JP2001054776A - 有機物処理装置 - Google Patents

有機物処理装置

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JP2001054776A
JP2001054776A JP11231275A JP23127599A JP2001054776A JP 2001054776 A JP2001054776 A JP 2001054776A JP 11231275 A JP11231275 A JP 11231275A JP 23127599 A JP23127599 A JP 23127599A JP 2001054776 A JP2001054776 A JP 2001054776A
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deodorizing
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exhaust passage
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Hideki Koyama
秀樹 幸山
Katsunori Ioku
克則 井奥
Masahiko Asada
雅彦 浅田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭のためのランニングコストを抑制できる
有機物処理装置を提供する。 【解決手段】 有機物を分解する微生物の担体を収納
し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
1と、処理槽1内に投入される有機物と収納された担体
を間欠的に攪拌混合する攪拌手段(攪拌翼6等)と、処
理槽1からの排気ガスを加熱して脱臭する脱臭装置18
を介して排気ガスを外部に排出する排気通路15と、攪
拌手段の動作に応じて脱臭装置18の加熱温度を制御す
る制御手段とを備えた。この制御手段は、攪拌手段の動
作開始前に脱臭装置18の加熱温度を所定の高温度に制
御すると共に、攪拌手段の動作停止から一定時間経過後
には脱臭装置18の加熱温度を上記高温度よりも低い所
定の温度に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、生ごみ等の有機
物を分解処理する有機物処理装置に係わり、特に有機物
の分解処理時に発生する悪臭を含んだ排気ガスを加熱し
て脱臭する脱臭装置を備えた有機物処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、排気ガス中の悪臭を加熱して脱臭
する脱臭装置を備えたものとしては、例えば特開平10
−296216号公報(B09B 3/00)等に開示
されているように、処理槽からの排気ガスの排気通路
に、ヒータと触媒を用いて排気ガスを脱臭する脱臭装置
を備えた生ごみ処理装置がある。
【0003】この生ごみ処理装置においては、操作部に
設けた脱臭スイッチをユーザが操作することで、脱臭切
り運転モードと脱臭運転モードとを選択することができ
るようになっている。更に脱臭運転モードは、ヒータの
温度制御による強脱臭運転モードと弱脱臭運転モードと
を選択することができるようになっている。この場合、
脱臭切り運転モードの時、上記脱臭スイッチを1回操作
すると弱脱臭運転モードとなり、更にもう1回操作する
と強脱臭運転モードとなり、更に操作すると脱臭切り運
転モードとなるようになっている。
【0004】また、生ごみ処理槽内には攪拌手段が回転
自在に内装してある。この攪拌手段は生ごみ投入時に回
転すると共に、生ごみ処理運転中に攪拌する旨のみ記載
されているが、一般的に、生ごみ処理運転中は一定時間
毎に数分ずつ間欠的に駆動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、上記従
来装置においては、ユーザが脱臭能力を切り替えること
ができるようになっている。しかし、生ごみ処理運転中
の臭気レベルは、図8に示すように、被処理物を攪拌し
た時に急に強くなり、その後、急激にそのレベルは低下
するが、ユーザはどうしても強い時の臭気レベルを判断
基準として脱臭能力を設定するため、攪拌後は必要以上
に脱臭装置の温度を上げていることになる。その為、必
要以上にランニングコスト(具体的には電気代)がかか
るようになってしまう。
【0006】また、生ごみ処理運転中に脱臭運転モード
を選択しても、ヒータが加熱されて触媒が脱臭に必要な
温度に達するまでには、ある程度の時間を要するが、こ
の間に攪拌が行われると、攪拌によって発生する強い臭
いが十分に脱臭されないまま外部に排出される不具合が
生じる。
【0007】さらに、上記従来装置においては、脱臭を
必要としないとき(無脱臭時)にも、同じ排気通路を用
い、ヒータをオフにした脱臭装置を通って排気ガスが排
出されている。上記排気通路には、ヒータ及び触媒が配
置されているため、圧力損失が大きく、従って、無脱臭
時の排気風量を十分に確保できない課題があった。ま
た、冷えた脱臭装置内を排気ガスが通ることにより結露
が生じたり、乾燥した担体や有機物の微粉が排気ガスに
混じって通ることにより、触媒が目詰まりしやすくな
り、これらは脱臭装置の寿命を短くする原因となる。
【0008】そこで、本願発明はこのような課題を解決
するためになされたものであり、脱臭のためのランニン
グコストを抑制できる有機物処理装置を提供することを
目的とするものである。
【0009】また、攪拌によって発生する強い臭いが十
分に脱臭されないまま外部に排出される不具合を防ぐこ
とができる有機物処理装置を提供することを目的とする
ものである。
【0010】さらに、無脱臭時の排気風量を十分に確保
でき、また脱臭装置の長寿命化を図ることができる有機
物処理装置を提供すること等を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本願発明は、有機物を分解する微生物の担
体を収納し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理す
る処理槽と、前記処理槽内に投入される有機物と収納さ
れた担体を間欠的に攪拌混合する攪拌手段と、前記処理
槽からの排気ガスを加熱して脱臭する脱臭装置を介して
排気ガスを外部に排出する排気通路と、前記攪拌手段の
動作に応じて前記脱臭装置の加熱温度を制御する制御手
段とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】また、前記制御手段は、少なくとも前記攪
拌手段の動作中には前記脱臭装置の加熱温度を所定の高
温度に制御すると共に、攪拌手段の動作停止から一定時
間経過後には脱臭装置の加熱温度を前記高温度よりも低
い所定の温度に制御することを特徴とするものである。
【0013】一方、有機物を分解する微生物の担体を収
納し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理
槽と、前記処理槽内に投入される有機物と収納された担
体を間欠的に攪拌混合する攪拌手段と、前記処理槽から
の排気ガスを加熱して脱臭する脱臭装置を介して排気ガ
スを外部に排出する排気通路と、前記脱臭装置の動作開
始時には、その加熱温度が所定の温度に達するまで前記
攪拌手段の動作を行わないように制御する制御手段とを
備えたことを特徴とするものである。
【0014】さらに、前記排気通路を第1の排気通路と
すると共に、前記処理槽からの排気ガスを直接外部に排
出する第2の排気通路を備え、前記第1の排気通路と第
2の排気通路を切り替える切替手段を備えたことを特徴
とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は、本願発明の実施形態に係る有機物
処理装置の背面側要部断面図、図2は無脱臭時の上面側
要部断面図、図3は脱臭時の上面側要部断面図、図4は
切替弁の拡大斜視図、図5は図3のA−A断面図であ
る。
【0017】この有機物処理装置は、微生物の担体(お
が屑等の木質細片)を収納し、生ごみ等の有機物が投入
される上面開口の処理槽1が上下2部品からなる外装ケ
ース2内に収容されて構成されている。
【0018】上記外装ケース2の上面は、処理槽1の上
面開口3に対応して開口し、微生物担体や生ごみ等を投
入するための投入口4が形成され、この投入口4上方に
は、ヒンジ等により開閉自在に構成された上蓋5が設け
られている。この上蓋5の開閉は図示しない検出手段に
より検出され、マイクロコンピュータ等から成る制御部
に入力されるようになっている。
【0019】上記処理槽1内には、前後壁間に、複数の
攪拌翼6を備えた攪拌軸7が正逆回転可能に設けられて
いる。この攪拌軸7は両端側が処理槽1前後壁の軸受
8,9によって支持されると共に、後壁側の軸端10が
減速機構11を介して攪拌用モータの回転軸12に連結
され、攪拌用モータの回転が減速されて伝達され、回転
駆動されるようになっている。
【0020】上記処理槽1の上部後壁には、多数の排気
孔13が形成されており、その下流側に排気ファン14
が取り付けられている。また、この排気ファン14の下
流側には、後述する脱臭装置が取り付けられた第1の排
気通路15と、排気ガスを直接外部に排出する第2の排
気通路16とを手動で切り替え可能な切替弁17が設け
られている。
【0021】上記第1の排気通路15に取り付けられた
脱臭装置18は、上流側にU字状のヒータ19が配置さ
れ、その下流側にセラミックでハニカム構造に形成され
た触媒20が配置され、それらが耐熱、耐食性を有する
ステンレス等の金属筒状体21内に収納されている。こ
れにより、流入する排気ガスがヒータ19によって加熱
され、この加熱された排気ガスが触媒20を通ることに
より触媒20が加熱されて、排気ガスに含まれる悪臭成
分の分解反応が促進されるようになっている。
【0022】上記脱臭装置18の出口側には、成型の容
易な樹脂で形成されたエアガイド22が連結され、この
エアガイド22が外装ケース2背面側下部に開口する排
気口23に連結されている。また、エアガイド22の排
気口23側には、脱臭装置18から排出される高温排気
ガスの温度や臭いを希釈する(主に温度を下げる)ため
の希釈ファン24が取り付けられており、脱臭装置18
の金属筒状体21とエアガイド22の接合部25両側に
は、希釈及び接合部冷却用の外気を取り入れるための通
風孔26,27が形成されている。
【0023】これにより、脱臭装置18を通って熱風と
なった排気ガスが通風孔26,27からの外気によって
希釈されると共に、金属筒状体21と樹脂製エアガイド
22の接合部25が冷却されるので、エアガイド22を
成型の容易な樹脂で形成しても熱変形等の問題が生じる
のを防ぐことができる。
【0024】また、希釈ファン24が動作するときは、
脱臭装置18からの排気ガスが吸引され、排気ガスを確
実に排出することができ、脱臭装置18内が負圧になる
ので、排気通路15の連通部分等から臭いや水蒸気が漏
れて、装置周辺に悪臭が漂ったり内装部品がガスや水蒸
気により腐食するといった不具合は生じない。
【0025】なお、金属筒状体21と樹脂製エアガイド
22の接合部25を冷却するだけであれば、金属筒状体
21側にだけ通風孔26を設ければ良いが、このように
すると、希釈のために金属筒状体21側にエアガイド2
2側の通風孔27を含めた多数の通風孔を形成しなけれ
ばならなくなる。こうなると、金属筒状体21側が冷却
され過ぎて、触媒20の加熱温度が低下する悪影響を与
える虞がある。従って、上記のように接合部25の両側
に通風孔26,27を設けることにより、触媒20の加
熱温度を低下させる悪影響を最小限に抑えて、希釈と接
合部25の冷却作用を実現することができる。
【0026】一方、上記第2の排気通路16は、排気フ
ァン14の背面側、すなわち外装ケース2の背面側に開
口する排気口28に連通している。
【0027】また、外装ケース2の底面側には、図5に
示すように外気を取り入れる吸気口29が形成されてお
り、この吸気口29から取り入れられた外気は、上記エ
アガイド22及び脱臭装置18と処理槽1との間の空間
を通って、その上部の通風孔30(図2,図3参照)か
ら処理槽1の上部側壁に形成された吸気孔31に至る吸
気経路32を介して処理槽1内に取り込まれる。なお、
希釈ファン24の動作時には、前記吸気口29から取り
込まれた外気の一部が金属筒状体21とエアガイド22
の接合部25両側に形成された通風孔26,27から図
5に一点破線矢印で示すようして第1の排気通路15内
に取り込まれるようになっている。
【0028】また、処理槽1の底部には、図5に示すよ
うに、内部に収納された処理物(堆肥)の排出口33が
引出し式のシャッタ34により開閉自在に覆って開設し
てあり、この排出口33の下側の外装ケース2の底部に
は、前方に向けて傾斜する排出シュート35が一体形成
され、シャッタ34を引き出すことにより、排出シュー
ト35を経て外装ケース2の前側に堆肥化した処理物を
取り出すことができるようになっている。
【0029】一方、切替弁17は図4に示すように、上
記第1の排気通路15と第2の排気通路16の各流入口
を開閉する断面円弧状の弁体17aと、その上部の扇形
の中心に形成されて回動軸を兼ねる操作つまみ17bと
から構成されており、この操作つまみ17bが外装ケー
ス2上面に突出して、使用者が手動で操作することがで
きるようになっている。
【0030】さらに、上記切替弁17の上面側には、当
該切替弁17を図3の脱臭状態から図2の無脱臭状態に
切り替える脱臭停止時に第1の排気通路15に冷却風
(外気)を送風するための通風路を構成する通風溝17
cが形成されている。また、この切替弁17が図2の無
脱臭状態にある時に、その通風溝17cの形成位置に対
応する外装ケース2上面には通風溝17cと連通する通
風孔2aが形成されている。
【0031】従って、図2の状態で、希釈ファン24が
動作しておれば、図1に実線矢印で示すように、外気が
外装ケース2上壁と上蓋5との隙間から取り込まれ、上
記通風孔2a及び通風溝17cを通って第1の排気通路
15に流れて、脱臭装置18を冷却する冷却風となる。
【0032】また、上記切替弁17の状態を検知する切
替弁状態検知手段(図示せず)が設けられると共に、触
媒20の下流側には触媒温度検知用のサーミスタ44が
取り付けられている。上記切替弁状態検知手段及びサー
ミスタ44の出力は図示しないマイクロコンピュータ等
から成る制御部に入力され、当該制御部によりヒータ1
9のオン/オフや攪拌動作に応じた温度制御が行われる
ようになっている。
【0033】すなわち、切替弁17が図2の状態の時
(無脱臭時)はヒータ19がオフとなり、切替弁17が
図3の状態に切り替えられると、ヒータ19はオンされ
る。オンされたヒータ19は、サーミスタ44により検
知される触媒温度が間欠的な攪拌動作に応じて予め定め
られた温度範囲内に維持されるように制御される。本実
施形態においては、例えば図6に示すように、各攪拌動
作開始前にサーミスタ44により検知される触媒温度が
250〜300℃の高温度に達するようにヒータ19を
制御すると共に、攪拌動作停止から一定時間(攪拌によ
って強まった臭いが弱まるまでの時間)経過後には触媒
温度が上記高温度よりも低い150〜250℃内に維持
されるようにヒータ19を制御する。
【0034】従って、ヒータ19を攪拌動作に関係なく
必要以上に加熱することがなくなるので、効率的に脱臭
でき、ランニングコストの低減を図ることができる。ま
た、ヒータ19による触媒20の加熱温度の立上りや攪
拌によって強まった臭いが弱まるまでの時間を考慮して
いるので、攪拌によって発生する強い臭いが十分に脱臭
されないまま外部に排出されるような不具合は生じな
い。
【0035】さて、以上の構成において、本装置の使用
開始時には、予め一定量の微生物担体(おが屑等の木質
細片)を処理槽1内に投入しておく。そして、生ごみを
処理するときは、上蓋5を開けて投入口4から処理槽1
内に生ごみを投入し、上蓋5を閉じる。上蓋5を閉じる
と、これを図示しない検出手段が検出し、その出力に基
づいてマイクロコンピュータ等から成る制御部が攪拌用
モータ及び排気ファン14に通電する。
【0036】攪拌用モータへの通電制御により、攪拌翼
6が立設された攪拌軸7が間欠的に正逆回転して担体と
生ごみを攪拌混合する。また、排気ファン14への通電
制御により、処理槽1内の水蒸気を含んだ空気(排気ガ
ス)を図2に実線矢印で示すように流して排気口28か
ら直接外部に排出し、処理槽2内が高湿度状態となるの
を防止する。また、処理槽1内の空気が外部に排出され
るのに伴い、図5,図2に一点破線矢印で示すように、
外装ケース2底部の吸気口29、外装ケース2上部の通
風孔30、側壁の吸気孔31を介して処理槽1内に新鮮
な外気を取り入れ、処理槽1内に微生物の活性化に必要
な酸素を供給する。
【0037】このようにして、微生物が活性化して発酵
処理が進むと、それに伴って悪臭が発生する。ここで、
使用者が悪臭を感じて、切替弁17のつまみ17bを時
計回りに操作して、切替弁17を図3に示す状態に切り
替えると、この切替弁17の切替を図示しない検出手段
が検出して、脱臭装置18のヒータ19に通電すると共
に、希釈ファン24に通電し、処理槽1からの排気ガス
が脱臭装置18のある第1の排気通路15に流れるよう
になる。
【0038】脱臭装置18のヒータ19への通電制御
は、処理槽1内の攪拌動作に応じて図6に示したように
制御される。すなわち、前述したように、攪拌動作が始
まる直前から動作停止後一定時間が経過するまでは触媒
温度が250〜300℃内に維持されるように制御さ
れ、攪拌動作停止から一定時間が経過すれば触媒温度が
150〜250℃内に維持されるように制御される。
【0039】上記のようにして第1の排気通路15に排
出された排気ガスが攪拌動作に応じて150〜250℃
又は250〜300℃の触媒反応温度に加熱されて触媒
20に供給される。触媒20内に供給された高温の排気
ガスは、触媒20を同温度に加熱して、その触媒作用に
より促進された悪臭の酸化分解反応によって脱臭化され
てゆき、触媒20を通過する間にほぼ完全に無臭化され
る。無臭化された排気ガスは、希釈ファン24によって
吸引されると共に通風孔26,27を介して吸引される
外気で希釈されて約60℃ぐらいの温度まで下げられ、
外装ケース2背面側下部に設けられた排気口23から外
部に排出される。
【0040】また、上記脱臭運転時に処理槽1内に取り
込まれる外気は、高温化した脱臭装置18に沿った吸気
経路32を通って温められるので、処理槽1内の温度が
微生物の活性化に適した温度に維持され、発酵処理が促
進される。このようにして、担体に培養される微生物に
より生ごみを二酸化炭素と水に分解して堆肥化する。
【0041】臭いが気にならないほど少なくなれば、切
替弁17を図2の状態に戻して排気口28から排気ガス
を直接外部に排出するように切り替えることができる。
このとき、ヒータ19は切替弁17に連動して即座にオ
フとするが、希釈ファン24は一定時間(約10〜15
分)回し続けてからオフとする。このような制御は、マ
イクロコンピュータ等から成る制御部でタイマー制御す
ることにより容易に実現できる。
【0042】これにより、図1に実線矢印で示すよう
に、外気が外装ケース2上壁と上蓋5との隙間から取り
込まれ、図1,図2に示すように重なった通風孔2a及
び通風溝17cを通って第1の排気通路15に流れて、
脱臭装置18を冷却する冷却風となる。従って、通電が
停止されてもヒータ19の発熱がしばらく続く脱臭装置
18を効果的に冷却することができ、脱臭装置18近傍
の樹脂部品などの熱変形を防ぐことができる。
【0043】以上のように本実施形態によれば、間欠的
な攪拌動作により生じる臭いの強弱に合わせて脱臭装置
18の加熱制御を行うようにしたので、ヒータ18を必
要以上に加熱することがなくなり、効率的に脱臭でき、
ランニングコストの低減を図ることができる。
【0044】特に、ヒータ19による触媒20の加熱温
度の立上りや攪拌によって強まった臭いが弱まるまでの
時間を考慮しているので、攪拌によって発生する強い臭
いが十分に脱臭されないまま外部に排出されるような不
具合を防ぐことができる。
【0045】また、上記脱臭装置18を有する第1の排
気通路15に加えて、処理槽1からの排気ガスを直接外
部に排出する第2の排気通路16を備え、操作つまみ1
7bによる簡単な切替弁17により切替可能としたの
で、脱臭の必要のないときは第2の排気通路16から排
気ガスを直接外部に排出することにより、圧力損失を少
なくして、スムーズな排気が可能となり、生ごみから気
化した水分を速やかに排出することができる。
【0046】また、脱臭するか否かに係わらず排気ガス
を常に脱臭装置のある排気通路を通す従来のものに比べ
て、ヒータ19がオフ状態の冷えた脱臭装置18内での
結露や、乾燥して飛散する微粉の混じった排気ガスが必
要以上に触媒20を通ることによる目詰まり等を防ぐこ
とができ、脱臭装置18の長寿命化を図ることができ
る。
【0047】図7は上記実施形態の他の制御例を示す
図、(a)は脱臭モードOFFの場合,すなわち臭いが
気にならないほど少なくて切替弁17が図2の状態にあ
る場合、(b)は脱臭モードONの場合で、臭いが気に
なりだして途中から切替弁17を図3の状態にした場合
を示している。
【0048】処理槽1内の攪拌動作は、脱臭モードOF
Fの場合も脱臭モードONの場合も基本的には同じで、
一定時間毎に間欠的に行われるのであるが、切替弁17
を図2の状態から図3の状態に切り替える脱臭ON(ヒ
ータ19がONとなる)時には、サーミスタ44で検知
される触媒温度が脱臭に必要な所定の温度に達するまで
は、図7(b)の仮想線で示すように間欠的な攪拌動作
のタイミングが来ても攪拌動作を行わないように制御す
る。
【0049】このように制御することにより、攪拌によ
って発生する強い臭いが十分に脱臭されないまま外部に
排出されるような不具合を防ぐことができる。
【0050】なお、上記では図6に示した制御例と図7
に示した制御例を別々の独立した制御例として説明した
が、これらを組み合わせれば更に効果的である。
【0051】また、上記実施形態では、第1の排気通路
15と第2の排気通路16を切り替える切替手段として
切替弁17を用いたが、例えば、上記実施形態の場合に
おいて、第2の排気通路16の排気口28に空気圧によ
り開閉する開閉弁を設け、脱臭時には希釈ファン24の
みを駆動して排気を行い、無脱臭時には排気ファン14
を駆動して排気を行なうようにすることも可能である。
【0052】また、上記実施形態では、手動の切替弁1
7を用いたが、切替駆動源としてモータやソレノイドを
用いても良く、さらには脱臭装置18のヒータ19の熱
を利用して形状記憶合金製の形状記憶バネにより切替弁
17を駆動させる構成にしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、間欠的
に行われる攪拌動作に応じて脱臭装置の加熱温度を制御
するようにしたことにより、必要以上に加熱することが
なくなるので、効率的に脱臭でき、ランニングコストの
低減を図ることができる。
【0054】また、少なくとも攪拌動作中には脱臭装置
の加熱温度を所定の高温度に制御すると共に、攪拌動作
停止から一定時間経過後には脱臭装置の加熱温度を前記
高温度よりも低い所定の温度に制御するようにしたこと
により、脱臭装置の加熱温度の立上りや攪拌によって強
まった臭いが弱まるまでの時間を考慮して、攪拌によっ
て発生する強い臭いが十分に脱臭されないまま外部に排
出されるような不具合を防ぐことができる。
【0055】一方、脱臭装置の動作開始時には、その加
熱温度が所定の温度に達するまで攪拌動作を行わないよ
うに制御することにより、上記同様、攪拌によって発生
する強い臭いが十分に脱臭されないまま外部に排出され
るような不具合を防ぐことができる。
【0056】さらに、処理槽からの排気ガスを直接外部
に排出する第2の排気通路を備え、脱臭装置を有する第
1の排気通路と上記第2の排気通路を切り替える切替手
段を備えたことにより、脱臭の必要のないときは排気ガ
スを第2の排気通路から直接外部に排出することで、排
気風量を十分に確保でき、処理槽内に投入される生ごみ
等の有機物に含まれる水分を速やかに蒸発させることが
できる等の効果がある。また、このときには、第1の排
気通路の脱臭装置には排気ガスが流れないので、結露や
目詰まり等を防いで、脱臭装置の長寿命化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態に係る有機物処理装置の背
面側要部断面図。
【図2】同じく、無脱臭時の上面側要部断面図。
【図3】同じく、脱臭時の上面側要部断面図。
【図4】上記実施形態の切替弁の拡大斜視図。
【図5】上記図3のA−A断面図。
【図6】上記実施形態の制御例を示す図。
【図7】同じく、他の制御例を示す図。
【図8】攪拌と臭気レベルの変化を示す図。
【符号の説明】
1 処理槽 2 外装ケース 5 上蓋 13 排気孔 14 排気ファン 15 第1の排気通路 16 第2の排気通路 17 切替弁 18 脱臭装置 19 ヒータ 20 触媒 23,28 排気口 24 希釈ファン 29 吸気口 32 吸気経路 44 サーミスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅田 雅彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA03 CA18 CA48 CB04 CB28 CB32 CB50 CC08 CC09 DA01 DA02 DA06 DA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物を分解する微生物の担体を収納
    し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
    と、 前記処理槽内に投入される有機物と収納された担体を間
    欠的に攪拌混合する攪拌手段と、 前記処理槽からの排気ガスを加熱して脱臭する脱臭装置
    を介して排気ガスを外部に排出する排気通路と、 前記攪拌手段の動作に応じて前記脱臭装置の加熱温度を
    制御する制御手段とを備えたことを特徴とする有機物処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、少なくとも前記攪拌手
    段の動作中には前記脱臭装置の加熱温度を所定の高温度
    に制御すると共に、攪拌手段の動作停止から一定時間経
    過後には脱臭装置の加熱温度を前記高温度よりも低い所
    定の温度に制御することを特徴とする請求項1記載の有
    機物処理装置。
  3. 【請求項3】 有機物を分解する微生物の担体を収納
    し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
    と、 前記処理槽内に投入される有機物と収納された担体を間
    欠的に攪拌混合する攪拌手段と、 前記処理槽からの排気ガスを加熱して脱臭する脱臭装置
    を介して排気ガスを外部に排出する排気通路と、 前記脱臭装置の動作開始時には、その加熱温度が所定の
    温度に達するまで前記攪拌手段の動作を行わないように
    制御する制御手段とを備えたことを特徴とする有機物処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記排気通路を第1の排気通路とすると
    共に、 前記処理槽からの排気ガスを直接外部に排出する第2の
    排気通路を備え、 前記第1の排気通路と第2の排気通路を切り替える切替
    手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載の有機物処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114907967A (zh) * 2022-05-18 2022-08-16 北京四良科技有限公司 餐桌剩余食物资源化处理一体设备、处理方法及系统

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