JP2003062548A - 生ごみ処理機 - Google Patents

生ごみ処理機

Info

Publication number
JP2003062548A
JP2003062548A JP2001256084A JP2001256084A JP2003062548A JP 2003062548 A JP2003062548 A JP 2003062548A JP 2001256084 A JP2001256084 A JP 2001256084A JP 2001256084 A JP2001256084 A JP 2001256084A JP 2003062548 A JP2003062548 A JP 2003062548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
food waste
processing tank
stirrer
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001256084A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Kubota
亨 久保田
Yoji Okazaki
洋二 岡崎
Hidehisa Ide
秀久 井手
Hidenori Kako
英徳 加古
Takeshi Ezaki
猛 江碕
Tsuneo Kawai
常雄 川合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001256084A priority Critical patent/JP2003062548A/ja
Priority to TW091117685A priority patent/TWI246441B/zh
Priority to KR10-2002-0049657A priority patent/KR100491216B1/ko
Priority to CNU022520716U priority patent/CN2629855Y/zh
Publication of JP2003062548A publication Critical patent/JP2003062548A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09BDISPOSAL OF SOLID WASTE
    • B09B5/00Operations not covered by a single other subclass or by a single other group in this subclass
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05FORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C, e.g. FERTILISERS FROM WASTE OR REFUSE
    • C05F9/00Fertilisers from household or town refuse
    • C05F9/02Apparatus for the manufacture
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撹拌作用や排気作用を良好となし、生ごみを
分解処理する基材を好ましい状態に維持できるようにし
て、臭気の発生を抑え屋内などの設置場所に拘束される
ことなく使用できるようにする。 【解決手段】 処理槽11内に投入された生ごみを基材
18により分解処理する生ごみ処理機の排気手段にあっ
て、前記処理槽11から機外に連通する第1,第2の排
気通路29,30を設け、そのうちの一方たる第1の排
気通路29中に脱臭装置33を配設するとともに、この
第1の排気通路29側に配した排気ファン31の排気能
力を、第2の排気ファン32より大きく設定した構成と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ごみを微生物等
を含む基材により分解処理する生ごみ処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば魚や野菜などの生ごみ
(厨芥)を分解処理する生ごみ処理機においては、外郭
を形成する筐体の内部に処理槽が配設され、この処理槽
の内部に、有機物を分解する微生物(バチルス菌など)
を含んだ、おが屑や、木のチップ、ピートモスといった
多孔質の基材を収容し、以って処理槽内に投入された生
ごみとともに撹拌して分解処理するようにしている。
【0003】しかるに、上記微生物は一般に好気性であ
り、空気中の酸素の存在のもとに、生ごみを分解処理す
る。また、一般に生ごみの略80〔%〕は水分であり、
分解に際しては、その水分を処理槽外に効率良く放出す
る必要がある。これらのために、処理槽の内部には撹拌
体が設けられ、処理槽の外部にモータ等の駆動機構部が
設けられて、これにより撹拌体を回転駆動し、以って上
述の基材と生ごみをむらなく撹拌混合する構成としてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、生ごみ
処理機の機能としては微生物に酸素を供給するととも
に、生ごみと基材との接触度合を高めるためにも撹拌作
用は重要であり、また生ごみの水分を排出するための排
気作用も重要で、一般に効率良く分解処理し、且つ臭気
の発生を少なく抑えるためには、基材の湿度を約30〜
60〔%〕に保つ必要がある。従って、これら作用が不
充分な場合には、生ごみが投入された初期の処理不足の
ためや、多量の水分が残存するなどのため臭気が発生し
易く、不快であるばかりか屋内に設置するにも不適当で
あり、実用に際して使い勝手が悪くなる。また、撹拌作
用や排気作用を高めるために撹拌体や排気構成の大型化
は好ましくなく、むしろ屋内に設置するには一層コンパ
クトな生ごみ処理機が求められている。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、臭気の発生を抑えるべく撹
拌作用や排気作用を良好となし、屋内などの設置場所に
拘束されることなく使用できて、コンパクトな構成も図
り得る生ごみ処理機を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の生ごみ処理機は、外郭を形成する筐体と、
この筐体内に設けられ生ごみ等を収容する処理槽と、こ
の処理槽内に収容され前記生ごみとともに撹拌混合され
て該生ごみを分解処理する基材とを有するものにおい
て、前記処理槽内部から前記筐体外に連通した第1,第
2の排気通路を設け、このうちの第1の排気通路中には
脱臭装置を配設するとともに、この第1の排気通路側に
設けられた第1の排気ファンの排気能力を、第2の排気
通路側に設けられた第2の排気ファンより大きく設定
し、且つこれら第1,第2の排気ファンを選択的に駆動
可能としたことを特徴とする(請求項1の発明)。
【0007】斯かる構成によれば、第1の排気通路中に
配設された脱臭装置により、生ごみ等から発生した臭気
を効果的に脱臭できて、屋内に設置されていても快適な
排気がなされ問題なく使用できるとともに、この第1の
排気通路側の排気ファンの排気能力が大きく設定してあ
るので、通風抵抗となる脱臭装置が介在された第1の排
気通路にあっても排気作用、特には水分の放出が良好に
行われ、延いては基材を臭気が出難くて分解処理するに
好ましい状態に維持するに有効である。
【0008】そして、請求項1記載のものにおいて、第
1の排気通路中に配設された脱臭装置は、ヒータと触媒
とから構成されるとともに第1の排気ファンより上流側
に配置され、斯かる脱臭装置と第1の排気ファンとの間
における第1の排気通路に、外気取入口を連通して設け
たことを特徴とする(請求項2の発明)。
【0009】斯かる構成によれば、ヒータにより触媒の
活性化温度まで加熱することで、臭気はこの触媒にて酸
化分解され、所謂脱臭される。そして、斯かる脱臭装置
の下流に外気取入口を設けたので、ヒータや触媒の熱を
受けて高温度となった排気を、取り込んだ外気(冷気)
にて希釈し冷却することができ、これより下流域の第1
の排気ファン等への熱的影響を回避できる。
【0010】また、請求項1記載のものにおいて、第
1,第2の排気通路から筐体外方に排気する下流域にあ
って、これらに共通とするフィルタユニットが設置さ
れ、このフィルタユニットの上流側において前記第1,
第2の排気通路間を分離する仕切板を配設したことを特
徴とする(請求項3の発明)。
【0011】斯かる構成によれば、二つの排気通路に対
し、共通の一つのフィルタユニットとしたので、このフ
ィルタ構成をコンパクトに提供できるとともに、仕切板
によりこれら二つの排気通路のうち一方が駆動されてい
るとき、排気流が他方の排気通路に短絡(連通)して流
れ込むのを防止できて夫々有効に排気できる。
【0012】そして、請求項3記載のものにおいて、フ
ィルタユニットは、筐体に対して着脱可能に装着されて
いることを特徴とする(請求項4の発明)。
【0013】斯かる構成によれば、第1および第2の排
気通路に対し一つのフィルタユニットの着脱操作にて、
容易に清掃できて作業性に優れる。
【0014】また、上記目的を達成するために、本発明
の生ごみ処理機は、外郭を形成する筐体と、この筐体内
に設けられ生ごみ等を収容する有底円筒状の処理槽と、
この処理槽内の底部に垂直軸周りに回転可能に設けた撹
拌体と、この撹拌体を駆動すべく前記処理槽外に設けた
駆動機構部と、前記撹拌体により前記処理槽内に収容さ
れた前記生ごみとともに撹拌混合されて該生ごみを分解
処理する基材とを有するものにおいて、前記撹拌体は、
放射状に延設された3個の異なる撹拌翼から構成され、
このうちの第1の撹拌翼は、回転軸心から径方向に延び
る短寸のアーム部と、その先端部に設けられ回転方向に
向って下方に傾斜する翼片とから構成し、また第2の撹
拌翼は、回転軸心から径方向に延びる長寸のアーム部
と、その先端部に前記処理槽の内周壁に近接して設けら
れ回転方向に向って下方に傾斜する翼片とから構成し、
そして第3の撹拌翼は、回転軸心から径方向の略中間位
置まで延びるアーム部と、その先端部に回転方向に向っ
て山状をなす翼片とから構成したことを特徴とする(請
求項5の発明)。
【0015】斯かる構成によれば、撹拌体を径方向の長
さや形状が異なる撹拌翼から構成したので、円筒状の処
理槽内部の基材や生ごみをむらなく撹拌混合できて、生
ごみの分解処理を促進でき臭気も出難い好ましい状態に
維持できる。
【0016】そして、請求項5記載のものにおいて撹拌
体は、アルミダイキャストにより一体成形されるととも
に、無電解ニッケル系メッキが施されたことを特徴とす
る(請求項6の発明)。
【0017】斯かる構成によれば、撹拌体をダイキャス
ト成形にて容易に製作でき、生産性に優れ製造コストの
低減が図れるとともに、このアルミニウム合金材をダイ
キャスト(所謂アルミダイキャスト)で形成したのみで
は、生ごみの分解処理中に生成される有機酸やアンモニ
アにより基材がアルカリ性となり、アルミニウム合金材
が腐食を起こすおそれがあるが、無電解ニッケル系メッ
キにて表面処理を行なうことで、特にこの耐アルカリ性
に優れた耐食性を得ることができ、耐久性に有利な撹拌
体が得られる。
【0018】また、請求項5記載のものにおいて、撹拌
体は、アルミダイキャストにより一体成形されるととも
に、表面にポリエーテルサルフォン、またはポリフェニ
レンサルファイド、またはポリエーテルエーテルケトン
の塗装が施されたことを特徴とする(請求項7の発
明)。
【0019】斯かる構成によれば、上記塗装は高硬度で
摩耗による塗膜の損耗も防止でき、結果的に請求項7で
述べたメッキ処理と実質的に同様の優れた耐食性を付与
できる。
【0020】また、請求項5記載のものにおいて、撹拌
体は、フェノール樹脂、または不飽和ポリエステル樹脂
に炭素繊維などのフィラーを混合して一体に成形された
ことを特徴とする(請求項8の発明)。
【0021】斯かる構成によれば、フェノール等の熱硬
化性樹脂製の撹拌体の強度アップが図れるとともに、腐
食の心配がなく耐久性に優れたものとなる。この場合、
撹拌体に対し力学的に特に力のかかる部位にフィラーの
方向性を整えた成形も可能で、これによれば一層高強度
で耐久性に優れた撹拌体が提供できる。
【0022】また、請求項5ないし8のいずれかに記載
のものにおいて、撹拌体の第2の撹拌翼には、その径方
向先端の翼片基端部に上方に突出する突起を設けたこと
を特徴とする(請求項9の発明)。
【0023】斯かる構成によれば、生ごみや基材の収容
物に対し、第2の撹拌翼先端に突起を設けたことで撹拌
による混合作用を一層促進できるとともに、特に収容物
が処理槽の内周壁面に沿って押し上げられる傾向にある
のを抑制して、内方側が空洞化するのを防止するに有効
である。
【0024】また、上記目的を達成するために、本発明
の生ごみ処理機は、外郭を形成する筐体と、この筐体内
に設けられ生ごみ等を収容する有底円筒状の処理槽と、
この処理槽内の底部に垂直軸周りに回転可能に設けた撹
拌体と、この撹拌体を駆動すべく前記処理槽外に設けた
駆動機構部と、前記撹拌体により前記処理槽内に収容さ
れた前記生ごみとともに撹拌混合されて該生ごみを分解
処理する基材とを有するものにおいて、前記処理槽に
は、その上部内周壁面に内方に突出して設けられた環状
の突状リングを装着したことを特徴とする(請求項10
の発明)。
【0025】斯かる構成によれば、生ごみや基材の収容
物が撹拌され処理槽の内周壁に沿って上昇した上方部分
を、突状リングでこれ以上の上昇を阻止するとともに、
内方へ移動するガイドの役目をなし、収容物全体を有効
に撹拌混合して分解処理を促進し、臭気を少なく抑える
に有効である。
【0026】そして、請求項10記載のものにおいて、
突状リングは、処理槽の内周壁面に沿って上下方向に蛇
行していることを特徴とする(請求項11の発明)。
【0027】斯かる構成によれば、処理槽の内周壁面を
上昇してきた収容物が、突状リングによるその上昇阻止
位置が上下方向で異なり、収容物の上方部分は周方向に
おいて寸断される。従って、この状態から収容物が内方
へ方向転換する際には、周方向からの加圧力が軽減され
内方へ倒れ易く動きがスムースに行なえ、収容物全体の
撹拌混合が良好に実行できる。
【0028】また、請求項10記載のものにおいて、突
状リングは、断面が略三角形状をなすとともに、その少
なくとも下面を円弧状の凹部としたことを特徴とする
(請求項12の発明)。
【0029】斯かる構成によれば、処理槽の内周壁面か
ら突状リングの下面に至り、円滑な連続面が形成され
る。これにより、上昇してきた収容物を圧縮させること
なく阻止でき、続いて内方に向って円滑に方向転換させ
るに有効である。
【0030】また、請求項10ないし12のいずれかに
記載のものにおいて、突状リングは、処理槽の上方に向
って拡開するテーパ状内周壁面に、上方から弾力的に挿
入して装着する構成としたことを特徴とする(請求項1
3の発明)。
【0031】斯かる構成によれば、円筒状の処理槽のテ
ーパ状内周壁面を利用して、突状リングを密着状態に装
着でき、収容物が内周壁面との間の隙間に入り込むのを
防止するとともに、突状リングの取付固定を簡易にでき
る。
【0032】また、上記目的を達成するために、本発明
の生ごみ処理機は、外郭を形成する筐体と、この筐体内
に設けられ生ごみ等を収容する処理槽と、この処理槽内
に収容され前記生ごみとともに撹拌混合されて該生ごみ
を分解処理する基材とを有するものにおいて、前記処理
槽に形成された投入口には、開閉可能な蓋体が設けら
れ、この蓋体には各種運転コースを設定する操作部を備
えたことを特徴とする(請求項14の発明)。
【0033】斯かる構成によれば、必要不可欠な蓋体を
利用して操作部を設けたことにより、他の筐体部位に設
けるスペースが節約でき、全体にコンパクト化ができて
設置スペースの有効活用が可能で、このコンパクト化は
特に厨房等の屋内に設置するに好適する。また、蓋体上
面の操作部は、広くて見易く操作し易い点でも有利であ
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につき、
図面を参照して説明する。まず、図4は生ごみ処理機の
外観斜視図にあって、外郭を形成する筐体1は、前半部
の円筒状をなす円筒枠部1aと、後方側の角筒状の角筒
枠部1bとを一体に形成、若しくは別体に構成してなる
もので、斯かる筐体1の下部には底部を構成する台板2
が取付固定されている。また、上部には後述する処理槽
11の上面開口11aを開閉する蓋体3が後端部のヒン
ジ部4を介して回動自在に被着され、この蓋体3には、
詳細については後述するが各種運転コース等を設定する
操作部5を設けていて、例えば運転モード切替釦6、脱
臭モード選択釦7や動作状態を表示する複数の表示部8
を備えている。
【0035】そして、この蓋体3の前端部には、上面に
蓋開閉釦9を、前面に蓋ロック機構10を設けている。
詳細な説明は省略するが、この蓋開閉釦9には図示しな
いフック片が連結されていて蓋体3を閉じると該フック
片が弾性的に係合保持され、蓋開閉釦9を押圧するとフ
ック片の係合が解除されて、蓋体3を開放可能とする構
成にある。しかるに、前記ヒンジ部4には図示しない捩
じりコイルばね等が装着され、常に蓋体3を開放方向に
付勢しており、従って蓋開閉釦9を操作することで蓋体
3を容易に開放できる。一方、前面部に設けた蓋ロック
機構10は、スライド操作することにより上記蓋開閉釦
9による係合解除動作を無効にして、蓋体3を開放不能
に保持できる構成とするものである。
【0036】次いで、図1に示す縦断側面図を参照して
説明すると、筐体1の主に円筒枠部1a内に位置して有
底円筒状の処理槽11が配設されている。この処理槽1
1は、一体に樹脂成形されて上方に向って漸次拡開する
テーパ状の内周壁面11bとなすとともに、投入口とし
ての上面開口11aの周縁には筐体1の上端部に被着さ
れるフランジ部12を形成していて、そのフランジ部1
2の一部は後方に延出されて角筒枠部1bの上面を覆う
形態をなしている。
【0037】この処理槽11の内底部には、詳細は後述
する撹拌体13が回転可能に設けられ、また外周壁には
面状ヒータからなる槽ヒータ14が装着されていて、該
処理槽11内の収容物を加熱する機能を構成している。
そして、撹拌体13に連結された回転軸15は、底部の
略中心部に設けられた軸受装置16を介して回転可能で
且つ水密に貫通して支承され、その下方に設けられた駆
動機構部たるモータ17の出力軸に連結されている。
尚、モータ17としては、例えばギヤ減速機構を有する
ギヤドモータからなり、前記撹拌体13を約10〔rp
m〕前後の回転速度で回転駆動する。
【0038】そして、処理槽11内には、生ごみを分解
処理するための基材18が収容されている。この基材1
8は、例えば、おが屑や木のチップ、ピートモスといっ
た多孔質体に籾殻を加え、これに微生物として例えば豚
などの家畜の腸内菌と土壌菌とを混入してなる成分構成
としている。また、前記した槽ヒータ14の一部を切り
欠いた切欠部19には、処理槽11の壁面に密着して温
度センサ20および水分センサ21が配設されている。
このうち、温度センサ20は、サーミスタを用いて基材
18や生ごみの撹拌された収容物の温度を検知して、分
解処理するに好ましい温度状態を維持すべく槽ヒータ1
4を制御する。因みに、基材18中に生息する微生物の
活動を活性化する温度条件は、一般に30〜50〔°
C〕が好ましいといわれている。
【0039】一方、前記水分センサ21は、上記収容物
の水分率を検知するもので、水分率の検知結果に応じた
運転制御を可能としている。この場合の基材18の水分
率は30〜60〔%〕程度が好ましいとされ、例えば水
分率が60〔%〕を超えると、水分が基材18を覆って
しまい、酸素が微生物に行き渡らず嫌気発酵を起こし、
腐敗臭を発生することになる。逆に水分率が20〔%〕
を下回ると、微生物による分解に必要な水分が不足し
て、分解能が低下するばかりか収容物が乾燥して粉化
し、排気と共に機外に埃として放出され衛生的にも好ま
しくない。依って、水分センサ21の検知結果に基づ
き、基材18の乾き過ぎや湿り過ぎとならないように撹
拌動作等の運転制御を行なうようにしている。
【0040】また、処理槽11の内周壁面11bの上部
には、断面が略三角形状の突状リング22が装着されて
いる。この突状リング22は、本実施例では全体に連続
した環状をなすとともに途中数箇所で上下方向に蛇行し
た形状に一体成形された樹脂製にあって(図3も参
照)、内方を臨む傾斜する上下面は円弧状の凹部22a
とし、その下面側は処理槽11の内周壁面11bと円滑
な連続した面を形成している。このような突状リング2
2の取付手段としては、そのうちの平坦な外周側面を、
テーパ状をなす内周壁面11bに上方から挿入すること
で、自身の弾性を利用して弾力的に該壁面11bに密着
させて隙間が生じないようにするとともに、挿入位置を
規制する小さい縦リブ11cに衝止させて位置決めを行
ない、その上で図示しないネジ止め手段を用いて強固に
取付固定している。
【0041】そして、上記突状リング22の上部に位置
して、機外から外気を取り入れる一つの吸気口23と、
周方向に離間して二つの排気口24,25(図1では第
1の排気口24のみ示す)を並設していて、そのうち、
第1,第2の排気口24,25は、図3に示すように処
理槽11の後部側に位置して設けられている。また、こ
れら吸,排気口23,24,25には、基材18などの
比較的大きな異物が排出されない程度のメッシュ構成と
する吸気フィルタ26および排気フィルタ27,28を
装着している。
【0042】以下、上記第1,第2の排気口24,25
を含む具体的な排気手段につき、図2の要部を破断して
示す背面図も参照して説明する。上記各排気口24,2
5には、夫々ダクト状の第1,第2の排気通路29,3
0が連結して設けられ、これら各排気通路29,30の
下端の下流域には夫々選択的に駆動される第1,第2の
排気ファン31,32を備えている。このように、後方
に配設された排気通路29,30は、主に筐体1の角筒
枠部1b内に収容配置される。
【0043】しかして、第1の排気通路29中には、図
1,2に示すように上流側に位置して脱臭装置33が配
設されている。この脱臭装置33は、脱臭用の触媒(例
えばプラチナ触媒)34と、これを加熱し活性化させる
シーズ線からなるヒータ35とから構成される。このヒ
ータ35の発熱により、周囲の雰囲気温度は200〜3
00〔°C〕まで加熱されるので、雑菌を死滅させる殺
菌手段としても機能する。尚、この雰囲気温度は温度セ
ンサ36にて検知され、適正な温度コントロールがなさ
れる。
【0044】そして、この第1の排気通路29における
脱臭装置33と第1の排気ファン31との間には、筐体
1外に連通開口した外気取入口37が連通状態に設けら
れている。これは、脱臭装置33を経て加熱された高温
排気により、下流域の第1の排気ファン31等の構成部
材が熱的影響を受けないようにするため、冷気(外気)
を取り込むことで温度低下を図るようにしている。従っ
て、この第1の排気通路29としては、金属製の耐熱材
にて形成され、図示しない断熱材にて覆う構成としてい
る。
【0045】これに対し、並設した第2の排気通路30
は、脱臭装置33も無ければ何らの加熱手段も有さず、
第2の排気ファン32により速やかに排出される。この
ため、第2の排気ファン32の排気能力に比し、上記第
1の排気ファン31の排気能力を大きくして脱臭装置3
3による通風抵抗に対処して所期の排気能力を維持でき
るようにしている。
【0046】このような、第1,第2の排気通路29,
30の最下端には、一体成形された共通のフィルタユニ
ット38が連通状態に設けられ、且つ着脱可能設けられ
ていて、いずれからの排気も該ユニット38を経て機外
に放出される。具体的には、フィルタユニット38は、
矩形の浅底容器状のフィルタケース39と、このケース
39内に前方に向かって上昇傾斜する共通フィルタ41
とから構成されている。このうち、フィルタケース39
の底板部39aには、複数個の透孔からなる排出口40
が形成されるとともに、斯かる底板部39aは台板2の
底部の一部を兼ねている。
【0047】一方、共通フィルタ41は、基材18が撹
拌破砕されるなどして発生した一部の細かい粉塵や埃を
捕獲可能な密目のメッシュ構成にあって、更には具体的
説明は省略するが抗菌および消臭機能を備えた不職布か
ら構成されている。しかるに、斯かる共通フィルタ41
は、筐体1の底部を構成する台板2の奥行き寸法に相当
する大きな長さ寸法にあって、しかも傾斜状態に配設さ
れて広い表面積を確保し、排気能力を長期にわたり良好
に維持できるようにしている。
【0048】そして、この共通フィルタ41の上流側で
ある上面に接合して、フィルタケース39の略中央部に
奥行き方向に延びる仕切板42を設けている。これによ
り、特に図2から明らかなように共通フィルタ41は上
流側で左右に二分され、第1,第2の排気通路29,3
0間が仕切られて分離される。以って、これら排気通路
29,30の下端部において共通フィルタ41を経ない
上流側で、一方が駆動中に排気流が短絡して他方に逆流
状態に流れ込まないようにしている。
【0049】しかして、上記構成のフィルタユニット3
8は、台板2内にモータ17等の駆動部と隔離して形成
された収納部43に、前後方向にスライド可能に収納さ
れ且つ台板2(筐体1)に対して着脱可能に設けられて
いる。この収納部43は、上面および両側面そして後面
が閉鎖され、一方、前面および下面のフィルタケース3
9を受け支持する一部を除いて大半が開放した形態をな
している。この収納部43の奥部(後端部)の上面には
二つの接続口44,45が形成され、これに前記第1,
第2の排気通路29,30の下端部が夫々連通接続され
ている。
【0050】次いで、前記した処理槽11内に設けた撹
拌体13の具体的構成につき、図1および特に図5の斜
視図に基づき説明する。この撹拌体13は、例えばアル
ミニウム合金にてダイキャストによる一体成形されたも
ので(以下、単にアルミダイキャストと称す)、回転軸
心から放射状に等配分に延設された3個の第1,第2,
第3の撹拌翼46,47,48を具備していて、これら
3個の撹拌翼46〜48は、夫々形状等が異なる構成に
ある。まず、第1の撹拌翼46は、最も径方向の長さが
短寸とするアーム部49と、このアーム部49の先端部
に撹拌体13の回転方向である矢印A方向に向かって下
方に約45度傾斜する翼片50とから構成されている。
【0051】これに対して、第2の撹拌翼47は、同様
に最長のアーム部51と、このアーム部51の先端部に
同じく撹拌体13の回転方向である矢印A方向に向かっ
て下方に約45度傾斜する翼片52と、該翼片52の下
方に延びる基端部の先端に3〜10〔mm〕程度上方に
突設され、側面が三角形状をなす突起53とを具備して
なり、この突起53および翼片52自体の外周端部は、
処理槽11の内周壁面11bに近接した配置構成として
いる。そして、第3の撹拌翼48は、回転軸心から径方
向の略中間位置まで延びたアーム部54と、撹拌体13
の回転方向(矢印A方向)に向かって略90度の角度α
を有する山状(V字状)の翼片55とから構成されてい
て、該翼片55は、上記した他の翼片50,52より若
干上位に配設されている。
【0052】しかして、上記第1〜第3の撹拌翼46〜
48は、撹拌体13の回転方向(矢印A方向)に対し
て、第1の撹拌翼46、第2の撹拌翼47、第3の撹拌
翼48の順に位置している。尚、これら第1〜第3の撹
拌翼46〜48による撹拌機能については、作用説明の
項にて後述する。また、撹拌体13の中心部のボス部1
3aは、回転軸15との連結固定するための強度を必要
とすることから、高硬度のセレーションギヤ56をイン
サート成形することで、該撹拌体13をアルミダイキャ
スト化する上で強度的な憂いは解消できる。更には、本
実施例ではアルミダイキャスト製の撹拌体13には、無
電解ニッケルメッキからなる表面処理を施しており、詳
細は後述するが特に耐アルカリ性による耐食性を強化し
ている。
【0053】図6は、図4に示した蓋体3の中央部のB
−B線に沿って切断した断面図で、前記した操作部5の
構成を示している。即ち、蓋体3の内部には、表面に設
けられた運転モード切替釦6や脱臭モード選択釦7の操
作に応答する電気部品57,58や、表示部8を構成す
るLED素子59等を備えた部品基板60が取付固定さ
れている。尚、表示部8は、上記LED素子59と蓋体
3の透視部61とから構成されている。
【0054】上記部品基板60は、非透水性の基板ケー
ス62とシール材63とで密閉されていて、下方の処理
槽11からの水蒸気等による結露を防止するとともに、
外部にあっては操作部5の表面に図示しない樹脂製シー
トを貼付するなどして、防水対策を施したパネル構成と
している。尚、開閉する蓋体3に設けた上記電気部品5
7,58は、制御信号用の低電圧駆動の電装品を設けて
いて、前記した撹拌用のモータ17や槽ヒータ14、お
よび第1,第2の排気ファン31,32等の制御は、筐
体1内の適宜の静止部位に設けた制御回路基板64(図
1,2参照)により通電制御される。この場合、制御回
路基板64には、前記した温度センサ20,36や、水
分センサ21等の検知結果を入力し、更には操作部5か
らの入力信号に基づき種々の運転制御を行なうもので、
該制御回路基板64はマイクロコンピュータを有する制
御装置として機能する。しかして、この制御回路基板6
4は、蓋体3に設けた部品基板60ととの間を、ヒンジ
部4を通したケーブル65にて接続配線されている。
【0055】次に、上記構成の作用を述べる。予め、処
理槽11内には、有機物を分解する微生物を含んだ基材
18を図1に示すように収容した状態にしておく。この
場合、基材18としては、おが屑や、木のチップ、ピー
トモスといった多孔質材に、籾殻を加えたものを用い、
一方、微生物には、家畜(例えば豚)の腸内菌と土壌菌
とを用いる。尚、微生物は、基材18に予め含ませるの
ではなく、基材18とは別に処理槽11内に投入するよ
うにしても良い。
【0056】この状態で、蓋体3を開放し投入口たる上
面開口11aから処理槽11内に、生ごみを投入する。
そして、蓋体3を閉じて生ごみ処理機の電源プラグ66
(図4参照)を図示しない給電コンセントに差込み接続
する。今、操作部5では運転モード切替釦6が通常の運
転コースである「自動コース」に設定してある場合に
は、制御回路基板64により予め設定されたプログラム
制御に基づき運転が開始され、モータ17が駆動されて
撹拌体13を回転させる。この撹拌動作は、回転および
休止を繰り返し行なう間欠運転にて実行され、温度セン
サ20や水分センサ21等の検知結果に応じた運転制御
が行われる。
【0057】これにより、処理槽11内に収容された生
ごみは、基材18と共に撹拌混合されて、微生物を有す
る基材18と効率良く接触される。以って、処理槽11
内に収容された生ごみは、基材18によ分解処理が進め
られる。また、この撹拌により、微生物には酸素が供給
され、且つ生ごみの分解により発生した水分が排出され
る。この場合、常に吸気口23から外気が供給され、ま
た排出された水分は第2の排気通路30を経て機外に放
出される。斯かる第2の排気通路30には、脱臭装置3
3等何も設けておらず、第2の排気口25の排気フィル
タ27を経た排気は、速やかにフィルタユニット38の
共通フィルタ41を通り底部の排出口40から機外に排
出される。
【0058】ここで、まず生ごみと基材18との撹拌状
態について詳述すると、撹拌体13は、第1の撹拌翼4
6を構成する翼片50が、処理槽11内の底部の回転軸
心寄りに位置しているとともに、回転方向(矢印A方
向)に向かって下方に傾斜しているので、回転により、
処理槽11内底部の中央寄り付近の収容物たる生ごみと
基材18をすくい上げるとともに、その収容物を処理槽
11の内周壁面11b側へ押し出すように作用する。
【0059】また、第2の撹拌翼47は、撹拌体13の
回転方向で上記第1の撹拌翼46の次に位置している。
この第2の撹拌翼47は、長いアーム部51を有して先
端部に配した翼片52が処理槽11の内周壁面11bに
最も近接した位置にあるとともに、回転方向(矢印A方
向)に向かって下方に傾斜しているので、回転により、
処理槽11の内周壁面11b側の収容物をすくい上げ
る。このすくい上げられた収容物は、処理槽11の内周
壁面11bに沿って押し上げられる。尚、翼片52の基
端部に突設された突起53の作用については後述する。
【0060】そして、第3の撹拌翼48は、撹拌体13
の回転方向で上記第2の撹拌翼47の次に位置してい
る。この第3の撹拌翼48は、その翼片55が回転軸心
と内周壁面11bとの略中間でやや上方に位置している
とともに、回転方向に向かって山状をなしているので、
回転により、処理槽11内の収容物を左右に押し分ける
ように作用する。これにより、翼片55の背部55a
(図5参照)側に空間部が形成されるようになり、この
空間部に、上記第2の撹拌翼47によってすくい上げら
れた収容物が落ち込む作用を呈する。
【0061】このような第1〜第3の撹拌翼46〜48
の作用により、処理槽11内の収容物は、底部側のもの
がすくい上げられて外方たる内周壁面11側に押しやら
れる。この結果、収容物は処理槽11の内周壁面11b
に沿って押し上げられ、その上方部分が中心側の内方へ
移動するというように、処理槽11内において収容物が
下から上へ、また、上から下へと反転しつつ撹拌され、
生ごみと基材18はむらなく効率良く混合される。
【0062】このことは、基材18に含まれた微生物が
生ごみと効率良く接触することとなり、また酸素が行き
渡り微生物による分解処理が促進されるので、生ごみか
ら発せられる臭気が出難い好ましい状態(温度および湿
度条件)に維持するのが容易となる。また、本実施例で
は撹拌体13は、アルミダイキャストにて一体成形して
生産性を向上しているが、これに無電解ニッケル系メッ
キの表面処理を施しているので、分解処理中に生成され
る有機酸やアンモニアに基づく、特に耐アルカリ性に対
する腐食防止に有効である。
【0063】ところで、前記したように好ましい湿度と
しては、約30〜60〔%〕であるが、例えば生ごみの
1回の投入量が多かったり投入回数が多い場合には、基
材18の湿度が上述の60〔%〕を上回ることがあり、
更には同一基材18にて長期使用した場合など、基材1
8等の収容物の粘性が大きくなる。このようになると、
収容物は上記したように処理槽11の内周壁面11bに
沿って押し上げられる傾向にあるが、その粘性が大きい
ために上方部分が内方への移動が停滞気味となり、その
結果、収容物(図1中に二点鎖線Cで示す)の内方部分
の空洞化が進み、外方である内周壁面11b側では下方
からの押し上げが続き、延いては全体形状として柱状を
呈して撹拌不足を招くことになる。加えて、微生物に必
要な酸素の供給も断たれて分解能が停滞し、分解処理が
著しく低下し臭気も発生し易い状態となる。
【0064】しかしながら、本実施例では上記第2の撹
拌翼47の先端部に上方に突設した突起53が、収容物
Cが上記した柱状化するのを抑制するように、以下のよ
うに作用する。即ち、突起53を設けたことにより、翼
片52にすくい上げられた収容物は少なからず撹乱され
る。それでいて、該突起53が処理槽11の内周壁面1
1bに近接した位置にあることから、その回転に伴う押
圧力が粘性の高い収容物Cのうち、最外方(内周壁面1
1b側)の一部のみが受けて、該内周壁面11bに沿っ
て押し上げられる。従って、収容物の内方部分より外方
部分の上昇が早くて、上方部分では外方から押されるよ
うにして内方側に倒れ易くなり、所謂内方に指向された
動きが助長され、上記したような中央側の空洞化を抑え
ることができるのである。
【0065】加えて、本実施例によれば、図1,2に示
すように処理槽11の上部の内周壁面11bには、断面
が略三角形状の突状リング22を内方に突出するように
装着した。従って、該内周壁面11bに沿って上昇する
傾向が強い収容物は、突状リング22の傾斜する下面側
(実施例では円弧状凹部22a)にてガイドされ円滑に
方向転換が行われ、強制的に内方側に倒れるように移動
させられるので、中央部分の空洞化を防ぐのに一層有効
となる。
【0066】しかも、この突状リング22の取付手段と
しては、円筒状処理槽11の内周壁面11bがテーパ状
であるのを利用して、該突状リング22を上方から挿入
して該壁面11bに弾力的に密着させるとともに、縦リ
ブ11cの上端部で衝止させて位置決めを行なうように
している。従って、隙間なく内周壁面11bに密着でき
るので基材18が挟まったりせず外観的にも衛生的にも
良いし、その取付固定の作業性も良い。
【0067】そしてまた、この突状リング22は、上下
方向に蛇行する環状の形態としたことにより、処理槽1
1の内周壁面11bを上昇してきた収容物が、該突状リ
ング22による上昇阻止位置が上下方向で異なり、所謂
収容物の上方部分は周方向において寸断される形態とな
る。従って、この状態から収容物が内方へ方向転換する
際、周方向からの加圧力が軽減されて内方へ崩れるよう
に倒れ易くなって移動がスムースに行なえ、収容物の内
方が空洞化する現象を抑えるに有効に機能するものであ
る。
【0068】尚、この突状リング22は、吸気口23や
第1,第2の排気口24,25の位置より下位に装着し
てあるので、撹拌中に基材18等がこれら吸,排気口2
3,24,25に侵入したり不用意に排出されたりする
ことを防止でき、特には、これら吸,排気口23,2
4,25を塞ぐことがなくなるので、吸,排気量が不足
したり、この吸排気不足から生じる処理能力の低下や、
水分の放出不足を解消できて基材18を好ましい状態に
維持するにも都合が良い。
【0069】また、臭気の発生は上記した不具合な状態
以外にも、例えば生ごみを投入した直後などは特に発生
し易く、更には本来的に臭いが強い生ごみを処理する場
合も多くて、基材18が好ましい状態の範囲にあっても
臭気が発生することは避けられない場合がある。このよ
うな場合には、脱臭モード選択釦7を操作することで脱
臭装置33を介した第1の排気通路29を利用した排気
手段を用いるようにする。即ち、第1の排気ファン31
が駆動され、第2の排気ファン32は停止される。これ
により、生ごみから生じた臭気や水分は、第1の排気口
24の排気フィルタ27を経て脱臭装置33にて酸化分
解されて脱臭される。この脱臭装置33の雰囲気温度
は、200〜300〔°C〕に加熱されていることか
ら、生ごみ等から発生した雑菌を殺菌することができる
が、脱臭後の排気も加熱されて高温状態に至る。
【0070】しかるに、第1の排気ファン31に至る前
に外気取入口37からは冷気(外気)が取り込まれるの
で、排気温度は低下せられる。従って、下流域の第1の
排気ファン31をはじめ、フィルタユニット38におい
ては低温状態の排気が流れ、特には共通フィルタ41に
対しても熱的影響を与えることはなく、良好に排気作用
が行われる。また、第1の排気通路29側の第1の排気
ファン31は、第2の排気ファン32の排気能力より大
きく設定してあるので、脱臭装置33による通風抵抗に
対しても適正な排気性能が得られる。そして、このよう
な脱臭モードによる運転を暫らく行なった後は、再び第
2の排気通路30側を利用した通常の運転モードに切り
替えれば良い。
【0071】尚、フィルタユニット38には、特に図2
に示すように共通フィルタ41の上流側において、第
1,第2の排気通路29.30間を遮断して分離する仕
切板42を設けているので、共通フィルタ41を経ない
で排気流が短絡して逆流することはない。また、第1,
第2の排気口24,25に設けた排気フィルタ27,2
8は、比較的粗目のメッシュ構成としているのに対し、
最下流に配置した共通フィルタ41は蜜目のメッシュ構
成であるが、傾斜状態に配設して広い表面積を確保して
いるので、長期に亘り良好な排気作用を発揮する。特
に、基材18が乾燥気味であったり撹拌体13により細
かく破砕された粉塵や埃に対しても、この共通フィルタ
41にて捕獲し、周辺に放出するようなことはない。
【0072】そして、フィルタユニット38は、台板2
内から引出すようにスライドさせることで容易に着脱で
き、共通フィルタ41の清掃も容易にできる。特に、本
実施例では、この共通フィルタ41に抗菌及び消臭機能
を持たせているので、上述の基材18から発生した細か
な埃や、生ごみから出勝ちな雑菌や臭いも、該共通フィ
ルタ41により更に確実に捕獲することができて衛生的
な環境を保てる。
【0073】また、処理槽11の投入口たる上面開口1
1aを開閉する蓋体3には、その上面側に操作部5を設
けたので、蓋体3の比較的広い上面を有効利用できると
ともに、使用者が見易く操作も容易にできる。しかも、
操作部5を他の部位に設けるスペースが省略できて、筐
体1のコンパクト化が図れ、設置スペースを小さくでき
て厨房等の屋内に設置するにも有効である。
【0074】更には、特に図6に開示したように蓋体3
の内面側には、制御信号用の電機部品57,58やLE
D素子59等を備えた部品基板60を設けているだけ
で、高電圧部品を実装した制御装置たる制御回路基板6
4は、ケーブル65で繋いで筐体1内に設けている。従
って、蓋体3の重さを抑えるとともに、制御回路基板6
4が生ごみの分解処理時に生成された水蒸気や腐食性ガ
スに晒されることはなく、より安全性や信頼性が確保で
きる。
【0075】上記実施例によれば、次の効果を有する。
排気手段として、第1,第2の排気通路29,30を設
け、そのうちの一方たる第1の排気通路29中に脱臭装
置33を配設した。これにより、必要に応じ生ごみ等か
ら発生した臭気を脱臭できて、屋内に設置されていても
快適な排気がなされ問題なく使用できる。そして、この
第1の排気通路29側の排気ファン31の排気能力を、
第2の排気ファン32より大きく設定したので、通風抵
抗となる脱臭装置33が介在する第1の排気通路29に
あっても排気作用、特には水分の放出作用も良好に行わ
れ、延いては基材18を、臭気が発生し難くて分解処理
するに好ましい状態に維持することができる。
【0076】また、脱臭装置33は、ヒータ35により
触媒34の活性化温度まで加熱することで、臭気はこの
触媒にて酸化分解され脱臭されるとともに、排気中に含
まれる雑菌を殺菌するにも有効となる。しかるに、排気
はヒータ35や触媒34の熱を受けて高温度化され、そ
の下流側にある第1の排気ファン31やフィルタユニッ
ト38等への熱的影響が懸念される。しかしながら、脱
臭装置33と第1の排気ファン31との間に、外気取入
口37を連通して設けたので、該外気取入口37から導
入された冷気(外気)にて高温度の排気を希釈し冷却す
ることができ、これより下流域の第1の排気ファン31
等への熱的影響を回避できる。
【0077】また、二つの排気通路29,30に対し、
共通の一つのフィルタユニット38としたので、このフ
ィルタ構成をコンパクトに提供できるとともに、この二
つの排気通路29,30を分離する仕切板42を設けた
ので、いずれか一方が駆動中のときに、フィルタユニッ
ト38に達しない上流側で排気流が他方に短絡(連通)
して逆流するのを防止でき夫々が有効に排気できる。そ
して、このフィルタユニット38は、筐体1の底部たる
台板2に対して着脱可能に装着されているので、第1お
よび第2の排気通路29,30に対し一つのフィルタユ
ニット38の着脱操作にて、清掃作業が容易にできる。
【0078】一方、撹拌体13を放射状に延びる3個の
第1〜第3の撹拌翼46〜48を設け、これらは径方向
の長さや形状が異なる構成とした。従って、円筒状の処
理槽11内部の基材18や生ごみをむらなく撹拌混合で
きて、生ごみの分解処理を促進でき、臭気も出難い好ま
しい状態に維持できる。そして、撹拌体13は、アルミ
ダイキャスト(アルミニウム合金材を用いたダイキャス
ト)により一体成形するとともに、無電解ニッケル系メ
ッキにて表面処理を施すようにした。これにより、複雑
な構成からなる撹拌体13も生産性に優れ、特には製造
コストの低減が図れるとともに、このメッキによるピン
ホールも極めて少なく良好なメッキ処理ができる。
【0079】しかも、撹拌体13を単にアルミダイキャ
ストで形成したのみでは、肉や魚などのたんぱく質を多
く含む生ごみの場合、分解処理中にアンモニアが生成さ
れ基材18全体がアルカリ性となって、アルミニウム合
金材を腐食する憂いを有するが、上記メッキ処理によ
り、特にこの耐アルカリ性に優れた耐食性を得ることが
でき、耐久性に有利な撹拌体13が得られる。尚、この
ようなメッキ処理する際に、フッ素樹脂を同時にメッキ
層中に入れた複合メッキとすることも可能で、斯かる場
合には、基材18が付着し難くできる点で有効となる。
また、アルミダイキャスト合金材としてマグネシウムの
含有量を調整して、より耐食性を高めることも可能であ
る。
【0080】更には、第2の撹拌翼先端47の先端に突
起53を設けたことで、生ごみや基材18の収容物に対
し、撹拌による混合作用を一層促進できるとともに、特
には図1中に二点鎖線で示す収容物Cが処理槽11の内
周壁面11bに沿って押し上げられる傾向にあるのに対
し、その上方部分は、内周壁面11b側の一部が上昇す
るのに押されて、内方側に倒れ易くなり、以って中央側
が空洞化するのを防止するに有効となり、十分な撹拌混
合が期待できる。このような、収容物が中央が空洞化す
る現象は、水分が多い場合とか基材18が長期使用で古
くなって、収容物の粘性が大きくなった状態のとき顕著
に生じるもので、この状態における撹拌作用を改善し更
に悪化するのを抑制できることは極めて有効である。
【0081】しかも、生ごみや基材18の収容物は、分
解処理するに好ましい状態にあっても、通常、撹拌され
ると処理槽11の内周壁面11bに沿って上昇する傾向
にある。しかしながら、処理槽11内周壁面11bの上
部に突状リング22を突出した状態に設けたので、上昇
してきた収容物の上方部分は、該突状リング22でこれ
以上の上昇を阻止され、のみならず、断面が略三角形状
の下面にてガイドされ内方へ移動され、従って上下方向
の反転作用も良好に行われ、収容物全体を有効に撹拌混
合して分解処理を促進し、臭気を少なく抑えることが期
待できる。
【0082】特に、本実施例によれば、その略三角形状
のうちの少なくとも下面側を円弧状凹部22aとしたの
で、処理槽11の内周壁面11bから該突状リング22
の下面にかけて、円滑な連続した面が形成される。これ
により、上昇してきた収容物を圧縮させることなく阻止
でき、続いて内方に向って円滑に方向転換させるのに有
効である。
【0083】加えて、この突状リング22は、処理槽1
1の内周壁面11bに沿って上下方向に蛇行する形態と
している。これにより、処理槽11の内周壁面11bに
沿って上昇してきた収容物が、該突状リング22による
その上昇阻止位置が上下方向で異なり、所謂収容物の上
方部分は周方向において寸断されるようになる。従っ
て、この状態から収容物が内方へ方向転換する時点も異
なるとともに、周方向からの加圧力が軽減され内方への
動き(倒れ)がスムースに行なえ、収容物全体の撹拌混
合が一層良好に実行できる。
【0084】そして、上記した突状リング22の取付手
段として、円筒状処理槽11の上方に向って拡開するテ
ーパ状内周壁面11bを利用して、上方から弾力的に挿
入して装着する構成とした。従って、突状リング22は
テーパ状内周壁面11bに密着状態に装着でき、収容物
が内周壁面11bとの間の隙間に入り込むのを防止する
とともに、この状態から突状リング22をネジ止めなど
により取付固定するのも簡易にできる。特に、本実施例
では内周壁面11bに、複数本の小さく突出する縦リブ
11cを設け、その上端部で挿入された突状リング22
を衝止して位置決めとしたので、弾力的に挿入する取付
作業が簡便にできる。
【0085】また、本実施例では、斯かる突状リング2
2を、吸気口23や第1,第2の排気口24,25より
下位に装着してあるので、基材18等が撹拌中にこれら
吸,排気口23,24,25に侵入して詰まったり不用
意に排出されたりすることを防止でき、特には塞がれる
ことがないので吸,排気量が不足することは回避でき、
この吸排気不足から生じる処理能力の低下や水分の放出
不足を解消できて、機材8を臭気も出難い好ましい状態
に維持するに好都合である。
【0086】そして、生ごみ処理機の運転操作部5を、
該処理機として必要不可欠な蓋体3を利用して設け、且
つ操作部5を設けるに十分な大きさを有していることか
ら、他の筐体1部位に設けるスペースが節約でき、全体
にコンパクト化ができて設置スペースの有効活用が可能
で、このコンパクト化は特に厨房等の屋内に設置するに
好適する。また、蓋体3上面の操作部5は、日常取扱う
上で見易くて操作し易い点でも極めて実用的である。
【0087】尚、本発明は上記し図面に示した実施例に
限らず下記するように種々展開可能である。例えば、撹
拌体を、アルミダイキャストにより一体成形するととも
に、表面にポリエーテルサルフォン、またはポリフェニ
レンサルファイド、またはポリエーテルエーテルケトン
等による樹脂の粉体塗装を施こすようにしても良い。こ
の塗装は、高硬度で摩耗による塗膜の損耗も防止でき、
結果的に上記実施例のメッキ処理したものと実質的に同
様の優れた耐食性を発揮する。
【0088】或は、撹拌体を、フェノール樹脂、または
不飽和ポリエステル樹脂に炭素繊維などのフィラーを混
合して射出成形するようにしても良い。これによれば、
フェノール等の熱硬化性樹脂製の撹拌体の強度アップが
図れるとともに、腐食の心配がなく耐久性に優れたもの
となる。この場合、撹拌体に対し力学的に特に力のかか
る部位にフィラーの方向性を整えた成形も可能で、これ
によれば一層高強度で耐久性に優れた撹拌体が提供でき
る。
【0089】その他、第1の排気通路29に設けた脱臭
装置36は、触媒34タイプでないもの、例えば活性炭
等を使用したものであっても良いし、また突状リング2
2も連続した無端環状でなくて有端環状のものでも良い
など、実施に際して本発明の要旨を逸脱しない範囲内で
適宜変更して実施し得る。
【0090】
【発明の効果】以上述べたことから明らかなように、本
発明の生ごみ処理機は、生ごみの分解処理時に生じる水
分等の排気手段として、第1,第2の排気通路を設け、
そのうちの一方たる第1の排気通路中に脱臭装置を配設
するとともに、この第1の排気通路側の排気ファンの排
気能力を、第2の排気ファンより大きく設定する構成と
した。これにより、生ごみ等から臭気が発生しても確実
に脱臭できて、屋内に設置されていても快適な排気がな
され問題なく使用できる。そして、上記脱臭装置が通風
抵抗となるものの当該第1の排気通路側の排気ファン能
力が高いので、排気作用による水分の放出も良好に行わ
れ、延いては基材を臭気も出難くく分解処理するに好ま
しい状態に維持することができるなど、実用に好適する
生ごみ処理機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体の縦断側面図
【図2】要部を破断して示す背面図
【図3】蓋体を除いた処理槽上部の斜視図
【図4】全体の外観斜視図
【図5】撹拌体単体の拡大斜視図
【図6】図4のB−B線に沿って切断して示す操作部の
拡大断面図
【符号の説明】
1は筐体、2は台板、3は蓋体、5操作部、11は処理
槽、11aは上面開口(投入口)、11bは内周壁面、
13は撹拌体、14は槽ヒータ、17はモータ(駆動機
構部)、18は基材、22は突状リング、29は第1の
排気通路、30は第2の排気通路、31は第1の排気フ
ァン、32は第2の排気ファン、33は脱臭装置、34
は触媒、35はヒータ、37は外気取入口、38はフィ
ルタユニット、41は共通フィルタ、46は第1の撹拌
翼、47は第2の撹拌翼、48は第3の撹拌翼、49,
51,54はアーム部、50,52,55は翼片、60
は部品基板、および64は制御回路基板(制御装置)を
示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/24 CEZ C08L 67:06 // C08L 61:06 B09B 3/00 ZABD 67:06 B01D 53/36 H (72)発明者 井手 秀久 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 加古 英徳 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 江碕 猛 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 川合 常雄 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 テク内 Fターム(参考) 4D004 AA03 AC04 CA15 CA19 CA22 CA48 CB04 CB27 CB32 CB43 CB50 CC08 CC09 4D048 AA22 AB01 AB03 BA30X CC24 CC38 CC53 CC54 CC63 CD05 CD08 CD10 DA01 DA02 DA03 DA06 DA13 4D058 JA12 KC04 KC32 QA01 QA13 QA21 QA30 SA20 TA06 TA07 4F072 AA04 AA07 AB10 AD13 AD38 AK15 AL01 4G078 AA30 AB20 BA05 CA13 DA01 EA20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外郭を形成する筐体と、この筐体内に設
    けられ生ごみ等を収容する処理槽と、この処理槽内に収
    容され前記生ごみとともに撹拌混合されて該生ごみを分
    解処理する基材とを有するものにおいて、 前記処理槽内部から前記筐体外に連通した第1,第2の
    排気通路を設け、このうちの第1の排気通路中には脱臭
    装置を配設するとともに、この第1の排気通路側に設け
    られた第1の排気ファンの排気能力を、第2の排気通路
    側に設けられた第2の排気ファンより大きく設定し、且
    つこれら第1,第2の排気ファンを選択的に駆動可能と
    したことを特徴とする生ごみ処理機。
  2. 【請求項2】 第1の排気通路中に配設された脱臭装置
    は、ヒータと触媒とから構成されるとともに第1の排気
    ファンより上流側に配置され、斯かる脱臭装置と第1の
    排気ファンとの間における第1の排気通路に、外気取入
    口を連通して設けたことを特徴とする請求項1記載の生
    ごみ処理機。
  3. 【請求項3】 第1,第2の排気通路から筐体外方に排
    気する下流域にあって、これらに共通とするフィルタユ
    ニットが設置され、このフィルタユニットの上流側にお
    いて前記第1,第2の排気通路間を分離する仕切板を配
    設したことを特徴とする請求項1記載の生ごみ処理機。
  4. 【請求項4】 フィルタユニットは、筐体に対して着脱
    可能に装着されていることを特徴とする請求項3記載の
    生ごみ処理機。
  5. 【請求項5】 外郭を形成する筐体と、この筐体内に設
    けられ生ごみ等を収容する有底円筒状の処理槽と、この
    処理槽内の底部に垂直軸周りに回転可能に設けた撹拌体
    と、この撹拌体を駆動すべく前記処理槽外に設けた駆動
    機構部と、前記撹拌体により前記処理槽内に収容された
    前記生ごみとともに撹拌混合されて該生ごみを分解処理
    する基材とを有するものにおいて、 前記撹拌体は、放射状に延設された3個の異なる撹拌翼
    から構成され、このうちの第1の撹拌翼は、回転軸心か
    ら径方向に延びる短寸のアーム部と、その先端部に設け
    られ回転方向に向って下方に傾斜する翼片とから構成
    し、 また第2の撹拌翼は、回転軸心から径方向に延びる長寸
    のアーム部と、その先端部に前記処理槽の内周壁に近接
    して設けられ回転方向に向って下方に傾斜する翼片とか
    ら構成し、 そして第3の撹拌翼は、回転軸心から径方向の略中間位
    置まで延びるアーム部と、その先端部に回転方向に向っ
    て山状をなす翼片とから構成したことを特徴とする生ご
    み処理機。
  6. 【請求項6】 撹拌体は、アルミダイキャストにより一
    体成形されるとともに、無電解ニッケル系メッキが施さ
    れたことを特徴とする請求項5記載の生ごみ処理機。
  7. 【請求項7】 撹拌体は、アルミダイキャストにより一
    体成形されるとともに、表面にポリエーテルサルフォ
    ン、またはポリフェニレンサルファイド、またはポリエ
    ーテルエーテルケトンの塗装が施されたことを特徴とす
    る請求項5記載の生ごみ処理機。
  8. 【請求項8】 撹拌体は、フェノール樹脂、または不飽
    和ポリエステル樹脂に炭素繊維などのフィラーを混合し
    て一体に成形されたことを特徴とする請求項5記載の生
    ごみ処理機。
  9. 【請求項9】 撹拌体の第2の撹拌翼には、その径方向
    先端の翼片基端部に上方に突出する突起を設けたことを
    特徴とする請求項5ないし8のいずれかに記載の生ごみ
    処理機。
  10. 【請求項10】 外郭を形成する筐体と、この筐体内に
    設けられ生ごみ等を収容する有底円筒状の処理槽と、こ
    の処理槽内の底部に垂直軸周りに回転可能に設けた撹拌
    体と、この撹拌体を駆動すべく前記処理槽外に設けた駆
    動機構部と、前記撹拌体により前記処理槽内に収容され
    た前記生ごみとともに撹拌混合されて該生ごみを分解処
    理する基材とを有するものにおいて、 前記処理槽には、その上部内周壁面に内方に突出して設
    けられた環状の突状リングを装着したことを特徴とする
    生ごみ処理機。
  11. 【請求項11】 突状リングは、処理槽の内周壁面に沿
    って上下方向に蛇行していることを特徴とする請求項1
    0記載の生ごみ処理機。
  12. 【請求項12】 突状リングは、断面が略三角形状をな
    すとともに、その少なくとも下面を円弧状の凹部とした
    ことを特徴とする請求項10記載の生ごみ処理機。
  13. 【請求項13】 突状リングは、処理槽の上方に向って
    拡開するテーパ状内周壁面に、上方から弾力的に挿入し
    て装着する構成としたことを特徴とする請求項10ない
    し12のいずれかに記載の生ごみ処理機。
  14. 【請求項14】 外郭を形成する筐体と、この筐体内に
    設けられ生ごみ等を収容する処理槽と、この処理槽内に
    収容され前記生ごみとともに撹拌混合されて該生ごみを
    分解処理する基材とを有するものにおいて、 前記処理槽に形成された投入口には、開閉可能な蓋体が
    設けられ、この蓋体には運転コースを設定する操作部を
    備えたことを特徴とする生ごみ処理機。
JP2001256084A 2001-08-27 2001-08-27 生ごみ処理機 Pending JP2003062548A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001256084A JP2003062548A (ja) 2001-08-27 2001-08-27 生ごみ処理機
TW091117685A TWI246441B (en) 2001-08-27 2002-08-06 Garbage treatment device
KR10-2002-0049657A KR100491216B1 (ko) 2001-08-27 2002-08-22 음식물 쓰레기 처리기
CNU022520716U CN2629855Y (zh) 2001-08-27 2002-08-26 垃圾处理机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001256084A JP2003062548A (ja) 2001-08-27 2001-08-27 生ごみ処理機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003062548A true JP2003062548A (ja) 2003-03-04

Family

ID=19083948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001256084A Pending JP2003062548A (ja) 2001-08-27 2001-08-27 生ごみ処理機

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2003062548A (ja)
KR (1) KR100491216B1 (ja)
CN (1) CN2629855Y (ja)
TW (1) TWI246441B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012128344A1 (ja) * 2011-03-23 2012-09-27 株式会社粉研パウテックス 連続混練装置
JP2013126659A (ja) * 2011-12-16 2013-06-27 Westinghouse Electric Germany Gmbh 攪拌工具、攪拌装置ならびに攪拌工具および攪拌装置の使用
CN105579155A (zh) * 2013-09-17 2016-05-11 广爱产业株式会社 垃圾处理装置
KR20220002807A (ko) * 2020-06-30 2022-01-07 주식회사 엑스바이오 싱크대 설치용 음식물 쓰레기 처리장치

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101255077B (zh) * 2008-03-31 2010-12-08 李季 一种好氧堆肥反应器
KR100856890B1 (ko) * 2008-04-28 2008-09-05 (주) 캠프 음식물 쓰레기 처리기의 바스켓 조립체
CN102989314A (zh) * 2012-11-27 2013-03-27 王亚东 一种去除空气中甲醛的方法、除甲醛装置以及除甲醛风扇
KR102122214B1 (ko) * 2013-02-26 2020-06-12 (주)코스모 음식물 쓰레기 탈수장치
CN103624061B (zh) * 2013-10-24 2015-07-29 浙江德安科技股份有限公司 生活厨余垃圾收集处理系统
CN105414156A (zh) * 2015-12-29 2016-03-23 东莞市美捷金属制品有限公司 一种锅体和餐厨垃圾处理设备
CN112139204A (zh) * 2020-09-02 2020-12-29 北京德鑫合众环保工程有限公司 一种利用微生物的厨余垃圾处理设备

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4722608A (en) * 1985-07-30 1988-02-02 General Signal Corp. Mixing apparatus
KR0139852B1 (ko) * 1995-02-20 1998-11-16 박원배 염화비닐 수지의 현탁중합용 교반기 및 이를 이용한 염화비닐 수지의 현탁중합방법
KR970007562B1 (en) * 1995-04-06 1997-05-10 Jang Yang Soo Fertilizing apparatus
KR19980027505U (ko) * 1996-11-16 1998-08-05 김광호 음식물쓰레기 처리장치
KR100343786B1 (ko) * 2000-01-26 2002-07-20 (주) 티엔케이텍 가정용 음식물 쓰레기 소멸식 처리장치

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012128344A1 (ja) * 2011-03-23 2012-09-27 株式会社粉研パウテックス 連続混練装置
JP2012210621A (ja) * 2011-03-23 2012-11-01 Funken Pautekkusu:Kk 連続混練装置
US9700858B2 (en) 2011-03-23 2017-07-11 Mitsubishi Materials Corporation Continuous kneading device
JP2013126659A (ja) * 2011-12-16 2013-06-27 Westinghouse Electric Germany Gmbh 攪拌工具、攪拌装置ならびに攪拌工具および攪拌装置の使用
EP2605248A3 (de) * 2011-12-16 2013-12-11 Westinghouse Electric Germany GmbH Rührwerkzeug, Rührvorrichtung und deren Verwendung
CN105579155A (zh) * 2013-09-17 2016-05-11 广爱产业株式会社 垃圾处理装置
KR20220002807A (ko) * 2020-06-30 2022-01-07 주식회사 엑스바이오 싱크대 설치용 음식물 쓰레기 처리장치
KR102417972B1 (ko) * 2020-06-30 2022-07-07 주식회사 엑스바이오 싱크대 설치용 음식물 쓰레기 처리장치

Also Published As

Publication number Publication date
TWI246441B (en) 2006-01-01
KR100491216B1 (ko) 2005-05-25
CN2629855Y (zh) 2004-08-04
KR20030019089A (ko) 2003-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003062548A (ja) 生ごみ処理機
JP2003285029A (ja) 有機廃棄物処理装置
JPH09220176A (ja) ポータブルトイレ
KR100656572B1 (ko) 음식물 처리기
TW436338B (en) Organic matter treating apparatus
JP3598135B2 (ja) 厨芥処理装置
JP3746688B2 (ja) 生ごみ処理機
JP2004216251A (ja) 生ごみ処理機
JP2000308873A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2002126707A (ja) 有機物処理装置
JP3806657B2 (ja) 有機物処理装置
JP2000166811A (ja) ポータブルトイレ
JP2002238803A (ja) 消臭機能付き簡易トイレ
JP2000166809A (ja) ポータブルトイレ
JP3796187B2 (ja) 有機物処理装置
JP3696133B2 (ja) 厨芥処理機
JP2002159943A (ja) 生ごみ処理装置
JP2004283668A (ja) 有機物処理装置
JPH1043722A (ja) 有機物処理装置
JP2003001231A (ja) 有機物処理装置
JP2001232333A (ja) 有機物処理装置
JP2002143816A (ja) 有機物処理装置
JP2002239503A (ja) 有機物処理装置
JP2006289318A (ja) 生ゴミ処理機
JPH0884975A (ja) 生ごみ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060830

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060926