JP2003064324A - 異方導電性接着フィルム及びそれを用いた回路基板の接続方法、回路基板接続体 - Google Patents

異方導電性接着フィルム及びそれを用いた回路基板の接続方法、回路基板接続体

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JP2003064324A
JP2003064324A JP2001203614A JP2001203614A JP2003064324A JP 2003064324 A JP2003064324 A JP 2003064324A JP 2001203614 A JP2001203614 A JP 2001203614A JP 2001203614 A JP2001203614 A JP 2001203614A JP 2003064324 A JP2003064324 A JP 2003064324A
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conductive particles
connection
adhesive film
insulating binder
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JP2001203614A
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English (en)
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Junji Shirogane
淳司 白金
Hideji Kanota
秀司 叶多
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異方導電性接着フィルムを基板に仮圧着する
時の作業性を改善するとともに、高い導電性粒子捕捉率
を達成し、回路間短絡の危険性を低減する。 【解決手段】 絶縁性接着剤層と活性光線によって硬化
する絶縁性バインダ層を重ねたフィルムの活性光線によ
って硬化する絶縁性バインダ層に導電性粒子を埋め込ん
で単層に形成した異方導電性接着フィルムで、活性光線
によって硬化する絶縁性バインダ層の厚みは導電性粒子
の粒子径と同等以下であり、活性光線によって硬化する
絶縁性バインダ層が使用前は未硬化状態で粘着性を示す
異方導電性接着フィルム。この異方導電性接着フィルム
を用いて、活性光線透過性のある基板に仮圧着した後、
本圧着直前に活性光線を照射してバインダ層を硬化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対峙する回路を
電気的に接続すると共に接着固定するために用いられる
回路接続用の異方導電性接着フィルムに関し、特にIC
ベアチップ(半導体チップ)を直接回路に接続する、い
わゆるフリップチップボンディングに用いられる異方導
電性接着フィルム及びそれを用いた回路基板の接続方
法、回路基板接続体に関する。
【0002】
【従来の技術】異方導電性接着フィルムは、基板と基板
の回路接続や基板回路と半導体チップとの電気的接続を
行うために用いられ、例えば、液晶基板と駆動基板とを
フラットケーブルにより電気的に接続するために用いら
れている。
【0003】この異方導電性接着フィルムは、絶縁性接
着剤と導電性粒子とからなり、導電性粒子は、高分子核
体の表面が金属薄層により実質的に被覆してなる粒子或
いは金属粒子、又は両者を混合した粒子である。この異
方導電性接着フィルムの製造方法は、通常エポキシ樹脂
等の絶縁性樹脂とカップリング剤、硬化剤、硬化促進剤
および導電性粒子を混入・分散した接着剤ワニスをセパ
レータ上に塗布・乾燥して製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、実装する半導体
チップはデバイスの小型化、高密度化に伴って、その表
面に形成されるバンプの大きさとバンプ間のスペースが
小さくなる方向に移行している。最近ではこのバンプの
大きさが50μm×30μm或いは30μm×30μ
m、バンプ間スペースが10μm程度まで小さくなりつ
つある。
【0005】一方、異方導電性接着フィルムは3〜10
μmの導電性粒子を絶縁性熱硬化性接着剤中に分散させ
たものが一般的であり、導電性粒子の粒径や添加量を制
御することによって、接続後、接続する回路間に一定数
の範囲内の導電性粒子を残存させている。ところで、回
路接続後において良好な電気的接続信頼性を確保するた
めには、1バンプあたり最低でも3個以上の導電性粒子
がバンプと回路の間に存在することが必要である。しか
しながら、バンプや電極の大きさが小さくなるに従っ
て、接続後においてバンプと回路間、電極間に残存する
導電性粒子は少なくなるため導電性粒子の添加量を多く
すると導電性粒子の凝集体が隣接するバンプ間スペース
を閉塞して短絡する危険性が増大する。
【0006】現状では異方導電性接着フィルムには40
00〜80000個/mmの導電性粒子が配合されて
いるが、実際に電気的接続に役立っている導電性粒子は
接続後バンプ上に残留しているものだけであり、他の導
電性粒子はバンプ間で短絡する導電性異物と見なされ
る。ここで、異方導電性接着フィルムで回路接続する場
合、接続前の異方導電性接着フィルムの接続電極投影面
積相当の面積に含まれる導電性粒子数に対する接続後の
接続電極上に捕捉される導電性粒子数の割合を粒子捕捉
率と定義して記述する。現状の異方導電性接着フィルム
の粒子捕捉率は15〜30%である。
【0007】本発明者らは、特開2001−52778
号公報にて導電性粒子を絶縁性のバインダで固定した異
方導電性接着フィルムを用いて90%以上の粒子捕捉率
を達成することを明らかにした。一般的に、粒子固定層
の片面のみに絶縁性接着剤層を設けたとき、タック力が
無いために基板への仮付け時にフィルムがずれて圧着さ
れ歩留まりが低下する。
【0008】本発明はかかる状況に鑑みてなされたもの
で、片面に導電性粒子が配置された異方導電性接着フィ
ルムを基板に仮圧着する時の作業性を改善するととも
に、高い導電性粒子捕捉率を達成し、回路間短絡の危険
性を低減するとともに接続信頼性に優れた接着フィルム
を提供して課題を解決しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、[1]絶縁性
接着剤層と活性光線によって硬化する絶縁性バインダ層
を重ねたフィルムの該活性光線によって硬化する絶縁性
バインダ層に導電性粒子を埋め込んで単層に形成してな
る異方導電性接着フィルムであって、該活性光線によっ
て硬化する絶縁性バインダ層の厚みは導電性粒子の粒子
径と同等以下であり、該活性光線によって硬化する絶縁
性バインダ層が使用前は未硬化状態で粘着性を示すこと
を特徴とする異方導電性接着フィルムである。また、本
発明は、[2]絶縁性接着剤層と活性光線によって硬化
する絶縁性バインダ層を重ねたフィルムの該活性光線に
よって硬化する絶縁性バインダ層に導電性粒子を埋め込
んで単層に形成してなる異方導電性接着フィルムであっ
て、該活性光線によって硬化する絶縁性バインダ層の厚
みは導電性粒子の粒子径と同等以下であり、該活性光線
によって硬化する絶縁性バインダ層が使用前は未硬化状
態で粘着性を示す異方導電性接着フィルムを用いて、活
性光線によって硬化する絶縁性バインダ層側を活性光線
透過性のある基板に仮圧着し、活性光線を照射して該活
性光線によって硬化する絶縁性バインダ層の導電性粒子
を固定し、接続部材と基板の電極の位置合わせを行い接
続することを特徴とする回路基板の接続方法である。 [3]接続前の異方導電性接着フィルムの接続電極投影
面積相当の面積に含まれる導電性粒子数に対する接続後
の接続電極上に捕捉される導電性粒子数の割合を示す粒
子捕捉率の平均値が65〜85%であり、接続前の異方
導電性接着フィルムの隣接電極間のスペース部分相当の
面積に含まれる導電性粒子数に対する接続後の該接続電
極に隣接する電極間のスペース部分に残存する導電性粒
子数の割合を示す粒子残存率の平均値が65〜85%で
ある上記[2]に記載の回路基板の接続方法である。 [4]接続部材が半導体チップである上記[2]または
上記[3]に記載の回路基板の接続方法である。そし
て、本発明は、[5]接続した1個当たりの電極上の導
電性粒子数の平均値が1mm当たりの個数に換算した
とき、2000個/mm〜4000個/mmの範囲
内である上記[2]ないし上記[3]のいずれかに記載
の回路基板の接続方法により得られた回路基板接続体で
ある。
【0010】本発明は、絶縁性接着剤層の上に導電性粒
子の粒径と同等以下の厚みを有する活性光線によって硬
化する絶縁性バインダ層を重ね、絶縁性バインダ層の表
面近傍に導電性粒子を埋め込んで単層に形成してなる異
方導電性接着フィルムである。その異方導電性接着フィ
ルムを用いて回路基板を接続するもので、絶縁性バイン
ダ層側を活性光線透過性のある基板表面に仮圧着した
後、基板越しに活性光線を照射して該活性光線によって
硬化する絶縁性バインダ層の導電性粒子を固定した後、
接続する相手となる接続部材の電極と基板側の電極を位
置合わせして搭載後、本圧着することによって仮圧着時
の作業性を改善できると共に高い導電性粒子捕捉率と回
路間短絡の危険性を低減できる。バインダ層を基板表面
に仮圧着する時点でバインダ層は未硬化であるためバイ
ンダ層は粘着性(タック性)を有しており、これにより
異方導電性接着フィルムを基板上に載置したとき基板に
容易に貼り付き、位置ずれしないため作業性が改善され
る。その後、活性光線を照射して絶縁性バインダ層を硬
化し、導電性粒子を固定化するため本圧着時の導電性粒
子の流動を抑え、電極上に効率良く導電性粒子を確保す
ることが出来る。活性光線によって硬化する絶縁性バイ
ンダ層は、使用前は未硬化状態で粘着性を示す必要があ
る。ここで、使用前とは仮圧着する直前までであり、未
硬化状態とは、硬化が完全に行なわれておらず、接続時
に流動性を示す状態である。粘着性は、電極上に絶縁性
バインダ層を重ねたときに極めて容易に動かない程度の
タック性を有している状態を言う。活性光線は、紫外
線、レーザ光、X線、電子線が挙げられ、この際にこれ
らの活性光線により絶縁性接着剤層の硬化が十分に進行
しないことが望まれる。この観点から、紫外線が特に好
ましい。
【0011】即ち上記手順に従えば、接続前の異方導電
性接着フィルムの接続電極投影面積相当の面積に含まれ
る導電性粒子数に対する接続後の接続電極上に捕捉され
る導電性粒子数の割合を示す粒子捕捉率の平均値が65
〜85%であり、且つ接続前の異方導電性接着フィルム
の隣接電極間のスペース部分相当の面積に含まれる導電
性粒子数に対する接続後の該接続電極に隣接する電極間
のスペース部分に残存する導電性粒子数の割合を示す粒
子残存率の平均値が65〜85%を達成でき、前記課題
を達成できる。
【0012】したがって、少ない導電性粒子添加量で高
い導電性粒子捕捉率を達成することが可能となり、従来
の異方導電性接着フィルムでは実現できなかった接続し
た1個当たりの電極上の導電性粒子数の平均値が1mm
当たりの個数に換算したとき、2000個/mm
4000個/mmの範囲内である回路基板接続体を得
ることが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1は本発明の異方導電性接着フィルムを用い
た接続工程図を示す。(a)は本発明の異方導電性接着
フィルムの部分拡大断面図である。本発明の異方導電性
接着フィルムはセパレータ4上に電気絶縁性の絶縁性接
着剤層3を塗布し、その上に活性光線によって硬化する
絶縁性バインダ層2を塗布し、導電性粒子1を単層に散
布した後、ラミネートロールなどを用いて粒子を埋め込
むことによって作製できる。接続後の接続電気抵抗を小
さく保つためには、導電性粒子を埋め込んだ活性光線に
よって硬化する絶縁性バインダ層2の厚みは導電性粒子
1の粒子径と同等以下程度に薄い方が良く、さらに好ま
しくは導電性粒子の粒子径より薄い方が良い。(b)は
本発明の異方導電性接着フィルムの活性光線によって硬
化するバインダ層側を活性光線透過性のある基板5の表
面に向けて押える工程を示す。このとき、活性光線によ
って硬化する絶縁性バインダ層2が未硬化で粘着性(タ
ック性)を有するため、基板表面に濡れ易く、位置ずれ
しにくいので、効率良く作業することが出来る。(c)
は異方導電性接着フィルムを活性光線透過性のある基板
表面に仮圧着する工程を示す。圧着ヘッド7を介してセ
パレータ4越しに加圧して、絶縁層バインダ層2と基板
5又は基板の電極6との間隙をなくす。仮圧着条件とし
ては絶縁性接着剤層3が硬化しない程度に加熱加圧する
ことが好ましいが、加熱は必ずしも必須ではなく、絶縁
性バインダ層2が基板5又は基板の電極6に対して貼り
付けば良いので、必要に応じて絶縁性接着剤層3が硬化
しない程度に加熱すればよい。(d)は活性光線照射工
程を示す。基板5越しに絶縁性バインダ層2に活性光線
を照射することによって、絶縁性バインダ層2を硬化
し、導電性粒子1を固定する。このとき、加圧は必須で
はないが、絶縁性バインダ層2の硬化時に絶縁性バイン
ダ層2内部に気泡が残らないようにするという観点から
加圧状態で活性光線を照射する方が好ましい。(e)は
接続する電極同士の位置合わせの工程を示す。セパレー
タ4を剥離して接続部材8の電極9と基板5の電極6を
CCDカメラ等(図示せず)を用いて位置合わせする。
(f)は搭載の工程を示す。位置合わせした接続部材8
を絶縁性接着剤層3の上に搭載する。(g)は本圧着工
程を示す。圧着ヘッド7を介して加熱加圧して接続部材
8の電極9と基板5の電極6の間に存在する導電性粒子
を変形させて電気的導通を得ると共に絶縁性接着剤層3
を流動させて基板5と接続部材8の間の空隙を充填して
硬化する。
【0014】前記の接続工程では、本圧着時、加熱され
た圧着ヘッドの熱が接続部材8を通って絶縁性接着剤層
3に伝わり絶縁性接着剤層は溶融し、接続部材中心部か
ら周辺部に向かって流動する。この時、活性光線透過性
を有する基板5に接している絶縁性バインダ層2は活性
光線照射時に硬化が進み、溶融粘度が高くなっているた
め樹脂の流動性(流速)はほぼ零であり、導電性粒子の
移動が少なく、基板面から離れるに従って流動する樹脂
の流速が大きくなる。この結果、接続部材8の電極上に
残留する導電性粒子数が大きくなり、粒子捕捉率がより
高く改善される。したがって、前述したように仮圧着か
ら活性光線照射の工程でしっかり圧着することが粒子捕
捉率を大きくするうえで好ましい。
【0015】セパレータ4としては、異方導電性接着フ
ィルムの作製に一般的に用いられている、例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレン
ジカルボキシレート等のポリエステルフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリサルフォ
ンフィルム、ポリエーテルサルフォンフィルム、ポリフ
ェニレンサルファイドフィルム、ポリアリレートフィル
ム、ポリアミドイミドフィルム、ポリエーテルイミドフ
ィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリア
ミドフィルム、ポリカーボネートフィルム等を用い、こ
れらは逐次二軸延伸法、同時二軸延伸法等の方法で得る
ことができる。
【0016】絶縁性接着剤層に用いられる樹脂として
は、一般に異方導電性接着フィルムとして使用されてい
る樹脂であれば制限はないが、絶縁性バインダ層の樹脂
とは異なる硬化システムである必要がある。スチレン-
ブタジエン-スチレン共重合体、スチレン-イソプレン-
スチレン共重合体などの熱可塑性樹脂や、エポキシ樹
脂、(メタ)アクリル樹脂、マレイミド樹脂、シトラコ
ンイミド樹脂、ナジイミド樹脂、フェノール樹脂などの
熱硬化性樹脂が使用されるが、耐熱性や信頼性の点で熱
硬化性樹脂を使用することが好ましく、特にエポキシ樹
脂、(メタ)アクリル樹脂、マレイミド樹脂、シトラコ
ンイミド樹脂、ナジイミド樹脂を用いることが好まし
い。さらに(メタ)アクリル樹脂、マレイミド樹脂、シ
トラコンイミド樹脂、ナジイミド樹脂などのラジカル重
合性樹脂を用いた場合には低温硬化性の点で好ましい。
【0017】エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、ビス
フェノールFノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキ
シ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジ
ルアミン型エポキシ樹脂、ヒダントイン型エポキシ樹
脂、イソシアヌレート型エポキシ樹脂、脂肪族鎖状エポ
キシ樹脂等があり、これらのエポキシ樹脂は、ハロゲン
化されていてもよく、水素添加されていてもよい。これ
らのエポキシ樹脂は、2種以上を併用してもよい。
【0018】また、前記エポキシ樹脂の硬化剤として
は、アミン類、フェノール類、酸無水物類、イミダゾー
ル類、ジシアンジアミド等通常のエポキシ樹脂の硬化剤
として使用されているものが挙げられる。さらには、硬
化促進剤として通常使用されている3級アミン類、有機
リン系化合物を適宜使用しても良い。
【0019】また、エポキシ樹脂を反応させる方法とし
て、前記硬化剤を使用する以外に、スルホニウム塩、ヨ
ードニウム塩等を使用して、カチオン重合させても良
い。
【0020】アクリル樹脂としては、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、
イソブチルアクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、テトラメチレング
リコールテトラアクリレート、2−ヒドロキシ−1,3
−ジアクリロキシプロパン、2,2−ビス[4−(アク
リロキシメトキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス
[4−(アクリロキシエトキシ)フェニル]プロパン、ジ
シクロペンテニルアクリレートトリシクロデカニルアク
リレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレ
ート、ウレタンアクリレートなどが挙げられ、また、前
記アクリレートをメタクリレートにしたものを単独また
は2種類以上を混合して用いても良い。また、必要によ
っては、ハイドロキノン、メチルエーテルハイドロキノ
ン等のラジカル重合禁止剤を硬化性が損なわれない範囲
で使用しても良い。
【0021】さらに、リン酸エステル構造を有するラジ
カル重合性物質を使用した場合、金属等無機物に対する
接着力を向上することができる。リン酸エステル構造を
有するラジカル重合性物質の使用量は、0.1〜10重
量部であり、好ましくは0.5〜5重量部である。リン
酸エステル構造を有するラジカル重合性物質は、無水リ
ン酸と2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの反
応生成物として得られる。具体的には、モノ(2−メタ
クリロイルオキシエチル)アシッドホスフェート、ジ
(2−メタクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェ
ート等が有り、単独でも混合して使用しても良い。
【0022】マレイミド樹脂としては、分子中にマレイ
ミド基を少なくとも1個有しているもので、例えば、フ
ェニルマレイミド、1−メチル−2,4−ビスマレイミ
ドベンゼン、N,N'−m−フェニレンビスマレイミ
ド、N,N'−p−フェニレンビスマレイミド、N,N'
−4,4−ビフェニレンビスマレイミド、N,N'−
4,4−(3,3−ジメチルビフェニレン)ビスマレイ
ミド、N,N'−4,4−(3,3−ジメチルジフェニ
ルメタン)ビスマレイミド、N,N'−4,4−(3,
3−ジエチルジフェニルメタン)ビスマレイミド、N,
N'−4,4−ジフェニルメタンビスマレイミド、N,
N'−4,4−ジフェニルプロパンビスマレイミド、
N,N'−4,4−ジフェニルエーテルビスマレイミ
ド、N,N'−4,4−ジフェニルスルホンビスマレイ
ミド、2,2−ビス(4−(4−マレイミドフェノキ
シ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(3−s−ブチ
ル−3,4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)
プロパン、1,1−ビス(4−(4−マレイミドフェノ
キシ)フェニル)デカン、4,4'−シクロヘキシリデ
ン−ビス(1−(4−マレイミドフェノキシ)フェノキ
シ)−2−シクロヘキシルベンゼン、2,2−ビス(4
−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)ヘキサフル
オロプロパンなどが有り、単独でも2種類以上を混合し
て使用しても良い。
【0023】シトラコンイミド樹脂としては、分子中に
シトラコンイミド基を少なくとも1個有しているもの
で、例えば、フェニルシトラコンイミド、1−メチル−
2,4−ビスシトラコンイミドベンゼン、N,N'−m
−フェニレンビスシトラコンイミド、N,N'−p−フ
ェニレンビスシトラコンイミド、N,N'−4,4−ビ
フェニレンビスシトラコンイミド、N,N'−4,4−
(3,3−ジメチルビフェニレン)ビスシトラコンイミ
ド、N,N'−4,4−(3,3−ジメチルジフェニル
メタン)ビスシトラコンイミド、N,N'−4,4−
(3,3−ジエチルジフェニルメタン)ビスシトラコン
イミド、N,N'−4,4−ジフェニルメタンビスシト
ラコンイミド、N,N'−4,4−ジフェニルプロパン
ビスシトラコンイミド、N,N'−4,4−ジフェニル
エーテルビスシトラコンイミド、N,N'−4,4−ジ
フェニルスルホンビスシトラコンイミド、2,2−ビス
(4−(4−シトラコンイミドフェノキシ)フェニル)
プロパン、2,2−ビス(3−s−ブチル−3,4−
(4−シトラコンイミドフェノキシ)フェニル)プロパ
ン、1,1−ビス(4−(4−シトラコンイミドフェノ
キシ)フェニル)デカン、4,4'−シクロヘキシリデ
ン−ビス(1−(4−シトラコンイミドフェノキシ)フ
ェノキシ)−2−シクロヘキシルベンゼン、2,2−ビ
ス(4−(4−シトラコンイミドフェノキシ)フェニ
ル)ヘキサフルオロプロパンなどが挙げられ、単独でも
2種類以上を混合して使用しても良い。
【0024】ナジイミド樹脂としては、分子中にナジイ
ミド基を少なくとも1個有しているもので、例えば、フ
ェニルナジイミド、1−メチル−2,4−ビスナジイミ
ドベンゼン、N,N'−m−フェニレンビスナジイミ
ド、N,N'−p−フェニレンビスナジイミド、N,N'
−4,4−ビフェニレンビスナジイミド、N,N'−
4,4−(3,3−ジメチルビフェニレン)ビスナジイ
ミド、N,N'−4,4−(3,3−ジメチルジフェニ
ルメタン)ビスナジイミド、N,N'−4,4−(3,
3−ジエチルジフェニルメタン)ビスナジイミド、N,
N'−4,4−ジフェニルメタンビスナジイミド、N,
N'−4,4−ジフェニルプロパンビスナジイミド、
N,N'−4,4−ジフェニルエーテルビスナジイミ
ド、N,N'−4,4−ジフェニルスルホンビスナジイ
ミド、2,2−ビス(4−(4−ナジイミドフェノキ
シ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(3−s−ブチ
ル−3,4−(4−ナジイミドフェノキシ)フェニル)
プロパン、1,1−ビス(4−(4−ナジイミドフェノ
キシ)フェニル)デカン、4,4'−シクロヘキシリデ
ン−ビス(1−(4−ナジイミドフェノキシ)フェノキ
シ)−2−シクロヘキシルベンゼン、2,2−ビス(4
−(4−ナジイミドフェノキシ)フェニル)ヘキサフル
オロプロパンなどが挙げられ、単独でも2種類以上を混
合して使用しても良い。
【0025】上記のラジカル重合性化合物を使用した場
合には、重合開始剤を使用する。重合開始剤としては、
熱によってラジカルを発生する化合物であれば特に制限
はなく、過酸化化合物、アゾ系化合物などがあり、目的
とする接続温度、接続時間、保存安定性等を考慮し適宜
選択されるが、高反応性と保存安定性の点から、半減期
10時間の温度が、40℃以上かつ、半減期1分の温度
が180℃以下の有機過酸化物が好ましく、半減期10
時間の温度が、50℃以上、かつ、半減期1分の温度が
170℃以下の有機過酸化物が特に好ましい。接続時間
を10秒とした場合、十分な反応率を得るための重合開
始剤の配合量は、1〜20重量%が好ましく、2〜15
重量%が特に好ましい。これより少ないと、接続時に硬
化反応が十分進まず、これより多いと樹脂が流動して回
路間の樹脂が十分排除される前に硬化が進んでしまい、
いずれの場合にも接続信頼性が低下する。本発明で使用
される有機過酸化物の具体的な化合物としては、ジアシ
ルパーオキサイド、パーオキシジカーボネート、パーオ
キシエステル、パーオキシケタール、ジアルキルパーオ
キサイド、ハイドロパーオキサイド、シリルパーオキサ
イドなどから選定できるが、パーオキシエステル、ジア
ルキルパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、シリ
ルパーオキサイドは、開始剤中の塩素イオンや有機酸が
5000ppm以下であり、加熱分解後に発生する有機
酸が少なく、回路部材の接続端子の腐食を抑えることが
できるため特に好ましい。
【0026】ジアシルパーオキサイド類としては、イソ
ブチルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパ
ーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ラウロイ
ルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、スク
シニックパーオキサイド、ベンゾイルパーオキシトルエ
ン、ベンゾイルパーオキサイド等が挙げられる。
【0027】パーオキシジカーボネート類としては、ジ
−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジイソプロ
ピルパーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチル
シクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ−2−
エトキシメトキシパーオキシジカーボネート、ジ(2−
エチルヘキシルパーオキシ)ジカーボネート、ジメトキ
シブチルパーオキシジカーボネート、ジ(3−メチル−
3−メトキシブチルパーオキシ)ジカーボネート等が挙
げられる。
【0028】パーオキシエステル類としては、クミルパ
ーオキシネオデカノエート、1,1,3,3−テトラメ
チルブチルパーオキシネオデカノエート、1−シクロヘ
キシル−1−メチルエチルパーオキシノエデカノエー
ト、t−ヘキシルパーオキシネオデカノエート、t−ブ
チルパーオキシピバレート、1,1,3,3−テトラメ
チルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノネート、
2,5−ジメチル−2,5−ジ−(2−エチルヘキサノ
イルパーオキシ)ヘキサン、1−シクロヘキシル−1−
メチルエチルパーオキシ−2−エチルヘキサノネート、
t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノネート、
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノネート、t
−ブチルパーオキシイソブチレート、1,1−ビス(t
−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、t−ヘキシルパ
ーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパ
ーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノネート、t
−ブチルパーオキシラウレート、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(m−トルオイルパーオキシ)ヘキサン、t
−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t
−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネ
ート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、t−ブチ
ルパーオキシアセテート等を挙げることができる。
【0029】パーオキシケタール類では、1,1−ビス
(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキ
シ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,
1−(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、2,2
−ビス(t−ブチルパーオキシ)デカン等が挙げられ
る。
【0030】ジアルキルパーオキサイド類では、α,
α’−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベ
ンゼン、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブ
チルクミルパーオキサイド等が挙げられる。
【0031】ハイドロパーオキサイド類では、ジイソプ
ロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、クメンハイド
ロパーオキサイド等が挙げられる。
【0032】シリルパーオキサイド類としては、t−ブ
チルトリメチルシリルパーオキサイド、ビス(t−ブチ
ル)ジメチルシリルパーオキサイド、t−ブチルトリビ
ニルシリルパーオキサイド、ビス(t−ブチル)ジビニ
ルシリルパーオキサイド、トリス(t−ブチル)ビニル
シリルパーオキサイド、t−ブチルトリアリルシリルパ
ーオキサイド、ビス(t−ブチル)ジアリルシリルパー
オキサイド、トリス(t−ブチル)アリルシリルパーオ
キサイド等が挙げられる。
【0033】本発明の異方導電性接着フィルムには、フ
ィルム形成性、接着性、硬化時の応力緩和性を付与する
ため、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマー
ル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミ
ド樹脂、キシレン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウレタン
樹脂、尿素樹脂等高分子成分を使用することもできる。
これら高分子成分は、分子量が10000〜10000
000のものが好ましい。また、これらの樹脂は、ラジ
カル重合性の官能基で変性されていても良く、この場合
耐熱性が向上する。高分子成分の配合量は、2〜80重
量%であり、5〜70重量%が好ましく、10〜60重
量%が特に好ましい。2重量%未満では、応力緩和や接
着力が十分でなく、80重量%を超えると流動性が低下
する。
【0034】本発明の異方導電性接着フィルムは、適宜
充填剤、軟化剤、促進剤、老化防止剤、着色剤、難燃
剤、カップリング剤を添加しても良い。
【0035】絶縁性バインダ層に用いられる活性光線に
よって硬化する樹脂としては、付加重合性物質、ラジカ
ル重合性物質及び光照射によって活性ラジカルを発生す
る化合物が挙げられ、これら重合性物質としては、先に
述べた絶縁性接着剤層に用いることが可能なラジカル重
合性物質を用いることが出来る。光照射によって活性ラ
ジカルを発生する化合物、いわゆる光開始剤としては、
ベンゾインエチルエーテル、イソプロピルベンゾインエ
ーテル等のベンゾインエーテル、ベンジル、ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン等のベンジルケタール、
ベンゾフェノン、アセトフェノン等のケトン類及びその
誘導体、チオキサントン類、ビスイミダゾール類等があ
り、これらの光開始剤に必要に応じてアミン類、イオウ
化合物、リン化合物等の増感剤を任意の比で添加しても
よい。この際、用いる照射源の波長や所望の硬化特性等
に応じて最適な光開始剤を選択する必要がある。
【0036】活性光線が紫外線の場合、紫外線照射源と
しては、水銀ランプ、メタルハライドランプ、無電極ラ
ンプ等で発生させることができる。紫外線の照射線量
は、照射源に用いるランプの性能にもよるが、一般的に
0.2J/cm2〜20J/cm2の範囲でほぼ十分な硬
化を得ることが出来る。
【0037】導電性粒子としては、Au、Ag、Ni、
Cu、はんだ等の金属粒子やカーボン、またはガラス、
セラミック、プラスチックの非導電性粒子にAu、A
g、白金等の貴金属類を被覆した粒子が使用される。金
属粒子の場合には表面の酸化を抑えるため、貴金属類で
被覆したものが好ましい。上記導電性粒子のなかで、プ
ラスチックを核体としてAu、Ag等で被覆した粒子や
熱溶融金属粒子は、接続時の加熱加圧によって変形し、
接触面積が増加したり、電極の高さばらつきを吸収する
ので接続信頼性が向上する。貴金属類の被覆層の厚み
は、100Å以上、好ましくは300Å以上であれば、
良好な接続が得られる。また導電性粒子表面の全部また
は一部を有機系高分子材料で被覆して得られる粒子を用
いても良い。
【0038】導電性粒子を単層に埋め込む手法として
は、例えば、散布、磁場や帯電の利用、メッシュ孔への
充填、スクリーン印刷の利用、表面張力の利用等がある
が、導電性粒子を同一電荷に帯電させて散布する方式が
好ましい。具体的には、エアチューブをエジェクタと接
続し、エジェクタの吸い込み口に導電性粒子を落とし、
エアの流れと共に散布させる方法が適用でき、導電性粒
子を絶縁性バインダ層上に配置した後、ラミネートロー
ルなどで押し込んで埋め込むことができる。
【0039】また本発明で使用する活性光線透過性のあ
る基板は、仮圧着する時点でバインダ層は未硬化である
ため接着フィルムが電極の段差に追随でき、電極の高さ
は2μm以下であれば充填量となるスペース部分の体積
がほとんど無いのでベタ基板と遜色ない仮圧着が可能と
なるので、電極高さ2μm以下であることが好ましい。
2μmを超えると基板と絶縁性バインダ層の界面に残る
空隙部分を充填しきれなくなるおそれがある。またこの
とき、異方導電性接着フィルムの最低限の厚みを確保す
る必要性から相手側の接続部材の突起状の電極は3μm
以上であることが好ましい。
【0040】本発明に用いる接続部材と基板は、接続部
材がICベアチップであり、活性光線透過性のある基板
がガラス基板若しくはフィルム状基板である組み合わせ
が好ましく、又は、接続部材がTAB(Tape Automated
Bonding)若しくはFPC(Flexible Printed Circui
t)であり、活性光線透過性のある基板がガラス基板若
しくはフィルム状基板である組み合わせが好ましい。
【0041】ICベアチップの形状について正方形に近
いものでも縦横比の大きいもの或いは小さいものであっ
ても構わない。また、ICベアチップの電極について
は、アンダーバンプメタルと呼ばれる下地電極のみの場
合とバンプと呼ばれるAuやNiといった金属の突起状
の電極を有する場合があるが、接着する相手側の電極の
高さが低いので、十分な接着厚みを稼ぐという観点から
突起状電極を有する方が好ましい。 ICベアチップの
電極の配置についても面配置、4辺配列、2辺配列など
があるが、何れであっても構わない。
【0042】TAB若しくはFPCは、導体(例えば
銅)と基材フィルム(例えばポリイミドフィルム)の貼
り合わせが接着剤を用いる接着剤タイプでも接着剤を用
いない無接着剤タイプでも構わない。TAB若しくはF
PCの基材フィルムは、ポリイミド化合物やポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルフォン
(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等を
用いることが出来る。TAB若しくはFPCの導体材料
として最も多く使われるのが銅箔であるが、圧延銅箔、
電解銅箔、高屈曲性電解銅箔の何れでもよい。
【0043】本発明の実施例に用いられる活性光線透過
性のある基板としては、ガラス基板若しくはフィルム状
基板などがある。ガラス基板については、接続体の接続
信頼性の観点から平均線膨張率5ppm/℃以下が好ま
しく、無アルカリガラスであることが好ましい。ガラス
基板の厚みは光透過性の観点から1.2mm以下である
ことが好ましい。
【0044】活性光線透過性のあるフィルム状基板につ
いては、任意の絶縁性材料又は表面に絶縁性が付与され
た導電性材料を用いることが出来るが、量産性に優れ安
価に製造できることから、絶縁性のプラスチックシート
を用いることが好ましい。この種のプラスチックシート
としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポ
リエーテルスルフォン(PES)、ポリエチレンナフタ
レート(PEN)等を用いることが出来る。活性光線透
過性のあるフィルム状基板の厚みは10〜100μm程
度でよいが、10〜50μmが好ましい。
【0045】ガラス基板若しくはフィルム状基板上に形
成される回路パターンは基板上にアルミニウム、銅、
銀、錫、鉛、インジウム、クロム、ニッケル等の良導電
性金属材料やITO(Indium Tin Oxide)の薄膜を真空
蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法な
どによって形成した後、当該薄膜に精密エッチングやレ
ーザビームカッティング等を施すことによって形成する
ことが出来る。又は導電性のペーストをスクリーン印刷
などの方法によって回路形成したり、基板に導電性箔を
積層してエッチングにより回路形成したり、基板にアデ
ティブ法により回路形成することも可能である。
【0046】本発明において、接続電極投影面積相当の
面積とは、位置ずれなく電極を接続したとき接続面に対
して90°方向から見たときに見える接続した電極の重
なり合う部分の面積をいい、この重なり合う部分の面積
に相当する接続前の異方導電性接着フィルムの面積中に
含まれる導電性粒子数を本発明において接続前の異方導
電性接着フィルムの接続電極投影面積相当の面積に含ま
れる導電性粒子数と呼ぶ。ここで、重なり合う部分の面
積に相当する接続前の異方導電性接着フィルムの面積
は、実際に重なり合う部分と縦及び横の長さを揃えるこ
とが望ましい。
【0047】粒子捕捉率は、前記したように接続前の異
方導電性接着フィルムの接続電極投影面積相当の面積に
含まれる導電性粒子数に対する接続後の接続電極上に捕
捉される導電性粒子数の割合をいい、下記式1によって
表される。
【数1】 粒子捕捉率(%)=(B/A)×100 (式1) A;接続前の異方導電性接着フィルムの接続電極投影面
積相当の面積に含まれる導電性粒子数 B;接続後の接続電極上に捕捉される導電性粒子数
【0048】本発明における粒子捕捉率の平均値は下記
式2によって算出される。
【数2】 粒子捕捉率の平均値=Σ(粒子捕捉率)/n (式2) ここで、nは計測した接続電極の数を表す。
【0049】例えば図2(a)又は(b)に示される斜
線部分の面積12(電極間の距離×電極の縦の長さ)の
部分を隣接電極間のスペース部分とし、この部分に相当
する接続前の異方導電性接着フィルムの面積中に含まれ
る導電性粒子数を接続前の異方導電性接着フィルムの隣
接電極間のスペース部分相当の面積に含まれる導電性粒
子数とした。以下具体例を2つ挙げて説明するが、これ
に限定されるものではない。図2(a)はガラス基板5
とICベアチップ20を異方導電性接着フィルム10で
接続した場合の接続電極の面積11及び隣接電極間のス
ペース部分の面積12を示す。接続電極の面積11は、
位置ずれなく電極を接続したとき接続面に対して90°
方向から見たときに見えるICベアチップ20の突起電
極であるバンプ21とガラス基板5のITO電極9の重
なり合う部分の面積11となる。隣接電極間のスペース
部分の面積12は電極間の距離×電極の縦の長さに相当
する面積となる。ITO電極間の距離とバンプ間の距離
はほぼ同じと見て良く、観察の容易性からバンプ間の距
離に合わせる。図2(b)はTAB13とガラス基板5
を異方導電性接着フィルム10を用いて接続した場合の
接続電極の面積11及び隣接電極間のスペース部分の面
積12を示す。接続電極の面積11は、位置ずれなく電
極を接続したとき接続面に対して90°方向から見たと
きに見えるTAB13の電極14とガラス基板5のIT
O電極9の重なり合う部分の面積11となる。また、隣
接電極間のスペース部分の面積12は隣接電極間の距離
×異方導電性接着フィルムの接続幅に相当する面積12
となる。TABの電極間の距離とITO電極間の距離は
ほぼ同じと見て良く、観察の容易性から隣接電極間の距
離はTABの電極のトップ間の距離に合わせる。
【0050】粒子残存率は、上記スペース部分の面積に
相当する接続前の異方導電性接着フィルムの面積中に含
まれる導電性粒子数に対する接続後にスペース部分の面
積内に残存する導電性粒子数の割合をいう。
【0051】粒子残存率の平均値は、下記式3によって
算出される。
【数3】 粒子残存率の平均値=Σ(粒子残存率)/n (式3) ここで、nは計測した隣接電極間のスペース部分の数を
表す。
【0052】本発明で用いる粒子捕捉率及び粒子残存率
は接続部材の形状による影響をなくすため、1つの接続
部材中の接続電極の少なくとも3割以上計測する必要が
あり、それらの平均値を算出する。
【0053】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。 (実施例1)高分子エポキシ樹脂であるフェノキシ樹脂
PKHA(ユニオンカーバイド社製商品名)40重量部
とマイクロカプセル型潜在性硬化剤を含有する液状エポ
キシ樹脂であるノバキュアHX−3941HP(旭化成
工業株式会社製商品名)100重量部とを混合し、固形
分率30重量%となるように酢酸エチル/トルエン=1
/1の重量混合溶媒で希釈した接着剤ワニスを得た。こ
の接着剤ワニスを、離型処理した50μmの二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレート樹脂フィルム製のセパレータ
上に流延・乾燥して、平均厚み20μmのフィルムAを
得た。このフィルムAの上に、3官能アクリレート(M
315:東亞合成株式会社製商品名)100重量部に光
重合開始剤1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル
ケトン(イルガキュア184:チバ・スペシャリティ・
ケミカルズ株式会社製)/増感剤;4,4’−ビスジエ
チルアミノベンゾフェノン(EAB:保土ヶ谷化学工業
株式会社社製商品名)=5/1の重量混合物を1.2重
量部添加し、トルエンに溶解して固形分率10重量%の
活性光線硬化接着剤ワニスを作製し、アプリケータで
流延・乾燥して2μm厚みの 活性光線硬化絶縁性バイ
ンダ層を形成したフィルムBを得た。
【0054】平均直径4μmの、Ni/Auめっき皮膜
を有するプラスチック粒子をエアエジェクタを通して流
動化させて、エアチューブからの圧力0.5MPaで、
フィルムB上に平均30,000個/mm2 (75個/
50μm角)の割合で散布し、フィルムCを得た。な
お、フィルムBは0.6m/分の速度で移動させ、エア
チューブはフィルムBから10cmの高さのところに固
定し、水平方向に散布した。このフィルムCの導電性粒
子散布面に、離型処理した二軸延伸PET樹脂フィルム
製のセパレータ離型処理面を向かい合わせて重ね、温度
50℃、圧力0.3MPa、速度2m/分の条件で、二
本のラミネータロール間を通して、散布した導電性粒子
を 活性光線硬化絶縁性バインダ層に押し込んだ異方導
電性接着フィルムDを得た。フィルムAからフィルムD
を得るまでの作製工程を図3に示す。
【0055】50μm×50μmの端子部56箇所及び
50μm×50μm56箇所のスペース部分を有するI
TO回路パターン(高さ0.2μm)を有するガラス基
板に、この異方導電性接着フィルムDの絶縁性バインダ
層側を100℃、0.2MPaで5秒の加熱加圧を施し
て貼り付け(仮圧着)、東レエンジニアリング社製セミ
オートCOGボンダSA1000を用いて0.2MPa
加圧下で活性光線として紫外線を1.0J/cm照射
し、セパレータを剥がした後、当該ガラス基板と対を成
すベアチップ(バンプ高さ15μm)を位置合わせし
て、200℃,3MPaで20秒の加熱加圧(本圧着)
を施して回路接続をした。異方導電性接着フィルムDを
200倍の光学顕微鏡で観察して、単位面積当たりのフ
ィルム中の導電性粒子数と回路接続した後のバンプ上及
びスペース部分の導電性粒子数をそれぞれ20箇所計測
した。
【0056】(比較例1)実施例1と同様の接着剤ワニ
スにより、セパレータ上に15μm厚の導電性粒子なし
絶縁性接着剤層3を作製した。また、同接着剤ワニス中
に、実施例1に用いたものと同じ導電性粒子を分散させ
て、8μm厚の導電性粒子入りの異方導電性接着剤層2
2を作製した。接着剤ワニス中に分散させた導電性粒子
は8μm厚の異方導電性接着剤層22の単位面積当り粒
子数が30,000個/mmになるように調製した。
絶縁性接着剤層3と絶縁性接着剤層22を貼り合わせ、
図4に示す2層構造の異方導電性接着フィルムWを得
た。フィルムWの異方導電性接着剤層22の側を、50
μm×50μmの端子部及び50μm×50μmのスペ
ース部分を有するITO回路パターン(高さ0.2μ
m)を有するガラス基板に100℃,0.2MPaで5
秒の加熱加圧を施して貼り付け(仮圧着)、セパレータ
を剥がした後、当該ガラス基板と対を成すベアチップ
(バンプ高さ15μm)を位置合わせして、200℃、
3MPaで20秒の加熱加圧(本圧着)を施して回路接
続をした。その後、実施例1と同様な計測を実施した。
【0057】(比較例2)実施例1で作製したフィルム
Dの活性光線硬化接着剤層側のセパレータを剥離し株式
会社オーク製作所製露光機HMW−6Nを用いて活性光
線として紫外線を1.5J/cm照射し、導電性粒子
を固定した。このフィルムを用いて実施例1と同様に5
0μm×50μmの端子部及び50μm×50μmのス
ペース部分を有するITO回路パターンを有するガラス
基板に仮圧着しようとしたところ、タック性がなく、仮
圧着してもフィルムが剥がれてしまった。実施例1と比
較例1、2の計測結果を表1に示す。なお、計測値はそ
の平均値をとり、小数点第1位を四捨五入した。
【0058】
【表1】 −;測定不能
【0059】導電性粒子を散布した活性光線硬化絶縁性
バインダ層に接続前に活性光線として紫外線を照射して
粒子を固定した比較例2では、フィルムの粘着力(タッ
ク力)が無いために、接続サンプルを作製できず、評価
できなかった。また、従来の二層構成の異方導電性接着
フィルムである比較例1では、接続サンプルを100%
作製することは出来たが、接続後におけるバンプ上の導
電性粒子数が著しく低下し、導電性粒子捕捉率が25%
と低かった。これに対して、本発明の実施例1は接続サ
ンプル作製時の作業効率も良好で歩留まり100%で作
製でき、接続後におけるバンプ上の導電性粒子の捕捉率
は72%と高い値を示した。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、異方導電性接着フィル
ムを用いた回路基板の実装において、少ない導電性粒子
添加量で高い導電性粒子捕捉率を達成し、回路間短絡の
危険性を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の異方導電性接着フィルムを用いた接
続工程図
【図2】 (a)はガラス基板5とICベアチップ20
を異方導電性接着フィルム10で接続した接続体を接続
面に対して90°方向から見た図(b)はTAB13と
ガラス基板5を異方導電性接着フィルム10を用いて接
続した接続体を接続面に対して90°方向から見た図
【図3】 実施例1のフィルム作製工程図
【図4】 比較例1の2層構成異方導電性接着フィルム
の部分拡大断面図
【符号の説明】
1:導電性粒子 2:絶縁性バインダ層( 活性光線硬化絶縁性バインダ
層) 3:絶縁性接着剤層 4:セパレータ 5:(ガラス)基板 6:(基板の)電極 7:圧着ヘッド 8:接続部材 9:電極 10:異方導電性接着フィルム 11:接続電極の面積 12:隣接電極間のスペース部分の面積 13:TAB 14:TABの電極 15:フィルムA 16:フィルムB 17:エアチューブ 18:フィルムC 19:ラミネータロール 20:ICベアチップ 21:バンプ 22:異方導電性接着剤層 23:2層構造の異方導電性接着フィルムW 24:フィルムD
フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA01 AA17 AA18 AB01 AB07 CE01 DB02 DB03 FA05 4J040 JA09 JB08 JB09 JB10 KA32 LA03 LA09 NA20 5E319 AA03 AA07 AB06 AC03 BB13 BB16 CC61 CD04 GG01 GG15 5F044 NN19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性接着剤層と活性光線によって硬化
    する絶縁性バインダ層を重ねたフィルムの該活性光線に
    よって硬化する絶縁性バインダ層に導電性粒子を埋め込
    んで単層に形成してなる異方導電性接着フィルムであっ
    て、該活性光線によって硬化する絶縁性バインダ層の厚
    みは導電性粒子の粒子径と同等以下であり、該活性光線
    によって硬化する絶縁性バインダ層が使用前は未硬化状
    態で粘着性を示すことを特徴とする異方導電性接着フィ
    ルム。
  2. 【請求項2】 絶縁性接着剤層と活性光線によって硬化
    する絶縁性バインダ層を重ねたフィルムの該活性光線に
    よって硬化する絶縁性バインダ層に導電性粒子を埋め込
    んで単層に形成してなる異方導電性接着フィルムであっ
    て、該活性光線によって硬化する絶縁性バインダ層の厚
    みは導電性粒子の粒子径と同等以下であり、該活性光線
    によって硬化する絶縁性バインダ層が使用前は未硬化状
    態で粘着性を示す異方導電性接着フィルムを用いて、活
    性光線によって硬化する絶縁性バインダ層側を活性光線
    透過性のある基板に仮圧着し、活性光線を照射して該活
    性光線によって硬化する絶縁性バインダ層の導電性粒子
    を固定し、接続部材と基板の電極の位置合わせを行い接
    続することを特徴とする回路基板の接続方法。
  3. 【請求項3】 接続前の異方導電性接着フィルムの接続
    電極投影面積相当の面積に含まれる導電性粒子数に対す
    る接続後の接続電極上に捕捉される導電性粒子数の割合
    を示す粒子捕捉率の平均値が65〜85%であり、接続
    前の異方導電性接着フィルムの隣接電極間のスペース部
    分相当の面積に含まれる導電性粒子数に対する接続後の
    該接続電極に隣接する電極間のスペース部分に残存する
    導電性粒子数の割合を示す粒子残存率の平均値が65〜
    85%である請求項2に記載の回路基板の接続方法。
  4. 【請求項4】 接続部材が半導体チップである請求項2
    または請求項3に記載の回路基板の接続方法。
  5. 【請求項5】 接続した1個当たりの電極上の導電性粒
    子数の平均値が1mm 当たりの個数に換算したとき、
    2000個/mm〜4000個/mmの範囲内であ
    る請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の回路基板
    の接続方法により得られた回路基板接続体。
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