JP2003072554A - 運転整理案作成支援システム及び運転整理案作成支援方法 - Google Patents

運転整理案作成支援システム及び運転整理案作成支援方法

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JP2003072554A
JP2003072554A JP2001269145A JP2001269145A JP2003072554A JP 2003072554 A JP2003072554 A JP 2003072554A JP 2001269145 A JP2001269145 A JP 2001269145A JP 2001269145 A JP2001269145 A JP 2001269145A JP 2003072554 A JP2003072554 A JP 2003072554A
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Japan
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plan
rescheduling
rescheduling plan
traffic
transmission server
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Application number
JP2001269145A
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English (en)
Inventor
Norio Tomii
規雄 富井
Noriyuki Tanabe
典之 田部
Tsutomu Hirai
力 平井
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Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転整理案の作成の支援、および、運転整理
案の情報伝達を円滑に行うことのできるシステムを実現
することである。 【解決手段】 運転整理案作成装置20は、運転整理案
伝達サーバ10から目的の運転整理案を読み込み、編
集、書き込みを行う。このとき、運転整理案伝達サーバ
10は、XML形式で運転整理案を管理し、また運転整
理案が更新された場合には、その旨を運転整理案作成装
置20に通知する。また、運転整理案作成装置20から
運転整理案伝達サーバ10へ、運転整理案の登録がなさ
れると、運転整理案を携帯端末30及び駅側出力制御装
置40に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】列車の運転整理を支援するた
めのシステムに係り、詳細には、運転整理案の管理およ
び伝達を行う運転整理案作成支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】列車の運転整理(以下、単に「運転整
理」という。)とは、事故や故障などにより列車ダイヤ
が乱れたときに、安全な運行を遂行するために、列車の
ダイヤを変更・修正することをいう。通常、運転整理
は、複数の指令員が運転整理案を出し合い、問題点があ
る場合には、その問題となる部分のダイヤを修正する等
して、作成される。即ち、それぞれの指令員が、担当す
る箇所の運転整理案を作成・修正しつつ、他の指令員の
作成・修正した部分を確認する等して、協調して作成さ
れる。
【0003】この運転整理案の作成にあっては、基本列
車ダイヤ図と呼ばれる、平常時のダイヤ図(紙)に手書
き修正する等して作成されるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、定期列車の
ダイヤ図を作成するための装置については種々実用化さ
れているが、運転整理のような特殊用途の装置について
は実用化されていないのが現実である。
【0005】特に、実際の運転整理を行うに当たって
は、その運転整理に係る列車のダイヤを作成するのみな
らず、駅員・運転士・車掌に運転整理案を伝達するとい
った、ダイヤ作成以外に必要不可欠な作業がある。この
ため、複数の装置を連係させ、情報(運転整理案)の伝
達の流れを円滑に行わせ得るシステムでなければ、実用
的ではない。
【0006】本発明の課題は、運転整理案の作成の支
援、および、運転整理案の情報伝達を円滑に行うことの
できるシステムを実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、複数の運転整理案作成装置
(例えば、図1に示す運転整理案作成装置20)と、所
定の文書書式(例えば、発明の実施の形態におけるXM
L形式の文書書式)の運転整理案を管理するとともに運
転整理案作成装置に対して運転整理案の変更通知を行う
ことにより、運転整理案の作成を支援する運転整理案伝
達サーバ(例えば、図1に示す運転整理案伝達サーバ1
0)と、複数の出力端末(例えば、図1に示す携帯端末
30又は端末駅側出力制御装置40)とが、ネットワー
クを介して接続して構成される運転整理案作成支援シス
テムであって、前記各運転整理案作成装置は、運転整理
案伝達サーバから目的の運転整理案を読み込む読込手段
(例えば、図5に示すCPU200)と、読み込んだ運
転整理案を編集する編集手段(例えば、図5に示す入力
装置220)と、運転整理案伝達サーバに対して、編集
した運転整理案の書き込みを要求する書込要求送信手段
(例えば、図5に示す通信装置240)と、運転整理案
の登録指示を要求する登録要求送信手段(例えば、図5
に示す通信装置240)と、を備え、前記運転整理案伝
達サーバは、運転整理案作成装置からの書込要求に基づ
いて、該当する運転整理案を更新する更新手段(例え
ば、図2に示す統括制御部100)と、運転整理案を更
新した際に、運転整理案作成装置に対して、運転整理案
の更新を通知する更新通知手段(例えば、図2に示す統
括制御部100)と、運転整理案作成装置からの登録要
求に基づいて、該当する運転整理案を、出力端末に送信
する送信手段(例えば、図2に示す統括制御部100)
と、を備え、前記各出力端末は、運転整理案伝達サーバ
により送信された運転整理案を出力する運転整理案出力
手段(例えば、図2に示す統括制御部100)を備える
ことを特徴としている。
【0008】また、請求項8記載の発明は、複数の運転
整理案作成装置と、所定の文書書式の運転整理案を管理
する運転整理案伝達サーバと、複数の出力端末とが、ネ
ットワークを介して接続して構成される運転整理案作成
支援システムにおける運転整理案作成支援方法であっ
て、運転整理案作成装置が、運転整理案伝達サーバから
目的の運転整理案を読み込む読込工程と、運転整理案作
成装置が、前記読み込んだ運転整理案を編集する編集工
程と、運転整理案作成装置が、運転整理案伝達サーバに
対して、前記編集した運転整理案の書き込みを要求する
書込要求送信工程と、運転整理案伝達サーバが、前記書
込要求に基づいて、該当する運転整理案を更新する更新
工程と、運転整理案伝達サーバが、前記運転整理案を更
新した際に、運転整理案作成装置に対して、運転整理案
の更新を通知する更新通知工程と、を含むとともに、更
に、運転整理案作成装置が、運転整理案伝達サーバに対
して、運転整理案の登録指示を要求する登録要求送信工
程と、運転整理案伝達サーバが、前記登録指示要求に基
づいて、該当する運転整理案を、出力端末に配信する配
信工程と、出力端末が、前記配信された運転整理案を出
力する運転整理案出力工程と、を含むことを特徴として
いる。
【0009】この請求項1、8記載の発明によれば、ま
ず、運転整理案の作成作業を円滑に行うことができる。
即ち、通常、運転整理案は複数の指令員の協調作業によ
って行われる。しかし、本発明により、各指令員用の運
転整理案作成装置が提供され、又、運転整理案が運転整
理案伝達サーバにより統括的に管理されるため、運転整
理案を各運転整理案作成装置(ひいては各指令員)が共
有できる。更に、運転整理案が更新される毎に、運転整
理案伝達サーバによって更新の通知が各運転整理案作成
装置(ひいては、各指令員)になされる。このため、最
新の運転整理案が運転整理案伝達サーバに管理されると
ともに、運転整理案が変更になったことを各運転整理案
作成装置が認知することができ、各指令員においては、
運転整理案の作成作業を円滑かつ協調的に進めることが
できる。
【0010】更に、運転整理案が登録された場合には、
運転整理案が出力端末に配信される。出力端末とは、何
れの電子機器であっても構わないが、発明の詳細な説明
に記述するように、例えば、駅員詰所に設置されるパソ
コンや、運転士・車掌の携帯端末などのことである。こ
のため、運転整理案を作成する担当者(指令員)と、決
定された運転整理案に基づいた勤めを果たす者(駅員、
車掌、運転士など)との連係がなされ、運転整理業務全
般の情報伝達を統括的に実現することができる。
【0011】また、請求項2記載の発明のように、請求
項1記載の運転整理案作成支援システムにおいて、前記
運転整理案伝達サーバの送信手段が、運転整理案の更新
内容に基づいて、出力端末及び出力内容を決定する決定
手段(例えば、図2に示す統括制御部100)を備える
ように構成してもよい。
【0012】この請求項2記載の発明によれば、運転整
理案の更新内容に基づいて、運転整理案を送信する出力
端末及び出力内容が決定されるため、例えば、運転整理
の対象となる電車に乗務する運転士や車掌に、運転整理
案の内の必要最小限の内容を送信することとしたり、運
転整理の対象と無関係の駅への伝達をしない、といった
ことが可能となる。このため、運転整理案の伝達に関し
て、一層実用性のあるシステムにすることができる。
【0013】また、請求項3記載の発明のように、請求
項1または2記載の運転整理案作成支援システムにおけ
る前記ネットワークには、駅構内の状況を撮影するとと
もに、撮影画像を運転整理案作成装置に送信する撮影手
段(例えば、図6に示すWebカメラ440)が接続さ
れており、前記運転整理案作成装置は、前記撮影手段に
よって送信される撮影画像を受信する撮影画像受信手段
(例えば、図5に示す通信装置240)、を備えるよう
に構成してもよい。
【0014】この請求項3記載の発明によれば、運転整
理案作成装置には、駅構内の撮影画像が送信されるた
め、運転整理案作成装置を操作する指令員が運転整理案
の作成の際に、現場の状況を確認できる。このため、現
場の状況を反映した運転整理案を作成することができ、
一層実用性のあるシステムとすることができる。
【0015】また、請求項4記載の発明のように、請求
項1〜3何れか1つに記載の運転整理案作成支援システ
ムにおいて、前記運転整理案伝達サーバの送信手段が、
電子メールにより運転整理案を送信する手段(例えば、
図2に示すメールサーバ140)を備えるように構成し
てもよい。
【0016】この請求項4記載の発明によれば、運転整
理案を電子メールとして送信することができる。したが
って、メーラーが組み込まれている出力端末であれば、
本発明のために特別なソフトウェアの組み込み等が不要
となり、本システムの実用性を向上させることができ
る。
【0017】また、請求項5記載の発明のように、請求
項1〜4何れか1つに記載の運転整理案作成支援システ
ムにおいて、前記運転整理案伝達サーバは、運転整理案
を前記ネットワーク上に公開する公開手段(例えば、図
2に示す駅公開用Webサーバ150或いは一般公開用
Webサーバ160)を備えることとしてもよい。
【0018】この請求項5記載の発明によれば、運転整
理案がネットワーク上に公開されるため、出力端末がネ
ットワークに接続可能であれば、容易に運転整理案を取
得・表示することが可能となる。具体的には、例えば、
インターネット上の所定のサイトに運転整理案を公開す
ることにより、ブラウザの機能を有する出力端末におい
ては、容易かつ適宜に、運転整理案を取得することがで
きる。
【0019】また、請求項6記載の発明のように、請求
項1〜5何れか1つに記載の運転整理案作成支援システ
ムにおける出力端末は印刷装置(例えば、図6に示す帳
票出力装置420)であることとしてもよい。
【0020】この請求項6記載の発明によれば、出力端
末において、運転整理案を印刷出力することができるた
め、例えば、運転整理案を帳票として利用することがで
きる。
【0021】また、請求項7記載の発明のように、請求
項1〜3何れか1つに記載の運転整理案作成システムに
おいて、前記出力端末が、前記運転整理案伝達サーバか
ら送信された運転整理案の内容を音声に変換して出力す
る音声出力手段(例えば、図6に示す音声出力装置41
0)を備えるように構成してもよい。
【0022】この請求項7記載の発明によれば、出力端
末において、運転整理案の内容が音声出力されるため、
例えば、駅員詰所に設置された出力端末の表示画面を駅
員が視認せずとも、容易に内容を確認することができ
る。従って、運転整理案の伝達について一層実用性のあ
るものとすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明を適用
した運転整理案作成支援システムについて詳細に説明す
る。本発明は、列車の遅延が発生したことにより運転整
理が必要な際、当該列車ダイヤに関する運転整理案の作
成を支援するためのものである。
【0024】図1は、本発明を適用した運転整理案作成
支援システム1の全体構成を示す図である。図1に示す
ように、運転整理案作成支援システム1は、運転整理案
を管理するとともに、当該運転整理案を伝達する運転整
理案伝達サーバ10と、運転整理案を作成する指令室側
に設置され、運転整理案伝達サーバ10とLAN等の通
信回線を介して接続された運転整理案作成装置20−
1、20−2、・・・、20−nと、ネットワークN2
を介して運転整理案伝達サーバ10と接続され、乗務員
や鉄道利用客が所有する携帯電話、PDAなどの携帯端
末30と、ネットワークN1を介して運転整理案伝達サ
ーバ10と接続され、各駅に常駐する駅員、運転士や車
掌などの乗務員等の鉄道員の詰所側に設置される駅側出
力制御装置40等により構成される。
【0025】ここで、ネットワークN1としては、例え
ば、社内LANや専用回線等の通信回線を用いてイント
ラネットやエクストラネット等により実現され、運転整
理案伝達サーバ10は、ネットワークN1を介して鉄道
会社の管理する全ての駅と接続されている。
【0026】また、ネットワークN2は、インターネッ
トを適用し、電話回線網、ISDN回線網、専用線、移
動体通信網、通信衛星回線、CATV回線網等の各種通
信回線網と、それらを接続するインターネットサービス
プロバイダや基地局等を含み、パソコンや移動体通信
等、インターネットサービスを利用可能な機器が接続さ
れる。
【0027】次に、運転整理案伝達サーバ10の構成に
ついて説明する。図2は、本実施の形態における運転整
理案伝達サーバ10の構成を示す機能ブロック図であ
る。図2に示すように、運転整理案伝達サーバ10は、
統括制御部100、運転整理案管理データベース(以
下、データベースをDBという。)110、鉄道員スケ
ジュール管理DB120、メールアドレス管理DB13
0、メールサーバ140、駅公開用Webサーバ15
0、一般公開用Webサーバ160等により構成されて
いる。各機能部は、それぞれ固有のパーソナルコンピュ
ータや、汎用コンピュータ、ワークステーション(以
下、コンピュータ等という。)によって構成されている
ものとしてもよいし、また、1台のコンピュータ等で全
ての機能部を実現するものとしてもよい。また、これら
のコンピュータ等は、公知のものであるため、詳細構成
については説明を省略する。
【0028】統括制御部100は、本実施の形態におけ
る運転整理案作成支援システム1の機能を実現するた
め、上述した各機能部に制御信号を出力し、当該各機能
部の動作を統括的に制御する。
【0029】また、この統括制御部100は、後述する
図7、図9、及び図10に示す処理を行うためのプログ
ラムに従って処理を実行する。即ち、本実施の形態にお
いて、統括制御部100は、運転整理案作成装置20か
らの運転整理案の書込要求に応じて、運転整理案管理D
B110に対して運転整理案の更新を指示するととも
に、書込要求を送信した運転整理案作成装置20以外の
運転整理案作成装置20に、運転整理案の更新を通知す
る。また、統括制御部100は、運転整理案作成装置2
0からの運転整理案の登録要求に応じて、当該登録要求
の対象となる運転整理案(以下、登録整理案という。)
を配信する。この際、後述するが、登録整理案に基づい
て当該運転整理案の配信先を決定し、さらに、配信先に
基づいて配信内容を決定する。
【0030】運転整理案管理DB110は、運転整理案
を管理するDBであり、この運転整理案は、列車番号
と、当該列車番号の列車ダイヤに係る変更ダイヤデータ
とが対応付けられて、運転整理案管理DB110に蓄積
される。
【0031】図3(a)に、運転整理案管理DB110
に格納される運転整理案のデータ構造の一例を示す。
尚、蓄積形式はこれに限られない。運転整理案管理DB
110において、運転整理案は、列車ダイヤが乱れた等
の理由で変更された個所の列車ダイヤデータが列車番号
毎に管理される。図3に示すように、運転整理案は、列
車番号に対して、運転フラグと、駅毎の変更ダイヤデー
タとが関連付けて格納される。また、この変更ダイヤデ
ータは、当該列車の着発番線及び着発時刻とからなる。
運転フラグは、当該列車が運転されるか否かを示す情報
であり、例えば、運転する場合はON、運休する場合は
OFFが設定される。また、運転整理案は備考情報を格
納するための領域を備え、例えば、列車の遅延時間等の
情報が必要に応じて格納される。また、運転整理案は、
後述する運転整理案作成装置20における書き込み或い
は登録操作に応じて更新される。
【0032】また、この運転整理案管理DB110に
は、後述する運転整理案作成装置20において所定の書
式で記述された運転整理案が格納される。この所定の書
式は、後述するようにネットワークN1及びネットワー
クN2経由で登録整理案を受信して出力する携帯端末3
0及び駅側出力制御装置40において閲覧可能な、例え
ば、XML(eXtensible Markup Language)等の文書書
式である。これによれば、本運転整理案作成支援システ
ム1において、全て同一の書式で運転整理案をやり取り
することができるので、登録整理案を出力する際等にデ
ータの変換処理等を必要としない。
【0033】図3(b)に、運転整理案管理DB110
に格納される運転整理案データの一例を示す。同図にお
いて、n列車とo列車の運転整理案を示している。例え
ば、n列車は、J駅において発時刻が変更され、K駅に
おいて着発番線と、着時刻と、発時刻とがそれぞれ変更
されたことを示し、備考として、n列車のJ駅での遅延
が40分であることを示している。また、o列車は、運
休フラグがOFFに設定され、R駅から先の駅において
o列車が運休であることを示している。
【0034】鉄道員スケジュール管理DB120は、鉄
道員(駅員、運転士、車掌等)のスケジュールを管理す
るDBであり、特に、列車の乗務員(運転士、車掌等)
のスケジュールが、当該乗務員毎に管理されている。本
実施の形態においては、登録整理案を配信する際に、当
該登録整理案に対応する列車に乗車している乗務員を特
定するために参照する。
【0035】図4に、鉄道員スケジュール管理DB12
0に格納される乗務員のスケジュールデータの蓄積形式
の一例を示す。尚、蓄積形式はこれに限られない。スケ
ジュールデータは、各乗務員毎に、当該乗務員が乗り込
む全ての列車番号と、当該列車番号の列車へ乗車する駅
及び降車する駅とが関連付けられて格納されている。従
って、スケジュールデータを参照することにより、列車
に乗車している乗務員を特定することができる。また、
このスケジュールデータは、日毎に蓄積されて管理され
ている。
【0036】メールアドレス管理DB130は、鉄道員
のメールアドレスを管理するDBであり、少なくとも、
鉄道員を識別可能な情報と当該鉄道員のメールアドレス
とを対応付けて管理している。
【0037】メールサーバ140は、ネットワークN1
及びN2を介して携帯端末30、或いは駅側出力制御装
置40と相互通信が可能であり、運転整理案伝達サーバ
10により電子メールで配信された登録整理案を、鉄道
員が所有する携帯端末30や、鉄道員の詰所に設置され
た駅側出力制御装置40等に提供するための装置である
【0038】駅公開用Webサーバ150は、登録整理
案を掲載して、列車の登録整理案を鉄道員に対して提供
するためのホームページをネットワークN1上に公開
し、鉄道員が所有する携帯端末30や、駅側出力制御装
置40等に提供するための装置である。
【0039】一般公開用Webサーバ160は、登録整
理案の一部を掲載して、鉄道利用客に対して列車の遅延
情報を提供するホームページをネットワークN2上に開
設し、鉄道利用客が所有する携帯端末30等に提供する
ための装置である。
【0040】次に、運転整理案作成装置20の構成につ
いて説明する。図5は、本実施の形態における運転整理
案作成装置20の内部構成を示す機能ブロック図であ
る。図5に示すように、運転整理案作成装置20は、C
PU200と、ROM210と、入力装置220と、表
示装置230と、通信装置240と、RAM250と、
記憶装置260と、記憶装置260が備える記憶媒体2
70とから構成され、記憶媒体270以外の各部はバス
280により接続されている。また、運転整理案作成装
置20は、通信装置240を介して、運転整理案伝達サ
ーバ10とデータ通信が可能である。
【0041】CPU200は、記憶媒体270に記憶さ
れている各種アプリケーションプログラムの中から指定
されたアプリケーションプログラムや、入力装置220
からの要求に応じた各種データを、RAM250内に一
時的に格納し、当該アプリケーションプログラムに従っ
て処理を実行する。そして、その処理結果をRAM25
0内に格納するとともに表示装置230に出力する。
【0042】また、CPU200は、本実施の形態にお
いて、通信装置240を介して、運転整理案伝達サーバ
10から読み出した運転整理案をRAM250の編集用
運転整理案データ252に格納し、入力装置220を介
して入力される運転整理案の編集操作に従って、編集用
運転整理案データ252を更新する。また、入力装置2
20を介して入力される運転整理案の書込指示に応じ
て、編集用運転整理案データ252の書込要求を、通信
装置240を介して運転整理案伝達サーバ10に送信す
る。さらに、入力される運転整理案の登録指示に応じ
て、編集用運転整理案データ252の登録要求を、通信
装置240を介して運転整理案伝達サーバ10に通知す
る。
【0043】入力装置220は、カーソルキー、テンキ
ー、及び各種ファンクションキーを備えたキーボード、
及びマウス等のポインティングデバイスを含み、キーボ
ードにおいて押下されたキーの押下信号やマウスの位置
信号等をCPU200に出力する。
【0044】表示装置230は、CRTやLCD等の各
種表示装置であり、CPU200から入力される表示デ
ータを出力するものである。
【0045】通信装置240は、作成された運転整理案
を運転整理案伝達サーバ10とやり取りするものであ
り、モデム、ターミナルアダプタ、或いはルーター等に
よって構成され、この通信装置240及び通信回線を介
して運転整理案伝達サーバ10との通信を行うための制
御を行う。
【0046】RAM250は、CPU200が上記アプ
リケーションプログラムを実行する際に、各種プログラ
ムを展開するプログラム格納領域を形成するとともに、
CPU200における各種処理に係るデータ等を一時的
に格納するためのメモリ領域を形成する。特に、本発明
を実現するため、編集用運転整理案データ252が格納
される。
【0047】記憶装置260は、プログラムやデータ等
が予め記憶されている記憶媒体270を有し、記憶媒体
270は、磁気的、光学的記憶媒体、若しくは半導体メ
モリ等で構成されている。この記憶媒体270は、記憶
装置260に固定的に備えたもの、若しくは着脱自在に
装着するものであり、上述したアプリケーションプログ
ラム等の各種プログラムや、該各種プログラムで処理さ
れたデータ等が記憶される。特に、本発明を実現するた
めに、定期列車ダイヤに係る列車ダイヤデータ272を
含む。
【0048】この列車ダイヤデータ272は、各列車毎
の着発時刻や、着発番線等を日毎に蓄積したDBのこと
である。CPU200は、この列車ダイヤデータ272
と、運転整理案伝達サーバ10とから取得した運転整理
案とから、当該運転整理案が反映されたダイヤ図を表示
部230に表示させる。
【0049】次に、駅側出力制御装置40の構成につい
て説明する。図6は、本実施の形態における駅側出力制
御装置40の内部構成を示す機能ブロック図である。図
6に示すように、駅側出力制御装置40は、登録整理案
出力制御装置400と、スピーカを備えた音声出力装置
410と、プリンタを備えた帳票出力装置420と、W
ebブラウザを備えた表示出力装置430と、駅構内に
設置されて、撮影された駅構内の映像を配信するWeb
カメラ440とから構成される。また、これらの装置間
には、例えば、LANが構築され、データの送受信が可
能である。また、登録整理案出力制御装置400と、音
声出力装置410と、帳票出力装置420と、表示出力
装置430は、駅員、車掌、運転士等の鉄道員の詰所内
にそれぞれ設置されている。
【0050】登録整理案出力制御装置400は、複数の
LANに接続するためのゲートウェイとしての機能を備
え、また、帳票出力装置420に対して受信した登録整
理案を送信する。
【0051】音声出力装置410は、例えば、当該音声
出力装置410に対する電子メールをメールサーバ14
0から受信すると、受信した電子メールを音声データに
変換し、当該音声データを、自動的に音声出力装置41
0が備えるスピーカから出力する装置である。
【0052】帳票出力装置420は、登録整理案出力制
御装置400から受信した運転整理案を、駅の詰所等に
設置されたプリンタから自動的に帳票出力するための装
置である。
【0053】表示出力装置430は、駅公開用Webサ
ーバ150において公開された運転整理案を、当該表示
装置430にインストールされるWebブラウザの要求
に応じて、当該Webブラウザに出力する装置である。
このWebブラウザは定期的に駅公開用Webサーバ1
50にアクセスするように設定され、常に最新の情報が
表示されるようになっている。
【0054】Webカメラ440は、駅構内に設置さ
れ、当該Webカメラ440から撮影した映像をネット
ワークN1を介して運転整理案伝達サーバ10に転送す
る装置であり、運転整理案作成装置20において運転整
理案を作成する際に、このWebカメラ440からの情
報を参考にして運転整理案を作成することができる。
【0055】携帯端末30は、電子メール機能や、イン
ターネットアクセス機能を内蔵し、ネットワークN2を
介してメールサーバ140、駅公開用Webサーバ15
0、一般公開用Webサーバ160にアクセスすること
により、運転整理案伝達サーバ10により配信された登
録整理案を取得することができる。即ち、鉄道員が保有
する携帯端末30等は、駅公開用Webサーバ150へ
のアクセスが可能な様に設定されるが、鉄道利用客用の
携帯端末30等は、一般公開用Webサーバ160への
アクセスのみが可能である。
【0056】次に、本実施の形態における運転整理案作
成支援システム1の動作について、図7〜図10を参照
して説明する。
【0057】本発明である運転整理案作成支援システム
1は、大きく、(1)運転整理案を作成する処理と、
(2)作成された運転整理案を、当該運転整理案が示す
ダイヤ変更に関する駅や列車、或いは利用客に対して配
信して伝達する処理の2つの処理を行う。先ず、(1)
運転整理案を作成する処理について説明する。
【0058】(1)運転整理案作成処理 運転整理案作成処理においては、運転整理案伝達サーバ
10を介して、複数の運転整理案作成装置20間で運転
整理案管理DB110において管理される運転整理案が
やり取りされ、当該運転整理案の解析・編集を繰り返す
ことにより運転整理案が作成される。
【0059】先ず、運転整理案作成装置20の動作を説
明する。図7は、運転整理案作成処理における運転整理
案作成装置20の動作の一例を示すフローチャートであ
る。同図に示すように、運転整理案作成装置20は、運
転整理案の変更指令が入力されると(ステップS1
0)、運転整理案作成処理の実行を開始する。
【0060】ここで、変更指令とは、列車ダイヤが乱れ
たことにより運転整理の必要が生じた場合に入力される
運転整理案の作成指示のことであり、列車の遅延状況等
が同時に入力される。そして、入力されたこれらの情報
は、編集用運転整理案データ252に保持される。ま
た、変更入力を行わない他の運転整理案作成装置20
は、後述する運転整理案伝達サーバ10による更新通知
の受信を待機する。
【0061】そして、この変更指令が入力されると、C
PU200は、入力された運転整理案に関連する列車ダ
イヤデータを、列車ダイヤデータ272から読み出すと
ともに、この列車ダイヤデータと、変更指令として入力
されて保存された編集用運転整理案データ252とに基
づいた列車ダイヤ図を、表示装置230に表示させる。
【0062】図8(a)に、この段階で表示装置230
に表示されたダイヤ図の一例を示す。同図において、点
線で示す列車スジ、が、ダイヤの乱れた列車を示
し、この列車のダイヤの乱れに応じて変更指令として入
力された列車ダイヤが、太線で示す列車スジ、で示
されている。即ち、定期列車ダイヤにおいては点線で示
される列車スジで運行されるものが、ダイヤの乱れによ
り太線で示される列車スジに変更されたことを表示して
いる。
【0063】また、図8(a)に示す列車ダイヤ図にお
いて、列車ダイヤの編集ができるようになっている。即
ち、指令員は、入力装置220を介して、列車ダイヤ図
に表示されている列車スジを操作することにより当該列
車スジの示す列車情報、或いは運転整理案における、列
車の運転・運休の切り替えや、各駅における着発番線や
着発時刻等を編集することができる。また、運転整理案
が編集されると(ステップS12)、CPU200は、
編集された編集情報に従って、編集用運転整理案データ
252を更新する。また、運転整理案を作成する際に、
当該運転整理案作成装置20を操作する指令員は、列車
ダイヤの乱れが発生している駅構内に設置されたWeb
カメラ440により撮影された映像を運転整理案伝達サ
ーバ10を介して取得することにより、混雑している駅
の状況等を考慮した運転整理案を作成することができ
る。
【0064】図8(b)に、この運転整理案作成装置2
0における運転整理案の編集操作が完了した際の列車ダ
イヤ図の一例を示す。同図において、一点破線で示す列
車スジは、運休列車を表す。即ち、ステップS12にお
ける編集操作により、列車及び列車が運休に変更さ
れ、列車は、別途車両を用意して運転させる、運転整
理案が提案されたことを示している。
【0065】次いで、CPU200は、例えば、画面上
に用意した書込ボタンが押下される等、入力装置220
を介して運転整理案の書込要求が入力されると、通信装
置240を介して接続された運転整理案伝達サーバ10
に対して当該書込要求を通知して(ステップS14)、
本処理を終了する。
【0066】尚、後述するが、運転整理案伝達サーバ1
0は、この運転整理案作成装置20からの書込要求に応
じて、当該運転整理案を運転整理案管理DB110に書
き込んで更新するとともに、書込要求を送信した運転整
理案作成装置20以外の全ての運転整理案作成装置20
に対して、この運転整理案の更新を通知する。
【0067】次に、この更新通知を運転整理案伝達サー
バ10から受信した際の、運転整理案作成装置20の動
作について説明する。図9は、更新通知を受信した際
の、運転整理案作成装置20の動作を示すフローチャー
トである。
【0068】図9に示すように、待機中の運転整理案作
成装置20は、運転整理案の更新通知を監視する(ステ
ップS20)。そして、当該更新通知を運転整理案伝達
サーバ10から受信すると、CPU10は、運転整理案
管理DB110から該当する運転整理案を読み込む(ス
テップS22)。例えば、更新通知を受信した際に、更
新された運転整理案を読み込むか否かを問うメッセージ
を表示装置230に表示させ、当該メッセージの応答に
従って、運転整理案を読み込む。
【0069】運転整理案を読み込むと、CPU10は、
読み込んだ運転整理案と、当該運転整理案に関連する列
車ダイヤデータとに基づいた、列車ダイヤ図を表示装置
230に表示させる。この運転整理案作成装置20を操
作する指令員は、他の運転整理案作成装置20において
作成された運転整理案を解析し、ステップS12と同様
に、列車ダイヤ図に表示されている列車スジに対して操
作を行うことにより、運転整理案を編集する(ステップ
S24)。
【0070】次いで、CPU200は、例えば、画面上
に用意した登録ボタンが押下される等、入力装置220
を介して運転整理案の登録指示が入力されると、編集用
運転整理案データ252に格納される運転整理案の登録
要求を運転整理案伝達サーバ10に送信する。この運転
整理案の登録操作は、登録する権限を有する運転整理案
作成装置20においてのみ行えるようになっている。例
えば、この権限を有する運転整理案作成装置20以外の
運転整理案作成装置20においては、表示装置230に
表示される画面に登録ボタンを表示しない。運転整理案
の登録処理を終了すると本処理を終了する。
【0071】表示された運転整理案よりも良い案が有る
場合は、さらに運転整理案を編集して他の運転整理案作
成装置20に伝達するやり取りを繰り返すことにより、
最適な運転整理案を作成する。上述した処理を繰り返す
ことにより、運転整理案作成装置20間で、運転整理案
をやり取りすることにより、最適な運転整理案を作成す
ることができる。
【0072】例えば、図8(b)に示す運転整理案に対
してさらに編集操作が為された列車ダイヤ図の一例を図
8(c)に示す。同図において、車両を用意して列車
を運転させることが提案された運転整理案(図8
(b))に対して、列車を折り返し運転させて列車
の車両を確保するようにした運転整理案が新たに提案さ
れたことを示している。
【0073】また、以上説明した運転整理案作成装置2
0における処理は任意である。即ち、何台の運転整理案
作成装置20の間で、何回運転整理案のデータをやり取
りすることとしてもよい。また、運転整理案作成装置2
0間における運転整理案伝達サーバ10を介した運転整
理案のやり取りは、適宜双方向に行われるものであり、
運転整理案の変更指令を入力する装置や、更新通知を待
機する装置は固定のものではない。
【0074】次に、運転整理案伝達サーバ10の動作に
ついて説明する。図10は、運転整理案作成処理におけ
る運転整理案伝達サーバ10の動作の一例を示すフロー
チャートである。同図に示すように、統括制御部100
は、運転整理案の書込要求の有無を判定し(ステップS
30)、書込要求が入力されないと判断すると、運転整
理案の登録通知の有無を判定し(ステップS31)、登
録要求が入力されないと判断すると、ステップS30に
戻り、運転整理案作成装置20からの書込要求、或いは
登録通知の入力を監視する。
【0075】先ず、運転整理案の書込要求が入力された
際の動作について説明する。即ち、運転整理案作成装置
20から運転整理案の書込要求を受信すると、統括制御
部100は、該当する運転整理案を更新するように、運
転整理案管理DB110に指示して運転整理案を更新す
る(ステップS32)。
【0076】次いで、統括制御部100は、この運転整
理案の更新の通知先を設定する(ステップS33)。即
ち、運転整理案伝達サーバ10に接続される運転整理案
作成装置20のうち、書込要求を送信した運転整理案作
成装置20以外の全ての運転整理案作成装置20を通知
先に設定する。
【0077】そして、運転整理案の更新通知を宛先に指
定した全ての運転整理案作成装置20に送信する(ステ
ップS34)。
【0078】次に、運転整理案の登録通知が入力された
際の動作について説明する。即ち、運転整理案作成装置
20からの運転整理案の登録通知を受信すると、先ず、
統括制御部100は、運転整理案を更新するように運転
整理案管理DB110に指示するとともに、当該運転整
理案の登録処理を行う(ステップS35)。即ち、実際
に運行する列車ダイヤとして決定する。
【0079】次いで、統括制御部100は、この登録整
理案の配信先を決定するとともに(ステップS36)、
当該配信先毎に出力内容を決定して(ステップS3
7)、決定された配信先及び配信内容に従って登録整理
案を送信する(ステップS38)。このステップS35
〜S38の処理は、本運転整理案作成支援システム1に
おける登録整理案伝達処理にあたる。次に、この登録整
理案伝達処理について説明する。
【0080】(2)登録整理案伝達処理 運転整理案伝達処理において、運転整理案伝達サーバ1
0は、登録整理案に従って、携帯端末30、或いは駅側
出力制御装置40に当該登録整理案を出力する。
【0081】運転整理案伝達サーバ10は、登録要求に
応じて、上述したように当該登録整理案の出力先を決定
する。図3に示す登録整理案における列車番号と、変更
ダイヤデータに含まれる全ての駅名とを参照して、登録
整理案の出力先を決定する。
【0082】具体的には、先ず、変更ダイヤデータに含
まれる全ての駅の駅側出力制御装置40を出力先に設定
する。例えば、図3(b)に示すn列車の運転整理案を
登録整理案として出力する場合、J駅、K駅・・・の駅
側出力制御装置40を出力先に設定する。
【0083】次いで、統括制御部100は、送信先毎に
配信する登録整理案の内容を決定する。具体的には、鉄
道員用の出力データと、鉄道利用客用の出力データの内
容を変更する。実際には、図3(a)に示す運転整理案
に含まれる全ての情報を鉄道員向けに出力する。
【0084】統括制御部100は、例えば、登録整理案
に該当する列車に乗車している乗務員の所有する携帯端
末30に登録整理案を送信する。即ち、先ず、鉄道員ス
ケジュール管理DB120を参照して、乗車している乗
務員を検索する。そして、例えば、n列車の運転整理案
を出力する際に、当該n列車に乗車する乗務員として、
図4に示す乗務員M1、M2が検索された場合、検索さ
れた乗務員について、遅延の発生している駅においてn
列車に乗車しているか否かを乗車駅情報及び降車駅情報
を参照して判断する。ここで、乗務員M1は、A駅から
H駅までn列車に乗車している。また乗務員M2はH駅
からT駅まで乗車してる。例えば、遅延が生じたJ駅、
K駅・・・がH駅からT駅の間に存在する場合、乗務員
M1はn列車に乗車していないと判断し、配信先の乗務
員を乗務員M2として決定する。そして、乗務員M2の
メールアドレスをメールアドレス管理DB130から検
索して配信先として設定する。そして、登録整理案を電
子メールの形式でメールサーバ140に送信する。そし
て、列車の乗務員の所有する携帯端末30において、メ
ールサーバ140から自携帯端末30宛ての電子メール
をダウンロードして出力する。
【0085】また、統括制御部100は、該当する駅の
駅側出力制御装置40に、登録整理案を送信する。上述
したように、駅側出力制御装置40は、受信した登録整
理案を帳票出力装置420に転送する。帳票出力装置4
20は、駅側出力制御装置40から転送された登録整理
案を受信した際に、自動的に当該運転整理案を帳票出力
する。
【0086】また、統括制御部100は、登録整理案の
送信先に、音声出力装置410を設定して、当該登録整
理案を電子メールで送信する。上述したように、音声出
力装置410は、メールサーバ140から電子メールと
して送信された登録整理案をダウンロードした際に、当
該電子メールを音声データに変換して、当該音声データ
をスピーカ等から出力するものである。
【0087】また、統括制御部100は、登録整理案に
より駅公開用Webサーバ150のホームページを更新
するように指示する。駅の詰所等に設置された表示出力
装置430が、ネットワークN1を介して駅公開用We
bサーバ150に定期的にアクセスすることにより登録
整理案を取得する。
【0088】以上説明したように、駅詰所内に設置され
る各出力装置においては、それぞれ受信した登録整理案
をリアルタイムで出力することが可能である。
【0089】そして、統括制御部100は、フィルタリ
ングされた鉄道利用客用の登録整理案により一般公開用
Webサーバ160のホームページを更新するように指
示する。例えば、運転整理案における列車情報、運転フ
ラグ、及び備考における遅延時間の情報のみを鉄道利用
客向けに出力する。これにより、鉄道利用客は、ネット
ワークN2を介して一般公開用Webサーバ160にア
クセスすることにより、最新の列車ダイヤに関する情報
を取得することができる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各運転整理案作成装置20において、運転整理案の作成
作業を円滑かつ協調的に進めることができるとともに、
決定された登録整理案による列車ダイヤの変更に関係す
る鉄道員に対して当該登録整理案を随時配信することが
できる。さらに、鉄道利用客に対しても鉄道の遅延情報
やそれに伴うダイヤ変更に係る情報を配信することがで
きる。これにより、運転整理業務全般の情報伝達を統括
的に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における運転整理案作成支援シス
テムの構成を示す図である。
【図2】本実施の形態における運転整理案伝達サーバの
構成を示す図である。
【図3】運転整理案の(a)データ構造、(b)蓄積例
を示す図である。
【図4】鉄道員スケジュールデータDBにおける蓄積形
式の一例を示す図である。
【図5】本実施の形態における運転整理案作成装置の構
成を示す図である。
【図6】本実施の形態における駅側出力制御装置の構成
を示す図である。
【図7】運転整理案作成処理実行時における運転整理案
作成装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】運転整理案作成時における表示画面の一例を示
す図である。
【図9】運転整理案作成処理実行時における運転整理案
作成装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】運転整理案作成支援システムにおける運転整
理案伝達サーバの動作の一例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 運転整理案作成支援システム 10 運転整理案伝達サーバ 20−1〜20−n 運転整理案作成装置 30 携帯端末 40 駅側出力制御装置 N1 ネットワーク N2 ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 力 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 Fターム(参考) 5H161 AA01 JJ01 JJ21 JJ32

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の運転整理案作成装置と、所定の文書
    書式の運転整理案を管理するとともに運転整理案作成装
    置に対して運転整理案の変更通知を行うことにより、運
    転整理案の作成を支援する運転整理案伝達サーバと、複
    数の出力端末とが、ネットワークを介して接続して構成
    される運転整理案作成支援システムであって、 前記各運転整理案作成装置は、 運転整理案伝達サーバから目的の運転整理案を読み込む
    読込手段と、 読み込んだ運転整理案を編集する編集手段と、 運転整理案伝達サーバに対して、編集した運転整理案の
    書き込みを要求する書込要求送信手段と、 運転整理案の登録指示を要求する登録要求送信手段と、 を備え、 前記運転整理案伝達サーバは、 運転整理案作成装置からの書込要求に基づいて、該当す
    る運転整理案を更新する更新手段と、 運転整理案を更新した際に、運転整理案作成装置に対し
    て、運転整理案の更新を通知する更新通知手段と、 運転整理案作成装置からの登録要求に基づいて、該当す
    る運転整理案を、出力端末に送信する送信手段と、 を備え、 前記各出力端末は、 運転整理案伝達サーバにより送信された運転整理案を出
    力する運転整理案出力手段を備えることを特徴とする運
    転整理案作成支援システム。
  2. 【請求項2】前記運転整理案伝達サーバにおいて、 前記送信手段は、運転整理案の更新内容に基づいて、出
    力端末及び出力内容を決定する決定手段を備えることを
    特徴とする請求項1記載の運転整理案作成支援システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記ネットワークには、駅構内の状況を撮
    影するとともに、撮影画像を運転整理案作成装置に送信
    する撮影手段が接続されており、 前記運転整理案作成装置は、 前記撮影手段によって送信される撮影画像を受信する撮
    影画像受信手段、を備えることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の運転整理案作成支援システム。
  4. 【請求項4】前記運転整理案伝達サーバにおいて、 前記送信手段は、電子メールにより運転整理案を送信す
    る手段を備えることを特徴とする請求項1〜3何れか1
    つに記載の運転整理案作成支援システム。
  5. 【請求項5】前記運転整理案伝達サーバは、運転整理案
    を前記ネットワーク上に公開する公開手段を備えること
    を特徴とする請求項1〜4何れか1つに記載の運転整理
    案作成支援システム。
  6. 【請求項6】前記出力端末は印刷装置であることを特徴
    とする請求項1〜5何れか1つに記載の運転整理案作成
    支援システム。
  7. 【請求項7】前記出力端末は、前記運転整理案伝達サー
    バから送信された運転整理案の内容を音声に変換して出
    力する音声出力手段を備えることを特徴とする請求項1
    〜3何れか1つに記載の運転整理案作成システム。
  8. 【請求項8】複数の運転整理案作成装置と、所定の文書
    書式の運転整理案を管理する運転整理案伝達サーバと、
    複数の出力端末とが、ネットワークを介して接続して構
    成される運転整理案作成支援システムにおける運転整理
    案作成支援方法であって、 運転整理案作成装置が、運転整理案伝達サーバから目的
    の運転整理案を読み込む読込工程と、 運転整理案作成装置が、前記読み込んだ運転整理案を編
    集する編集工程と、 運転整理案作成装置が、運転整理案伝達サーバに対し
    て、前記編集した運転整理案の書き込みを要求する書込
    要求送信工程と、 運転整理案伝達サーバが、前記書込要求に基づいて、該
    当する運転整理案を更新する更新工程と、 運転整理案伝達サーバが、前記運転整理案を更新した際
    に、運転整理案作成装置に対して、運転整理案の更新を
    通知する更新通知工程と、 を含むとともに、更に、 運転整理案作成装置が、運転整理案伝達サーバに対し
    て、運転整理案の登録指示を要求する登録要求送信工程
    と、 運転整理案伝達サーバが、前記登録指示要求に基づい
    て、該当する運転整理案を、出力端末に配信する配信工
    程と、 出力端末が、前記配信された運転整理案を出力する運転
    整理案出力工程と、 を含むことを特徴とする運転整理案作成支援方法。
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