に問題はない。しかし一般的にケン化度が高く、また重合度が高い高分子量のPVAは耐水性が高いため好ましい。
【0034】
金属アルコキシドにテトラエトキシシラン、水溶性高分子にPVAを用いた場合、金属アルコキシドあるいは金属アルコキシドの加水分解物を金属酸化物(例えばSiO2)に換算したときの金属酸化物と、水溶性高分子との重量比率は、特にSiO2/PVAが50/50〜70/30であることがより好ましい。この配合比(重量比)を、SiO2とPVAのモル比に換算すると4/6〜6/4であり、PVAの水酸基1つに付き、ほぼSiO2 が1分子対応する水素結合の配合比であり、非常に良好な分散性を示し、高いガスバリア性を発現すると推測される。
【0035】
上記金属アルコキシドあるいはその加水分解物と水酸基を有する水溶性高分子はガスバリア性に優れるが、ガスバリア性被膜層2の形成は水素結合によるものであるため耐湿性、耐水性が低く、包材での利用には限度がある。ポリ(メタ)アクリル酸(以下PAA)の混合は、これらの耐湿性、耐水性改善の目的で混合される。
【0036】
PAAはその骨格にカルボン酸をもつ酸性高分子である。このため金属アルコキシドの加水分解触媒にPAA中のカルボン酸を用いた場合、加水分解後の金属アルコキシドの水酸基とPAA中のカルボン酸とは弱い水素結合を持つため金属酸化物を比較的安定に微分散する事ができ、バリアの孔にもなり難い。さらに加熱により金属酸化物中の水酸基とエステル結合も生成する。また水酸基を有する高分子とは水素結合を持つことはもちろん、加熱によりエステル結合を形成し、よってPAA中のカルボン酸によりガスバリア性被膜層2に耐水性を付与することができる。
【0037】
コーティング溶液の混合方法は、加水分解した金属アルコキシドと水酸基をもつ水溶性高分子、PAA水溶液を、どの順番で混合しても効果は発現する。特に金属アルコキシドをPAA水溶液で加水分解し、水溶性高分子に添加する方法は金属酸化物の微分散を考慮すると望ましい。この場合PAA水溶液を酸触媒として用いるほかに、通常の酸を添加して酸触媒の濃度を上げて加水分解速度を促進させても効果は同様である。
【0038】
PAAの混合は金属アルコキシドあるいは金属アルコキシドの加水分解物を金属酸化物に換算したとき、金属酸化物100に対してPAAの重量比率が、1から20であることが好ましい。1以下であると、エステル結合の耐水性が十分に発揮されず、20以上であると上述の金属酸化物と水酸基を有する水溶性高分子との配合によるバリア性を阻害し、バリアの孔になってしまうためである。さらに混合量が5〜10の場合は、それぞれの配合比が最もバランス良く組み合わされるために、ガスバリア性、耐水性、柔軟性において最適配合比となる。
【0039】
また、該ガスバリア性被膜のコーティング溶液へ、基材との密着性、濡れ性、収縮によるクラック発生防止を考慮して、イソシアネート化合物、シランカップリング剤やチタンカップリング剤、コロイダルシリカやスメクタイトなどの粘土鉱物、安定化剤、着色剤、粘度調整剤などの公知の添加剤などを、ガスバリア性や耐水性を阻害しない範囲で添加する事ができる。
【0040】
ガスバリア性被膜層2の乾燥後の厚みは特に限定しないが、厚みが50μm以上を越えるとクラックが生じやすくなる可能性があるため、0.01〜50μmとすることが望ましい。
【0041】
ガスバリア性被膜層2の形成方法としては、通常のコーティング方法を用いることができる。例えばディッピング法、ロールコート、グラビアコート、リバースコート、エアナイフコート、コンマコート、ダイコート、スクリーン印刷法、スプレーコート、グラビアオフセット法等を用いることができる。これらの塗工方式を用いて基材1の片面もしくは両面に塗布する。
【0042】
ガスバリア性被膜層2は加熱乾燥して形成されなければならない。乾燥方法は熱風乾燥、熱ロール乾燥、高周波照射、赤外線照射、UV照射など、ガスバリア性被膜層2に熱をかけて、水分子を飛ばす方法であれば、これらのいずれでも、またこれらを2つ以上組み合わせても構わない。
【0043】
本発明の積層体におけるガスバリア性被膜層2の表面にかかる加熱乾燥による熱が200℃以上の高温であると、バリア性はさらに向上し、また耐湿性、耐水性も向上する。200℃以上の加熱処理を行うことにより、ボイルおよびレトルト殺菌処理にもガスバリア性被膜層2が劣化することなく、高いバリア性および密着性を維持する事ができる。
【0044】
ガスバリア性被膜層2中に含まれる加水分解後の金属アルコキシドの縮合は、150℃で分子間脱水が進み、水酸基を有する水溶性高分子に代表されるPVAは170℃で分子間脱水が進む。さらに、水溶性高分子の水酸基とポリ(メタ)アクリル酸のカルボニル基は、高温加熱によりエステル結合が促進される。これら総合的効果は200℃以上の高温加熱乾燥により実現され、該ガスバリア性被膜に十分な耐湿性、耐水性を付与する。より好ましいのはPETの融点に近い230℃〜240℃の加熱である。230℃以上の加熱乾燥では効果に要する時間は非常に短縮されるが、240℃を超えるとPET基材では融点に近く加工が難しい。
【0045】
200℃以上の高温加熱処理方法としては、一般的な熱風乾燥法、熱ロール乾燥法を用いることができる。また、ガスバリア性被膜層2の表面を数千度の炎で加熱処理するフレーム処理法でも同様の効果がある。また、フィルムの2軸延伸時に、ガスバリア性被膜形成用の上記コーティング液を塗工する延伸塗工法でも延伸フィルムの熱固定温度が200℃以上であれば効果がある。この方法によれば工程が1段階省略でき、経済的なメリットもあり好ましい。
【0046】
本発明のガスバリアフィルム積層体においては、そのガスバリア性被膜層2側にヒートシール層(図示せず)を設けることで、より実用性の高い包装材料を提供できる。ヒートシール層は、袋状包装体などの包装体の内面となる層であり、袋状包装体などを形成する際の接着部(シール部)に利用されるものであり、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体及びそれらの金属架橋物等の加熱融着性樹脂が用いられる。ヒートシール層の厚さは目的に応じて決められるが、一般的には15〜200μmの範囲である。また、包装体の形状によっては、ガスバリアフィルム積層体の基材1側にヒートシール層を設けても一向に構わない。
【0047】
本発明のガスバリアフィルム積層体へのヒートシール層の形成方法としては、上述した樹脂(加熱融着性樹脂)からなるフィルム状のものを、2液硬化型ウレタン系接着剤を用いてガスバリアフィルム積層体のガスバリア性被膜層2側又は基材1側に貼り合わせるドライラミネート法、無溶剤接着剤を用いて同様に貼り合わせるノンソルベントドライラミネート法、上述した樹脂を加熱溶融させカーテン状に押し出し、同様にして貼り合わせるエキストルージョンラミネート法等いずれも公知の積層方法により形成することができる。
【0048】
ガスバリア性被膜層2上には必要に応じて、印刷層(図示せず)を積層する事も可能であるし、接着剤を介して複数の樹脂を積層する事も可能である。また基材1のガスバリア性被膜層2と反対面にも、印刷層、ヒートシール層、接着剤を介する複数の樹脂の積層も可能である。
【0049】
【実施例】
下記に本発明のガスバリアフィルム積層体及びその製造方法を具体的な実施例を挙げて更に説明する。
【0050】
まず、本発明のガスバリアフィルム積層体の基材1上面にガスバリア性被膜層2を塗布形成するためのコーティングとして、1種類の金属アルコキシドと水酸基を有する水溶性高分子とポリアクリル酸とを混合した樹脂によるガスバリア性被膜用のコーティング剤を、下記成分を組み合わせ、所定の割合に混合、調整して作成した。
【0051】
(コーティング剤の成分)
・金属アルコキシド:
テトラエトキシシラン(Si(OC2H5)4;以下TEOSと称す)
・水酸基を有する水溶性高分子:
ポリビニルアルコール((株)クラレ製 PVA124 重合度2400)
・ポリアクリル酸(PAA):
ポリアクリル酸水溶液(和光純薬(株)製、分子量25000)
・塩酸(0.1N)/イソプロピルアルコール=1/1(重量比)
【0052】
(コーティング剤の混合、調整)
上記ポリアクリル酸(PAA)水溶液と、塩酸(0.1N)/イソプロピルアルコール=1/1の混合液とを混合した後、その混合液を、金属アルコキシドとして上記テトラエトキシシラン(TEOS)に添加し、30分間攪拌して加水分解を行った。但し、TEOSに対する塩酸(0.1N)の添加量は、混合するTEOSと、塩酸中の水成分とのモル比が、1:16となるように設定した。
【0053】
続いて、上記加水分解後の混合液を、その液の全固形分(PAAとTEOSの全固形分)が、混合液全体100重量%に対し5重量%になるように水で希釈した。
【0054】
その後、上記希釈後の混合液を、水酸基を有する水溶性高分子として上記ポリビニルアルコールを水/メタノールアルコール=95/5(重量比)で希釈して混合液の全固形分(PAAとTEOSとPVAの全固形分)が混合液全体100重量%に対し5重量%になるように調液したポリビニルアルコール水溶液に混合し、30分間攪拌して、ガスバリア性被膜形成用のコーティング剤とした。
【0055】
そして、A;TEOSのSiO2固形分(換算値)、B;PVA固形分、C;PAA固形分として、そのA、B、Cの配合比(固形分重量比率)を調整して作成した上記コーティング剤を用いて、下記実施例1〜5に基づいてガスバリアフィルム積層体を作成した。
【0056】
<実施例1>
厚さ12μmのコロナ処理を施したポリエチレンテレフタレーシ(PET)フィルムを基材1とし、その基材1の上面に、コーティング剤の成分配合比を、
A/B=60/40 A/C=100/20
に設定して作成したガスバリア性被膜用のコーティング剤をバーコーターにより塗布し、200℃のオーブンで2分乾燥させて、膜厚約0.5μmのガスバリア性被膜層2を形成し、実施例1のガスバリアフィルム積層体を得た。
【0057】
<実施例2>
コーティング剤の成分配合比を、
A/B=60/40 A/C=100/10
に設定して作成したガスバリア性被膜用のコーティング剤を用いた以外は、上記実施例1と同様にして、実施例2のガスバリアフィルム積層体を得た。
【0058】
<実施例3>
コーティング剤の成分配合比を、
A/B=60/40 A/C=100/5
に設定して作成したガスバリア性被膜用のコーティング剤を用いた以外は、上記実施例1と同様にして、実施例3のガスバリアフィルム積層体を得た。
【0059】
<実施例4>
コーティング剤の成分配合比を、
A/B=60/40 A/C=100/2
に設定して作成したガスバリア性被膜用のコーティング剤を用いた以外は、上記実施例1と同様にして、実施例4のガスバリアフィルム積層体を得た。
【0060】
<実施例5>
コーティング剤の成分配合比を、
A/B=40/60 A/C=100/5
に設定して作成したガスバリア性被膜用のコーティング剤を用いた以外は、上記実施例1と同様にして、実施例4のガスバリアフィルム積層体を得た。
【0061】
<実施例6>
厚さ12μmのコロナ処理を施したポリエチレンテレフタレーシ(PET)フィルムを基材1とし、その基材1の上面に、コーティング剤の成分配合比を、上記実施例2と同様に、
A/B=60/40 A/C=100/20
に設定して作成したガスバリア性被膜用のコーティング剤をバーコーターにより塗布し、240℃のオーブンで2分乾燥させて、膜厚約0.5μmのガスバリア性被膜層2を形成した。
【0062】
続いて、そのガスバリア性被膜層2上面に、ラミネート機により厚さ70μmの無延伸ポリプロピレンフィルムをウレタン系接着剤(武田薬品工業(株)製、A515/A50)を用いてラミネートし、実施例6のガスバリアフィルム積層体を得た。
【0063】
<実施例7>
コーティング剤の成分配合比を、上記実施例3と同様に、
A/B=60/40 A/C=100/5
に設定して作成したガスバリア性被膜用のコーティング剤を用いた以外は、上記実施例6と同様にして作成し、実施例7のガスバリアフィルム積層体を得た。
【0064】
<比較例1>
コーティング剤の成分配合比を、
A/B=60/40 A/C=100/0
に設定して、ポリアクリル酸(PAA)を混合せずに作成したコーティング剤を用いた以外は、上記実施例3と同様にして作成し、比較例1のガスバリアフィルム積層体を得た。
【0065】
<比較例2>
コーティング剤の成分配合比を、
A/B= 0/40 A/C= 0/5
B/C=40/5
に設定して、金属アルコキシドのテトラエトキシシラン(TEOS)を混合せずに作成したコーティング剤を用いた以外は、上記実施例3と同様にして作成し、比較例2のガスバリアフィルム積層体を得た。
【0066】
<比較例3>
コーティング剤の成分配合比を、
A/B=60/0 A/C=100/5
に設定して、水酸基を有する水溶性高分子のポリビニルアルコール(PVA)を混合せずに作成したコーティング剤を用いた以外は、上記実施例3と同様にして作成し、比較例3のガスバリアフィルム積層体を得た。
【0067】
<比較例4>
コーティング剤の成分配合比を、上記比較例1と同様に、
A/B=60/40 A/C=100/0
に設定して、ポリアクリル酸(PAA)を混合せずに作成したコーティング剤を用いた以外は、上記実施例6と同様にして作成し、比較例4のガスバリアフィルム積層体を得た。
【0068】
<比較例5>
コーティング剤の成分配合比を、上記比較例2と同様に、
A/B= 0/40 A/C= 0/5
B/C=40/5
に設定して、金属アルコキシドのテトラエトキシシラン(TEOS)を混合せずに作成したコーティング剤を用いた以外は、上記実施例6と同様にして作成し、比較例5のガスバリアフィルム積層体を得た。
【0069】
<比較例6>
コーティング剤の成分配合比を、上記比較例3と同様に、
A/B=60/0 A/C=100/5
に設定して、水酸基を有する水溶性高分子のポリビニルアルコール(PVA)を混合せずに作成したコーティング剤を用いた以外は、上記実施例6と同様にして作成し、比較例6のガスバリアフィルム積層体を得た。
【0070】
<比較測定1>
上記実施例1〜5及び比較例1〜3にて得られた各々ガスバリアフィルム積層体の酸素透過度を、酸素透過度測定装置(モダンコントロール社製、OXTRAN−10/50A)を用いて30℃相対湿度100%中の雰囲気下で測定した。
【0071】
また測定に用いた各ガスバリアフィルム積層体のガスバリア性被膜層表面に、油性ペン(黒)で3cm×3cmの正方形を書いて塗りつぶし、その被膜層表面を上にして固定後、121℃で30分間レトルト処理を行った。処理後の被膜層表面の油性ペン(黒)の状態を目視で観察し、被膜の耐水性を評価した。その比較測定1の結果を下記表1に示す。
【0072】
(ガスバリア性被膜層の耐水性評価)
1:被膜が溶けてインキが全く残っていない
2:一部インキが残っている
3:インキが完全な状態で残っている
【0073】
【表1】
【0074】
<比較測定1による比較結果>
比較測定1の結果、表1に示すように、実施例1〜5の積層体は低い酸素透過度を示した。また、耐水性評価においてもガスバリア性被膜層は溶けておらず、高い耐水性を示した。一方、ポリアクリル酸(PAA)が混合されていない比較例1の積層体では、酸素透過度は0.77と低いが、耐水性は評価1で低く、レトルト処理後にガスバリア性被膜層は溶けてしまった。また金属アルコキシドのテトラエトキシシラン(TEOS)が混合されていない比較例2の積層体は、酸素透過度が32.5と高く、ガスバリア性は低い。さらに、水酸基を有する水溶性高分子のPVAが混合されていない比較例3の積層体は、ガスバリア性被膜層の造膜性がないため膜が形成されず、ガスバリア性は低いものであった。
【0075】
<比較測定2>
上記実施例6〜7及び比較例4〜6にて得られた各々ガスバリアフィルム積層体を、121℃、30分間レトルト処理し、レトルト処理後の酸素透過度を、酸素透過度測定装置(モダンコントロール社製、OXTRAN−10/50A)を用いて30℃相対湿度100%中の雰囲気下で測定した。また、各ガスバリアフィルム積層体のガスバリア性被膜層上面にラミネートされた無延伸ポリプロピレンフィルムを15mm幅で切断して、そのフィルムの被膜層からの90度剥離試験を引っ張り試験機(テンシロン、オリエンテック社製)を用いて行い、その時の剥離強度(剥離に要する強度、力、ラミネート強度)を求めた。なお剥離試験は、剥離速度300mm/分、23℃、相対湿度65%の雰囲気下にて行った。その比較測定2の結果を下記表2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】
<比較測定2による比較結果>
比較測定2の結果、表2に示すように、実施例6〜7の積層体はレトルト処理を行った後でも低い酸素透過度を示し、また高いラミネート強度を維持し、レトルト耐性があることが判明した。一方、比較例4〜6の積層体はレトルト処理を行った後に、高い酸素透過度と、低いラミネート強度を示し、レトルト耐性が無いことが判明した。
【0078】
【発明の効果】
以上述べた様に、本発明のガスバリアフィルム積層体は、高い酸素バリア性を有し、密着性も良好なバリア性フィルムであり、本発明のガスバリアフィルム積層体を用いて、印刷加工やドライラミネート、溶融押し出しラミネート、熱圧着ラミネートなどの後加工を行うことにより、食品及びレトルト食品、あるいは医薬品や電子部材等の非食品等の包装に用いられる実用範囲の広い包装材料を提供する事が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスバリアフィルム積層体の一例を説明する側断面図。
【符号の説明】
1…基材 2…ガスバリア性被膜層
Claims (5)
- レトルト殺菌包材として使用するガスバリア性被膜層が形成されたガスバリアフィルム積層体であって、プラスチック材料からなる基材の片面もしくは両面に、1種類以上の金属アルコキシドあるいはその加水分解物と水酸基を有する水溶性高分子、ポリ(メタ)アクリル酸を混合して得られるガスバリア性被膜層が200℃〜240℃の範囲の高温にて該被膜層のエステル結合を促進させながら乾燥させることにより形成されているガスバリアフィルム積層体であって、前記金属アルコキシドが、テトラエトキシシランであることを特徴とするガスバリアフィルム積層体。
- 前記水酸基を有する水溶性高分子がポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項1記載のガスバリアフィルム積層体。
- 前記ポリ(メタ)アクリル酸の添加量(重量比率)が、金属アルコキシドあるいは金属アルコキシドの加水分解物を金属酸化物に換算したとき、金属酸化物100に対してポリ(メタ)アクリル酸が1から20であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項記載のガスバリアフィルム積層体。
- 前記ガスバリア性被膜層側にヒートシール層を設けることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のガスバリアフィルム積層体。
- レトルト殺菌包材として使用するガスバリア性被膜層が形成されたガスバリアフィルム積層体の製造方法であって、プラスチック材料からなる基材の片面もしくは両面に、1種類以上の金属アルコキシドあるいはその加水分解物と水酸基を有する水溶性高分子、ポリ(メタ)アクリル酸を混合してなるコーティング剤を塗布してガスバリア性被膜層を形成した後、該ガスバリア性被膜層を200℃〜240℃の範囲の高温にて加熱し、該被膜層のエステル結合を促進させながら乾燥させることにより、レトルト殺菌処理において高ガスバリア性及び密着性と、高耐湿性及び高耐水性とを有するガスバリア性被膜層を形成するガスバリアフィルム積層体の製造方法において、前記ポリ(メタ)アクリル酸の添加量(重量比)が、全コーティング剤中の固形分100に対して0.5〜20であることを特徴とするガスバリアフィルム積層体の製造方法。
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