JP3696133B2 - 厨芥処理機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理槽内に投入された生ごみ等の厨芥を分解媒体により分解処理する構成にあって、前記処理槽内の厨芥や分解媒体等の収容物の水分率を検出し、その検出結果に応じた分解処理を行なう厨芥処理機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、この種の厨芥処理機は、上部が開口した処理槽の内部に、厨芥を分解処理する分解媒体として微生物(例えばバチルス菌)を含んだおが屑や木のチップ、ピートモス、パームピートなどの多孔質体と共に収容し、この投入された厨芥および分解媒体を、処理槽内に配設された撹拌体により撹拌混合する構成としている。
【0003】
しかして、処理槽内に投入された厨芥は、分解媒体に生息した微生物により分解処理される。この分解処理に使用される微生物は、一般に好気性微生物であり、空気中の酸素の存在下によって厨芥(有機物)を分解する。また、一般に微生物は水分の存在下で有機物を分解して消化することから、分解媒体中の水分は厨芥の分解に大きな影響を与える。因みに、一般に厨芥の略80%は水分であり、更に有機物を分解すると、水と二酸化炭素が生成される。しかし、このままでは水分が過剰で、分解媒体中に空気が入りにくくなり、分解能が停滞する。反対に分解媒体が乾燥し過ぎると、微生物が代謝する上での水分が不足し、分解し難くなる。
【0004】
一般に、この種の厨芥処理機においては、分解媒体中の水分率が30〜50%程度が好ましいとされる。水分率が60%を越えると、水分が分解媒体を覆ってしまい、酸素が微生物に十分に行き渡らなくなり、嫌気発酵を起こし、腐敗臭を発生するようになる。水分率が更に多くなると、分解媒体が泥状となり、分解媒体および厨芥を撹拌混合するための撹拌体の撹拌トルクが増え、撹拌体への負荷が大きくなる。反対に水分率が20%より小さくなると、微生物の分解に必要な水分が不足するため、投入された厨芥はただ乾燥するだけで、ほとんど分解しないばかりか、分解媒体が粉化して、排気と共に厨芥処理機の外部へ埃として放出され、処理機周囲を汚したり、また、分解媒体に含まれる各種のかびの胞子や微生物は人体にも好ましくない。このように、分解媒体を活性化するには水分率管理が重要であることから、厨芥や分解媒体等の収容物の水分率を検出する水分センサを設け、その検出結果に基づく動作制御を行なうことで効果的に分解処理を行なうことが考えられている。
【0005】
しかしながら、上記収容物の環境状態に応じて水分率は大きく影響し、測定誤差も発生し易い。例えば、電源投入直後や新たに厨芥を投入した直後の運転開始時においては、厨芥の温度が低かったり或は多量であったりするケースが多く、更には外気温度が低い場合など、分解媒体の活性に適した温度以下であったり或は温度に大きなばらつきがあったり不安定な状態にあることが多い。従って、斯かる状態では水分センサによる水分率の検出精度が悪下することとなり、延いては後の分解処理するに適正な動作制御が得られず、分解能が停滞したり臭気が発生するなどの不具合を生じる。
【0006】
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、処理槽内の厨芥や分解媒体の収容物が安定した状態のもとに、適正な水分率の検出ができ、延いては効率の良い分解処理が期待できる厨芥処理機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の厨芥処理機は、第1の手段として、外郭を形成する筐体と、この筐体内に設けられ投入された厨芥を分解処理する分解媒体を収容する処理槽と、この処理槽内に収容された前記厨芥および分解媒体を撹拌混合する撹拌手段と、前記処理槽内の収容物を加熱する加熱手段と、前記処理槽内の収容物の温度を検出する温度検出手段と、前記処理槽内に連通して設けられた排気手段と、前記処理槽内の収容物の水分率を検出する水分率検出手段と、これら撹拌手段,加熱手段,排気手段および水分率検出手段を制御する制御手段とを備え、電源投入直後において、前記処理槽内の収容物の温度を前記分解媒体の活性化に適した温度となるように、前記制御手段により予め設定された所定の動作制御を行ない、その後に前記水分率検出手段による検出動作を行うようにしたことを特徴とする(請求項1の発明)。
【0008】
斯かる構成によれば、水分率検出手段による検出動作を行う前に、処理槽内の収容物の温度を分解処理するに適した温度に近づけるように動作制御し、その後に水分率を検出するようにしたので、適正で高精度の水分率が検出でき、該水分率に応じた動作制御が行われることで分解媒体による分解処理が効率良く実行できる。
【0009】
特に、厨芥を新たに投入して電源を投入した場合には、分解媒体はもとより収容物全体が分解処理するに適した温度、例えば30〜50°Cから大きく外れた状態にあることが多く、従ってこのような状態での水分率の検出は、精度が悪く安定した水分率を検出できず、この結果に基づく分解処理も安定した性能を得られない憂いを有するが、上記構成により分解媒体による分解処理も初期から促進され、臭気も出難い状態に維持でき安定した分解処理が期待できる。
【0010】
また、上記の目的を達成するために、本発明の厨芥処理機は、第2の手段として、外郭を形成する筐体と、この筐体内に設けられ投入された厨芥を分解処理する分解媒体を収容する処理槽と、この処理槽に形成された厨芥投入口に開閉可能に設けられた蓋と、前記筐体内に前記厨芥投入口と連通してこの処理槽内に収容された前記厨芥および分解媒体を撹拌混合する撹拌手段と、前記処理槽内の収容物を加熱する加熱手段と、前記処理槽内の収容物の温度を検出する温度検出手段と、前記処理槽内に連通して設けられた排気手段と、前記処理槽内の収容物の水分率を検出する水分率検出手段と、これら撹拌手段,加熱手段,排気手段および水分率検出手段を制御する制御手段とを備え、前記蓋の開閉直後において、前記処理槽内の収容物の温度を前記分解媒体の活性化に適した温度となるように、前記制御手段により予め設定された所定の動作制御を行ない、その後に前記水分率検出手段による検出動作を行うようにしたことを特徴とする(請求項2の発明)。
【0011】
斯かる構成によれば、蓋が開閉された場合には、やはり新たに厨芥が収納されたものとして、水分率検出手段による検出動作を行う前に、処理槽内の収容物の温度を分解処理するに適した温度に近づけるように動作制御し、その後に水分率を検出するようにしたので、上記請求項1で述べたと同様に適正で高精度の水分率が検出でき、該水分率に応じた動作制御にて分解媒体による分解処理が効率良く安定して実行できる。
【0012】
そして、請求項1または2記載のものにおいて、制御手段により予め設定された所定の動作制御は、所定時間撹拌手段と排気手段および加熱手段を制御することを特徴とする(請求項3の発明)。
【0013】
斯かる構成によれば、電源投入直後または蓋の開閉直後にあっては、撹拌,排気,加熱手段からなる動作制御が所定時間行われ、以って収容物の温度を分解媒体の活性化に適した温度に向けて速やかに移行することが可能となる。
【0014】
また、請求項1または2記載のものにおいて、加熱手段および温度検出手段は、処理槽内の収容物を加熱する第1の加熱手段およびその温度を検出する第1の温度検出手段と、前記処理槽の壁面に取り付けられ水分率検出手段を構成する第2の加熱手段および第2の温度検出手段を具備し、制御手段により予め設定された所定の動作制御は、前記第2の温度検出手段により収容物の温度が所定温度に達したことを検出するまで行なうようにしたことを特徴とする(請求項4の発明)。
【0015】
斯かる構成によれば、水分率検出手段を構成する第2の温度検出手段を利用して、処理槽内の収容物が所定温度以上になるまで予め設定された所定の動作制御を行なうようにしたもので、従って分解処理に適した温度条件下に確実になした上で高精度の水分率の検出ができるとともに、簡易な構成にて提供できる。
【0016】
更に、請求項1または2記載のものにおいて、制御手段は、予め設定された所定の動作制御を行った後、水分率検出手段による水分率の検出動作と、その検出した水分率に応じた所定の動作制御を繰り返し実行するよう制御することを特徴とする(請求項5の発明)。
【0017】
斯かる構成によれば、適正で常に安定した高精度の水分率に基づく動作制御が繰り返し実行されるので、効率の良い分解処理が進められるとともに、臭気の発生も少なく抑えられた好ましい状態に維持できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図1ないし図5を参照して説明する。
まず、図3は厨芥処理機の外観斜視図にあって、外郭を形成する筐体1は、前半部の円筒形状をなす円筒枠部1aと、後半部の角筒形状の角筒枠部1bとを一体に形成してなり、その下面に同形状にて宛がわれた台板2により底面を形成している。そして、上面には、そのうち主に前記角筒枠部1bの相当上部に配されたトップパネル3と、これに隣接し前記円筒枠部1aの内部に組み込まれた処理槽ユニット4が有する蓋5にて覆われた構成としている。
【0019】
具体的には、まず前記トップパネル3は、図2の縦断側面図に示すように筐体1の上端開口周縁に被着され詳細は後述する処理槽6の上端フランジ部7と一体をなし、そのフラットな面に各種の運転コースを選択操作可能な操作部8(図3参照)を備えるとともに、内方には操作部8の操作に応答して作動する各種電子部品を実装した制御基板9を設けている。
一方、前記処理槽ユニット4は、上面開口した有底円筒状でプラスチック製とする前記した処理槽6と、その内底部に回転可能に設けられた撹拌体10と、この撹拌体10を回転駆動する撹拌モータ11と、前記処理槽6の上面開口を厨芥投入口6aとし、これを開閉する円盤状をなす前記した蓋5とを具備した構成からなり、該ユニット4は処理槽6内に投入された厨芥を後述する分解媒体20とともに撹拌混合しつつ、その厨芥を分解処理する機能を有する。
【0020】
このうち処理槽6は、その外周側部に例えば面状ヒータからなる槽ヒータ12を取り付け、該処理槽6の加熱、延いては処理槽6内の収容物たる分解媒体20を加熱可能な第1の加熱手段を構成していて、斯かる構成の処理槽6は前記筐体1の主に円筒枠部1aの内部に収容されるとともに、そのフランジ部7が円筒枠部1aの上縁部に係合被着されている。また、この処理槽6の底部のほゞ中心部には軸受装置13を介して、撹拌軸14を回転可能で且つ水密に貫通状態に支承して設けている。そして、この撹拌軸14の上端部には、前記撹拌体10を取付け、下端部は前記撹拌モータ11に連結されている。
【0021】
尚、撹拌体10は、詳細は略すが放射状に延びる3本(2本のみ図示)のアーム15,16と、それらの先端に設けられた翼片17,18を具備してなり、これらは夫々異なる形状をしていて、処理槽6内の厨芥や分解媒体20を撹拌混合するに都合の良い形態をなした撹拌手段を構成している。また、前記撹拌モータ11は、例えばギヤ減速機構を有するギヤドモータからなっており、その出力軸を前記撹拌軸14に連結してなり、これにより例えば前記撹拌体10を、約10〔rpm〕前後の回転速度で回転駆動する構成としている。
【0022】
また、前記蓋5は、後部をトップパネル3にヒンジ部19を介して回動可能に枢支されるとともに、該蓋5の中央部位に別体の透明板による透視部5aを設けて、処理槽6の内部を外部上方から透視できるようにしている。
ところで、処理槽6内に投入され厨芥を分解処理する前記した分解媒体20について述べるに、この分解媒体20は、おが屑や木のチップ、ピートモスといった多孔質体に籾殻を加えたもので、これに微生物として例えば豚などの家畜の腸内菌と土壌菌とを混入した成分構成としている。
【0023】
そして、前記槽ヒータ12には、その一部を切り欠いた切欠部12aを形成していて、該切欠部12aに対応する処理槽6の壁面に密着して、温度センサ21と水分センサ22とを配設している。このうち、温度センサ21は、例えばサーミスタを用いて処理槽6内の収容物である前記分解媒体20の温度を検知するもので、所謂第1の温度検知手段として機能する。
一方、水分センサ22は、処理槽6内の分解媒体20の水分率を検知するもので、所謂水分率検知手段として機能し、斯かる水分センサ22は、図4に概略構成を示すように熱伝導に優れた金属製の伝導板23に、温度検知用のサーミスタ24と2個の水分センサ用ヒータ25とを具備した構成からなり、この水分センサ用ヒータ25は、処理槽6を介して該処理槽6内部の収容物である分解媒体20を加熱するもので、所謂第2の加熱手段を構成するとともに、前記サーミスタ24は、処理槽6の内部の分解媒体20の温度を検出する所謂第2の温度検出手段を構成する。尚、斯かる水分センサ22を用いた分解媒体20中の水分率を求める手段については、別途述べる。
【0024】
そして、筐体1内には図2に示すように処理槽6の後方に位置して、排気通路26を設けている。この排気通路26は、処理槽6の上部から筐体1の底部(前記台板2の内部)に至るダクト構成とするもので、処理槽6の上部の連通口27には、第1のフィルタ28を設けており、これは分解媒体20など大きな異物が、処理槽6内から排出されるのを抑制するに足るメッシュ構成をなしている。
【0025】
一方、前記台板2の内部から底面に開口する複数の小孔からなる排気口29の近傍にあっては、これと斜めに対向した第2のフィルタ30が設けられており、この第2のフィルタ30は、分解媒体20の撹拌破砕に伴い発生する細かい埃を捕獲可能とし、前記第1のフィルタ28よりメッシュの細かい構成とするとともに、詳細な説明は省略するが抗菌および消臭性能を備えた不職布から構成されている。
【0026】
このような、排気通路26の上部には排気ファン31を設けるとともに、中間部位には脱臭装置32を設けている。この脱臭装置32は、脱臭触媒(例えばプラチナ触媒)33と、これを加熱し活性化させる例えばシーズ線からなる触媒ヒータ34とにより構成している。尚、この脱臭装置32の触媒ヒータ34は周囲雰囲気を約200〜300〔℃〕に加熱するもので、雑菌を死滅させる殺菌手段としての機能をも併せ有する。
【0027】
そして、図5は厨芥処理機の電気的構成を示すブロック図で、該図面に示す制御装置35は、本実施例の厨芥処理機の運転全般を制御する制御手段として機能するもので、例えばマイクロコンピュータからなっており、筐体1の角筒枠部1bの内側に配設されている。
この制御装置35には、前記操作部8からの図示しない運転コース等の選択操作信号が入力されるとともに、前記水分センサ22から水分率検出信号が入力され、更には、温度センサ21から温度検出信号が入力され、また前記蓋5の開閉を検知するように設けた蓋スイッチ36からは蓋開閉検知信号が入力されるようにしている。
しかるに、制御装置35は、それらの入力並びに予め記憶された制御プログラムに基づいて、前記槽ヒータ12、撹拌モータ11、排気ファン31、脱臭装置32の触媒ヒータ34、および水分センサ用ヒータ25を、夫々駆動するための駆動回路37に駆動制御信号を与えるようにしている。
【0028】
ここで、前記した水分センサ22による水分率を検出する手段の一例につき説明するに、制御装置35は、まず水分センサ用ヒータ25に通電し、処理槽6内の分解媒体20を加熱し、所定温度まで加熱したら(サーミスタ24で温度検出)該ヒータ25を断電する。そして、所定時間後の低下した温度をサーミスタ24により検出し、以って断電開始時の温度と所定時間経過後の温度とを比較し、その温度差に基づき予め用意されたテーブルを使用して水分率を換算して求めている。
【0029】
このような所謂水分率検出手段によれば、例えば分解媒体20が乾燥気味である場合には、熱容量が小さいために温度低下は大きくなり、逆に湿り度合が大きい場合には、熱容量が大きいために温度低下は鈍くなる傾向を呈する。しかるに、制御装置35は、水分率が30%〜50%の範囲内であることを検出した場合には、分解媒体20の水分率が適正範囲であるとして、槽ヒータ12や撹拌モータ11(撹拌体10)および排気ファン31を通常の動作制御を行なう。
【0030】
これに対し、求めた水分率が、例えば50%を超える場合には、分解媒体20中の水分が多過ぎると判断し水分の放出を促進させる動作制御が行われる。即ち、槽ヒータ12や撹拌モータ11への通電時間を多くして、加熱作用および撹拌作用を増大し、更には排気ファン31による排気量を増加させることにより、分解媒体20中の水分の放出を促進させる。
また、水分率が30%以下の乾燥気味の場合には、上記とは逆に水分の放出を抑えるべく、上記加熱作用や撹拌作用、更には排気量も少なくするよう制御するものである。
【0031】
次に、上記構成の作用を説明する。
通常、厨芥を処理する場合には、予め処理槽6内に、有機物を分解する微生物を含んだ分解媒体20を収容しておく。その上で、厨芥を、蓋5を開放して厨芥投入口6aより処理槽6内に投入し、再び蓋5を閉鎖する。この状態で、厨芥処理機の図示しない電源プラグを給電コンセントに差込み、接続することにより電源を投入する。
【0032】
しかして、以下図1のフローチャートに従って説明すると、今、操作部8では図示しないが自動運転コースが選択設定されているとした場合、制御装置35が作動開始(スタート)し、最初のステップS1として、例えば10秒間の「ウエイト」(待つ)を行なう。これは、例えば図示しないパイロットランプが点灯する以外は、撹拌モータ11等の駆動機構部の動作は停止したままとするもので、上記した分解媒体20を収容しない状態で電源投入されて、いきなり撹拌モータ11(撹拌体10)が回転したりすることを防止するために、確認用に設けたステップである。
【0033】
次いで、ステップS2に移行し撹拌モータ11および排気ファン31が駆動され、撹拌体10により処理槽6内の収容物たる厨芥と分解媒体20とが撹拌混合され、そして、これまでの動作が1分間継続されたか判断される(ステップS3)。このステップS3で、1分経過したと判断「YES」されると撹拌モータ11のみ停止(OFF)させ(ステップS4)、新たに第1の加熱手段である槽ヒータ12が通断電制御(ON/OFF制御)される(ステップS5)。
【0034】
このステップS5では、第1の温度検出手段である温度センサ21からの温度検出信号を受けて、制御装置35は所定温度、例えば40°C±5°Cの範囲内にあるように槽ヒータ12をON/OFF制御する。そして、ここまで(ステップS1〜ステップ5)の動作を1時間継続させ、その時間経過をステップS6にて判断する。
一般に、処理槽6内の厨芥を分解処理する分解媒体20中に生息する微生物の適正な温度条件は、この種の微生物にとって30〜60℃が好ましい温度とされていて、因みに20℃以下になると、微生物の活動が低下して厨芥の分解処理が停滞してしまうことが知られている。
【0035】
しかるに、上記制御装置35は、ステップS6までの動作制御を行い処理槽6内の収容物の温度を、分解に適する30°C〜50°Cに仕向けるよう制御される。そして、この状態に至り、前述したようにして水分センサ22により水分率が検出される(ステップS7)。このステップS7の状態における処理槽6内の厨芥や分解媒体20の収容物は、投入時の不安定な状態とは異なり上記した撹拌混合,排気,加熱からなる動作制御を経て所謂適正な活性化状態に収容されており、従って安定した正確な水分率が検出できる。
【0036】
この結果、次のステップS8では、この水分率の結果(多少)に応じた撹拌モータ11や排気ファン31が回転制御され、また槽ヒータ12による加熱制御が行われる。これにより微生物を含む分解媒体20は、好ましい活性化状態に維持されるとともに、処理槽6内の厨芥は、撹拌体10の回転により撹拌分散され、また分解媒体20と混合されて接触し、分解媒体20中に生息する微生物によって分解される。そして、このような動作制御が2時間経過したか判断され(ステップS9)、以後2時間経過毎に先のステップS7にリターンして改めて水分率の検出とともに該結果に応じた動作制御が繰り返し実行される。
【0037】
上記した実施例によれば、次のような効果を得ることができる。
即ち、処理槽6内に厨芥を投入し図示しない電源を投入した直後にあっては、従来の課題の項でも既述したように通常厨芥の温度が低く、また寒冷な室外に設置されている場合もあって、微生物を含む分解媒体20自体も好ましい活性温度と大きく外れることが多い。従って、このような状態で処理槽6内の収容物の水分率を検出しても、分解媒体20は厨芥や外気温度の影響を受けて温度が安定しないため検出精度は悪く、分解処理に好適する動作制御は望めない。
【0038】
しかるに、本実施例においては、水分センサ22により水分率を検出する前に、予め設定された撹拌,排気,加熱手段からなる動作制御を所定時間行なうようにしている。具体的には、電源投入直後にあっても、撹拌モータ11(撹拌体10)および排気ファン31の回転駆動により収容物は撹拌混合され、処理槽6内の厨芥は、撹拌体10の回転により撹拌分散され、分解媒体20と混合されて効果的に接触する状態を得る。
【0039】
また、その後に槽ヒータ12のON/OFF制御により当該分解媒体20が活性化する好ましい温度30〜50°Cに近づけるよう制御され、且つ不要な水分は排気通路26から排出される。以って、厨芥は投入後の初期から分解媒体20中に生息する微生物によって好ましい条件下のもとに分解処理が開始され、臭気も出難い状態に維持できて少なく抑えることができる。
【0040】
従って、斯かる動作制御を行なった後に水分率の検出を行なうので、水分センサ22が外気温度等に影響を受けることなく安定した検出精度が得られ、実状に即した検出結果を得るとともに、これに応じた適正な動作制御にて効率良く分解処理が促進できる。
特に本実施例では、図1に開示したようにステップS1(実質的にはステップS2)〜ステップS5までの動作制御を、所定時間(ステップS6に示す1時間に相当)継続する手段としたことにより、分解媒体20を上記した好ましい温度に確実に近づけるように制御できる。
【0041】
また、この水分率の検出動作は、水分センサ用ヒータ25による加熱後の低下する温度差をサーミスタ24により検出し、これに基づき水分率を求めるようにしているが、このように収容物の温度を検出する場合、撹拌モータ11はOFF(ステップS4)として撹拌体10による撹拌動作は停止状態にしてあるので、収容物の温度変化が抑えられ頻繁に大きく変動する影響から回避できて、安定した温度を検出する場合に好ましい制御が行なえる。
【0042】
そして、上記水分率検出後の所定の動作制御を行なった以後は、所定時間(ステップS9に示す2時間に相当)経過毎に改めて水分率を検出し、その結果に応じた所定の動作制御が繰り返し実行されるので、常に厨芥や分解媒体20の収容状態に合わせた分解処理が効率良く継続して実行できる。
【0043】
尚、上記実施例では、電源投入直後における使用形態につき述べたが、例えば運転中に蓋5を開閉した場合にも上記同様に対処可能としている。
即ち、運転中に蓋5を開放して中断し、新たな厨芥を厨芥投入口6aから処理槽6内に投入した後、再び蓋5を閉鎖した場合にあっては、蓋スイッチ36(図5のみ示す)からの蓋開閉検知信号を受けて、制御装置35は、図1に開示したフローチャートと同様に運転を開始(スタート)し、予め設定された所定の動作制御を行ない、その後に水分率の検出を行なうようにしている。従って、上記電源投入直後の状態と同様に蓋5の開閉操作が行われたときも、適正な水分率の結果に応じた厨芥の分解処理が実行される。
【0044】
(変形例)
上記実施例に対し、図6は、本発明の変形例を示す図1相当図である。
以下、上記実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
このものも、上記実施例と同様に水分率を検出する動作以前に、処理槽6内の収容物を安定した状態になすべく動作制御に関するもので、上記実施例とはステップS6においてのみ異なる。
【0045】
即ち、上記実施例のステップS6にあっては、これまでの撹拌や加熱手段等の動作制御を所定時間(この例では1時間)行なう制御手段であったのに対し、これは、それに置き換えステップS10として、水分センサ22を構成するサーミスタ24を利用して処理槽6内の収容物の温度を検出し、該サーミスタ24が所定温度(例えば分解媒体20の好ましい温度の40°C)以上を検出するまで上記所定の動作制御を行うようにしたものにあって、その後に同じくステップS7にて水分率の検出動作が行なうようにしたものである。
【0046】
斯かる構成によれば、収容物の温度が40°C以上となったことを条件に、その後で水分率の検出動作を行なうので、微生物を有する分解媒体20を好ましいい温度範囲30〜50°Cに近づけるのに一層効果的に制御可能となる。そして、以後実行される水分率に応じた動作制御のもとに効率良く厨芥の分解処理ができることは勿論のこと、前記したような電源投入時、および蓋5の開閉操作時のいずれにあっても上記実施例と同様の作用効果が期待できる。また、水分センサ22が有するサーミスタ24を利用するので、新たに部品増を招くことなく簡易に提供できる。
【0047】
尚、本発明は上記し且つ各実施例の示したものに限らず、例えば水分センサ22は、処理槽6内の収容物の加熱後の低下する温度差を利用して水分率を求めるようにしたが、逆に加熱時の立上がり時の温度を利用しても良いし、また所定温度に至るまでの時間を測定し、該時間に基づき水分率を換算して求めるようにすることも可能である。
その他、第1の加熱手段たる槽ヒータ12を、水分検出用の加熱手段としても利用するとともに、第1の温度検出手段である温度センサ21を、水分検出用の温度検出手段として利用しても良いなど、実施に際し具体的に種々変更して実施できるものである。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたことから明らかなように、本発明の厨芥処理機は、処理槽内に新たに厨芥を投入して電源を投入した直後や、蓋の開閉が行われた直後において、まず処理槽内の厨芥や分解媒体等の収容物に対して、分解処理するに適した温度状態に近づけるべく予め設定された所定の動作制御をなし、その後に水分率検出手段による検出動作を行なう構成とした。
この結果、新たな厨芥の投入により処理槽の内部温度が、分解媒体による分解処理するに適した温度から大きく外れた状態から運転開始されても、上記動作制御により分解媒体が活性化する温度状態に仕向けた後に水分率を検出するようにしたので、適正で高精度の水分率が検出でき、該水分率に応じた動作制御にて分解媒体による分解処理が効率良く実行でき、臭気の発生も極力抑え得る厨芥処理機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフローチャート
【図2】厨芥処理機の縦断側面図
【図3】外観斜視図
【図4】水分センサの概略構成図
【図5】電気的構成図
【図6】本発明の変形例を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、1は筐体、4は処理槽ユニット、5は蓋、6は処理槽、6aは厨芥投入口、10は撹拌体(撹拌手段)、11は撹拌モータ、12は槽ヒータ(第1の加熱手段)、20は分解媒体、21は温度センサ(第1の温度検出手段)、22は水分センサ(水分率検出手段)、24はサーミスタ(第2の温度検出手段)、25は水分センサ用ヒータ(第2の加熱手段)、26は排気通路、31は排気ファン(排気手段)、32は脱臭装置、および35は制御装置(制御手段)を示す。

Claims (5)

  1. 外郭を形成する筐体と、この筐体内に設けられ投入された厨芥を分解処理する分解媒体を収容する処理槽と、この処理槽内に収容された前記厨芥および分解媒体を撹拌混合する撹拌手段と、前記処理槽内の収容物を加熱する加熱手段と、前記処理槽内の収容物の温度を検出する温度検出手段と、前記処理槽内に連通して設けられた排気手段と、前記処理槽内の収容物の水分率を検出する水分率検出手段と、これら撹拌手段,加熱手段,排気手段および水分率検出手段を制御する制御手段とを備え、
    電源投入直後において、前記処理槽内の収容物の温度を前記分解媒体の活性化に適した温度となるように、前記制御手段により予め設定された所定の動作制御を行ない、その後に前記水分率検出手段による検出動作を行うようにしたことを特徴とする厨芥処理機。
  2. 外郭を形成する筐体と、この筐体内に設けられ投入された厨芥を分解処理する分解媒体を収容する処理槽と、この処理槽に形成された厨芥投入口に開閉可能に設けられた蓋と、前記筐体内に前記厨芥投入口と連通してこの処理槽内に収容された前記厨芥および分解媒体を撹拌混合する撹拌手段と、前記処理槽内の収容物を加熱する加熱手段と、前記処理槽内の収容物の温度を検出する温度検出手段と、前記処理槽内に連通して設けられた排気手段と、前記処理槽内の収容物の水分率を検出する水分率検出手段と、これら撹拌手段,加熱手段,排気手段および水分率検出手段を制御する制御手段とを備え、
    前記蓋の開閉直後において、前記処理槽内の収容物の温度を前記分解媒体の活性化に適した温度となるように、前記制御手段により予め設定された所定の動作制御を行ない、その後に前記水分率検出手段による検出動作を行うようにしたことを特徴とする厨芥処理機。
  3. 制御手段により予め設定された所定の動作制御は、所定時間撹拌手段と排気手段および加熱手段を制御することを特徴とする請求項1または2記載の厨芥処理機。
  4. 加熱手段および温度検出手段は、処理槽内の収容物を加熱する第1の加熱手段およびその温度を検出する第1の温度検出手段と、前記処理槽の壁面に取り付けられ水分率検出手段を構成する第2の加熱手段および第2の温度検出手段を具備し、
    制御手段により予め設定された所定の動作制御は、前記第2の温度検出手段により収容物の温度が所定温度に達したことを検出するまで行なうようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の厨芥処理機。
  5. 制御手段は、予め設定された所定の動作制御を行った後、水分率検出手段による水分率の検出動作と、その検出した水分率に応じた所定の動作制御を繰り返し実行するよう制御することを特徴とする請求項1または2記載の厨芥処理機。
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